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三浦「ひ、ヒキオ、よろしく」 八幡「あ、ああ」【俺ガイルss/アニメss】

 

放課後

八幡(さてと、奉仕部に行く前に飲み物でも買って行くか)

 

八幡(あれ、財布がない、落としたのか!?)

 

八幡(考えられる場所は・・・昼休みのベストプレイスだな)

 

由比ヶ浜「あれ、ヒッキーどうしたの?」

 

八幡「ああ、ちょっと用事があるから遅れて行くわ」

 

由比ヶ浜「うん、わかったー」

 

八幡(さて、ここになけりゃ、もう一回バッグでも探してみるか)

 

八幡(お、やっぱりあった、危ねえ・・・ん、近くに誰かいる。あれは・・・・・・)

 

八幡「三浦?」

 

あーし「!!?ヒキオ!?」

 

そこには、目を真っ赤にさせた三浦が座っていた。

 

あーし「何?早くどっか行ってよ」

 

八幡(すげー睨み付けられてるんだけど・・・・だけど財布そのままにするわけにもいかんし・・・・)

 

八幡「いや、お前の横に財布があるだろ、それの俺のなんだ」

 

あーし「これ?」

 

八幡「そう、それ。それ取ったらもう行くから」

 

八幡(ていうか、嫌な予感しかしないから早く立ち去りたい・・・・・)

 

あーし「・・・・・・あたしさぁ・・・」

 

八幡(何か語り出しちゃったよ)

 

あーし「あーしさぁ、隼人に告白したんだけどさぁ・・・フラレちゃった」

 

八幡「はあ、マジで!?何で!?・・・ゲホゲホッ」

 

あーし「はあ?驚きすぎだし」

 

八幡「いや、普段大声出してないからむせただけだ」

 

あーし「きもっ」

 

八幡「うるせえ、そんな事より、何があったんだよ、そんな雰囲気何もなかっただろ」

 

あーし「はあ?あんたに何がわかんの?あんたにとやかく言われたくないし」

 

八幡「いや、そりゃそうなんだが・・・そんな雰囲気少しもなかったじゃねえか」

 

あーし「・・・そんな雰囲気になったんだよ」

 

八幡「は?」

 

あーし「だから!さっきちょっと良い雰囲気になって、告白しちゃったらフラレたんだよ・・・」

 

八幡「・・・葉山は何て?」

 

あーし「気持ちは嬉しいけど好きな人いるって」

 

八幡「ああ・・・」

 

八幡(そういや、葉山の好きな人はイニシャルがYYって言ってたな・・・)

 

あーし「あーし、どうしよぉ・・・」グスッ

 

あーし「好きな人にフラレて、あーし

これからどーしていいか、わかんない・・・」

 

八幡「・・・・・・」

 

いつもより弱気な三浦は毎日見るトップカーストにいる強気な女性ではなく、ただの・・・恋する女の子で、その姿はとても儚げで・・・・俺は・・・

 

八幡「一つ、話をしてやるよ」

 

あーし「え?」

 

八幡「これは俺の友人の友人にHってやつがいてそいつの話なんだが・・・・」

 

あーし「ヒキオ、友達いないじゃん」

 

八幡「まあ、黙って聞け」

 

俺はいつか奉仕部の二人にも話したあの、友人の友人Yの話を話した。

 

あーし「ヒキオ、きもっ」

 

八幡「う、うるせえ。まあ、とにかくそんな奴がいたって言う話だ。」

 

あーし「ふうん、けど、その話が何か関係あんの?」

 

八幡「大有りだ、つまり、そんな悲惨な告白をして、玉砕したやつでもなんとかなってるって話だ」

 

あーし「馬鹿じゃないのあんた?あーしはそんなことだけで勘違いはしないし、からかわれたりしないから」

 

八幡「いや、まあそれならいいんだが」

 

あーし「けど・・・・ありがとう」

 

八幡「・・・どういたしまして」

 

