アニメssリーディングパーク

おすすめSSを当ブログで再編集して読みやすく紹介! 引用・リンクフリーです

緋沙子「混浴くらい、どうということは無い!!///」1/2【食戟のソーマss/アニメss】

 

緋沙子「ありがとうございましたー!!」

ガララ…


緋沙子「ふう…」

創真「うい。お疲れ」


緋沙子「幸平、ん。お疲れ」


創真「緋沙子、もう客も居ねえんだぜ?」


緋沙子「…創真…お、お疲れ///」

創真「いい加減慣れないかねーその呼び方」

緋沙子「う、五月蝿い!お前は逆にお客様の前だろうといつもいつも緋沙子緋沙子と!」


創真「あれ、嫌だった?」

緋沙子「…そ、その質問はズルイと言ってるだろう…//」


創真「やっぱ秘書子ちゃんは可愛いな?」ナデナデ


秘書子「秘書子と呼ぶな!!あと撫でるなあ!!//」

 

緋沙子「三番卓注文入ったぞ!〇〇と〇〇!」

創真「あいよ!これ五番卓に頼むわ!」

緋沙子「任せろ!」


「いやー、今の創真ちゃん達見てると、長かったゆきひら休業も在って良かったなって思うよ」

「ホントホント、逞しくなって帰ってきたと思ったらまさか、ねえ」ニコニコ

「おーいお嬢ちゃん!注文お願いできるかい?」


緋沙子「はい!ただ今!」

「でさ、でさ、お嬢ちゃん、いつになったら正式に創真ちゃんの奥さんになるんだい?」ニコニコ

緋沙子「お客様ったら、何度目ですか?もうその手は食らいませんよ」

「ちぇー、最初の頃なんかは顔真っ赤にして可愛かったのになー」

緋沙子「フフ、お褒めの言葉として受け取っておきますね」


創真「いやいや、ホントホント、いつも同じ慌て方するんだもんなー」

緋沙子「ゆ、幸平!!?き、貴様何故此処に!?注文はどうした!!」

創真「ひと段落ついたからいるワケだけど」

緋沙子「~~~~~ッ!/////」


「ハハ、始まった始まった」

「いやー、やっぱり花があるのはいいですなー」ニコニコ

 

―――四年前


えりな「…そう。幸平君と」


緋沙子「…は、はい…。誠に勝手を申してるのは重々承知ですが…、幸平創真と共に三年ほど、海外各所での修行をと…」


えりな「嬉しいわ。緋沙子」

緋沙子「え……?」


えりな「私になんて気を遣わず、自分の好きな道へ進みなさい。同行があの男なのが唯一気に障る所だけれど…」


えりな「まあ…認めたくはないけど、本当に認めたくないけど、あの男なら緋沙子を任せても大丈夫でしょう」


緋沙子「落胆…なさらないのですか…?」


えりな「何を言っているの。寧ろ嬉しいわ。こうやって緋沙子が自分の気持ちをまっすぐ言ってくれたんだから」


緋沙子「えりな様…ッ!」ダキッ


えりな「キャッ!い、いきなり抱きつかないでちょうだい///」


緋沙子「ありがとうございます…海外の後はまだ何も決まっておりませんが…必ず連絡させていただきます…!」


えりな「…私こそありがとう、緋沙子」ナデナデ

えりな「それはそうと、各所と聞いたけれど、具体的なコースが出来ているの?幸平君が手配しているとは…」


緋沙子「問題ありません。幸平創真のお父上が色々とツタを使って下さいまして」

えりな「城一郎様が!?!?ひ、ひひ緋沙子!!!気など遣わず毎日でも連絡しなさい!!!」

緋沙子「え、えりな様…」


緋沙子(お父上と同じ現場というわけではありませんよ…)


緋沙子「」パチッ


緋沙子「…いい夢を見たな。もう、四年も前になるのか…」フフッ

創真「…ん…緋沙子…?」ムニャ


緋沙子「そ、創真…起こしてしまったか?」


創真「……」ジーッ

緋沙子「…なんだ、ジロジロと」


創真「いい夢でも見たか?凄い優しい笑顔してんぜ。可愛かった」


緋沙子「なッ――!」


創真「あ、いつもの可愛い秘書子ちゃんに戻った」ニシシ


緋沙子「お前は朝からーー!!」


緋沙子(えりな様、ありがとうございます…。貴方のおかげで、私は今も、とても幸せです)

 

 

『お祭り』


緋沙子「町内会のお祭り?」


創真「そうそう。年に一度あってさ。出店の枠が一個余っちまったからゆきひらでやってくれねえか、って言われてよ」

緋沙子「…定食屋が出店って、どういった内容にするつもりだ」


創真「まあそこは皆に食べてもらえて回しやすいメニューで行けばなんとかなるだろー」ヘラヘラ


緋沙子「…反対だ」


創真「えーなんでだ?前に〇〇さんとこの出店の手伝い頼まれた時は乗り気だったじゃんか。そらメニューは俺達で、っていう違いはあるけどよー」


緋沙子「…からだ」ボソッ


創真「え?わり聞こえね」


緋沙子「前回の出店の時!やたらと女が集まった!他の出店もあると言うのに一点集中してるかのように!」


創真「…ヤキモチ?」


緋沙子「そんなこと―――ッ!!」

創真「そんなこと?」


緋沙子「……ある」


創真「……」ナデナデ


緋沙子「…ばかあ//」

 

緋沙子「結局押し通されてしまった…」ズーン


創真「いやー、午前中だけでこんな繁盛するとはな。手伝い呼んどいて助かったぜ」


緋沙子(コイツは自分の店を誇りに思ってる割には過小評価していないか…?ゆきひらの味ならばこの程度の混雑は想像できるだろうに…)


緋沙子(それに…)チラッ


倉瀬「…?緋沙子ちゃん、どうかしたー?」ニコー

緋沙子「いえ、今日は急にお手伝いを頼んで申し訳ありません」


倉瀬「ううん。私に出来ることは限られちゃってるけど、頼ってくれたからには精一杯頑張るよ!」


緋沙子(創真の鈍感さには恐れ入る…)


創真「それにしても倉瀬と緋沙子も仲良くなったよなー、初めて会った時からは考えられないぜ」ヘラヘラ


緋沙子「はぁ……」

 

