アニメssリーディングパーク

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御坂妹「元気でしたかこのロリコンモヤシ、とミサカは挨拶をしてみます」 一方「帰れ」 【とあるss/アニメss】

 

その日一方通行は、ここぞとばかりにニートのような一日を味わっていた。 

 

 

保護者たちはそれぞれの用事でおらず、打ち止めも近所の子供達と一緒に、傍の公園へ遊びに行っている。  

久々に完全な一人だ。 

正直最近は色々と出ずっぱりだったり、無理矢理連れ出されたりでゆっくりした記憶がない。 

それ故何予定のない今日この日は、とことん寝つくしてやろうと惰眠を貪っていた。 

 

(…ああくっそォ、なーンなンですかァァ!?!!) 

 

しかし、先ほどからそれを邪魔する不届き者がいる。 

インターホンを、押す。押す押す押す。連打の嵐。まるで一種の音楽です、とでも言うかのように主張するそれに、 

シカトを決め込みまどろんでいた一方通行も、たまらずにブランケットを跳ね上げた。 

 

(一回押せば、分かるわボケがァ!! どこの三下業者だクソ野郎ォ…!!)  

 

打ち止めが帰ってくる際に鍵を空けてやる為、反射で音を弾く事も出来ない。 

それならば、不快の元を断ち切るしかない。 

半分寝ぼけた頭で怒りつつ、部屋にあるモニターまで杖をガツガツと言わせながら歩いていく。 

 

(…なンだァ?…ご近所さンかァ?) 

 

だが、そのモニターには何も映っていなかった。 

それはすなわち、このインターホンがエントランスからではなく、直接部屋の前から押されている事を示している。 

首を捻るも、けれど相変わらず甲高い音の連打は止まない。 

 

(…仕方ねェ、出るか) 

 

チっ!、と盛大に舌打ちをして、玄関口まで歩いていく。 

そのまま適当に靴を引っ掛け、苛々とした感情を全く隠していない凶悪な面構えで、一方通行はドアを開いた。 

 

「…ハイハイ、なーンなンですかァァ!?」 

 

 そして結構な勢いで開いたドアの先には、思いきり見覚えのある姿があった。 

 目が合い、お互いが一瞬固まる。 

  

「…………」 

 

「…………」 

 

「……、あァ?」  

 

「……やあやあ、こんにちは良いお日和ですね、と、とりあえずミサカは至極全うな挨拶をします」 

 

一方「…………」 

 

御坂妹「…………」 

 

一方「…間に合ってますンで」 

 

バンッ! 

 

御坂妹「…いってーな何すんだ、と閉められる前にドアの隙間に足を挟み、ミサカはさながら押し売り訪問販売員です」 

 

一方「うるっせンだよ! つか何しに来やがった!?」 

 

御坂妹「まぁ…落ち…着け、よ…とミサカは、無理矢理に…ドアを…グヌヌヌヌ…!」 

 

一方「ちょっ…オマ…っ! うォっ!?」 

 

御坂妹「…ふう、…改めまして元気でしたかこのロリコンモヤシ、とミサカは挨拶をしてみます」 

 

一方「帰れ」 

 

御坂妹「ちなみにインターホンは、第九をイメージして押してみました、とミサカは自分の教養を見せ付けます」 

 

一方「いやホント帰れ」 

 

御坂妹「ところでこのミサカの検体番号を、あなたは分かりますか?と前後のやり取りを無視して、ミサカは問いかけます」 

 

一方「はあァ?知るかよそンなの。一万人ぐれェいる中の一人だろォが、見分けもつかねェし分かる訳ねェだろボケ帰れ」 

 

御坂妹「一人もですか?…先日名乗った者がいたはずですが?とミサカは記憶力の悪い学園都市第一位をpgrします」 

 

一方「うるせェ!…チっ、俺が知ってんのは、二人だけだ。……10032と14510、だったかァ?」 

 

御坂妹「正解です、とミサカは頷きます。さすがはロリコン」 

 

一方「ブチ殺しますよ」 

 

御坂妹「ではここで問題です。このミサカの検体番号は、さて幾つでしょう?とミサカは問います」 

 

一方「ハアァ?そンなの俺が知る訳…」 

 

御坂妹「当たるまで帰りません。よ~く考えよう~ミサカは一万人~」 

 