そういった三浦は俺に笑顔を向けた。それは、いつも見ている顔ではなく、向日葵の輝きのようで、俺は直視できず目を背けてしまった。

 

あーし「まあ、あんたの下らない話のおかげで少しは元気出たよ、結衣が気になるのもちょっとわかったかも」

 

八幡「・・・下らないは余計だ」

 

こうして、俺と三浦は別れた。

同じクラスのトップカーストとぼっちという異質な組み合わせが少し雑談しただけだ。

 

三浦は心に少しの傷をつけ、俺は普段の生活に戻り、それで終わり・・・・のはずだった。

 

俺と三浦は知らなかったのだ、葉山隼人という人間の圧倒的カリスマ性を、そして女子の恐ろしさを・・・・・

 

次の日、いつものように登校すると、クラス内がやけに騒がしたかった。教室に入ってみると、一つの机を中心に人だかりができている。

 

しかし、俺にはあまり興味が出ず、自分の机で寝る準備をしようとした。その時、強く机を叩く音が教室中に響いた。

 

あーし「ちょっと!これ誰がやったの!?あーしのこと、なめてるわけ!?」

 

驚いて三浦の方を見ると、そこにあったのは、(たぶん)三浦の机と、その上に置かれた・・・花瓶

 

・・・・これは、流石にやった犯人殺されるんじゃないんだろうか

 

しかし、周りからは何も声が上がらない

 

・・・・・・おかしい

 

確かに犯人が自ら自白することなんてないだろう、しかし、誰かが見てたら普通暴露するものじゃないだろうか、ましてや、

三浦はトップカーストの人間だ、逆らって得することなんてないはずだ。そうなると、犯行は複数、しかもかなりの人数で全員が口裏を合わせている可能性がある。

 

だが、やはり疑問は消えない。

 

第一、なぜいきなり三浦を攻撃するんだ?一体誰が?なぜこの時期にいきなり?

 

そうして、考えると一つ、最悪の理由が考えられた。

 

由比ヶ浜「優美子、大丈夫!?ごめん、私も来た時にはもうこうなってて・・・・こんな時にメール?・・・・・・・何これ!?ひどい!!」

 

あーし「!!結衣、ちょっとそれ貸して!!」バシッ

 

由比ヶ浜「あ、優美子ダメ!!」

 

あーし「三浦優美子はあばすれびっち、風俗で働いてる!?何こんなデマ書いたの!?」

 

お次はチェーンメールか、もう何でもありになってるな。それにたぶん・・・

 

あーし「まだ、続きがある!えっと、三浦優美子は葉山隼人と告ってフラレた勘違い女!!?」

 

あーし「な、何で・・・・?」

 

そう、三浦を責められている要因となったもの、それは葉山への告白だ。

 

葉山は学校のスターだ、それはもう学校内だったら下手なアイドルより人気があるだろう。

品行方正、文武両道、さらにはその甘いマスクと性格、もしかしたら、学校の女子の大半は葉山にときめきを覚えているかもしれない。

 

しかし、そんな葉山には恋愛系の話はそんなに入ってこない。それはたぶん葉山と自分が釣り合ってないと考えてしまうからだ。

 

そして、告白はできないが、葉山には恋人を作って欲しくないという矛盾が生まれる。

 

その矛盾のなか、作られるのがファンクラブである。

 

たぶん、グループとか、同盟とでもいうのだろう、もしかしたら実際にファンクラブがあって会員もけっこうな数がいるかもしれない。

そうすることで、葉山はみんなの物、誰かが独り占めするなど許さないという予防線を貼るのだ。

 

 

しかし、そんな中イレギュラーな存在がいた。

 

それが三浦優美子率いるトップカーストの連中である。

 

トップカーストの連中なのでこちらから、仕掛けるのは怖いし、今のところ恋愛の雰囲気もあまりない、そんな理由で手が出せないでいた。

 

そんな中、三浦が葉山に告白してしまった。

 

三浦は良い雰囲気だったので告白したと言っていたので、周りなど見ていなかったのだろう。そのためにファンクラブの一人にでもその現場を見てしまったのだ。

 

