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カズマ「なんでベッド一つだけなんだよ!?」 アクア・めぐみん・ダクネス「「「…」」」 【このすばss/アニメss】

 

カズマ『馬小屋で寝泊まりしている俺たちだが、ある日諸事情により一日だけ馬小屋が使えなくなった』

 

カズマ『そこで一泊だけ宿に泊まる事になった。が……』

 

ベッド一つ『…』

 

カズマ「なんでこの部屋はベッド一つだけなんだよ!?聞いてねぇぞ!!」

 

アクア・めぐみんダクネス「「「…」」」 カズマ「なんでこの部屋はベッド一つだけなんだよ!?聞いてねぇぞ!!」

カズマ「ったく。結局、宿屋の手違いかよ!」

 

めぐみん「部屋を変えては貰えないんですか?」

 

カズマ「あいにく満杯だそうだ。手違いって事で宿代をサービスするから、今日だけベッド一つで我慢してくれ、だと!」

 

アクア「まったく、教育がなってないわよ!!この女神をもてなすなら、もっとちゃんとしなさいっての」

 

ダクネス「ま、まぁまぁ。たまにこういう場合もあるさ!そういう時こそ忍耐だぞ、忍耐!」

 

カズマ「…で? どうすんだよ?ベッド一つって事は誰か一人がベッドで、後は床で寝ることになるが?」

 

アクア「私は嫌よ!?高貴な女神をこんな地べたで寝かせるなんてそんな罰当たりな事許さないんだから!!」

 

めぐみん「わ、私だって嫌ですよ。今日はフカフカのベッドで寝たい気分なので…」

 

ダクネス「わ、私は別に床でも構わないぞ。なにせ、床で寝ると体が痛くなると言うが、実際どのように痛くなるかをこの体で味わいたい…///」

 

カズマ「………ひとまずダクネスは床でいいらしい。が、後の二人がベッドとなると、話し合いが必要だな」

 

 

アクア「なら、めぐみん、この私に譲りなさい。ここで女神に恩を売れば、後で良い事があるわよ」

 

めぐみん「嫌ですよ!!それに、アクアの自称女神はもういいですから」

 

アクア「なんでよおおぉぉーー!!!なんで、信じてくれるのよ、私、正真正銘の女神なんですけど!?」

 

めぐみん「とにかくアクアの方こそ、譲って下さいよ!年下に優しく譲ってあげるのが、年上の礼儀なんじゃないですか!!」

 

アクア「ムカッ。いつもシュワシュワを飲もうとするのを阻止したら『私だって大人ですよ」って言い返す癖に、今日に限って年下面するんじゃないわよ」

 

めぐみん「この無駄に体の大きい痛い子!!」

 

アクア「なんですって、この爆裂バカのロリッ子娘!!」

 

めぐみん「なんですと!!」

 

アクア「なによ!!」

 

めぐみん・アクア「「ぐぐぐぐぐぐっ」」ジリジリ

 

ダクネス「コラコラ、二人とも仲間同士で喧嘩は止めないか!」

 

アクア「だって、めぐみんが分からず屋だから…」

 

めぐみん「そういうアクアこそ、真の分からず屋ですよ!」

 

アクア「ムキーー、女神に対してそういう態度、覚悟出来てんでしょうね!!」

 

ダクネス「だから、喧嘩は止めろと言っただろ!!」

 

カズマ「ったく、話し合いが無駄なら、じゃんけんだな。」

 

アクア・めぐみん「「じゃんけん?」」

 

カズマ「あぁ。もう、じゃんけんで決めろ!」

 

 

カズマ「ただし、一回勝負だ。そろそろ眠くなってきたしな…」フワァーー

 

めぐみん「と、カズマは言っていますが、どうしますか?」

 

アクア「いいわよ。」

 

めぐみん「分かりました。では、じゃんけんで。ですが、容赦はしませんよ、アクア」

 

アクア「そんな台詞そっくりそのまま、お返しするわ」

 

