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長門「貴方に止めてほしかった。ただそれだけ」 キョン「そうか」【涼宮ハルヒの憂鬱ss/アニメss】

 

長門宅 

 

長門「どうぞ」 

 

キョン「ああ」 

 

ゴクゴク…… 

 

キョン「ぷはぁ」 

 

長門「どう?」 

 

キョン「ああ、やっぱり夏は冷たい麦茶がうまいな」 

 

長門「そう」 

 

キョン「……で、話ってなんだ?」 

 

長門「……」 

 

キョン「……」 

 

長門「冷たい麦茶を入れた」 

 

キョン「お、おう……」 

 

長門「どうぞ」 

 

キョン「あ、ああ。ありがとう」 

 

ゴクゴク…… 

 

キョン「ぷはぁ」 

 

長門「どう?」 

 

キョン「あ、うん、うまいな」 

 

長門「そう」 

 

キョン「で、夏休みの真っただ中で俺を呼び出して、どうかしたのか?話があるとか言ってたけど?」 

 

長門「……」 

 

キョンハルヒ絡みか?」 

 

長門「……」 

 

キョン「……」 

 

長門「冷たい麦茶を入れた」 

 

キョン「あ……ああ……」 

 

長門「どうぞ」 

 

キョン「あ、ありがとう……」 

 

ゴク……ゴク…… 

 

キョン「ぷはぁ……うっ……」 

 

長門「どう?」 

 

キョン「あ、ああ……う、うまい……」 

 

長門「そう」 

 

キョン「……で、話を聞かせてくれないか?」 

 

長門「……」 

 

キョン「……」 

 

長門「冷たい麦茶をい―――」 

 

キョン「ストップだ!」 

 

長門「……」 

 

キョン「どうした?話があるんだろ?それを聞かせてくれ」 

 

長門「……」 

 

キョン「麦茶はもう十二分に堪能した。もういい。喉も潤いすぎてふやけた」 

 

長門「……そう」 

 

キョン「どうした?」 

 

長門「話があるのは事実。ただ、どう言語化したらいいのか、まだ判断できない」 

 

キョン「やっぱりハルヒ絡みか?」 

 

長門「違う」 

 

キョン「え?ハルヒのことじゃないのか?」 

 

長門「そう」 

 

キョン「じゃあ、なんだ?……まさか、新たな敵か?」 

 

長門「敵はいない」 

 

キョン「そうか……じゃあ、もしかして俺のことか?」 

 

長門「そう」 

 

キョン「俺、また変なことに巻き込まれたのか?」 

 

長門「違う」 

 

キョン「……なんだよ?要領をまるで得ないぞ?」 

 

長門「……」 

 

キョン長門?」 

 

長門「冷たい麦茶は?」 

 

キョン「いや、いい」 

 

長門「そう」 

 

キョン「……」 

 

長門「……」 

 

ミーンミンミンミン…… 

 

キョン「蝉が鳴いてるな」 

 

長門「……(コク」 

 

キョン「……」 

 

長門「……」 

 

キョン「……えと」 

 

長門「……(ゴクゴク」 

 

キョン「麦茶、うまいか?」 

 

長門「……(コク」 

 

キョン「そうか」 

 

長門「ミーンミンミン」 

 

キョン「蝉が鳴いてるな」 

 

蝉「……(コクッ」 

 

長門「……」 

 

キョン(本を読み始めたぞ……) 

 

キョン「おい、長門!!」 

 

長門「なに?」 

 

キョン「いや、そろそろ本題をだな……」 

 

長門「……」 

 

ピリリリリリ…… 

 

キョン「ん?あ、悪い、妹だ」 

 

キョン「はい?」 

 

妹『キョンく~ん!お腹すいたー』 

 

キョン「冷蔵庫にそうめんがあるだろ?それ食っとけ」 

 

妹『は~い』 

 

キョン「なんだよ、そんなことでいちいち―――」 

 

長門「………なるほど」 

 

キョン「は?」 

 

長門「妹はそうめんを食べる」 

 

キョン「え?長門?」 

 

長門「そうめん……そうめん……」 

 

キョン「おーい……」 

 

長門「そうめんはない。買ってくる」 

 

キョン「ちょっと待て!」 

 

