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いろは「それってもしかして誘ってます?」 八幡「安心しろ、一人で行くから」 【俺ガイルss/アニメss】

 

八幡「ただいまっと」

 

いろは「おかえりでーす」

 

八幡「・・・一色・・・お前また来てたのか」 

 

いろは「あ、先輩ひどいですよう。来ちゃいけなかったって言うんですかぁ?」 

 

八幡「いや、そうは言ってねえけどさ・・・一昨日来たばっかじゃねえか」 

 

いろは「そうでしたっけ?」 

 

八幡「忘れっぽい頭してんなー」 

 

いろは「てへっ」 

 

八幡(あざと可愛い・・・) 

 

八幡「ったく、仕方ねえなぁ・・・夕飯の食材買い足してこなきゃじゃねえか」 

 

いろは「あ、それなら私もご一緒しますよ」 

 

八幡「おう、40秒で支度しな」 

 

八幡「今日は何にすっかな・・・」 

 

いろは「せんぱーい」 

 

八幡「あん?」 

 

いろは「冷蔵庫何も入ってなかったですけど、ちゃんと食べてますか?」 

 

八幡「お前が一昨日来た時に食材使い切ったんだろうが」 

 

いろは「まぁ、そうですけど・・・でも先輩も美味しいって言ってたじゃないですかぁ」 

 

八幡「・・・そうだったっけ」 

 

いろは「も~、先輩ってば素直じゃないんですから!」バシバシ 

 

八幡「いてえぞこら」 

 

いろは「で、昨日は何食べたんですかぁ?」 

 

八幡「・・・ナンダッタカナー」 

 

いろは「む・・・さては先輩・・・またカップラーメンですか?」 

 

八幡「なんだよ良いだろ。最近のカップラーメンはすげえ進化してんだぞ」 

 

八幡「全国の有名店の味を再現したカップラーメンとかあるからな」 

 

八幡「これで家にいながらにして全国のラーメン食べ歩きが出来たと言っても過言じゃない」 

 

いろは「えー・・・やっぱラーメンはお店に行って食べる方が絶対美味しいと思いますけど」 

 

いろは「昔、先輩と食べにいったお店、美味しかったですし」 

 

八幡「ん?あぁ、なりたけか・・・そういや最近行ってねえな・・・今度いくか」 

 

いろは「あ、それってもしかして誘ってます?」 

 

八幡「安心しろ、一人で行くから」 

 

いろは「なんでですかー!」ポカポカ 

 

八幡「いてえって・・・なんだよ行きたいならそう言えよ・・・」 

 

いろは「全く、先輩は目を放すとすぐ食生活が乱れるんですから」 

 

八幡「小町みたいなこと言ってんじゃねえよ・・・」 

 

いろは「なんですか、もしかして大事な妹であるところの小町さんを私に重ねちゃってるんですか」 

 

いろは「それってつまり私がそれくらい大事ってことですか?いやーもう照れますなー!」バシバシ 

 

八幡「言ってないから。小町は俺のオンリーワンでありナンバーワンでありスペシャルワンだから」 

 

いろは「きも・・・」 

 

八幡「お前温度差激しすぎませんかね・・・ガラスだったら割れちゃってるレベル」 

 

いろは「いや、先輩のシスコンぶりは治りませんねえ・・・」 

 

八幡「シスコンじゃねえし・・・真実の愛だから」 

 

いろは「はいはい純愛純愛」 

 

八幡「おざなりすぎる・・・」 

 

いろは「結構いろいろ安く買えて良かったですねー」 

 

八幡「ああ、そうだな。最近野菜でもなんでも高いからな」 

 

いろは「はいー。一人暮らしにはキツイですー」 

 

八幡「・・・お前別に一人暮らししなくても良かったんじゃねえの」 

 

いろは「んーでもやっぱり憧れるじゃないですかー?」 

 

八幡「まぁ、その気持ちは分からんでもないが」 

 

いろは「それにー、通えなくもないですけど、それなりに遠いですし」 

 

八幡「・・・まぁ、お前は料理もできるしな」 

 

いろは「あっ、先輩、もしかしてそれって褒めてます?褒めてます?」 

 

八幡「勝手に家に入って勝手に飯作らなけりゃなぁ・・・」 

 

いろは「でも私に合鍵くれたの先輩じゃないですかー?」 

 

八幡「うぐっ・・・俺はなんという過ちを・・・」 

 

いろは『へー、ここが先輩の一人暮らししてるお部屋ですかー』 

 

八幡『おいあんまりじろじろ見るなよ』 

 

いろは『思った通りあんまり片付いてないですね』 

 

八幡『悪かったな・・・』 

 