話をするのはいい、一緒にどこかに出かけるのもいいだろう、しかし告白だけは許さない。

そんな彼女達の不満が爆発した。

団結した女子達の攻撃ほど恐ろしいものはない。

 

あーし「ちょっと、誰か何か言いなさいよ!本当に怒るわよ!!」

 

三浦はずっと声を挙げているが、出てくるはずがない。彼女達の団結は固く、そして裏切り者には決して容赦はしないのだ。

 

クスッ

 

そんな中誰かの笑い声が小さく聞こえた。

 

あーし「相模!!あんたさっき笑ったね!?お前か!?」

 

相模「えー、あたし~?あたしが三浦さんにそんな事するわけないじゃ~ん」

 

あーし「!!あんたねえ!!」

 

三浦が相模につかみかかる

 

相模「だいいちぃ、恐れおおくも学校の人気者にフラレるのわかってて告白する勇気ある人に攻撃できるわけないし~」

 

あーし「!?あんた、まさかそんな事で!?」

 

相模「てかぁ、手ぇ離してくださいよぉ、私がやったって証拠でもあるんですかぁ?」

 

あーし「!!!歯ぁ食い縛りなさいよ!!!」

 

由比ヶ浜「ダメ、優美子!!これじゃ分が悪すぎるよ!」ガシッ

 

相模「えぇ?由比ヶ浜さんもぁたしのこと疑うのぉ、ぁたしショックぅ」

 

あーし「どいて、結衣!!こいつはあーしが殴る!!」

 

平塚「なんだか、騒がしいな・・・・ってお前ら何やってるんだ!!」

 

こうして、三浦と相模は平塚先生に連れていかれた。

しかし、相模がいじめの主犯として捕まることはないだろう。証拠が見つからないだろうから。

 

八幡(しかし、これはヤバいな・・・)

 

このままだと、もっとエスカレートしていく予感がする。

 

悪い予感は見事に的中した。

 

次の日からも、三浦へのいじめは続いた。

 

ある時は靴を隠され、ある時は足をかけられ、教科書をぐちゃぐちゃにされることもあった。

 

雪ノ下「由比ヶ浜さん、そっちはどうだった?」

 

由比ヶ浜「うん、2回は回ってきたけど誰もいなかったよー」

 

奉仕部は三浦のために奔走している。

由比ヶ浜は三浦の友達だし、雪ノ下はいじめを絶対に許さない。

 

雪ノ下「いじめた人を見つけ出して、

彼女の前で土下座させるわ」

 

なんてことも言っていたか。こえーよ。

 

今、行っているのは見回り

見回りする人間がいることで、相手に警報を出し、発生率を下げる方法だ。

しかし・・・・

 

雪ノ下「根本的な解決にはならないのよ」

 

と雪ノ下は言う。

確かに実行しているところを押さえられればいいが、それをするほどあっちも頭が悪くない。

 

雪ノ下「精神的な年齢は低いのに、無駄に知恵をつけてるのが厄介なのよ」

 

八幡「お前の時より手強い感じか」

 

雪ノ下「ええ、よくこうも悪知恵が働くものだわ。しかも数が尋常じゃない、相当骨が折れるわね。けど、絶対に私はいじめている人達を許さない。」

 

八幡「やる気だな」

 

雪ノ下「ええ、だから彼女にも頑張ってほしいのだけど」

 

八幡「彼女?」

 

雪ノ下「三浦さんよ」

 

雪ノ下「彼女の協力を得られれば実行犯を押さえる確率を大幅に上げられるのだけど、彼女が流されるままというか、何か罰を受けているような感じで協力してくれないのよ」

 

八幡「まあ、そうか・・・」

 

そう、三浦は雪ノ下ほど強くない。

告白の玉砕、そして今まで体験したことのないいじめ、常人がいきなりここまで精神的なダメージを受けたら、ひとたまりもない。

この前、奉仕部が三浦に協力を求めたところ、三浦はそれを断った。

それは、何かしょうがないとも言うような諦めの表情だった。

 

