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陽乃「キスマークだよ?♪」 八幡「それは、まずくないっすか」【俺ガイルss/アニメss】

 

この話は比企ヶ谷 八幡と彼を想う女性達の日

 

常を描いたものである。

 

 

陽乃「っていうより、比企ヶ谷君への想いを抑えきれなくなった女性陣の猛アタックを描いたって感じだよ♪そこを注意してねー」

 

 

マンション

 

八幡「ただいまー、って誰もいないが」ガチャ

 

 

結衣「おかえりーっなんて///」トテトテ

 

 

八幡「ッ!?」

 

 

結衣「えへへ、小町ちゃんにヒッキーの引っ越し先を聞いて来ちゃった///」テレテレ

 

 

八幡「由比ヶ浜…」テクテク

 

 

結衣「ヒッキー…///」モジモジ

 

 

八幡「じゃあな」ポイ

 

 

結衣「ちょっ、ちょっとー!!??」ストン

 

 

八幡「何が来ちゃっただ!不法侵入だろーが」

 

 

結衣「小町ちゃんに許可とってあるから不法投機?じゃないよ!!」プンプン

 

 

八幡「たしかに俺が住んでることで、この部屋の価値は下がりに下がってごみを捨ててもいいかってレベルになってるのかもしれない。だが、家賃、敷金・礼金はたんまり払ってるんだ大目にみてくれ」

 

 

結衣「えっと、ヒッキーキモいよ?」

 

 

八幡「……悪かったな」

 

 

結衣「とにかく!!部屋に上がらせてよ!」

 

 

八幡「嫌だ」

 

 

結衣「なんで?いいじゃん!減るもんじゃないし」ブ

 

 

八幡「大体、何の目的があって部屋に来たんだよ」

 

 

結衣「ふぇ?え、えっとヒッキーに会いたくて?…来ちゃった///」カァ

 

 

八幡(それは、卑怯だろ。並みの男ならコロッといくかもしれないが、俺はそうはいかない)

 

 

八幡「じゃ、会ったな。用件済んだろ?」

 

 

結衣「ひどっ!!!せっかく会いに来たんだから入れてくれてもいいじゃん!!」ウル

 

 

八幡「うっ…」

 

 

八幡(やばい!このままでは玄関先で女を泣かせてるという最低野郎の図ができあがる。これをもし近所の方々にでも目撃されたら…俺は今後冷たい視線を浴び続けることに…)

 

チラ

 

結衣「…」ウルウル

 

 

八幡「…わかった。入れよ」

 

 

結衣「ヒッキーっ」パァ

 

 

八幡 プイ

 

 

結衣(ヒッキーかわいいー///)

 

 

八幡「上がっても何もないぞ?」

 

 

結衣「んー、一通りさっき見ちゃったんだよねー」エヘヘ

 

 

八幡「何やってんだ、何を」ハァ

 

 

結衣「ヒッキーがまさかA 八幡「ストッープ」な、なに!?」

 

 

八幡「由比ヶ浜…それはダメだろ」

 

 

結衣「わ、私は気にしないよ?」

 

 

結衣(男の子だもんね……でもヒッキーが他の女の子の裸をみるの嫌だなぁ)シュン

 

 

八幡(顔に出過ぎだろ。確かに俺みたいな奴がAV観ながらシコッてるのを想像したらオェってなるのもわかるが…って自分で言ってて泣けてくる)

 

 

八幡「ま、まあこの件については忘れてくれ」

 

 

結衣「…ヒッキーはああいうお、おっぱいおっきい子が好きなの?///」カァ

 

 

八幡(掘り下げるんですか!?)

 

 

八幡「いや、“たまたま”大きめの女性が多かっただけだ」

 

 

結衣「多いっていうか、タイトルがきょ、巨乳って///」

 

 

八幡(くそっ、隠しておけばよかった。まさか部屋に不法侵入を企てる奴があの人以外いるなんて想定してなかった)

 

 

八幡「男なら誰もが一回は観てみたいって思うもんだろ?」アセ

 

 

結衣「一回っていうか、5枚とも巨乳って入ってるよ?///」カァ

 

 

八幡(終わった…だが言い訳をさせてもらえば、今回は“たまたま”巨乳でいきたかったんだ。本当だ)

 

 

結衣「ど、どうなの?///」ムニュムニュ

 

 

八幡(なんだその巨乳をアピールするような仕草は!!)

 

 

八幡「好きか嫌いかで言えば好きだな」

 

 

結衣「はっきりしないなー、どっち?」ズィ

 

 

八幡「す、好きだ」

 

 

結衣「そ、そっか。わ、私もヒッキーが好き///」カァ

 

 

八幡「え?」

 

 

結衣「ふぇ?」

 

 

八幡「いや、誰もお前が好きだとは言ってないんだが」

 

 

結衣「ふぇ!?い、いまのなし!!なしだからね!!」アワアワ

 

 

八幡「…そういや、お茶出してなかったな。少し待っててくれ」スタスタ

 

 

結衣「は、はーい///」

 

 

結衣(エヘヘ、ヒッキー巨乳が好きなんだ。おっきくてよかったー)ムニュムニュ

 

 

八幡(部屋で男女が二人きりってやばくね!?“間違いが絶対起きないとは言い切れない”という言葉があるが残念だったな。俺の場合は絶対だ!)ゴトゴト

 

 

結衣(やっぱりヒッキー、目の濁りが薄くなってる気がする。それに雰囲気も明るく?なってる)ウーン

 

 

結衣(何よりかっこよさが出てきてる!!)キャー

 

 

結衣(ま、まさか彼女ができた!?)ズドーーン

 

 

八幡「アイスコーヒーでよかったか?」

 

 

結衣「うん!」

 

 

八幡「ならいいんだが」カチッ

 

 

結衣「自分はマッカンなんだね」クス

 

 

八幡「愛しの小町が送ってきてくれるんだ。それに、お前にっていうか客にマッカンは出せないだろ?」

 

 

結衣「甘すぎるもんね、マッカン。それにしても、相変わらずのシスコンだね」クスクス

 

 

八幡「何処にいようとも心は繋がってるからな」

 

 

結衣「なんか、カッコいいこと言ってるけどキモいよヒッキー」ハァ

 

 

八幡「余計なお世話だ」

 

 

結衣「えへへ、ヒッキーは変わら……ってちがーう!!」バンバン

 

 

八幡「ど、どうした?発作か!?」

 

 

結衣「発作じゃないし!病気じゃないもん」

 

 

八幡「そ、そうか。ならいいんだが」

 

 

結衣「エヘヘ、心配してくれたんだ?」

 

 

八幡「一応はな」プイ

 

 

結衣「エヘヘ、って違うよ!!」バンバン

 

 

八幡「ど、どうした!?」

 

 

結衣「ヒッキー、ヒッキーって今彼女いるの?」ドキドキ

 

 

八幡「え?なんだって?」

 

 

八幡(一度やってみたかったんだ。さっきはできなかったからな)

 

 

結衣「彼女だよ!彼女!」

 

 

八幡「はぁ…俺に彼女がいるように見えるか?」ヤレヤレ

 

 

結衣「んー、なんか怪しいんだよね。服装とか髪型とか良い感じになってるし」ジィー

 

 

結衣(カッコいい///)ポッ

 

 

八幡「これは、だな。そうだな…」

 

 

結衣「まさか本当にいるの!?」ガビーン

 

 

八幡「いないに決まってるだろ」

 

 

結衣「そ、そっか。よかったー」フー

 

 

八幡「なんで良かったんだよ。そんな俺を孤独でいさせたいのか?」

 

 

結衣「ち、違うし!とにかく良かったの!」

 

 

結衣「…で、何で雰囲気変わったの?」ハテ

 

 

八幡「それがだな、ここに引っ越してからというもの雪ノ下さんがちょくちょく来るんだよ」

 

 

結衣「陽乃さんが…。それで?」

 

 

八幡「大学生らしい格好しなきゃって、いろんなとこに振り回されてな」ハァ

 

 

結衣「それって…何回もデートしてるってことだよね?」ジィー

 

 

八幡「いや、デートじゃないだろ。あれは主がペットの散歩してる感覚だな」

 

 

八幡(自分で言ってて辛いな。そういや、犬って散歩したくないのに無理矢理散歩させられてる時とかあるんだろうか)ウーン

 

 

結衣「デートだよね!?」ムッ

 

 

八幡「話し聞いてたか?」

 

 

結衣「デートじゃん!!!ヒッキーのばか!!浮気者!!変態!!」

 

 

八幡「変態はまあ分かる…が浮気者はわからん!!」

 

結衣「あっ!///今のなし!!///」カァ

 

 

八幡「今のなし今のなしってな、人生はリセットできないんだぞ?」

 

 

結衣「ヒッキーのせいだもん!」プンスカ

 

 

八幡「…まあいい」

 

 

結衣「うん!」

 

 

八幡「…」ゴクゴク

 

 

結衣「…」ゴク ジィ

 

 

シーーン

 

 

八幡「…」ゴクゴク

 

 

結衣「…」ジィ

 

 

シーーン

 

 

八幡「…」

 

 

八幡(めっちゃ見られてる。なぜだ?顔に何か付いてるのか?)ジィ

 

 

結衣「///」バッ

 

 

八幡(何なんだ?)

 

 

結衣「…」ジィ

 

 

結衣(ヒッキーカッコいいなー。吸い込まれそうになっちゃう)ポッ

 

 

八幡(なぜか無言が辛い。ここは俺が会話を生み出すしかない)キリッ

 

 

結衣(あっ!キリッてしてる///カッコいいー///)ポッ

 

 

八幡「ところで、そろそろ帰る時間じゃないのか?」

 

 

結衣「帰らないし!!ていうかキリッてして口に出す言葉がそれって、まあヒッキーらしいけど」

 

 

八幡「ボッチに会話を生み出させたからだろ。俺は悪くない」

 

 

結衣「はぁ…年が経ってもヒッキーはヒッキーなんだから」

 

八幡「誉め言葉だ、ありがとよ」

 

 

結衣「誉めてないよ!!っとそれはそうと今日はヒッキーの部屋に泊まるからね///」カァ

 

 

八幡「なにそれ聞いてないんだが」

 

 

結衣「今日は泊まるつもりできたの///」

 

 

八幡「いや、おまえの考えとか知らないんですけど」

 

 

結衣「お願い、ヒッキー」ウルル

 

 

八幡「泊まる理由が見当たらないからダメだな」

 

 

結衣「大学生なら友達の部屋に泊まるなんて日常茶飯事だよ?」

 

 

八幡「そうやって男の部屋に無用心に泊まってるからビッチなんだよ」ヤレヤレ

 

 

結衣「男はヒッキーだけだもん!!!」プンスカ

 

 

八幡「お、おう」ビク

 

 

結衣「えへへ///」

 

 

結衣(今日は頑張るって決めたんだ!)

 

 

八幡(コイツ、俺に対して無用心すぎるだろ)

 

 

八幡「だが断る!」

 

 

結衣「だがそれを断る!っなんちゃって」エヘヘ

 

 

八幡「…プッ…」

 

 

結衣「あっ!ヒッキー笑ったー!じゃあお泊まり決定だね!」ヤッフー

 

 

八幡「おまえの頭の中では笑わせたら勝ちなのかよ」

 

 

結衣「もう、ヒッキーも覚悟を決めてよ!」プンスカ

 

 

八幡(え?なんの?)

 

 

八幡「由比ヶ浜、とりあえず落ち着け?」

 

 

結衣「落ち着いてるよ?」

 

 

八幡「由比ヶ浜、とりあえず落ち着け?

 

結衣「落ち着いてるってば、二回も言わなくていいし」」

 

 

八幡「そ、そうか」

 

 

八幡(なんか、やばい気がするんだが)

 

 

結衣(雰囲気が大事って雑誌に書いてあったからえーと、えーと)

 

 

結衣「ヒッキー…」ムニュ ズイ

 

 

八幡「な、なんだよ」サッ

 

 

結衣「あたしね、ヒッキーになら…な、何されてもいいって思ってるんだ」ダキ

 

 

八幡「!?」

 

 

結衣(だ、抱きついちゃったよー///うぅーヒッキーの匂いヤバイ!!癖になりそう///)キャー

 

 

結衣(えっと、次はどうすれば良いんだっけ?)

 

 

結衣「あ、あたしのおっぱい…どうかな?///」ムニュ

 

 

八幡「凄いな」ドキドキ

 

 

結衣「えへへ、ありがと///」テレ

 

 

結衣(えっとえっと次はどうすればいいんだろ?わかんない、わかんないよー)アワアワ

 

 

結衣「えっとえっと、触ってみる?///」カァ

 

 

八幡「い、いや…」

 

 

結衣(は、恥ずかしいー!何をあたし言ってるんだろ///けどけど、頑張らないとだよね!)

 

結衣(だってヒッキーへの想いが溢れちゃって抑えらんないんだもん)

 

 

結衣「じゃ、じゃあ…こ、これでどう?」サッ

 

 

八幡「!?」

 

 

結衣(ひ、ヒッキーの手があたしのおっぱいに///ヒッキーの手おっきいー)

 

 

結衣「も、揉んでみて?///そ、それともあたしが揉もうか?///」

 

 

八幡「い、いや…」キョド

 

 

結衣「もう、ヒッキーのヘタレ…」ボソ

 

 

八幡「う、うるせー!経験値が足りないだけだ。だから、まず草むらにだな」

 

 

結衣「じゃあ、あたしが揉むから感触を味わってね///」モミモミ

 

 

八幡(柔らかけー!!つか、自分で揉むとかエロすぎだろ!コイツ)

 

 

結衣「んっ///ふぁ///」モミモミ

 

 

八幡(正直たまらん!!喘ぎ声とかやっぱいいよな、なにより由比ヶ浜の顔が物凄く色っぽいのがたまらん!)

 

 

結衣「んっんぁ///」モミモミ

 

 

八幡「…」

 

 

八幡(お、落ち着け、俺!!のみ込まれるな!!)

 

 

結衣「ふぁぁ///ね、ねぇヒッキー…」モミモミ

 

 

八幡「な、なんだ?」

 

 

結衣「が、我慢しなくていいんだよ?」ボソ

 

 

八幡「うっ…」

 

 

結衣「次はぁ…」シュルル

 

 

八幡「!?」

 

 

結衣「…直接…触って?///」サッ

 

 

八幡(綺麗だ…)

 

 

結衣「ぁん///んっんぁ///」モミモミ

 

 

結衣「ど、どう?///ヒッキーぃ///」モミモミ

 

 

八幡「……後悔すんなよ?」

 

 

結衣「しないよ?///ヒッキーにあたしの全てをあげる///」ギュッ

 

 

八幡「じゃあ行く 「ピンポーーーーン ピンポーーーーン 」……ぞ」ガク

 

 

結衣「ふぇ!?」

 

ピンポーーーン

 

八幡「どうやら誰か来たみたいだな」

 

 

結衣「そんなぁ…」ショボン

 

 

八幡「おそらく何かの勧誘だろうが、とりあえず服を着とけ」スタスタ

 

 

結衣 ムッスーー

 

 

八幡「はい、どちら様で?」ガチャ

 

いろは「せんぱーーーい♪」ダキッ

 

 

八幡「」

 

 

いろは「会いにきちゃいました♪」テヘ

 

 

八幡「」

 

 

いろは「おーい!せんぱーい」フリフリ

 

 

八幡「なぜ、お前が此処に…」

 

 

いろは「なぜって先輩に会いにきたんですよ。どーせ先輩のことですから一人で寂しい生活を送ってるんだろうと思い、かわいい後輩がそんな先輩を癒してあげようと会いにきました♪」

 

 

八幡「別に寂しくない、因って帰って戴こうか」グイグイ

 

 

いろは「なっ!?こんなかわいい後輩がわざわざ会いに来てあげたっていうのに、その扱いはなんです!?」ズルズル

 

 

八幡「かわいい一色さんがこんな俺に会いにきてる暇ないだろ。時間を有意義に使ったらどうだ」グイグイ

 

 

いろは「かわいいって///先輩まじ告白ですか?すいませんこんなムードもない告白はNGですもう一度ベッドの上でお願いしますごめんなさい無理です///」ズルズル

 

 

八幡「…とりあえずフられたみたいだな、じゃあ気まずいのでお引き取りを」グイグイ

 

 

いろは「きゃっ///先輩どこ触ってるんですか///」

 

 

八幡「その手にはのらないぞ」グイグイ

 

 

いろは「むー、いいじゃないですか!部屋にあげてくださいよ!それとも何か都合が悪いことがあるんですか?」

 

 

八幡「…」

 

 

八幡(此処で由比ヶ浜が来てると言ったら話がややこしくなる気がする)

 

 

いろは「どうなんです?」ジィ

 

八幡「俺はこれから課題を片付けないとなんだ、だから邪魔されると困る」

 

いろは「ふーん」ジィ

 

八幡「・・・」

 

いろは「怪しいですね」

 

八幡「…なんでだよ」

 

いろは「女の勘ってヤツです!」

 

八幡「残念だっ 結衣「ヒッキー!何処ー?」 たな…」

 

いろは「!」

 

結衣「あっ!ヒッキー!……といろはちゃん?」

 

いろは チラ

 

八幡「!」

 

いろは ニコ

 

八幡「」

 

結衣「いろはちゃん、やっはろー」ニコッ

 

八幡(由比ヶ浜!空気を読め!!特技だろーが!!一色の纏う黒いオーラが見えないのか?殺されるぞ!?俺が!!)

 

いろは「結衣先輩、やっはろーです。で、先輩どういうことです?」

 

八幡「いや、そ、そういえばさっき由比ヶ浜が来てたっけな………うっかりしてたわ」アハハ

 

いろは「見苦しいです」

 

八幡「すいません」

 

結衣「ところで、なんでいろはちゃんがヒッキーの部屋に?」ハテ

 

いろは「結衣先輩こそ、どうして先輩の部屋に?」

 

結衣「えっとえっと、それはぁ///」チラッ

 

いろは「先輩!?」

 

八幡「や、やましいことは一切ないぞ!?なっ!?由比ヶ浜

 

八幡(頼む!由比ヶ浜!!)

 

結衣「えっ!?えーと、う、うん///お互い合意?納得?の上だもんね!」エヘヘ

 

いろは「・・・」

 

八幡(何となく分かってた)

 

八幡「大体、仮に俺が由比ヶ浜とそういう関係になったとしてもだな いろは「結衣先輩は先輩と付き合ってるんですか?」…関係ないだろ…」

 

 

八幡(安定のスルーですか。他人の話を聞かない奴は大成しないんぞ)

 

結衣「そ、それはそのまだ?だけど、良いk 八幡「一色っ、こんな所じゃなんだし上がってけよ」ズイズイ

 

いろは「……じゃあ、お言葉に甘えちゃいましょうかね」トテトテ

 

八幡(危なかった。由比ヶ浜の口から爆弾が投下されるとこだった。何より此所ではまずい!それにしても何故だ、何故今日に限って客が二人も……)

 

結衣(二人っきりがよかったなー。けどあたしには夜があるし///)キャー

 

いろは(どうやら……まだ先輩は無事みたいですね。良かったぁ、虫の知らせって本当にあるんですね。先輩は私の旦那様になるんだから、誰にも渡しませんよ!)グッ

 

プルル ガチャ

 

陽乃「何かな?ふぅーん、ありがと」ガチャ

 

 

陽乃 クス

 

 

部屋の中

 

八幡「・・・で、一色もう少し離れて座ってくれないか」

 

結衣 ムー

 

いろは「なにを今更ですよ先輩。いつもこんな感じじゃないですかー♪」ギュー

 

結衣「!?ちょっとどういうこと!?ヒッキー!!」ユサユサ

 

八幡「お、落ち着け、由比ヶ浜!そんな事実はない」ガクガク

 

いろは「でも二人でデートしてるときはいつも腕を組んで歩いてますよね?せーんぱい♪」ギュー

 

結衣「!?デート!?ヒッキーいろはちゃんとデートしてるの!?」ユサユサ

 

八幡「で、デートじゃないぞ?買い物に無理矢理付き合わされてるだけだ」ガクガク

 

結衣「買い物って…デートのようなもんじゃん!」プンスカ

 

いろは(私だって此処に到るまで苦労してるんですよ?私の想いが嘘偽りのないモノだって分かってもらう為に行動で示そうと…先輩の時間割を調べたり、学内で先輩のお気に入りスポット探したりして、少しでも多く会話ができるように…と頑張ったんですから)フゥ

 

 

いろは(今では、先輩と私との距離は縮まってるって実感できる。私の想いが本当だって伝わっていますかね?私は先輩のことが本当に大好きなんですよ?せーんぱい♪)ニコニコ

 

 

いろは「まあまあ、結衣先輩。私と先輩は“同じ”大学“同じ”学部なので、会う機会が多いんですよ。それでそのまま買い物や食事にって感じなんで♪」ニコニコ

 

結衣「むぅ…」ムス

 

結衣「ヒッキー!あたしともご飯行こっ!!!」ユサユサ

 

八幡「い、いや生憎懐が寂しい状況なんだ。今度行けたら、ってことでどうだ?」ガクガク

 

結衣「行く!!絶対行く!!」パァ

 

八幡「ああ、今度な」

 

結衣「いつ行こっかー?」

 

いろは ギューギュー

 

八幡「俺の懐が暖かくなったらな、5年後くらいでい 結衣「んー、じゃあ明日、明後日かな?土日だし」……いか?」

 

八幡「話聞いてたか!?いや、早すぎるだろ。ここは改めてお互いの いろは「では私も行きますね♪」都合……」

 

結衣「え…?」

 

八幡(スルーされるのはわかってるが、せめて最後まで言わせてくれよ!っと、このままでは買い物に行くことになってしまう!)