いろは『いえいえ、これはこれで男の子の部屋っぽくて良いと言いますか』 

 

八幡『なんだそりゃ・・・』 

 

いろは『・・・でも先輩?さすがにパンツくらいはちゃんと洗ってしまっといた方が良いですよ?』 

 

八幡『すんませんっしたぁぁぁぁ!!』 

 

いろは『うわー・・・先輩の土下座なんて初めて見ましたよ・・・実際に見ると軽く引きますね』 

 

八幡『おい、一色。そろそろ帰らないとまずいだろ』 

 

いろは『へ?あ、あー、もうそんな時間ですか?』 

 

八幡『間に合うか?』 

 

いろは『あー、ダメですねー。ちょっと間に合いませんです』 

 

八幡『ぐわ、マジか・・・しまった・・・』 

 

いろは『仕方がないですし、今日は泊めてください、先輩』 

 

八幡『ああ!?な、ななな何言ってるだおめー』 

 

いろは『キョドりすぎですし・・・なんですか?もしかして良からぬこと考えてます?』 

 

八幡『ち、ちちちちげーし。ふふふふつーだし?なんの問題もないぞ。むしろ泊まった方が良いまである』 

 

いろは『じゃあお風呂借りますねー』 

 

八幡『風呂・・・だと・・・』 

 

八幡(・・・なんでこうなった・・・) 

 

いろは『・・・スー・・・スー』 

 

八幡(・・・熟睡してる、のか・・・なんというか、うーむ) 

 

八幡(別に一色に何かしようとは思わないが、こうまで意識されてないというのは・・・) 

 

八幡(いや、これで良い、これで良いんだぐおおおおおお鎮まれ!鎮まれ俺の煩悩!) 

 

八幡(素数だ・・・素数を数えるんだ・・・) 

 

八幡(素数ってなんだっけ・・・)ゴロン 

 

一色『・・・ッ・・・スー・・・スー・・・』 

 

八幡(今夜は眠れそうにないな・・・) 

 

八幡『・・・9時・・・あれ?』 

 

いろは『ん・・・先輩、おはようでーす・・・』ノソリ 

 

八幡『っべー!マジっべーわ!一限!!』ドタバタ 

 

いろは『わわっ、せ、先輩?』 

 

八幡『一色、悪いが俺もう出るから!』 

 

いろは『わ、私はどうすれば?』 

 

八幡『靴箱の上に合鍵あるからそれ締めてってくれ!頼んだぞ!』バターン 

 

いろは『あーあ・・・いっちゃった』 

 

いろは『それにしても、まさか初回から合鍵ゲットとは・・・』 

 

いろは『何もされなかったけど、これはこれで進展かな?』 

 

八幡(あれ以来、一色はちょくちょくうちに来るようになった) 

 

いろは「~♪ ~♪」 

 

八幡「なんか手伝うことあったら言えよ」 

 

いろは「はーい。でもまだ今は大丈夫でーす」 

 

八幡「おお」 

 

八幡(軽く部屋を片付けたりこうして飯を作ったりしてくれる) 

 

八幡(今も台所からいい匂いがしてくる。一色の料理スキルはなかなかのもんだ) 

 

八幡(高校の時は俺たちが世話を焼いてばっかだったのにな・・・) 

 

いろは「はーい、できましたよー。お皿持ってってもらえますかー?」 

 

八幡「お、おう」 

 

いろは「はい、今日はキャベツと豚肉とたまねぎの炒め物とー」 

 

いろは「わかめと豆腐のお味噌汁ですよー」 

 

八幡「あれ、こんな漬物買ったっけ?」 

 

いろは「あーいえ、これはですねー、うちの母が持ってけ、と」 

 

八幡「一色家の漬物か・・・これはありがたく頂かねばならんな」 

 

いろは「せ、先輩、ひどいです!私の手料理は!?」 

 

八幡「あーもう超ありがたい。いやーおいしそうだなー」 

 

いろは「なんでそんなに適当に言うんですかねー・・・はぁ」 

 

八幡「じゃあいただきます」 

 

いろは「はい、召し上がれ」 

 

八幡「はむっ、はふはふっ、はふっ!」 

 

いろは「・・・」 

 

八幡「はふっ、はむはむっ!」 

 

いろは「・・・」 

 

八幡「・・・あ、あのさ」 

 

いろは「・・・は、はい?」 

 

八幡「そんなに見られてるとちょっと恥ずかしいんですが」 

 

いろは「あ、あぁ、ごめんなさい」 

 

八幡「い、いや、べつに・・・なに?なんか食べ方汚かった?」 

 

いろは「いえ・・・ただその、いい食べっぷりだなーって」 

 

