アニメssリーディングパーク

おすすめSSを当ブログで再編集して読みやすく紹介! 引用・リンクフリーです

伊波「小鳥遊君が、ち、近いっ///」 【WORKING!!ss/アニメss】

 

伊波「はあ、はあ……」 

 

宗太「あの、伊波さん」 

 

伊波「ひゃ、ひゃい!?な、何かな小鳥遊君……///」ドキドキ 

 

宗太「いい加減離してくれませんかね……さすがにこれ以上殴られると意識を手放してしまいそうなんですが」 

 

伊波「ご、ごめんなさいっ!」バキッ 

 

宗太「へぶっ!?」 

 

…… 

 

伊波「またやっちゃった……」ショボン 

 

宗太「そろそろご病気も治っていい頃だと思うんですがねえ。治る兆しが見えませんね、伊波さんには」イライラ 

 

伊波「そ、そんなことないもん……」 

 

宗太「そういえば伊波さんって幼い頃に男は怖いもの、と刷り込まれたから男嫌いになったんですよね?」 

 

伊波「う、うん。お父さんに……」 

 

宗太「ふむ」 

 

伊波「た、小鳥遊君?」 

 

宗太「じゃあその刷り込みをなくすために、新しい暗示を自分にかけてみてはどうでしょう?」 

 

伊波「新しい暗示……?」 

 

宗太「そうです。こう、男は怖くないー、みたいな」 

 

伊波「えっと、お、男はこわくないー……?」 

 

宗太「伊波さんは男嫌いなんかじゃない、はい復唱」 

 

伊波「わ、私は男が嫌いじゃない……」 

 

宗太「もっと大きな声で!」 

 

伊波「わ、わわわ私は男嫌いなんかじゃないっ!」 

 

宗太「むしろ伊波さんは男が大好き、伊波さんは男好き、はいっ」 

 

伊波「私は男好き!男が大好きーっ!」 

 

宗太「……うわあ」ヒキッ 

 

伊波「ええっ!?た、小鳥遊君が言わせたんだよっ!?引かないでよ!」バキッ 

 

宗太「いだっ!?」 

 

…… 

 

宗太「伊波さーん、三番テーブルの……って」 

 

伊波「ひああ……」ブルブル 

 

宗太「……何やってるんですか」 

 

伊波「あ、あああああそこに、ごごごご……」 

 

宗太「え?」 

 

カサカサ 

 

伊波「いやああああっ!ご、ごき……!」ガタガタ 

 

宗太「ああ、ゴキブリですか。最近は北海道にもたまに出ますよねー」 

 

伊波「れ、冷静に言ってないで早くどうにかしてえ……はっ!?」 

 

宗太「わっ、どうしたんですか急に」 

 

伊波(ま、まさか小鳥遊君、いつもの調子でちっちゃくて可愛いとか言い出すんじゃ……) 

 

伊波(ど、どどどどうしよう!?さすがにアレを可愛いと言っちゃうのは色々と問題がっ)オロオロ 

 

宗太「よっと、すばしっこいな……っと、よし入った」 

 

ガサガサ 

 

伊波(ま、前も私より虫が可愛いって言ってたし……ああでもっ) 

 

宗太「じゃあ外に逃がして来ますね」 

 

伊波「ふぇ?」 

 

宗太「何ですかその不思議そうな顔は」 

 

伊波「だ、だって小鳥遊君のことだから、小さくて可愛いから見逃しちゃったりとか……」 

 

宗太「いや、さすがに飲食店にゴキブリはまずいですからね」 

 

伊波「そ、そうだよね!あははは……と、ところで」 

 

宗太「はい?」 

 

伊波(が、頑張れ私っ!) 

 

伊波「そ、それと私……どっちが可愛いかな?///」カアッ 

 

宗太「え?そりゃもちろんゴ……」 

 

宗太(いや待て俺!ここで正直に答えたら間違いなく殴られるぞ!) 

 

宗太「……伊波さんですヨ」 

 

伊波「……!///」 

 

宗太(くうっ、我が身を守るためとはいえ年増を褒めるのはやっぱり辛い……) 

 

伊波「や、」 

 

宗太「そ、それじゃ俺はこいつを逃がしに……」 

 

伊波「やだもう小鳥遊君ったら!」バキッ 

 

宗太「結局殴られんのかよ!」 

 

カサカサ 

 

宗太「しまった、逃げられた!?しかもキッチンのほうにっ」 

 

伊波「……///」ユゲユゲ 

 

宗太「ま、待てっ」タタッ 

 

佐藤「……てめえ小鳥遊、いくら虫が好きでもあんなもんキッチンに放ってんじゃねえよ」 

 

宗太「うわあ、誤解ですけどすいません佐藤さん!すぐに捕まえますから!」 

 

ドタバタ 

 

伊波「……」 

 

伊波「……えへへ、小鳥遊君が可愛いって///」 

 

伊波「アレより私のほうが……えへ、えへへへへ///」 

 

伊波「えへ……」 

 

伊波「……」 

 

