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緋沙子「なぜ私は幸平創真にドキドキしているんだ!?」 【食戟のソーマss/アニメss】

 

 

厨房 

緋沙子「ふむ…この組み合わせもいいな…」 

えりな「あら緋沙子、何してるのかしら?」 

緋沙子「あっ、えりな様!今新しいレシピを考えてて…」 

えりな「新しいレシピね…もし味見とか必要なら私も手伝うわ」 

緋沙子「えっ、いいんですか?」 

えりな「いつもお世話になってるしね…それくらいしないと」 

緋沙子「ありがとうございます…!」 

えりな「じゃあ引き続き頑張ってね?」 

緋沙子「はい!」

..................................................... 


緋沙子「よし…できた…」 

緋沙子「さっそく作ってみるとするか…」 

ガチャッ 

創真「おっ、新戸じゃん」 

緋沙子「幸平創真!?何故ここに!?」 

創真「え?いやついさっき閃いた新レシピを試してみようかなってさ」 

緋沙子「なぜ極星寮でやらないのだ!?」 

創真「たまたま近くにあったんでなぁ」 

緋沙子「そ、そうか…くれぐれも私の邪魔をするなよ?」 

創真「はいよ、そういえばお前なにやってんの?」 

緋沙子「…私も新レシピの試作をな」 

創真「お~!味見させてくれよ!」 

緋沙子「なっ!させるか!」 

創真「え~?なんでだよ冷てぇなぁ…」 

緋沙子「なんでもだ!とにかく邪魔はするなよ!?いいな!?」 

創真「う~い」
...................................................... 

創真「うっし出来た…」 

創真「そういやあいつ何作ってんのかな…」 

創真「でも邪魔するなって言われたしなぁ…」 

創真「……」 

創真「ま、見るだけなら大丈夫だろ!」


ガチャッ 

えりな「緋沙子?」 

緋沙子「あ!えりな様!」 

創真「お、薙切じゃん」 

えりな「ゆっ幸平創真くん!?何故ここに!?」 

創真「おめーも同じ反応かよ…新レシピの試作だよ」 

えりな「ああ…貴方もなのね…」 

創真「食うか?」 

えりな「…何を作ったの?」 

創真「炙りゲソのココナッツミルク漬け」 

えりな「」 

緋沙子「」 

創真「え?」

創真「おいおいなんでそんな顔すんだよ!まだ味わかんねーだろ?」 

えりな「想像しただけでとてつもない不味さが…」 

緋沙子「それは新レシピなのか…?」 

創真「ま、まぁ食ってみろって…」 

えりな「ぜっっっっっっっっっったい嫌です!!!!」 

創真「でももう俺は食ったけど別にまずくもなんともねぇよ?逆にうまかったわ(嘘だけどな)」 

えりな「え!?ウソでしょ…?」 

緋沙子「おいおい…そんな露骨な…」 

創真「まぁ食わないなら極星寮の面子に食わせるか…」 

えりな「…ただくわ」 

創真「え?」 

えりな「いただくわ!寄越しなさいよ!」ガシッ 

緋沙子「え、えりな様!?」 

創真「おっ、いいねー」 

えりな「(これは…ココナッツミルクの匂いしかしない…けどこれが美味しいの…?)」 

えりな「…」パクッ 

えりな「!!!!!!!」 

緋沙子「え、えりな様…?」 

創真「薙切…?」 

えりな「……むり」バタン 

緋沙子「え、えりな様ぁぁぁぁ!?」

..................................................... 

休憩室 


創真「いやぁまさか倒れるとはなぁ」 

緋沙子「馬鹿者!どんだけ不味いんだこれは!!」 

創真「なはは…」 

えりな「うぅ…」 

緋沙子「いいか幸平創真、『アレ』は二度と作るな」 

創真「へ~い…」 

緋沙子「…私はそろそろ鍋を見てくる、くれぐれもえりな様に変なことするなよ?」 

創真「わかったわかった」 

緋沙子「…すぐ戻るからな」 

創真「はいはい…」

...................................................... 

厨房 


緋沙子「ふぅ…これで完成だな…」 

緋沙子「どれ味は…」パクッ 

緋沙子「んっ…美味しい…よかった…」 

緋沙子「えりな様が起きた時に少し食べてもらおうかな…冷やしておこう」 

緋沙子「…あれは炙りゲソか」 

緋沙子「…」 

緋沙子「…」パクッ 

緋沙子「…ん?」 

緋沙子「あれ…食べれる…」

緋沙子「何故だ…?えりな様は倒れたというのに…」 

緋沙子「前に炙りゲソのピーナッツバター和えを食わされたから耐性が出来たのか…?」 

緋沙子「嫌な耐性だ…よし、片付けて休憩室に戻るとするか」

...................................................... 