 

八幡「一色、お前は用事あっただろ?だから此の話は次回に…」チラッ

 

いろは イヤンイヤン

 

八幡「…どうした?」

 

いろは「いやー、先輩が私のストーカーさんだったなんて///」テレテレ

 

八幡(ミスった!)

 

いろは「せーんぱい♪いくら私のことが気になるからって、ストーカーはダメですよ?」

 

八幡「ストーカーじゃねーよ!誤解だ!」

 

八幡(単に買い物を流れさせようと思っただけなんだが、確かに今のはストーカー発言と捉えられかねん。発言者がぼっちの俺だからな…“友達から聞いた”は通用しないもんな)

 

結衣「ヒッキー、最低!!」

 

いろは「言ってくれれば…私の隅々まで教えてあげてもいいですよ?///」カァ

 

八幡「遠慮します」

 

結衣 ム―――――

 

いろは「照れなくてもいいですって♪大学でも先輩と会う頻度がやけに多いと思ってたんですけど、そういうことだったんですね!もう、先輩ったら///」キャー

 

八幡「それは俺が行く先々にお前が現れるからだろ、どーなってだよ」

 

結衣(いろちゃんとヒッキー大学でそんな頻繁に会ってるんだ……見せ付けられてる感半端ないよ)シュン

 

結衣(うぅ……こ、こうなったら一発逆転を狙うしかない!!)

 

結衣「ひ、ヒッキー!ストーカーになるならあたしのストーカーになって!///」カァ

 

八幡「っ!?お前、何言っちゃてんの?」

 

結衣「ヒッキーになら…ヒッキーにならストーカーされてもいいかなって///あっ…やっぱりそのあの…ぁぅ///」モジ

 

いろは「危ないですよ結衣先輩!我慢しきれずに、そのおっきなおっぱい目掛けて先輩がダイブしてくるかもしれません」

 

八幡「俺は何処ぞの怪盗か!!しねーよそんなこと!!」

 

結衣「///で、でもヒッキーヘタレだから大丈夫だよ!」フリフリ

 

八幡(由比ヶ浜さんー!?)

 

いろは「ふーん、先輩ってヘタレなんですかー」チラ

 

八幡「・・・」

 

いろは(うぅ、先輩と結衣先輩が思いの外進展しちゃってます。私も負けてらんないですね)

 

結衣「そ、それで明日なんだけど…そのご 「プルル、プルル」

 

八幡「悪い、俺だ」プルル

 

結衣 ムー

 

いろは「……どうぞ」

 

八幡「悪いな」テクテク

 

八幡(俺のケータイが空気を読んでくれた、大体土曜は講義が一限に入ってるんだよ、必修がな!!)

 

 

ピッ

 

 

八幡「もしもし?」

 

かおり「やっほー!」

 

八幡「……何のようだ?」

 

かおり「相変わらずのつれなさwで、何より何より」

 

八幡「用件を言えよ、あーあれか?バイト代わってくれって感じか?」

 

かおり「残念っ、正解は店長の呼びだしでしたー!」

 

八幡「……え?」

 

かおり「大学生にもなって呼び出しとか、まじウケるw」

 

八幡「…俺なんかしたか?」

 

かおり「と言うのは冗談w」

 

八幡「あのな!」

 

かおり「比企ヶ谷ってば、動揺しすぎ!まじウケるw」

 

八幡「さっきから、どんだけウケてんだ!ウケねーよ!それで、結局何の用件なんだよ」

 

かおり「んーと、今日入ってるはずの子がバックレたみたいなんだよね。それで急遽暇な人を呼ぼうってなって、比企ヶ谷が選ばれたってわけ。どーせ暇でしょ?」

 

八幡「おれ=暇人はやめて欲しいんだが。つか、本屋のバイトをバックレるって強者過ぎないか?居酒屋なら気持ちはわかるが」

 

かおり「真面目な子だったんだけどねー。ま、それは置いといてさっさと支度してバイトに来なよ?」

 

八幡「何で行くこと確定してるんだよ、俺は今…」

 

八幡(待てよ、好機じゃないか?何せ主が出掛けることになるんだ、流石にあの二人も帰るだろ。そうなれば、買い物も泊まりも流れ元通りになる!…由比ヶ浜とのアレは…責任が…と、とにかく今は戦略的撤退だ!)

 

 

かおり「おーい!」

 

 

八幡「すぐに行く!待ってろ!」ピッ

 

かおり「ちょっと!?」プープー

 

かおり(待ってろ、っか…まじウケる)ニコニコ

 

八幡「・・・・ってなわけで、これからバイト行くことになったんだが」

 

結衣「…」

 

いろは「…」

 

八幡「だから悪いが今日はお開きということで、頼みたい」

 

結衣 ムー

 

結衣「いろはちゃんはいいの?」

 

いろは「私はいいですよ?バイトという仕事に行くわけですし」

 

結衣「そうだけどぉ…うぅ」

 

八幡「後日、埋め合わせはさせてもらう」

 

いろは「さっ、支度しましょう。結衣先輩」イソイソ

 

結衣「うぅ…」イソ

 

 

八幡(一色がこうも素直だと逆に怖いんだが…)

 

 

結衣「や、やっぱり私は残る!!」

 

八幡「!?」

 

いろは(やっぱり結衣先輩は甘いですねー)

 

結衣「ヒッキーはバイト行ってきていいよ?私がお留守番してるから」

 

八幡「いや留守番なんて必要ないんだが。鍵閉めれば何も問題はないしな」

 

結衣「と、とにかく残るの!今日は泊まる約束でしょ!」

 

結衣(今日は頑張るって決めたんだもん!こんな終わり方なんてやだ!もっとヒッキーと触れ合いたいし、まだちゃんと気持ちを伝えてないもん)

 

八幡「いや、約束した覚えはな 結衣「ヒッキーのこと待ってるから!あたし、今日は本気だからね!」

 

八幡「はぁ、分かった。留守番頼む」

 

結衣「ヒッキー!うん!任せて!」パァ

 

八幡「じゃあ一色、行くぞ」スタスタ

 

いろは「はーい♪」テクテク

 

結衣「行ってらっしゃい」フリフリ

 

八幡(コイツ、何か企んでんのか)テクテク

 

いろは「♪」テクテク

 

 

電車の中

 

八幡「か、勘違いするなよ、一色」ドン

 

いろは「///」ドキドキ

 

いろは(こ、これが俗に云う壁ドンですか///ヤバいです!!キュンキュンしちゃいます!///)

 

八幡「この時間は混むんだよな、大丈夫か?」

 

いろは「いろいろダメですごめんなさい///」モジモジ

 

いろは(先輩が私を守ってくれてる///今、最ッ高に幸せです///)

 

八幡「…俺をフってる余裕があるんなら大丈夫だな」

 

いろは「わ、私が可愛いからって痴漢しちゃダメですよ?///」上目遣い

 

八幡「ばっか!///しねーよ!」プイ

 

いろは(先輩からいい匂いがする///好きな人の匂いって特別なんだなーって改めて実感する。すっかり癖になっちゃいました///)クンクン

 

いろは「せんぱぃ///」ダキ

 

八幡「っ!?」

 

八幡「…一色、離れてくれ。痴漢に間違われる」

 

八幡(俺とお前じゃ、カップルには見られないんだ…悪い)

 

いろは ギュー

 

八幡「おい、聞こえてるだろ」

 

いろは パッ

 

八幡「…」

 

いろは 「…」

 

 

○○駅です

 

八幡「俺の降りる駅だ…じゃあな、一色」テクテク

 

 

いろは「…」

 

 

バイト先までの途中

 

八幡(確かにあいつの想いは伝わってくる、学内で頻繁に会うのもきっと俺の居る場所が分かってるからだろう。けど、釣り合わないんだ…俺とお前らじゃ)テクテク

 

 

いろは スゥーーーー「比企ヶ谷 八幡!!!」

 

 

八幡「!?」クル 通行人達「?」

 

いろは「先輩は大馬鹿やろーです!!」

 

八幡「なっ」

 

いろは タッタタタタ

 

 

ダキッ

 

 

八幡「!?」

 

 

いろは チュッ

 

 

八幡「んっ」

 

いろは「…分かってくれましたか?私は先輩のことが大好きなんです。他人がどう思おうが知ったこっちゃないんです。先輩といるだけで私は幸せなんですよぉ…」グス

 

八幡「一色…」

 

いろは「せんぱぃのばーか…こんな可愛い後輩を泣かせて…」ポロポロ

 

八幡「悪い…」

 

いろは「罰として今から“いろは”って呼んでください」グス

 

八幡「い、いろは。此れでいいか?」

 

いろは「///も、もう一度、今度は優しく抱きしめながら呼んでください」

 

八幡「っ…」

 

八幡「い、いろは」ギュー

 

いろは「///」

 

いろは「あ、あとあとそのままキ、キスしてください///」モジモジ

 

八幡「…」ペチ

 

いろは「ぁぅ///」

 

八幡「お前の気持ちは確かに伝わってきたぞ」ボソ

 

いろは「えっ!?///」

 

八幡「ありがとな、こんな俺を好きになってくれて」ギュー

 

いろは「ぇへへ///」ギュー

 

八幡「さてと、さっさとバイト終わらせて帰らないとな。どーせ、お前も泊まるつもりなんだろ?」

 

いろは「あっ、やっぱりバレてましたか。私は見送りに来ただけですよ♪先輩と二人っきりの時間も作れるし。大体、先輩と結衣先輩を二人っきりにするわけないじゃないですか」

 

八幡「お前の恋愛テクには脱帽するな、まったく」

 

いろは「えへ///ちなみにさっさと終わらせてって定時終わりですよね?」

 

八幡「い、いいんだよ!気持ちだろ気持ち」

 

いろは「では、私は結衣先輩と仲良く帰りを待ってますね」パッ

 

八幡「ああ、気を付けて帰れよ」

 

いろは「はーい」

 

 

通行人達 パチ 、パチ、パチパチパチ

 

 

二人「あっ」

 

八幡「恥ずかしいな///」

 

いろは「先輩、どうです?こういう優しい人達もいるんですよ?」

 

八幡「…そうだな」

 

いろは「ほら、バイト行かないと!」

 

八幡「あ、ああ。行ってくる」スタスタ

 

いろは「行ってらっしゃい」フリフリ

 

いろは「あっ、皆さんご迷惑おかけしました///」ペコ

 

いろは「・・・」テクテク

 

いろは(キャー///よ、よくよく考えてみれば、私先輩とキ、キスしちゃった!///幸せすぎます!///私を幸せにした罰として、今夜は私が先輩を…ってキャー///)カァ

 

八幡「・・・」

 

八幡(一色…いや“いろは”の奴には感謝してもしきれないくらいだ。こんなに心が温かくなるなんてな)テクテク

 

 

バイト先

 

八幡「おはようございます」ニコ

 

店長・かおり「!?」

 

八幡「どうしたんです?」

 

店長「いや、やけに今日は“元気”がいいなと思って、ね?折本さん」チラッ

 

かおり「んー、比企ヶ谷らしくないっていうか逆にキモいっていうか、とにかくウケるw」

 

八幡「悪かったな、気持ち悪くて」

 

店長「と、とにかくよく来てくれたわ。頑張ってちょうだいね」

 

八幡「うす」

 

 

一段落して

 

かおり「ねー、比企ヶ谷」

 

八幡「なんだよ」

 

かおり「バイト終わりにデートしよ?」

 

八幡「断る」

 

かおり「言うと思ったw」

 

八幡「なら聞くなよ」

 

かおり「いやー、断られても譲れないってやつ?てなわけで付き合ってよ」

 

八幡「…何のつもりだ?」

 

かおり「比企ヶ谷とデートがしたい、只それだけ」ニコッ

 

八幡「///」

 

八幡(不覚だ…)

 

かおり「なーに顔赤くしてんの?ウケる」

 

八幡「…暑いからな、もうすぐ夏だって言うのにエアコンの設定高すぎだろ」

 

かおり「そういうことにしといてあげる」ニコニコ

 

 

マンション

 

結衣 ゴロゴロ(きゃー///ヒッキーに包まれてる気がする!匂いやばいよやばいよ!///)クンクン

 

結衣(ヒッキー…大好き)枕ギュー

 

結衣(それに今日はこのベッドで///)モジモジ

 

結衣「…」モンモン

 

結衣(だ、誰も来ないよね?///)モミ

 

結衣「んっ///」モミモミ

 

結衣「ヒッキーぃ///ぁん…ふぁぁ///」クチュ

 

結衣(い、いつもより気持ちいい///ヒッキーの匂いの中でスるのヤバい///堪んないよー)クチ

結衣「んっぁ///ぃっいい///」

 

 

ピンポーン

 

 

結衣「ふぇ!?」

 

 

ピンポーン

 

 

結衣(誰だろ誰だろ!!)アワアワ イソイソ

 

 

ピンポーン

 

 

結衣「はーい?」ガチャ

 

いろは「帰ってきました♪」

 

結衣「いろはちゃん!?」

 

いろは「私も泊まることになったので、よろしくです!結衣先輩」ニコッ

 

結衣(ぇぇええ!?むぅ、ヒッキーのばかー!!)

 

 

バイト先

 

八幡「くしゅん!」

 

かおり「風邪だね」

 

八幡「いや、決め付けるの早すぎだろ」

 

かおり「だって比企ヶ谷、うわさしてくれる友達いるの?」

 

八幡「キツイこと言うなよ。胸に突き刺さる」

 

かおり「ごめんごめん」

 

八幡「効くな、心に」

 

 

ウィーン

 

かおり「いらっしゃ…って千佳!?」

 

千佳「あ、かおり!」

 

八幡(たしか…仲町さんだっけ)

 

かおり「本買いにきたの?」

 

千佳「うん!それはそうと…」チラ

 

八幡「…」

 

かおり「///」

 

かおり(そういうのいいから、ウケないから!///)フリフリ

 

千佳(頑張ってね!)グッ

 

かおり(うん!)グッ

 

八幡(さっきの目は俺を品定めするかのような目じゃなかったな。それはそうと、コイツら脳内で会話してやがるのか?凄いな…)ヒキ

 

かおり「ところで、比企ヶ谷!挨拶しなよ」ペシ

 

八幡「…うす」ペコ

 

千佳「こんにちは」ペコ

 

かおり「さっきの爽やか笑顔の挨拶しないの?まじウケるのにw」

 

八幡「あれは気分が高揚してたんだよ。つか、忘れて下さい」

 

かおり「まー、私的には断然有りだったけど」

 

八幡「お前、気持ち悪いって言ってなかったか?」

 

かおり「うん、軽くキモかった」ニコニコ

 

八幡「どっちだよ」

 

千佳(かおり楽しそうだなー。あれ?私の存在忘れられちゃってない?)

 

千佳「じゃあ、私は本見つけてくるね」スタスタ

 

かおり「はいよー!」

 

かおり(あちゃぁ、悪いことしちゃったな。てか、比企ヶ谷と話すのが楽しいのが悪い)

 

チラッ

 

八幡(めっちゃ俺が悪いみたいな空気が出来上がってるんだが…ドジッたな)

 

八幡「その…悪い。空気を読んで整頓にでも行けばよかったな」

 

かおり「なら空気を読んで、私とデートに行こっか」

 

八幡「…何でそうなる」

 

かおり「比企谷ともっと話したいからかな」ニコッ

 

八幡「なっ!?///」

 

かおり「まーた赤くなってるけど?ウケるw」

 

八幡「…うるせー」(くそっ!経験値が足りなさすぎる!ニコッてされただけでドキッてする。これじゃあ、ちょろインみたいじゃねーか)

 

八幡(惚れはしないが、攻撃が貫通してくる感覚だ。何とか防げないものか)チラッ

 

かおり「!」 ニコッ

 

八幡「///」(負けた…普通に可愛い。今の俺には防げないってことか…やはり草むらに、いや対人戦を重ねるのも有りか…)ハァ

 

 

マンション 結衣・いろはside

 

 

いろは(唇に残るキスの感触…私、先輩に幸せをプレゼントされちゃいました///)サスサス

 

結衣 (ヒッキーに今日触られちゃったんだよね///喜んでくれたかな?お、おっきくなってたから喜んでくれてたんだよね?///)ムニュムニュ

 

いろは「結衣先輩…」

 

結衣「なにー?」

 

いろは「先輩は私が戴きますね」ニコッ

 

結衣「ヒッキーはあたしが幸せにするよ」ニコッ

 

いろは「結衣先輩が先輩を幸せにできるのはベッドの上でくらいじゃないですかね?」ニコニコ

 

結衣「ごめんねー、いろはちゃんにはないモノがあって」ニコニコ

 

いろは「…」イラッ(私だって更に成長するかもしれないじゃないですか!大体、大きければいいってわけじゃないですよ!)

 

いろは「でも先輩が結衣先輩の料理を毎日食べたらどうなるんでしょうかね」ニコッ

 

結衣「…」イラッ(あたしだって料理ができないのは自覚してるし、だから練習しようと思ってるもん!)

 

 

いろは・結衣 ニコニコ バチバチ

 

 

いろは「私、先輩とキスしちゃいましたから♪」

 

結衣「はあ!?でもでも、あたしはヒッキーとエッチなことしたことあるし!」

 

いろは「っ!そ、そうですか。エッチなことって、やっぱり結衣先輩はビッチなんですね」ニコッ

 

結衣「なっ!?け、けど好きな人と肌を重ねたいって思うのは普通だと思うけどなー。いろはちゃんは思わないのかな?」ハテ

 

いろは「…負けませんから!」

 

結衣「望むところだよ!」

 

シーン

 

いろは「と、ところでエッチなことってどんなことしたんです?」

 

結衣「キ、キスってどういうこと?どこでしたの?」

 

結衣・いろは「……」クスッ

 

 

「『あはははははっもう』やっぱり気になっちゃいますよー。あたしも!じゃあ、あたしから話すから次はいろはちゃんね?はい!お願いします!」

 

 

バイト終了後の外

 

 

かおり「お待たせ、待った?」

 

八幡「いや、一緒に出てきたよな?」

 

八幡(とうとう存在すら無視されるレベルになったか。そろそろ進化か何か起きても不思議じゃない)

 

かおり「デートの定番でしょ!別に無視したわけじゃないからw」

 

八幡「デートってな…もう10時だぞ?」

 

かおり「まだ10時じゃん?あと2時間も遊べるし」

 

八幡「ったく、俺はそんな元気ねーよ。そういうわけで、また次回でいいか?」

 

かおり「はぁ…」

 

八幡「…なんだよ」

 

シーン

 

かおり「私さ、比企谷のことが好きになっちゃったんだよね」

 

八幡 ドキッ「…」オロオロ

 

かおり「その反応、ウケるw」

 

八幡「…また冗談だろ。そう言うことは かおり「まじなんだけど?」

 

八幡「…」

 

かおり「いやー、正直言ってどーしようもなく好き。今では比企谷は何してるんだろうなーとか考えてばっか。そりゃ、そんな資格ないとか考えたけどさ?会う度にこう惹かれてくっていうか、胸がドキドキするよーになって、比企谷といる時間が楽しくてしようがなくなってたんだよね」

 

かおり「比企谷の心に傷を負わせた張本人である私が今更何をって思うかもしれないけど、これが今の私の素直な気持ち。自分勝手なのも分かってる。只、あの子達に譲る気持ちもないし、身を引く気もないから」

 

かおり「あっ、フられてもガンガンアタックしてくから、そのつもりでいるよーに」ニコッ

 

八幡「え、えっとだな…それって俺にに、逃げ場とかないっすよね?」

 

かおり「ないwてか、告白に対しての答えがそれ!?」

 

八幡「うっせー!面と向かって好意を向けられることに慣れてないだけだ!答え方なんてしらん!!」

 

かおり「開き直ってるし、まじウケるw」

 

八幡「つか、お前こそ告白ってすげー緊張とかドキドキするもんだろ?普段通りに話してるようにしか見えなかったぞ」

 

かおり「いやー、比企谷も気付いてると思ってたし?比企谷と同じバイト先にしたり意味もなく電話したりメールしたりしてさ」

 

八幡「…」プイ

 

かおり「やっぱり。あとは気持ちぶつけて、OK出るまでアピールするだけだから大して緊張はしないね。只…」テクテク

 

ちゅっ

 

八幡「!?///」

 

かおり「こ、こういうことは凄くドキドキする///い、今は頬っぺで我慢しといてあげるから///これで本気だって分かったでしょ?///」カァ

 

八幡(い、今のはセコくないですかね!?反則とられるぞ!)

