アニメssリーディングパーク

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アスナ「じゃあ、まず今着てるパジャマ脱いで!」 キリト「へ?」【SAO ss/アニメss】

 

ALO内

アスナ「キリト君が風邪?」

リーファ「はい。でも明日はお母さんは泊まり込みで帰ってこないし、あたしも明日から剣道の合宿があって家にいれなくて……」

リズ「でもアイツが風邪引いてるならアンタここにきて平気なの?」

リーファ「お兄ちゃんなら今寝てるので大丈夫です。なのでアスナさん!明日お兄ちゃんの看病してあげてください!こんなの頼めるのアスナさんしかいないんです!」

アスナ「分かったわリーファちゃん!明日は何時に家をでるの?」

リーファ「明日は9時から開始なのでできれば8:30に……」

アスナ「分かった!明日は私に任せて!」

リーファ「ありがとうございます!では、まだ明日の準備が残ってるのであたしはこれで!」

そう言い残しリーファがログアウトする。

リズ「しかしキリトが風邪ひくなんて珍しいわね」

ユイ「どうしてなんですかリズさん?」

リズ「昔からよく言うじゃない!馬鹿は風邪をひかないって!」

シノン「そんなことはおいといて、もう今日はお開きにしといたほうがいいかもね」

リズ「ま、そうかもね。アスナが心配して集中出来ないだろうし」ニヤッ

アスナ「もう!リズ!///」カアッ

リズ「照れない照れない。じゃ!またね!」

そう言ってリズがログアウトする。

アスナ「もう!リズったら!」

 

次の日

ピンポーン

ハーイ

ガチャ

直葉「あ!明日奈さん!おはようございます!」

明日奈が桐ケ谷家を訪れ、インターフォンを押すと、慌てた素振りの直葉が出てきた。

明日奈「おはよう直葉ちゃん」

直葉「すいません!あたし急いでるんで!お兄ちゃんは二階の自室で寝てるので!あと台所と冷蔵庫のものは勝手に使ってください!それじゃあよろしくお願いしますね!!」

それだけ言い残し、足早に去っていく。

明日奈「お邪魔しまーす」

明日奈が恐る恐る入る。桐ケ谷家からは人の気配がしない。

明日奈「(ホントに今日一人なんだ。てことは和人君と二人きり//)」テクテクテク

そんなことを考えながら、二階に上がり、和人の部屋に入る。

明日奈「失礼しまーす」ソーッ

和人「zzZ」スヤスヤ

明日奈が部屋に入ると、和人はベッドの上でぐっすり眠っていた。

明日奈「(きゃー//和人君の寝顔可愛い//)」

思わず写メをとりそうになるが、それをこらえる。

明日奈「(ってダメダメ!今日は看病しに来たんだから!!)ユイちゃん」

ユイ「はいママ。おはようございます」

 

明日奈「おはようユイちゃん。今の和人君の体温ってどのくらい?」

ユイを呼び出し、体温の確認をする。

ユイ「只今のパパの体温は37.4°Cです」

明日奈「37度……どうやら微熱のようね」

和人「んん……あれ?明日奈?どうして…」ムニャ

どうやら和人が目を覚ましたようだ。

明日奈「おはよう和人君。昨日直葉ちゃんに頼まれたのよ。和人君の看病お願いって。」

和人「スグが?どうして?」

明日奈「翠さんはお仕事が忙しくて帰れなくて、直葉ちゃんは剣道の合宿があるからって」

和人「なるほどな。おはよう明日奈」フワァ

欠伸をしながら、和人が言う。

 

明日奈「調子はどう?」

和人「昨日よりは楽だけど、まだ少し頭がボーッとするな。体温は……」

体温を計ろうと、体温計を探す和人だが、明日奈が体温を教える。

明日奈「37.4°Cよ」

和人「…………なんで知ってる?」

明日奈「ユイちゃんに計ってもらったの」

和人「へー。37.4°Cか…これくらいなら平気だ」グイッ

和人は立とうとするが、明日奈に止められる。

明日奈「ダメよ!まだ寝てなくちゃ!微熱とはいえまだ本調子じゃないんだし!」

和人「はいはいわかりました」

明日奈にそういわれ、渋々ベッドに戻る。

明日奈「朝ごはん作ってくるけどお粥でいいよね?」

和人「明日奈の料理ならなんだっていいさ」

明日奈「じゃあ作ってくるね」ガチャ

明日奈が部屋から出ていく。

 

