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めぐみん「早く助けてください……カズマ!!」【このすばss/アニメss】

 

カズマ「やべぇ~。買い出しに出てたら、遅くなった!!」

 

~カズマ達が泊まっている宿屋~

 

カズマ「ただいま~。今、戻ったぞ」バタン

 

シーーーーーーーーン

 

カズマ「って、あれ?」

 

カズマ「おーい、アクア、めぐみんダクネス~!」

 

シーーーーーーーン

 

カズマ「応答がねえって事はいねぇのか…」

 

カズマ「でも、どこに行ったんだ?夜なのに、わざわざ揃って出かけるなんて聞いてねぇぞ…」

 

???「カズマさぁ~ん」

 

カズマ「っ!?」ビクッ 

 

カズマ「だ、誰だ!?」

 

ウィズ「カズマさん、私です。ウィズです」

 

カズマ「ウ、ウィズ!?なんでここに居んだよ、一緒に連れて来た覚えがないのに!?」

 

ウィズ「はぁ…実は今日、カズマさん達がアルカンレティアを行く事を聞きまして見送りにと行ったところ…」

 

~回想 アクセルの街~

 

ウィズ「あっ、いた。カズマさ~nアクア「ゴッドレクイエム!」ドゴン

 

カズマ「おわっ、危ねっ!?」ヒョイ

 

ウィズ「っ!!……あれ、急に意識が……」フラッ

 

~回想終了~

 

カズマ「あぁ。馬車に乗る前、座る場所を巡ってアクアと言い争いになったな。で、勝敗に不服だったアクアが怒って俺にゴッドレクイエム食らわせようとしたんだ…」

 

カズマ「じゃあ、あの時、ウィズは俺達の見送りに来ていて、近くに居たのか」

 

ウィズ「はい…。来てすぐにアクア様の技の余波がリッチーである私の体に影響を及ぼしたようで、急に意識が遠のいてしまいました」

 

カズマ「その後どうなったんだよ?」 

 

ウィズ「倒れそうになった勢いで近くの馬車の中に入り、そのまま…」

 

カズマ「まさか、その馬車って…」

 

ウィズ「はい。カズマさん達が乗ったアルカンレティア行きの馬車です。私は馬車の荷物に混じっていたようで、カズマさん達や馬車を引く人に見つからないままアルカンレティアに来てしまいました」

 

カズマ「マジかよ…。全然、気付かなかった」

 

ウィズ「僅かながら目を覚まし、馬車を降りたらそこはもうアルカンレティアで…。とりあえず、私一人ではなく事情を話してカズマさん達と一緒に戻った方が良いと判断し、フラフラになりながら街を彷徨いました」

 

カズマ「という事は、ウィズもあの地獄のような勧誘にあわなかったか?」

 

ウィズ「え、えぇ…。もちろん、あいました」

 

~回想~

 

アクシズ教信者A「ようこそアルカンレティアへ。さぁ、アクシズ教へ入りませんか。今なら、食べれる石鹸とアクア様のご加護が得られますよ!!」

 

アクシズ教信者B「アクシズ教に入れば、特典盛りだくさん。さぁ、入りますね、いえぜひ、入りましょう!!入ればお得ですよ、お得!!」

 

アクシズ教信者C「アクア様最高の、アクシズ教ぜひぜひぜひ入りましょう!!」

 

ウィズ「ひぃぃぃぃぃぃーーーーーーーっ!!?」ダダダダダダダッ

 

~回想終了~

 

カズマ「あぁ…。俺やめぐみんダクネスと同じパターンだな」

 

ウィズ「とにかく、無我夢中で逃げました。そして…」 

 

ウィズ「途中でカズマさんがこの宿屋に入っていくのが見えたので、急いで駆け込んだのですが…」

 

カズマ「ですが?」

 

ウィズ「その…ご機嫌の悪いアクア様もおられたようで…」

 

カズマ「そういやぁ、ちょうど信者の目の前で「私が女神アクア本人」と名乗ったら、信者から女神を名乗る不届き者って罵倒されてイライラしてたもんなぁ…」

 

