アニメssリーディングパーク

おすすめSSを当ブログで再編集して読みやすく紹介! 引用・リンクフリーです

八幡「いい加減にしろよ!!」 雪乃「ひっ……」【俺ガイルss/アニメss】

 

【雪ノ下にマジギレドッキリ】

 

 

雪ノ下「あなたと二人きりだなんて・・・不快だわ、死んでくれないかしら」

 

八幡「・・・もう一回言ってみろよ」ボソッ

 

雪ノ下「だから、死んでくれないk」

 

ドンッ!!

 

雪ノ下「ッ!!」ビクゥ

 

雪ノ下「な、なに? いきなり机を叩いたりして」

 

雪ノ下「物を大切に出来ないなんて人間としてどうかと思うのだけれど」

 

雪ノ下「これだからあなたは……」

 

八幡「いい加減にしろよ!!」

 

雪ノ下「ひっ……」ビク

 

八幡「……」

 

雪ノ下「あ、あの……」

 

八幡「俺はもう帰るから、鍵は頼んだ」

 

雪ノ下「……」

 

結衣「それでねー今日ヒッキーったらさ」

 

八幡「おっす。悪い遅くなった」

 

結衣「あ、ヒッキーやっはろー」

 

雪ノ下「何の連絡もなしに遅れるなんて、何を考えてるのかしら」

 

雪ノ下「そんなだから――」

 

八幡「よっと」ドン

 

結衣「ヒッキー、そんな乱暴に荷物置いちゃだめだっって」

 

雪ノ下「……」ビクビク

 

八幡「そういうや、何か俺の話してなかったか?」

 

結衣「気のせい気のせい。さって、今日は依頼来るかな?」

 

八幡「来ねぇだろ……」

 

雪ノ下「……」

 

結衣「あれ? ゆきのんどうしたの?」

 

雪ノ下「い、いえ。なんでもないわ」

 

結衣「そう、ならいいけど」

 

八幡「具合悪いなら――」

 

雪ノ下「ッ!」ドキ

 

八幡「……なんだよその反応、人がせっかく心配してるってのに」

 

雪ノ下「な、なんでもないのよ、本当に。ちょっと考え事してただけだから」ビクビク

 

八幡「あ、そう」

 

八幡(なんだこの雪ノ下……昨日のあれが効きすぎたか?)

 

数日前

 

八幡「はぁ……」

 

小町「あらあら? お兄ちゃんがため息なんて珍しいね」

 

小町「もしかして恋の悩みとか!? お兄ちゃんのためならなんだって協力しちゃうよ」

 

小町「あ、今の小町的にポイント高い!」

 

八幡「そんなんじゃねぇから、お前は風呂入ってさっさと寝ろ」

 

小町「またまた~ホントは小町に相談したいんでしょ?」

 

小町「ふむふむ……雪乃さんが……」

 

八幡「なっ!? なんで知って……」

 

小町「小町はお兄ちゃんのことなら何でも知ってるよ」

 

小町「あ、今のも小町的にポイント高い!」

 

八幡「真面目に答えろ」

 

小町「えへへ、だってお兄ちゃんが悩むなんて部活の事くらいでしょ?」

 

小町「ってことは、結衣さんか雪乃さん関連しかないかなーって」

 

八幡「ったく……」

 

小町「で、雪乃さんとなにかあったの?」

 

八幡「別に……」

 

小町「……」ジーッ

 

八幡「ああもう! 分かったって」

 

八幡「雪ノ下のやつ、俺が何かする度に延々と蔑んでくるだろ」

 

八幡「それをだな……やめて欲しいというか」

 

小町「嘘……」

 

小町「あの何をもってしても全て受け流す鋼鉄のハートを持ったお兄ちゃんが」

 

小町「今までずっと孤独なぼっち街道まっしぐらで人のことなんか一切気にしなかったお兄ちゃんが」

 

八幡「いいだろ、好きでそうしてんだ」

 

小町「……」

 

小町「恋、だね」

 

八幡「はぁ? だからそれはさっき違うって」

 

小町「それはお兄ちゃんが気づいてないだけ! ほんと鈍感なごみぃちゃんなんだから」

 

小町「そっかぁ、ついにお兄ちゃんも人に興味が持てるように……」ウルウル

 

小町「こうなったら小町も全力で応援しないとね」

 

八幡「はぁ……で、どうすればいいんだ?」

 

小町「それはね……」ゴニョゴニョ

 

八幡「と、言われたことを試してはみたが……」

 

雪ノ下「由比ヶ浜さん、紅茶を淹れるのだけれどいかがかしら?」

 