休憩室 

緋沙子「失礼する…」ガチャッ 

創真「お、おかえり新戸」 

緋沙子「お、おうただいま…」 

創真「そういやさっき薙切が少し起きたぞ、んでまた寝た」 

緋沙子「ええ?」 

創真「なんか嫌な夢でも見たとか言ってたわ」 

緋沙子「それ確実にアレのせいだろ」 

創真「だよな」 

緋沙子「…アホか」

創真「そういや新戸は何を作ったんだ?」 

緋沙子「ああ…私は牛すじ煮込みカレーをな」 

創真「え、お前薬膳料理以外にも作れんの?」 

緋沙子「失礼な!普通にできるわ!」 

創真「へー…でもなんでカレーなんだ?」 

緋沙子「いや…この前汐見ゼミの近くを通ったらものすごいカレーの匂いがしてな…」 

創真「ああ葉山のとこか」 

緋沙子「そしたら急にカレーが作りたくなってな…」 

創真「カレーかぁ…俺は秋の選抜以来だなぁ」 

緋沙子「何なら少し味見でもしてくか?」 

創真「お?いいのか?」 

緋沙子「まぁ構わん…私も食べてしまったからな」 

創真「え、まさかアレを?」 

緋沙子「…うん」 

創真「よく食えたな~…」 

緋沙子「何故か前回のピーナッツバター和えで耐性が出来たのか知らんが普通に食えてしまった」

創真「それすげぇな!またなにか出来たら新戸に味見頼むわ!」 

緋沙子「それは遠慮しておこう」


緋沙子「…まぁいい、えりな様を起こそうか」 

創真「そうだな…おーいおきろー」ペチペチ 

緋沙子「なっ!?馬鹿者!ほっぺたをペチペチするんじゃない!」 

創真「さっきこれで起きたぞ」 

緋沙子「お前は何をしてるんだ…」 

えりな「…う~ん」ムクッ 

緋沙子「えりな様…大丈夫ですか?」 

えりな「ええ…平気よ」 

創真「お、起きたな~」 

えりな「貴方ねぇ…!!」 

創真「まあまあ…」 

えりな「もう二度と食べたくないわあんなの」 

創真「流石に倒れちゃあな」 

えりな「…私に何もしてないでしょうね?」 

創真「するわけねーだろ…」 

えりな「…本当に?」 

創真「おう」 

えりな「っ…そう、ならいいわ」


えりな「さて…そろそろ帰りましょ…部屋のベッドで寝たいわ…」 

創真「すげぇ眠そうだわな」 

えりな「最近スケジュールがキツキツでね…あんまり寝れてないのよ」 

創真「そりゃきつそうだな…」 

緋沙子「で、ではお部屋までお送りします」 

えりな「いえ結構です…貴女は新レシピのことで頭いっぱいでしょうに」 

緋沙子「そ、そうですけど…」 

えりな「いいのよ、これでも応援してるのですからね?」 

緋沙子「ありがとうございます!」 

えりな「じゃあ私はひとまず部屋に戻りますから…緋沙子は試作が一段落したらでいいから戻ってらっしゃいな」 

緋沙子「わかりました!」 

えりな「ではごきげんよう」バタン


創真「いやー、ほんと薙切には悪いことしたなぁ」ヘラヘラ 

緋沙子「私も倒れるとは思ってなかったからな…」 

創真「もうアレはお蔵入りだな」 

緋沙子「そうしろ…さて、厨房に行こうか」 

創真「お、待ってました~」 

緋沙子「そんなに期待するものでもないだろ…」 

創真「え、だって新戸の料理食べるのたしか初めてじゃなかったっけ?」 

緋沙子「あれ、そうなのか?てっきり秋の選抜のときこっそり味見してたかと」 

創真「そんなことしねぇよ……………………多分」 

緋沙子「おい!」


厨房 

緋沙子「よし、じゃあ温め直すから座って待っててくれ」 

創真「あいよ~」 

緋沙子「(初めて私の料理を食べるのか…)」 

緋沙子「(な、なんだ少し緊張してきたぞ…)」 

創真「新戸大丈夫か?動きがカックカクしてんぞ?」 

緋沙子「だ、だだだ大丈夫だ!」 

創真「なんか危なっかしいな…」 

緋沙子「大丈夫と言ったら大丈夫なんだ!」 

創真「なんかあったら手伝うからな?」 

緋沙子「(ただ温め直すだけなのに何故こんなに緊張しているのだ!)」 

創真「(さっきからニヤついてる…なんだあいつ)」


緋沙子「(よ、よし出来た…)」 

緋沙子「ほ、ほら出来たぞ」 

創真「お~めっちゃいい匂い!いただきま~す」パクッ 

緋沙子「(ど、どうだろうか…)」ドキドキ 

創真「………!!!」 

緋沙子「!?」 

創真「おい、このカレー…」 

緋沙子「(しまった…何かやってしまったか…?)」 


創真「すげー美味いじゃないか!」


