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佐天「やっぱり私が好きなのは….」 【とあるss/アニメss】

 

佐天「好きな人を空腹にさせる能力かぁ」

 

佐天「誰が得するのよこんな能力」 

 

初春「佐天さーん」 

 

パタパタ 

 

佐天「お、ようやく来たね」 

 

初春「お待たせしてすみませんでした」ゼェゼェ 

 

佐天「いいっていいって、それより早く行こ」 

 

初春「久しぶりですね佐天さんと買い物するの」 

 

佐天「そうだっけ?」 

 

初春「もうっ、2週間前のことぐらい覚えててくださいよ」 

 

佐天「あはは、私物忘れ早いから」 

 

初春「私との思い出を忘れないでください!」 

 

初春「それで、どこ行きます?」 

 

佐天「んー初春待ってたらお腹空いちゃったなー」 

 

初春「え、お昼の時間まではまだちょっとありますよ?」 

 

佐天「本当なら初春が食べたーいって言いたいんだけど、今回はガチなんだよね」 

 

初春「でしたらあそこのハンバーガーショップに行きましょう」 

 

佐天「悪いね初春はまだお腹空いてないのに付き合わせちゃって」 

 

初春「いいですよ、私も軽く食べますから」 

 

ウィーン 

 

初春「私席とっておきますね」 

 

佐天「任せた、初春の分も適当に買っておくから」 

 

初春「はい」 

 

佐天(初春にはアップルパイでいいかなあ) 

 

佐天(ポテトもつけちゃおうか) 

 

佐天(食べきれなかったら私が食べればいいだけだし) 

 

初春「佐天さん遅いな」 

 

佐天「お待たせ」 

 

初春「ひゃあっ、そんなに食べられますか?」 

 

佐天「私にはちょうどいいの、初春が少食過ぎなんだよ」 

 

初春「じゃあアップルパイだけ貰いますね」 

 

佐天「ポテトもどうぞ」スッ 

 

初春「無理ですよー」 

 

佐天「あははっ」 

 

ウィーン 

 

佐天「あー美味しかった」 

 

初春「よく食べましたね」 

 

佐天「次はどこ行こっか?」 

 

初春「お洋服を見に行きましょう」 

 

佐天「了解」 

 

初春「佐天さんに似合う洋服とアクセサリーを見つけますよ」 

 

佐天「え、なんで私」 

 

初春「佐天さんのファッションには何か物足りない気がするんですよね」 

 

佐天「そうかなあ」 

 

初春「そうですよ、私みたいにお花の髪飾りとかあったら佐天さんの魅力は3倍増しだと思います」 

 

初春「あ、そうだ今つけてみます?ちょっと待っててくださいねすぐ外しますから」シュルッ 

 

佐天「ごめんそれは遠慮しとくわ」 

 

初春「えーどうしてですか?」 

 

佐天「だってそれなくなったら初春特徴なくなっちゃうじゃん」ニヤニヤ 

 

初春「な、な…」 

 

初春「佐天さん一体私のこと何だと思ってるんですか」 

 

佐天「パンツが可愛い女の子」 

 

初春「ひっどーい、そんな風にしか見てくれなかったんですか」 

 

佐天「ウソウソ、冗談だって」 

 

初春「…もう佐天さんなんて知りません」プイッ 

 

スタスタ 

 

佐天(初春可愛いなあ) 

 

佐天「待ってよ初春ー」 

 

初春「あー誰かさんのせいで帰りたくなっちゃいましたー」 

 

佐天「ごめんごめん、謝るからさ」 

 

初春「本当ですか?」チラッ 

 

佐天「このとおり」 

 

初春「うーん…しょうがないですね今回だけですよ」 

 

佐天「ありがと初春、大好き」 

 

初春「え?」 

 

佐天「あ」 

 

佐天「いや、友達として好きってことで」 

 

初春「あ、ああ…そうですよねそういう意味ですよね」 

 

佐天「あったりまえじゃん、やだなーもう初春ったら」 

 

初春「言い出したのはそっちのほうですよ佐天さん」 

 

佐天「まあまあ、それは置いといて」 

 

佐天「洋服だっけ、見るんでしょ?」 

 