めぐみん「負けても文句なしですよ」

 

アクア・めぐみん「「最初はグー…じゃんけん……」」

 

アクア・めぐみん「「ポン!!」」←アクアはチョキ、めぐみんはグー

 

アクア「あーーーーーーーーっ!!?」

 

めぐみん「やりました…勝ちましたぁーー!!」

 

カズマ「じゃあ、ベッドを使えるのはめぐみんって事でいいな。」

 

ダクネス「やれやれ。ようやく落ち着いて…」

 

アクア「ちょっと、待ちなさい!!!」

 

 

カズマ「んっ?」

 

めぐみん「なんですか?」

 

アクア「今の勝負明らかにズルよ!」

 

めぐみん「ズル?どこがズルだと言うんですか?」

 

ダクネス「見る限り、公正に勝負がついているようだが…」

 

アクア「いいえ、ズルよ。だって、私が先にチョキ出してから、めぐみんはグーを出したのよ…明らかに後出しじゃないの!!」

 

めぐみん「なんですか、それ!?私は後出しになんてしていませんよ!!」

 

アクア「嘘よ。私はちゃんとこの目で見たんだから!」

 

めぐみん「さては負けた事に不満を持って言いがかりを付ける気ですか!?勝負前に私は「負けても文句なし」と言いましたよねっ!!?」

 

アクア「じゃんけんにする返答と容赦しないの返答は確かにしたけど、負けても文句なしに関する返答はしてないから、それは無効よww」クスクス

 

めぐみん「くぅ~、それこそズルですよ!私のバカにする気ですか!!」

 

アクア「私を馬鹿にしてるのは、めぐみんの方でしょ?普段から私に対する態度と扱いが…」

 

カズマ「おい、二人ともいい加減n」

 

ダクネス「もう、いい加減にしないか!!!」

 

めぐみん・アクア「「っ!?」」

 

カズマ「わっ、びっくりしたぁ!?」

 

ダクネス「先ほどから見ていれば喧嘩を始めたからカズマの提案で公平にじゃんけんにし、めぐみんが勝ったからそれで良いと思ったら、今度はアクアが文句を付ける……」

 

ダクネス「これだと、いつまでたっても堂々巡りだぞ!!」

 

めぐみん「ですから、それはアクアが…」

 

アクア「いいえ、めぐみんが…」

 

ダクネス「もういい!!これ以上喧嘩するのなら私がベッドで寝て、二人は床で寝てもらう事にしよう」

 

アクア・めぐみん「「えええぇーーー!?」」

 

カズマ「おい、それで喧嘩は収束するのか、ダクネス?」

 

 

ダクネス「無理矢理だから収束の見込みは無しだ。だが、どのみち喧嘩を止めるにはこうするしかない」

 

カズマ「そういう事か。けどよ、やっぱ………」チラッ

 

アクア「ずるいわよ、ダクネス!最初からこうするつもりだったんでしょ!?」

 

めぐみん「そうですよ。抜け駆けは許しませんよ」

 

ダクネス「最初からでも、抜け駆けでもない!元はと言えば…喧嘩ばかりで、ベッドに寝るのが誰かを早く決めないでモタモタしているお前達が悪いんだぞ!」

 

アクア「うっ……」

 

めぐみん「た、確かにそうですが…」

 

カズマ(まっ、この場合ダクネスのが正論で、一枚上手だな)

 

 

アクア「で、でも…私は納得いかないわよ!!」

 

めぐみん「私もです!」

 

ダクネス「納得いくもいかないも、たかが一つのベッドに誰が寝るという小さな話だろう? それで本気になるの馬鹿馬鹿しいとは思わないのか?」

 

アクア・めぐみん「「………………」」

 

ダクネス「黙ったという事は理解したって事だ。なら、話はもう…」

 

アクア「やっぱり、納得が行かないわ。そもそもダクネスは途中だから割り込んだ訳だし、貴方の一言で事が済むのもおかしいわ」

 