 

かおり「さ、さて、一緒にご飯食べに行こっか///」ギュッ

 

八幡「!?///」

 

かおり「さっきから顔真っ赤にし過ぎ、比企谷って本当ウケる///」

 

八幡「お前も赤くしてんじゃねーかよ!」

 

かおり「い、いちいち言わなくていーから///ほら、行くよ!」グイグイ

 

八幡(由比ヶ浜もいろはもコイツも俺を想ってくれてる…俺はどーすりゃいいんだ。流されてるのも分かってる…でも)チラッ

 

かおり「!///」ニコッ

 

八幡(俺のガードを突き破ってくる攻撃ばかりしてくる。嘘偽りないのが分かってか、ガードが甘くなってるのかもしれない)

 

 

 

八幡(…それにしても陽乃さんが言ってた通りになってきてる気がするんだよな)

 

 

マンション 南side

 

 

南「アイツ、明日ちゃんと来るかな。べ、別に来てほしいとか楽しみにしてるとかじゃなくて、ペアなんだから来てくれなきゃ困るってだけだし///」ゴロゴロ

 

南「大体、ウチと比企谷がペアとかまじありえない。そんなんだったらクラスの根暗ガリ勉パーマの方がマシだっつーの!!あの人達、害ないし」

 

南「それに比べてアイツはウチのこと虐めてくる最低で、ウチのこと泣かせた鬼畜!!」

 

南「今だってあーだこーだ文句言ってウチを虐めてくる。そりゃ、足引っ張ってるかもだけど女の子にズバズバ言うことないじゃん!!その癖あの子…いろはちゃんとイチャイチャしちゃってさ、キモいっつーの!!」

 

南「…ま、まあ?手をそっと差し伸べてくれたり(ペアだからかもだけど)、他人が思ってもできないようなことやってのける行動力とか所々男って感じがするっていうか、大学にいる上辺だけイケメンとは違うっていうか……ってウチ何言ってんだろ///」ゴロゴロ

 

南「と、とにかくウチにとってアイツは敵なんだから!!心配なんてするわけないじゃん!あくまでウチのペアだから気になるってだけ!」

 

 

南「…早く明日になんないかな」ニコニコ

 

 

某塾 めぐりside

 

 

生徒1「先生またねー!」フリフリ

 

めぐり「はーい!またねー♪」フリフリ

 

めぐり(何だか癒される、子供っていいよねー。欲しくなっちゃう、って相手がいないよ)ショボン

 

めぐり(もしそういう関係になるんなら比企谷くんがいいな。最近会ってないんなぁ、会いたいよぉ)

 

めぐり(い、いっそ会いに行っちゃおっかな///お、押し掛け女房的な///)カァ

 

めぐり(でもでも、迷惑がられたりしないかな?きっとカッコ良くなってるんだろうなー、もしかしたら彼女だって……)グス

 

めぐり(やっぱり譲るわけにはいかないよ!もし彼女がいても奪っちゃえばいいんだ!恋愛は戦争だもんね!!)グッ

 

生徒2「先生って最近表情がコロコロ変わって楽しいよね」ジィ

 

生徒3「あれは恋だね、間違いない!」

 

バイト先 最寄り駅 付近

 

かおり「比企谷何か食べたいものとかある?」ギュッ

 

八幡「特にないな」

 

かおり「じゃあ、私が決めちゃうから。後で文句言わないよーにね」

 

八幡「おっと、ちょっと待て」(危ねー、いつも一人だから忘れるところだった)

 

かおり「なに?」

 

八幡「部屋に遊びにきてる奴らがいるんだが、飯は次回にしてくれないか?」

 

かおり「…部屋に?比企谷の部屋に遊びに来る友達なんているの?」

 

八幡「相変わらずグサッと刺すな。由比ヶ浜とい、一色が来てるんだよ」

 

かおり「結衣とあの子かー。ふ、ふーん。ん?でも此の時間にいるってことは泊まりってこと?」

 

八幡「…みたいだな」

 

かおり「へ、へぇー。じゃあ…私も交ぜてもらおっかな」ウン

 

八幡「は!?」

 

かおり「私も泊まるって言ったんだけど?」

 

八幡「女が男の部屋に易々と泊ま…」

 

八幡(いや、この際一人増えたところで…それに多い方が逆に安全になるだろ)

 

八幡「わかった」

 

かおり「比企谷の癖にやけに素直じゃん」

 

八幡「あいつらも多い方が良いだろうと思ってな」

 

かおり「そっか、じゃあ比企谷の部屋に行こっ!」ギュッ

 

 

最寄り駅 付近

 

かおり「へー、良いとこに住んでるじゃん」キョロキョロ

 

八幡「そりゃ、どうも」

 

かおり「比企谷の部屋行ってみたかったんだよねー」

 

八幡「来ても何もないけどな」

 

かおり「どーせ持ってるんでしょ?」

 

八幡「…何のことだ?」

 

かおり「エロだよ、エ・ロ」

 

八幡「も、持ってないぞ?」

 

かおり「比企谷がどんな嗜好してんのか気になってたんだよね」

 

八幡「いや、だから持ってないって言ってるんだが?」

 

かおり「巨乳とか?まあ、そこはどうでも良っか。内容は?アブノーマルとか?」

 

八幡「…俺を変態扱いすんのやめろ」

 

かおり「だって、やっぱ好きな人の性癖は気になるじゃん?…出来れば叶えてあげたいし///」

 

八幡「!」(叶えてくれる…だと!?)

 

かおり「さすがに、体型を変えないと無理なのは叶えてあげられないけど…その分、さ?」

 

八幡「…お前エロいな」

 

かおり「好きな相手には女はエロくなるもんだと思うけど?喜んでもらいたいし…それにその、二人だけの秘密になるわけでしょ?///」カァ

 

八幡(可愛い)

 

かおり「本音を言えば、もっと比企谷のことが知りたいだけなんだけどね///」上目遣い

 

八幡 ドキッ

 

かおり「てなわけで、観させてもらうから」

 

八幡「えっ?ええーと、持ってるの前提で話すの止めてくれませんかね」

 

八幡(こっちは心臓ばっくばくだっつーのに、あっさりしてんな)

 

かおり「じゃあ、勝手に探すから比企谷は気にしないでいーよ」

 

八幡「それは可笑しいだろ」

 

かおり「で?まだ着かな ───『グゥゥ-』───///」

 

八幡「……俺もさっきから腹減ってるんだよな。何か買って帰ろうぜ」

 

かおり「気が利きすぎ、ウケる///」

 

八幡「なんのことだよ」ポリポリ

 

かおり「なーんでもない!///」ギュッ

 

八幡「おっ─────結衣「おーーーーい!!!ヒッキー!!!」─────相変わらずアホの子だな」

 

タッタタタ

 

結衣「到着っと!!えへへ、ヒッキーが見えたから走って来ちゃった///」

 

いろは「結衣先輩、急に走らないで下さいよ!って先輩じゃないですか」パァ

 

八幡「よ、よう」(由比ヶ浜…お前、走るだけでエロいな)

 

かおり「やっほー!」

 

いろは「お疲れ様です!せんぱい♪あとかおり先輩も」

 

結衣「かおりん、やっはろー!あとヒッキーお帰り!」

 

八幡「お疲れ、待たせて悪かったな」

 

いろは「いえ、突然伺ったのは私達ですし気にしないでください」ニコッ

 

八幡「助かる」

 

結衣「それよりヒッキー!!かおりんといちゃいちゃしてたでしょ!!」

 

八幡「コイツが腕を絡めてきただけだ」

 

かおり「嬉しかった癖に」ツンツン

 

八幡「知らん」

 

結衣 ムー

 

いろは「じゃあ、今度は私がしてあげますね♪」

 

八幡「遠慮しとく」

 

いろは ムー

 

かおり「比企谷って今がモテ期っ?」

 

八幡「……かもな」

 

かおり「うっわ、認めた!キモッ!」

 

八幡「キモくて悪かったな!まあ、あれだ…コイツらの、お前もだが好意を否定したら悪いだろ?」

 

いろは「つまり“鈍感系ハーレム男子ではなく、敏感系ハーレム男子”になると、そういうことですか?せーんぱい♪」ダキッ

 

八幡「おいっ、いきなり抱きつくな!それにハーレムなんざ目指してない!」

 

いろは「でも、すいません私共有なんかより先輩を独占したいんで、ごめんなさい無理です」スリスリ

 

結衣「あたしがヒッキーを独占するんだから!」ダキッ

 

かおり(何か圧倒されんだけどw何?この娘達からしてみれば、此れが普通なの!?)

 

八幡「共有も独占も何も、俺はフリーなんだが」

 

いろは「じゃあ、フリーな先輩のハートをかわいい後輩である私が射止めさせて戴きますね♪」エヘッ

 

八幡「…残念だったな、俺の的は小さい上に流動的なんだ。まず射ることは不可能だと思ったほうがいい」

 

八幡(難聴になったり、鈍感になったりスルーしたりできるからな!最悪逃げることもできる!)

 

いろは「大丈夫です!固定化した上で狙い撃つので♪」

 

八幡「…そうか。…できればいいな」(さすが、劣化陽乃さん…やりにくい)

 

いろは「はい!頑張りますよっ!」ニコッ

 

八幡「…」ドキッ

 

結衣「ヒッキーっ!」ムー

 

八幡「お、おう!なんだ?由比ヶ浜

 

結衣「ヒッキーはあたしがいーっぱい幸せにしてあげる!」ムギュー

 

八幡(…由比ヶ浜って、すげぇー柔らかいよな…癒される)デレ

 

結衣「ヒッキー、どうかな?」上目遣い

 

八幡「…正直に言う。それは反則だ、今すぐ止めろ」

 

結衣「元気になっちゃう?」

 

八幡「うるせー」

 

結衣「えへへ、ねぇ…ヒッキー、あたしが心も体も満たしてあげるからね」ムギュー

 

八幡(たまらん!!…そして、けしからん!この、天然ビッチが!!)

 

かおり(何か…着いていけないんだけどwま、私は私なりに想いを伝えていけばいっか)

 

かおり(比企谷がこういった理由から誰かを好きになることはないだろーし)

 

八幡「ところで、お前らはどうして此処に?」

 

結衣「歯磨き買いに来たの」

 

八幡「歯磨きなら予備が余ってると思うぞ?」

 

いろは「いやー、先輩に悪いと思いまして。まして、“今回”限りになるかもしれないじゃないですか」チラッ

 

結衣「っ!そうだねー、今回限りになる“一本”が勿体ないよね」チラッ

 

いろは・結衣 バチ

 

かおり(面白いことになってるw)

 

八幡「そ、そうか。分かった、気を遣ってくれて助かる」

 

八幡(今火花が見えた気がするんだが、何それこわい)

 

結衣「気にしないで、ヒッキー」ニコッ

 

いろは「そうですよ、先輩。これから洗面台に並ぶモノを買いに来ただけですから」ニコッ

 

結衣「っ!ヒッキーと“お揃い”がいいから一緒に行こっ?」ムギュー

 

いろは「っ!私は先輩に“選んで”もらいます。ね、せーんぱい♪」ギユツ

 

結衣・いろは ムムム

 

かおり(歯磨きで争ってるところが可愛いんだけどw)

 

八幡「自分の好きな物買えよ、せっかく買うんだしな」

 

かおり「じゃあ、私は予備の借りていーかな?」

 

八幡「かまわんぞ?安いまとめ買いの奴だから好きに使ってくれ」

 

かおり「ありがと。あっ、二人はスキンケア持ってるの?」

 

いろは「結衣先輩からお借りすることになってます」

 

結衣「あたしのでよかったら、かおりんにも貸すよ?」

 

かおり「じゃあ、お願いしよっかな」

 

結衣「うん!」

 

八幡(成る程、化粧落とさないといけないのか。肌に気を遣わないといけないもんな女って)

 

八幡「じゃあ、とりあえず買いに行こうぜ」

 

いろは「はい!」

 

 

買った後の帰宅途中

 

八幡「ところで、お前ら随分距離感近く見えるな」

 

かおり「いつメンだし、仲良しに決まってんじゃん」

 

八幡(出たよいつメン、ボッチの俺には無縁の言葉だな)

 

結衣「えへへ」テレ

 

いろは(何か、結衣先輩…あのメンバーといた時より楽しう。あっ!そうだっ)

 

いろは「かおり先輩、改めてよろしくお願いします」

 

かおり「ん?あー…なるほど、うん!よろしくね」

 

いろは「それで、先輩とはどういった関係なんです?」

 

かおり「私の想い人で、アタックさせてもらってる間柄って感じかなー。ねっ、比企谷?」

 

八幡「///」

 

かおり「まーた赤くなってるし、本当ウケるw」

 

八幡「本人がいる前で言われたら誰でも赤くなるだろ」

 

かおり(比企谷って小動物みたいw可愛いなー)ジィー

 

いろは「…そう、ですか。かおり先輩も先輩のことが…。でも、負けませんから」

 

結衣「あたしも!いろはちゃんにもかおりんにも負けないから!」

 

かおり「負けないって勝つとは言わないんだね。じゃあ、勝つのは私ってことで!」

 

三人 ムムムム

 

八幡(何か、アレだ…ハーレム物のアニメ観てる気分になるな。美女三人が想ってくれてるわけだし。いや、待てよ…これって主人公選択ミスったらヤンデレルート突入とかないよな!?)ゴクリ

 

八幡(…アニメの観すぎ…だな)ハァ

 

 

八幡(でだ…俺はどうすればいい?もし、付き合うことになれば、誰かしらを傷付けることになるだろう。かといって本気で想ってくれているコイツらの意思を無下にすることは更に傷付けることになる。それに、ずるずる伸ばしコイツらの時間を無駄に費やさせるのも悪いだろう)

 

八幡(俺は…まだ特別に想う相手はいないが、コイツらは好きだ。そこに偽りはない。もっと関わりを持っていかなくては分からない気持ちや感情があるだろう。それはつまり…コイツらに期待感を抱かせてしまうことにも繋がる…だとしたら言っておくべきだろうな)

 

八幡「…今のうちにはっきり言っておくことがある」

 

結衣「なにー?」

 

いろは・かおり「・・・」

 

八幡「──────────」

 

 

八幡「…よし、さっさと買って帰ろうぜ」

 

かおり「せっかくだし宅飲みしよー?」

 

いろは「賛成です!」

 

結衣「いーよ!」

 

八幡「してもいいが散らかすなよ」

 

かおり「わかってるって」

 

 

陽乃side

 

 

陽乃(皆悔いのないように頑張ってるかな?)クスクス

 

陽乃(今の八幡は私から見てもガードが緩いから一線越えちゃうかも。まあ、そこは問題じゃないけどね。八幡の初めては“私”なんだから。ね、八幡♪)ニコニコ

 

陽乃(今は好きにしてくれてもかまわないよ?大人になってから他の女に興味を持たれても困るし、火遊びも男には必要でしょ?それに最悪…)クス

 

陽乃「あ~ぁ…この1年、八幡とはいろんな経験や思い出を培うことができたけど───雪乃「あと一歩が踏み出せなかったってところかしら?」────雪乃ちゃん!帰ってきたんだ!おかりえり♪」

 

雪乃「ただいま、姉さん」

 

陽乃「うんうん♪お帰り♪お姉ちゃんは寂しかったぞ~」シクシク

 

雪乃「そう。それで?覚悟はできたのかしら?」

 

陽乃「できてる、よ?只、やっぱり恥ずかしいよね///」カァ

 

雪乃(最近、姉さんがこの上なく可愛いと思えてしまう。恋って恐ろしいわね。仮面剥がれてるわよ、姉さん)

 

雪乃「今頃、彼女達と酒池肉林に身と心を投じてるかもしれないわよ?」

 

陽乃「い、今はそれでもいいかなってね。ほら、他の女を知らない男は結婚後に飢えるって言うじゃない?」

 

雪乃「はぁ…本当に心の奥からそう思えてるのかしら?本当は嫉妬と不安でいっぱいではなくて?」

 

陽乃「!?///」

 

雪乃「頭の中で普段通りの演算ができても、彼に関して何かを言われた時の姉さんは、恋する乙女の反応になってるわよ」

 

陽乃「うぅ、雪乃ちゃんってば分かってても口に出すことないじゃない」プクー

 

雪乃「ふふ、こういう時くらいしか姉さんをからかうなんてことできないものだから…悪かったわ」

 

陽乃「まあ、実際そうなんだよねー。頭では計算できてるのに、いざ彼に会ったら吹っ飛んじゃうし、年上としての体裁を保とうとすると空回りしちゃう時だってあるし」ハァ

 

雪乃「恋って難しいものね」

 

陽乃「難しいなー。でも嫉妬や不安は確かに凄いけど、今はそれでいいとも思ってるのは確かなんだよね。大体、八幡はまだ私の恋人じゃないわけだしさ」

 

雪乃「そう。余裕もあるみたいね」

 

陽乃「ん~正妻の余裕ってやつかな♪」

 

雪乃「そうなると良いわね」クス

 

陽乃「雪乃ちゃんのいけず~。大体、雪乃ちゃんからも私をアピッてくれてもいいじゃない」

 

雪乃「私は由比ヶ浜さんの親友でもあるのよ?無理な相談ね」

 

陽乃「うぅ~雪乃ちゃんが雪のように冷たい」ヨヨヨ

 

雪乃「なにか?」

 

陽乃「さてと、ご飯一緒に作ろっか!」

 

雪乃「ふふ、ええ。そうね」

 

雪乃(彼には感謝しなければね…)

 

 

マンション 次の日の朝

 

八幡(頭痛てぇー、飲み過ぎた。二日酔いとか最悪だろ、今日講義あるっつーのに。…てか、めっちゃ腕が重いんだが)チラッ

 

結衣「むにゃ…ヒッキー…」ムギュ

 

いろは「せんぱぃ…優しく…」スースー

 

八幡「」

 

八幡(な、な、なななんじゃこりゃぁぁ!!!二人とも裸って…ど、どどどどういうことだ!?お、おお落ち着け…何があった!?思い出せ!!…出せない!!!有り得ねーだろ!まじか!?まじなのか!?ヤっちまったのか!?だとしたら、俺……最低すぎるだろ!!)

 

かおり「あっ、起きたんだ」

 

八幡「…いや、永久の眠りに今から就くところだ」

 

かおり「なーに意味わかんないこと言ってんの。朝御飯作りたいんだけど、キッチン借りてもいい?」

 

八幡「…どうぞ」

 

かおり「そ、じゃあ借りるからね」

 

八幡(どうなってる!?折本は見た感じ普通だ。セーフってことか!?セーフなのか!?聞くしかない!!昨日のことを!)

 

八幡「折本ッ」

 

かおり「なに?てか、比企谷」

 

八幡「何だ?」

 

かおり「昨日みたいに“かおり”でいいんだけど」

 

八幡(あ、これアカンやつだわ)

 

八幡「そ、そうか。か、かおり」

 

かおり「なに?」

 

八幡(これ、聞いていいのか!?覚えてませんで済むのか!?だが、真実を知らずに接して行くことのほうが悪いだろ。だよな?)

 

八幡「え、とだな…昨日、何があったか覚えてるか?」

 

かおり「…」

 

八幡(沈黙が怖すぎる、つか心が痛い!)

 

かおり「ま、覚えてないのも無理ないか」

 

八幡「…え?」

 

かおり「比企谷ってば凄いペースで飲んでたからねー。差し詰め酔い潰れて逃げるつもりだったんだろーけど、自分のキャパ把握してなかったのか酔って潰れずに好き放題してたからね」

 

八幡「…そう、ですか」

 

八幡(陽乃さんに付き合わされて飲んでたら気付かない内に強くなってたのか!てか、好き放題って…何したんだ!?)

 

かおり「結論から言えば4Pシちゃったね」

 

八幡「」

 

かおり「あ、間違った!一人ずつだったから4Pじゃないか。どっちにしろ、比企谷は私達三人を抱いたのには変わりないけど」

 

八幡「」

 

かおり「安心しなって。私達は理解した上で抱かれたわけだから、責任とって付き合えとか言わないし」

 

八幡「……どういう意味だ?」

 

かおり「比企谷が自分で言ってたじゃん。さすがに飲む前のことだし覚えてるでしょ?」

 

八幡「あっ」

 

八幡(ああああ!!!関わり持つって……持ちすぎだろ!!!ゴールラインギリギリまで関わり持っちゃったんですけど!!!俺が思ったのはデートとかだな、もっと健全にお互いを知っていくってことでだな…こんな不健全に互いを知るとかじゃねーよ!!)