緋沙子「えっ…ああ…」 

創真「カレーに牛すじってのが初めてだったけど結構柔らかくなってて味染み込んでてすげーうまい!」 

緋沙子「よ、よかった…」 

創真「インパクトもかなり強いし…これしょうが多めに入れてるよな?すげーあったまるわ」 

緋沙子「そこに気づいたか…」 

創真「いままでに食べてきたカレーの中でも群を抜いてる美味さだぞ」 

緋沙子「(さ、流石にそこまで言われると…////)」 

創真「ん?顔赤いけど…風邪でも引いたか?」オデコピトッ 

緋沙子「~~~~~~!?!?/////」カアァ… 

創真「うわさらに赤くなった…ゆでダコみてーだな」ヘラヘラ 

緋沙子「(くっ!!なんで熱くなるんだ!私はこの男のことなど何も考えていないはずだろう!?)」 

創真「まぁ…風邪っぽいな…少し熱いし」 

緋沙子「か、風邪なんかじゃ…!!!」 

創真「でも顔赤いし熱いし…ほれ」オデコアワセ 

緋沙子「ひゃあっ!?/////」パタッ 

創真「え!?新戸!?大丈夫か!?」


休憩室 

緋沙子「む…ここは…」 

創真「お、気がついたか」 

緋沙子「幸平創真…そうか…私は倒れて…」 

緋沙子「(思い出し中)」 

緋沙子「っ!!!//////」ボンッ 

創真「おいおい大丈夫かよ…」 

緋沙子「(なんなんだこの男!くそ!////)」 

創真「ほら…濡れタオル持ってきてやったから…」ピト 

緋沙子「んっ…あ、ありがとう…」 

創真「片付けもしといたからな」 

緋沙子「…悪いな何から何まで」 

創真「大丈夫だよ」 

緋沙子「…そうだ、遅れることをえりな様に連絡しないと」 

創真「ああそれもしといたよ」 

緋沙子「なぜえりな様の連絡先を…?」 

創真「ん?この前総帥に教えて貰ったぜ?」 

緋沙子「そ、総帥…」

創真「てことでここで休んどけな?」 

緋沙子「ああ…」 

創真「そろそろ夕方か…」 

緋沙子「夕方か…」 

緋沙子「そろそろ戻らないとな…」 

創真「おいおい…大丈夫か?」 

緋沙子「ああ…少し具合は良くなったからな…」 

創真「そうか…じゃあ送ってくよ」 

緋沙子「そ、そんなことしなくても…」 

創真「まあまあ体調悪いんだろ?」 

緋沙子「ま、まぁな…」 

緋沙子「(ほとんど貴様のせいだがな…!!!)」 

創真「じゃあほら、背中」 

緋沙子「は?」 

創真「いやだからおぶってやるから、ほら」 

緋沙子「はぁ!?//////」 

創真「ほら早く」シャガミ 

緋沙子「(…まて新戸緋沙子、落ち着くんだ…ただおぶって送ってもらうだけなんだ…!!!)」 

緋沙子「わ、わかった…乗るぞ?」 

創真「おうよ」 

緋沙子「じ、じゃあ…」ギュッ 

創真「おう、じゃあ行くぞっと…」 

緋沙子「(なんだなんだなんなんだこれは!?)」 

緋沙子「(なぜ私は幸平創真にドキドキしているんだ!?)」 

創真「おい鼻息耳にめっちゃくるぞ」 

緋沙子「ひゃっ!?ご、ごめん…なさい…」 

創真「ここからそこまで遠くないからすぐ着くぞ」 

緋沙子「お、おう…」


廊下 

緋沙子「(まずい…鼓動が治まらん…)」 

緋沙子「(しかもめちゃくちゃいい匂い…///)」 

緋沙子「(これではまるで私がこいつの事を…)」 

緋沙子「(ないない!!!!!)」 

緋沙子「(ありえないぞ!こんな男に!)」 

創真「あ、もう少しくっつけよ落ちるぞ」キュッ 

緋沙子「ひゃあ!?」 

創真「よし、もう少しだからな」 

緋沙子「(まずいまずいまずい!!!くそ!なぜドキドキしているんだ!)」 

創真「…なぁ新戸」 

緋沙子「ふぁい!なんだ!」 

創真「(ふぁい…?)」 

創真「あのな?あんまり締め付けられると…その…」 

緋沙子「…?」 

創真「わかったいいわそのままで」


自室前 

創真「お、ついたぞー」 

緋沙子「も、もうか…」 

緋沙子「(って、私はなぜ残念がっているんだ!?)」 

創真「降りれそうか?」 

緋沙子「え、っと…」 

緋沙子「無理…かな(降りれるぞ、大丈夫だ)」 

創真「そっか、じゃあ鍵開けないとな」 

緋沙子「(あれ…私何言って…)」 

創真「っと、よし開いたぞー…この体勢から開けるのはきついな」 

緋沙子「(もういいか…)」 

創真「とりあえず横になるか?」 

緋沙子「ああ…」 

創真「じゃあ俺はそろそろ帰るぞ?」 