めぐみん「そ、そうですね、アクアの言う通りです。最初から言い争いに加わっていたのならまだしも、途中から割り込んだ挙句私がベッドに寝るって考えはおかしいですよ!」

 

ダクネス「なんだと!まだ続けるつもりか!?」

 

アクア「当然。じゃあ、さっきのじゃんけん勝負は無効って事で、もう一回よ…今度はダクネスも加えて!」

 

ダクネス「おい、何を勝手に」

 

めぐみん「分かりましたよ。言っておきますけど、今度こそ文句も無しですからね」

 

アクア「分かったわよ!」

 

ダクネス「もう止めろ!また、何か起きる予感しかしないぞ!?」

 

カズマ(と、思ったらまたかよ!めんどくせえなぁ……)

 

 

アクア「じゃあ、私は勝負前に…………ブレッシング!」

 

めぐみん「あぁーーー、ずるいですよ、アクア!?」

 

カズマ「なんだ?アクアの奴、何したんだ?」

 

ダクネス「プリーストが使える『ブレッシング』……一定時間運を上げられるスキルだ。それをアクアは自分に掛けて運を向上させたんだ」

 

カズマ「えっ、マジかよ!?」

 

めぐみん「反則です。さっき私の事をズル呼ばわりしていた癖して、アクアだって今、ズルをしたじゃありませんか!!」

 

アクア「運も実力のうちよ。つまり、スキルを使おうが、私は結局自分の運でやっている事だから反則のうちには入らないわよ」

 

ダクネス「はぁー、言いがかりの次は屁理屈とは……呆れて物が言えないぞ、私は」

 

カズマ「ってか、早く誰が寝るか、決めてくれよ?」

 

 

アクア「行くわよ」

 

めぐみん「アクアと、ついでにダクネスには負けませんよ」

 

ダクネス「私はついでか!というか、結局私も参加なのか!?」

 

カズマ「まぁ、ダクネスは途中とはいえ、ベッドで寝るって言ったしな。」

 

 

アクア・めぐみんダクネス「「「最初はグー…じゃんけん……」」」

 

アクア・めぐみんダクネス「「「ポンッ!!!」」」←アクアはパー、めぐみんダクネスはチョキ

 

アクア「なんでよおおおぉぉぉぉぉーーーっ!!?」

 

めぐみん「へっ(笑)」

 

ダクネス「最初に負けたのはアクアか。まぁ、スキルを使ったから罰が当たったのだろう」

 

アクア「うぅ~、私女神なのぃ~」ズーン

 

カズマ(明らかに駄女神且つ幸運値がかなり低いせいだな…。)

 

 

めぐみんダクネス「「最初はグー…じゃんけん……」」

 

めぐみんダクネス「「ポンッ!!」」←めぐみんはパー、ダクネスはグー

 

めぐみん「やりました、また勝ちましたよ!」

 

ダクネス「強いな、めぐみん。私の負けだ」

 

カズマ「やれやれ。やっと決まったか。じゃあ、めぐみんって事で、これにて話は終わりd」

 

アクア「タンマよ!!」

 

カズマ「はぁっ?!」

 

アクア「なんでこの私が負けなきゃならないのよ!女神よ、私は高貴で、優秀なエリート女神なのよ!!」

 

アクア「それなのに、こんな屈辱許さないんだから!!!」

 

めぐみん「またですか……」イラッ

 

ダクネス「おい、アクア。さっきめぐみんと負けたら文句無しだと約束してお前も了承したばかりだろ?」

 

ダクネス「それなのに、約束破ってまた文句を言うとは…勝手すぎるぞ」

 

 

アクア「あぁ、もう!さては、めぐみんダクネスが手を組んで、私を負けさせたのね!!きっとそうよ。」

 

めぐみん「はぁっ、なんですか、それ!!?」

 