 

かおり「まあ、私たち三人とも比企谷に抱かれたいって思ったし、後悔もしないよ。そもそも男の部屋に泊まりに来てる時点で、女としては男を責める資格ないしね。無理矢理なわけじゃなかったし。要は、問題ないってわけ」

 

八幡「だ、だがな?さすがに…」

 

かおり「男がウジウジするのは感心しないんだけど?気にすることないじゃん、女が良いって言ってるんだから」

 

八幡「…うす」

 

かおり「但し、誰かを選んだ時はその人だけを見ること!いい?」

 

八幡「分かってる」(良い女だわ、だがコイツは…。分かってるがやっぱり何処か抵抗がある。とは言え俺ももう言えた義理じゃないが)

 

かおり「よし!まあ、比企谷は相手を傷付けるような男じゃないって分かってるし、今回にしても私達にも原因あったしね。てなわけで此の話はここまでにして、朝御飯作っちゃうから待ってて」

 

八幡「…悪いな」

 

かおり「いーってことよ!比企谷に気持ち良い夜を経験させてもらったお礼ってことで!」

 

八幡「っ!?///」

 

かおり「その反応、ウケるwあ、そっか!比企谷は覚えてないんだもんねー、残念残念w」ケラケラ

 

八幡(気になる!!!めっちゃ気になる!!)

 

かおり「じゃ、キッチン借りるから」

 

八幡「おう」

 

八幡(折本に救われるとか、ウケるw…すいません。だが、実際救われたな精神的に。…てか、シたんだよな?この三人と…。すげー気になる。思い出せ!!せっかくの経験!!思い出せ!!)ムムム

 

かおり「あっ、赤ちゃんできてたら話は別だからね」ウィンク

 

八幡「」

 

八幡(わ、わ分かってる。と、とと当然だろ)ブルブル

 

モゾモゾ

 

いろは「ぅ~、せんぱぃ…」コシコシ

 

八幡「起きたか、いろは」

 

いろは「ッ!先輩っ!!」ガバッ

 

八幡「や、やめろ!苦しい!!」

 

いろは「えへへ、大好きです!先輩♪」ギュゥゥ

 

八幡(いろはが昨日以上にデレデレなんだが)

 

いろは「えっと、昨日はその、素敵でした///」ニコッ

 

八幡「ぐはっ!」

 

八幡(その台詞にその笑顔は反則だろ!!つか、俺は覚えてねーんだよ!!)

 

いろは「あっ、改めておはようございます!先輩♪」

 

ちゅっ

 

八幡「」

 

いろは「えへへ、目覚めのキスですよ?」

 

八幡「だ、から反則だって言ってんだろ」ドキドキ

 

いろは「き、昨日はもっと激しかったじゃないですか///」カァ

 

八幡(昨日の俺どんなことしたんだよ!!つか、コイツ…裸じゃねーか!!)

 

八幡「と、とりあえず服着ろ服を!見えてる!!」

 

いろは「せ、先輩に体の隅々まで本当に見られちゃいましたね///」カァ

 

八幡「わ、わかったから服を着ろ!」

 

いろは「えへへ、はーい♪」

 

八幡(一夜で関係が激変しすぎだろ!それにしても、いい体してやがる)ゴクリ

 

モゾモゾ

 

結衣「ヒッキー…?」コシコシ ジュルリ

 

八幡「由比ヶ浜、起きたなら頭退けてくれ!潰れる!!」

 

八幡(つか、涎!!涎が腕に!!!)

 

結衣「っ!ヒッキー!」パァ ダキッ

 

八幡「く、苦しい!!止めろ死ぬ!」フガ

 

八幡(おっぱい気持ち良い…じゃなくておっぱいで死ぬ!!)

 

結衣「えへへ、ヒッキー」スリスリ

 

八幡(正直、堪らん!!!肌と肌が直接触れるのってヤバイな。それだけで気持ち良い)

 

結衣「ヒッキー、昨日は凄かったね///」モジモジ上目遣い

 

八幡「ぐはっ」

 

八幡(その仕草でエロチック発言止めろ!!)

 

結衣「ヒッキーに何されても良いって言ったけど、あんなことまて///」モジモジ

 

結衣「ヒッキーだけだからね!///」カァ

 

八幡(昨日の俺ーー!!!何したんだよ!!!そして、可愛すぎるだろ!!)

 

結衣「ヒッキー…また此処おっきくなってるよ?///」ツンツン

 

八幡「き、気にするな。朝は皆こうなるんだ」

 

結衣「辛くないの?」

 

八幡「大丈夫だ、安心しろ」

 

結衣「えへへ、昨日はお世話になりました///」

 

八幡(それは、アカンやろ!!意味深すぎるんだよ!!)

 

結衣「ねぇ、ヒッキー…」

 

八幡「な、なんだ?」

 

結衣「大好き!」

 

ちゅっ

 

八幡「」

 

結衣「えへへ///」

 

かおり「なーにしてるかと思えば、妬けるなー。二人の美女にキスされちゃってさ」

 

八幡「い、いやあのだな」

 

かおり「じゃあ、私からも」

 

ちゅっ

 

八幡「」

 

かおり「大好きだからね!」

 

八幡(もう無理…)

 

かおり「さて、三人とも朝御飯できてるから準備して食べちゃって」

 

いろは「すいません、かおり先輩の手を煩わせてしまって」

 

かおり「良いのいいの!気にしないで!早く起きた私が勝手にしたことだからね」

 

いろは「ありがとうございます」

 

結衣「かおりん、ありがとー!」

 

かおり「まあね。それより、昨日の結衣はエロかったねー」ニヤニヤ

 

結衣「ちょっ、かおりん!///」カァ

 

いろは「結衣先輩、服着ないと先輩がまた暴れん棒になっちゃいますよ?」

 

かおり「暴れん棒、ウケるw」

 

結衣「私的にはそれでも…///」

 

いろは「先輩は今日講義ありますから、支度させてあげないと」

 

結衣「あ、そっか!じゃあ、着よっと」イソイソ

 

いろは「ところで、その…痛くないですか?」

 

結衣「い、痛いって言うか違和感があるって感じ?///」

 

かおり「私は特になんとも、少し違和感あるって感じかな。シた時も貫通したときくらいで大して痛くなかったし」

 

いろは「私は凄く痛かったです。泣きましたし」

 

結衣「私も…泣いちゃった」

 

かおり「でも二人とも凄く嬉しそうだったけど?」ニヤニヤ

 

いろは「それは、初めては先輩って決めてましたし。凄く嬉しいですから///」

 

結衣「あたしも///嬉しさと痛さで泣いちゃった感じ」

 

かおり「じゃあ、気持ちよかった?」

 

いろは「最初の方は気持ちよかったですけど、受け入れてからは…その痛みで…」

 

結衣「あたしも…気持ちよさより痛みかな…けど嬉しさが大きかった!」エヘヘ

 

八幡(気付けば女子トークで盛り上ってたんだが…気まずい)

 

かおり「ん!?帰って来たなら、早く支度しないと講義遅れるよ!」

 

八幡「…おう」

 

八幡(よく見たらベッドに血が…だが、大したことは…あるな。血だし)

 

 

最寄り駅

 

八幡「暑いな…何故かとは言わないが」

 

いろは「何でですかね?」ギュゥ

 

結衣「夏だからじゃないかな?」ムギュ

 

かおり「両手に花だね、比企谷」

 

いろは「あ、そうです!暑いんでしたら、プール行きましょうよ!」

 

八幡「ありえん。部屋でエアコン効かせてたほうが涼しい。大体、プールって狭い箱の中に数多の人間がぎゅうぎゅうになって遊ぶとこだろ?」

 

いろは「そう聞くと、ちょっと馬鹿らしいですね」

 

結衣「じゃあ、-300℃の世界に行こうよ!」

 

八幡「行ってこい」

 

いろは「結衣先輩、それは-30℃の世界では?」

 

八幡「まさか℃の○をゼロだと思ったのか?」ヒキ

 

結衣「違うし!!ヒッキー、あたしのこと馬鹿にしすぎ!!」

 

かおり「それって、レジャー施設にあるやつでしょ?」

 

結衣「うん!」

 

八幡「…夏かー、行くなら海だな」ボソ

 

三人「!」

 

いろは「行きましょう!海に!!」

 

結衣「そうだ!海に行こう!!」ヤッフー

 

八幡「いや、行くならの話だからな?」

 

いろは「泊まりで行きますよね!?」

 

結衣「花火したいなー!あと、ビーチバレー!」

 

八幡「いや、だから…」

 

かおり「比企谷、もう遅いってw」ポン

 

八幡「…やっちまった」ガク

 

かおり「でー、比企谷は今から大学っしょ?」

 

八幡「ああ、だな」

 

かおり「二人は?」

 

結衣「あたしはヒッキーとデートがあるから、終わるの何処かで待ってるつもりだよ?」

 

いろは「私も先輩とデートします!」

 

八幡「…じゃあ、待っててくれ」

 

八幡(いい機会だよな。相手を知る為にも)

 

いろは「はーい♪」

 

結衣「やった!ヒッキーとデート!!」

 

いろは「先輩が終わるまで、食堂でお茶してます?」

 

結衣「うん!」

 

八幡「か、かおりはどうするんだ?」

 

かおり「私は今日もバイトあるから帰るかなー」

 

八幡「そうか、お疲れ」

 

かおり「素っ気なくない!?まあ、比企谷らしいけど」

 

八幡「何かよくわからんがドキドキするんだよ。悪いな」

 

かおり「じゃあ許す」ニコニコ

 

結衣「可笑しいよね!?」

 

いろは「可笑しいです!」

 

八幡「やかましい!」

 

八幡(俺だってわかんねーよ。昔好きだった奴と関係を持ったからか?よく分からない感情が湧いてくる)

 

八幡「とりあえず、さっさと行こうぜ」

 

かおり「おっけー」

 

結衣「うん!」

 

いろは「はーい」

 

いろは(それにしても、昨日の先輩はカッコ良かったです)テレテレ

 

 

昨日の夜

 

マンション 屋上テラス

 

 

八幡(はぁ…風が心地よく感じる。酔ってるな、俺)ゴクゴク

 

いろは「せーんぱい♪」ダキ

 

八幡「っ!?って、お前か…びっくりしただろ」

 

いろは「えへへ///」ギュー

 

いろは「逃げて来たんですか?」

 

八幡「まあな。たくっ、飲みながらAV観るとか男を殺す気かよ」

 

いろは「女も興味あるってことです」

 

八幡「こっちは理性保つので、精一杯だっつーの」

 

八幡「アイツら暑いからって薄着になるわ、無防備すぎなんだよ。由比ヶ浜に至っては胸元すげぇことになってるからな」

 

いろは「先輩、チラ見どころか、ガン見してましたもんね。それも、ニヤニヤしながら」ムッスー

 

八幡「…バレてたか」

 

いろは「結衣先輩に限らずかおり先輩も気付いてたと思いますよ?」

 

八幡「“知らぬは亭主ばかり”ってな」

 

いろは「結衣先輩が聞いたら、絶対勘違いする言葉ですね」

 

八幡「だな。まあ、俺も悪いがアイツらだって男の前で無用心すぎだ」

 

いろは(無用心というか、“見せてた”が正しいと思います。結衣先輩のことだから、理由は純粋に先輩が喜ぶことに応えようとしたってとこでしょうけど)

 

いろは「で、理性を保つ為に逃げてきた、と?」

 

八幡「そういうこと」ゴクゴク

 

いろは「…飲みすぎじゃないですか?そのまま潰れて、明日の朝作戦ですか?」

 

八幡「まあ、な。だが、潰れねーんだよ」ハァ

 

 

いろは「……ねぇ、せんぱぃ?」

 

八幡「どうした?」

 

いろは「好きです」

 

八幡「知ってる」

 

いろは「私の心は先輩で、いっぱいです」

 

八幡「…いろは」

 

いろは「せんぱぃ…」スッ

 

ちゅっ

 

いろは「んっ///」

 

いろは「先輩…もっと」スッ

 

…んぁ…れろ…んっ…ちゅる…ちゅぱ

 

いろは(先輩の舌とわたしの舌が絡み合ってる、先輩の舌ちょっと熱い…火傷しちゃいそう。けど先輩の唾液…凄くおいしい。もっと欲しい…)

 

いろは「先輩、先輩をもっとください」ハァハァ スッ

 

…れろ…んん…んぁ…ちゅぱ…んっ…

 

いろは(んっ。わたし感じちゃってる、先輩とのキスで…愛液がショーツを濡らすのが分かるくらい)ハァハァ

 

いろは(わたしだけじゃなくて、先輩も気持ち良くなってほしい)

 

いろは「せんぱぃ」サスサス

 

いろは「おっきくなってますね、先輩の此処…」サスサス

 

八幡「おい、手を退けろ」

 

いろは「私を気持ちよくしてくれたお礼に、私が先輩を気持ちよくしてあげます」カチャカチャ

 

八幡「なっ…」

 

いろは「うわぁ///こ、これが先輩の…」ドキドキ

 

いろは(凄いエッチな匂いがします。ちょっとクラッとするような)クンクン

 

八幡「お前酔ってるのか?少し落ち着け」

 

いろは「私は落ち着いてますよ?強いて言えば…凄くエッチな気分ですけど。…じゃあ、舐めますね」チュッ

 

…んっ…れろ…じゅる…

 

いろは(先輩の熱くて凄く硬い…わたしに欲情してくれてる証ですよね)

 

…れろ…ちゅぷ…ぴちゃ…んっ…

 

八幡(キスをしてから、俺の陰茎をなぞるように舐め、ときどき俺を上目遣いで見てくる。正直、すげー気持ちいいし、劣情を駆り立てられる)

 

いろは「じゃあ、次は…咥えますね」

 

いろは『んっ…じゅる…んぁ…んん…ちゅぱ…』

 

八幡(いろはの唾液、舌が俺の陰茎に絡まってくるのが分かる…快楽に身を任せちまいたいくらいだ)

 

いろは『じゅる…れろ…んぁ…ちゅぱ…んん』

 

いろは(先輩の熱くて凄く硬い…それにエッチな匂いが私を高揚させる。凄くエッチな匂い、頭が蕩けちゃいそう)

 

八幡「いろ、は…!」

 

いろは「そんな大きな、声を出したら、誰かに気付かれ、ちゃいますよ?」ハァハァ

 

八幡「そう、だな」

 

いろは『んっ…じゅる…れろ…んっ…じゅるる』

 

いろは「気持ち良い、ですか?」

 

八幡「ああ」ビク

 

いろは「よかった、です…」ハァハァ

 

いろは(やだ…愛液が太股をつたってくる。先輩の咥えてたら、私までエッチな気分に…。でも、先輩の感じてる顔をもっと見たい…もっと)

 

いろは『んぁ…じゅる…んっんんっ…ちゅる』

 

八幡「ッッ!」

 

いろは「先輩、私の口で気持ち良くなって、下さい」ハァハァ

 

いろは『じゅる…んっんんっ…ちゅる…じゅぶ』

 

八幡「うっ、出そうだっ、いろは」

 

いろは「出して、いいですよ、先輩。私の口に、たくさん出して」

 

八幡「出すぞっ」ドピュドピュ

 

いろは「んっ…んーんっ!んっ!」ゴクゴク

 

いろは(先輩の精液が口に…凄い熱い。ちょっと苦いけど、先輩のだと思うと美味しぃ)

 

いろは「んんっ…」タラー

 

いろは(あぁ、先輩の垂れちゃいます…)

 

八幡「はぁ…はぁ…っ」

 

いろは「たくさん、出しましたね」

 

八幡「悪い、口に出しちまった」

 

いろは「いえ、凄く嬉しいです!それに…」スッ チュプ

 

八幡「おま――― いろは「先輩の精液、美味しいですから」ニコッ

 

八幡(垂れた精液を指で掬って舐めやがった)

 

いろは(先輩が私の口で射精してくれた…嬉しい。私、先輩の咥えるの好きになっちゃいそうです)

 

八幡「…と、とりあえず口ゆすいで、顔洗って来い」

 

いろは「せっかく先輩が出してくれたんですし、勿体ないです」チュプ チュプ ゴク

 

いろは「それで、ですね…先輩、私も…その、からだが火照っちゃったていうか…凄くエッチな気分なんです。だから、このまま…抱いてくれませんか?」ウル

 

八幡「…悪い、今出したばかりで直ぐには無理だと思う」

 

いろは「直ぐには…ですか。じゃあ、先輩のが元気になるまで…私を好きにしてくれて構いません。抑えられそうにないんです。先輩に抱いて欲しい気持ちで、溢れちゃってるんです」シュルル

 

 

いろは「あ、あんまり見ないで下さいね」

 

八幡(お前も望むなら、もう此の劣情は抑える必要はないよな)

 

八幡「男の前で服を脱いだ奴が言うセリフかよ。手を退かして良く見せてくれ」

 

いろは「うぅ…ど、うですか?」

 

八幡「……後悔するなよ」

 

いろは「後悔なんてしません。先輩がわたしのからだに欲情してくれて嬉しいです」

 

八幡「そうか」スッ

 

いろは「んっ」

 

八幡「不味いな」

 

いろは「先輩の味ですよ?愛が有れば美味しく感じるものです」クス

 

八幡「此れで飲み込め」スッ

 

いろは「んっんっ」ゴク

 

八幡「どうだ?」

 

いろは「先輩の唾液、甘くて美味しぃ…」

 

八幡「いちいち褒めるなよ」

 

いろは「本当のことを言ったまでです」

 

八幡「あ、そう」

 

いろは「先輩、もう一度キスしてください」

 

八幡「ああ」スッ

 

いろは「ちゅぱ、じゅる、んっん」

 

いろは「んっ…先輩とのキス、癖になりそう」

 

八幡「ありがとよ、只やっぱ不味いな」

 

いろは「もうっ」クス

 

いろは「それで…先輩?私の此処…もう凄いです、こんな濡れたのは初めてってくらい」スッ

 

八幡(濡れてる、それもショーツ越しに触れた俺の手が、いろはの愛液で濡れてしまうほど)

 

いろは「んっ、どう、ですか?私の此処…」

 

八幡「濡れすぎだ、俺の手を愛液まみれにする気か?」

 

いろは「先輩…?」

 

八幡「どうした?触って欲しいんだろ?」クチュクチュ

 

いろは「んっ!んっんぁ…やぁ…ああっ」

 

いろは(先輩、さっきから攻撃的になってる気がする。け、けど嬉しい。先輩が私だけを見てくれてる、触ってくれてる)

 

八幡「喘ぎ声、可愛いな」クチュクチュ

 

いろは「!ふぁっ、せ、んぱい…んっ、ゃぁ、んぁ」

 

いろは(耳元でそんなこと言われたら…エッチな気分にもっと…)

 

八幡「次は、直接触ってやるよ」スル クチュ

 

いろは「んんっ!」

 

八幡「それと、此処…だな」ペロ

 

いろは「ああっ!せ、んぱい…」ビク

 

いろは(先輩が私の胸を舐めてる、凄い…ビビッて電気が走る感覚…気持ちいぃ

 

八幡「お前、ヤることヤってんだな」ペロ クチュ

 

いろは「ど、どういう意味で、すか?」ハァハァ

 

八幡「自分で慰めてるってことだよ。じゃなきゃ、こうも感じない。痛がる様子もないしな」ペロ クチュクチュ

 

いろは「うっ///だ、だって…」ハァハァ

 

八幡「恥ずかしがることねーよ。只…エロいな、お前」

 

いろは「ふぁっ、んっんん、ゃぁ、ぁ、んっ―八幡「口が暇してるな、舌、出せ」――え?」

 

いろは「せん、ぱい…じゅる、ちゅぱ、んっん」ハァハァ

 

いろは(先輩に口も胸も秘部も…犯されてる。凄く気持ち良ぃ…全身にビビって…此れ凄い)

 

八幡「いろは、今のお前すげーエロい顔してるぞ」

 

いろは「ハァ、ハァ、こんな顔を、見せるのは、先輩だけ、ですよ?」ハァハァ

 

八幡「お前、男が喜びそうなこと平気で言うよな」

 

いろは「私は先輩の女ですから、他の男には言いません…だ、だから続きを…」

 

八幡「じゃあ、舐めてくれた礼に俺も舐めてやるよ」スト

 

いろは「えっ?」

 

八幡「ほら、早く俺の顔に跨がれ」

 

いろは「む、無理ですよ。恥ずかしすぎます///」

 

八幡「じゃあ、お前は立ったままでいいぞ」スッ ジュル

 

いろは「ああっ!やぁっ、んっん、や、ばいです、これ、ん!」

 

いろは(先輩がしゃがんで私の秘部を舐めてる…恥ずかしい。けど、凄く気持ち良い)

 

いろは「んっんぁ、ああっ、んんっ、やぁっ」

 

八幡「いろは、口を手で抑えとけ。バレるぞ」

 

いろは「は、い」ハァハァ

 

八幡「もっと、気持ち良くしてやるからな」

 

いろは「えっ?んんっ!!だ、だめです、んっ」

 

いろは(舐めながら指まで…だめ、おかしくなっちゃいそう)

 

八幡 ペロペロ クチュクチュ

 

いろは「んっんんっ、んぁ、んん」ハァハァ

 

八幡 ペロペロ クチュクチュ

 

いろは「だ、だめです、もぅ、んんっ、い、イっちゃ、んんんんっっっ!!!」ビクビク

 

八幡「おっと!」ダキ

 

いろは「ハァハァ、すいません、力が抜けちゃって…ハァハァ」

 

八幡「良い顔してる」

 

いろは「見ないで下さぃ」

 

いろは(先輩が覆い被さって私を見つめてる…恥ずかしいけど、嬉しい)