『いつもの』


創真「………」

緋沙子「………?」

創真「」ニタァ

緋沙子「……!!!」

緋沙子「」ソロー


創真「なあなあ緋沙子緋沙子」


緋沙子「……っ、な、なんだ…」


創真「ちょっと試作料理思いついたんでよー食べてくんねえか?」


緋沙子「断固拒否する!!!さっきのお前の顔!アレはいつもの時のだ!絶対私はあんな類のものは口にはせん!!」

創真「あんなものとはひでえなあ。折角うまく閃きがきいたアイデアだったのによ…」



緋沙子(…少し言い過ぎたかな)


緋沙子「…何を食べさせるつもりなのかくらいは聞こう」


創真「煮干のチョコフォンデュ」


緋沙子「ふざけるなーーー!!!やっぱりいつものじゃないか!!!」

創真「今回は女子受けを狙って」


緋沙子「黙れ!!今日という今日は食わん!絶対にそんなもの食べないからな!!」


※食べさせられたました。

 

 

『女の敵』


緋沙子「ゴミ出しよし。うん。今日の仕事は終わりだな」


????「」カサカサ


緋沙子「…ん?」

ゴ??リ「」ヤァ


緋沙子「」


キャアアアアアアアアア!!!



創真「緋沙子!?どうした!!!」


緋沙子「そ、そうまぁ…」ウルウル


創真「そんな泣きそうになって…何があったんだ!?」


緋沙子「……リがぁ」

創真「…ん?」



緋沙子「ゴキブリがぁ……」ウルウル


創真「…………」


―――10分後


創真「すっぽんの首切り落とす緋沙子が虫の類ダメだったなんてなー。今までまるで知らなかったぜ」


緋沙子「///」カァーッ

緋沙子「し、仕方ないだろう!!少なくともアレは違う!アレは女の敵だ!!」


創真「そんなもんかー?極星寮のメンツは全員へっちゃらだったぜー?」


緋沙子「た、田所さんもか!?」


創真「おお。微動打にしなかった覚えがある」


創真(あ、丸井がダメだったの思い出した)


緋沙子(わ、私がおかしいのか……?)

 

経営学


緋沙子「時に創真」


創真「んー?」

緋沙子「私たちは一般教養も遠月学園で習ったわけだが、その手の成績はどうだったんだ?」


創真「どうしたんだ急に?」


緋沙子「いや、それなりの理由もあるのだが、単純な興味が大きい。あまりその手の話をすることがなかったから」


創真「いいわけでも、特別悪いわけでもなかったなー。ベンキョウが嫌いって訳じゃねえぜ」

緋沙子「そうか。今度経営学についてある程度の教授をしたいと思っててな。一人でも困らぬよう詰め込んでおけば何かと助かるだろう」



創真「……え」


緋沙子「創真…?どうした?やはり多少専門的な学問になると億劫か?」


創真「一人でも困らぬようにって…お前何処か行くつもりなのか…?」


緋沙子「…あ」


創真「…何か不都合なことがあんなら謝るしなおす。緋沙子に出ていかれんのは…辛い」


緋沙子「…謝るのは私の方だ。全くそんなつもりで言ったんじゃないんだ。私が創真の元から離れる気なんてない」


創真「そ、っか」


創真「……良かった」ニッコリ


緋沙子(…く、こ、こんなにも幸福感が押し寄せてくるものなのか…ッ//)

 

『眼鏡』


緋沙子「」ンー


創真「」ヒョコッ

緋沙子「!?お、驚かせるな急に!」


創真「いやー悪い悪い。眼鏡秘書子ちゃんが見えたからついなー」ヘラヘラ


緋沙子「秘書子言うな!あと雑務中だから眼鏡を掛けてるんだろ!わかってて邪魔してるのか!」

創真「いやいやー」


創真「単純に、眼鏡かけた緋沙子が、いつもと違う感じの可愛さで近くで見たくなっちまってよー」


緋沙子「…な、な、…ッ」


――緋沙子ビジョン――


創真「眼鏡かけたお前が可愛くて近づかずにはいられなくてなっ…」キラキラ



緋沙子「」バタン

創真「緋沙子!?」

 

『占い』


TV「今日の運勢?!」

緋沙子「」ジー


創真「緋沙子ってそういうの見るタイプだっけか?なんかイメージだと鼻で笑ってそうなんだけど」


緋沙子「お前は私を何だと思ってるんだ…。確かに的を射てはいるが…」

創真「あ、やっぱ信じるタイプってわけじゃねえのな」

緋沙子「当たり前だ。こんな何の根拠もない…」


TV「ざんねーん!今日の貴方の運勢、あまり良く事が運びませ?ん…」

緋沙子「」ピクッ

創真「おー残念だったな緋沙子ー。まあこんなん良い時以外なかったことにしときゃいいんだよー」ヘラヘラ


緋沙子「ちょっと黙っていろ。続きが聞こえん」

創真(…思いっきり信じてねえか?)


TV「そんな貴方のラッキーアイテム!ズバリ、気に入ってるTシャツです!でもでもー、ただ着れば良いってものではありませ?ん…。パジャマとして着てみてください!運勢アップ間違いなしです!」


創真(なんかムカつく喋り方だな…)


緋沙子「…創真」

創真「ん?」


緋沙子「ゆきひらのTシャツ…確か余りがあっただろう。…アレを、寝巻きに着ても、構わないか…?」


創真(かわいい)

 

 

『パジャマ』


創真(……で、)


緋沙子「な、なんだ…あまりジロジロ見るな!」

創真(緋沙子さんは本当に寝巻きとしてゆきひらTシャツを着てきたわけだが…)


緋沙子「な、なにかおかしい…のか?」ウワメヅカイ


創真(可愛すぎる)

創真(そもそも、一日が終わる夜に着るパジャマがラッキーアイテムって、意味が無い気しかしないけど…もうそんなことはいい)カッ

創真(仕事の時とこうも印象が違うもんなのか…)


緋沙子(うう…やはり馬鹿正直に着るんじゃなかったか…?)


創真「凄い可愛い」ダキッ


緋沙子「ひゃっ!//い、いきなり抱きつくものがあるか!」


創真「そんな格好で上目遣いする緋沙子が悪い」スリスリ


緋沙子「ふわあぁ…////」

緋沙子(う、占いの言っていたのはこういう事なのか!?確かに幸福感は果てしないが、果てしないがあ…//)


創真「お気に入りのTシャツっつってゆきひらTシャツ選んでるところも、すげえ嬉しい」


緋沙子(す、凄く恥ずかしい…//)

 

『占い2』


TV「ざんねーん!今日の貴方の運勢、あまり良く事が運びませ?ん…」

創真「今度は俺かー」


緋沙子「ああ言った創真はどうなんだ?この手のモノは」

創真「いやー俺は良い時だけ信じるタイプのつもりだぜー」

緋沙子(前回のことを思うと、なんか悔しいというか、腑に落ちん…)


TV「そんな貴方のラッキーアイテム!サラサラの髪の毛です!ちょっと私も何言ってるのかわからないアイテムですがー、でもでもー!だからこそ近くにこれがあれば運勢逆転間違いなし!!」


緋沙子(…こんなアホっぽい内容だったか…?)