長門「なに?」 

 

キョン「いや、どうしたんだ?」 

 

長門「妹はそうめんが好き」 

 

キョン「いや、まあ、そうだけど?」 

 

長門「なら、私もそうめんを好きになる」 

 

キョン「はぁ?」 

 

長門「買ってくる」 

 

キョン「まてって!!!」 

 

長門「なに?」 

 

キョン「話が先だ!そうめんはその後でもいいだろう?!」 

 

長門「……」 

 

キョン「……」 

 

長門「妹」 

 

キョン「なんだ?」 

 

長門「私は、あなたの妹になる」 

 

キョン「……え?」 

 

長門「妹になれば、必然的且つ効率的にあなたの傍に居ることが出来、守ることができる」 

 

キョン「あ、いや、長門さん?」 

 

長門「そして、涼宮ハルヒに妬心を起こさせることもない」 

 

キョン「あー?えー?」 

 

長門「そうめんを買ってくる」 

 

キョン「あ……」 

 

バタン 

 

キョン「……」 

 

キョン「……妹って」 

 

ピリリリリリ…… 

 

キョン「……ハルヒ?!」 

 

キョン「……はい?」 

 

ハルヒ『やっほー!』 

 

キョン「うるせえ」 

 

ハルヒ『ねえ、今日暇でしょ?』 

 

キョン「なんだ、いきなり。用件を言え」 

 

ハルヒ『今日、みくるちゃんと古泉くんも一緒にあなたの家にいくから。もちろん有希も誘うけど』 

 

キョン「お前、全員にまだ連絡してねえな?」 

 

ハルヒ『じゃ、えと、そうねえ、3時に行くから。冷たいお茶でも用意しておいて。プーアル茶でよろしく!』 

 

キョン「ねえよ!!」 

 

プツッ……ツーツー 

 

キョン「切りやがった……はぁ」 

 

キョン「やれやれ」 

 

ガチャ 

 

長門「ただいま。お兄ちゃん」 

 

キョン「ああ、おかえり。って、今なんていった?」 

 

長門「……そうめん」 

 

キョン「おう、そうだな」 

 

長門「……」 

 

キョン「……」 

 

長門「食べる?」 

 

キョン「……そうだな」 

 

長門「ちょっと待ってて」 

 

キョン「ああ」 

 

長門「……」 

 

キョン「……どういうことだよ」 

 

長門「どうぞ」 

 

キョン長門……全部、湯がいたな?」 

 

長門「……(ズッズルズルズル」 

 

キョン「豪快だな」 

 

長門「……(ズルズルズル」 

 

キョン「あ、そうだ。これ食い終わったら俺の家に行くぞ」 

 

長門「分かった」 

 

キョンハルヒの奴が来るってさ。連絡来たか?」 

 

長門「来た」 

 

キョン「そうか」 

 

長門「ほら、お兄ちゃんも食べて」 

 

キョン「……」 

 

長門「……(ズルズルズル」 

 

キョン「なんか胸の奥がむずむずする」 

 

長門「……」 

 

 

キョン宅 

 

妹「キョンく~ん、おかえりー!」 

 

キョン「おう」 

 

長門「……」 

 

妹「あーゆきちゃんだぁ!」 

 

長門「お姉ちゃん」 

 

妹「え?」 

 

キョン「おい!」 

 

長門「なに?」 

 

キョン「いや、お前は末っ子設定か?」 

 

長門「今日から私は妹になった。以前からあなたの妹である人物に従うのは当然のこと」 

 

キョン「おいおい……」 

 

妹「ゆきちゃんが私の妹なの?」 

 

長門「そう」 

 

妹「わーい!妹ができたぁー!」 

 

妹「じゃあ、何して遊ぶ?」 

 

長門「……よくわからない。妹は何をして遊ぶ?」 

 

妹「うーんとねえ、うーんとねえ」 

 

キョン「……」 

 

ピリリリリリ 

 

妹「キョンくん、でんわー」 

 

キョン「分かってる」 

 

ハルヒ『こにゃにゃちはー』 

 

キョン「なんだ?」 

 

ハルヒ『着いたから開けて』 

 

キョンインターフォン押せよ!」 

 

ガチャ 

 