 

八幡「雰囲気もシチュも味方してくれてるからな、気持ち良かったろ?」

 

いろは「はぃ」

 

八幡「このまま挿れるが…いいか?」

 

いろは「はい、先輩に処女を捧げます」ギュッ

 

八幡「…」

 

いろは「気にしないで下さい。私は先輩に捧げたい、それだけですから」

 

八幡「…ああ」

 

いろは「えへへ」

 

グチュグチュ

 

いろは「痛っっっ」

 

いろは(すっごく痛い、まだちょっと入ってきただけなのに…)

 

八幡「痛いか?」

 

いろは「へ、平気ですから、続けてください」

 

八幡「…分かった」

 

グチュグチュ

 

いろは「痛っっっ!!せ、んぱい、手握って」

 

八幡「ああ」ギュ

 

グチュグチュ

 

いろは「痛っっっ!ハァハァ、凄く、痛いです」ウル

 

八幡「大丈夫か?」

 

いろは「大丈夫です、ハァハァ、先輩に抱いてもらえるんですから、頑張らせてください」ツーッ

 

八幡「そうか、頑張ったな、全部入ったぞ」ナデナデ

 

いろは「ッ!えへへ、やりました♪」ポロポロ ニコッ

 

八幡「涙、拭いてやる」サッ

 

いろは「んっ、ありがとうございます。でも痛みだけで、泣いてるんじゃないんですよ?」

 

八幡「…?」

 

いろは「先輩とひとつになれたことが、凄く凄く嬉しいんです。嬉し涙ってやつです」エヘヘ

 

八幡「…ありがとよ」

 

いろは「こちらこそ、ありがとうございます」ニコッ

 

八幡・いろは クスッ

 

いろは「先輩、動いてもらって大丈夫ですよ?」

 

八幡「ああ」

 

グチュグチュ

 

いろは「んっ、あっ、ああっ」

 

八幡「痛いか?」

 

いろは「はい。けど、先輩が手を握ってくれてるので、大丈夫です。だから、先輩は気にせず私で気持ち良くなってください」ギュー

 

八幡「…お前、あざといけど良い女だな」

 

いろは「あざといは余計ですよ」プクー

 

八幡「じゃあ、遠慮なく」

 

いろは「はい」

 

グチュグチュ

 

いろは「んっぁん、やぁ、んんっぁん」

 

グチュグチュ

 

いろは「あん、んっんっああ、んっあ」

 

いろは(先輩とひとつに…、嬉しい)

 

グチュグチュ

 

いろは「んっあっああ、あんっんっああ」

 

グチュグチュ

 

いろは「んっぁ、ぃっいいっ、あん、んっんっあ」

 

八幡「そろそろ出すぞ、いろは」

 

いろは「は、はい、来て、ください、先輩!」ハァハァ

 

八幡「っ!!」サッ

 

いろは「んんっっ!!って!?外に出したんですか?」ハァハァ

 

八幡「当たり前だろ、只でさえゴムしてないんだからな」

 

いろは「むぅぅぅ」

 

八幡「でも、気持ちよかったぞ」ナデナデ

 

いろは「えへへ///」

 

八幡「可愛いやつだな」ナデナデ

 

いろは「///」

 

いろは(可愛いって、先輩が私を///此れって酔って素で言ってるんですよね?ってことは///)

 

八幡「からだ大丈夫か?」

 

いろは「はい、まだジンジンしますけど、大丈夫ですよ」

 

八幡「良かった」

 

いろは「先輩、ギューしてください」

 

八幡「ほれ」ギュー

 

いろは「えへへ///幸せです」ギュー

 

八幡「そりゃ良かった」

 

いろは「キスを…」スッ

 

八幡「ああ」スッ

 

ちゅっ

 

いろは「えへへ///」

 

 

少しして

 

いろは「手慣れてませんでした?」

 

八幡「あー、陽乃さんと経験してるからな。陽乃さんの時は事前準備長かったし」

 

いろは「やっぱり。でも経験あるくせに結衣先輩の時はヘタレ……あー、なるほど」

 

八幡「なんだよ」

 

いろは「いえ、別に」

 

いろは(先輩は酔うと攻撃的かつSっ気が強くなって自分に自信を持つタイプなんですね。あと素直になる)

 

いろは(普段が傷付かないようにと守勢気味で自虐気味、かつ捻くれてますからね。お酒は抑えてるものを出すって言いますからね。まあ、反動で暴力に出るタイプじゃなくて良かったです)

 

いろは「まあ、お酒がないとヘタレで童貞反応とるのもどうかと思いますけどね」ボソ

 

八幡「え?なんだって?」

 

いろは「何でもないですよ、せーんぱい♪」ギュー

 

八幡「分かったから、シャワー浴びようぜ。正直、チ〇コが気持ち悪い」

 

いろは「ぶっちゃけすぎですよ!」

 

八幡「いや、血がな…ゴム有れば良かったんだが」

 

いろは「生々しすぎです!もうっ」クス

 

八幡「いろは…」

 

いろは「なんで――『んっ、ちゅぷ、じゅる』――ぷはっ、急にどうしたんです!?」

 

八幡「ありがとな、好きになって、求めてくれてさ」ニコ

 

いろは「い、いえ、こ、ここちらこそ抱いてくれてありがとうございます///」カァ

 

いろは(今の先輩、カッコ良すぎです!)キュンキュン

 

八幡「さて、シャワー浴びようぜ、チ〇コ洗いたい」

 

いろは「台無しですよ!!!」

 

 

現在 電車の中

 

いろは(思い出してたら、少し濡れちゃいました…というより先輩の隣にいるだけで…)モジモジ

 

いろは(それにしても“備えあれば憂いなし”とは良く言ったものです。頑張って準備しといて正解でした。下手したら萎えさせちゃってたところです。そうなったら、トラウマになってたかもしれません)フー

 

いろは(何はともあれ昨日のことは、私にとって一生の思い出になりました)ニコニコ

 

八幡「…」チラッ

 

八幡(さっきから、いろはが無言なのが不気味なんだが。結衣は寝てるし)

 

結衣「…ヒッキー……あた…の…おっぱ…吸っ…も…ミルク…でな…よ…えへへ…むにゃzZ」

 

八幡(やめてください!由比ヶ浜さん!!電車の中でそれはアウトだろ!!本当良かったぜ、土曜の朝で)

 

いろは「昨日の夢でも見てるんでしょうね」ムー

 

八幡「知らん。が、よく短時間で眠りに付けるよな」

 

いろは「昨日は結衣先輩、お疲れでしたから。誰かさんがシた後もおっぱい虐めてたので」ムッスー

 

八幡「…誰だろうな」

 

いろは「まあ、いいです。私にも大切な思い出ができましたし♪」

 

八幡「そ、そうか」

 

いろは「はい♪」

 

 

〇〇駅です

 

八幡「もう駅か…気付かなかった」

 

いろは「結衣先輩、起きてください!着きましたよ!」

 

結衣「あ、着いた?」

 

八幡「着いたから、早く降りろ。先に行くぞ」

 

結衣「あわわ、待ってよー」

 

 

大学

 

八幡「じゃあ、俺はここで」

 

結衣「うん!待ってるね!」エヘ

 

いろは「可愛い後輩を待たせ過ぎないでくださいよ?」

 

八幡「はいはい可愛い後輩を待たせないようにしなくちゃな」スタスタ

 

いろは「可愛いだなんて、先輩ったら///ごめんなさい、そういうことは夜まで取っておいてくれないと困りますごめんなさい無理です///ってあれ?先輩は?」

 

結衣「行っちゃったよー?」

 

いろは「お恥ずかしいところをお見せしました」ペコ

 

結衣「いろはちゃんって可愛いよね~」

 

いろは「いえいえ、私なんてまだまだですよ。それに、結衣先輩は可愛い上に巨乳、ズルいです」

 

結衣「えへへ、そんなことないよー///」

 

いろは(昨日、結衣先輩のおっぱい暴れてましたからね~)

 

いろは「さっ、テラスに行ってお茶しましょう」

 

結衣「うん!」

 

 

結衣・いろはside

 

 

結衣「ヒッキーの大学って、都心大学って感じが強いね」

 

いろは「言われてみれば、そうかもしれないですね」フム

 

結衣「あたしの大学も━━ん!?あれ、さがみん!?」

 

 

南「♪」 テクテク

 

 

いろは「そうですね、南先輩です」

 

結衣「うわぁ、何か高校のときより更に可愛くなってる!」

 

いろは「南先輩って、読モのスカウトとか受けてるみたいですよ?」

 

結衣「本当っ!?」

 

いろは「まじな話です。事務所の書類と名刺受け取ってましたから。てか、南先輩って顔はめっちゃ可愛いいですよね」

 

結衣「あたしもそう思う。顔は凄く可愛いよねー、って顔はって…あわわ」

 

いろは「結衣先輩って南先輩と仲良かったんですか?」

 

結衣「ふぇ?んーと、普通?かなぁ、なんて」

 

いろは「そう、ですか。南先輩も恐らく先輩に惹かれてますよ?」

 

結衣「え!?」

 

いろは「見た感じですけどね」

 

結衣「高校の時、泣かされたのに!?」

 

いろは「ああいうタイプの人って、周りの人から面と向かって文句とか言われませんからね。ふとしたきっかけで、ズバッと言った人のことを気にするようにってありますし」

 

いろは「ましてや、事情を理解したら尚更…」

 

結衣「むぅ、ヒッキーのばかぁぁぁ!!」

 

いろは「南先輩、凄い可愛いですし、結衣先輩にとっては友達…諦めます?」

 

結衣「諦めないよ!」

 

いろは(まあ、私は負ける気まったくしませんがね♪)

 

 

キャンパス内 中庭

 

八幡 (講義なんだから、定時終わりだけどな)

 

八幡(あとは、あの人に連絡してっと。お世話になってるしな、何より後からバレて難癖つけられても困る)テクテク

 

南(あっ、比企谷発見!!今日はいつもより早かったのね。駅で会わなかったし、ってこれじゃうちが会いたがってるみたいじゃん!まじありえない!)

 

南「ヒキタニっ!」

 

八幡「ん?あ、ああ」

 

南「何よ、その反応」

 

八幡「いちいち、お前に反応するのが面倒なだけだ、気にするな」

 

南「逆に気になるわよ!何でそんな態度とられなきゃいけないの!?」

 

八幡「…」

 

南(出たっ!スルー!負けないから!)

 

南「土曜まで大学来るのだるくない?」

 

八幡「帰れば?」

 

南「ヒキタニが帰りなよ」

 

八幡「生憎、必修なんで」

 

南「うちもだから」

 

八幡「お前もか」

 

南「わざとよね!?うちとヒキタニ同じクラスなんだけど!?」

 

八幡「…?」

 

南「1年から、ずっと一緒じゃん!」

 

八幡「だったか?」

 

南「~ッ!!」ジダンダ

 

 

八幡(相模 南。関わりたくないランキング堂々の上位。だが、神様は俺に微笑まなかった…同じ大学、同じ学部、同じクラス…更にはペアまで組まされた…絶望した)

 

八幡(コイツには是非とも平等って言葉を辞書で調べてほしい。1:9の割合で俺に押し付けてきやがった。この1何だと思う?発表だ、それも二人で。つまり準備は全部俺で発表もほとんど俺ってわけ。しかもまともに発表できないときた。………半年後、俺はキレた……相模は号泣)

 

八幡(以来、奇妙な距離感・関係が生まれた。コイツに気を使う必要皆無じゃね?っていうヤツだ。気づけば、相模をからかって遊ぶようになっていた)

 

 

南「そんなにうちを苛めて楽しい!?」

 

八幡「楽しいな」

 

南「人を苛めて楽しいなんてヒキタニって最低!」

 

八幡「お前には言われたくない」

 

南「ぐっ…い、苛めを楽しんでるヒキタニよりマシよ!」

 

八幡(最近、反省したのか準備を手伝うようになった。てか、当たり前なんですけどね)

 

八幡「とにかく、今日は最後の講義で発表が成績にかなり反映される。頼むぞ」

 

南「大丈夫!徹夜してきたから!」フンス

 

八幡(…と前回も言っていた相模であった)

 

 

講義

 

八幡「It is the Great Japanese Empire navy in World War II that we featured the theme」