創真「あ、まあでも…」


緋沙子「…?なんだ近付いて」


創真「やっぱ悪い時もたまには信じてみるのもアリだな。役得だし」ナデナデ


緋沙子「!!ち、調子に乗るなっ!//」バッ

創真「えー」ブーブー

緋沙子「か、髪の毛くらい…」


緋沙子「そんな口実など無くとも、お前が相手なら好きに触らせてやる…//」


創真(かわいい)

 

『スポーツ』


~バッティングセンター?

緋沙子「フンッ、」カキーン!

創真「フッ」スカッ


?バドミントン~

緋沙子「フッ!」スパーン!

創真「ふごっ!!」

緋沙子「だ、大丈夫か!?」


?ダーツ?

緋沙子「……」ヒュッ

<マ、マンナカイッタゾ…
<スゲェ…


――――――
――――
――


緋沙子「やはりココはいいな!色んなモノを楽しめる!」キラキラ


創真「…いつも思うけど、緋沙子って何でもできんのか?」


緋沙子「そんなわけがあるか。出来るものをわざと選んでるに決まってるだろう」フフン

創真「少しはカッコつかせろっての…」ハァ

 

緋沙子「だが、今日のような競技だけに限らず、運動が得意なのは確かだな。創真は既に知っているだろうが」


創真「それはもうある程度分かってっけど、一番得意なモノとかってあんのか?今までは全部綺麗にこなしてるって印象だったけど」


緋沙子「そうだな…意外と体操競技あたりに自信があるかもしれん」


緋沙子「中等部の頃は高等部より一般教養もそれなりの頻度であったからな。体育では良く様々な記録を出したものだ」


創真(…さらっとすげえこと言ってねえか?)


創真「体操かー。イメージが漠然としててなんかパッと浮かばないな」

緋沙子「そこは知名度の問題だろうな。まあ柔軟性が競われる競技だ。どのスポーツだってそうではあるがな」


創真「あーなるほどな。だから緋沙子は色んな体位を」


緋沙子「こ、こここココは家じゃないんだぞ!!何を口走ってるんだお前はあ!!!!」

 

『裁縫』


緋沙子「」チクチク


創真「いつ見ても器用なもんだよなー。流石秘書子ちゃん」

緋沙子「緋沙子言うな。これくらいなんてことない。マフラーだって編んでやったことがあっただろう」


創真「アレなー。あの時すんごい嬉しかったんだぜ?」ニシシ

緋沙子「そ、そうか…//」


緋沙子(えりな様のお側にと、叩き込んできた諸々がこういった形で役に立つとはな…嬉しいものだ)フフッ


創真「やっぱ、緋沙子はすんごい良い奥さんになるんだろうなー」シミジミ


緋沙子「」プスッ


創真「お、オイ!緋沙子、手!刺さってる!」

緋沙子「!?お、お前が変な事を言うからだろう!」

創真「それは言いがかりだろー」

緋沙子「…幸い傷が浅い。済まない創真、絆創膏を取ってくれないか」


創真「ん。ちょっとその前に、指貸して」

緋沙子「?」

創真「」ペロッ


緋沙子(ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!////)

 

『フォーマル』


緋沙子「ほら、シャンとせんか!背筋伸ばす!」

創真「そんなにピシッとしてなくても良くねえかー?招待された側だぜー?」

緋沙子「何を言っている!だからこそキッチリとしていなくてはいけないだろう!」


創真「まーこういう席に呼ばれんのは悪い気しねえよな。お偉いさんとも色々話してみるもんだぜー」ヘラヘラ


緋沙子(この男が多くの著名人から気に入られているとは、全く頭が痛くなる…。料理の腕から考えれば当然ではあるんだが…)ハァ…


創真「じゃ、言われた通りビシッと決めてみますかね」キリッ


緋沙子「」ドキッ


緋沙子(や、やはり顔が整っているからか、こう意識を変えるだけで見違えるな…)ドキドキ

緋沙子(しかし…)


「アラ、あちらムッシュ幸平じゃなくて?」

「あらホントだわ。なんかいつもとは違ったカッコよさが見えません?」

「ああ…やっぱり囲いたい…ッ!」


ザワザワ…


緋沙子(目立たないということはこの男にとっては不可能なのか…っ!)ワナワナ


創真「」キリリッ

 

『休日』


創真「」グデー

緋沙子「ゴロゴロするな!掃除の邪魔だ!」


創真「秘書子ちゃんは休日でも秘書子ちゃんだよなー」グデー

緋沙子「秘書子言うな!休日だからと言ってそんな怠けた過ごし方、貴様トドになるぞ!」


創真「あー、トドんなって緋沙子に世話してもらうのもいいかもなー」グデー

緋沙子「貴様…」ゴゴゴゴ…


緋沙子「…!」

緋沙子「残念だなー、掃除を手伝ってくれたら、創真が以前言っていた少し高い買い物の話を聞こうと思ったのになー(棒読み)」


創真「マジィ!?やるやる!怠け者はやっぱ良くねえよな!」


緋沙子(…ふふ、目を輝かせて、まるで子どものようだな。こういう可愛い一面も見せるから、面白い)クスッ


緋沙子「それで、少し高い買い物って何だったんだ?前はそれしか聞いてなかったからな」


創真「ん?車」


緋沙子「ふ、ふざけるなー!!」

 

創真「ほらー、そういう反応すると思ったから伏せておいたんだよー」


緋沙子「か、隠し通せるわけでもなかろうに貴様は馬鹿か!?しかも車なんて何に使うつもりだ!」

創真「免許は結構前に取ってるし、貯金はそこそこあるのも知ってるだろ?ダメかー?」

緋沙子「話を聞け!理由を聞いているだろ!」


創真「だってよー」


創真「車がありゃ、こういう休日にさ、今まで以上に二人で色んなとことか、行けるだろ?」


緋沙子「…!」


創真「それにさ、ああは言ったけど、なんか車買う相談とかも含めて、だんだん『家族』って感覚が出てきて、俺嬉しいんだ」


緋沙子「…くっ//」

創真「もちろん掃除もするしよ。取り敢えず話だけでも聞いてくれねえか?」


緋沙子「そ、創真はズルイ…いつもいつも//」


創真「へへ、褒め言葉だぜ。お姫様」ニシシ

 