部屋には静寂が訪れる。

和人「(……暇だ…)なあユイ」

ユイ「はい!なんですかパパ?」

和人「どうして俺の体温とか分かった?」

ユイ「忘れたんですか?この間パパとママが購入したブレスレットの機能です。体温、心拍数、呼吸などをよみとり、専用のアプリが受信するものです。お互いの体調が分かるように設定されたのはパパのはずですが?」

和人「そういえばそんなことをしたな…」

思わず頭を抱えてしまう。

ユイ「そういえば里香さんからメールが届いてます」

和人「里香から?内容は?」

ユイ「えっとですね……昼過ぎにお見舞いに行くから待ってなさい!とのことです。返事はどうしますか?」

和人「あーそうだな……着いたら勝手に上がってくればいい。って返事しといてくれ」

ユイ「了解です。パパ」

 

ガチャ

明日奈「和人君出来たよ」

明日奈が部屋に土鍋ごと持ってくる。

和人「おう!そこの机の上に置いてくれ」

明日奈がそれを机の上に置くと、蓋を開ける。

ブワッ

たくさんの蒸気と共に、美味しそうな匂いが部屋に広がる。

明日奈「和人君の調子もよさそうだし、卵とじの雑炊にしてみたんだけどどうかな?」

ユイ「美味しそうですねパパ!」

和人「ああそうだな。それじゃあ早速!いただきます!!」

和人が一口目をほうばろうとするが、思いの外熱かった。

和人「あちっ!!」

明日奈「出来立てだから気をつけてね?」クスクス

和人「言うのが遅いよ明日奈……」フーフー

充分に冷まし、今度こそほうばる。

和人「モグモグ…!!これはうまい!今まで食べたどの雑炊よりもおいしい!!」

明日奈「ありがと和人君」ニコッ

美味しそうに食べる和人を見て、自然と笑みがこぼれる。

ユイ「ママ!私も食べたいです!」

和人の端末から光景を見ていたユイが、明日奈にお願いする。

明日奈「ふふふ…わかったよユイちゃん。今度ALOで作ってあげるね」

ユイ「本当ですか!?ありがとうございますママ!」

 

和人「ところで明日奈。朝飯は食ったのか?」

明日奈「い、一応食べたよ。パン一枚だけ…」

和人「それで平気なのか?」

明日奈「平気だy」グー

明日奈「あっ///」カアッ

和人「へー。平気なんだな」ニヤニヤ

和人がニヤつきながら明日奈に聞く。

明日奈「もう!和人君の意地悪!」プクーッ

明日奈が頬を膨らませる。

和人「なら少しやるよ。ほら、アーン」

明日奈「い、いいよ!風邪がうつっちゃうかもしれないし!」

和人「その時は俺が看病してやるからさ。ほら!アーン」

和人が雑炊を一杯掬い、明日奈に差し出す。

明日奈「あ、アーン//」パクッ

明日奈が折れ、それをほおばる。

明日奈「んー!おいしい!」

和人「顔が真っ赤なのは?」

明日奈「それは和人君がこんなことするから…もう!和人君のイジワル!//」

ユイ「(どうしましょう……この二人は私が見ているということを忘れてますね……)」

どこであろうといちゃつけるバカップルの鑑である。

 

しばらくして

和人「ふー、食った食った。ごちそうさまでした!」

明日奈「お粗末さまでした。さ、和人君は寝ててね。洗い物とか洗濯は私がするから」

明日奈が土鍋を運びながら言う。

和人「そんないいよ明日奈!洗濯なんて...」

和人が戸惑いながら言う。

明日奈「別に良いでしょう!私がやりたくてやるんだから!」

和人「明日奈がそこまで言うなら...」

ここで自分が折れないと明日奈は聞かないと判断した和人は、しぶしぶ了承した。

明日奈「じゃあまず今来てるパジャマ脱いで!」

和人「へ?」

突拍子すぎて言葉を失う。

明日奈「昨日からなら汗かいてるでしょ?だから早く!」

和人「はいはい....って明日奈!部屋から出てくれよ!」

明日奈「?なんで?」

和人「いやだから恥ずかしいというかなんというか…とりあえず!着替えたらちゃんと渡すから!」カアッ

明日奈「はーい」クスクス

照れて赤くなっている和人をよそに、明日奈は笑いながら部屋を出ていく。

 