 

~~~

 

南「A game with a warship at the time as a motif wins popularity today」

 

南「That this game …えっと、えっと擬人化…━━━八幡「personifies a warship」

 

教授「No.Japanese is strict prohibition!You are the third in this.There is not the next!」

 

八幡「sorry」

 

南「sorry」

 

~~

 

 

八幡「やっちまったな」

 

南「う、うちだって頑張ったじゃん」

 

八幡「講義中、日本語ダメなのに話す奴いるか!?」

 

南「だってうち日本人だよ!?パニクったら、誰だって日本語になるでしょ!?大体、ある程度OKなクラスだってあるのにあの教授が堅すぎなのよ!」プンスカ

 

八幡「ですねー」

 

八幡(女が硬いと言ったのを聞いて、下ネタ連想するのは男の性だな…いや、俺が変態だから、か?)

 

南「それに発表、途中から歴史の話じゃなくて、ゲームの話になってたよね?」

 

八幡「艦○これくしょんだな、人気だろ?」

 

南「知らないから!」

 

八幡「ゲームしながら発表準備ができるって理由で、あのテーマにしたからな。お堅いテーマなのに内容は軽めってヤツだ」

 

南「軽めどころかスカスカじゃないのよ!」

 

八幡「別にいいだろ!今回は俺がテーマを決める番だったんだから」

 

南「じゃあ、次は私の番だから言うこと聞いてよね?」

 

八幡「どうぞ、ご勝手に。…だが、失敗した罰はちゃんと受けてもらうけどな」

 

南「うっ…な、なによ!?うちに何しろって言うの!?」

 

八幡「マッカンで」

 

南「また?」

 

八幡「いいだろ。安く済むじゃねーか」

 

南「まあ、それでいいならいいけど…」

 

南(優しい…っていうのかな。比企谷が罰を与えるのは、うちに気を遣ってくれてるからなんでしょ?分かりづらいのよ!)

 

八幡「さっさと飲んで帰ろうぜ」

 

南「ところで、ヒキタニって今日━━━━モブ子A「あっ!八幡君!」スタスタ

 

八幡「…うす」

 

南(誰よこの女)

 

モブ子B ペコ←離れたとこから

 

八幡「…どうも」ペコ

 

モブ子A「八幡君、ライン既読無視とか…悲しいなぁ」

 

八幡「悪い、返した気になってたみたいだ」

 

モブ子A「じゃあ、次は返してね?♪」

 

八幡「…うす」

 

八幡(大学あるある、劣化いろはもしくは超絶劣化陽乃さんがゴロゴロいる)

 

モブ子A「でさ、来週の飲みなんだけど…来るよね?今週は来てくれなかったし」

 

八幡「懐が芳しくないんだが」

 

八幡(大学あるある、クラス飲みの頻度が異常!つか、うち毎週)

 

モブ子A「3000円くらい平気だって!それに、モブ子Bが話してみたいって♪」

 

八幡「え?誰?」

 

モブ子B ジィー 離れたとこから

 

八幡(あのこか…)

 

南(は?意味わかんない!何で比企谷なんか)

 

モブA「中国語の子なんだけど、講義で見かけて気になってたみたいだよー?人気者だね、八幡君♪」ツンツン

 

八幡「い、今話せば良くないか?」

 

南(馴れ馴れしいのよ!勘違い女が!そういうのは、顔面偏差値高めじゃないと痛いだけだから!)イラッ

 

モブ子A「飲みの席なら、ってことだよー。分かるでしょ?」

 

八幡「…何となく」

 

南(大学あるある、飲みできっかけを作ろうと画策する女)イラッ

 

八幡(っ!?)ゾク

 

モブ子A「じゃあ、よろしくね♪ラインで出欠とるから、クラスのラインに顔だしてね」

 

八幡「不参加もあるからな」

 

モブ子A「はーい。じゃあ行こっか、モブ子B」

 

モブ子B「うん」ペコ

 

八幡「…ども」

 

南(あの娘は含みを持たせた行動がウザイ!比企谷に興味を持つなんて…さすが多種多様な人間が集まる大学ね)フン

 

八幡「また飲みかよ」

 

南「あっそ」

 

八幡「何で怒ってるんだよ」

 

南「怒ってないから」

 

南(あ~もう!目の濁りが薄くなったのが大きいと思うんだよね。だから、人が外見から惹き寄せられてる)

 

南(けど、その先は?あのこは比企谷を受け入れることができるの?嫌な奴だと思うんじゃないの?って、何でうちが比企谷の心配なんか)モシャモシャ

 

比企谷(相模が暴れております、ご注意下さい)

 

南「んっんん。今のは?外2の娘?」

 

八幡「ああ、フランス語のな」

 

南「ふーん。ヒキタニ、相手にされてるんだね」

 

八幡「うるせー。最低限のコミュ力くらい俺にもある」

 

南「まあ、なかったら友達どころか話すことさえできないもんね」

 

八幡「まあな」

 

南「でも比企谷、飲みにもちゃんと誘われてるみたいだし、随分なリア充ぼっちだね」

 

八幡「何だそれは。まあ、あいつらは飲みたいだけなんだよ。大勢でな」

 

南「分かる!大勢で飲みたがる人っているよねぇ」

 

八幡「大学生しちゃってます系だからな。つか、お前もだろ」

 

南「うちは卒業したから。まあ、1年のときはそれが楽しかったけど」

 

八幡「へー意外だな。お前飲みまくってると思ったが」

 

南「どういう意味よ?」

 

八幡「いや、別に。にしても、飲み多すぎだよな」

 

南「まあ、出会いの場でもあるし、親睦深められるし…ワンチャン狙いもいるからね」

 

八幡「ワンチャン…ね。お前も気をつけ…大丈夫か」

 

南「どうしてよ?」

 

八幡「その時になったら、号泣してぶち壊しそうだから」

 

南「私のこと何だと思ってんのよ!」

 

八幡「偽造ビッチ」

 

南「は?」

 

八幡「遊んでる体を装って実際、経験なし、みたいな」

 

南「あ、あるわよ!経験くらい!」

 

八幡「そ、そうか」

 

八幡(相模って経験あったんだな。まあ、大学生だし有っても驚くことでもないか。つか、有無なんて関係ないよな)

 

八幡「まあ、後悔しないように気を付けろよ」

 

南「……ねぇ」

 

八幡「何だ?」

 

南「うちと比企谷ってどんな関係かな?」

 

八幡「何でだよ」

 

南「気になったっていうか…」

 

八幡「…お前ってさ、くずだろ?」

 

南「そこで罵声!?」

 

八幡「まあ、だからかお前には気を遣わないでいいっていうか楽なんだよな」

 

南「…それって良いの悪いの?」

 

八幡「何が良いのか悪いのか知らんが、良いんじゃないか?お前のくず度も下降傾向にあるしな」

 

南「くず度って…」グサッ

 

八幡「で、お前と俺の関係だが、簡単に言えばお互い何でも言える仲ってやつだと思う」

 

八幡(だって、お前大して恐くないもん。陽乃さんに言ったら、二度と帰って来れないようなこといえるしな。逆も然り、何言われても傷付かないし)

 

八幡(ん?考えてみれば、コイツが一番楽だ。雪ノ下の場合は、また違うからな)

 

南「何でも言える仲か…そっか、そっか♪」ニコニコ

 

八幡「何でニコニコしてんだよ」

 

南「ばっ、してないわよ!何で、うちがヒキタニに何でも言える仲って言われて、喜ばなきゃいけないのよ!谷底にダイブしたいくらいよ!」

 

八幡「してこいよ」

 

南「そこは止めるとこでしょ!?」

 

八幡「相模ならいっかなって。どーせダイブ寸前で号泣するだろーから」

 

南「っ!!」ジダンダ

 

八幡(言葉にできない怒りを体を使って表現しております)

 

 

陽乃side

 

 

陽乃「海に行こう~♪」バタバタ

 

雪乃「随分気分が高揚してるみたいね、姉さん」

 

雪乃(ベッドの上で足をバタつかせてる姉さん、アリね)

 

陽乃「うんうん♪八幡が海に行くんだって」ニコニコ

 

雪乃「よくそんな情報が入ってきたわね。まさか、部屋に盗聴器なんて仕掛けてないわよね?」

 

陽乃「ノンノン、馬鹿言っちゃだめだぞ~。海の件は、八幡から直接お誘いを受けたの♪」ニコニコ

 

雪乃「そ、そうなの。でもなぜ姉さんに?」

 

陽乃「私のことが気になるから、かな?♪」ニコニコ

 

雪乃「だからそんな元気なのね」ヤレヤレ

 

陽乃「ヤバいね~。好きな人からお泊まりデートに誘われるって、すっごく嬉しいよ~♪」バタバタ

 

雪乃「それにしても、彼が出歩くなんて珍しいわね。当日は嵐かしら?」

 

陽乃「不吉なこと言ったらダメだぞ~、雪乃ちゃん」

 

陽乃「今回は私も参戦するんだから♪」

 

雪乃「そうなの。じゃあ、私も行くわね」

 

陽乃「ほほう~その心は?」

 

雪乃「ただ、彼と夏を過ごしてみたくなっただけよ」

 

陽乃「うわぁ、なんかイケナイ夏の匂いがプンプンしますな~」ニヤニヤ

 

雪乃「ないわよ。姉さんと一緒にしないでくれないかしら?」

 

陽乃「私は火遊びしちゃうかも♪」バタバタ

 

雪乃(彼の言う魔王も今じゃ恋する乙女ね。それにしても、私にも連絡をくれても良いのではなくて?スケコマシ谷君)ムス

 

 

テラス 結衣・いろはside

 

 

結衣「それにしても、土曜なのに人が結構いるねー」

 

いろは「サークルの集まりとかですかね」

 

結衣「なるほどー。それにしても、はぁ~疲れたぁ」タプン

 

いろは「うっ」グサッ

 

いろは(伏しただけで、おっぱいが…何ていう豊胸!これが、格差社会ですか)

 

いろは「結衣先輩、おっぱい見えちゃいますよ?」

 

結衣「あわわ、ヒッキー以外に見られたら浮気になっちゃうよ」フー

 

いろは(いつから先輩と付き合ってるんですか。てか、胸ちらから浮気なんですね)

 

結衣「夏場って、薄着だから常に意識してないと危ないんだよね」ハァ

 

いろは「確かにおっきな人って夏場大変ですよね。胸ちらだったり、汗疹できちゃったり」

 

結衣「そうなんだよー、着る服も気を遣わないとだし」ハァ

 

いろは(おっきな人にはおっきな人なりの悩みがあるってことですね)

 

いろは「ところで、結衣先輩って大学入って、あのグループの方々と連絡とったりしてるんですか?」

 

結衣「優美子と姫菜とはとってるかな」

 

いろは「葉山先輩とは?」

 

結衣「ん~、優美子関連で連絡とってる感じかな?」

 

いろは「三浦先輩は葉山先輩をまだ…」

 

結衣「うん。この前は近々デートするって喜んでたし」

 

いろは「デートですか。進展があればいいですね」

 

結衣「う~ん。難しいと思う」

 

いろは「そう言えば、先輩も葉山先輩と連絡とってるらしいんですよね」

 

結衣「みたいだねー。あの二人って、何か交わることがないって感じだったけどなー」

 

いろは「案外、理想と現実をみてる人ってお互い何処かで意識してるものです。まあ、認めないけど解るって感じですかね」

 

いろは「だから、二人って切れないんだと思います。それに、二人も折り合いを見付けたみたいですし、きっと友達にはなれずとも良好な関係になってると思いますよ?」

 

結衣「友達じゃないんだ」クス

 

いろは「お互い認めないと思うので」クス

 

 

キャンパス 中庭

 

南「ところで、比企谷、じゃなかったヒキタニ!」

 

八幡「いや、最初ので合ってるんだが?」

 

南(やばっ、一人の時とか心の中では比企谷って呼んでるから、つい口に出しちゃった)

 

南「…今日はこのあと予定あるの?」

 

八幡「スルーかよ。まあ…あるな」

 

南「ヒキタニの癖に土曜に予定あるの?」

 

八幡「ヒキタニの癖に予定あって悪かったな」

 

南「ふ、ふーん。どんな用事よ?まさか、女とデートとかじゃないよね?」

 

八幡「…」

 

南「は?まじなの?」

 

八幡「まあ、一応デートだな」

 

南「相手は!?」グィ

 

八幡「ち、近い近い!」ドキッ

 

南「と、とにかく相手は!?はっ!まさか、いろはちゃん?」グィ

 

八幡「あと由比ヶ浜だ…あっ」

 

八幡(やっちまった!)

 

南「は?結衣ちゃんも?そしたら女二人に男一人でデートってことじゃん…まさか二股!?」

 

八幡「うっ」グサッ

 

八幡(付き合ってはないが、関係を持ったと思うと…その言葉が胸に突き刺さる)

 

南「最低じゃん!!!くず度マックスのっ!!」

 

八幡「」グサッグサッ

 

八幡「は、話を聞いくれ。決して二股ではない…ゴフッ」

 

南「そういうの良いから、さっさと説明しなさいよ」

 

八幡「単に二人と遊ぶだけだ」キリ

 

南「チャラ男!!」

 

八幡「止めてください!それに、友達と遊びに行くのは普通だろ?人数なんざ気にするなよ」

 

八幡(どうだ?完璧だろ)

 

南「はい、アウト。ヒキタニに、遊びに行くのに下心ゼロの女友達なんていないから。向こうからすれば、デート気分よ!」

 

南(雪ノ下さんは、どうかは知らないけど)

 

八幡「ぐっ…」

 

南「それを承知で三人で行くなんて…まさかハーレム狙ってるの!?最低っ!!」

 

八幡(やばい相模が強い、正論すぎて辛い)

 

八幡「これには、わけががあるんだよ」

 

南「聞かせてもらおうじゃない」

 

八幡「━━━ってなわけだ」

 

南「」

 

八幡「おい?」

 

南「ちょっと待って!!!」

 

八幡「あ、はい」

 

南(はっ!?はぁぁぁああ!?なに!?今猛アタック中ってこと!?堂々と好きとか言っちゃってるの!?何か、漫画の世界みたい…じゃなくて、争奪戦を繰り広げてるってことよね!?)ウロウロ

 

南(ど、どどとうしよ!うち、そんな覚悟なんてまだないよ!!どうすればいいの!?この生活が心地良いっていうか、好きだったし…こ、恋人とか付き合うとか考えてなかった!!!)ウロウロ

 

八幡(相模が黙ったままうろうろしております)

 

南(で、でも比企谷が誰かの彼氏になるのは…やだっていうか許せないっていうか。だ、大体、比企谷のことうち……き、嫌いだし?気づけば、比企谷のこと考えてたり…オナ、コホン、嫌いなんだから!とにかく、比企谷を放ってはおけない!うちのペアだし!?そ、そうペアとしてね!)グッ

 

八幡(相模が何やら決心したようです)

 

南「わ、わかった。とりあえずうちもデートに行くことにした!」

 

八幡「何がどうなってその結論に到ったのか、非常に興味があるんだが」

 

南「つべこべ言わずにうちも連れて行きなさいよ!」ギロ

 

八幡「は、はい」

 

 

折本side

 

 

かおり(昨日は、凄かったなー。いろはちゃんはテラスでシちゃったらしいけど…私なんてお風呂場だからね~)

 

かおり(比企谷のがまだ入ってるような感覚がする…シちゃったんだよね、私と比企谷、ウケるw)

 

かおり(まさか、あの日からこんな関係になるとはね…葉山君のお蔭、なのかな。比企谷を見直すきっかけを貰ったんだから)

 

かおり(はぁ…比企谷があんな風になった元凶である私…正直勝ち目ないよなー。けど、最後まで頑張ろっ!)

 

かおり(今頃二人は比企谷と一緒かー。羨ましいなぁ)

 

かおり(…二度寝しよ)

 

 

テラス

 

結衣「あっ!!ヒッキー、待ってたよ!!」ブンブン

 

ザワザワ

 

八幡( 止めてください!!由比ヶ浜さん!!わざとなのか!?わざとだとしか思えないくらいアホなんだが!!)

 

南(結衣ちゃんだね…)

 

八幡「遅くなったな」

 

いろは「先輩♪遅すぎですよ~」プクー

 

八幡「教授に文句言ってやれよ」

 

いろは「冗談です、お疲れ様です、先輩♪」ニコニコ

 

結衣「ヒッキー、お疲れー!あとさがみん、やっはろー」

 

八幡「お疲れ」

 

南「やっはろー、結衣ちゃんその挨拶まだ使ってるんだね」

 

結衣「えへへ」テレ

 

いろは「南先輩、こんにちは♪」ニコッ

 

南「どうも、いろはちゃん」ニコッ

 

いろは「南先輩もお疲れでしょう、よかったら一緒にどうです?」

 

南「じゃあ、遠慮なく」ストン

 

男 「!」

 

いろは「それにしても、南先輩は先輩のことが嫌いなんですよね?英語の時間さぞ苦痛でしょう?」

 

南「ッ!ま、まあね。苦痛すぎて休みたくなるかなぁ」

 

八幡(あれ?俺ってそこまで嫌われてたの?)

 

南「でも必修だし、苦痛でもヒキタニと“ペア”を組んで受けなきゃなんだよねぇ」フフ

 

いろは「でも、その苦痛の日々も後半年の辛抱ですよ?良かったですね」ニコッ

 

南「だ、だよね。後半年…だもんね」

 

結衣(何か寒いな~、なんて)

 

八幡(あと半年で必修も終わりか…相模とは関わらなくなるな…)

 

八幡「少し寂しくなるな…」ボソ

 

八幡(あっ、心の声がポロリしちゃった…暑さで薄着になりすぎちゃったから、なんて)テヘペロ

 

八幡(…やっちまった!)

 

三人「!!」

 

いろは「えっと、先輩?寂しいって…」

 

南「ヒキタニってば、うちと関わらなくなるの寂しいんだ」ニコニコ

 

結衣 ムー

 

男「…」

 

八幡「いや、あれだ、あれ。からかえなくなるのが寂しいってだけで、深い意味はないからな」

 

南「からかうって、ヒキタニはうちを苛めてるだけじゃん!まだうちを苛め足りないの!?」

 

八幡「俺はからかってるつもりなんだが?」

 

南「苛めよ!い・じ・め!」

 

男 ピク

 

八幡「悪かったな、もうやめる」

 

南「い、いや今すぐ止める必要はないっていうか」アタフタ

 

いろは(見せ付けてくれますね…本当砕けた仲と言いますか、ちょっと羨ましいです。ちょっとですけど)

 

結衣(さがみんがヒッキーに弄られてるなんて、高校じゃ有り得ない光景だよ。さがみん、楽しそうだなー)

 

いろは「ところで、さっきから南先輩と先輩を睨んでる人がいるんですけど…」

 

南「え?あ、ああ…そう、みたいね」

 

八幡(え?なにこの流れ、怖いんですけど。俺、刺されたりしないよね!?)

 

結衣(きっと、さがみん狙いの男の子だと思うな~)

 

南「うち、彼にちょくちょくご飯とか遊びに誘われたりしてるんだよね。それに最近になって、視線を感じたりするんだ」

 

八幡「ご飯に行ってこいよ!」

 

南「!?なによ、急に」

 

結衣「そうだよ!こういうのはデモクラシーな問題なんだから!」

 

いろは(デリケートですよ、結衣先輩。てか、よくデモクラシーって言葉を知ってましたね)

 

八幡(落ち着け、俺!刺されると思ったら叫んじまったよ。最近、世の中物騒だから)

 

八幡(でだ、おそらく奴は、俺が相模と一緒にいることが気にくわないんだろう。独占欲高めの“あいつの隣は俺だ”タイプか。敵意を込めて睨んでくる辺りが排斥思考を窺わせる)

 

八幡(そして、盲進して相模にまで敵意を向けてしまってるんだろうな。何故、自分ではなく他の男といるんだってな。恋愛って、危険に満ちてるものだと改めて思い知らされるな)

 

八幡「いや、さっきのは悪かったな。気にしないでくれ」

 

結衣「うん!分かればいいんだよ、分かれば!」エッヘン

 

いろは「結衣先輩、胸張るとおっぱい凄いですね!」

 

結衣「ちょっ、いろはちゃん///」

 

八幡(…あの男のことで、相模が困ってるのなら、手伝ってやりたい。頼まれるのではなく、俺の意志でそうしてやりたいと思える)

 

八幡「それで…相模、お前はあいつをどう思ってるんだ?」

 

南「どうって、何回も断ってるんだから脈なしってことで分かって欲しいって感じかな?」

 

八幡「困ってるってことか?」

 

南「うん。正直、怖いんだよね」

 

八幡「なら…方法はあるぞ」

 

南「どんな?」

 

八幡「俺がお前に告って、お前が俺をフるんだよ。今は誰とも遊ぶ気も付き合う気もないってな。つまり偽の告白だな」

 

南「…は?」

 

結衣「ヒッキー!?」

 

八幡「そうすりゃ、あいつも納得するだろ?俺はお前から離れることになる。それに、あいつは断り続けるお前にも敵意を持ち始めてる。だが、誰とも付き合う気がないなら断る理由にもなるだろ?」

 

八幡「これな━━南「最低っ!!」バチン━━━え?」

 

南「ばか!!」スタスタ

 

男「…」

 

八幡「…何でだ?」

 

いろは「今のは先輩が100%悪いです」

 

結衣「ヒッキーのばか!!」

 

八幡「…何が問題だった?」

 

いろは「先輩は敏感なのか鈍感なのかどっちなんですか」

 

結衣「さがみんはヒッキーのことが気になってたんだよ!」

 

八幡「いや、だってさっき苦痛だとか言ってただろ?それに俺は毎回からかって、あいつからしたら苛められてるとも思ってたみたいだし…」

 

 

いろは「南先輩にとっては、苦痛どころか楽しかったと思いますよ?先輩と言い合ったり、一緒に講義を受けたりすることが」

 

八幡「…え?」

 

結衣「あたしは今しか見てないけど、そんなあたしの目から見てもわかるよ?さがみん楽しそうだったもん!」

 

八幡「じゃあ、俺は…」

 

いろは「南先輩を傷付けちゃいましたね」

 

結衣「本当だよ!気になる相手からあんなこと言われたら!大体、姫菜のときとは違うんだからさ!」

 

八幡(おいおいおいおいおい!まじかよ!!あいつを傷付ける気なんてなかった!!最低だ俺は)

 

八幡「!」タッタタ

 

いろは「……結衣先輩」

 

結衣「なにかな?」

 

いろは「ライバルが増えちゃいますね」

 

結衣「だねー」

 

いろは・結衣「はぁ…」

 

 

キャンパス 中庭

 

南「比企谷の馬鹿!うちの気持ちも知らないで!」

 

南(あれ?…うちの気持ちって?それに、何でこんなに…胸が痛いんだろ)ポロポロ

 

男「大丈夫か?」

 

南「あっ…うん、大丈夫」ポロポロ

 

男「でも泣いてるぞ」

 

南「大丈夫、だから。一人にさせて?」

 

男「あの男が原因だろ?」

 

南「…」

 

男「あの男がお前を泣かせたんだな?」

 

南(あの男、比企谷…。そっか、うち比企谷に泣かされたんだよね。この胸の痛みも比企谷が原因。比企谷がうちから離れるって聞いて…胸が凄く痛くなった…それで、偽の告白するって聞いて…比企谷に何とも思われてないんだって思って…)

 

男「俺が殴ってきてやる、お前を泣かせたあの男を」

 

南「違うの。うちが勝手に泣いてるだけ。勝手に期待して、勝手に泣いてるだけなの」

 

男「…どういう意味だ?」

 