八幡「お、おう・・・まぁ、その、美味いから、な」 

 

いろは「・・・! えへへ」 

 

 

八幡「あー食った食った。ごっそさん」 

 

いろは「はい、お粗末様でーす」 

 

八幡「皿は俺が洗うから流しに突っ込んどいてくれ」 

 

いろは「良いですよぉ、私がやっときますって」 

 

八幡「いや、さすがにそれはいかんでしょ・・・飯作ってもらったんだし」 

 

いろは「私が好きでやってるんだから気にしないでください♪」 

 

八幡(くっ、あざと可愛い) 

 

八幡「わかったよ・・・・・・・・・・・・サンキュな」 

 

いろは「え、今なんて?先輩今なんて!?」 

 

八幡「っせ、なんでもねーよ」 

 

いろは「ふふっ」 

 

八幡「くっ・・・なんだこの敗北感・・・」 

 

八幡「で、お前、その荷物は」 

 

いろは「あっ、バレちゃいました?」 

 

八幡「完全に泊まる気マンマンで来てるじゃねーか・・・」 

 

いろは「えー、もしかして嫌なんですかぁ?」 

 

八幡「・・・寝れなくて困るんだよ・・・」 

 

いろは「っ!・・・せ、先輩はいきなり直球を投げるから心臓に悪いです・・・」 

 

八幡「今の直球ってほどでもないだろ・・・精々ツーシームだし」 

 

いろは「はぁ?」 

 

八幡「いや君もうちょっとなんとかならないかなその反応」 

 

いろは「まぁよく分かりませんけど。とりあえずお風呂借りちゃいますね」 

 

八幡「はいよ」 

 

いろは「先輩」 

 

八幡「あん?」 

 

いろは「覗いちゃだめですよ?」 

 

八幡「はよ入れ」 

  

 

いろは「・・・」シュッ 

 

いろは「・・・」パサッ 

 

いろは「・・・」ガラッ 

 

いろは「・・・」ヒタヒタ 

 

いろは「・・・」キュッ 

 

いろは「・・・」シャワー 

 

いろは「・・・」パシャパシャ 

 

いろは「・・・」ゴシゴシ 

 

いろは「・・・」ゴシゴシ 

 

いろは「・・・」ザパー 

 

いろは「・・・ヘタレ・・・」 

 

 

いろは「はーいあがりましたー」 

 

八幡「色不異空、空不異色、色即是空、空即是色」ブツブツ 

 

いろは「こわっ!?」 

 

八幡「ふう・・・やっぱり一日一回般若心経だよな・・・」 

 

いろは「はー・・・先輩宗教でも入るんですか?」 

 

八幡「入らねえよ・・・あえて入るなら戸塚教だな」 

 

いろは「はぁ、まぁ、いいですけど」 

 

八幡「なんだよ、なんか機嫌悪くなってないか?」 

 

いろは「・・・そういうところだけ鋭いんだから・・・」ポソッ 

 

八幡「・・・俺もシャワー浴びてくるわ」 

 

いろは「はーいどうぞー」 

 

八幡「いや、君のじゃないんですけどね、まぁ良いけど・・・」 

 

八幡「なぜ男の一人暮らしの家の脱衣所にブラさんとパンさんがいるんですかね・・・」 

 

八幡「・・・いや、犯人は一人しかいねーんだが」 

 

八幡「何も見なかった気づかなかった」 

 

八幡「オーケー八幡くんやればできる子」 

 

八幡「・・・」チラッ 

 

八幡「・・・ぐおおおおお・・・」 

 

八幡「風呂の扉が重い・・・」ガラッ 

 

八幡「・・・はぁ、あいつは一体何を考えとるんだ・・・」ピシャッ 

 

八幡「まったく、俺が童貞じゃなければもうとっくに襲われてるぞ・・・」ザパー 

 

八幡「はぁ・・・」 

 

いろは「あ、先輩おかえりでーす」 

 

八幡「お前・・・いや、いいや。なんでもない」 

 

いろは「?」 

 

八幡(あれ、この反応、もしかしてわざとじゃなかった?」 

 

いろは「どうかしたんですか?」 

 

八幡「い、いや、なんでも・・・まぁ今日はもう寝よう」 

 

いろは「え、もう寝るんですか早くないですかもっとお話ししませんか」 

 

八幡「いや、明日一限あるしなんか疲れたから寝たい」 

 

いろは「そうですかー、まぁ仕方ないですねーじゃあお布団しいてっと」 

 

八幡「手慣れたもんだな・・・」 

 

いろは「えへへ。それじゃあ先輩、おやすみなさいです」

 

 

 

 

八幡「ただいまっと」いろは「おかえりでーす」

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