その後、着替えを終え、明日奈に洗濯物を渡した和人は、ベッドの上で退屈していた。

和人「(ああ!どうしてこんな時に風邪なんて引いちまうんだ!これじゃあ明日奈と二人っきりでも退屈じゃないか!ユイはさっきから呼んでも反応しないし。反抗期かあいつ?ってそんなことより!もう寝るか…)」

諦めて、不貞寝をするが、その30秒後、和人は夢の中だった。
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ガチャ

明日奈「和人君!お昼はうどんにしたけど…って寝ちゃってる」

和人「zZZ」スピー

明日奈が昼ご飯を持ってくるが、和人は爆睡していた。

明日奈「(あーもー何この可愛い寝顔!普段の格好いい顔と違ってこういう無防備な感じもたまらない!!い、一枚だけならいいよね?)」

携帯を取りだし、和人の寝顔を撮影する。

明日奈「(絶対これ待ち受けにするわ!!ってこんなことやってる場合じゃないや)和人君。起きて!お昼だよ!」ユサユサ

寝ている和人をゆすって起こす。

和人「んあ?もうそんな時間か……」

和人が起き上がり、体を伸ばす。

明日奈「そうだよ。ちなみにお昼は明日奈ちゃんとくせいのうどんなんだからね!」

和人「どれどれ...お!これもうまそうだ!いただきます!!」

今度は熱さに気をつけて食べる。

明日奈「クスクス」

その光景を見て、明日奈が笑みをもらす。

和人「ん?ほうひはあふな?(どうした明日奈?)」

和人がうどんを食べながら聞く。

明日奈「ちゃんと食べてから話してよ!…和人君は何でも美味しそうに食べるなあって」ニコニコ

和人「それは明日奈の料理が上手いからだよ。っとごちそうさま」

明日奈「熱のほうはどう?」

和人「うーん…36.7°Cだからもう平熱だな」

和人が自分のスマフォを見て答える。

明日奈「でも無理しちゃダメよ!君はいつも無茶するんだから」

明日奈が部屋を出ながら和人に言う。

 

和人「…………」

また部屋に一人残される。

和人「………寝るか…」

グカー

僅か三秒で夢の中におちていった和人であった。


ガチャ

明日奈「和人君起きてる?」

その他の家事を済ませた明日奈が和人の部屋を訪れる。

和人「zzZ」グガー

明日奈「寝ちゃったんだ」フワー

そういって明日奈も欠伸をする。

明日奈「そういえば昨日はあまり寝てないな……ちょっとだけならいいよね?」

そう呟いて、和人のベッドにもたれるようにして、明日奈も眠りにつく。

明日奈「zzZ」スヤスヤ

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ガチャ

里香「おーい!お見舞いにきてやったよ!」

勝手に桐ケ谷家にあがりこんだ里香が和人の部屋を開ける。

里香「ってあり?」

和人「ムニャムニャ……アスナ……スキダ……」zzZ

明日奈「キリトクン……ダイスキ……」zzZ

そこには和人のベッドにもたれるようにして寝ている明日奈と、明日奈の手を握りながら眠りこけている和人の姿だった。

珪子「ちょっと里香さん!急に止まらないでくださいよ!」

入口で里香が急に止まったため、珪子が文句を言う。

里香「シーッ、どうやら私らはお邪魔みたいだわね…」

珪子「へ?なんのことですか?」

里香「まぁ私らは退散しときましょ!」

そういって、いまいちわかっていない珪子を里香が連れて部屋を出ていく。

この後、二人が目を覚ました時にはもう夜の7:30だったとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

元スレ

アスナ「キリトくんが風邪をひいた?」

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