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八幡「……なあ雪ノ下」 雪乃「何かしら兄さん」【俺ガイルss/アニメss】

 

八幡(小町が家に男友達を連れてくると今日の朝言われた)

 

八幡(俺はあまりの驚きできっと死んだ魚のような目になっていただろう、ソウルジェムも真っ黒になる勢いで)

 

八幡(どうやら女友達も普通に遊びに来るらしい……だが家に男って…)

 

八幡(……妹ってお兄ちゃん無しじゃ生きていけないんじゃないんですかね常識的に考えて)

 

八幡(つか俺が無理、逆に無理、小町無しとか考えられないから石油以上に貴重な妹エネルギーが枯渇するとか考えらんないから)

 

八幡「というのを気持ち悪さ9割減して雪ノ下に話したら…」

 

雪ノ下「どうしたのかしら兄さん、いつもゴキブリのような兄さんが自分の家だというのに縮こまって」

 

八幡「……じゃあこの家はゴキブリホイホイの家なんですかね」

 

八幡(雪ノ下が俺のことを兄さんと呼び出した…ついでに家にまで連れ込まれた……どうしてこうなった)

 

八幡「……なあ雪ノ下」

 

雪ノ下「何かしら兄さん」

 

八幡「……これって何のギャルゲー?」

 

雪ノ下「ぎゃるげー…?……ごめんなさい、ゴキブリの視点から見える世界を理解するのは私には手に余るわ」

 

八幡「通りでゴキブリって多いのか、じゃあ秋葉原辺りは害虫の巣窟と化してるレベルで多いんだろうな」

 

八幡(つかもー八幡君帰りたいよー妹の胸の中に帰りたいよーゴキブリの飛翔速度並みのスピードで抱きついてドン引かれたいんだよー)

 

八幡「でだ雪ノ下、突然で悪いが今日はもうかえ

 

雪ノ下「あら兄さんもうお腹がすいたのかしら」

 

八幡「えっ…いやですからあの…」

 

雪ノ下「仕方ないわね、少し早いけれど後々這い蹲って擦り寄られるよりはマシね……今から作るわ」

 

八幡(……あれ?冗談で言ったのに俺本当にゴキブリホイホイに引っかかっちゃってるのコレ?逃げ道が見えないんだけどねえ神様ねえ)

 

雪ノ下「どうかしら兄さん」

 

八幡「んっ…あー…まあうまい」

 

雪ノ下「……私の料理に何か不服な点でも?」

 

八幡「いえとてもおいしゅうございます」

 

雪ノ下「ふふ、いつも埃で飢えを凌いでる分今日はたくさん食べてくださいね兄さん」

 

八幡「……もう飯食ってるしゴキブリネタやめね?」

 

八幡(もう8時か…いい加減雪ノ下との強制妹プレイに終止符を…)

 

八幡「な、なあ雪ノ下いい加減…」

 

雪ノ下「……ねえ兄さん」

 

八幡「な、なんだよ…」

 

八幡(いい加減奴の動きに慣れてくれ俺ぇえええええっ!)

 

雪ノ下「兄さんは私と一緒にご飯を食べるの…その……嫌…なのかしら」

 

八幡(嫌というかもう、胸がいっぱいです)

 

八幡「ち、違うんだ雪ノ下…そういうわけじゃな…」

 

雪ノ下「それに雪ノ下って……今日の兄さんは随分と他人行儀なのね…」

 

八幡(お前にとってのいつもの俺ってどんだけ冒険してんだよはじけすぎだろおい)

 

八幡「じゃあ俺はどうすりゃいいんですかね…?」

 

雪ノ下「どうって……今日の兄さん少しおかしいわよ?」

 

八幡(首をかしげながら言うな、俺が本当におかしいみたいだろ)

 

八幡「そ、そうか…じゃあ悪かったな…ゆ…雪乃…」

 

八幡(もう明日学校休みたひ)

 

雪ノ下「……いきなり何なのかしら比企谷君…血走った目で私の下の名前を呼ばないでほしいのだけれど」

 

八幡「あれ?ねえ今素が出たよね?ねえ出ましたよね雪ノ下さんねえ?」

 