ハルヒ「いやーめんごめんご。ちょっと早くきちゃったわー」 

 

長門「……」 

 

ハルヒ「あら、有希。随分と早いのね」 

 

長門「……」 

 

ハルヒ「……」 

 

キョン「いいから、上がれ」 

 

ハルヒ「そうするわ」 

 

妹「わーい!」 

 

ハルヒ「妹ちゃん元気だった?」 

 

妹「うん!」 

 

ハルヒ「そっかそっか!」 

 

キョン「はぁ」 

 

ピンポーン 

 

キョン「おいおい。約束の時間までまだ1時間はあるぞ?」 

 

ハルヒ「どうぞー」 

 

キョン「お前の家じゃねえって」 

 

みくる「お邪魔します」 

 

古泉「いやー暑いですね」 

 

みくる「……」 

 

古泉「……」 

 

長門「……」 

 

キョン「どうした?」 

 

みくる「え?なんでもないですよ?」 

 

古泉「はい」 

 

キョン「そうか?」 

 

ハルヒ「とりあえずキョンの部屋ね。妹ちゃん、しっかり捕まってなさい!」 

 

妹「きゃはは。肩車ー♪たかいたかいー♪」 

 

キョン「おい、危ないからやめろって」 

 

古泉「……不味いですね」 

 

みくる「あの……この気持ち、なんでしょう……?」 

 

長門「……」 

 

古泉「……変な話なんですが、何故か自分が妹のような気分になってきました」 

 

みくる「私もです。キョンくんのことをお兄ちゃんって言いそうになりました」 

 

古泉「ふむ。弟なら分かるんですが……妹とは……」 

 

長門「……」 

 

みくる「あの、長門さん?」 

 

長門「なに?」 

 

古泉「あなたもそう感じてらっしゃるのでしょうか?」 

 

長門「そう」 

 

古泉「原因は?」 

 

長門涼宮ハルヒ」 

 

みくる「えー!?」 

 

古泉「やはり……」 

 

長門「……私は早い段階で症状が出始めていた。今日の朝からずっと自分は妹であると認識している」 

 

古泉「どうしてまた、そんなことに?」 

 

長門「……」 

 

みくる「……あの、どうしたんですか?」 

 

長門「……涼宮ハルヒは……」 

 

 

キョンの部屋 

 

ハルヒ「はーい、高い高いー」 

 

妹「きゃははは」 

 

キョン「危ないからやめろって」 

 

ハルヒ「良いじゃないの」 

 

キョン「よくねえから止めたんだ」 

 

長門「……お兄ちゃん」 

 

キョン「!?」 

 

ハルヒ「え?」 

 

キョン長門ハルヒの前でそれは……!?」 

 

みくる「あ、あのキョンお兄ちゃん……」 

 

キョン「朝比奈さんまで!?」 

 

古泉「すいません、お兄ちゃん。もう、これは口に出さずにはいられません。特にこの部屋に居る限り」 

 

キョン「なにぃ!?」 

 

ハルヒ「ねえ、何してんの?」 

 

キョン「古泉。ちょっとお茶を入れるから手伝え」 

 

古泉「はい」 

 

バタン 

 

ハルヒ「??」 

 

妹「どうしたのかなぁ?」 

 

ハルヒ「さぁ?」 

 

みくる「はぁ……恥ずかしい。私、年上なのに」 

 

長門「……」 

 

 

キョン「おい!何がどうなってやがる!?」 

 

古泉「……涼宮さんですよ」 

 

キョン「え?」 

 

古泉「涼宮さんが我々をあなたの妹だと認識させてしまっています」 

 

キョン「なに!?」 

 

古泉「……困ったものです」 

 

キョン「どうしてだ!?」 

 

古泉「長門さんの話によるとなんでも涼宮さんは無意識化で家族を作ろうと考えてしまったようですね」 

 

キョン「家族だと?」 

 

古泉「ええ。それで僕や朝比奈さん、そして長門さんまでもあなたの妹だと錯覚するようになってしまったわけですね」 

 

キョン「……」 

 

古泉「さて、これは大変ですよ。まず、解決方法がまるでわかりません」 

 

キョン「そうだな」 

 

古泉「発想自体は実に温かいものです。SOS団を家族だと捕える涼宮さんに敬意を払いたいほどに」 

 