ウィズ「ご機嫌の悪いアクア様に見つかれば、私がどうなるか分からない感じでしたので、隙を見て部屋に入り、隠れて様子を探ってました」

 

カズマ「じゃあ、ずっと俺らが泊まった部屋に隠れたのか…それも気が付かなかった」

 

カズマ「でも、良くアクアには見つからなかったな。あいつ、気配がすぐに分かる奴だから、見つかるとは思うけど」

 

ウィズ「私が弱っていたせいか、それで感じ取れなかったのかと…」

 

カズマ「へぇ~。成る程な。まぁ、ウィズがここに居る理由は分かったとして…」

 

カズマ「じゃあ、様子を探っていたならアクア達がどこに行ったとか分かるか?」

 

ウィズ「いいえ、どこに行ったかまでは分かりません。ただ…」

 

ウィズ「なんだか、外が騒がしかったことに加え、アクア様たちが慌てて部屋を出て行く様子だけは見えました。その先は分かりませんが…」

 

カズマ「そうか。でも、外が騒がしくて、アクア達が慌てて出て行ったって事は絶対、何かあったんだな…」

 

ウィズ「えぇと、カズマさんはご存じないのですか?」

 

カズマ「俺か? 実は俺も外に買い出しには出てたけど、とくにこれといって騒ぎも聞いてねぇんだよ…。俺が戻った時も変わりなかったし」

 

ウィズ「そうなんですか…。」 

 

カズマ「こうなったら情報収集だ」

 

ウィズ「情報収集?」

 

カズマ「あぁ。街の住人の会話を聞き耳して情報を得る」

 

ウィズ「ほ、ほんとにそれでアクア様たちの事が分かるんですか?」

 

カズマ「他にないんだ。それになんだか胸騒ぎがしてな…」

 

ウィズ「えっ?」

 

カズマ「早くしないと、ヤバい感じするんだ。もし、外が騒がしくてアクア達が慌てて逃げたんなら、何か敵が来てそいつから逃げる為に慌てていたと考えられる」

 

カズマ「戻って来ないとしたら、もしかしてどこかで逃げ延びて隠れてるか、もしくは捕まってどこかに監禁された可能性があるかもな」

 

ウィズ「えぇっ!?」

 

カズマ「つー訳で俺は出掛けるから、ウィズは一旦ここで待っててくれ」

 

ウィズ「えっ?」

 

カズマ「お前今、アクアのせいで若干弱ってるし、それに自力で俺たちを探し回りつつ信者から逃げ回ったから相当疲れてるだろ?」

 

ウィズ「えっ、は、はい…。そうです」

 

カズマ「だったら、ここで待っててくれ。アクア達を見つけてここに戻ったら、一緒にアクセルの街に帰ろう」

 

ウィズ「………分かりました。カズマさんもお気を付けて」

 

カズマ「あぁ。ありがとう、ウィズ」 

 

 

~外~

 

カズマ「さてと、外に出てる奴らで話し込んでるのを見つけて聞き耳w信者たち「」ヒソヒソ

 

カズマ「おっ、さっそくいたな。そっと近付いて陰から…」コソコソ

 

信者1「おい、聞いたか? 例の…捕まえたらしいぜ」

 

信者2「ほんとか!?」

 

信者1「あぁ」

 

カズマ(捕まえた…?)

 

信者3「宿屋に居たところを見つけ、駆け付けた集団で外から猛抗議して、それから逃げ出したところを取り囲んで捕まえたって話だ」

 

カズマ(宿屋!? ウィズによれば、外が騒がしく、アクア達は慌てて出て行った……つまり、アクア達が居なくなったのはここの信者たちから逃げる為だったのか!)

 

カズマ(んで、捕まったって事は、アクア達は信者たちによってどこかに監禁でもされてるのか…?)

 

信者2「そうか…。俺も行けばよかったな」

 

信者1「まっ、そう落ち込むな。」

 

信者3「そうそう…あの女神アクア様を名乗る不届き者に憎きエリス教信者、ついでに紅い眼をした奴…あいつら、早朝に処刑されるらしいぜ」

 

カズマ(な、なんだとぉっ!!?) 