ダクネス「本当の本当にいい加減にしないか!!パーティに入ってすぐの時から自分勝手だったり、時折上から目線の態度を見てきたが、まさかここまでとは…流石に攻めが好きな私だが、無性にお前を殴りたくなってきたぞ!」

 

アクア「だったら、じゃんけんじゃなくて、実力行使で行かせてもらうわよ。勝ったら、今度こそ文句なし。ベッドで寝られる権利を与えるって事で。」

 

カズマ「えっ!?」

 

めぐみん「いいでしょう。私も堪忍袋の緒が完全に切れました……ひとまずベッドの事よりも、アクアのその腐った性格と考えを叩き直してあげましょう、我が爆裂魔法で!」

 

カズマ「おーい?」

 

ダクネス「やるのなら、とことんやろう!!もちろん、私もめぐみんと同じようにアクアの根性を叩き直す為だ……その、決して……ふしだらな考えを持って……やろうという…訳ではない…ぞっ///」ドキドキ

 

カズマ「おい、お前ら…」

 

アクア「ここじゃやりにくいから表に出ましょう」

 

めぐみん「もちろんですよ」

 

ダクネス「言われなくともそうするさ」

 

カズマ「おい、お前ら!!」

 

アクア・めぐみんダクネス「「「いざ、尋常に勝b」」」

 

カズマ「おーーーーーーーーーい、そろそろいい加減にしろ、お前らぁ!!!!」バンッ

 

アクア・めぐみんダクネス「「「っ!!?」」」ビクッ

 

 

カズマ「もう時間も遅いし、俺だってもう眠いんだ!!」

 

カズマ「それなのに、いつまでたってもベッド一つで言い争いは続くし、最終的には俺のじゃんけんで決めるって提案が無くなって実力行使で決めるだと………」

 

カズマ「本当に本当に本当に、いい加減にしろおおおぉぉぉーーー!!!」バンバンッ

 

めぐみん「か、カズマが、なんだか普段より怖いです…」ブルブル

 

ダクネス「さっき眠いと言っていたからな……それで一層イライラしてるんだろう…///」ゾクゾク

 

めぐみん「って、ダクネス、なんだか興奮してませんか?」

 

ダクネス「決まってるさ。あのカズマが、こんなにも怒号を放っているんだ……このような迫力で罵られたらどんなに快感だろうと、想像してつい、な……///」ゾクゾクゾク

 

アクア「だってぇ~、めぐみんダクネスが……」ジワッ

 

カズマ「もういい!!だったら、俺がベッドで寝る!」

 

カズマ「お前ら三人は、床で寝ろ……以上。」

 

 

アクア「えっ!?」

 

めぐみん「今度はカズマまでもベッドで寝ると!?」

 

ダクネス「先ほど、私がアクアとめぐみんの喧嘩を止める時に出した方法を真似したな…」

 

カズマ「三人がベッドで寝ると争うなら、三人公平に同じ床で寝ろ。そんで、開いたベッドは俺が貰う……いい方法だろ」

 

ダクネス「まぁ、私は端から床で寝るつもりだから、別にベッドでなくても良い。むしろ、カズマの方法で争いが止むなら、カズマがベッドで寝ても私は構わない」

 

カズマ「じゃあ、俺が寝るわ。話は終わりだ」

 

アクア「ダメよ。どうして、カズマさんなのよ!!」

 

めぐみん「むぅ~、ダクネスみたいに喧嘩を止めるとはいえ、割って入って来たカズマに横取りされるのは癪なのですが…」

 

カズマ「まだ言うか!さっさと止めないと、いい加減スティール食らわすぞ!!」

 

めぐみん「ひぃっ!?そ、それだけは!!」

 

カズマ「なら、いいな…俺がベッドで寝るって事で?」

 

めぐみん「………仕方ありません」

 

カズマ「よし!」

 

 

アクア「よし、じゃないわよ!私はまだ納得してないんですけど!?」

 

カズマ「アクア、お前もスティール食らわすぞ」

 