結衣「あ、うん。ありがとうゆきのん」

 

雪ノ下「ついでにそこのヒキガ……比企谷君もどう?」

 

八幡「あ、ああ。もらう」

 

 

雪ノ下「はいどうぞ」グラッ

 

八幡「うわっ」

 

雪ノ下「ご、ごめんなさい! わざとじゃなくて、その……ぐすっ…」ビクビク

 

八幡(やりずれぇ……)

 

結衣「ヒッキー、このティッシュ使って」

 

八幡「悪いな」フキフキ

 

雪ノ下「ごめんなさい……」

 

結衣「ゆきのんもそんなに気にしないで」

 

結衣「ヒッキーも怒ってないよね?」

 

八幡「ま、まぁ別に」

 

雪ノ下「そう……」ホッ

 

雪ノ下「い、淹れなおすわ」

 

八幡「いや、自分でやるからいい」

 

雪ノ下「あなたにまともな紅茶が淹れられるとは思え……」

 

雪ノ下「とにかく、私がやるわ」

 

結衣「ゆきのん?」

 

八幡「な、なら頼むわ」

 

結衣「ね、ヒッキー」

 

八幡「なんだ?」

 

結衣「なんだか今日のゆきのんおかしくない?」

 

八幡「べ、別に、いつも通りじゃねえの?」

 

結衣「そうかなぁ……なんか低姿勢というか、おどおどしてるっていうか」

 

八幡「あ、あの雪ノ下が? ないない」

 

結衣「う~ん……」

 

雪ノ下「はい、さっきは悪かったわね」コト

 

八幡「お、おう、気にしてないから」

 

結衣「……?」

 

八幡(どうしたものか……)

 

結衣「はぁ、結局今日も来なかったね、依頼」

 

八幡「そうポンポン来られたら、この学校いろいろとまずいだろ」

 

雪ノ下「今日はこの辺にしておきましょうか」

 

八幡「んじゃ、俺は帰るわ」

 

結衣「あ、うん。また明日ね」

 

雪ノ下「……」

 

結衣「どうしたのゆきのん?」

 

雪ノ下「……いえ、別に」

 

雪ノ下「それじゃ、私は鍵を返しに行くから」

 

結衣「私も一緒に行くよ」

 

雪ノ下「1人でいいわ」

 

結衣「なら、昇降口で待ってるね」

 

雪ノ下「ええ」

 

雪ノ下(いつもなら『また明日その死んだ魚の目を見ると思うと今から気が滅入るわね』って)

 

雪ノ下(そんなことばかり言ってるから、咄嗟に言葉が出ないのね……)

 

雪ノ下(あの彼をあんなに怒らせるなんて……やっぱり傷ついてたのよね)

 

雪ノ下(彼に嫌われたら、私……)

 

結衣「ゆきのーん!……ってあれ?」

 

結衣「鍵返しに行ったんじゃなかったの?」

 

雪ノ下「え?」

 

結衣「持ったままだよ?」

 

雪ノ下「あ、ご、ごめんなさい。ぼーっとしてて」

 

結衣「もう、らしくないよ! ほら、一緒に行こう」

 

雪ノ下「ええ」

 

八幡「ただいまー」

 

小町「お帰りー! 雪乃さん、どうだった?」

 

八幡「気味が悪い」

 

小町「ってことは成功したんだ」

 

八幡「まあ、一応はな」

 

小町「成功した割には浮かない顔してどうしたの?」

 

八幡「いや、前の方が良かったなって」

 

小町「ええー!? もしかしてお兄ちゃんってM?」

 

八幡「んなわけねぇだろ。ただ、今の雪ノ下はなんか怯えてるような」

 

八幡「逆に距離が開いたような……」

 

小町「距離?」

 

八幡「な、なんでもねぇよ! とにかく、あれじゃ俺の方がやりにくい」

 

小町「へぇ~」ニヤニヤ

 

八幡(なんとかして元に戻さないとな)ガラ

 

雪ノ下「……」

 

八幡「お、おっす」

 

雪ノ下「っ……」

 

雪ノ下(な、何か言うのよ……あくまでも普通に)

 

雪ノ下「お、遅かったのね」

 

八幡「先生に呼ばれてたからな」

 

雪ノ下「またにかしたの?」

 

八幡「俺は悪くねぇよ。なんだよ読書感想文が暗いって」

 

八幡「感じたことを文にするのが感想文だろ」

 

雪ノ下「一体どんな感性していれば呼び出しされるような……」

 

八幡「……」ジー

 

雪ノ下「ひっ…」ビク

 

雪ノ下「そ、そうね。どう感じるかなんて人それぞれなのだし」

 

八幡「……はぁ」

 

八幡(やっぱこっちから何かしないとだめか)

 

雪ノ下(ため息? また彼を傷つけてしまったの?)