 

信者2「そうか…。処刑かぁ…」

 

信者1「まっ、元々不届き者に魔女狩りは当たり前だな」

 

信者2「他は?」

 

信者3「分かってるけど、あのおぞましいエリス教信者だからこそ殺るつもりだと。んで、紅い眼の奴はついでらしい」

 

カズマ(紅い眼……めぐみんってついでなのかよ…。)

 

信者2「ついで、で処刑なんて可哀想だね」

 

信者1「まぁ、決まった事はしょうがない」

 

カズマ(やっぱ胸騒ぎは当たってた!。早朝になる前に、早くアクア達を救出しないとな) 

 

信者2「で、今捕まった奴らはどこにいるんだよ?」

 

信者3「話だと、アクシズ教会の地下室に入れられたみたいだ」

 

信者2「じゃあ、今は教会の地下室に居るって事ね」

 

信者1「いやぁ~、これで一安心一安心だな」

 

カズマ(チッ、安心じゃねぇよ。まっ、ひとまずアクア達の監禁場所は分かったし、急いで教会に向かうか)スタスタ 

 

 

~一方その頃~

 

アクア「うぅ……なんで私がこんな目に……」シクシク

 

めぐみん「アクアだけじゃありませんよ。私やダクネスだっt」

 

ダクネス「こ、これが地下牢に入れられる者の感覚か…///うん、イイ?」ゾクゾク

 

めぐみん「って、ダクネスはなぜ、こんなにも楽しそうなんですか!?」

 

ダクネス「あぁ…めぐみん。すまない。私としたことが、こういう事は初めてと同時に憧れてもいたから嬉しくてついな…」

 

めぐみん「憧れたくもありませんし、嬉しくもありませんよ、私は!!」

 

めぐみん「おまけに頑丈な手錠までされて、身動きが取れないなんて最悪です!?」

アクア「私の可愛い信者達だから話し合えば分かると思ったのに、無視された上に偽者扱いってのも最悪よぉーー!!」

 

ダクネス「いや、アクアのは自称だろ?ただ、偶然にもアクシズ教のご神体と名前が同じってだけだろ?」

 

アクア「いやいや、私はれっきとしたアクシズ教の女神アクアなんですけど!?」

 

めぐみん「まったく、その大嘘のせいで私やダクネスも巻き込まれるように一緒に捕まった挙句こんなところに入れられてこうして手錠で繋がれたんですよ!!」

 

アクア「だから、大嘘じゃないわよ!?」

 

めぐみん「まだ言いますか!!?」

 

めぐみん「大体、アクアh」

 

ダクネス「おい、今は言い争いをしている場合じゃないだろ!!」 

 

アクア・めぐみん「「……そうね(……そうでした)」」

 

アクア「言い争う暇があるならさっさとここから脱出する術を考えないとね」

 

めぐみん「私の爆裂魔法があれば……と、言っても肝心の杖を奪われてはどうにもなりません」

 

アクア「私だって杖を奪われてるから、どうにもならないわよ」

 

ダクネス「私だってそうだ。剣を奪われてる……だが」

 

アクア「だが?」

 

めぐみん「なんですか、ダクネス?もしや、ここから脱出する術を思い付いたのですか?!」

 

ダクネス「術というか、ここから出られる見込みはある」

 

アクア「どういうこと?」

 

ダクネスあいつだ。私たちにはまだあいつという頼りが残ってるだろ」

 

めぐみん「あっ、それってもしや!?」

 

アクア「あぁ!もしかしてカズマ?!」

 

ダクネス「そうだ!!」 

 

ダクネス「カズマならきっと私たちに何かあった事を察して、探しに来るだろう」

 

ダクネス「いずれ、ここを嗅ぎつけてやってくるに違いない」

 

めぐみん「おぉぉーーー、カズマが来てくれる!!ならば、カズマの助けを信じて、今しばらくジッと堪えましょう」

 

アクア「えぇ~、でもあのヘタレで、ヒキニート…本当に私たちを助けにきてくれるのかしらね?」

 

ダクネス「おい、アクア!仲間を信じないのは良くないことだぞ。どんな時でも仲間の可能性を信じる……じゃなきゃカズマが可哀想だ!」

 

アクア「はぁ~、分かったわよ。信じる、カズマさんの事、信じるわよ!」

 

ダクネス「よし、それでいい」 

 

 

~その頃 カズマは~

 

アクシズ教会『…』ドーン

 

カズマ(あれがアクシズ教会だな…。だけど…)チラッ

 

信者たち『……』ウロウロ

 

カズマ(信者の奴らが教会の周りをウロウロしてるな。もしや、見張りか?だったら、アクア達が地下室に居るのは間違いないな!)