アクア「あ~ら、私には通じないわよ。なんたって、ノーパンだからね♪」

 

カズマ「何もパンツばかりじゃない…」

 

アクア「えっ?」

 

カズマ「お前、いつも出掛ける時、高級シュワシュワを小瓶に入れて持ち運んでるよな、確か?」

 

アクア「っ!?」

 

カズマ「って事は今回もまた持ち運んでるはずだな…」

 

アクア「え、ちょ、カズマ…さん?い、一体なにを…」

 

カズマ「いい加減にしないなら、スティールでお前のシュワシュワを貰っtアクア「いやああぁぁーーー、それだけは、それだけは勘弁してええぇーーー!?」

 

カズマ「嫌だね…」

 

アクア「おねぎゃい……おねぎゃい、ぎゃきゃらぁ~~………」ポロポロ

 

カズマ「………じゃあ、俺がベッドで寝るって事でいいな?」

 

アクア「………グスッ………はい」ポロポロ、コクン

 

カズマ「はい。事態収束。もう、寝るぞ!」ゴソゴソ

 

めぐみん「カズマの鬼畜で、事態の幕切れとは、恐ろしいです…」ジイイィィーーー

 

アクア「……ひぐっ………グスッ」ポロポロ

 

ダクネス「まったく敵に回すと厄介だな、カズマは…。だが、それがまたイイ♡…/////」ゾクゾク

 

 

~夜中~

 

カズマ「ZZZ」グゥ~

 

アクア「う~ん……」ゴロンゴロン

 

アクア「う~ん……う~ん……」ゴロンゴロンゴロン

 

ダクネス「おい、アクア…」

 

アクア「んっ……あら、ダクネス、起きてたの?」

 

ダクネス「起きてたの、じゃない。さっきから唸りながら寝返りで音立てれば誰だって気になって起きるぞ…」

 

アクア「あー、ごめんごめん。床なんて硬いし、慣れてないから寝付けなくて…」

 

ダクネス「まぁ、気持ちは分かる。だが、私はいいと思うぞ。この床の硬さで全身に来る痛み、これは翌朝筋肉痛になってもおかしくはないな/////」ハァハァ

 

アクア「あ、あっそ……」

 

めぐみん「う~ん、さっきから一体なんなんですかぁ~?」

 

アクア「あ、めぐみんも起きたの?」

 

めぐみん「そりゃあ、起きますよ…アクアの唸り声と寝返りの音、そしてダクネスとの話し声が聞こえれば……」

 

ダクネス「すまない。起こしてしまったな」

 

めぐみん「別にいいですよ…」

 

 

アクア「それにしても…」チラッ

 

カズマ「ZZZ………」グゥ~

 

アクア「カズマが、寝付けない私の気も知らずにぐっすり寝ているのが、なんだか気に食わないわね…」

 

ダクネス「そうか?私に別に気にはならないが…。」

 

アクア「甘いわよ。ったく、やっぱり良く考えてみたら、なんで女を床に寝かせて、男のカズマが堂々とベッドなのよ!普通、逆でしょ!!」

 

めぐみん「あのような脅しを掛けたカズマもカズマですが、最終的に脅しに屈した私たちも私たちですからね…」

 

アクア「なによ、さっきまでベッドで寝る事を望んで、私と争っためぐみんが、なんでもう諦めムードなのよ!?」

 

めぐみん「確かに先ほどまではベッドで寝たい気分だと思ってましたが、今はもういいですよ。流石に寝る場所さえあれば、どうでもいいと考えも変わりましたし。」

 

ダクネス「そうだな。寝る場所さえあれば、フカフカのベッドで寝ようが、何もない硬い床で寝ようが、どちらでも構わないさ」

 

アクア「分かったわよ。けど、私はやっぱり、床だと眠れないから、ベッドに移動するわね」

 

めぐみんダクネス「「ええぇーーっ!?」」

 

 