『以心伝心』

創真「緋沙子、アレ取ってくれ」

緋沙子「ほら」


緋沙子「幸平、済まないが」

創真「ほらよ」

緋沙子「助かる」


「…もう完全に以心伝心のレベルだよなあ。アレ」

「料理してる時だけだと思ったら全然そんなことないらしいし、もう完全に夫婦のレベルですよ」


緋沙子「〇〇さん?ご冗談ばかりだとまたメニュー制限かけますよ?またいつ健康状態が悪くなるか分からないんですから」


「ハハハ、これは一本取られましたな」

「お嬢ちゃんいつも目が本気なんだよなー。口を謹んどくのが吉かな?」


創真「コイツのメニュー管理下マジ鬼畜っすよ。まだ全然気にする必要無い俺にまでふっかけてくるしさー」


緋沙子「馬鹿を言え。その侮りが手遅れになってしまうことだってあるんだぞ。私はお前の事を思って―――」ガミガミ


創真「あーあー分かってますよーありがたみ感じてます秘書子サマー」



((…冗談じゃなく、ホントさっさと結婚しろよ……))

 

『対決』


創真「…やってきたな。この日が」

緋沙子「ああ…待ちに待ったぞ」


「なんだ…何が始まるんだ?」

「ん…?待てよ、今日って確か…」

「お…!そうだよ今日じゃないか!いやー運がいいですなあ!」


創真緋沙子「「新メニュー出し合い大会!!!」」


「お嬢ちゃんが来てからやるようになったコレ、出されたメニューをその場で俺達が試食、しかも意見を色々出せる。ってのは、最初の時は衝撃的でしたなー」


「まあ意見と言っても、どちらの料理も美味しすぎて、出てくる感想の多様性が全く無いのが情けない限りですが」タハハ


創真「今回"も"、俺のメニューが載るのを皆楽しみに待ってろよー!」


緋沙子「貴様…そんなに公衆の前で恥をかきたいらしいな…」ゴゴゴゴ…

創真「あっれぇ??前回もそう言っておいて結局涙目で『負けました…』って言ったのはどっちだったっけえ????」


緋沙子「貴様ーーー!!!」


「…出し合いの前のコレも、もう様式美となりましたよね」

「僕はとっくに慣れましたよ」ハハハ

『童話』


?本屋?

創真「お、見ろよ緋沙子、またタクミ達雑誌に載ってるぜ」

創真「…緋沙子?」クルッ


シーン


緋沙子「………」


創真「居ねえと思ったらこんなとこに。どうしたんだ?…童話?」

緋沙子「ああいや…昔よく読んだことを思い出して、少し懐かしく思ってしまってな。勝手に足を止めてしまって済まない」


創真「へー、緋沙子こういう話好きだったんだなー」


緋沙子「ああ…ファンタジーな話が当時はどうも気に入っていてな…また読んでみようか」


創真「…!」ピコーン


創真「童話と言えばよ、緋沙子知ってるか?」

緋沙子「何をだ?」

創真「いやー、いわゆる"本当のグリム童話"ってヤツなんだけどさ?」

緋沙子「…?」



―――夜


緋沙子「創真…今日はお前に抱きついて寝る。文句は言わせん」


創真「えーなんでー?いつも使ってる抱き枕でいいじゃんかよー」ニヤニヤ


緋沙子「うるさい!!誰のせいだと思ってる!!」ナミダメ

 

『耳掻き』


創真「ん…耳がムズムズすんなあ」


緋沙子「そう言えば久しく耳掻きをしていなかったな。ほれ、やってやる」ポンポン


創真「いやー悪いなー。なんかこういうの自分でだといつも先延ばしにしちまってよ。じゃ、失礼して…」


創真「耳掻きやってもらう上に緋沙子の膝枕堪能できるとか、いやー我ながら役得役得」ヘラヘラ

緋沙子「口を動かすな。耳が傷ついても知らんぞ」


創真「と、言いながらいつもいつも優しく耳掃除してくれる秘書子ちゃん」


緋沙子「秘書子言うな。…創真の耳掻きをするのは結構好きだからな」


創真「へー。面倒に思われたりしてなくてちょっと安心だわ」

緋沙子「この程度のことで面倒がるものか。それに、こうしてお前を見下す構図と言うのは、存外悪くない」フッフッフ


創真「ベッドの上じゃそんな余裕ねえもんな」ケラケラ


緋沙子「貴様は余計な一言を控えるということができんのか!!?//」

 

『ギャンブル』


創真「んー…。コッチ、コッチだろ!」


「だあー!!また負けたあああ…」

「ごめんなさいねえ緋沙子ちゃん。夫ったらたまーに、こうしてトランプを使ったゲームを創真ちゃんに挑みたがって聞かなくて…」


緋沙子「いえいえ。構いませんよ。今はちょうど店内も落ち着いてますし」ニコニコ


「しっかし、前々から創真ちゃんは賭け事が強い!あの百戦錬磨に、どーやったら一泡吹かせられるかな?」ムムム…


緋沙子「」ピクッ

創真「またまた、〇〇さんが弱いだけじゃないすか??」

「言ったな!!よしもう一度だ…!」


緋沙子「………」



――――――


緋沙子「創真、話がある」

創真「んー?どうしたよ」


緋沙子「前々から賭け事に強い、百戦錬磨、…どういうことか説明願おうか」ゴゴゴゴ


創真「」

 

緋沙子「小さい頃のお遊び?」

創真「そ。結構前からあのお客だけじゃなくて、色んな人からああやって遊んでもらったりしてな。ガキん頃から親父の手伝いしてたから」


緋沙子「そ、そうか…また私の早とちりか…」ズーン


創真「おお…今度はそんな落ち込み方までするようになったか…」

創真「大丈夫大丈夫。ゆきひらと緋沙子、こうやって守りたいものがある内は、リスクの高い勝負なんてしやしねえって」


緋沙子「…!」

緋沙子「そ、そう―――」

緋沙子(…だなと言えない…。コイツが何度無謀な食戟をしてきたか、今思い出しただけでも…)クラッ


創真「ただこの手の遊びが嫌いじゃないのも確かだからなー、緋沙子も一つ、シンプルで楽しいゲームやってみるか?」


緋沙子「…ゲームで済んでる内は、とやかく言わないのが得策か。何をやるつもりだ?」


創真「野球拳」


緋沙子「」

 