初春「は、はい」 

 

佐天(うぅ…なんか気まずい) 

 

佐天(初春ずっと下向いてるし) 

 

佐天(時々こっちを見ると思いきやすぐに顔そらすし) 

 

佐天(あーもう、どうしてさっき初春に大好きなんて言っちゃったんだろう) 

 

佐天(こんなことになるなら言わなきゃよかった、私のバカバカ) 

 

 

初春(佐天さんずっと何か考え事してる) 

 

初春(でも私、あの時どうして素直に受け止められなかったんだろう) 

 

初春(佐天さんに大好きって言われた瞬間、頭の中真っ白になって) 

 

初春(出てきた言葉がえ?だなんて、もっとマシな言葉があったのに) 

 

初春(あれから10分も黙ったままで佐天さん困ってるじゃん、私のバカバカ) 

 

佐天「ねえ初春」 

 

初春「はい」 

 

佐天「お店行く前にちょっと公園寄ってこうか」 

 

初春「いいですけど、どうしたんですか?」 

 

佐天「いやー、喉かわいちゃったし少し休憩もしたいなと思って」 

 

初春「そうですね私もちょうど疲れてたとこなんです」 

 

佐天「あそこのベンチあいてるね」 

 

初春「はい」 

 

佐天「座ろうか」 

 

初春「はい」 

 

佐天「…」 

 

初春「…」 

 

佐天(どうしよう) 

 

初春(変わんないよこの空気) 

 

佐天「何か飲み物でも買ってこようか?」スタッ 

 

初春「あ、佐天さんばっか悪いですここは私が…」 

 

佐天「いいっていいって、それより何がいい?お茶?それとも紅茶?」 

 

初春「お茶がいいです」 

 

佐天「オッケー、じゃ行ってくるね」 

 

タタタ 

 

初春「行っちゃった」 

 

ポツーン 

 

初春「佐天さん優しいな、きっと私に気を使ってくれたんだ」 

 

初春「私もいつまでま黙ったままじゃダメだよね」 

 

初春「よし、佐天さんが戻ってきたらいつも通り普通に話そう」 

 

初春「佐天さん御坂さんのこと好きみたいだし、御坂さんの話題にすれば少しは普通に話せるかな?」 

 

佐天「なーに難しい顔してんの?」 

 

ピトッ 

 

初春「冷たっ……佐天さん」 

 

佐天「はい、お茶」 

 

初春「ありがとうございます」 

 

佐天「何かごめんね、私達のせいで変な空気になっちゃって」 

 

初春「とんでもないです、私のほうこそ黙ったりしててすみません」 

 

佐天「ほら私ってバカだからあんまり物事考えずに発言しちゃうたちでさ」 

 

佐天「その、さっきのこと気になってるなら…ごめん」 

 

初春「謝らないでください佐天さん」 

 

初春「私達も佐天さんのこと、好きですよ」 

 

佐天「初春」 

 

初春「でも佐天さん本当は御坂さんのことが好きなんですよね?」 

 

佐天「え?」 

 

初春「そんなキョトンとした顔しても無駄ですよ、私はとっくの昔に知ってるんですから」 

 

佐天「いや、御坂さんは憧れの対象であって別に好きとかそういうわけじゃないよ」 

 

初春「あれ、そうだったんですか?」 

 

佐天「もしかして初春にはそう見えてた?」 

 

初春「だって普段から御坂さんの話する時はすっごく楽しそうにしてたから、つい」 

 

佐天「そりゃあ自分に出来ないことできる人ってカッコいいじゃん」 

 

初春「うん」 

 

佐天「私もいつかあんな風に強くなりたいなって思うことはあるけど」 

 

佐天「でもそれが御坂さんのことを好きになることとは結び付かないよ」 

 

初春「へー、佐天さんがそんな風に思ってたなんて知りませんでした」 

 

佐天「まったく、初春は私のことをどう見てたんだか」 

 

初春「えへへ」 

 

黒子「だーめーでーすー」 

 

グググ 

 

美琴「離しなさい、行くったら行くんだから」 

 

ズルズル 

 

初春「あ、噂をすれば」 

 