雪ノ下「す?……酢が足りないのかしら?自分で取りに行くこともできないなんてゴキブリ以下の行動力ね兄さん」

 

八幡(……今決定的に足りないのは…優しさだよ…雪ノ下さん…)

 

八幡「はぁ…」

 

八幡(……明日が来るまで残り3時間30分)

 

八幡「…どうも雪ノ下の家は落ち着かん」

 

八幡(将来的にはドルアーガの塔のような高さの所に居を構えるつもりだったが…)

 

八幡「どうやら俺にはこういうのは似合ってねーな、うん」

 

雪ノ下「一人で何をブツブツ言ってるの兄さん?」

 

八幡「…何、妹君には関係のないことですよ」

 

八幡(もうこの塔から脱出するのは諦めた…今日は雪ノ下の遊びに付き合うだけ付き合って時間がヤバくなったらしれっと帰れば大丈夫だろう)

 

八幡(………帰れればの話だけどな)

 

雪ノ下「そう……兄さん」

 

八幡「ん?」

 

雪ノ下「お風呂にはいつ入るのかしら?」

 

八幡(ふ、風呂だとっ!?)

 

八幡「……風呂なら帰って入るから大丈夫だ、安心しろ」

 

八幡(……っ!し、しくじった!この場面でこのカードは…)

 

雪ノ下「あら?帰るって既に帰っているわよ?兄さんの家はここでしょう?……いい加減頭の悪いことばかり言ってないで早く入ってきてもらえるかしら」

 

八幡(こうやって逃げ道を着実に埋められる……なんという無理ゲー…ミスが許されない)

 

雪ノ下「それにいくら兄妹だからって……同居人が臭うと…その…」

 

八幡「おいやめろ入るからそれ以上は言うんじゃない」

 

八幡(クラスメイトに臭いと言われる人間の気持ちが分からんのか、俺も中三に上がる前までは分からなかったよ……分かりたくなかったよ)

 

雪ノ下「そう、それはよかったわ」ニコッ

 

八幡(……直感的に分かる…どうやら今日は帰れそうにないよ小町……あ、今の八幡的にポイント高くね…?)

 

八幡「………ハーレム漫画とかではこういう展開に主人公はよく陥る」

 

八幡「ここでいつもあのヒロインが裸で…などと心躍らせ顔を赤らめさせる」

 

八幡「だが雪ノ下の風呂場は………綺麗すぎる、ホテルのシャワールームよりも綺麗すぎる」

 

八幡「まるで生活感がない…いや別にドキドキワクワクする気は毛頭無かったんだがな、いやホントだよ?」

 

『今さっきから何を独り言を言っているの兄さん?』

 

八幡(バレてた)

 

八幡「……学校じゃあ話す奴が居なくってな、風呂ぐらい俺の好きなように入らせてくれ妹よ」

 

『学校で気色が悪いのは結構だけれど家にまでそれを引きずってくるのはどうかと思うわよ兄さん』

 

八幡「うるせぇ、俺の勝手だ」

 

『あっ…ごめんなさい…いつも首から上の気色の悪いものも引きずっていたわね…気づかなくてごめんなさい』

 

八幡「おいなんで気づいちゃったんだよ、鏡が真正面にあるせいで変に意識しちゃうだろ、あれ俺イケメンだよな?」

 

『………』

 

八幡「何とか言ってくれませんかね…由比ヶ浜みたいに『きゃー!ヒッキーマジキショい☆!』みたいに…」

 

カラッ…

 

雪ノ下「……でも湯気のせいであまり醜い部分が見えないわ兄さん…良かったわね」

 

八幡「………そ、そうか…それは…良かった」

 

八幡(JUMPでは見せちゃいいけない所は湯気で見えないけどREALでもそうなんですかね矢吹神よ)

 

雪ノ下「兄さん…背中流すわ」ピト…

 

八幡「………」

 

八幡(妹って何だったんだろう……そうか…小町が偽者だったのか…ああ…そうか…)

 

八幡「……ああ…頼むわ」

 

雪ノ下「……ねえ兄さん」

 

八幡「…んー?」

 