雪ノ下「ただし、私は諦めるつもりはないわ。さあ、まだ見回りが残ってるわ。比企谷くん、あなたは一階をお願い。」

 

八幡「うっ、今日は用事があって・・・」

 

雪ノ下「あなたに用事なんて無いでしょう?早く行きなさい」

 

流石雪ノ下さん、上司の威厳たっぷりだぜ・・・・・

 

言われた通り、一階の見回りを開始する。

 

見たところ異常はない。よし、今日はこれで大丈夫だな、よし、見回り終わり。さあ、小町の夕飯が待ってるぞ!

 

コンコン

 

ん!?

何か音が聞こえた

気のせいか?

 

コンコン

 

いや、はっきり聞こえた!!

何か嫌な予感がする、俺は音のする方へ駆け出した。

 

音の出所は女子トイレからだった。

 

八幡「これ、俺入れなくね?」

 

流石にこれで中に入って何もないじゃ俺がヤバい。

由比ヶ浜に連絡しようと携帯を取り出したその時、

 

グスッ

 

すすり声が聞こえた、この声は・・・・・・三浦の声だ!!

 

バンッ!!

俺は周りの目など気にせず女子トイレに入る。

トイレにはモップを使って、扉開かないように詮がされていた。

 

八幡「三浦!!」

 

俺はモップを蹴り飛ばしドアを開ける!

 

あーし「・・・・・ヒキオ?」

 

八幡「・・・・・!!!」

 

そこには、びしょ濡れになった三浦がいた。

 

あーし「よかった・・・誰も・・・気づかないと・・・・」フラッ

 

八幡「三浦!!」

 

三浦をなんとかして保健室まで運び込む。

 

保健室の先生はいないがとりあえずベッドに寝かす。

 

あーし「いやあ、トイレにいたらさあ・・・いきなり、上から水が降ってきてさ・・・出れないし、困っちゃったよ」アハハ

 

八幡「お前・・・凄い熱じゃねぇか!!」

 

三浦「まあ、大丈夫だよ、こんなの寝てればなんとかなるって」

 

八幡「ゆっくりしてろ!確かここらへんに・・・・・

あった、体育着!!これに着替えろ」

 

あーし「え、ここで?」

 

八幡「そりゃ、当たり前だろ、早く着替えないと風邪引くぞ」

 

あーし「あんたがいるのに?」

 

八幡「・・・・・保健室の外にいるから、着替え終わったら言ってくれ」

 

あーし「・・・・いや、ちょっと待って」

 

あーし「やっぱり、ここにいて」

 

八幡「はあ!?お前それ

あーし「いや、こっちは見ないでよ!あんたは向こう向いてて!!」

 

八幡「お、おう、そりゃそうか、すまん」

 

シュルル、ピチャッ

 

え、何なのこれ?いつから俺はギャルゲの主人公になったの?

 

三浦「・・・・」ハアッ、ハアッ

 

何か風邪のための声もエロく聞こえる・・・・!

 

ピトッ

八幡「ひぃ!!」

 

あーし「何変な声出してんのよ」

 

八幡「いや、だってお前まだ脱いだだけじゃ」

 

あーし「こっち向くんじゃない!!」

 

八幡「ぐへぇ」グキッ!

 

あーし「ちょっと背中貸して」

 

そう言うと、背中に手の感触があたる。

む、胸はノーコメントで・・・

 

あーし「あーしさあ、隼人のことは諦めたんだ。もう、好きっていうわけでもない」

 

あーし「もう、そういうのなくなったのに、何でまだこうなってんだろう・・・」

 

八幡「さあな、ぼっちの俺が知るか」

 

あーし「あーしつらいよ、こんなことなら、告白なんてしなくちゃよかった・・・・」

 

八幡「・・・・・そんな事はないんじゃねーの?」

 

あーし「え?」

 