南(そう、期待してた…比企谷がうちを他の子達より特別に想ってくれてることを。何でそんな期待をして、胸が痛くなって、悲しくなったのか…。あ~ぁ…認めたくなかったな)

 

南「うち、比企谷のこと━━八幡「相模っ!」タッタタ━━あっ」

 

南「比企谷…」

 

男「お前!」

 

八幡「悪い、相模!お前の気持ちに気付いてやれなくて」

 

男「相模を泣かせといて、今更何を言ってんだよ」

 

八幡「分かってる、相模を泣かせたのは俺だ。だから、しっかり謝りたい。俺は、お前を泣かせるつもりも傷付けるつもりもなかった」

 

八幡「お前は俺にとって、唯一気兼ね無く接することのできる存在だ。俺もお前と一緒にいて楽しい。だから、そんなお前を泣かせるつもりなんてなかったんだ。ただ、お前が困ってるのなら、俺の意志で手を貸そうと思ったんだ」

 

八幡「だが、お前の気持ちを誤って推し測ってたみたいだ…結果、泣かせてしまった。本当にすまない」

 

南「うちも、ごめん!」

 

八幡「お前は何も悪くないだろ」

 

南「ううん、うちも悪いよ。せっかく比企谷が手を差し伸べてくれたのに、怒っちゃって」

 

八幡「そんなことねーよ。相手の気持ちを誤って推し測った上、間違ったことをした俺が全て悪いんだ」

 

南「…そう思わせたうちが悪いんだよ。だから、はっきり伝えるね」

 

南「うち、比企谷のことが好き。比企谷がいなくなったら、胸が凄く苦しくなって、比企谷に何とも思われてないって思っただけで、悲しくて涙が出ちゃうくらい」

 

八幡「…」

 

男「!」

 

南「本当は、ずっと前から好きだったんだと思う。比企谷とペアを組んで一緒に過ごす内に、比企谷の存在がうちの中で大きなものになっていった…比企谷のことを考える時間が増えていったの」

 

南「でも、認めたくなかった。だって比企谷ってヒキタニだから」

 

八幡「なんだよ、それ」

 

南「でも、認めるしかないよね。こんなに好きになっちゃったんだから」

 

八幡「相模…」

 

男「ちょっと待ってくれ」

 

南「なに?」

 

男「俺は相模、お前のことが好きだ。俺と付き合ってほしい」

 

南「ごめんなさい。うち、比企谷のことが本気で好きなの」

 

男「……」

 

男「こいつより良い男になって出直してくる。じゃあな」

 

八幡(俺より良い男って世の中の大半がそうだと思うんだが。つか、速攻で出直すこと可能だろ)

 

八幡(だが、良かった。まだ堕ちてなかったんだな。てっきり盲目になりすぎてヤバイライン突破してる奴かと思ったが…。どうやら良い方向の排斥思考だったみたいだ)

 

 

南「比企谷…」

 

八幡「なんだ?」

 

南「返事はまだできないでしょ?」

 

八幡「悪い…」

 

南「分かってる、事情は聞いたしね。けど、うちも本気で比企谷を落としにかかるから」

 

南「覚悟してね」ニコッ

 

八幡「///」

 

八幡(ヤバイ、相模めっちゃ可愛い)

 

南「さて、戻ろっか」

 

八幡「ああ」

 

南「ところで比企谷ってば、うちを三回も泣かせたよね」

 

八幡「悪い」

 

南「女を嬉し泣き以外で泣かせるのは最低よ?」

 

八幡「俺は最低だからな」

 

南「開き直るなっての。そんな最低な比企谷には罰を与えないとね」

 

八幡「…なんだ?金ならないぞ」

 

南 ちゅっ

 

八幡「!?///」カァ

 

南「こ、これが罰よ!///次、うちを泣かせるなら、その時こそ嬉し泣きにしてよね!///」

 

八幡「答えに困るんだが、善処する」

 

南「うち、誰にも負けないから!」フンス

 

 

テラス

 

八幡「悪かったな、急に抜けて」

 

結衣「あっ、ヒッキー!」

 

いろは「無事に終わったみたいですね、せんぱい」

 

南「場を壊しちゃってごめんね」

 

結衣「いーよ!ヒッキーが全面的に悪いから!」

 

八幡「お前、謝れるんだな」

 

南「どういう意味よ!?」

 

八幡「まんまの意味だが?」

 

南「!!」ジダンダ

 

いろは「本当、お二人は仲が良いですね」ムー

 

南「うちとヒキタニだからね!」ニコニコ

 

いろは(南先輩の笑顔が輝いてますね、どこまで進展したんでしょう)

 

八幡「つか、腹へったな」

 

結衣「あたしも少し」

 

いろは「じゃあ、大学で食べちゃいます?」

 

八幡「そうしてくれると助かる」

 

南「じゃあ、買いに行こっ?」

 

八幡「荷物の留守番と買いに行くやつで、分けたほうが良くないか?」

 

いろは「じゃあ、2・2にしましょうか。一人残るのは寂しいでしょうし」

 

結衣「いーよー!」

 

 

券売機 付近

 

八幡「さて、何を食べるか」

 

いろは「私を食べるとか言わないでくださいよ?」

 

八幡「誰が言うかよ」

 

いろは「でも、先輩になら…」上目遣い

 

八幡 ペチン

 

いろは「ぁぅ///」

 

八幡「どうしたんだよ」

 

いろは「…です」

 

八幡「聞こえないんだが?」

 

いろは「嫉妬してるんです、南先輩に。先輩とのやり取りを見てたら…その、先輩が私には見せない顔をしてて、それが不安にも繋がって…って何言ってるんでしょうかね、私」エヘヘ

 

いろは「私には、先輩を想う気持ちは誰にも負けないっていう自信があります。な、なので、ですね…」

 

八幡「なんだ?」

 

いろは「先輩のいろんな顔を私に見せて下さい。もっと先輩を知りたいです。もっと先輩との距離を縮めたいんです。だめ、ですか?」

 

八幡「馬鹿だな、お前」

 

いろは「可愛い後輩に向かって、馬鹿とは何ですか!こっちは勇気を振り絞って言ってるって言うのに!」

 

八幡「俺は、だな…その、お前に救われたんだよ」ポリポリ

 

いろは「え?」

 

八幡「お前のお陰で自分に少し自信を持てたっていうかだな…さっきの件だって、以前の俺ならまさか相模が俺をって思ってたと思うし…お前にはすげぇ感謝してるんだ」

 

八幡「す、少なくとも俺はお前との距離…離れてるつもりはないし、俺の方こそお前をもっと知りたいと思ってる」

 

いろは「先輩…」

 

八幡「な、なんだよ」

 

いろは「せんぱーい♪」ダキッ

 

八幡「おいっ!止めろ!大学だぞ!」

 

いろは「先輩に私のこと、いっぱい教えてあげます♪」

 

八幡「あ、ああ。頼む」

 

いろは「えへへ///好きですよ~せんぱーい♪」スリスリ

 

八幡「わ、分かったから離れてくれ!他人の目に触れるだろ、知り合いにでも見られたら…」

 

いろは「その時はその時ですよ、せんぱい♪」

 

いろは(今、すっごく嬉しいです!勇気を振り絞った甲斐がありました。いつもの私では、先輩の本音を聞き出すことはできないと思ってましたから。えへへ///先輩に私のこと、たくさん教えてあげないとですね♪)

 

 

テラス

 

結衣「ヒッキー、何食べてるの?」

 

八幡「オムライスだ」

 

結衣「ヒッキーがオムライスって」ププ

 

八幡「いいだろ。此所のオムライスは絶品なんだよ」

 

八幡(俺って、食べる物にまで制限かけられんのか…泣けてくるな)

 

南「ヒキタニは何を食べてもアウトよ」

 

八幡「お前もな」

 

南「何で!?」

 

結衣「ヒッキー、さがみんに辛辣過ぎだよ!」

 

八幡「よく辛辣なんて言葉を知ってたな。凄いぞ、結衣」

 

結衣「えへへ、そうかな~」テレテレ

 

いろは「ところで、この後どうします?」

 

八幡「そのことなんだが、今日は結衣と行かせてくれないか?」

 

結衣「ヒッキー!」パァ

 

いろは「いいですよ?」

 

南「…うちも」

 

八幡(あれ?自惚れかもだが、いろはは何か言ってくると思ったんだが)

 

いろは「次は、私と二人っきりでデートしてくれるんですよね?」

 

八幡「ああ、そのつもりだ」

 

いろは「じゃあ、我慢します」

 

南「うちともデ、デートしなさいよ?」

 

八幡「ああ、させてくれ」

 

南「し、仕方ないわね」プイ

 

結衣(ヒッキーとデート)ムフ-

 

 

〇〇駅

 

いろは「では先輩、結衣先輩、楽しんできてくださいね♪」

 

八幡「今日は悪いな」

 

結衣「いっぱい楽しんでくるから安心してね!」フンス

 

南「楽しみすぎて結衣ちゃんを襲わないようにね」

 

八幡「襲うかよ」

 

結衣「ヒッキーに襲われるなら…ありかなー、なんて///」テレテレ

 

八幡(コイツの頭ん中はお花畑がさぞ満開だろうな)

 

いろは「では、またです!先輩、結衣先輩」フリフリ

 

南「またねー」フリフリ

 

八幡「またな」

 

結衣「またねー!」ブンブン

 

テクテク

 

いろは(我慢、我慢。そうすれば先輩との二人っきりのデートが待ってる!)グッ

 

南(うちは飛び入りだったし、仕方ないか。でも、ヤバイね。好きな人が他の女とデートに行くって。胸が締め付けられるっていうか…)

 

南(高校の夏休み、結衣ちゃんとデートしてるの見たけど、ブサメンだと思って嘲てたっけなー。本当、何が起こるか分からないもんだね)クス

 

 

八幡「さて、何処行くか」

 

結衣「スカ〇ツリーか東〇タワー行きたい!」

 

八幡「何故に?」

 

結衣「何となく?」

 

八幡「でもどっちだよ」

 

結衣「じゃあ、今日はス〇イツリー行こッ?水族館も映画館もあるし」

 

八幡「じゃあ、まずは上野まで行くか」

 

結衣「上野…動〇園!」ハッ

 

八幡「お前は何処に行きたいんだよ」

 

結衣「だって、ヒッキーといろんな所に行って、いっぱい思い出作りたいんだもん!」

 

八幡「そ、そうか」ポリポリ

 

結衣「えへへ」

 

八幡「じゃあ、今日はスカイツリーな?」

 

結衣「上野動物〇に行こう!」

 

八幡「変わったのかよ!」

 

 

動物園

 

パンダ

 

結衣「ヒッキー!見て見て!!パンダいるよ!!」パァ

 

八幡(守りたい、その純粋さ。俺には動物が檻の中に閉じ込められてるようにしか見えない)

 

八幡「パンダってどういう意味か知ってるか?」

 

結衣「意味なんてあるの?」

 

八幡「ネパール語で竹を食べるものって意味なんだぜ?」

 

結衣「へぇ~、よく知ってるね」フムフム

 

八幡「いま調べたからな」

 

結衣「いま調べたのをどや顔で言ってたの!?」

 

八幡「デートで男が持ってる知識をどや顔で言うのは定番だろ?」

 

結衣「定番じゃないよ!」

 

八幡「可笑しいな。デートで特段ワインに詳しくない奴がどや顔で説明してる光景、お前も思い浮かぶだろ?」

 

結衣「何でそんな具体的なの!?」

 

八幡「テレビでやってたからな」

 

結衣「テレビでしょ!」

 

八幡「だな」

 

結衣「それより、写真撮ろうよ」

 

八幡「いや動物達のストレスになりかねんから、控えるべきだろ」

 

結衣「フラッシュ撮影は禁止だけど、焚かなければ撮っていいんだよ?」

 

八幡「…みたいだな」(回避不可だったか)

 

結衣「じゃあ、撮るよ~」

 

八幡「あ、ああ」

 

パシャ

 

結衣「ヒッキー…」

 

八幡「なんだよ」

 

結衣「笑ってよ!」

 

八幡「これが精一杯の笑顔なんだよ!」

 

結衣「ひきつってるじゃん!」

 

八幡「頑張った結果だ!」

 

結衣「もう一枚撮るからね!」

 

八幡「おう」

 

結衣「もっと近くにきて!」

 

八幡「これ以上は、その、アレだろ?」

 

結衣「もう!」ムニュウ

 

パシャ

 

結衣「ヒッキー…」

 

八幡「…」

 

結衣「今度はだらしない顔になってる!」

 

八幡「仕方ないだろ!」

 

結衣「何でさ!」

 

八幡(お前の魅惑のおっぱい当たってるからだよ!…あっ」

 

結衣「///」モジモジ

 

八幡「いっ、言っとくが男ならおっぱい当たってたら喜ぶもんなんだよ!ましてや経験に乏しい俺なんだからな」

 

結衣「経験乏しいって、ヒッキー三人とシてるじゃん!」

 

八幡「そ、それはあくまで人数の話であってな、回数で言えば違うだろ?」

 

結衣「へぇ~、じゃあ何回シたら経験豊富になるの?」

 

八幡「そ、それこそ人それぞれだろ。ま、まあ俺の場合100回くらいしたら豊富だって思うな、うん」アセアセ

 

結衣「100回っ!?」

 

結衣(100回も……100回もヒッキーと一つになれるってことだよね?///そ、それにヒッキーには自信をつけて欲しいし、力になれるなら)

 

結衣「あたし、100回でも200回でも頑張れるよ!」フンス

 

八幡「が、頑張るってな…」

 

八幡(今の発言に、諸々想像して勃っちまった俺って…。死にたい)

 

結衣「ヒッキー、何で前屈みなの?」

 

八幡「ちょっとな…。気にするな」

 

結衣「ふ~ん。よし、次行こ!次!」

 

八幡「おう」

 

 

アルパカ

 

 

結衣「かわいいー!!」キラキラ

 

八幡「可愛い…」

 

結衣「何であたしの方見て…あっ!えへへ、ヒッキーったら///」モジモジ

 

八幡「いや、誤解だ!」

 

結衣「アルパカ見ないで、あたしのこと見てたじゃん!」

 

八幡「うっ」

 

結衣「嬉しいよ、ヒッキー」ダキッ

 

八幡「や、やめろ!」

 

結衣「えへへ」スリスリ

 

アルパカ ジィ

 

八幡(アルパカがこっちをガン見してる…まさか、交尾してるのと勘違いされたりしてないよな!?)

 

八幡「さっさと次行くぞ!」

 

結衣「あ、待って!写真!」

 

八幡「たく、仕方ねーな」

 

パシャ

 

結衣「えへへ」

 

 

売店

 

結衣「ヒッキー、アイス食べたくない?」

 

八幡「あ~、食べたいかも」

 

結衣「じゃあ、ちょっと待ってて」

 

八幡「おう」

 

八幡(何か、デートしてる感が半端ない。やっべ、ニヤけちまう)ニヤニヤ

 

 

 

結衣「ヒッキー、お待たせ!」ハイ

 

八幡「おう!」

 

結衣「ヒッキーはコーヒーフロートね!」

 

八幡「おー、彩〇アイス!しかもコーヒーフロート!これ美味しいんだよな」

 

結衣「美味しいよね!あたしも好き!」

 

八幡「お前は?」

 

結衣「あたしはみかんフロートだよ?」

 

八幡「ふ~ん。聞いたことないな」

 

結衣「あたしも知らなかったから、選んでみたの」

 

八幡「なるほどな。じゃあ食べようぜ」

 

結衣「うん!」

 

八幡「ん~、冷てぇ!けど、美味い!」

 

結衣「ん~、キーンってする!けど美味しい!」エヘヘ

 

八幡「真似すんなよ」

 

結衣「してないもん!」

 

八幡「なら、仕方ないな」

 

結衣「うん!」

 

~~

 

結衣「あたしも、コーヒーちょっと食べたいな~」チラッ

 

八幡「いいぞ?」スッ

 

結衣「いーの?」

 

八幡「お前もコーヒーフロート好きなんだろ?」

 

結衣「うん!」

 

八幡「ん、ほれ」スッ

 

結衣「あ~ん」

 

八幡「…」(食べさせてってことか)

 

結衣「あ~ん」

 

八幡(なんかエロい)

 

結衣「はやく~、あ~ん」

 

八幡「ほらっ」スッ

 

結衣「んっ~冷たーい!けど美味しい!」エヘヘ

 

八幡「これは絶品だよな」

 

結衣「ヒッキーも、あ~ん」

 

八幡「…」

 

結衣「ほらっ、あ~ん」

 

八幡(あ~んは言わないとだめなのか?)

 

結衣「早くしてよ!」

 

八幡「あ~ん」

 

結衣「はい」スッ パシャ

 

八幡「美味い。てか、写真撮ったろ!?」

 

結衣「いいじゃん!減るもんじゃないし」

 

八幡(油断も隙もあったもんじゃねーな)

 

 

数時間後

 

レストラン

 

八幡「結構まわったな…」

 

結衣(えへへ、ヒッキーとのツーショットがこんなに…)ニヤニヤ

 

八幡「疲れたろ?」

 

結衣(ヒッキー、かっこいいなぁ)ポー

 

結衣(あっ!ホームの画像にしちゃおっ!ラインの画像にもしたいなー)ムム

 

八幡「…」(無視されてるんだが)

 

結衣「ヒッキー!」

 

八幡「なんだ?」

 

結衣「ラインの画像にしてもいい?」

 

八幡「だめだ」

 

結衣「ありがと!」

 

八幡(最っ高だな、おい!だめだ=オッケーかよ!まあ、承諾求めてきただけマシか)

 

結衣「あっ、ケータイ弄ってごめんね?写真整理してたの」

 

八幡「だと思ったよ」(それはそれで、嬉しいしな。それに、ケータイっ子の結衣が謝ってくるとはな)

 

八幡「それで、次は何するか」

 

結衣「そだねー、時間も良い頃だし公園行こうよ!」

 

八幡「公園?」

 

結衣「ボート乗りたい!」

 

八幡「そんなのあるのか」

 

 

ボート 夕方

 

結衣「気持ち良いね~」

 

八幡「漕ぐの疲れるんだが」

 

結衣「男が漕ぐもんでしょ!」

 

八幡「へいへい」

 

~~

 

結衣「夕日が綺麗だね」

 

八幡「だな」

 

結衣「それでね、ヒッキー」

 

八幡「なんだ?」

 

結衣「だ、大事な話があるの」

 

八幡「…ああ」

 

結衣「あ、あたしね、ヒッキーのこと大好きなんだ」

 

八幡「…」

 

結衣「好きで好きでどうしようもないくらい。何処が好きって聞かれたら、それこそ全部っていう答えが出てくると思う。それは、単に楽してるわけじゃなくて、ヒッキーの全部が本当に好きなの」

 

八幡「結衣…」

 

結衣「でもね、1つだけ不満があるの」

 

八幡「不満?」

 

結衣「うん。ヒッキーにはもっと自分に自信を持って欲しいの」

 

八幡「自信…」

 

結衣「自信を持ったら、きっと毎日が楽しくなる、見える景色も変わる。あたしはヒッキーに毎日を楽しんで欲しいの」

 

八幡「楽しむ、か…」

 

結衣「だからね、ヒッキーはカッコいいし魅力的なんだから、自信を持って?」

 

八幡「俺が魅力的か?」

 

結衣「少なくともあたしは他のどの男の子よりも魅力的だって思ってるよ?」

 

八幡「ありがとよ」ポリポリ

 

結衣「えへへ、どういたまして」

 

八幡「どういたましてって」プッ

 

結衣「あー!馬鹿にしたー!ヒッキーの馬鹿!」

 

八幡「アホに言われたくないんですけど」

 

結衣「むぅ!…えへへ、ヒッキー!大好き!」ギュッ

 

八幡「おま、ボートの上だぞ!」

 

結衣「へーきだよ?ヒッキーが抵抗しなければ」

 

八幡「……はぁ」

 

八幡(嬉しい…な。想われてるっていうのは)

 

結衣「ふぅ、順番逆になっちゃったけど、ちゃんと想い伝えられてよかった~」

 

八幡(結衣の奴、震えてやがる。緊張してたんだな)

 

八幡「…」ギュッ

 

結衣「ヒッキー…」ギュゥ

 

八幡「お前の気持ち確かに受け取ったからな」

 

結衣「うん」

 

結衣「ヒッキー?」

 

八幡「なんだ?」

 

結衣「ん~」

 

八幡(いやいや、目を瞑ってキス待ちされてもだな)

 

結衣「ん~」

 

八幡(勇気を振り絞った告白に尚且つキス待ち…これをスルーされたら傷付くどころじゃないよな、だが…。ええい!何を今さら!俺は既にクズ谷だろ!)スッ

 

ちゅっ

 

結衣「えへへ///嬉しい」ギュッ

 

八幡(めっちゃ緊張した!心臓やべぇ!)バクバク

 

八幡「あの

 

結衣「分かってる、分かってるから言わなくていいよ。今のはあたしの反則だから」ギュゥ

 

八幡「すまん」

 

結衣「あたしが、ヒッキーの彼女になれた時はいっぱいしてね!」

 

八幡「ああ」

 

結衣「あっ、写真!」

 

八幡「またかよ」

 

結衣「行くよ~」

 

八幡「おう」

 

ちゅっ パシャ

 

八幡「なっ///」

 

結衣「えへへ///最高の一枚が撮れたね!」ニコッ

 

八幡(コイツの乙女度高すぎだろ!可愛いやつだな、本当)

 

 

帰り

 

結衣「今日はありがとね、ヒッキー」

 

八幡「俺の方こそ、ありがとよ」

 

結衣「えへへ、ヒッキーのこと大好きだからね!」

 

八幡「ああ」

 

結衣「で、何だけど…」モジモジ チラッ

 

八幡「今日はだめだぞ」

 

結衣「むぅー」

 

八幡「着替えとかもうないだろ」

 

結衣「そうだけど、帰りたくない」

 

八幡「…はぁ、また泊まりに来ればいいだろ」

 

結衣「約束だからね!」パァ

 

八幡(嵌められた!アホの子に!)

 

八幡「…約束だ」

 

結衣「やったー!」

 

八幡「はぁ」 

 

結衣「じゃあ、今日は大人しく帰るね」

 

八幡「ああ」

 

結衣「またね!ヒッキー!」ブンブン

 

八幡「またな」

 

 

〇〇駅 ホーム

 

八幡(電車が来るまで暇だ…)

 

めぐり(あれは、比企谷君?比企谷君だ!)パァ

 

めぐり「お~い!比企谷君!」

 

八幡(呼ばれてるぞ、比企谷…君?)チラッ

 

めぐり「久しぶりだね!比企谷君♪」パァ

 

八幡(天使)

 

八幡「お久し振りです」

 

めぐり「…」ジィ

 

八幡「あの、先輩?」

 

めぐり(やっぱり、カッコ良くなってるな~)ポー

 

八幡「あの~」

 

めぐり「ひゃい!」

 

めぐり(変な声出しちゃったよ~、変に思われたかな?)シュン

 

八幡「大丈夫ですか?」

 

めぐり「うん、大丈夫。心配かけちゃってごめんね?」

 

八幡「いえ、大丈夫そうで良かったです」

 

めぐり「うん!」ニコニコ

 

八幡(ところで、なに話せばいいんだ?)

 

めぐり「ふふ、何話せばいいんだって思ったでしょ?」クスクス

 

八幡(読まれた!)

 

八幡「いえ、まあ、はい」

 

めぐり「じゃあ、今日は比企谷君、何してたのかな?」ニコニコ

 

八幡「大学に行ってから、遊んでましたね」

 

めぐり「誰と遊んでたの?」ズイ

 

八幡「え~と、その由比ヶ浜と…」

 

めぐり「由比ヶ浜さんと…。二人は付き合ってるのかな?」

 

八幡「あっ、いえ、付き合ってはないです」

 

めぐり「でもただならぬ関係ではある、って感じ?」

 

八幡「え!?」

 

めぐり「そうなんだ」シュン

 

八幡(うわ~目に見えて落ちてる。誰だよ、天使を落ち込ませたのは!)

 

 

〇〇駅~

 

八幡「電車、きましたね」

 

めぐり「うん」

 