一方「人ン家の玄関先で妙なの歌ってンじゃねェ!…当てたら帰ンだな?」 

 

御坂妹「ミサカは言い訳と辻褄あわせはしますが、嘘はつきません、とミサカは頷きます」 

 

一方「なンだそれ…あークソ、…14510…じゃない、10032の方」 

 

御坂妹「……ファイナルアンサー?」 

 

一方「みのもンた風に答え長引かせたらブチ殺すぞ」 

 

御坂妹「ライフライン使いますか?」 

 

一方「いらねェよ!! つうか当たってンだろ?帰れ」 

 

御坂妹「ブッブー!残念、外れです、とミサカは一方通行の痛恨のミスを伝えます」 

 

一方「はァ?…じゃあオマエ…、」 

 

御坂妹「初めまして、14889号です」 

 

一方「誰だよ!?」 

 

御坂妹「誰だよと言われましても。 あなたの演算補助をやってやってる内の一人ですけど(笑)?とミサカは上から目線で答えます」 

 

一方「ああそれはどォもォ、お世話になっておりますゥ!帰れ」 

 

御坂妹「そうはい神裂。目的達成もせずにおめおめと帰るとは、この14889号の名折れです、とミサカは無表情でグイグイとあなたの腕を引っ張ります」 

 

一方「は、離せ!こける!」 

 

御坂妹「大丈夫大丈夫、その時はお姫様抱っこしてやるから、とミサカは見た目以上に腕力がある事をほのめかします」 

 

一方「なンにも大丈夫じゃねェだろ、何その絵面」 

 

御坂妹「つうか早くしねーとあの幼女が帰ってくんだろ、いいから来い、とミサカは用件の一部を話します」 

 

一方「…あァ?」 

 

御坂妹「――…つまりかくかくしかじか、そういう訳です。 とミサカは説明した事に対してやりきった感を持ちます。ふいー」 

 

一方「はあァ?なァンで俺が、そンな事しなくちゃなンねェンですかァ?」 

 

御坂妹「色々ありまして、とミサカは説明するのが面倒な事を押し隠し、一言で済ませてみます」 

 

一方「無理めンどい。じゃあな帰れ」 

 

御坂妹「分かった分かった、今話の流れが分かるログを見せるから待て、とミサカは再びその首根っこを掴みつつ、共有を開始します―…コードAX:Lolicon20001、最適logの抽出…」 

 

一方「ぐっ!オマ、首絞ま…っ!」 

 

御坂妹「――…という会話があったのです、とミサカは詳細を伝え終わります。ふいー」 

 

一方「…………」 

 

御坂妹「…おいどうした何俯いてんだ、とミサカは目の前の白い固まりを下から覗き込みます」 

 

一方「……いいじゃねェか、ケツメぐらいよォ…」 

 

御坂妹「え(笑)?」 

 

一方「…なンでもねェよ…。…つか、これのどこが説明だってンだ!!」 

 

御坂妹「お前が金を出すっていう結論に至るまでの流れです、とミサカは空気読めよと冷たい目をします」 

 

一方「馬鹿ですか馬鹿なンですか何言ってンですかァァ?」 

 

御坂妹「とりあえずジュースとお菓子と重箱弁当と後屋台ぐらいでいいです、とミサカは遠慮しつつ、再びグイグイと引っ張りスーパーへと足を向かわせます」 

 

一方「遠慮の意味を辞書で引いてこいや!!」 

 

御坂妹「後カラオケマイクも欲しいのでヨドバシへ寄るべきかな、とミサカは悩みます」 

 

一方「知らねェよ!つか払わねェぞ、そンなモンよォ!」 

 

御坂妹「……あのクソガ…上位個体へのサプライズも含んでいるのにですか?とミサカは問います」 

 

一方「俺に関係ねェだろォが」 

 

御坂妹「いいえ、あなたには上位個体への情操教育を行う義務があります、とミサカは伝えます」 

 

一方「ハ、ハアァ?」 

 

御坂妹「お花見、子供の日、海の日、夏休み、紅葉狩り、雪合戦、クリスマス、お正月…」 

 

一方「何言ってンだオマエ」 

 

御坂妹「これからこういった行事が目白押しな訳です、ですがあの上位個体は知識だけはありますが、実際に経験をした事はありません、ここは一つさせてやるべきじゃね?…とミサカはしみじみと口にします」 

 