緋沙子「え…」 

創真「大丈夫大丈夫、新戸のこと話したら薙切来るってさ」 

緋沙子「えりな様が…」 

創真「そ」 

緋沙子「…わかった、本当にありがとうな」 

創真「いいってことよ!んじゃあ!」ガチャッ 


緋沙子「…」 

緋沙子「幸平創真…」 

緋沙子「なぜ私はあんなやつに…」 

緋沙子「っ////思い出すな!」 

緋沙子「あぁ…/////」 

ガチャッ 

えりな「緋沙子!?大丈夫!?」 

緋沙子「えっえりな様っ////」 

えりな「大丈夫?顔赤いわよ?」 

緋沙子「は、はい…」 

えりな「今日は私が看病するから…早く治しなさいよ?」 

緋沙子「…ありがとうございます」


翌日 

緋沙子「ふう…」 

えりな「もう平気かしら…?」 

緋沙子「もう大丈夫です、えりな様」 

えりな「よかった…もし体調悪くなったら言いなさいよ?」 

緋沙子「はい…ありがとうございます」 

えりな「じゃあそろそろ登校しないと…朝ごはん食べる?作ってあげるわ」 

緋沙子「お願いします…!」 

えりな「じゃあ少し待っててね」 

コンコン 

えりな「?誰かしら…」 

ガチャッ 

えりな「どな…た…え?」 

創真「お、薙切じゃん」 

緋沙子「(幸平創真っ!?)」 

えりな「なんでここに来たのよ!」 

創真「え、そら心配だからな」 

えりな「そ、そう…入る?」 

創真「お、じゃあそうするわ」 

緋沙子「(心配…)」 

緋沙子「(なんだろう…こんなに嬉しいのは…初めてだぞ…)」

創真「お、元気そうじゃん!」 

緋沙子「ま、まぁな」 

えりな「まぁ私が看病しましたからね」 

創真「お、薙切が?珍しいな」 

えりな「め、珍しくなんてありません!」 

創真「そうか?あんまいそういうイメージなかったからなぁ…」 

緋沙子「(それは同意しておこう)」 

えりな「そうなの!?」


えりな「ま、まぁいいわ!それより緋沙子の朝食を…」 

創真「お、朝飯まだなのか」 

緋沙子「そ、そうだが…」 

創真「極星寮で取れたりんご持ってきたから少し切ろうか?」 

えりな「果物も栽培してるの?」 

創真「おう、先輩とかがやってる農園でな」 

緋沙子「りんごか…少し頂こう」 

創真「あいよ、じゃあ台所借りるぜ?」 

えりな「あ、じゃあ私も借りるわね」 

緋沙子「はい…」


緋沙子「(なんだろう…幸平創真に出会った当初はこんな気持ち抱かなかったはずなのに…)」 

緋沙子「(スタジエールの後から…幸平創真への気持ちは変わったが…)」 

緋沙子「(なぜこうもドキドキするんだ…)」 

緋沙子「(…最近少しおかしいな)」


創真「新戸~、りんご持ってくぞ~」 

緋沙子「あっ、ああ!」 

緋沙子「(普通に振舞え…普通だ…)」 

創真「ほらよ、そういや熱はあるのか?」 

緋沙子「いや、特にないな」 

創真「そっか…よかったな」 

緋沙子「まあ…早めに運んでくれたのが良かったんだろうな…ありがとう」 

創真「いいってことよ!」 

緋沙子「…明後日の土曜日、暇か?」 

創真「え?うん、まぁ…暇じゃないかな」 

緋沙子「そうか…じゃあ…少し付き合え」 

創真「ん?いいけど」 

緋沙子「(よし!)」 

緋沙子「って何を言ってるんだ私はああああああ!!!」 

創真「!?」ビクッ 

緋沙子「はー…はー…」 

創真「おいおい平気か?やっぱ熱あるんじゃあねーの?」オデコピトッ 

緋沙子「ひゃあ…」 

創真「…少し熱いな」 

緋沙子「ば、ばかもの!もう少し自覚を持ったらどうだ!」 

創真「…え?」 

緋沙子「あっ、いや、その…」 

創真「よくわかんねーけど…体調わりーなら休めよな?」 

緋沙子「あ…うん…」 

創真「りんご食べるか?」 

緋沙子「ああ…頂こう…」 

創真「ほら、口開けろよ」 

緋沙子「ん…あーん…」シャクッ 

緋沙子「おいしい…」 

創真「そっか、よかったぜ」 

緋沙子「…」 

緋沙子「!?」 

緋沙子「(何をやっているんだ私は!?)」 

創真「おおどうしたそんな驚いた顔して」 

緋沙子「(まずいまずいまずい!!!このままではおかしくなってしまう!)」 

緋沙子「(くそ…なぜこんなやつを…)」 

創真「新戸」ボソッ 

緋沙子「ひゃっ!?耳元で囁くな馬鹿者!/////」 

創真「すまんすまん…反応が見たくてな」 

緋沙子「どういうことだ…」 