 

雪ノ下(でも今は否定的なことは言っていないし……どうすればいいの?)

 

八幡(いつものように蔑んでくださいってか? ただのドMじゃねぇか)

 

雪ノ下「……」

 

八幡「……」

 

八幡「あー……そういや由比ヶ浜は?」

 

雪ノ下「か、彼女ならジュースを買いに行くってさっき…」

 

八幡(会話終わったじゃねぇか)

 

八幡(てか、いつもこんな感じだろ。なんで雪ノ下と話したい風になってんの)

 

雪ノ下(いつもなら『女性の動向をいちいち気にするなんてストーカーかしら』)

 

雪ノ下(なんて言うんでしょうけど……)

 

由比ヶ浜「お待たせー」ガラ

 

八幡「……」

 

雪ノ下「……」

 

結衣(あれ? 気まずい雰囲気?)

 

結衣「あ、ヒッキー来てたんだ」

 

八幡「あ、ああ」

 

結衣「あ、相変わらず静かだね、何か話せば良いのに」

 

雪ノ下「別に、話すことなんて何もないわ」

 

雪ノ下「話したところで彼とじゃ……」

 

雪ノ下「わ、私は流行とかそういうのに疎いし、つまらないわ」

 

八幡(おい、ついに自分を卑下し始めただと……)

 

結衣「そ、そんなことないよ!」

 

雪ノ下「でも……」

 

結衣「そ、そうだ、自販機に新発売のがあったから2本買って来たんだ」

 

結衣「あ、でもヒッキーのが……」

 

八幡「いいよ俺は。買いに行ったの俺が来る前だし」

 

八幡「俺はマックスコーヒーに一途なんだ」

 

雪ノ下(ありがとう由比ヶ浜さん。こう言ってるんだし彼のことは無視していいわ)

 

雪ノ下(元からいるかいないか分からない存在なのだし)

 

雪ノ下(……なんでこんな台詞しか出てこないのよ)

 

雪ノ下「……」

 

結衣「ゆきのん?」

 

雪ノ下「わ、私のを半分彼にあげるわ」

 

結衣「へ?」

 

八幡「は?」ドキ

 

雪ノ下「こ、これなら平等に分けられるし問題ないわ」ドキドキ

 

結衣「でもそれって間接キ――」

 

雪ノ下「私が半分飲んで、彼が残りを飲む」

 

雪ノ下「これならも、も問題ないわよね!?」

 

結衣「えっで、でもそれは///」

 

八幡(やばいぞ、雪ノ下が混乱してる……)

 

八幡(だが、ここはヘタに突き返すより受け流した方が……)

 

雪ノ下「ど、どうなの? 比企谷?」

 

八幡「俺は……雪ノ下がいいなら」

 

結衣「ええっ!?」

 

雪ノ下(何を言ってるのかしら……それに彼もなんでOKするのよ)

 

雪ノ下(落ち着いて、私は普通に、新品の缶を開けて飲むだけよ)

 

雪ノ下「っ……」ゴクゴク

 

雪ノ下「い、意外と美味しいのね、これ」

 

雪ノ下「はい」

 

八幡(高校生で回し飲みくらい当たり前だ。間接キスとか小学生じゃあるまいし)

 

八幡(リア充どもはペットボトル1本を何人で飲むんだよって感じだしな)

 

八幡(うん、別にいちいち気にするようなことじゃない)

 

八幡「……」

 

結衣「あわわ……」

 

八幡(ええい、ままよ)

 

八幡「……」ゴクゴク

 

結衣「はわわ//」

 

八幡「な、なかなかいけるなこれ」ドキドキ

 

雪ノ下「……」ホッ

 

結衣「で、でしょ? また今度買おうかな、あはは…」

 

八幡「……」ドキドキ

 

雪ノ下「……」ソワソワ

 

結衣「あうぅ……」

 

結衣「あ、あーそうだ! 私、平塚先生に呼ばれてたんだ!」

 

結衣「ちょっと行ってくるね」ダッ

 

八幡(あっ逃げやがった)

 

雪ノ下(たかだか回し飲みくらいで随分緊張するのね)

 

雪ノ下(人と触れあえないどころか避けられる人生を歩んでいると)

 

雪ノ下(この程度のことで……ああもう、違う!)