佐天「白井さーん御坂さーん、どうしたんですかー?」 

 

黒子「あれは佐天さんと初春?」 

 

美琴「あら、二人とも偶然ね」 

 

佐天「何やってるんですか…?」 

 

黒子「佐天さんからも言ってやってください、お姉様ったらまたジャッジメントの仕事の邪魔をするんですの」 

 

美琴「邪魔とは何よ、せっかく私が協力してあげようとしてるのに」 

 

黒子「お姉様はジャッジメントではないですしそもそもお姉様一人では危険すぎます、あくまでチームで行動を…」 

 

美琴「あーもううっさい、大丈夫私が5秒で解決してきてあげるから」 

 

黒子「その心がすでに間違っていると言ってますのに」 

 

初春「白井さん、何か事件なら私も…」 

 

黒子「初春は今日オフでしょう、気にせず佐天さんとのデートを楽しみなさい」 

 

初春「な、デ、デート…?」 

 

佐天「ち、違いますよ白井さん、ねえ初春?」 

 

初春「そうですよ、いやだなー白井さん」 

 

黒子「ふーん…そうですの?」 

 

黒子「まあ別に何でもいいですけど」 

 

佐天(もしかしてこれって他の人からみるとデートに見えたのかな?) 

 

佐天(だとしたら初春はどう思ってるんだろ)チラッ 

 

初春(…)カァァ 

 

佐天(うわ、初春顔真っ赤じゃん) 

 

佐天(どういうこと?脈ありって考えていいのかなあ?) 

 

佐天(初春には御坂さんのこと憧れって言っちゃったけど) 

 

佐天(本当のところどうなんだろ) 

 

佐天(そういえばこの好きな人を空腹にさせる能力) 

 

佐天(まだ一度も使ったことないな) 

 

佐天(使ってみようかな) 

 

佐天(でも誰に…) 

 

美琴「悪い奴をやっつけて何が悪いのよ」 

 

黒子「悪いやつをやっつけるのは問題ありませんが、それはあくまで私達ジャッジメントがやることですので…」 

 

佐天(御坂さんと白井さんか) 

 

佐天(この能力って害は無いよね…多分) 

 

佐天(実験台みたいで申し訳ないけど) 

 

佐天(えいっ) 

 

スッ 

 

佐天(どうかな?) 

 

ジー… 

 

美琴「あ、二人でいるとこ邪魔してごめんねすぐ行くから」 

 

黒子「お姉様もだいぶ空気を読めるようになったのですね」 

 

美琴「なんのこと?、いいから手離せ」 

 

黒子「お姉様がやめるというまで離しませんの」 

 

佐天(あれ、効いてる様子はない?) 

 

佐天(うーん…おかしいな) 

 

美琴「それじゃまたね」 

 

黒子「失礼します」 

 

スタスタ 

 

初春「行っちゃったね」 

 

佐天「え、あ、うん」 

 

初春「どうしたの?さっきからちょっと変だよ」 

 

佐天「何でもないって」 

 

初春「そう?」 

 

ジー… 

 

佐天(うっ…この目に弱いんだよなあ) 

 

初春「目が泳いでますよ」 

 

佐天(バレたし) 

 

初春「もうっ、私達の間に隠し事は無しですよ」 

 

佐天(初春か、もしかしたら) 

 

佐天(えいっ)スッ 

 

初春「…佐天さん」 

 

佐天(どうだろ) 

 

初春「佐天さん!」 

 

佐天「え、あ、なに?ごめん聞いてなかった」 

 

初春「もお、しっかりしてください、私達もそろそろ行きましょう」 

 

佐天「あー、うん…洋服見るんだっけ?」 

 

初春「そうですよ、忘れないでください」 

 

佐天「ごめんごめん、じゃあ行こっか」 

 

初春「その前に」 

 

佐天「ん?」 

 

初春「あの、さっきまで私お腹いっぱいだったんですけど」 

 

初春「何だか急にお腹が空いちゃいました」 

 

佐天(!) 

 

佐天(やっぱり私が好きなのは初春だったんだ) 

 

 

 

 

 

 

佐天「好きな人を空腹にさせる能力かぁ」

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