一方「…だから何なンだよ」 

 

御坂妹「いや別に、口にしただけですけどぉ?とミサカは憎ったらしく言いながら、既に雛祭りを盛大に祝っていた故、言い返しようのない幼女に甘すぎるロリコンをpgrします」 

 

一方「(ああああンのクソガキ!あれ程ネットワークに流すなって言ったのによォォ…!!)」 

 

御坂妹「まぁ次からはしっかり口止めしとけよ、と生温い笑みを浮かべながら、とりあえずは目先の事から片付けましょう、とばかりにミサカは再びグイグイと腕を引っ張ります」 

 

一方「ああクソ…!…分かった!分かったから手ェ離せ! 歩きづれェんだよ、こっちは杖ついてンだぞ!」 

 

御坂妹「だから補助してたつもりだったんですが…じゃあ腕組む?とミサカは、すっとジェントルに腕を差し出します」 

 

一方「…ハアァ? アホですかァ?」 

 

御坂妹「お前がな」 

 

一方「…何なのこいつすげェ腹立つわさっきからマジ何コレ」 

 

御坂妹「…まぁあんまりこういう事言うのも何ですが、お前の演算補助を誰がやってやってると思」 

 

一方「ああハイハイ、すいませンでしたァ!!」 

 

御坂妹「…ではまずスーパーですが、近くに二つあるのでミサカはどちらへ行こうかと迷っています」 

 

一方「好きにしろよどォでもいいわ」 

 

御坂妹「では、そんな優柔不断で投げやりで貧弱でいい所の全くないあなたに、ミサカが選択肢を与えてあげます」 

 

一方「オマエ本当ブチ殺しますよ」 

 

御坂妹「PDAのMAP検索により、ここから数分で行けるスーパーは以下二つです。 どちらに行きますか?とミサカは選択肢を提示します」 

 

一方「もォ好きな方にしろよ…」 

 

御坂妹「なら是非高い方で、迷うべくも無く高い方で、とミサカは希望します」 

 

一方「…高い方っつっても、スーパーはスーパーだかンなァ、過度な期待はすンなよ」 

 

御坂妹「花見に合ってて美味けりゃなんでもいいです、とミサカはぶっちゃけてみます」 

 

一方「…花見に似合いそォな、美味いもンねェ…」 

 

 

~ビニールではなく、わざわざ紙袋にきちんと詰めちゃったりしてくれるスーパー~ 

 

御坂妹「おおお…なんか煌びやかに見えます、とミサカはさりげに見回してみます」 

 

一方「気のせいだろォが、売ってるもンは別に変わンねェよ。…でェ?何が食いてェンだよ」 

 

御坂妹「えーと…と見回してみますが、目の入るのは横文字の野菜や果物ばかり…とミサカは首を傾げます」 

 

一方「そりゃここは生鮮品売り場だからなァ。…あー、菓子とか欲しィンだろ、どォせ」 

 

御坂妹「ああ、はい、まぁ…」 

 

一方「ならこっち来い」 

 

御坂妹「あっ、でも…」 

 

一方「あァ?」 

 

御坂妹「個人的な趣味で申し訳ありませんが、あそこのクッソ高いマンゴーもお願いします。 あのアップルマンゴーとかいうやつ、とミサカは希望します」 

 

一方「…取って来い」 

 

御坂妹「後、たこわさも」 

 

一方「どォいう組み合わせだよ! …ああもォいいから、好きなもン持って来い」 

 

御坂妹「いやっふう!とミサカは珍しく浮かれて小走りです」 

 

一方「…なンだあいつ。…って…あっ、」 

 

ドンッ 

 

御坂妹「きゃっっ!?」 

 

「わっ!?」 

 

御坂妹「う、ぶ、ぶつかった…あ、すみませんお嬢さん怪我は、とミサカは同じく尻餅をついた、目の前の少女を……って、あっ?」 

 

美琴「い、いたたた…いや、私は大丈夫だけどそっちこそ……って、えっ?」 

 

御坂妹「お、…お、おお、お姉様…!!」 

 

美琴「えっ!? あ、鏡じゃない!!…い、妹!?」 

 

一方(うああああ、ク、クソめンどい事に…!! ) 

 

美琴「あ、あんたが何番か知らないけど、何でこんなとこに……ん?あっちにいるのって…」 

 

一方(そして早速見つかっちまいましたよォォ!逃げたイ! 帰りたい! 今すぐ!!now!!!) 