『カラオケ』


緋沙子「……」キョロキョロ

創真「お、久々に見たな緋沙子名物」

緋沙子「…なんだそれは」

創真「緋沙子って初めて来た場所とかだと異様にキョロキョロしだすよなーわかりやすすぎるぜ」ケラケラ


緋沙子「し、仕方いだろう!我々遠月出の者はこういった俗世に触れる頻度が少ないんだ!」


創真「いつの時代のどこの国だよ…そんなん薙切んとこにしょっちゅう仕えてた緋沙子と薙切本人くらいだっての…」


創真「ま、そんなことは置いといて歌おうぜ。俺もカラオケくんの久々だなー」ピコピコ

緋沙子「ほう…機械での操作なのだな…」

緋沙子(フフ…コイツ、よく風呂場で鼻歌を歌うのを耳にするがどれもふざけた曲ばかり…下手であればどうからかってやろうか…)


創真「???♪???♪♪」


緋沙子「な……ッ!」


創真「…っと。やっぱ久々に歌うとあんまし良く歌えねえなあ。…どうした緋沙子」


緋沙子「な、なんでもない…」ドキドキ


緋沙子(こ、コイツ…なんて色っぽく、かつ上手に歌うんだ…!?)ドキドキ

 

『花』

緋沙子「♪」フフーン

創真「鼻歌交じりにどうしたんだ?」

緋沙子「先程来客なさっていた〇〇さんにお花を頂いてな」

創真「そんな上機嫌になるなんて珍しいなー。花なんて海外いた頃にゃわんさか貰ってたじゃねえか。…男の客とかスタッフに」ムスッ


緋沙子「珍しい、嫉妬か?」

創真「…あんだけモテてりゃ嫉妬もするっつーの」プイッ


緋沙子「勿論花が好きというのもある。ただ、今日いただいた花が、遠月の頃お前に貰った花と一緒だったからな…」


創真「あ…!花あげたなそういや。よく覚えてんな?緋沙子」


緋沙子「当たり前だ。わ、忘れるわけがないだろう。大切な…思い出だ//」


創真「……久々に、一本取られた」ギュッ


緋沙子「フフ…//」

 

『友達』


創真「緋沙子ってさ、友達いんの?」

緋沙子「…喧嘩を売っているのか?」

創真「いや、単純に気になっただけだけど」

緋沙子「普通、その手の質問はストレートにいかないものだろうに…」ハァ

創真「だって緋沙子が薙切以外のヤツといるとこあんま見たことねえからさー。ちょっと心配してたんだぜ?」


緋沙子「心配されずとも大丈夫だ。その…極星寮の方々と…仲良くさせていただいてるしな」

創真「えーなんだよそれ、俺初めて聞いたぜー?」

緋沙子「割と以前から、吉野さんや榊さん、水戸さんに田所さんとも仲良くしていたが…」


創真「俺が知らなかっただけか。心配が杞憂に終わったんだしまあいいんだけどよ。なんか意外だなー」

緋沙子「…そんなに私は人付き合いに劣っていると言いたいのか貴様は?」ピキピキ


創真「そうじゃねえって。なんかこう、吉野とか榊は想像つくんだけどさ、田所とにくみとはあんま仲良くっつーか、気まずそうにしてなかったっけか?」


緋沙子(コイツは…誰が原因だと思ってるんだか…)


緋沙子「創真がそんな感じだから、仲良くなれたのかもな…」ハァ


創真「?」

 

『友達2』


緋沙子「そういう創真は誰とでも仲良さそうだな。海外でも女性の友人が多かったっけなあ?」

創真「僻むなよー。しかも俺、そんな思われてるほど交友関係広くないぜ?」


緋沙子「む…そうなのか?」

創真「そりゃ今でも極星寮の奴らとか葉山とかタクミとか黒木場とか、飯行ったりする仲いい連中もいるけどさ」


創真「やっぱ、一番緋沙子と一緒に時間を過ごしてたいからな」


緋沙子「…っ、も、もう慣れだしてるからな私も!」

創真「冗談なんかじゃないぜー?海外でなんてオフの日緋沙子以外と遊んだ覚えないし」


緋沙子「…四宮シェフは」


創真「あの人は師匠だからノーカンノーカン!」


緋沙子「四宮シェフを連れて帰ってきた時は心臓が止まるかと思ったぞ…」

 

 

『イケメン』


TV「イケメン特集?!!今日はいつも以上の大厳選!!皆様の目の保養にいかがですか??」


緋沙子「…本当に大厳選しているのかコレは?しかしゲストらは絶賛の嵐、か…」

緋沙子「うーむ…。やはりパッとしない。…比較など無粋だが、どの男よりも創真の方が幾分も…」ハッ!


緋沙子「わ、わわわ私は何を口走っているのだ!?確かにアレの顔は整ってはいるかもしれないが…!」


緋沙子「…少し創真に毒されすぎているだけだ。うん。そうに違いない」ウンウン


創真「えーそれ俺のせいかよー」


緋沙子「な…ッ!貴様いつ戻ってきたんだ!と、というかどこから聞いていた!?」


創真「割と最初から」


緋沙子「???ッ!」

創真「それはそうと、緋沙子様は俺がカッコよく見えちゃうくらい毒されてるらしいッスね」


緋沙子「言うな!忘れろ!!」


創真「試してみる?今晩」グイッ


緋沙子「あ…」


緋沙子「お、お手柔らかにたのむ…//」

 

『心配症』


創真「緋沙子ー、この前入ったワイン開けてみねー?」

緋沙子「ダメだ!お前は少し予算というものを気にしろ!」

創真(…ウチ結構余裕あるんだけどなあ…金のことになるとこうだもんなあ)

創真「緋沙子の心配症って昔よりちょっと強くなった気がするんだけど、これ俺の気のせい?」

緋沙子「…気のせい、でもないかもしれんな」

創真「あれ、サラッと認めるんだな」


緋沙子「その…なんだ。こうして共に店を経営させてもらっている以上、もう一人だけの問題ではないだろう。お互いに」


創真「…最近抵抗なくデレるようになったよなーいやー可愛い可愛い」ナデナデ


緋沙子「くっ…//私だっていつまでも子供なわけではない!」


創真「わかってますわかってます。たださー、ちっとばかしでもその心配症弱めるのも大人の余裕ってもんだと思うんだよなー」


緋沙子「はあ…仕方ない。量は弁えろよ?明日だって店はある」


創真「おう!あったりめーよ!」

 

『お酒』


緋沙子「…………」

創真「なあ緋沙子ー構ってくれよ緋沙子ー」スリスリ

緋沙子「…コイツ、多少量が増えたくらいでここまで酔うほどだったか…?」

創真「…?そんな酔ってる感覚ねえけどな?」

緋沙子「酔っ払いは誰でもそう言うんだ…」

創真「…あー、でもなんか師匠から『お前はもうワインを多めに飲むな』とか言われたっけな?」ケラケラ


緋沙子(…酒ではいつもコイツに負かされたりといった記憶くらいしかないから、なんだかコレは貴重な機会なんじゃないか…?)