電車内

 

めぐり「…今日はこのまま帰り?」

 

八幡「はい」

 

めぐり「比企谷君って駅どこ?」

 

八幡「〇〇駅です」

 

めぐり「あっ、私〇〇駅だよ!隣だね!」パァ

 

八幡「ですね」

 

めぐり「運命感じちゃうね~」ポワポワ

 

八幡(勘違いしちゃいますから!)

 

めぐり「よ、よかったらでいいんだけど部屋に寄ってかない?///」

 

八幡「いやいや、男を軽々しくあげてはいけませんよ」

 

めぐり「軽々しくなんてないよ!比企谷君だからだよ?」

 

八幡「うっ」

 

めぐり「だめ、かな?」上目遣い

 

八幡「こんな時間に部屋に上がるのは…」

 

めぐり「期待しても、いいよ?///」

 

八幡「いやいやいや!それは男としては嬉しい限りですが、今の状況だと不味いんで」

 

めぐり「あ、もしかしてお腹いっぱいだったかな?」

 

八幡「…え?」

 

めぐり「ん?」

 

八幡「お腹?」

 

めぐり「ごはんご馳走しようと思ったんだけど、お腹いっぱいだったかな~って」

 

八幡(間違ったああああ!!俺は何て下衆な男なんだ!先輩のおもてなしを下の方で捉えてしまったなんて)

 

八幡(間違いない。昨日、今日の非日常的展開が原因だ!俺としたことが…変な考えを持ってしまうなんて。あり得ないっていうのに)ハァ

 

八幡「えっと、時間も時間ですし、お気持ちだけ有り難く受け取らせて頂きます」

 

めぐり「そっか」シュン

 

八幡「すいません」

 

めぐり「ううん、いいよ!気にしないで?」ウル

 

めぐり「そ、その代わり電話番号教えてくれる?」

 

八幡「大丈夫ですよ」

 

めぐり「やった!」パァ

 

八幡(可愛い)

 

めぐり「これで、何時でも比企谷君の声が聴けるね♪」ニコニコ

 

八幡(この人、気付けば心を掴まれてる、そんな感じがする)

 

〇〇駅~

 

めぐり「あっ、私ここだから。またね♪」

 

八幡「はい、また」

 

八幡(ふぅ、男としては上がってみたかったな。女の部屋に)

 

めぐり(やった!電話番号ゲットできた!前進♪前進♪)ニコニコ

 

 

最寄り駅

 

八幡「…」テクテク

 

八幡(久しぶりに城廻先輩にあったな・・)

 

バッ

 

八幡「っ!?」

 

陽乃「だぁ~れだ?♪」

 

八幡「陽乃さん!?」

 

八幡(ビビったー!!寿命一気に10年は縮まったぜ)

 

陽乃「ふふ、あったり~♪良く分かったね」

 

八幡「声で誰でも分かりますよ」

 

陽乃「女の夢を壊すような発言はダメだぞ~」ツンツン

 

八幡「地味に痛いから止めてください」

 

陽乃「そんな八幡には見事に正解したご褒美として、お姉さんを君の部屋に招待する権利をあげるよ♪」

 

八幡「いや、いらないです」

 

陽乃「お姉さんを好きにできちゃうよ?」ボソ

 

八幡「相変わらずからかうのがお上手ですね」ドキドキ

 

陽乃「本気、かも」ボソッ

 

八幡「と、とにかく一旦離れてください///」

 

陽乃「ダ・メ♪」ニコッ

 

八幡「」

 

八幡(不覚にもクラッてきちまった)

 

八幡(最近、陽乃さんって魔王と女神のハーフ&ハーフな感じがするんだよな…今のめっちゃ可愛かったし、色っぽかったな~)ポー

 

陽乃「まあ、歩きづらいし腕を組むので許してあげるよ♪」ギュッ

 

八幡「…どうも」

 

陽乃「ふふっ、君の部屋までお姉さんをエスコートしてね」

 

八幡「俺の部屋にくること確定してるんですか」

 

陽乃「当然♪勘の良い君なら私が此処にいる時点で気付いてるでしょ?」

 

八幡「まあ、そうですね」

 

陽乃「うんうん♪じゃあ、行こっか」

 

八幡「・・・はい」

 

 

マンション

 

八幡「どうぞ」

 

陽乃「ただいま♪」

 

八幡「ただいまって…」

 

陽乃「だってこの部屋は、元々私に用意されてた部屋じゃない?」

 

八幡「まあ、はい。お世話になってます」

 

陽乃「うんうん♪格安だもんね~」

 

八幡「まあ、学生からすれば、それでも高めだと思いますけどね」

 

陽乃「そう?」

 

八幡「はい」

 

陽乃「ふ~ん。あっ、ごはんもう食べた?」

 

八幡「いえ、まだですが」

 

陽乃「じゃあ、作ってあげるよ♪」

 

八幡「いえ、客人に作ってもらうのは、悪いので俺が作りますよ」

 

陽乃「お~そりゃ楽しみだね。じゃあ、お願いしよっかな」

 

八幡「はい。では、少し待ってて下さい」

 

陽乃「りょうかい♪」

 

 

キッチン

 

八幡(そういや、昼はオムライスだったな…。簡単だし、オムライスでいいか)ウーン

 

八幡(簡単な物を美味く作る方がいいよな、あの人の場合舌が肥えてそうだし。凝った物出して、不味いじゃいかんだろ)

 

陽乃「洗面所借りるね~」

 

八幡「どうぞ」

 

陽乃(さてっと)ヌギヌギ イソイソ

 

 

八幡「できましたよ」オムライス

 

陽乃「ちょっと待ってね♪」

 

八幡「はあ…」

 

陽乃「じゃ~~ん♪」メイド服

 

八幡「!?」

 

陽乃「どうかな?」クルクル

 

八幡「天使…」

 

陽乃「///」カァ

 

八幡「あっ、いえ、その、良いと思います」プイ

 

陽乃「そっかそっか♪魅了しちゃったか♪」ニコニコ

 

八幡(反則だろ!只でさえ陽乃さんって飛び抜けて美人なのに、メイドって…反則だろ!?)

 

八幡「一体、どういうつもりで?」

 

陽乃「君にご奉仕する為だよ」

 

八幡「え?」

 

陽乃「ご主人様♪」ウィンク

 

八幡「」

 

八幡(惚れてまうやろー!!!!)

 

八幡「え、えっとご奉仕とかいいんで、ごはん食べましょう!」アセアセ

 

陽乃「狙ったかのようにオムライス。君も分かってるね♪」

 

八幡「ち、違いますよ!オムライスってお手軽で美味しい料理の定番じゃないですか」

 

陽乃「はいはい、じゃあケチャップかけてあげるね♪」

 

LOVE

八幡

 

八幡(照れるな)ポリポリ

 

陽乃「つ、次はおまじないだね///」

 

八幡(可愛ええええ!!)

 

陽乃「おいしくな~れ♪萌え萌え♪きゅん♪」キャピ

 

八幡「」

 

陽乃「お、お~い?」フリフリ

 

八幡(実在したんだ…それも現世に。俺は今、セラフを見た…。可愛すぎて意識飛びかけた、てか飛んだ)

 

八幡「もう、大丈夫です」

 

陽乃「喜んでもらえたかな?」

 

八幡「素晴らしかったですよ」

 

陽乃「ふふ、ありがと♪」

 

八幡「ささっ、食べましょう」

 

陽乃「食べさせてあげよっか?」

 

八幡「いや、本当大丈夫なんで!」

 

陽乃「う~ん、残念」

 

八幡「それより、食べてみてください。お口に合えばいいんですが」

 

陽乃「じゃあ、いただくね」パクッ

 

八幡「どうですか?」ドキドキ

 

陽乃「うん♪すっごく美味しい!」

 

八幡「よかったです」フゥ

 

陽乃「今度は私が作ってあげるね♪」

 

八幡「え?あっ、お願いします」

 

陽乃「任せなさい♪」

 

~~

 

プルル プルル

 

陽乃「およ?私のじゃないね」

 

八幡「あっ、すいません」

 

陽乃「出ていいよ?」

 

八幡「では」スッ

 

ガシッ

 

八幡「!?」

 

陽乃「ここで、ね♪」ニッコリ

 

八幡「……はい」

 

ケータイ ピッ

 

八幡『もしもし』

 

いろは『こんばんは、せんぱい♪』

 

陽乃「…」ニコニコ

 

八幡『お、おう。どうした?』

 

いろは『先輩が寂しくて眠れないと思ったので、可愛い後輩が癒しの声をお届けしてあげようかと思って電話しました』エヘッ

 

陽乃「…」ニコニコ

 

八幡『その俺を常に寂しい人扱いするのやめろ、胸に刺さるから。つか、まだ寝る時間でもねーだろ』

 

いろは『まったく、これだから先輩は!そんなの口実に決まってるじゃないですか!先輩とお話ししたいだけですよ』

 

陽乃「…」ニコニコ

 

八幡『あ~、明日でいいか?今、立て込んでてな』

 

いろは『え~、何でですか?まさか、結衣先輩と…』

 

陽乃「…」ニコニコ

 

八幡『いや、ちゃんと別れたからな』

 

いろは『そうですか。じゃあ、何で忙しいんです?』

 

八幡『えっとだな…陽乃さんが部屋に来てるんだよ』

 

いろは『えっ!?』

 

八幡『ま、そういうわけだからまた今度な』ピッ

 

いろは『先輩!』ツーツー

 

いろは「…」

 

八幡「い、いや~電話すいませんでした」ダラダラ

 

陽乃「…」ニコニコ

 

八幡(怖いんですけどお!!笑ってるに、目が笑ってないんですけどお!)

 

陽乃「君、今日はガハマちゃんとデートだったのかな?」

 

八幡「…はい」

 

陽乃「ふ~ん。そっかそっか。よかったね」ムッスー

 

八幡(こんな、陽乃さん初めて見た)

 

陽乃「で?八幡はガハマちゃんとイチャイチャしてたわけだ?おっぱい当たって喜んでたわけだ」ムッスー

 

八幡「…」(なにも言えねー)

 

陽乃「ふん。とりあえず、君はお風呂入ってきなよ」

 

八幡「え?ごはん食べたばっかなんですが…。臭いますか?」クンクン

 

陽乃「うん。君から汗の臭いがする。お姉さん汗臭い人は苦手だな~」

 

八幡「あ~、すいません。シャワー浴びてきますね」スクッ

 

陽乃「綺麗に洗い流してきてね」ムッスー

 

八幡「…はい」

 

陽乃(私って独占欲強すぎかな~。頭では分かってるのに、嫉妬しちゃう。ガハマちゃんの匂いがするだけで、嫉妬しちゃうなんて)ハァ

 

陽乃(さてと、)ヌギヌギ

 

 

バスルーム

 

八幡(さっきの陽乃さんは初めて見たな…。そんなに臭うか?まあ、夏場で汗かいたのは否定できないが)ジャー

 

ガチャ

 

陽乃「じゃ~ん♪」

 

八幡「!?」

 

陽乃「お背中お流しします♪」

 

八幡(ビキニ姿の陽乃さん…だと!?)

 

陽乃「どうかな?スタイルには自信あるんだけど」クネ

 

八幡「…その、綺麗です、とてつもなく」

 

八幡(やべ、本音が自然と口から出ちまった)

 

陽乃「///」

 

陽乃「そ、そう。ま、まあ?君には私の全部見られちゃってるし、このくらいは、ね?♪」

 

八幡(裸と下着姿、水着姿ってまた違うよな)ムクムク

 

陽乃「そこ、隠そうよ///」チラッ

 

八幡「!」バッ

 

八幡(隠すの忘れてたー!フル勃起見られちまった!)

 

陽乃「うん、じゃあ背中から綺麗にして行きますね♪」

 

八幡「いえ、その」

 

陽乃「ほら、じっとして」

 

八幡「は、はい」

 

陽乃「痒いところとかない?」ゴシゴシ

 

八幡「大丈夫です」

 

陽乃「は~い」ゴシゴシ

 

八幡(気持ちいい)

 

陽乃「よいしょっと」ヌギヌギ ムニュ

 

八幡「!?」

 

陽乃「ど、どうかな?///」ムニュムニュ

 

八幡「こ、これは」ゴクリ

 

陽乃「私のおっぱいで洗ってるんだけど///」

 

八幡「き、気持ちいいです、はい」

 

八幡(最っ高です!!特に先端部分が良い感じに押してくれて気持ちいい)

 

陽乃「そ、そっか///良かった♪」ムニュムニュ

 

八幡(男の夢の1つ、だよな)フゥ

 

陽乃「じゃあ、次は前だね///」

 

八幡「いえ!前はもう洗ったんで平気です!」

 

陽乃「ちゃんと綺麗にした?」

 

八幡「綺麗にしました!」

 

陽乃「ん~、じゃあいっか」

 

八幡(助かった)フゥ

 

陽乃「それじゃあ次は私を綺麗にしてもらおっかな♪」

 

八幡「!?」

 

 

部屋

 

八幡(…俺は、俺は耐えたぞ!!小町!!)ゼェハァ

 

陽乃「ふぅ、気持ちよかった~♪八幡、ありがと」

 

八幡「い、いえ、こちらこそありがとうございます」

 

陽乃「良いもの見れて?触れて?」ニヤニヤ

 

八幡「///」プイ

 

陽乃「可愛いな~♪」

 

八幡「テ、テレビでも観ます?」

 

陽乃「うん」ポンポン

 

八幡「?」

 

陽乃「ここに座って?」

 

八幡「はぁ…?」ストン

 

陽乃「で、私が此処に座る♪」ストン

 

八幡(そこ、俺の股の間!!)

 

陽乃「ほら、教えたでしょ!」

 

八幡「はい///」ギュッ

 

陽乃「ん~、やっぱ後ろから抱き締められるのっていいよね♪」ニコニコ

 

八幡(心臓ヤバイことになってるんですけどお!!)ドキドキ

 

八幡(いい匂いするし、何より柔らかくて…)ムラムラ

 

陽乃「ねぇ八幡…」

 

八幡「何です」

 

陽乃「私と君って、今どのくらいの距離なのかな?」

 

八幡「え?」

 

陽乃「い、いや~気になったっていうかさ」

 

八幡「…近い、と思います」

 

陽乃 パァ

 

八幡「陽乃さんには、この1年お世話になりましたから」

 

八幡「それにともなって、貴女のいろんな顔を見ることができましたし」

 

陽乃「ふふっ、そういえばいろんな場所行ったね」

 

八幡「はい。都内だけじゃなく、プチ旅行とか。いろんな経験をさせて頂きました」

 

陽乃「君はいつも嫌々だったけどね」クス

 

八幡「まあ、苦手なんで。けど繰り返して行くうちに、楽しみ方を学んだっていうか、何処かに行くのも悪くないって思うようになりました」

 

陽乃「ふふっ、良かった、成功したみたいで♪」

 

八幡「やっぱり考えがあったんですね」

 

陽乃「何かを得るには動かなきゃ得ることはできないってことだよ」

 

陽乃「殻の中に閉じ籠ってても、何も得られない。まあ、反対に失うこともないと言えるけど…」

 

陽乃「それでも時間を失うことには変わりないよね。私たちは有限の時を生きてる、ずっと青春を送れるわけじゃないし必ず終わりが来る」

 

陽乃「なら、精一杯今を楽しむべきだよ。後悔しないようにね」

 

八幡「思い出が老後の財産になるって言いますもんね」

 

陽乃「だね、振り返ってみても何もないなんて寂しいでしょ?」

 

八幡「まあ、でしょうね」

 

陽乃「それに、君には良い男になってもらわないとだからね♪」

 

八幡「何か関係あるんですか?」

 

陽乃「本当に良い男っていうのは、その分いろんな経験をしてるものだよ。最初からできた男って薄っぺらいだけだし。君には経験を積んで大きな男になってもらわないと♪」

 

 

八幡「それは…つまり…」

 

陽乃「うん♪将来的には立候補してもらう予定だよ?♪もしくは私の補佐でも可」クスクス

 

八幡「無理ですよ」

 

クルッ

 

陽乃「何より私の夫になって欲しいの///」ギュッ

 

八幡「///」

 

陽乃「その為に、君の良いところを残しながらも、私をずっと惹き付けてくれる魅力的な男になってね♪」

 

~~

 

八幡「…ところで、結婚ってまだ…その、付き合ってすらないと思うんですけど」

 

陽乃「あっ///」カァ

 

八幡「え?」

 

陽乃「あははは///私ったら君との将来ばっか考えてた///」ポリポリ

 

八幡(可愛いいぜ、こんちきしょー!)

 

陽乃「うん、えっと、ね?その、私は結婚を考えるくらい君に夢中なの///だから、結婚を前提に付き合ってください///」カァ

 

陽乃(やっと言えた!雪乃ちゃん、お姉ちゃん頑張ったよ!て、今日はこっちを言うつもりだったのに…私の馬鹿!)

 

八幡「…えっと、考えさせてくれませんか」

 

陽乃「…あの子達からも告白されてるのかな?」

 

八幡「はい」

 

陽乃「うん、いーよ?返事は君が決心ついたらでさ」

 

八幡「いいんですか?」

 

陽乃「もちろん♪待ってるから、君の返事を」

 

八幡「はい」

 

 

陽乃(だってけしかけたの私だからね。八幡との将来を考えたら禍根は残すべきじゃないでしょ?全部綺麗にしないとね♪)

 

陽乃(君からじゃできないから、私が強制的に整理させようと思ってね)

 

陽乃(中途半端に奪っちゃったら、後で『やっぱアイツの方が』とかになりかねないし。たらたらと未練を残しそうな子もいるし)

 

陽乃(まあ、私が選ばれなかった場合は、私の力不足ってことで祝福するよ…きっと)

 

 

陽乃「さて、寝よっか♪」

 

八幡「陽乃さんはベッド使って下さい」

 

陽乃「一緒に寝ようよ~」

 

八幡「だめです」

 

陽乃「襲ってもいいからね」ボソ

 

八幡「襲いませんよ」

 

陽乃「つまんないの」テクテク

 

八幡(一緒に寝たとしても俺は耐えてみせるがな)

 

 

ベッド

 

陽乃(ベッドカバーが綺麗すぎる。替えたね)

 

陽乃「…」キョロキョロ

 

ベッドと壁の間にブラ

 

陽乃(この不自然な…まるで取って投げたかのような位置にあるブラ)ピキ

 

陽乃(この大きさ…ガハマちゃんだね。わざと?なわけないか。あの子だし。へぇ~エッチなブラしてるね~。勝負下着かな?)ピキキ

 

陽乃(ふ~ん)

 

八幡「あの、陽乃さん?どうしたんです?」

 

陽乃「ちょ~とね~」ブラ

 

八幡「あっ…」

 

八幡(結衣のやつ忘れていきやがった!!)

 

陽乃「シた?」

 

八幡「えっと、その…はい」

 

陽乃「ガハマちゃんといろはちゃんとも?」

 

八幡「あ、はい」

 

陽乃「あと、あの子も泊まったみたいだけど?」

 

八幡「…はい」

 

陽乃「…」

 

陽乃(さすがに4Pするとは計算外だったな~。緩まってるとは言え、3人送り込めばできないと思ってた)

 

陽乃(3人かぁ)ピキキ

 

陽乃「…八幡」

 

八幡「はい」

 

陽乃「こっちに来て」

 

八幡「…何でしょうか」

 

八幡(こ、殺されるのか…?)ビクビク

 

陽乃「んっ、ちゅぅぅぅぅ━━━」

 

八幡「ッ!?━━っ!」

 

陽乃「ぷは、できた♪」

 

八幡「まさか」

 

陽乃「キスマークだよ?♪」

 

八幡「それは、まずくないっすかね」

 

陽乃 プイ

 

八幡(明後日までに消えてくれるか、どうか)

 

陽乃「そして、ドーーン!」

 

八幡「!?」ドサッ

 

陽乃「今日は寝かさない♪」ギュッ

 

八幡「いやいや、まじで止めましょう!」

 

陽乃「今更だよ。大体、君は既に4人と寝てるわけだしね」ムッスー

 

八幡「あ、いや、それはですね」

 

陽乃「言い訳無用!今日は私を精一杯可愛がりること♪」チュッ

 

八幡「///」

 

八幡(ナチュラルにキスされた…)

 

陽乃「私ってどうやら、思ってる以上に独占欲が強いみたい。嫉妬を抑えらんないよ。だから、八幡をいっぱい感じさせて?」チュッ ヌギヌギ

 

八幡(これ、アカンやつだ)

 

 

 

陽乃「…ZZ」スゥ

 

八幡(す、凄すぎ…)ガクガク

 

八幡(ただ…すげー可愛かったな、陽乃さん)ドキドキ

 

ピンポーンピンポーンピンポーン

 

八幡「誰だよ、こんな朝早くから…」イソイソ

 

陽乃「う~ん」コシコシ

 

八幡「お越しちゃいましたか。すいません」

 

陽乃「いいよ、そろそろ来ると思ってたからね」

 

八幡「え?まさか…」

 

陽乃「ほら、早く出ないと」

 

ピンポーンピンポーンピンポーン

 

八幡「ですね」スタスタ

 

ガチャ

 

八幡「はい」

 

いろは「せんぱーい♪」ダキッ

 

結衣「ヒッキーっ!!」ダキッ

 

かおり「比企谷!」

 

南「ヒキタニ!」ゲシッ

 

八幡「ぐぇっ、く、苦しい!お前ら。てか、蹴ったやついるよな!」

 

陽乃「わぁお、美女が男1人に群がってる♪」半裸

 

結衣「陽乃さん…」

 

いろは「むぅ…」

 

かおり「あっ」

 

南「あっ」

 

八幡「と、とにかくお前ら一旦離れろ!」

 

~~

 

八幡「ふぅ、で?どうしたんだ?」

 

結衣「ヒッキーが陽乃さんと浮気してるっていろはちゃんから聞いたの!!」プンスカ

 

八幡「浮気ってな…」

 

いろは「私ひとりじゃ太刀打ちできないので仲間を募りました!」フンス

 

八幡「威張ることなのか?」

 

かおり「比企谷、バイトに来てくれるかと思ったらきてくれないし、女と寝てるし、まじウケないんだけど」ムカ

 

八幡「バイト行くなんて言ってないだろ」

 

南「うちは…うちは比企谷の部屋に遊びにきただけだし」プイ

 

八幡「じゃあ、今度にしろ」

 

陽乃「モテモテだね、八幡♪」ツンツン ピラ

 

4人「あ━━!!!」

 

八幡「なんだよ、大声出して」

 

4人「キスマーク付いてる!!」

 

陽乃「ふふーん」ドヤッ

 

八幡「なっ、陽乃さん!」

 

陽乃「昨日は八幡といっぱい愛し合ったからね~付いちゃったみたい♪」

 

4人「むぅ!!」

 

結衣「ヒッキーの浮気者ーー!!」

 

いろは「不潔です!!」

 

かおり「あの比企谷がプレイボーイになってるとか、まじウケない!!」

 

南「このヤリ〇ン!!!」

 

八幡「相模、お前ストレートすぎだろ!!!」

 

陽乃「昨日は凄く素敵だったよ?」ピト

 

八幡「は、陽乃さん!?」

 

4人「なっ!!!」

 

結衣「ヒッキー、あたしともう一回シよ!!陽乃さんより絶対気持ちよくしてあげるから!!」

 

八幡「大声で下の話するのやめろ!天然ビッチが!」

 

いろは「先輩!今日は私とデートしましょう!」ズイ

 

かおり「比企谷、私とデートしよ?」ズイ

 

南「うちとデートだよね!?」ズイ

 

八幡「あ~もう!お前ら一旦部屋の中入れ!」

 

八幡「ここじゃ近所の人に迷惑がかかる」

 

結衣「やったー!お邪魔しまーす」

 

いろは「お邪魔します」

 

かおり「邪魔するねー」

 

南「こ、ここがヒキタニの部屋」ワクワク

 

八幡「…どうしてこうなった」ハァ

 

~~

 

ヒッキーハヤクキテー

 

ウミノケイカクタテナイトデスヨ

 

ウミッテナニ!?

 

 

八幡「俺のキャンパスライフは間違えている」

 

陽乃「かもね♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「俺のキャンパスライフは間違えている」陽乃「かもね♪」

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