 

雪ノ下(なんで嫌みしか考えられないのよ……)

 

八幡「あー……割と美味かったな」

 

雪ノ下(あなたと同じ物を飲んだなんて寒気がするわね)

 

雪ノ下(違う……違うの! こんなことを言いたいんじゃない)

 

八幡「雪ノ下?」

 

雪ノ下(な、なにか言わなきゃ……)

 

雪ノ下(この缶を捨ててくるなら、溜まったゴミもお願いできるかしら?)

 

雪ノ下(ついでにあなたも粗大ゴミとして回収されればなお良し……)

 

雪ノ下(なんで…なんで普通の言葉が出てこないの)グスッ

 

八幡「えっ!?」

 

雪ノ下(もっと仲良くなりたいのに、なんで嫌われるようなことばかり)ジワッ

 

八幡「ゆ、雪ノ下さん……?」

 

雪ノ下(こんなんじゃいつか本当に愛想尽かされて……八幡が…)ポロポロ

 

八幡「えっと、いやあの……」オロオロ

 

雪ノ下(八幡が……どこか行っちゃう…)

 

八幡(おいどうする……由比ヶ浜を呼ぶか? いやそんなことしたら確実に俺が悪者になる)

 

雪ノ下「うぅっ……っ…ぐすっ…」

 

八幡「少し落ち着こう、な?」

 

雪ノ下「ごめんなさい……私っ…ずっと」

 

八幡「よく分からんが、別に謝る必要なんて……」

 

雪ノ下「そんなことないわ!」

 

八幡「うおっ!」ビク

 

雪ノ下「この前だって、あんなに怒って……っ…私がっ…傷つけてたから」

 

八幡「あ、あー…あれな、あれは俺も悪かったから」

 

雪ノ下「違うの! 私が悪いの……あんなことずっと言われたら…普通は絶交…」グスッ

 

雪ノ下「絶交っ……うっ……うわぁああああん」

 

八幡「だ、大丈夫だ! 絶交なんてしないから」

 

雪ノ下「……ほんと?」

 

八幡「っ///」ドキ

 

八幡「あ、あたりまえだろ。お前と絶交でもしたら俺の交友関係は絶望的だ」

 

雪ノ下「で、でも私が色々言って傷つけたのは変わりないし……」

 

八幡「ま、多少嫌みがあった方が雪ノ下らしいというか」

 

八幡「普段の雪ノ下の方がいいというか……///」

 

雪ノ下「な、ならこれからも一緒に居てくれるのかしら?」

 

八幡「あ、ああ」

 

雪ノ下「で、でもまた嫌みを言ったりするかもしれないし……」

 

八幡「あんまり辛辣なのは出来れば勘弁願いたいが」

 

雪ノ下「しょうがないじゃない、あなたの前だとなぜだか上手く話せないのよ」

 

雪ノ下「嫌われるのが怖いくせに、つい嫌みを言って」

 

雪ノ下「素直に返そうとすると言葉が出なくて……」

 

八幡「まぁなんだ……その辺もひっくるめて雪ノ下だからな」

 

八幡「嫌いになることはないだろう」

 

雪ノ下「な、なんでそんなに言い切れるの?」

 

八幡「そりゃ……その、俺はお前が」

 

結衣「ただいまー!」ガラッ

 

八幡「うおっ! 急に開けるな、驚くだろ」

 

雪ノ下「っ……///」ドキドキドキ

 

結衣「いやぁごめんごめん」

 

雪ノ下「用事は済んだのかしら?」

 

結衣「うんばっちり」

 

結衣「あれ? ゆきのん目、赤いよ?」

 

雪ノ下「えっ? あ、これは……ちょっとゴミが入って」

 

結衣「そ、そっかぁ」

 

結衣(両目に……?)

 

雪ノ下「そうよ。こんな男に泣き顔を見せるぐらいなら死んだ方がましだわ」

 

八幡(どの口がいうんだか)

 

雪ノ下「さ、今日はもう終わりにして帰りましょう」

 

八幡「そうだな、依頼も来ねぇみたいだし」

 

結衣「う、うん」

 

雪ノ下「私は鍵を返してくるから、先に行っててくれるかしら?」

 

結衣「わかった」

 

雪ノ下「いい? 2人きりにかこつけて由比ヶ浜さんに手を出そうなんて考えてたら」

 

八幡「考えてねぇよ」

 

雪ノ下「それと、さっきの話だけど……」

 

雪ノ下「わ、私は……というか、私の答えは///そのっ……い、イエスだから//」

 

八幡「なっ!/// おい、待て雪ノ下!」

 

結衣「ちょっと2人とも!? え? ……えっ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「雪ノ下にマジギレドッキリ」

http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1386588393/