 

カズマ「さて、どうやって行こうやら……んっ?」チラッ

 

ダイナマイト『…』バーン

 

カズマ(おっ、こんな近くにダイナマイトがあるとは意外だな!)

 

カズマ(だけど、これは使える……)ニヤリ 

 

 

~再び場面変わって、アクア達~

 

ガチャ、ギィィィーーー

 

信者A「ふっふっふ♪」ニヤニヤ

 

めぐみん「えっ、いきなり入ってきましたよ!?なんですか!?」

 

信者B「うんうん、いいねぇ♪」ニヤニヤ

 

ダクネス「なんだ……こいつらのこの好奇な視線に顔付きは!?///」ドキドキ

 

信者C「やりがいはありそうだな」ニヤニヤ

 

アクア「えっ、や、やりがいって何よ!!?」

 

信者A「お前らはどうせ早朝に処刑が決まってる」

 

信者B「で、どうせ最期なら、いっそ早朝まで俺らを…」ニヤッ

 

信者C「楽しませてくれよ~」ニヤニヤ

 

めぐみん「ま、まさか!?///」

 

ダクネス「はぁはぁ…この台詞といい視線といい……まさにやらしい事を考えてるな、こいつら??」ドキドキ

 

アクア「ちょっ、ヤバいですけど!!?このままじゃマジでヤバいんですけど!?」ガタガタ 

 

信者A「覚悟しろぉ~、ニセ女神に憎きエリス教徒、そしてついでよぉ」ズイズイ

 

アクア「に、偽者じゃないし、それにこっちに来るんじゃないわよ!?」

 

信者B「イイ身体をした美人の女…はぁはぁ」ズイズイ

 

ダクネス「わ、私は屈しはしないぞ!体がどうなっても心まではどうにもできまい!!///」

 

信者C「ついでのお嬢ちゃんは、楽しませてくれるんだろ」ズイズイ

 

めぐみん「お、おい、ついでとはどういう事か、聞こうじゃないか!?」ブルブル

 

信者たち「フフフッ♪」ニヤニヤ、ズイズイ

 

アクア(ま、不味いわ、このままじゃ…!?)

 

ダクネス(シチュエーションは良いが、同時に不安もある…どうしたことか)

 

めぐみん(早く来てください!!助けてください……カズマ!!)

 

 

ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン 

 

信者たち「っ!?」

 

アクア・めぐみんダクネス「「「っ!!?」」」

 

ドカーーーン、ドォーーーーーン

 

信者A「なんだ、この爆発音は!?」

 

信者B「知らん!近くで何かあったのか?」

 

<敵襲だあぁぁぁーーーーーー!!!

 

信者C「敵襲だと!?何が起こったんだ!?」

 

アクア「なによ、なんなのよ一体?」

 

ダクネス「分からん。だが、何か爆発音が聞こえ、敵襲だと騒いでるなら、こいつらにとって害になる存在が現れたという事か」

 

めぐみん「…………もしかして」

 

 

ドゴーーーン

 

信者A「なんだ?!」

 

信者B「地下室の壁を、何者かが壊したんだ?!」

 

信者C「おい、煙の中に誰か立ってるぞ!?」

 

モクモク

 

アクア「けほけほっ!だ、誰?」

 

ダクネス「煙で見えないが…」

 

めぐみん「あ、あれは、まさか…」 

 

カズマ「やっぱ、ここに居たか!助けにきたぞ!!」

 

アクア・ダクネスめぐみん「「「カズマっ!!!」」」

 