創真「いや、新戸なら可愛い反応してくれそうだったからさ」 

緋沙子「かわっ!?は!?」 

創真「ん?」 

えりな「ご飯できたわよ~って…何してんなあなた達…そんなに仲良かったの?」 

緋沙子「えっえりな様!これは違います!」 

えりな「…まぁいいわ、冷めないうちにご飯食べちゃいなさい」 

緋沙子「はい!ありがとうございます!」 

えりな「っと、もうこんな時間…緋沙子は体調悪いなら休みなさい?私はそろそろ向かうわ」 

緋沙子「はい…わかりました!」 

えりな「じゃあね…あと幸平くん」 

創真「ん?」 

えりな「…頑張りなさいよ?」 

創真「…おうよ」 

緋沙子「え?」


緋沙子「いまのは…」 

えりな「なんでもないわ、じゃあね?」バタン 

創真「おうよー」 

緋沙子「は、はい…」 

創真「さーて…おとなしく休んどけよ?」 

緋沙子「あ、あぁ…」 

創真「今日は様子みとくか?」 

緋沙子「そ、そうだな…ていうか幸平創真、お前は行かないのか?」 

創真「ん、今日は休みにしてもらったわ」 

緋沙子「なんでそんなことを…」 

創真「いや…だって心配じゃん?」 

緋沙子「そっ、そんなの…」 

創真「いやー、新戸が熱っぽいって言ったら先生が心配しててなー…そしたら看病してやれって…」 

緋沙子「そ、そうか…」

創真「一応了承?は得てるから心配しなくていいぞ」 

緋沙子「だっ誰が心配など!」 

創真「はいはい病人は寝とけって」 

緋沙子「ぐぬぬ…」 

創真「で?熱は?」 

緋沙子「…少しある」 

創真「そうか…とりあえず朝飯食っちまおうか」 

緋沙子「そうだな…」


20分後 

緋沙子「ごちそうさまでした」 

創真「ごちそうさま!」 

緋沙子「さすがえりな様だ…とても美味しかった」 

創真「こんな朝飯食べたの初めてかもなぁ」 

緋沙子「そうだな!」 

創真「じゃあ俺片付けてくるから、ゆっくりしとけ?」 

緋沙子「あぁ…何から何まですまないな」 

創真「いいってことよ、早く直してもらわねぇとな」 

緋沙子「そうだな…頑張るよ」


創真「そういや新戸って休みの日とか何して過ごしてるんだ?」 

緋沙子「私は…読書とか…かな?」 

創真「読書かー、俺は小説とかは読まないなー」 

緋沙子「なにも小説ばっかりじゃあないぞ?漫画も読むし」 

創真「お、漫画か!何読んでるんだ?」 

緋沙子「そうだな…週刊シャンプーは読んでるか?」 

創真「毎週買ってるわ~」 

緋沙子「おお、なら分かるかもな…『ニャンピース』とか『まると☆』とか…」 

創真「ああ!ニャンピースは俺も好きだぞー」 

緋沙子「おお!あとは…恋愛漫画くらいかなぁ」 

創真「恋愛漫画?」 

緋沙子「結構いい話だったりするからな…」 

創真「へぇ…意外だなぁ」 

緋沙子「な、なんだと!」 

創真「なんか恋愛漫画とか読んでるイメージなかったわ」ヘラヘラ 

緋沙子「くっ…」 

創真「どんなの読んでるか終わったら見せてくんね?」 

緋沙子「別に構わないが…興味でもも持ったのか?」 

創真「まぁ新戸が読んでるんなら気になるなー」 

緋沙子「は?」 

創真「ん?あぁ、いや、意外な一面?みたいな感じで少しな?」 

緋沙子「そういうことか…」 

緋沙子「(そうか…)」



15分後 

創真「ふ~終わったぁ」 

緋沙子「お疲れ様」 

創真「よ~し、隣座っていいか?」 

緋沙子「えっ!?別に構わないが…」 

緋沙子「(何だいきなりこいつは!!!)」 

創真「そっか、よいしょっと」ポスッ 

緋沙子「!?」 

緋沙子「(気が付かなかったが…こいつこんなにいい匂いがするのか!?)」 

緋沙子「(なんだこの匂い…ずっと嗅いでいたい…あぁ…///)」 

創真「ん?どした?」 

緋沙子「…///」ポー… 

創真「おーい?新戸?」 

緋沙子「…はっ!なんだ!どうした!」 

創真「い、いや…なんかずっとニヤついてて怖かったんだが…」 

緋沙子「ニヤつい…!?」 

緋沙子「(顔に出ていたのか…くそ!)」 

創真「大丈夫か?」 

緋沙子「だ、大丈夫だ!」 

創真「そっか、ならいいか」 


創真「さて、恋愛漫画とやらを読んでみますか」 

緋沙子「洗い物してる間に何本か持ってきたぞ」 

創真「おお!ありがとな~」 

緋沙子「おすすめは…これだな」スッ 