創真「…無視するなよ緋沙子ぉ」フウッ


緋沙子「ひゃっ!?//…いきなり耳に息を吹きかけるな!!」

創真「…緋沙子、たまには自分から甘えてきてくれよお」

緋沙子「な、い、いきなり何を…!?」


創真「…ダメか?」


緋沙子(…コ、コイツは、酔ったら酔ったでこんなか弱い乙女のようなことをペラペラと…ッ//)

緋沙子(……あれ?四宮シェフがワインへの注意を促してたということは…。……あれ?)



四宮「ぶえっくしッ」

乾「ブハハハハハ!!なんですか小次郎さんそのくしゃみ!!」ケラケラ

四宮「テメェヒナコ…ウチから追い出すぞ」メリメリ

乾「ご、ごべんなざい」ジタバタ

 

『猫』


緋沙子「……?」

「」ナーオ

緋沙子「…!」

緋沙子「」チチチ…


「………」

「」トコトコ


緋沙子「!!」

「」スリスリ


緋沙子「???ッ//」


緋沙子「………」

緋沙子「なーお」

「」ナーオ

緋沙子「…//」


緋沙子「にゃー」

「」ニャー



創真「なーお」

緋沙子「なーお」

「」ナーオ

緋沙子「にゃー…」ハッ


緋沙子「!!!」バッ

創真「」ニヤニヤ

緋沙子「?????ッ!!!」

 

『子供』

創真「なぁー緋沙子」

緋沙子「なんだ」

創真「子供の人数、何人がベストだと思う?」


緋沙子「」

創真「緋沙子?」


緋沙子「な…な、なな、」パクパク

創真(…アレ?俺なんかしくじった?)


緋沙子「や、やはり…二人くらいが…いいんじゃ、ないか……?」マッカッカ

創真「えー、それいくらなんでも少なすぎねえか…?」


緋沙子「な…!?お、お前、かかか、仮にそうなるにしても、少しは私の身にも…//」ゴニョゴニョ


創真「…?」


緋沙子「…ちなみに、あくまで、あくまで参考として、創真は何人くらいを考えてるんだ…?」


創真「えー、やっぱ十人くらいは」

緋沙子「!?!!?!?!???!?」

創真「…さっきからどうしたんだ?」

緋沙子「な、なんでもない…いや、全くなんでもなくない…全くなんでもなくないんだが…」フルフル

創真「やっぱなるべく多くしてえよなー。こども料理教室」


緋沙子「……何?」

創真「へ?何って、何が?」

緋沙子「こども料理教室…?」

創真「あれ?ゆきひらでちょっくらやることになったって言わなかったっけ?」


緋沙子「…聞いてないわたわけ!」バシーン

創真「なんで!??」

 

『髪型』

緋沙子「創真は、ロングヘアとショートヘア、どちらが好きだ?」


創真「え?なんだ髪型変えんのか?」

緋沙子「いや、特にそのつもりはないが、なんとなく聞いてみたくなってな」


創真「おーちょっと一安心だわ」

緋沙子「な、何故だ?」

創真「何故ってそりゃ、今のままの緋沙子が凄い可愛いから」

緋沙子「…くっ//」


創真「あ…、でも」


緋沙子「?」


創真「風呂上りとかに少し濡れた長い髪が緋沙子の肩とか胸とかにいい具合に絡むのもまたいいかもn」

緋沙子「聞いた私が馬鹿だった」グググ

 

『水族館』

緋沙子「………」キョロキョロ

創真「お、緋沙子名物」

緋沙子「…別にココは初めて来た場所ではない。色々と知識を広げられる場所だからな。目が泳いでしまうんだ」


創真(なーんか思ってたのと違うなー。ま、退屈されるよりはいっかー)


緋沙子「ん…やはり色々な体系があるから勉強になる。解剖とかには特に」ブツブツ


「ねーねーおかーさーん。かいぼーってなーに?」

「シッ!見ちゃいけません!」


創真(…良くない気がしてきた)


緋沙子「フフフ♪」



 

 

『顔文字』


{買い出しが終わったので今から帰る。


 おーう。気をつけてな(´∀`*)}


{む、なんだその顔文字は。可愛いな。

{(´∀`*)


 …なんだか緋沙子が顔文字使うと怖いな}


{な!それはどういう意味だ!(´∀`*)


 明らかに使い方おかしいぞ…どんだけ気に入ってんだ(・_・)}


{これ可愛い(´∀`*)



創真「………」


創真「口角上げながらこの絵文字使ってるんだろうなと思うと、そっちのが何倍も可愛いな」

 

『マスコット』


創真「」ウーン

緋沙子「何を考え事してる。手を動かさんか」


創真「いやよー。ゆきひらにマスコットキャラみてえなの作ってみようかなーって」

緋沙子「…どうしたまた」

創真「お前も知ってるだろー?薙切アリスの会社の猟犬っぽいマスコットよーあれめちゃくちゃ人気じゃん?」


緋沙子「ああ…あの人のやりそうなことだ。で、それに張り合おうと」


創真「いや、ただの気分だけど」

緋沙子「」ハァ


創真「お、閃いた!」

緋沙子「…ほう」


創真「この猫耳を緋沙子に付けて…」


緋沙子「ふざけるな!それにいつそんなものを!!」

 

黒歴史


創真「おっかしーなー、確かこの変に置いといた…ん?」

創真「なんだこれ…日記?とはちょっと違う感じだな…緋沙子のだよな。これ」

創真「……わり緋沙子。気になる」ペラッ

創真「………!」



緋沙子「創真ー。風呂先にするかー?」

創真「んー。"紅艶の鎌"さんに任せるぜー」


緋沙子「………ん?」

創真「どうしたー?」ニコニコ

緋沙子「な、なな、なぜ、何故貴様がソレを!??!?」


創真「ファンタジーが好きって、そういう意味があったんだなー。いやー気づかなくてわりいわりい」ヘラヘラ


緋沙子「頼む!すぐ忘れろ!それだけは忘れてくれ!!!」

創真「えーなんでだよー。孤高の女王の武器になる鎌とかかっけえじゃーん」ヘラヘラ


緋沙子「やめてくれえええええ!!!!」

 

『アルバム』

緋沙子「以前はとんでもない目にあった…よりによってあの黒歴史を掘り起こすなど…ッ!」


緋沙子「と、言うわけで創真にもあの手の思い出したくない思い出があるだろうと、私はアルバムを掘り起こしたわけだが…」


緋沙子「……」ペラッ

緋沙子「……」ペラッ


ショタ創真「」ビエーン

ショタ創真「」ニコニコ


緋沙子(か、可愛すぎる……ッ!)