伊波(よく考えたら比較対象がアレだから特に嬉しくなかった!)ガーン 

 

…… 

 

宗太「先輩はちっちゃくて可愛いなあ……」ナデナデ 

 

ぽぷら「ち、ちっちゃくないよ!ほらっ」ピョンピョン 

 

宗太「おお」 

 

ぽぷら「こうやって頑張ればかたなし君の目線にも~……!」プルプル 

 

宗太「ああもう先輩マジ可愛い!娘にしたい!」ナデナデナデナデ 

 

ぽぷら「ひゃわわわわあ!?」 

 

伊波「……」ジーッ 

 

ぽぷら「もう、かたなし君ってば怒るよ!」プリプリ 

 

宗太「あはは、怒った先輩も可愛いなあ」 

 

ぽぷら「もーっ!」 

 

伊波「種島さんいいなあ……私もなでなでされてみたい……」 

 

山田「うわ、山田手が滑った!」 

 

パリーン 

 

宗太「やーまだーっ!何枚割れば気が済むんだよお前は!」 

 

山田「小鳥遊さん怖いです」 

 

宗太「怒られるのが嫌なら、割らないようにもっと気をつけような、ん?」ベチベチ 

 

山田「暴力はいけませんよ、パワハラです」 

 

伊波「……」ジーッ 

 

宗太「妙な言葉ばっかり覚えてこないで、さっさと仕事を覚えろ!」 

 

山田「よく考えたら、山田が仕事を覚えられないのは小鳥遊さんの教え方が悪いからなのでは」 

 

宗太「ははは、面白いことを言うじゃないか山田」ベチベチ 

 

山田「痛い痛いっ」 

 

伊波「……山田さんいいなあ」 

 

伊波「私も小鳥遊君に叩かれて……はっ!」 

 

伊波「た、叩かれたいわけじゃないよ!?」アワアワ 

 

八千代「小鳥遊君、九番テーブルのお客様にデザートをお出しするわね?」 

 

宗太「あ、はい」 

 

八千代「それと二番テーブルのお客様が連れてる女の子がおねむみたいだから、この膝かけを……」 

 

宗太「はい、持っていきます!」 

 

八千代「うふふ」ポワポワ 

 

伊波「……」ジーッ 

 

宗太「ふう、チーフは本当によく気がつきますね」 

 

八千代「えっ?そ、そんなことないわよ」 

 

宗太「いえいえ、俺チーフの働きぶりは参考にさせてもらってますから」 

 

八千代「あ、ありがとう……わ、私杏子さんにパフェを作ってくるわね!///」タタッ 

 

宗太「……本当にチーフはよく働くなあ。尊敬できるよ」 

 

宗太(刀と店長絡み以外では) 

 

伊波「……八千代さんいいなあ、私も小鳥遊君に褒められてみたい」 

 

伊波「というか今日は小鳥遊君とあんまり喋れてないような……うう」ショボン 

 

宗太「……伊波さん」 

 

伊波「ひゃいっ!?た、たた小鳥遊君!?」 

 

宗太「……」ニコッ 

 

伊波(た、小鳥遊君が私に微笑みかけてくれてる……!?) 

 

宗太「俺の後をつけてないで、働け」 

 

伊波「はうっ!?」 

 

伊波(ば、ばれてた……?) 

 

宗太「何なんですかもう、さっきから」 

 

伊波「ご、ごめんなさいぃ!」バキッ 

 

宗太「なぜ殴る!?」 

 

 

伊波「はあ、はあ……」 

 

伊波「ま、また殴っちゃった……」 

 

伊波「でも小鳥遊君に構ってもらえた……えへ」 

 

…… 

 

伊波「はあ……」 

 

ぽぷら「やっほー伊波ちゃん、なんだか元気ないね?」テチテチ 

 

伊波「あ、種島さん……。実はさっき、また小鳥遊君を殴っちゃって……」 

 

ぽぷら「あちゃー、最近かたなし君を殴る頻度増えてるもんねー」 

 

伊波「だ、だって小鳥遊君が近くに来るとなんだか恥ずかしくて……つい手が」 

 

ぽぷら「ほっほっほ、伊波ちゃんは恋する乙女ですなあ」 

 

伊波「うえっ!?そ、そんなんじゃ……」 

 

ぽぷら「そんなんじゃ?」 

 

伊波「うう……そうだけど……///」シュー 

 

ぽぷら「顔真っ赤にしちゃって~♪」ニマニマ 

 

伊波「……でも、こんないっつも殴ってたら嫌われちゃうよね」 

 

ぽぷら「え?」 

 

伊波「小鳥遊君は優しいから今は構ってくれてるけど、嫌われちゃったらもう……」ウルウル 

 

ぽぷら「だ、大丈夫だよ伊波ちゃん!かたなし君は伊波ちゃんを嫌いになったりしないよ」オロオロ 

 

伊波「そ、そうかな……」グスッ 

 

ぽぷら「もちろん!かたなし君はほら、打たれ強い子だから!」 

 

伊波「……」 

 

ぽぷら「でもそろそろ伊波ちゃんもかたなし君に慣れないとねえ」 

 