 

 

~数分後~ 

 

美琴「…………」 

 

御坂妹「…………」 

 

一方「…………」 

 

美琴「…花見ね」 

 

御坂妹「そうなのです、とミサカは大人げなくそっぽを向き合っている二人に間に立ち、とりあえずは会話を続けます」 

 

一方「…はァ?だァれが大人げ無いだってェ?…この女と一緒にすンなボケ!」 

 

美琴「何言ってんのよ! 先に目を逸らしたのはあんたでしょうが!!」 

 

御坂妹「おいお前ら落ち着け、とミサカは…」 

 

一方「はアァ?だから何なンですかァ?目を逸らされたから逸らし返してやったのォ~、ってかァ? ハッ、ガキくせェ」 

 

美琴「あんたにだけは、…言われたくな・い・わ・よ!!」バチバチッ 

 

御坂妹「いやあの、だから…」 

 

一方「やるってンだなァ!? ぎゃは、そこのアボガドみてェなツラにしてやんぜェ!!」 

 

美琴「やれるもんならやってみなさいよ!あんたのその大根みたいな色の顔に、トマト擦り付けて顔色よくしてやるわ!!」 

 

御坂妹「あ、すいません店員さん、ジャッジメントを呼んで下さい、とミサカは…」 

 

美琴「嘘!! 嘘です!待って! ただじゃれてただけなの!ねっ!?」ガシッ、ギリギリ 

 

一方「ぐっ!オマ、首絞ま…っ!(デジャヴ…だと…!?)」 

 

 

~更に数分後~ 

 

御坂妹「…………」 

 

美琴「はぁ、あの…正直大人げなかったです…すいませんでした…」 

 

一方「…目ェ逸らしたのは、あくまでゴミが入ったからで…」 

 

御坂妹「…………」 

 

美琴「えーと、…そう!そう、花見ね!花見するのよね!…いいわよねー、今日は暖かいし!」 

 

一方「…まァなァ」 

 

御坂妹「…なので、今日はスーパーにまで花見で飲み食いする食品を買いに来たのです、とミサカは報告します。 お姉様は何ゆえ?」 

 

 

美琴「ああ、今度学校で調理実習があるのよ。それの練習、しとこうかと思ってねー」 

 

一方「なンだァ? 学園都市第三位は、練習しねェと料理もまともに作れねェンですかァ?」 

 

美琴「しょうがないでしょ!自炊する機会なんて無いんだから!…そうじゃなくても揚げ物なんて…」 

 

御坂妹「揚げ物?…ひょっとして、から揚げですか?とミサカはwktkしつつ聞いてみます」 

 

美琴「え?…ああ、まぁそうね」 

 

御坂妹「実はこのミサカの好物は、マンゴーとたこわさとから揚げなんです、とミサカは吐露します」 

 

一方「あァ?」 

 

美琴「…つまり、食べたいってこと?」 

 

御坂妹「はい!」 

 

一方(…目が超キラッキラしてやがる…) 

 

美琴「いや、でも」 

 

御坂妹「大好きなから揚げを、大好きなお姉様の手作りで食べられたとしたら、ミサカはとても幸せです」 

 

美琴「う…っ!(自分と同じ顔なのに!自分と同じ顔なのに!…可愛い…!)」 

 

一方「やっぱり顔は心の鏡って事なンじゃねェ?」 

 

美琴「勝手に読心してんじゃないわよ!!しかも腹立つ!!」 

 

御坂妹「お姉様?」 

 

美琴「う、うう…ええと、じゃあ…」 

 

一方「…………」チッ 

 

 

~そのまた更に数分後~ 

 

御坂妹「…じゃあ場所はここです、とミサカはお姉様のPDAに情報を送ります」 

 

美琴「…うん、来た来た。この公園知ってるし、大丈夫」 

 

御坂妹「ではお待ちしてます、とミサカは今からとてもうきうき状態です」 

 

美琴「うん、なるべく出来立てのを持っていくようにするわ」 

 

御坂妹「はい!…じゃあ、ミサカは再びたこわさを取りに行って来ます」 

 

一方「…………」 

 

美琴「……えーと、」 

 

一方「あ?」 

 

美琴「…本当に私も行っていいの?」 

 