キョン「ああ」 

 

古泉「でも、このままでは日常生活に支障が出ますね」 

 

キョン「どうしてだ?」 

 

古泉「妹という意識が強くなっていけば、そのうち我々は自分の家にいることが変だと思うようになる。自分の家族に違和感を持つまでに至るでしょう」 

 

キョン「……なるほどな」 

 

古泉「どうにかしてこの問題を解決させないと」 

 

キョン「……」 

 

ガチャ 

 

キョン「おまたせ」 

 

ハルヒ「御苦労」 

 

キョン「で、今日はなんの用だ?」 

 

ハルヒ「別に用はなかったんだけど、今できたわ」 

 

キョン「なんだそれは?」 

 

ハルヒ「妹杯決定戦をしましょう」 

 

キョン「はぁ?」 

 

ハルヒ「いやね、みくるちゃんと有希がアンタを呼ぶときお兄ちゃんっていうから、そういう遊びが流行ってんのかと」 

 

キョン「んなわけねーだろ」 

 

ハルヒ「そうなの?」 

 

妹「きょんくーん、でんわー」 

 

キョン「誰から?」 

 

妹「おかあさん」 

 

キョン「はいはい……」 

 

妹「なにするー?」 

 

ハルヒ「そうねえ……」 

 

古泉「ふう。やはりこの部屋は不味いですね」 

 

みくる「はいぃ」 

 

長門「……」 

 

古泉「どうにかなりませんか?」 

 

長門「ならない」 

 

みくる「そんな!?」 

 

長門「この状況を打破するには涼宮ハルヒではなく、私たちの情報を改竄したほうがいい」 

 

古泉「具体的には?」 

 

長門「……嫌いになる」 

 

みくる「それって、キョンくんを、ですか?」 

 

長門「そう」 

 

古泉「……」 

 

長門「彼に恒久的な嫌悪感を抱くことによって、この感情を忘れることができる」 

 

ハルヒ「ねえ、どうしたの?」 

 

妹「いっしょにあそぼー?」 

 

古泉「え、ええ」 

 

みくる「それしか、方法がないんですかぁ?」 

 

長門「ない」 

 

古泉「……ふむ」 

 

ガチャ 

 

キョン「おーい」 

 

妹「なぁに?」 

 

キョン「今日、母さんも父さんも帰りが遅くなるから晩飯は勝手に食えって」 

 

妹「はーい」 

 

キョン「ったく、妹に直接言えばいいだろに……」 

 

古泉「……すこし、いいですか?」 

 

キョン「わかった」 

 

ハルヒ「それじゃあ、シスタープリンセスごっこでもしましょうか!!」 

 

キョン長門がそんなことを?」 

 

古泉「ええ」 

 

キョン「……」 

 

古泉「如何、なさいますか?」 

 

キョン「お前はどう思っている?」 

 

古泉「アナタを嫌いになる自分というのがどうしてもイメージできません。長門さんによる改竄が行われたとしても、嫌いにはならないのではとも思えるくらいに」 

 

キョン「そうか」 

 

古泉「でも、このままだと問題が起こるのもまた事実です。家族と思うのはいいことですが、やはり本当の家族ではないですからね」 

 

キョン「そうだな」 

 

古泉「なんとかして涼宮さんを説得できれば……あ、もちろん無意識下で、ですが」 

 

キョン「……」 

 

ハルヒ「兄貴!」 

 

妹「おにいちゃん♪」 

 

みくる「にーにー」 

 

長門「あにくん」 

 

 

ガチャ 

 

キョン「……」 

 

妹「お兄ちゃんは私を選ぶ!」 

 

ハルヒ「いいえ!兄貴は私を選ぶわ!」 

 

みくる「にーにーは……私を選んでくれ、ます!」 

 

長門「あにくんは渡さない」 

 

キョン「何やってる?」 

 

ハルヒ「あらキョンキョンはどんな呼ばれ方がいいの?」 

 

キョン「何の話だ?」 

 

ハルヒ「妹からどんな呼ばれ方がいいのかって話」 

 

キョン「んー、そうだなぁ……やっぱり、お兄ちゃんか?」 

 

ハルヒ「お兄ちゃん!」 

 