創真「よし、読んでみるかなぁ」 


30分後 

創真「…ふぅ」 

緋沙子「お、読み終えたか?」 

創真「ああ…」 

緋沙子「結構早かったな、私は1冊1時間くらいかかるというのに」 

創真「漫画はすらすら頭に入ってくるからつい早くなるな…この漫画結構面白いな」 

緋沙子「だろう?えりな様も涙を流しながらご覧になってたからな」 

創真「薙切もか…」 

緋沙子「…2巻目もあるが読むか?」 

創真「もちろん、その前に少しキッチン借りていいか?」 

緋沙子「構わないぞ」 

創真「おっけー、ちょっくら行ってくる」

緋沙子「ふむ…」 

緋沙子「(真剣に読んでるときに何度もチラ見してしまったが…かなり…その…)」 

緋沙子「(かっこいいな…)」 

緋沙子「(…)」 

緋沙子「(…もう自分に嘘はつけない…な)」


創真「ただいま~っと」 

緋沙子「おお、何をしてたんだ?」 

創真「ホットミルク作ってた、ほら新戸の分」スッ 

緋沙子「あぁ…ありがとう」 

創真「…よし、2巻目も読んじまうか~」 

緋沙子「じゃあ私はこれにしようかな…」 

創真「…」 

緋沙子「…」 

創真「…」ペラッ 

緋沙子「…」 

緋沙子「(会話が続かない…)」

緋沙子「(どうしたらいいのだ…変に意識してから頭が回らないぞ…)」 

緋沙子「(ま、漫画読んでれば早く時間が過ぎるだろう)」 


30分後 

創真「…ふ~ぅ」 

緋沙子「っ!?」ビクッ 

創真「どうした新戸!?」 

緋沙子「いっいきなり背伸びするな!」 

創真「えぇ…」 

緋沙子「そ、それより読み終わったのか?」 

創真「ああ!」 

緋沙子「時間は…11時か」 

創真「11時かぁ…1番なにもやることがない時間帯だよなぁ~」 

緋沙子「お昼にはまだ早いし…テレビも特にやってないし…」 

創真「トランプでもするか?」 

緋沙子「…まぁ少しなら」 

創真「よっしゃ、何できる?」 

緋沙子「大富豪と…7ならべと…ばばぬきと…ダウト…かな」 

創真「ダウト?なんじゃそりゃ」 

緋沙子「知らないのか?」 

創真「初めて聞いたわ」 

緋沙子「覚えるついでに少しやるか?」 

創真「やってみるか」


20分後 

創真「4」 

緋沙子「5」 

創真「ダウト」 

緋沙子「くっ、まさか全部持ってるな!」 

創真「ひひひ…6」 

緋沙子「7...」 

創真「ダウト!」 

緋沙子「~~~!!」バンバン 

創真「痛ってぇ!叩くなよ!」 

緋沙子「ぐぬぬ…」 

創真「このゲームカード偏るなほんと」 

緋沙子「ああ…二人でやるとそれが辛いんだ」 

創真「別のにするか…」 

緋沙子「…そうだな」


緋沙子「うーん…特にやることないんだよな…」 

創真「元気な時は料理ばっかしてるからな俺ら」 

緋沙子「趣味の一つでも作っておけばよかった…」 

創真「恐ろしい程に何も無い時は…寝るのが一番なのか?」 

緋沙子「昼寝…か」 

創真「そうそう、体も休まるし」 

緋沙子「悪くは無いな…」 

創真「寝るとしてもソファーだとなぁ」 

緋沙子「なんでだ?」 

創真「いやベッドの方があったかいだろ?」 

緋沙子「まぁそうだが…」 

創真「枕もねぇしな」 

緋沙子「枕…枕か」 

創真「お、おう」 

緋沙子「そこにある」 

創真「え、どこにもないけど」 

緋沙子「…膝枕」 

創真「膝枕か、いいぜ?」 

緋沙子「えっいいのか!?」 

創真「?おう」 

緋沙子「(ダメもとで言ってみただけなんだがな…これはチャンスなのか?)」 

緋沙子「よ、よよよよし、じゃあ…膝…借りるぞ」ポスッ 

創真「おうよ!」 

緋沙子「(なんだこの絶妙な固さは!)」 

緋沙子「(くそ!ずっと寝ていたい!)」 

緋沙子「(ああ…癖になる…)」

緋沙子「(くそ…こんなに近くで一緒にいるのは初めてだからな…)」 

緋沙子「(ドキドキする…)」 

緋沙子「(これが…恋なのか…?)」 

緋沙子「(このままでは落ち着かないな…)」 

緋沙子「(少し目を瞑ろう…)」 

緋沙子「(…)」 

緋沙子「…んぅ」

...................................................... 
...................................................... 

────と? 