信者A「な、なんだ、こいつ…」

 

信者B「あーー、この男…こいつらと一緒に居た奴だ」

 

信者C「チッ。こいつらの仲間が助けに来たって訳か」

 

カズマ「あー、悪いんだけど、アクア達は返してもらうよ」

 

ダクネス「やっぱり私の思った通り、助けに来てくれたか、カズマ!」

 

めぐみん「信じていましたよ、カズマ!貴方が見捨てずに、ちゃんと助けにきてくれることを!」

 

アクア「カズマさぁ~ん!早く、手錠を解いてよおおぉーー!!」

 

カズマ「はいはい。しっかりと助けに来たし、手錠も解いてやるよ」ガチャガチャ 

 

信者A「って、させるかぁ!」ダッ

 

信者B「お前も捕まえてやる」ダッ

 

信者C「覚悟しろ」ダッ

 

めぐみん「あっ、カズマ、後ろ!?」

 

カズマ「分かってる。クリエイト・ウォーター」ドバァーー

 

信者たち「うわぁ!!」

 

カズマ「フリーズ」カチカチ

 

信者A「くっ、足が凍り付いて動かない!?」

 

信者B「スキルかよ!厄介だな」

 

信者C「誰かの足の氷をなんとかしろ!!」

 

カズマ「しばらく、そうしてろ」 

 

カズマ「はい。解けたぞ」

 

ダクネス「助かったぞ、カズマ」

 

アクア「流石ね。やるじゃないの」

 

めぐみん「カズマァッ!!」ガバッ

 

カズマ「おわっ、どうした!?」

 

めぐみん「ありがとうございます、ありがとうございます、カズマ!」ギュウゥーー

 

カズマ「そんなに強く抱き着かなくても分かってる。」

 

カズマ「とりあえず、ここを出るぞ!外に出たら、このままアルカンレティアを脱出だ」

 

アクア「待ちなさい!その前に私の杖を取り戻さないと」

 

ダクネス「そうだ、私も剣を奪われたままだ」

 

めぐみん「そういえば、私も杖を…」

 

カズマ「杖二つと剣一つって……これか?」スッ

 

アクア「あぁーー、それよ!」

 

カズマ「途中で見つけたから、回収しておいたぞ」

 

ダクネス「でかした!流石は私が見込んだ男だ」

 

めぐみん「一度ならず二度も!私はカズマが仲間で良かったと改めて思いましたよ」

カズマ「はいはい。それはどうも…」 

 

 

<逃げたぞぉぉーーー

 

<捕まえろぉぉーーー

 

めぐみん「はぁはぁ、ここを抜ければ外ですね」

 

ダクネス「だが、どんどん追いかけて来るな」

 

アクア「なんで私が信者相手に逃げ回らないといけないの!!私、女神なのぃ~!」

カズマ「誰も信用しない上、偽者扱いされてんだから仕方ねぇだろ!」

 

<いたぞぉぉーー

 

ダクネス「まずい、前に人が!」

 

めぐみん「ならば、私の爆裂魔法d」

 

カズマ「いや、教会の中で爆裂魔法はダメだ!ここはアクアのクリエイト・ウォーターだ」

 

アクア「えぇ~、でも私の可愛い信者!?」

 

カズマ「いいからやれ!また牢屋に逆戻りでもいいのか?」

 

アクア「わ、分かったわよ…」

 

アクア「ごめん!クリエイト・ウォーター!!」バシャアアァーーー

 

<うわああぁぁーーーーーーっ!!?

 

めぐみん「おぉーー、道が開けましたよ!」 

 

 

~外~

 

バタン

 

めぐみん「やっと外n…!?」

 

信者たち『…』

 

ダクネス「なんと外にたくさんの人が!?」

 

カズマ「きっと外の見張りと残りの住人が集まってきたんだ」

 

アクア「囲まれたわね」

 

めぐみん「どうしますか、カズマ?」

 

カズマ「そうだな…」

 

<カズマさぁーーん!

