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陽乃「一緒にお風呂入ってあげようか?」【俺ガイルss/アニメss】

 

陽乃「次の予定は?」

 

八幡「十八時半より1時間、今北産業の社長との会食です。ここから車で十分程度の場所ですから、その間は休めますよ」

 

陽乃「んーじゃあ車の中で珈琲飲みたいから買ってきてー。スタバとかいいなぁ」

 

八幡「そういうと思って、3分前に他の人に買いに行ってもらってます。恐らくもう届くかと」

 

陽乃「さっすが比企谷くん!」

 

八幡「伊達に貴女の我侭に振り回されてませんから」

 

モブ「社長、珈琲です」

 

陽乃「ご苦労さま。持ち場に戻っていいよ」

 

モブ「分かりました」

 

八幡「相変わらず冷たいですね」

 

陽乃「比企谷君以外の秘書使う気無いしー」

 

八幡「はぁ…。取り敢えず車へ乗りましょう」

 

陽乃「はいはーい」

 

 

夜22時

 

八幡「はぁー仕事終わった!」

 

陽乃「お疲れ様!私より三十分も長く仕事やらせてごめんねぇ」

 

八幡「まぁ、俺の仕事ですし」

 

陽乃「お詫びに一緒にお風呂入ってあげようか?」

 

八幡「アホな事言ってないで先にお風呂入っててください」

 

陽乃「えーダメなのー?」

 

八幡「ほら、早く行ってきてください」

 

陽乃「ちぇー…じゃあお風呂行ってくるよー」

 

ガチャバタン

 

八幡「しかし、俺も気付いたら社畜の仲間入りだなぁ…。こんな時間まで働いてるとか笑えるわ」

 

八幡「まだ24なんだけどなぁ…」ウトウト

 

八幡「ふわぁ…」スー

 

 

三十分後

 

陽乃「お次どうぞー…って八幡寝ちゃったのか。まぁ最近忙しかったからねぇ」

 

陽乃「…少し寝顔でも堪能してようかなぁ」

 

陽乃「なんか私も眠くなってきた…」ウトウト

 

 

「ねぇ、比企谷君。私は貴方に出会ったおかげで変わったわ。それがどんなに幸せな事か最近思い知ったの。それに...貴方がそばにいる有り難さもね。………比企谷君の事が好き。だから、私とずっと一緒にいて下さい」

 

「空気を読む、周りに合わせるだけが取り柄なあたしでも誰にも譲れないものがあるの!…ゆきのんよりもヒッキーの事が好き。一番大好き!だから、付き合って下さい」

 

「先輩。私は先輩の事が好きで好きでどうしようもないんです。何をしてても先輩の事を考えちゃうんです。だから、私をこんな風にした責任取って下さい。私を...支えて下さい!」

 

「俺は...」

 

「比企谷君、少し待ってもらえるかしら。......隠れて見ているのでしょう、姉さん。出ていらっしゃい」

 

「あ、バレてた?流石雪乃ちゃんだねぇ。しかし、比企谷くんモテモテじゃん!あ、とーぜん私のオススメは雪乃ちゃんだよ?」

 

「別に茶化す為に出て来なさいと言ったわけではないわ。姉さん、一言だけ言うわ。逃げるのはやめなさい」

 

「…っ!随分雪乃ちゃんも勘が鋭くなってきたね。私はこんなことするつもりなかっただけどなぁ...。ねぇら比企谷くん、私の話も聞いてくれる?」

 

「ここまできたら勿論聞きますよ」

 

「……ねぇ、比企谷くん。私のものになってよ。世界で一番君を必要として、愛しているのは私だよ。君を完璧には理解してあげられない。けど、君の居場所にはなれる。だから...私を選んで?」

 

「俺はー」

 

 

陽乃「…随分と懐かしい夢だなぁ」

 

陽乃「八幡はまだ寝てるか…起こしてちゃんとベットで寝なきゃ。八幡、起きて!」

 

八幡「んー…あれ俺寝てました?」

 

陽乃「熟睡してたよ?思わずちゅーいっぱいしちゃった」

 

八幡「別に今更照れたりしませんからね?」

 

陽乃「とか言っときながら顔が赤くなってるよ?」

 

八幡「と、取り敢えずシャワー浴びてきます」

 

陽乃「全く照れ屋さんなんだから」

 

 

翌日

 

八幡「陽乃さん、朝ですよ」

 

陽乃「ん...おはよ」

 