アクア「だって、床だと硬すぎて寝付けないし、痛いんだもん!!」

 

めぐみん「だからと言って、ベッドに移動したら、カズマと……その…///」

 

ダクネス「そ、そうだ…///そんな行為はあってはならないぞ。」

 

アクア「確かに、ベッドに移動して寝るという事は実質カズマと添い寝になるわ…。」

 

アクア「だけど、これ以上眠れなければ、私だって後々…いいえ、朝がかなり大変になるのよ!だから、ここはしょうがないけど、いつものプライドを捨てて我慢するしかないわ。もちろんベッドで寝る為にね」ダッ

 

めぐみん「あ!?」

 

ダクネス「おい、アクア!!」

 

アクア「今回だけ失礼してあげるわ…」ボソッ

 

ゴソゴソ

 

カズマ「………ZZZ」グゥ~

 

アクア「ふぅ~♪いい、フカフカだわ。これなら寝られる///」ニコニコ

 

 

めぐみん「あ……あぁ……信じられませんっ///」カアアァーー

 

ダクネス「まったく、アクアの奴。いくら床が嫌だとはいえ、よりによってベッドで寝ているカズマの隣に添い寝するとは……見ているこっちが恥ずかしいではないか///」カアァーー

 

アクア「…ZZ」スゥーー

 

めぐみん「しかももう寝てますよ。」

 

ダクネス「一人分とはいえ、ベッドが広めだったから良かったものを、もし小さめだったらカズマに即気付かれ、大変だったぞ」

 

めぐみん「でも、どうしますか?」

 

ダクネス「なにがだ?」

 

めぐみん「その……アクア一人、カズマの横に添い寝させておくのは危険じゃないか、という事ですよ。」

 

ダクネス「あ…!」

 

めぐみん「カズマだって、今就寝中とは言っても、気が付いていつアクアに襲い掛かるかも分かりません…」

 

ダクネス「う~ん。でもなぁ、いくらカズマでもそこまでするとは私は思えんがな。考えてもみろ…確かにカズマは変態かもしれないが、女を襲える程の度胸もない、ヘタレだぞ?」

 

めぐみん「そこが、甘いと思います。まさに油断大敵です」

 

ダクネス「じゃあ、どうするんだ、本当に?」

 

めぐみん「それはもちろん…私も先ほどのアクアと同じようにカズマが寝ているベッドに移動します。」

 

 

ダクネス「なっ、それはどういう意図なんだ!?」

 

めぐみん「もちろん、アクア一人では危険だと判断した為です。ならば、アクアだけでなく、私も傍に居た方がいざって時はアクアを守れると思っただけですよ」

 

ダクネス「だが、それだとお前までカズマと添い寝に…?」

 

めぐみん「本当は嫌ですが、今回ばかりは仕方がありません。いざって時にカズマにお灸を据える為でもありますし」

 

ダクネス「それなら、床で寝ていても変わらないのではないか?どのみち、距離が離れている訳でもなく、部屋が別々って訳でもないしな…」

 

めぐみん「……まぁ、とりあえず、私もベッドに移動します。では…」スタッ

 

ダクネス「あ、おい!?」

 

めぐみん「今回だけ、失礼しますよ」ボソッ

 

ゴソゴソ

 

カズマ「……ZZZ」グゥ~

 

アクア「……ZZ」スゥーー

 

めぐみん「これでひとまず安心でしょう。さぁ、アクアに手を出そうものなら容赦はしませんよ、カズマ」ニコニコ

 

 

ダクネス「ったく、めぐみんまで…」

 

めぐみん「……Z」スーピー

 

ダクネス「アクアを守ると言いつつも、さっそく寝てるな…」

 

ダクネス「仕方ない。私だけは床に寝るとしよう」スッ

 

ダクネス「………………」

 

ダクネス「………………………」

 

ダクネス「……………………………………なぜだろうか」パチッ

 

ダクネス「眠れない!!」

 