 

ダクネス「むっ?」

 

めぐみん「あれ?」

 

カズマ「この声は…」

 

(馬車に乗ってる)ウィズ「カズマさん、私です」ガタンガタン

 

カズマ「ウィズ!」

 

アクア「ええぇぇーーー、クソアンデッド!?なんで、アンタがここに!!?」

 

ウィズ「あ、アクア様にめぐみんさん、ダクネスさん、無事だったんですね」

 

カズマ「あぁー、無事だ!」

 

ダクネス「どういう事だ…なぜウィズが?」

 

めぐみん「さぁ…。ですが、カズマだけは居る事を知っているようですね」 

 

カズマ「宿で待ってろって言ったのに…なんでここへ、しかも馬車に乗って?」

 

ウィズ「わ、私だけ待ってるのも申し訳ないと思いまして…せめて、すぐにでも帰れるよう乗ってきた馬車を探して見つけ、こうして来た訳です」

 

カズマ「そうか…。まぁ、何はともあれ助かった」

 

カズマ「よし、ウィズ、ひとまず馬車を俺達の近くには寄せず、このまま入口の方角へ向かって走らせてくれ」

 

ウィズ「えっ、ですが…?」

 

カズマ「いいから頼む」

 

ウィズ「……分かりました」 

 

カズマ「じゃあ、あの馬車まで行くぞ。乗ったら、一気にこの街から脱出だ」

 

めぐみん「ですが、カズマ。行くと言われても入口の方角へ向かう馬車まで追いつくのは難しいですよ…」

 

アクア「大体、なんであんなクソアンデッドの乗る馬車になんか…」

 

カズマ「あの馬車に乗ってこの街から脱出しないと、また地下室に戻されるぞ? それでもいいのか?」

 

アクア「うぅ~……」

 

ダクネス「で、カズマ。どのようにして、馬車まで行くんだ?まさか、全速力で走り抜くのか?」

 

カズマ「いや、いい考えがある。」ニヤリ

 

アクア・めぐみんダクネス「「「えっ?」」」 

 

カズマ「まずは、めぐみん、爆裂魔法を放て。ただし、少し離れた場所にな。後、なるべく爆風が良く当たるよう頼むぞ」

 

めぐみん「フッ、いよいよ我が爆裂魔法の出番ですか…。ただ、気になりましたが、なぜ人に当たらないよう、ただし爆風は良く当たるよう…というのは一体?」

 

カズマ「すぐ分かるさ。とりあえず、頼んだぞ」

 

カズマ「次はダクネス、お前の腕力でアクアを持ち上げ、少し高くアクアを上に投げてくれ」

 

ダクネス「なにっ、どういう事だ?」

 

アクア「ちょっとぉ、なんで私が上に投げられないといけないのよっ?!」

 

カズマ「いいから、これも作戦だ」

 

カズマ「で、アクア…投げられて上に居る間にすぐ身に付けてる羽衣を大きく広げろ」

 

アクア「へっ、羽衣?でも、なんで??」

 

カズマ「いいから。とりあえず、ここまで説明したけど、後はアクアが羽衣を広げた後ですぐ指示するから、言われた通り頼んだ」 

 

めぐみん「行きますよ。エクスプロージョン!!」カァッ

 

ドオォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

 

ビューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

 

<うおっ、なんだ!?

 

<凄い爆発と爆風だ、前が見えん!?

 

カズマ「今だ、ダクネス

 

ダクネス「あぁ。アクア、今から上に投げるが、これもカズマの作戦だ。我慢してくれ」

 

アクア「う、うん…。」

 

ダクネス「!………そりゃあ!!」ブンッ

 

アクア「ヒイイィィィーーーー!!?」ゴオオオォォーーーー

 

カズマ「アクア、今だ!羽衣を大きく広げろ!!」

 

アクア「ヒィィィーーー!!」バサッ

 

ビューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

 

アクア「えっ!?」フワッ 

 

カズマ「よし、成功だ」

 

めぐみん「なんですか、アレ!?アクアの私物が膨らんで…それのおかげか、落ちずにゆっくり浮いてますよ!?」←カズマにおんぶされている。

 

ダクネス「どういう事だ?」

 