八幡「前、話した友達Yだけどな・・・小学校でも好きな人がいたんだ。

だけど、告白する勇気はなくて結局卒業、その子と会うことはもうなくなったんだ

確かに、告白してもどうせ無理だったさ。けど、告白しなかった自分をたまに後悔することがある。

なんで、万が一の可能性にかけなかったんだろうって。

それだったら、告白した方が何倍もいい。いじめられたのは苦い思い出だけど、告白したことは後悔してないよ」

 

 

あーし「じゃあ、この辛さはどうすればいい?」

 

八幡「知らねーよ、ぼっちに求めすぎんな、お前が考えてくれ

ただ・・・・泣くんだったら、背中くらいは貸してやるよ」

 

あーし「!!!

・・・・」ウッ、グスッ、ウワアアアアア

 

俺達はその後、下校のチャイムがなるまでずっとそうしていた・・・

 

ここ最近で三浦優美子と言う人間の様々な姿を見てきた

笑ったり、怒ったり、泣いたり・・・・

 

しかし、この関係を壊さなければならない。

 

やはり、ぼっちはぼっちであるべきだし、トップカーストの人間は上にいるべきなのだ。

 

そのために、俺は・・・・・・

 

次の日、教室は騒然としていた。

 

大岡「こ、これは誰が・・・」

 

海老名「ひ、ひどい・・・・」

 

葉山「・・・・・・」

 

戸部「ま、まさか優美子だけじゃなく、隼人くんにまで・・・」

 

葉山の机には、花瓶に1輪が花がさしてあった。

 

八幡「ああ、そりゃ俺がやったんだよ」

 

葉山「比企谷、お前・・・・」

 

八幡「いやあ、だって最近お前ムカつくんだもん、お前にさ」

 

葉山「・・・何のことだ」

 

八幡「お前も、知ってんだろ、三浦が苛めているのが誰なのか、交友関係だけは広いんだもんな、葉山くんは」

 

葉山「・・・・・今探してる途中な

八幡「うっせえよ!!」ガッシャーン

 

八幡「知ってるんだろ、お前は!

けど、犯人が良心が痛んでやめるとか、謝りに来てくれるとか、お前はそんな甘っちょろいこと考えてんだ!!

 

俺は・・・・・そんなお前がムカつくんだよおおおおおお」

 

ボコオオオオオッ

 

葉山「ぐは」ガッシャーン

 

俺は葉山に馬乗りになり、殴り続ける。

自分が何を叫んでいるのさえ気にならない。

葉山も殴り返してくるが、そんな事お構い無しに殴り続ける

 

気付いた時には、二人とも、羽交い締めにされていた。

 

八幡「くそおおお、離せええええ!!」

 

平塚「とりあえず、落ち着け!!」ガンッ!

 

八幡「ごはぁ!!」

 

平塚「ふう・・・・とりあえず、生徒指導室にこい!」

 

その後、葉山と一緒に怒られた俺は一週間の停学となった。

 

一週間後・・・

八幡(うわあ、今日から学校かよ、ダル・・・・

憂鬱だわ・・・)

 

朝、登校すると、机は倒れた花瓶とたくさんの花が散らばり、目を当てられない状況になっていた。

 

うわあ、倍返しされてる・・・・

 

けど、俺の目的は果たした。

 

葉山ファンクラブが憎しみで三浦を攻撃しているのなら、それを上回る憎しみを与えてやればいい。

 

葉山に告白した三浦と、葉山を攻撃した俺、どちらが憎いかは自明の理である。

 

とはいえ、やはり初日からこれはつらい・・・・・

 

しかし、これでいいのだ、俺はあの時助けなかったら後悔していた。

この思い出はつらい物になるかもしれないけど、三浦を救えたことは本当によかったと思う。

 

仕方ねえ、取り敢えず机の上を片付けるとす・・・・・・・

 

ガシャーーーーーーン!!!!