緋沙子「…ん?」 

創真「お、やっと起きたか」 

緋沙子「ゆきひら…そうま…」 

創真「おお、眠そうだな」 

緋沙子「…今何時だ?」 

創真「いまは1時半だな」 

緋沙子「1時半か…もう2時間も…」 

創真「いい寝顔だったぜ?」 

緋沙子「…!?」 

創真「さて、昼飯にすっか」 

緋沙子「待て!」 

創真「ん?」 

緋沙子「…寝顔、変じゃなかったよな?」 

創真「ん?ん~…普通だな」 

緋沙子「ならよかった…」 

緋沙子「(ニヤついてたりしたらもう…恥ずかしすぎる)」

創真「(…)」 

創真「(…かわいかったなぁ)」


創真「よーし、昼飯にしようぜー」 

緋沙子「昼か…私はそこまで昼は食べないから少なめでいいぞ」 

創真「あいよ!」 

緋沙子「ちなみに何を作るんだ?」 

創真「んー…まぁ無難にうどんかなぁ、消化にいいし」 

緋沙子「うどんか、久しぶりに食べるかもしれないな」 

創真「すぐ出来るから待っててくれな」 

緋沙子「わかった」


20分後 

創真「出来たぞ~」 

緋沙子「おお!」 

創真「ほいっと、熱いから気をつけてな?」 

緋沙子「鍋焼か…前に鍋焼きうどん研究会と食戟したとき以来見てないな」 

創真「そんな研究会あるのかよ」 

緋沙子「この学園にはかなりの数の研究会やら部活があるからな」 

創真「…串団子研究会とかあったりするの?」 

緋沙子「あるぞ?」 

創真「あるんかよ!」

創真「すげー多いんだな研究会」 

緋沙子「私の知ってる中であまり知られてないのが…シュールストレミング研究会…だな」 

創真「シュールストレミング?」 

緋沙子「ああ…缶詰なんだがな…凄いんだ、色々と」 

創真「へー、今度行ってみようかな」 

緋沙子「やめておけ、嗅覚が失われる」 

創真「え?」 

緋沙子「私からはやめておけとしか言えないからな…」 

創真「…そんなやべぇのか」 

緋沙子「トップクラスにやばいぞ」 

創真「…うどん食うか」 

緋沙子「…そうしよう」



20分後 

二人「ごちそうさまでした」 

創真「ふぅ、食った食った」 

緋沙子「うどんってこんなに美味しいんだな…」 

創真「前に田所って奴が風邪引いてな、そん時に作ってみたんだが結構好評だったから今回も同じやつにしたわ」 

緋沙子「田所…あぁ、あの子か」 

創真「お、知ってるのか?」 

緋沙子「合宿の時に少し話したくらいだがな」 

創真「へぇ!あの時か!」 

緋沙子「たまたま見かけてな、お互い名前を知る程度だったから話はできた」 

創真「そっか~」 

緋沙子「田所さんとは同じ寮なんだよな?」 

創真「おう」 

緋沙子「そうか…」 

緋沙子「(…羨ましい、な)」

創真「そういや2時半から薙切が来るぜ」 

緋沙子「えりな様が!?」 

創真「ああ、なんか今日中にやるべき事は全て終わらせたとか連絡来たぞ」 

緋沙子「でも2時半から確か味見会が…」 

創真「全部昨日のうちに別の日に変えてもらってたみたいだぜ?」 

緋沙子「そうだったのか…」 

創真「おう、だから薙切が来たら俺は寮に戻るぜ」 

緋沙子「え…」 

創真「お?まさか居て欲しいとか~?」ニヤニヤ 

緋沙子「…うん」 

創真「え?」 

緋沙子「っ出来れば…居て欲しい…」 

創真「新戸…」 

緋沙子「…なんだか…最近貴様を見てると…その…」 

創真「…」 

緋沙子「ドキドキする…というか…」 

創真「…」 

緋沙子「だから…その…出来れば、一緒に…」 

創真「新戸…お前…」 

緋沙子「ああ…もう隠さない…」 

緋沙子「私は」 


緋沙子「幸平創真、お前が好きだ」 


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...................................................... 

緋沙子私室ドア前 

えりな「…」 

えりな「…よく頑張ったわね、緋沙子」 

えりな「はぁ…入りにくいわこんなの」 

えりな「…帰りましょっと」


緋沙子私室 

緋沙子「…幸平」 

創真「新戸…」 

緋沙子「返事を…聞かせてくれないか?」 

創真「俺は…」 

緋沙子「…」 

創真「…新戸、いや」


創真「緋沙子が好きだ」 


緋沙子「っ、それって」 

創真「…おう」 

緋沙子「…本当か?」 

創真「本当」 

緋沙子「これは夢か?」ポロポロ 

創真「夢じゃない」ギュッ 

緋沙子「んぁっ…創真…」ギュウッ 

創真「…緋沙子」 

緋沙子「なんだ…?」 

創真「俺と…付き合ってくれ」 

緋沙子「…そんなの」 


緋沙子「断るわけないだろう!」ニコッ

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...................................................... 