ダクネス「今までこんな事はなかったのに、なぜだか今日だけ何かが気になるような感じで眠れない!!」

 

ダクネス「…………ハッ!?」チラッ

 

カズマ「……ZZZ」グゥ~

 

アクア「……ZZ」スゥーー

 

めぐみん「……Z」スーピー

 

ダクネス「もしや、私もあのベッドに移動したい、という欲か!?忠実な本能が働いていると言うのか!!?」

 

 

ダクネス「いや、ダメだ、ダメだ!?私は一体、なにを考えて………だが」

 

ダクネス「もし仮に、男一人が、女二人を襲ったとしたら…どういう風にされるのだろう…?」ドキドキ

 

ダクネス「例えば、言う事を聞かないと下着を剥ぐと脅し、無理矢理あんな事やこんな事をさせるとか…」ドキドキ

 

ダクネス「もしくは、二人同時に攻めて、3〇で…///」ハァハァ

 

ダクネス「もう……考えただけでもドキドキが止まらん。ストレートに考えれば考えるほど興奮がぁ……♡」

 

ダクネス「さぁ、果たしてカズマは襲い掛かり、手を出すのか……起きた時に…?///」

 

ダクネス「………うむ。これはまさに、羨まs、ではなく、アクアとめぐみんがマズイな…///」

 

ダクネス「私もベッドに移動すれば、もしかするとあの鬼畜n、ではなかった、あの鬼畜から二人を……///」ハァハァ

 

ダクネス「よぉし、私もベッドに行こう///」ドキドキ

 

ダクネス「今回だけだぞ…」ボソッ

 

ゴソゴソ

 

カズマ「……ZZZ」グゥ~

 

アクア「……ZZ」スゥーー

 

めぐみん「……Z」スーピー

 

ダクネス「ふふっ、勘違いはしない事だ。ベッドに移動したのは、あくまでアクアとめぐみんをカズマの魔の手からいざという時に守る為であり、決して淫らな考えからでは……///」ニコニコ

 

 

~しばらく経って~

 

カズマ「う~ん……なんだ、急に狭くなったように感じるんだ……………がっ!!?」

 

 

アクア「……ZZ」スゥーー

 

めぐみん「……Z」スーピー

 

ダクネス「………」スヤスヤ

 

カズマ(な、なんでこいつら、ベッドに!?おかしい…寝る前は確かに床に居たのに、いつの間に!!)

 

カズマ(まさか、俺が寝た後で移動してきたのか!?ベッドは若干大きく広めだから、俺も最初は気が付かなかったが、こいつらが一気にベッドに入って来たせいで急に狭くなり、それで気付いた訳だな…。)

 

カズマ(でも、なんでこいつら、急にベッドに移動したんだよ…俺が寝てるっていうのに!? ってか……)

 

アクア「……ZZ」スゥーー

 

めぐみん「……Z」スーピー

 

ダクネス「………」スヤスヤ

 

カズマ(この状況、ヤバくねっ!?///)ドキドキ

 

カズマ(一つのベッドに俺と、女三人って……マジでハーレム状態じゃねぇか/// 夢か、これは夢なのか!?///)ドキドキ

 

 

カズマ(夢なら覚めてくれぇっ!!///)グイッ

 

カズマ(いってぇ!?って事は夢じゃねぇ訳か…///)

 

 

アクア「う~ん……」ゴロン

 

カズマ(っ!?)

 

めぐみん「う~ん……」ゴロン

 

カズマ(っ!!)

 

ダクネス「う~ん……」ゴロン

 

カズマ(っ!!!)

