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神原「阿良々木先輩の汗、息遣いが間近で見られる!」 暦「….」【化物語ss/アニメss】

 

神原「阿良々木先輩!私とランニングをしないか?」

 

阿良々木「ランニングだと?ふざけるな、マラソンの間違いだろう」

 

神原「いや大丈夫だ、阿良々木先輩のペースに合わせて走ろう」

 

阿良々木「なら別にいいけど……」

 

神原「本当か!?やったあ!阿良々木先輩とランニング、ランニング♪」

 

阿良々木「何がそんなに嬉しいんだ……」

 

神原「阿良々木先輩の汗、息遣いが間近で見られるんだぞ!」

 

阿良々木「この変態め…」

 

神原「褒めるならもっと褒めてくれていいんだぞ、阿良々木先輩」

 

阿良々木「うるせえよドM」

 

 

神原「では早速始めようではないか!」

 

阿良々木「ああ、ちょっと待ってくれ、この格好だと走りにくいから、一旦家で着替えてくる」

 

神原「安心してくれ、こんな事もあろうかと、既に阿良々木先輩用の服は用意してある!」

 

阿良々木「うわぁ……ありがとうきもちわるい」

 

神原「では早速着替えてくれ、大丈夫だ、事前に私が着てなどいない」

 

阿良々木「お前が言うとガチかもしれないから怖いんだよ……」

 

神原「ガチだぞ」

 

阿良々木「ガチかよ!」

 

神原「冗談だ」

 

 

阿良々木「ふう…着替え終わったぞ」

 

神原「服はそのへんに置いておいていい、後で洗濯しておく」

 

阿良々木「ああ、サンキューな」

 

神原「じゃあ今度こそ始めよう、スタートはすぐそこだ」

 

阿良々木「家の前か」

 

神原「ランニング程度ならばいつもは10km程度を走っているが」

 

阿良々木「さすがに僕はそこまでは無理だな……せめて3kmくらいにしてくれ」

 

神原「わかった、適当にコースを変えてみよう」

 

 

そしてランニング開始。

 

神原「阿良々木先輩、もう少し背筋を伸ばした方がいい、疲れが早く溜まるぞ」

 

阿良々木「おお、そうか」

 

神原「私はほぼ毎日ランニングなどをしているが……阿良々木先輩にはそういった日課はないのか?」

 

阿良々木「僕には無いな」

 

神原「では運動で無くとも、毎日欠かさずしている事などは?」

 

阿良々木「んー………特に無い」

 

神原「日課というのはいいものだぞ、ランニングなんかは、毎日少しずつだが成長していくのがわかって楽しい」

 

阿良々木「そういうもんなのか」

 

 

神原「しかし阿良々木先輩、なかなかいい走りではないか」

 

阿良々木「そうか?」

 

神原「うむ。やはり吸血鬼の後遺症で筋肉質なのが影響しているのだろうか?」

 

阿良々木「あー、そうかもしれないな」

 

神原「ちなみに本物の吸血鬼だった時はどんな感じだったのだ?」

 

阿良々木「うーん………なんだろう、あらゆる性能が怪物レベルだった」

 

神原「ほう、つまり筋力などもか」

 

阿良々木「砲丸投げの球ですら投げる時に軽くて、野球部が使うローラーが片手で持てた」

 

神原「それはすごいな」

 

阿良々木「まあでも、正直もう体験したくないな」

 

神原「なぜだ?日光さえ避ければいいのだろう?」

 

阿良々木「吸血鬼になったお陰で春休みに地獄を見た」

 

神原「ああ………深くには触れないが、何か色々大変な事があったのだな」

 

阿良々木「大変な事に遭ったな」

 

神原「今はその後遺症で筋肉質なのと、新陳代謝が高い……だったか?」

 

阿良々木「そうだな、基本そんな感じだ」

 

神原「基本?」

 

阿良々木「忍に血を少し多めに吸わせると、わずかだけど吸血鬼の力を取り戻せるんだ」

 

神原「ああ……猿の手の時のように、か」

 

阿良々木「そうだ」

 

神原「吸わせすぎるとどうなってしまうのだ?」

 

阿良々木「まあ…普通に忍が全盛期に戻るだけだな」

 

神原「ふむ」

 

阿良々木「……っていうか……」

 

神原「む?」

 

阿良々木「久々にランニングとかしたけど、割とキツいな」

 

神原「日ごろから運動はこまめにしておくものだぞ」

 

阿良々木「そうだな……今、改めて実感してるよ…」

 

神原「あと1kmほどだと思うが…大丈夫か?阿良々木先輩」

 

阿良々木「はぁ、はぁ……多分……」

 

神原「あまり無理はしないでくれ、限界を感じたら言ってくれればいい」

 

阿良々木「そ、そうする……はぁっ、はぁ……」

 

神原「…………」

 

阿良々木「ふぅ、ふっ、ふっ、ふっ………」

 

神原「……………………」

 

阿良々木「………?」

 

神原「汗がイイ、な」

 

阿良々木「この変態が!!」

 

 

神原「はいゴール、阿良々木先輩、少し待っててくれ、飲み物を取ってくる」

 

阿良々木「ああ、ありがたい……はぁ、はぁ、はぁ……これ、意外とキツいなぁ……」

 

阿良々木「こんなのを10km分も毎日やってるのか、神原は……ちょっと見直したな…」

 

神原「お待たせした!」

 

阿良々木「ああ、助かる……んくっ、んくっ……」

 

神原「どうだ?久々のランニングの感想は」

 

阿良々木「ああ、疲れたけど……なんか、良い汗かいたって気分だな…」

 

神原「そうだろうそうだろう!」

 

阿良々木「また気が向いたら一緒にやろうな」

 

神原「!! も、もちろん!」

 

阿良々木「じゃ、僕はこの辺で帰らせてもらう」

 

神原「うむ、ではまたな、阿良々木先輩」

 

阿良々木「またなー」

 

神原「………あ」

 

阿良々木「ん?」

 

神原「ランニング前に来ていた服は洗濯して、後日返すから心配しなくていいぞ」

 

阿良々木「おお、助かる」

 

神原「では」

 

阿良々木「じゃーな」

 

 

阿良々木「………あいつ」

 

阿良々木「ずっと僕の筋肉見てたんだけど…………」

 

 

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元スレ

忍「儂のドーナツが無い!!」

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