八幡「おはようございます」

陽乃「で、おはようのちゅーは?」

 

八幡「馬鹿なこと言ってないで顔洗ってきてください。その間に朝ご飯用意しますから」

 

陽乃「ん、ありがと。しかし、八幡も働き者になったねぇ。あれだけ働かないと喚いてた割にきっちり働くんだから」

 

八幡「お義父さんがいますからね...。ま、陽乃さんが社長になった暁には俺は専業主夫になりますから安心して下さい」

 

陽乃「多分、私の横で働いてるだろうけどね。それどころか、私じゃなくて八幡が社長かもしれない」

 

八幡「まさか。俺の柄じゃないですよ。勿論、県議会議員もですけどね」

 

陽乃「いや、わからないよー?お父さんは八幡の事大分気に入ってるみたいだし」

 

八幡「勘弁してください...」

 

陽乃「ま、取り敢えず顔洗ってくるね」

 

陽乃「さて、顔洗ったしリビングへ行こう」

 

ガチャ

 

八幡「朝ご飯用意出来てますんで座ってください」

 

陽乃「今日は随分と朝から豪華だね」

 

八幡「今日は大事な会議が幾つかありますから、気合をいれようと思いまして」

 

陽乃「流石私の有能な秘書だね」

 

八幡「これぐらい普通ですよ。じゃあ食べましょうか」

 

八幡&陽乃「頂きます」

 

 

陽乃「ねぇ、八幡」

 

八幡「何ですか?」

 

陽乃「君の居場所はどこ?」

 

八幡「陽乃さんの隣、ですよ」

 

 

《はるのんと居酒屋編》

 

陽乃「まさか比企谷くんが食事に付き合ってくれるなんて思わなかったなー」

 

八幡「白々しいですね...。半ば脅s陽乃「ん?なに?」ニコニコ

 

八幡「ナンデモナイッス」

 

陽乃「ま、お姉さんが奢るから好きなだけ食べてよ」

 

八幡「そんな訳にはいきませんよ」

 

陽乃「まぁまぁ、私が誘ったんだし。大丈夫だよ、これで借りとか言わないから」

 

八幡「...いやそういうわけにもいかないですよ」

 

陽乃「ま、いいじゃん取り敢えず注文しよ?比企谷くんは何が良い?」

 

八幡「任せますよ」

 

陽乃「そっか。じゃあ適当に注文しちゃうね」

 

八幡「お願いします」

 

陽乃「すいませーん」

 

店員「はーい注文伺いまーす」

 

陽乃「それじゃ、日本の目覚めコースを2人前で。それとこの赤ワインください」

 

店員「かしこまりましたー」

 

八幡「ところでなんで急に食事なんで言い出したんですか?」

 

陽乃「んーなんとなくだよなんとなくー」

 

八幡「未成年なんですからなんとなくで無理やり居酒屋に連れて来ないでくださいよ...」

 

陽乃「ま、良いじゃない。それでさ、折角だし雪乃ちゃんの話とか色々聞かせてよ」

 

八幡「構いませんけど...」

 

 

八幡「雪ノ下さん、随分と飲んでますけど大丈夫ですか?」

 

陽乃「んー大丈夫ー。私、アルコールは強いし。とはいえ、こんだけ飲んだのは初めてだけどねー」ムギュ

 

八幡「大分酔ってる様に見えますけどね。つーか近いです(当たってるからね、色々)」

 

陽乃「個室なんだし問題ないでしょ?」グイッ

 

八幡「個室だからこそ問題なんですよ...。ところで、雪ノ下さん何かありましたか?」

 

陽乃「んー、何かあったように見える?」

 

八幡「ええ、見えます。普段の雪ノ下さんなら俺相手にそんな顔見せません」

 

陽乃「そんな顔って、女の子に対して酷いなぁ!そんなこと言ってるとモテないぞ?」

 

八幡「余計なお世話です。..俺、小町にメール打たなきゃいけないんでそっちに集中しますね。なんで、もうしわけないですけど、雪ノ下さんに何言われても多分聞こえてないんで」

 

陽乃「......私って自分で言うのもなんだけどわりとなんでも出来るじゃない?しかも、結構適当にやっても出来るのよ。高校の時の文化祭とかもそうだけどね。でも、やっぱりそうなってくるとなーんか物足りないんだよね。でさ、最近ようやく一生懸命になれそうな事があったんだけど、色々考えるとやっぱり諦めざるを得なくなっちゃってさ。人生って難しいなぁって思ったの」