 

ギュギュギュ

 

カズマ(こ、こいつら一気に寝返りして更に狭くっ///ってか、体が…体が密着しとる!!?/////)ドキドキドキ

 

カズマ(や、ヤバい……このままだと…り、理性がっ!!?///)ドキドキドキ

 

 

※注、今の状態は真ん中にカズマ、カズマの右側にアクア、カズマの左側にめぐみんダクネスとなっており、それが寝返りをうった事で三人が同時にカズマの体に密着する程に彼に寄っている。

 

 

アクア「……むにゃむにゃ、カズマァ~…私たち……美女三人に……囲まれて…寝れる……なんて…幸せ……でしょ~…………」ムニャムニャ

 

カズマ(!?………こいつなんで今の状況を把握しているかのような寝言言ってんだ…まさか、起きてんのか!!?)

 

めぐみん「……むにゃむにゃ、カズマは幸せ……者です…よ……」ムニャムニャ

 

カズマ(おいおい、まさかめぐみんも起きてんのか!?)

 

ダクネス「……むにゃむにゃ、流石だ……カズマ…見込んだだけ……ある……」ムニャムニャ

 

カズマ(おいおいおい、ダクネスまで…全員、本当に寝てんのかよ!?)

 

 

カズマ(と、あれこそ考えててもしょうがねぇ。俺もさっさと眠りに戻ろう……)スッ

 

 

~しかし~

 

アクア「……ゴッド……ブロー………むにゃむにゃ…」シュッ

 

バシッ

 

カズマ「うおっ!?」

 

めぐみん「……エクス……プロー……ジョン……むにゃむにゃ……」ビュン

 

ドンッ

 

カズマ「ぐえっ!?」

 

ダクネス「……もっと…だ……もっともっと…私を……痛め……つけろ………むにゃむにゃ……///」シュシュッ

 

バシバシッ

 

カズマ「いったぁ、イタイ、イタイッ!!?」

 

カズマ(くっそぉ…。理性を失うのをギリギリ我慢し、こいつらの寝言も静かになったから、ようやく寝付けそうだと思ったのに…今度は急に寝相が悪くなったよ、おい!!?)

 

 

 

 

~そして、翌朝~

 

アクア「ふわ~ぁ、よく眠れたわ…」

 

めぐみん「私もですよ。流石はフカフカのベッド…良く眠れましたよ」

 

ダクネス「いつも馬小屋だからな…。私も久しぶりにベッドで寝れて良かったぞ」

 

アクア「そういえば、めぐみんダクネスもベッドに移動してきてた、なんて驚きよ」

 

めぐみん「そういう私だって、ダクネスがまさかベッドに移動していたとは…」

 

ダクネス「なに、その……二人ではカズマに同時に襲われそうだったから心配になって…だな…///」

 

めぐみん「ですが、心配はいらないようでしたね…」

 

ダクネス「あぁ。カズマは気付いて襲っては来なかったようだしな…」

 

アクア「このヒキニートの事だから、私はてっきり襲ってくるものかと想像してたけど、今回は違かったようね…」

 

 

ダクネス「で、肝心のカズマは……」チラッ

 

カズマ「……ZZZ」グゥ~

 

めぐみん「まだ寝ていますね…。」

 

アクア「まぁ、カズマは寝坊なのは良くあることよ!」

 

ダクネス「だが、今回ばかりは早起きしないとダメだろ」

 

ダクネス「おい、カズマ、起きないか!!!」ユサユサ

 

カズマ「……ZZZ」グゥ~

 

めぐみん「カズマー、起きてください!!」ユサユサ

 

カズマ「……ZZZ」グゥ~

 

 

アクア「無反応……起きないみたいね。」

 

ダクネス「まったく、なぜそこまで眠れるんだ?」

 

めぐみん「さぁ、私にも分かりません。ただ、昨日の夜、なにかあって起きてしまって、今度は眠れなくなったとか……そういう事なんでしょうか?」

 

アクア「まぁ…いずれにしても」

 

アクア・めぐみんダクネス「「「カズマは、なんなんだか……」」」

 

カズマ「………う~ん…ZZZ」ムニャムニャ

 

 

 

 

 

 

 

元スレ

カズマ「なんでベッド一つだけ!?」 アクア・めぐみんダクネス「「「…」」」

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