緋沙子「特にこの写真など瞼に涙を沢山ためて…。お父上と喧嘩でもしたのか…?」


創真「うっわ懐かしいなーオイ。これ親父と一番最初に料理対決した時のじゃん!」

緋沙子「ほう…こんな時分から料理対決を……」ハッ


緋沙子「………」ワナワナ

創真「で、俺の弱み掴めた?」


緋沙子「こ、コイツ最初から…ッ!//」

 

『ギター』

創真「よ、っと」

緋沙子「…なんだそれは」

創真「ギター」

緋沙子「…その手の大きなものは買う前に相談するはずだったが」

創真「あー違う違う。これ師匠から貰ったんだよ」

緋沙子「し、四宮シェフから…!?」

創真「『俺が使ったギターなんてプレミアもん、ありがたく受け取るんだな』とか言われちまった。昔から割と冗談言うんだよなーあの人」ヘラヘラ

緋沙子(いや…それは全く冗談じゃないと思うが…)

緋沙子「認めたくはないが…創真は歌が上手かったからな。ギターも嗜んでいたのか」

創真「師匠ほど上手くはねえけどちょっとだけなー」

緋沙子「…弾き語りというやつを、聴かせてはくれないか?」

創真「よっし!任せな!」


――――――

緋沙子「……」パチパチ

創真「おうおう、拍手なんてよせやい」テレテレ

緋沙子「いや…本当に、良かった。また聴かせてくれ」ニッコリ

創真「…お、おう……//」

 

『浮気』

緋沙子(む、あの気の抜けた姿勢、創真じゃないか。フフ、声を掛けて一緒に…ん?)


創真「???」ヘラヘラ

少女「――!――!!」

創真「…」ウーン

創真「」ナデナデ

少女「…!!//」


緋沙子「!!!!」



創真「ただいまーっと…!?」

緋沙子「……何しに帰ってきた」グスッ

創真「なんで泣いてんだ緋沙子!?…またゴキブリか?」

緋沙子「…浮気だ」

創真「…はい?」

緋沙子「さっきの金髪ロングの女子高生!アレは誰だ」

創真「…あー」

緋沙子「…!やっぱり、何か、やましいこと…がっ」ウルウル

創真「ちげえって!!あの子そんなんじゃねえししかも中学生だし!取り敢えず話聞いてくれ!」

緋沙子「」グスッ


創真「――と、いうわけだ」

緋沙子「今度の料理教室の依頼主のお子さん…かつ、創真が高一の時分に料理教室を行った際に通っていた子…か」


緋沙子「私は二度も、二度も料理教室絡みで独り相撲を…」ワナワナ

創真「ん?二度?」

緋沙子「なんでもない!!」


創真「アイツも――名前花音って言うんだけどよ、料理教室で教える側で参加するらしくてさー」

緋沙子(しかし…コイツは相変わらずだが、あの少女の表情…完全な独り相撲とは言えんかもな…)

緋沙子「だからと言って、あ、頭まで撫でることはないだろうに…」ゴニョゴニョ


創真「ありゃ、そんな所まで」

緋沙子「アレか!?制服か!やはり男は女子の制服に堕とされるというヤツなのか!?」

創真「落ち着けって。そうだなー緋沙子の制服姿なら久々に超拝みてえなー」ヘラヘラ

緋沙子「」ワナワナ


創真(やべ、少し調子乗りすぎたか?)


緋沙子「お、お前が、どうしてもと、言うなら…//」

創真「マジ!?!?」

 

『制服』

創真「…なんで俺まで着替えさせられたんだ?」

緋沙子「私だけというのは不公平だ!…少し前まで毎日袖を通していたモノなのに、何か不思議な気持ちだな…」


創真「おお…」

緋沙子「…お、お前がどうしてもと言うから着てやってるんだ。何か、感想は無いのか…!」

創真「ぶっちゃけめちゃくちゃ抱きたい」

緋沙子「だっ…!//」ボフン


創真「うん…確かに制服ヤベーな。威力半端ねえ」

緋沙子「そ、創真もなんだ…そこそこ、そこそこ!カッコイイ…ぞ」モジモジ

創真「あーもう可愛いなあ!」ギュッ

緋沙子「キャッ!」


創真「それに、凄い遠月の頃が懐かしく思えて、なんか幸せだ」

緋沙子「……フフ、私もだよ。創真」ニッコリ

 

『ぎっくり腰』


創真「緋沙子ー、なんか薙切の家から電話来てんだけど」

緋沙子「な!えりな様から!?い、いいい一体どうされたというのだ…!」ウキウキ

創真(…薙切に嫉妬ってなかなか見苦しいな俺)

緋沙子「――はい、ハイ。―――え?」

創真「緋沙子?」

緋沙子「」サァーッ

創真「緋沙子!?」


――――――


えりな「……なんで幸平君まで居るのかしら?」ワナワナ

緋沙子「スミマセンえりな様…」

えりな「ど、どうして緋沙子が謝るのよ!」アワアワ


創真「えりな様がお倒れに!お倒れに!!って泣いて抱きついてきたんだもんよー仕方なくねえ?」

えりな「…………」

緋沙子「……//」カァーッ

創真「それにしても、あの薙切が、まさか、ぎっくり腰…ププッ」

えりな「緋沙子に免じて入室の許可を出しましたが撤回します!!今すぐ出ていきなさい!!」

創真「しかも味見役途中だったんだろ?審査頼んだトコ気まづくてもう連絡してこねえんじゃね?」ケラケラ

えりな「貴方ねーーー!!!」


緋沙子(も、申し訳ございませんえりな様…想像したら笑いが…)プルプル

 