 

 

八幡「これは独り言なんですけど、俺の友達で一生懸命掃除をしたやつつがいるんです。クラスの奴らに掃除を押し付けられて、悔しかったらしいんですよ。でも、掃除をちゃんとやったらクラスの奴らにみとめてもらえるんじゃないかとおもったらしいんですけどね。ま、案の定いつも通りの扱いだったらしいですけど。それでも、自分が綺麗にした教室に通うのは気持ちが良かったらしく、少し学校が楽しくなったそうですよ」

 

 

陽乃「んー今その子は一生懸命生きてるのかな?」

 

八幡「さぁ、分かりませんよ。でも、きっと少しは日常をたのしんでるんじゃないですか?」

 

陽乃「あっ、捻デレの比企谷くんがデレた」

 

八幡「だから、俺の友達の話って言ってるじゃないですか。つーかいつ小町に会ったんですか?」

 

陽乃「いや、捻デレって単語は雪乃ちゃんから教わったんだよ?」

 

八幡「あの雪ノ下の口からそんな単語が出てるとか想像できないですね」

 

陽乃「それだけ雪乃ちゃんも変わったってことだよ。昔なんて泣き虫だったのに」

 

八幡「想像できませんねー」ニヘラ

 

陽乃「......ね、比企谷くん、すこし肩貸して。やっぱ飲みすぎたみたい」

 

八幡「ほら、言わんこっちゃないですよ。でも、俺の肩使って寝るとか勘弁してくださいね」

 

陽乃「大丈夫、大丈夫!すこーし頭預ける所欲しいだけだから」

 

八幡「壁でいいじゃないですか」

 

陽乃「比企谷くんたら、お姉さんに硬い壁に頭をぶつけろだなんて鬼畜だねー。うっかり雪乃ちゃんに色々喋っちゃいそうだなー」

 

八幡「はぁ...。こんな目の腐った男で良ければ肩ぐらい貸しますよ」

 

陽乃「やっぱり雪乃ちゃん引き合いに出すと従順だね」クス

 

八幡「別に違いますよ。雪ノ下さん(に逆らうとあとあと何があるか分からなさそう)だからですよ」

 

陽乃「ま、またまたそんなこと言っちゃってー!」

 

八幡「ま、どう思おうと良いですけどね」

 

陽乃「ほーんと、比企谷くんはズルイなぁ」

 

八幡「何がですか?」

 

陽乃「ひ、み、つ!」

 

 

《温泉》

 

八幡「と、暫くはこの様な予定になっています」

 

陽乃「はーい、了解でーす」フラフラ

 

八幡「フラフラしてますけど、大丈夫ですか?」

 

陽乃「問題ない...よ...」

 

ドサッ

 

八幡「え、ちょっ、陽乃さん!?」

 

モブ「今物凄い音しましたけど大丈夫ですか?」

 

八幡「おい!救急車呼ぶから他の連中にここから玄関まで最短で通れるルートを開けさせとけ!」

 

モブ「えっ、あっ、はい!」

 

八幡「もしもし119番ですか!?早く救急車寄越してください!えっ、場所?あ、場所はですね...」

 

 

病院の待合室

 

八幡「お疲れ様です、会長」

 

陽乃父「で、陽乃の容態はどうなんだ?」

 

八幡「単なる疲労によるもの、との事です」

 

陽乃父「そうか、ならば良し。ところで比企谷くん、随分とやつれてるが大丈夫かね?」

 

八幡「ええ、大丈夫です。あ、会社の方もご心配なく。一通り処理はしてありますので」

 

陽乃父「ふむ、流石と言えるな。この私に認めさせただけある。だが、君と陽乃が付き合う時、私は言ったはずだな?」

 

八幡「えぇ、分かっています。陽乃さんに何かあったらその時は...」

 

陽乃父「その時は別れろと言った。で、君はどうする?」

 

八幡「それはどういった意味の質問ですか?」

 

陽乃父「言葉通りの意味だよ。陽乃と別れる気はあるのか、と問うているのだよ」

 

八幡「別れる気...ですか。当然、貴方との約束は破ることになりますが、別れる気なんて無いです」

 

陽乃父「ほう、この私の前でそのようなことを言うか」クワッ

 

八幡「ええ、勿論俺だって用意はしてあります。その気になれば会社から貴方の事を追い出す程度なら出来ますから」

 