みくる「おにいちゃん……」 

 

長門「お兄ちゃん」 

 

キョン「いや、いきなり連呼するなよ……怖い」 

 

古泉「あの……どうしますか、お兄ちゃん?」 

 

キョン「気色悪いんだよ!」 

 

古泉「すいません。でも、この部屋は本当にすごいんですよ?」 

 

キョン「知るか」 

 

古泉「ふふ」 

 

キョン「ん。もうお茶がないのか?」 

 

ハルヒ「そうね」 

 

キョン「おかわりいるか?」 

 

ハルヒ「ええ、お願い」 

 

キョン長門、手伝ってくれ」 

 

長門「……分かった」 

 

ハルヒ「よろしく」 

 

古泉「……お願いします」 

 

キョン「まかせとけ」 

 

長門「……」 

 

 

キッチン 

 

キョン「……」 

 

長門「……」 

 

キョン長門にしては軽率だな」 

 

長門「……」 

 

キョン「いや、軽率なんてレベルじゃない。答えの書かれた紙を掲げながら問題を出してるようなもんだ」 

 

長門「……」 

 

キョン「何が目的かは知らんが、全員の催眠を解け」 

 

長門「……」 

 

キョン「今回はハルヒは関係ない。それは自分で言ったよな?」 

 

長門「……」 

 

キョン「それなのにここに来てハルヒの所為?それはちょっと変だ。矛盾してる」 

 

長門「……」 

 

キョン「説明できるか?」 

 

長門「……涼宮ハルヒによる改竄が行われた」 

 

キョン長門……」 

 

長門「……」 

 

キョン「お前の嘘は見破れないと思ってたけど、そうでもないな」 

 

長門「……」 

 

キョン「遊びは終わりだ。解け」 

 

長門「……分かった」 

 

キョン「どうしてこんなことをした?」 

 

長門「……」 

 

キョン「俺が嫌われることでお前になんか有益なことでもあるのか?」 

 

長門「情報を訂正。現時点より、この住居、およびあなたの部屋は通常空間」 

 

キョン「そうかい」 

 

長門「……冷たい麦茶を」 

 

キョン「そうだな。運んでくれ」 

 

長門「わかった」 

 

 

夕方 

 

ハルヒ「じゃあねー」 

 

妹「うん!」 

 

キョン「あのやろう、結局涼みにきただけかよ」 

 

古泉「長門さんの仕業だったとは」 

 

キョン「……」 

 

長門「……」 

 

みくる「少しだけ分かります」 

 

キョン「え?」 

 

みくる「どうして長門さんがこんな行動をとったのか」 

 

キョン「どうしてです?」 

 

みくる「……禁則事項です♪それは自分で考えてください、キョンくん」 

 

キョン「ええ?」 

 

古泉「それでは、また。失礼します」 

 

キョン「あ、ああ」 

 

 

翌日 

 

キョン長門がなんであんな行動をとったのか」 

 

キョン「そしてわざわざ分かりやすく答えを開示してくれていたのか」 

 

キョン「……俺には分からん」 

 

キョン「だけど……」 

 

ピンポーン 

 

『……』 

 

キョン「俺だ。開けてくれ」 

 

『……』 

 

キョン「えーと、いきなり来て悪い」 

 

『……』 

 

キョン「そのだな……冷たい麦茶が飲みたくなった」 

 

ウィーン 

 

長門『入って』 

 

キョン「わるいな」 

 

長門「兄君…」 

 

千影「!?」 

 

長門「貴方に止めてほしかった。ただそれだけ」 

 

キョン「深刻なエラーってやつか?」 

 

長門「そう」 

 

キョン「そうか」 

 

長門「そう」 

 

キョン「もう大丈夫か?」 

 

長門「大丈夫。問題ない」 

 

キョン「それならよかった」 

 

ミーンミンミンミン…… 

 

長門「冷たい麦茶を入れた」 

 

キョン「ありがとう」 

 

長門「……」 

 

キョン「しばらく居てもいいか?」 

 

長門「どうぞ」 

 

キョン「助かる。しばらく外には出たくないからな」 

 

 

 

 

 

 

 

 

元スレ

長門「冷たい麦茶を入れた」キョン「ありがとう」

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