『ぬいぐるみ』


創真「緋沙子ーいるー?」

緋沙子「…同じ家に暮らしていてその質問はどうかと思うが」

創真「居た居た、はいこれプレゼント」


ぬいぐるみ「」デデーン


緋沙子「…なんだこれは」

創真「なにって、ぬいぐるみだよ」


緋沙子「…どうして私にぬいぐるみなど」


創真「え?いや緋沙子ぬいぐるみ好きだろ?」


緋沙子(バ、バカな…!?あの黒歴史共々、恥ずかしいからと長きに渡り秘密にしてきた情報…ッ!現に創真宅にお邪魔してから私のぬいぐるみは持ってきていない!な、何故……)

緋沙子「フッ、私がぬいぐるみだと?何をバカなことを…」


創真「へー、じゃあ緋沙子は薙切を嘘つき呼ばわりするってことだなー」

緋沙子「…なに?」


創真「あの娘は隠したがるでしょうけど、実はぬいぐるみが好きなのよ。貴方のセンス自体は疑わしいけど、選んであげたらきっと喜ぶわ」

創真「って、こないだの時に。どーせなら高校の時に教えてくれても良かったのになー」ヘラヘラ


緋沙子(嗚呼…よりによってえりな様…お怨みします…ですがどうかお大事に!!)

 

『買い物』


緋沙子(やはり都会の中心駅だけあって人の数が凄いな…)

創真『いやー悪いなーおつかい頼んじまってー』ヘラヘラ


緋沙子(創真には創真の用事があったから仕方ないものの、本音を言えば、こういった街に二人で出掛けたくも…)ハッ


緋沙子()ブンブン

緋沙子(さ、さっさと用を済ませてしまおう!!)


?デパート?


緋沙子(ほう…ほう!!)


緋沙子(ここは品揃えが凄い…その内にと思っていた諸々もここで揃えてしま…!!)

ぬいぐるみ「」

緋沙子(く…こ、この愛くるしさは…ッ!?)


ぬいぐるみ「」

緋沙子(駄目だ…何よりサイズが問題だ…こんな余計な買い物をする訳には…いやしかしッ!!)ワナワナ


緋沙子(ハッ!私はぬいぐるみ好きがバレた途端になんだこの意思の弱さは!!な、ならん…こんな軟弱な…ッ!)


「おい…なんかあの人目がヤバクねえか…?」

「バ、バカ!!目ェ合ったらどうすんだ!!」


緋沙子「」ブツブツ

 

『スカウト』

緋沙子(私は我慢した…!私は我慢したぞ…ッ!!)

緋沙子(それに、確かに愛くるしくはあったが、創真から貰ったぬいぐるみさえあれば私は満足だしな…)フフッ

「あのー…。ちょっとよろしいですか…?」


緋沙子「はい?」


――――――


創真「…ちょっと帰ってくるの遅えなーって思ったら、まさか、なあ」


緋沙子「…何が言いたい」

創真「店出た時とは違う服着てるし、何より、スカウト、かー」


緋沙子「わ、笑いたければ笑えばいいだろ!」


創真「まさか、可愛さ再確認してんのになんで笑うんだよ」

緋沙子「かわ…!……へ、変じゃないか…?」

創真「そんな疑問気味に聞かなくても分かってるくせに」


緋沙子「こ、こういうのは、…その、口に出してほしいものだろう//」

 

創真「それで、流してたけどどんな感じだったんだよスカウトって」


緋沙子「モデルを強く勧められたんだ…何度も断ったんだが、ならせめてコーディネートをさせてもらえないか…と」

創真「それで見たことない服着てるって訳だなー。…アレ、金は?」


緋沙子「コーディネートさせてもらえるならそんなもの要りません!!と言われてしまって…」

創真「どんだけ気に入られたんだよお前…しかもそれ職権乱用なんじゃ…」


創真「…ただ、そのスカウトには感謝しねえとな。別に着飾んなくたって可愛いけどよ。新鮮な緋沙子が見れたしな」ニシシ

緋沙子「……!!」


『お二人でお店を経営してらっしゃるんでしょ?その男の人も、貴方がより可愛く美しく見えるに違いないと思うの!!コーディネートだけでも!コーディネートだけでも…!!』


緋沙子「…フフッ」

創真「おー、オシャレ緋沙子の笑いはなんか妖艶だなあ」


緋沙子「小馬鹿にするな。今思うと、随分と変なスカウトにあったものだ」フフ


緋沙子(これは、私も感謝しなければな…♪)

 

『写真』


創真「俺って高校の時こんな写真撮ってたっけー?」ペラッ

緋沙子「散々目立っておいて何を今更…。こうしてアルバムが埋まる程度には撮られたり撮ったり…」

創真「ん?撮ったり?」

緋沙子「な、ななな何でもない!!!」


創真「…よく薙切と写ってんなー俺。アイツ殆ど怒ってる顔してっけど」


緋沙子「……」ムッ

創真「あ、薙切に言っちまおーお前に嫉妬してたって」

緋沙子「や、やめんか!それに誰が嫉妬など!」


創真「つーか薙切が写ってりゃ必然的に緋沙子も写ってる率高えしな。秘書子ちゃんの時も可愛いぜ」ケラケラ


緋沙子(…スタジエール以前と後で、こんなにも私の表情に違いがあるんだな。改めて、創真には感謝、しないとな…//)


創真(…なんかやたら貞塚も写ってる率高えんだけど、なんでだー?)

 

『身長』

緋沙子「こうして写真と見比べてみると、やはり創真は身長が大分伸びたな…」

創真「へへっ、中学で止まっちまったかなーって思ってたけどな、ラッキーラッキー」

 

緋沙子(高校の創真を見てると、当時は無かった可愛いなどという感情すら生まれる始末だ…)


創真「海外行ってなんか一回りデカくなれた気もするしなあ。どう俺?カッコよくなった?」

緋沙子「な!こ、答えるかそんな質問!!」

創真「えーいいじゃんかよー」


緋沙子「……か、」

創真「か?」

緋沙子「カッコよく、なったと、おもう…//」

創真「緋沙子は何時でも可愛いなー」スリスリ

緋沙子「く、くっつき過ぎだ!!//」 

 

 

続く

 

緋沙子「混浴くらい、どうということは無い!!///」2/2【食戟のソーマss/アニメss】 - アニメssリーディングパーク

 

 

 

 

 

 

 

緋沙子「お、おあがりよ…//」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1442932585/