陽乃父「はっはっはっは!やはりか!本当に陽乃は良い男を見つけたな。あの陽乃の選んだ男なら、これくらいはしてもらわなれば困るな」

 

八幡「お褒めに預かり光栄ですよ」

 

陽乃父「さて、ここで君に少し話がある」

 

 

温泉街

 

八幡「てなわけで、温泉に来た訳ですが...」

 

陽乃「まさか、あのお父さんが休みを取って二人で温泉にでも湯治に行ってこいって言うなんてねー」

 

八幡「本当にビビりましたよ...」

 

陽乃「余程八幡は気に入られてるんだね」

 

八幡「いや、多分単純に陽乃さんが心配だっただけでしょう。なんだかんだいって子煩悩な人ですから」

 

陽乃「子供の私からしたらよくわからないけどねー。ま、それはともかく折角温泉に来たんだし早く温泉入ろう!」

 

八幡「そうですね。あ、そーいやここって貸切風呂があるって言ってたけど...どうしますか?」

 

陽乃「折角だから、貸切っちゃおうか!あ、勿論八幡は私と一緒に入るでしょ?」ニヒヒ

 

 

貸切風呂

 

八幡(と、まぁ勢いで二人で入っちゃったけど)

 

八幡(やだ、あたし恥ずかしくて陽乃さんの方見れない!いや、真面目な話ね)

 

陽乃「八幡?」

 

八幡「ひゃい!」

 

陽乃「お風呂入ろっか!」

 

チャポン

 

陽乃「いい湯だねー」

 

八幡「気持ち良いですね」

 

陽乃「八幡はなんでこっち向かないのかなー?あ、これが気になっちゃうのかなー?」ムニュ

 

八幡「ちょっ、陽乃さん!」

 

陽乃「恋人なんだから別に良いでしょ?」

 

八幡「いや、そうですけどアレですよ」

 

陽乃「アレってなにかなー?」クスクス

 

八幡「そ、そうだあとですこし外散歩しません?」

 

陽乃「また露骨に話逸らしちゃってー!相変わらず八幡は可愛いなぁ。でも散歩は良いねー。あ、でもその前に卓球やろうよ」

 

八幡「俺、結構卓球強いですよ?」

 

陽乃「ふーん、それは楽しみだね」ニヤニヤ

 

八幡「そういえば、疲れは取れましたか?」

 

陽乃「久々にゆっくりしてる気がするよー」

 

八幡「五年間働き詰めでしたからね」

 

陽乃「八幡がそばに居たから気持ちは楽だったけどね」

 

八幡「それなら光栄ですよ」クスツ

 

陽乃「なんかのぼせてきちゃった気がする」グデー

 

八幡「それなら上がりましょうか」

 

 

外でお散歩中

 

八幡「まさか、俺のゼロバウンドが破られるとは...」

 

陽乃「ま、私にかかればあの位なんてことないからね」

 

八幡「今度から螺旋の覇者って呼びますよ」

 

陽乃「その言い回しざ、ざなんとかくんみたいだよ」

 

八幡「材木座ですって。いい加減名前覚えて...いやべつにどうでもいいか」

 

陽乃「それでさ、なんで外散歩しようなんていいだしたの?八幡は別に積極的に外出るタイプじゃないでしょ?」

 

八幡「もう少し歩けば答えは分かりますよ」

 

陽乃「分かった、八幡がそういうなら今は聞かないであげるよ」

 

 

10分後

 

八幡「さて、着きましたよ」

 

陽乃「八幡凄いとこ見つけたね!綺麗な夜景」タタタタ

 

八幡「...陽乃さん」

 

陽乃「ん、なに?」クルッ

 

八幡「陽乃さん、結婚してください」スッ

 

陽乃「......え?」キョトン

 

八幡「陽乃さんのそんな顔初めて見ました」

 

陽乃「いや、流石の私もビックリしたよ...。突然プロポーズされるんだもん」

 

八幡「で、返事貰えないとどうしたら良いのかわからないんですけど」ボリボリ

 

陽乃「...これからも宜しく!」

 

陽乃「しかし、八幡もこんな所でプロポーズするなんて意外とロマンチストなんだね」

 

八幡「えっ、それはその...ほらアレですよアレ」

 

陽乃「照れなくてもいいのにー。ねぇ、八幡!」

 

八幡「何ですか?」

 

陽乃「君の居場所は、私の隣だけだからね!」

 

八幡「よーく知ってますよ」フッ

 

 

 

 

 

 

陽乃「君の居場所はどこ?」

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