翌日 


創真「っていうことがあってな?」 

緋沙子「…////」 

えりな「へぇ…頑張ったじゃない!」 

創真「あん時の新戸といったらもうすげぇ可愛くてな?」 

緋沙子「それ以上言うな!////」 

えりな「あらあらお熱いことで、幸平くん?お話はまだ沢山あるわよね?」 

創真「もちろん!その後新戸が…」 

緋沙子「わー!やめろー!」 


『その後』 

えりな「いいお話、ありがとうね?」 

創真「いいってことよ!これも協力してくれたお礼みたいなもんだしな」 

緋沙子「ぐ…////」 

創真「よし、いい時間だし…そろそろ寮に帰るわ!」 

えりな「わかったわ、気をつけてね?」 

緋沙子「また明日な」 

創真「おう、じゃーなー新戸ー薙切ー」バタン 

えりな「あら、見送らなくていいの?」 

緋沙子「まさか」 

えりな「あらそうなの…」 

緋沙子「…あ、少し外の空気を吸いに行ってきますね(棒)」バタン 

えりな「いってらっしゃい?」 


中央広場 

創真「お、きたきた」 

緋沙子「歩くペース速すぎだ…」ハァハァ… 

創真「そうかー?」ヘラヘラ 

緋沙子「ぐぬぬ…その顔やめんか!」 

創真「まあまあ、寮遊びに来る?」 

緋沙子「その為に出てきたんだぞ」 

創真「あいよ、じゃあ行こうか『緋沙子』」 

緋沙子「ああ、『創真』」



『勝負①』 

創真私室 

創真「…」 

緋沙子「…」 

創真「…」 

緋沙子「…それは」 

創真「…ほう」 

緋沙子「くっ…」 

創真「これだ!」スッ 

緋沙子「あっ」 

創真「よっしゃ上がりぃ!」 

緋沙子「くそ!ババをなぜ引かないんだ!」 

創真「だってババに手をやると表情変わってわかりやすいんだもん」 

緋沙子「なんだと!?」 

創真「いやぁこれは勝てますわ、余裕」 

緋沙子「ぐぬぬ…もう1回だ!」 

創真「はいはい…」 

緋沙子「よし、次から負けたら罰ゲームだ!相手のいうことを何でも聞く!どうだ!」 

創真「いいぜ?」 

創真「(勝ちはもらったな)」

...................................................... 
...................................................... 

創真「なん…だと…?」 

緋沙子「やった!勝った!」 

創真「毎回真顔なんて…卑怯だ!」 

緋沙子「別にどんな表情だろうが勝ったんだ!わーい!」 

創真「くっそ…で?罰ゲームなんだよ」 

緋沙子「ん、あぁ…そうだな…」 

緋沙子「よし!」

...................................................... 
...................................................... 

10分後 

創真「…10分経ったぞ」 

緋沙子「…もうちょっと」ギュッ 

創真「…仕方ねーな」ギュッ 

※罰ゲーム:10分耐久ハグ


『勝負②』 

緋沙子「創真?」 

創真「ん?」 

緋沙子「好きだ」 

創真「おぉう…」 

緋沙子「好きだ」 

創真「おぅ…」 

緋沙子「好き…だ…あー!もう耐えられん恥ずかしすぎる!/////」 

創真「弱っ」


93: ◆GLyT/qOUC2 2015/10/02(金) 23:17:58.59 id:nKlUkqjzo

『おや…緋沙子の様子が…?』 

緋沙子「…創真?」 

創真「…はい」 

緋沙子「この本は何だ?」ピラッ 

創真「そ、それは…」 

緋沙子「よろしい、タイトルを読み上げてやろうか?大声で」 

創真「それだけは勘弁してください…」 

緋沙子「…私が怒っている理由は分かるか?」 

創真「い、いえ…」 

緋沙子「ほう、なら教えてやろう…」 

緋沙子「…彼女がいるにも関わらずこんな如何わしい本を所有しているとは許せん!」クワッ 

創真「っ!」ビクゥッ 

緋沙子「私がいるのだから…こういうのは要らないだろう?」 

創真「…え、それって」 

緋沙子「…そういうことだ馬鹿者」 

創真「…緋沙子!」ガバッ 

緋沙子「んっ…まだ空は明るいぞ?そんなに盛って…」クスクス 

創真「緋沙子…ごめんな?」 

緋沙子「始めては痛いと聞くからな…優しくしてくれるなら…許す」 


『喧嘩』 

創真私室 

創真「いやそれは違うだろ?」 

緋沙子「どこがだ!こっちの方が正しいに決まってる!」 

創真「いーや、ありえない」 

緋沙子「なんだと!?それなら創真の方こそおかしいだろうが!」 

創真「ほう…?」ピキッ 

緋沙子「一体何なんだこれは!どう見てもおかしいだろう!」 

創真「おかしくねぇって!」 

二人「ぐぬぬ…!」 

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...................................................... 

廊下 

田所「(なんか2人喧嘩してるべさ…)」 

田所「(どんなことで喧嘩に…)」ドアニミミアテ 


創真「これの何が気に食わねぇんだよ!」 

緋沙子「そんなもん全てだ全て!」 

創真「なんでそんなに『きのこの川』が嫌いなんだよ!」 

緋沙子「嫌いなのではない!我らが『たけのこの海』と同じ土俵に立っているのがおかしいんだ!」 

創真「なんだと…?」 

緋沙子「ほう?言い返せるのなら言い返してみろ!」 


ギャーギャー ワーワー 

.................................................... 
...................................................... 

田所「…」 

田所「…寝よう」パタン 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋沙子「最近おかしい」

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