 

三浦「・・・・・・」ハァハァ

 

突然、後ろから三浦が俺の机の花瓶や花をなぎ倒した

 

八幡「み、三浦さん?」

 

三浦「こっ、こっからヒキオに手エ出したやつはぜってぇ許さないからな!!!」

 

八幡「」

 

あーし「隼人!!」

 

葉山「お、おう」

 

あーし「隼人だって、ヒキオに手出したら許さないもんな!そいつのこと嫌うよな!」

 

葉山「あ、ああ」

 

あーし「でしょう?と言うことでこれからヒキオに手出したらあーしと隼人が許さ・・・・・イテテ」

 

八幡「どうした・・・・っておい、トゲがっつり刺さってんじゃねーか!!保健室行くぞ!」

 

 

保健室

八幡「全く・・・・俺がせっかく頑張ったのに何やってんだよ」

 

あーし「大丈夫だし、てか、隼人を使って脅したからたぶんあいつら何もやってこないし

それに・・・・・あーしもやらなくて後悔とかしたくないから」

 

八幡「そっか」

 

あーし「うん、そう」

 

二人「・・・・・・」

 

二人「なあ(ねえ)」

 

八幡「あ、先にどうぞ」

 

あーし「あ、うん、じゃああーしから。

あーしは今までこんな事なんか無かった。言われのない暴力、精神的攻撃、あーしの心はもうボロボロだった。

けど、そんな時あんたが現れた。あんたは他の誰もが出来なかった方法で、あーしを助けてくれた。

だから・・・・ありがとう」

 

そう言った彼女の笑顔はとても綺麗で、もしかしたら俺はこの笑顔をまた見るためにあんなことをしたのかとさえ思った。

 

 

数日後

平塚「という訳で、新しい新入部員だ」

 

由比ヶ浜「どういう訳で!?」

 

あーし「よ、よろしく」

 

雪ノ下「平塚先生、意味がよくわからないのですが」

 

平塚「いや、そんな事を言われてもなあ、新入部員を拒む理由もないしなあ」

 

あーし「ひ、ヒキオ、よろしく」

 

八幡「あ、ああ」

 

「・・・・・」

 

八幡「そ、そういや、お前のあの時のけが大丈夫か?手見せてみろ」

 

あーし「ひゃあ!!」バッ

 

八幡「へ?」

 

「・・・・・・・・・・」

 

八幡「触っただけで拒否られるとトラウマを思い出すので止めていたただけると助かるのですが・・・」

 

あーし「い、いや、これは違くて・・・びっくりしたというか///」アセアセ

 

雪由「・・・・・」

 

八幡「雪ノ下さん、由比ヶ浜さん、目が怖いのですが・・・」

 

由比ヶ浜「んーーー!!何でもないし!!」

 

雪ノ下「ええ、何でもないわ、ただ三浦さんにはこの後手の消毒を勧めるわ」

 

八幡「おい、人を比企谷菌みたいに言うな」

 

あーし「・・・・・ねぇ、結衣、雪ノ下さん、二人に言いたいことがあるんだ」

 

あーし「あーしは、奉仕部に入ったのは遅いし、こいつのことはまだぜんぜん知らないけど・・・・・・負けないから!」

 

雪由「!!!」

 

雪ノ下「ええ、負けるつもりなどないわ」

 

由比ヶ浜「あ、あたしも負けないから!」

 

・・・・こいつって誰のことなんだろうね、うん

 

俺はぼっちだ実際中学はぼっちだったし、高校になっても一年の時には、ぼっちだった。

 

しかし、

 

平塚「わ、私もいるぞ!」

 

雪由あ「え・・・・・」

 

平塚「なんだ、その顔は!?歳か!?やっぱり歳なのか!?」

 

ガララ

戸塚「八幡、今日の宿題でわからない所があるんだけど」

 

材木座「るふふん!我も新しい小説を書き上げたきたのて参上使いまつる!!」

 

俺の周りにはこんなにも人がいる。

まったく、人生はわからないことばかりだ。

だからこそ、こう言おう

 

俺の青春ラブコメはどうなるかまだまだわかりそうもない

 

 

 

 

 

 

 

 

あーし「隼人にふられたあ・・・」

http://viper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1383885277/