一方「ここで断るなンざ、オマエはどンだけ空気読めてねェンですかァ?」 

 

美琴「いや、だって!…うう、じゃあ、お邪魔します…」 

 

一方「あー、好きにしろォ」 

 

美琴「まぁ打ち止めにも会いたかったし、ちょうど良かったかも」 

 

一方「あっそ」 

 

美琴「でも、何でこっちのスーパーに来たの?料理って、作って持っていく訳じゃないんでしょ? ここ、出来合いのお弁当とか、お花見に合いそうなツマミ系ってあまり無いわよ」 

 

一方「だよなァ…」 

 

美琴「まぁいいわ、行く時に何か私も買っていくし。それじゃあ、後でねー」スタスタ 

 

一方「ハイハイ」 

 

一方「はァ…(…どォしてこうなった…)」 

 

御坂妹「あ、すいません、たこわさ以外にもイカキムチと桃屋のラー油と白ご飯が欲しいんですけど、とミサカは一方通行の袖をグイグイと、あくまでも冷静に引っ張ります」 

 

一方「…だから勝手に取って来いよ」 

 

御坂妹「でも売ってないんだけど。おかしくね?イカキムチはまだしも、ラー油が無いとか(笑) とミサカはこのスーパーの品揃えをpgrします。ついでにお前の仲間がいたよ、とモヤシを差し出してみます」 

 

一方(…どォしてこうなった…!!!) 

 

一方「…大体よォ、オマエは花見で食うもン買いに行くンだろォが」 

 

御坂妹「はぁ」 

 

一方「だったら、こっちの輸入もン中心のスーパー行ったって、そォいうもンは置いてねェぞ。 欲しいンだったら、普通のスーパーにしとけ。ガキの味覚も、そっちの方が合ってンだろォしよォ」 

 

御坂妹「なるほど…」 

 

一方「でも公園で、待ってる奴らがいンだろ?…どォせオマエのお姉様とやらに頼めば、山ほど買って来てくれンだろ …どォすンだ?」 

 

御坂妹「えーと、えーと…」 

 

御坂妹「では安い方のスーパーにも行きたいです、というか最初からこっちにするべきでしたね… とミサカは理解のある哀れんだ微笑みを向けてみます」 

 

一方「なンだァ?気持ち悪ィ」 

 

御坂妹「だってお前八兆円も借金あんだろ(笑)とミサカは貧乏人をpgrします」 

 

一方「なら最初からたかってくンじゃねェ!」 

 

 

~卵の特売などをよくしているスーパー~ 

 

御坂妹「さて…どこらへんに売っているのでしょうか、とミサカはキョロキョロと店内を見回します」 

 

一方「おい、どォせ山ほど買うつもりなンだろ?」 

 

御坂妹「分かってんなら聞くなよ、とミサカは言います」 

 

一方「………。…なら、これ押してけ。カート」 

 

御坂妹「あの小さな押し車みたいな、アレですね? …でしたら杖代わりにあなたが押した方が宜しいのでは、とミサカは至極当たり前の意見を述べてみます」 

 

一方「………あァ、まァ…それもそォか」 

 

御坂妹(素直…だと…?) 

 

一方「…ふゥン、…変な押し心地ィ」ガラガラ 

 

御坂妹(…押してみたかったのか…) 

 

御坂妹「…とりあえず出来合いのお弁当とか、ソースものとか、お菓子とかお団子とか、何か色々と欲しいところですが、とりあえずあなたの希望はありますか?とミサカは先頭に立って更にキョロキョロしながら聞いてみます」 

 

一方「コーヒー」ガラガラ 

 

御坂妹「前から思ってたんだけど、それ何のキャラ作り?個性出そうとしてんの? 

それとも自分が真っ白だから少しでも黒くなりたいとかそんな無意識の願望的な?  とミサカは正直に思いを吐露します」 

 

一方「オマエ、マジで一回だけ殴らせて。マジで一回でいいから」 

 

御坂妹「おや、あれは…とミサカはこの選択肢を選んだ時点で、大体予想がついていた人物を遠目に見つけたような気がします」 

 

ジンギスカンの歌って後半なんて言ってるのか分からないけどとりあえずお肉を買えばいいと思うんだよ!」 

 

「うるさいですよ!今日は肉抜き親子丼だって言ってんだろうが!もうピンチなんだよ、お前のせいで財布が泣いてますよ!」 

 