カズマ「説明は後だ。ダクネス、次の指示だ。俺とめぐみんをアクアの居る位置まで投げてくれ」

 

ダクネス「何かは知らんが、分かった」

 

ダクネス「!……とりゃあ!!」ブンッ

 

カズマ「うおおぉぉーーーっ!!?」ゴオオオォォーーーー

 

めぐみん「す、凄い風です!カズマにしっかりしがみ付いてないと100%落ちますね!!」ギュウゥゥーー

 

ポフッ

 

カズマ「よし、ひとまずいいな」

 

めぐみん「ここは…アクアの膨らんだ私物の上ですね…。はぁ、落ちる気配はなさそうですし、このまま休みますね」

 

カズマ「あぁ、休んでろ」

 

アクア「ちょっと、カズマ。ダクネスはどうするのよ?」

 

カズマ「そうだったな」

 

ダクネス「おーーい、私はどうするんだ?」

 

カズマ「心配するな。一応拝借しておいたロープで……」スッ

 

カズマ「バインド!」シュル

 

ダクネス「おっ!」グルグル、ギュッ

 

カズマ「成功。ダクネス、今から引き上げるぞ」 

 

アクア「バインドを使ってダクネスを縛り、予め手に持っていたロープの先端で引っ張り上げるのはいいけど、アンタの力だけでダクネスは持ち上がるかしらね?」

 

カズマ「持ち上げてやるよ!よいしょ!!」グイッ

 

ダクネス「あぁ……イイ?この締め付けといい、縄の硬さで肌に食い込み痛みといい……最高だ///」ギシギシ

 

めぐみんダクネスは、変わらず快感に酔いしれてますね」

 

カズマ「ふぅ~。これでいいだろう」

 

めぐみん「よく持ちあがりましたね。ダクネスは、少々重いのに」

 

ダクネス「お、重いは止めろ!?」

 

カズマ「一応、パワーはあるし、これくらいはな」

 

カズマ「じゃあ、ダクネス…ロープを解くぞ」

 

ダクネス「待ってくれ、カズマ!せめて、もう少しだけこのままにしてはもらえないか?」ギシギシ

 

カズマ「まだ楽しむ気か?」

 

ダクネス「うむ…///」ドキドキ 

 

アクア「ってか、カズマ!ずっと浮いたままじゃラチあかないし、そろそろ指示を出しなさいよ」

 

カズマ「そうだった。んじゃあ、ウィズが乗ってるあの馬車まで飛んでいくんだ!」

アクア「あぁ~、成る程。カズマの作戦って気球のように空を移動するって事だったのね」

 

カズマ「その通りだよ」

 

めぐみん「ききゅう?」

 

ダクネス「なんだ、それは?」

 

カズマ「あぁ、この世界には気球なんてなかったな。あのな…」

 

カズマ「気球ってのは俺が住んでた国に存在する乗り物だ。風船といって空気をいれた物を使って空を飛ぶんだ」

 

めぐみん「ほぉー、そういう乗り物があったとは…」

 

ダクネス「だが、空を飛んだような感覚になれていいな」 

 

アクア「馬車は見えるし、こっちの方角で合ってるわよね」

 

カズマ「あぁ」

 

アクア「それにしても、あの場で良く気球の作戦を思い付いたわね」

 

アクア「めぐみんの爆裂魔法による爆風とダクネスの腕力で高くあがった分の落下の勢いで私の羽衣が膨らみ、膨らんだ羽衣が気球の代わりとしてカズマ達を運んで空から移動する……見事ね」

 

カズマ「まぁな。前にアクアの羽衣に触れた事もあったから、その時軽くて風で飛びそうだって思ったのを思い出して、作戦に用いた訳だ」

 

めぐみん「見て下さい、アクシズ教の信者たちを」

 

<ちくしょう、なんで飛んでんだよ?!

 

<知らん。だが、これじゃあ、追いつけないぞ!!