伊波「う、うん……」 

 

ぽぷら「このままだと二人で手をつないでデートも出来ないよ!」 

 

伊波「て、手をつないでデート……///」 

 

ぽぷら「したいでしょ?」 

 

伊波「うう、出来ることなら……」 

 

ぽぷら「じゃあ早くかたなし君の前だと照れちゃうのを治さないと!さあ行こう」グイグイ 

 

伊波「えっ、行くってどこへ……」 

 

ぽぷら「かたなし君のとこ!習うより慣れろだよ!」 

 

伊波「そ、それなんか違うよ」 

 

ぽぷら「当たって砕けろだよ!」 

 

伊波「このまま行くと小鳥遊君が砕けちゃうんだけど……」 

 

…… 

 

宗太「はあ……」 

 

佐藤「どうした小鳥遊、ため息などついて」 

 

宗太「あ、佐藤さん。いえ、最近また伊波さんに殴られる頻度が増えてきてるなあと」ハハ… 

 

佐藤「……そうか。悪いが伊波についてはアドバイスできん」 

 

相馬「でも困ったねー、伊波さん係の小鳥遊君でも手綱を握れないとなると……」ヒョイッ 

 

宗太「相馬さん、いたんですか」 

 

相馬「うーん、伊波さんも大分落ち着いてきたかと思ってたんだけどね」 

 

宗太「何故か俺を殴る回数は日に日に増えていってますよ」 

 

佐藤「まあ俺からすれば、何度殴られても伊波に構う小鳥遊は尊敬に値するがな」 

 

相馬「だよねえ、さすがは伊波さんの調教師」 

 

宗太「はあ……まあ殴られるのは別にいいんですけど」 

 

佐藤・相馬「え?」 

 

宗太「え?」 

 

佐藤「伊波に殴られるのは別にいいのか」 

 

宗太「はあ」 

 

佐藤「……お前それ、マ……」 

 

宗太「マゾじゃありませんからね!?」 

 

相馬「ちっ」 

 

宗太「相馬さん、舌打ちしないで」 

 

相馬「でも最近の伊波さんは可愛いよねー、恋する乙女って感じで」 

 

佐藤「まあ殴りかかって来なければな」 

 

宗太「そうですね、かわ……」 

 

相馬「え?」 

 

宗太「……佐藤さん」 

 

佐藤「どうした」 

 

宗太「……さっきの俺、何を口走ろうとしたんでしょうか」ガタガタ 

 

佐藤「そりゃお前……普通に考えたら」 

 

相馬「伊波さんを可愛い、って言おうとしたんだろうね!」キラキラ 

 

佐藤(相馬がすげえときめいてる) 

 

宗太「あ、ああああ……ち、違う!あんな年増は俺の好みなんかじゃない!」ガンガン 

 

相馬「佐藤君」チョイチョイ 

 

佐藤「ん?」 

 

ぽぷら『かたなし君は休憩室かな?』 

 

伊波『うう……』 

 

佐藤「ああ……」ガタッ 

 

宗太「違う、違うんだ……俺は小さくて可愛いものが好きなんだ……」ウロウロ 

 

伊波「あ、あの……小鳥遊君?」 

 

宗太「当てはまらないじゃないか……って、い、伊波さん!?」ビクッ 

 

宗太(な、何でこんなタイミングで……) 

 

伊波「えっと、あの、その……」モジモジ 

 

宗太(ああもう、何でそんなに小動物チックな仕草をするんだよ!かわ……いくはないぞ!断じて!) 

 

伊波(種島さん、私何をすれば……)オロオロ 

 

宗太(駄目だ、訳が分からなくなってきた……そもそも伊波さんが悪いんだ、今までの年増どもと妙に違う部分が多いから) 

 

伊波「た、小鳥遊君?どうしたの?」 

 

宗太(そうだ、伊波さんがちっちゃかったら何も問題はないんだ……伊波さんが縮めばいいんだ) 

 

伊波「えっと……」 

 

宗太「伊波さん!」キッ 

 

伊波「ひゃいっ!?な、ななな何?///」 

 

宗太「お願いします!俺の心の平穏のためにちっちゃくなって下さいっ!」グイッ 

 

伊波「あ……!」 

 

伊波(小鳥遊君が、一歩踏み込んできた……!ち、近いっ///) 

 

伊波(それにあの手の動き、もしかして私の肩をつか……!?) 

 

伊波「き……キャーーーーーーーーッ!!!」 

 

バキイッ 

 

宗太「ふべらっ!?」 

 

…… 

 

杏子「あー、小鳥遊は全治一週間の怪我でバイトを休むそうだ」 

 

伊波「……あ、あはは」 

 

ぽぷら「伊波ちゃん……あの後いったい何があったの?」 

 

伊波「え、えっと……」 

 

伊波「こ、小足見てから昇竜余裕だったよ……えへ……」 

 

ぽぷら「?」 

 

 

 

 

 

 

 

伊波「た、小鳥遊君ともっと仲良く……」

https://hibari.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1313935936/