「ひどい…!そんな…子供だけ丼なんて残酷すぎるんだよ…。どうせなら鮭の子供がいいんだよ」 

 

「それただのいくら丼だろうが!!」 

 

一方「嫌な予感しかしねェから、あっち行くぞ」 

 

御坂妹「そうは行きません、とミサカは無理やりにカートをがっしりと掴むと、引っ・張り・ます…!」 

 

一方「う、おっ!?」ガラガラガラガラッ 

 

禁書「あっ、クールビューティーだ!」 

 

上条「おお、御坂妹か。久しぶりだなー、どうしたんだ。スーパーで」 

 

御坂妹「正確にはこのミサカはあなた方と会うのは初めてですが、このミサカは細かい事にはこだわらない性質なので、 

    ミサカはそこん所をスルーして挨拶します。お久しぶりです、お元気そうで何よりです」 

 

上条「お、おう……ていうか、その真後ろにいらっしゃる、限界までそっぽを向いてるのは…」 

 

一方「何見てンだブチ殺すぞ」カチッ 

 

上条「何でいきなり挨拶変わりのごとくスイッチ入れるんですか!!とりあえずすいません!!」 

 

禁書「あー、ご飯奢ってくれた白い人なんだよ!久しぶり!」テテテッ 

 

一方「…オマエ、いつ会ってもそれしか言わねェな。つか、オマエに白いとか言われたくねェンですけどォ」カチッ 

 

上条「あ、インデックスには流石に何もされないんですね…」 

 

御坂妹「お二人で夕飯の買い物ですか?と籠を覗き込みながら、ミサカは聞いてみます。……なんと侘しい…」 

 

上条「だって今日、タイムセールにろくな食材がなくてよー…昨日取って置いたやつは、こいつが全部食っちまうし…」 

 

禁書「テレビが悪いんだよ!あれは悪魔の作りたもうた誘惑の箱なんだよ!」 

 

一方「何言ってンのか分かンねェぞ」 

 

上条「昨日、ニュースで桜っつうか花見の様子を映しててさ…それで屋台とか弁当とか食ってる奴ら見て…」 

 

禁書「つい…興奮しちゃったんだよ…私ったらいけない子羊かも…///」 

 

上条「いけないどころじゃねぇよ!!冷凍庫で保存してただし汁まで、全部食いつくしやがってええええ!!」 

 

禁書「ちょっと鰹節が足らなかったけど、まぁいい出来だったんだよ」 

 

上条「うう…ちくしょう…もう何も言い返す気力がねぇ…」 

 

御坂妹「…………」ジーッ 

 

一方「……何見てンだ」 

 

御坂妹「…………」ジーッ 

 

一方「……ああハイハイ、もォ好きにしろ!」 

 

御坂妹「よし、言質をとりました。 …あの、宜しければ今日の夕飯をご一緒にいかがですか、とミサカはこの後ちょっと早い時間から始まるお花見に、悲嘆にくれているあなたをお誘いしてみます」 

 

上条「え?」 

 

御坂妹「この後、公園でみんなでお花見をするのです。 もちろん食べ物や飲み物はわんさか買って、とそこのシスターの心配も払拭しつつ、再度お誘いをしてみます」 

 

禁書「えー!お花見!?行きたい行きたい食べたいんだよとうま!」 

 

上条「で、でも…」 

 

御坂妹「お金の事はご心配なさらず、ただ食って飲んで騒いでついでに脱いで帰って下さればいいんですよ、とミサカは天使の微笑を浮かべてみます」 

 

一方「まるでオマエが出すよォな言い方してンじゃねェぞコラ」 

 

上条「え、じゃあ誰が出すんだ?」 

 

一方「…どっかの研究所だよ。こいつら見てるとこのなァ。予算が余ったンだとよ」 

 

上条「へえー…太っ腹なんだなぁ。でもそれ、俺も参加して大丈夫なのか?後、この大食らいと」 

 

御坂妹「もちろんです、とミサカはその他のミサカ達の喜ぶ顔を想像しちょっと嬉しくなってみます」 

 

上条「そっか、すげー嬉しいよ!ありがとな!…じゃあえっと、」 

 

御坂妹「情報はPDAで送りますので、時間になったらお越しください、とさりげにミサカは上条当麻の連絡先をゲットしようと画策します」 

 