雪ノ下「今日の私…しっかり兄さんの妹できてたかしら?」

 

八幡「…何言ってんだ……雪乃は…俺の妹だろ」

 

雪ノ下「……そう…」

 

八幡「………」

 

雪ノ下「………」

 

雪ノ下「兄さん……本当は私…兄さんが欲しかったのよ」

 

八幡「………」

 

雪ノ下「こうやって捻くれた私に嫌々ながらも合わせてくれるあなたのような兄が……どこにでもいるような妹を大切にする兄が」

 

八幡「……そうか…でもごめんな雪乃、どうやら俺にはその役は今日一日が限界らしいぞ」

 

雪ノ下「そうね…流石に比企谷君では役不足ね……でも」

 

ギュッ… 

雪ノ下「今は何だか良い気分だわ……あなたのおかげで…とても」

 

八幡(俺は生きるか死ぬかの綱渡りを強いられてる気分だよ雪ノ下……リ○さん俺に…俺に力を…力をぉぉぉっ…)

 

八幡「……のぼせた」

 

八幡(かった、あのままのぼせて倒れていつの間にか小町の腕の中で目が覚めてgoodendingが良かった…が…)

 

雪ノ下「………」

 

八幡「……なあ雪ノ下」

 

雪ノ下「あらまだ帰っていなかったのかしら比企谷君、いますぐ帰ったほうがいいと私は思うわよええいますぐ帰りなさい」

 

八幡(さしもの雪ノ下もあんなことしたらこの通りだろう……つかもう兄妹ごっこはいいのかよ)

 

八幡「……んじゃあまあ…帰るわ」

 

雪ノ下「………」

 

八幡「安心しろ雪ノ下、俺も明日になったら忘れてる……嫌な過去はすぐ切り離すのが世を渡り歩く術だからな…じゃ、おやすみ雪ノ下」

 

雪ノ下「っ!……まっ…」ツルッ…

 

バターンッ!

 

八幡「………」

 

雪ノ下「っ……その目で見ないでくれるかしら」

 

八幡(自分の家のフローリングのせいでこけちゃったよこの子……やべぇ…ここ笑っていいところなんだろうか)

 

雪ノ下「………早く帰りなさい…」

 

八幡「……救急箱どこだよ」

 

雪ノ下「………」

 

八幡「役者不足だけども今日一日は俺がお前の兄貴なんだろ……ほら、雪乃は座ってろ」

 

雪ノ下「………」

 

八幡「……な?」

 

雪ノ下「…分かったわ……兄さん」

 

八幡「んじゃ帰るわ」 

 

八幡(もう12時前なんだけどな……これ帰れるのか俺)

 

雪ノ下「……比企谷君」

 

八幡「ん?」

 

雪ノ下「今日は……礼を言っておくわ」

 

八幡「……別にいらねえよ、飯も風呂も頂いたんだから礼を言うのはこっちだ」

 

雪ノ下「………」

 

八幡「だから……ありがとな、雪ノ下」

 

雪ノ下「……に、兄さんなら…」

 

八幡(あれ?まだ続くんですか雪ノ下さん…?)

 

雪ノ下「妹の頭を…」ポンッ…

 

八幡「これでいいか……正直な所恥ずかしいんだぞこんな王道な奴…」

 

雪ノ下「………ふふっ…比企谷君の分際で生意気ね」

 

八幡「そりゃどうも」

 

雪ノ下「また、明日……比企谷君」ニコッ

 

これが雪ノ下との一日だけの兄妹関係の終わりだった

 

 

後日

 

八幡「………」

 

小町「どしたのお兄ちゃん?」

 

八幡「………」ス…

 

小町「………」ヒュンッ

 

八幡「………」ス…

 

小町「………」ヒュンッ

 

八幡「なんで避けるんだよ!」

 

小町「なんでそんなウザったいことするのお兄ちゃん!?色々こじらせすぎ!」

 

どうやら偽者の妹は頭ナデナデを嫌がるらしい、これだから偽者(リアル)の妹は

 

 

 

 

 

 

八幡「……雪ノ下ってそういえば妹属性あったよな」

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