 

ダクネス「お~、これは大慌てだな、あいつら」 

 

カズマ「いいか?あの馬車に上手く乗るよう、調節しろ」

 

アクア「分かってるわよ。任せなさいって!」

 

ウィズ「カズマさぁ~ん!!」ガタンガタン

 

アクア「………正直、あんな奴のとこに降りたくないんですけど…」

 

カズマ「このままアルカンレティアを出る手段はあの馬車だけだ。我慢しろ」

 

アクア「はい。到着」ストッ

 

めぐみん「ふぅ~。ようやく一息付けそうですね」ストッ

 

ダクネス「はぁはぁ…。だが、良い体験をした。これもまた貴重だな///」ストッ

 

カズマ「疲れたぁ~。もう魔力も体力も底をつく寸前だ…」ストッ

 

ウィズ「その…何があったかは存じませんが、お疲れ様です」 

 

アクア「で……なんでクソアンデッドがこんなとこに居んのよ?」

 

ウィズ「あ、えぇと、それは……」カクカクシカジカ

 

めぐみん「えっ、そのような事が!?」

 

ダクネス「それは大変だったな。だが、ウィズも良くここまで頑張れたな。今は平気なのか?」

 

ウィズ「平気ではありません。遂に限界がぁぁ………」スウウゥゥーー

 

めぐみん「って、ウィズが消えかけてますよ!?」

 

カズマ「ヤバい。アクアの余波を浴びたのに、更に無理して動いたから余計な負担が掛かったんだな」

 

アクア「だったら、私がここで引導を渡しtカズマ「止めろ!!」

 

カズマ「後、アクア、お前の魔力借りるぞ」スッ

 

アクア「な、なによ、急に!?」

 

カズマ「ドレインタッチ!」パアアアァァーーーーー

 

アクア「ひえええぇぇーーーーーーーっ!!?」

 

ウィズ「…」

 

ダクネス「おっ、正常に戻ったようだな。」 

 

ウィズ「う、う~ん……あれ?」パチッ

 

カズマ「目が覚めたか?」

 

ウィズ「カズマさん…。私は?」

 

カズマ「ドレインタッチでアクアの魔力をウィズに流したから、もう安心だ」

 

ウィズ「そうなんですか!その…ありがとうございます。」ペコリ

 

カズマ「いいって別に」

 

アクア「ちょっとぉ、なんでよりによって私の魔力をリッチーなんかに!?」

 

カズマ「別にダクネスでも良かったけど、お前が引導を渡すなんて言うから、お前を止めるついでにな…。」

 

アクア「つ、ついで!? なんでついでで私の魔力が…!?」

 

ダクネス「まぁまぁ、落ち着け…アクア」

 

めぐみん「別に魔力の一つや二つ…分けてあげてもいいんじゃないですか」 

 

めぐみん「カズマ!」

 

カズマ「んっ?」

 

めぐみん「もう一回お礼を言わせて下さい。今回は、危ない所を助けてくれて本当にありがとうございます。」

 

ダクネス「私からも……仲間として見捨てずに私たちを助けにきてくれたこと、救ってくれた事は感謝する。本当にありがとうな、カズマ!」

 

アクア「フン…。まぁ、一回しか言わないから、良く聞きなさい。その………ありがと」

 

カズマ「お前ら…。」

 

カズマ「まっ、その…なんだ……俺はこれからも、仲間としてお前らを助けていくつもりだから、お前らも頑張って俺を助けてくれよな…」

 

めぐみん「えぇ。もちろんですよ!」

 

ダクネス「考える事でもない。もちろん、私もこれからは、頑張ってカズマを助けていくつもりだ」

 

アクア「まっ、私もアンタが無事じゃないと、後々大変だし…。魔王討伐まではこの女神様が助けてあげるわ」

 

カズマ「後、これからもよろしくな…アクア、めぐみんダクネス!」

 

アクア「はいはい」

 

めぐみん「はい♪」

 

ダクネス「うむ!」

 

ウィズ(フフッ♪ 良いパーティーですね。あんなに仲良く……私も昔を思い出します…。)

 

 

 

カズマ(ナレーション)『俺はアクア達を救出し、そのおかげで俺達の絆や結束は一層深め、高くなったような気がした。この世界もまぁ…悪くないな…。』

 

 

 

 

 

 

 

 

元スレ

カズマ「アクア達を救出する」

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