上条「あ、でも一方通行、俺の連絡先って知ってるよな?」 

 

一方「とっくに消したわボケ」 

 

上条「なんで!?…じゃあ打ち止めが知ってると思うからさー、そっちから聞いておいてくれよ…。今家に置いてきちまってるし」 

 

御坂妹「分かりました、とミサカは軽く舌打ちをしながら二人を見送ります」 

 

上条「おう!じゃあまた後でなー、二人とも!」 

 

御坂妹「…………」 

 

一方「…………」 

 

御坂妹「…どうせ連絡先知ってんだろ出せよ、とミサカは確信を持って手を差し出してみます」 

 

一方「三下の連絡先なンざクッソどォでもいいが、オマエらが欲しいってンなら渡さねェ」 

 

御坂妹「ど、どうしてですか、とミサカは…」 

 

一方「…前に俺の連絡先を教えた後よォ、凄かったンだけど。 ブラックメールと出会い系メールとスパムメールと釣りメールとエロメールが」 

 

御坂妹「…………」 

 

一方「千件近く来ましたァ、一晩でェ。速攻で新しいの買うはめになったンですけどォ、記念に前のは取ってあるんですゥ」 

 

御坂妹「…………」 

 

一方「見るか?外に出ンのが怖くなンぞ、ちょっと」 

 

御坂妹「正直すいませんでした…とミサカは、他のミサカ達の調子乗りっぷりを謝ります…」 

 

一方「ケッ」 

 

御坂妹「…さて、結構買い込みましたけど…とミサカはスーパーの袋を4つも下げながら、隣のモヤシを見つめてみます」 

 

一方「ンだよ…」 

 

御坂妹「非力と思っていたのに、裏切られた気分です… と同じく4つ持っているあなたに、ミサカは思わず空気読めよと舌打ちをします」 

 

一方「オマエは本当俺を舐めてるよな、もォベロンベロンに舐め腐ってるよなァ!」 

 

御坂妹「じゃあ、意外な男らしい一面にミサカはどきどきです… それによく見ればイケメン!お金持ち! さりげにペットボトル入ってる方持ってくれてるし、素敵! 車道側を歩いてくれてるところもかっこいい! …いかがでしたでしょうか、とミサカは言葉のお中元をとりあえず贈ってみました」 

 

一方「…………」 

 

御坂妹「あ、あそこの角を曲がったあたりに、その他のミカサ達が場所取りをしているはずです、とミサカは伝えます」 

 

一方「……もォどォでもいいわ…」 

 

御坂妹「…投げやりですね、とミサカは隣のあなたを見ます」 

 

御坂妹(……、……) 

 

御坂妹(……………) 

 

 

~数分後~ 

 

一方「やっぱりどォでもよくねェ…」 

 

14889「何がですか?とミサカは2リットルのペットボトルを持ちつつ、意気消沈して座り込んでいるあなたの横に立ちます」 

 

10032「とりあえずお菓子はどこですか?ケーキとかちゃんと買ってきたんですか?とミサカは己の欲望を丸出しにしてみます」 

 

19090「ケーキはカロリーが高いですし、ここは一つ、花見らしく団子を推奨します、とミサカは物知り顔で伝えてみます」 

 

13977「シート広げ終わったし暇だから、こいつと一緒にコンビニに行って来てもいいでしょうか?とミサカは隣の奴を指差します」 

 

20000「本物wwwマジぱねぇwwwwうはwwwとミサカは真顔でテンション高く呟いてみます」 

 

14510「お前ら本当空気読めよ、後帰っていいからガチで、とミサカは冷たく周囲を見回し、彼に視線を送りつつ照れてみます」 

 

一方(誰か助けて…) 

 

一方「…そォいや、あのクソガキとかどォすンだ。誰か連れてくンのか?」 

 

14889「ええ、10037号が迎えに行っています。ちなみに上条当麻にはプロスネークがついているので、あなたがPDAから情報を送らなくても問題ありません、とミサカは抜かりないぜ、という事を伝えます」 

 

一方「プロ…スネ…?」 

 

10032「端的に言えば、上条当麻のおはようからおやすみまでをそっと見守り、その情報をMNWに流してくれる愛の追跡者です」 

 

一方「それは端的に言ってストーカーだろォが」 

 

19090「似たような設定の滝壺がヒロイン化しているので問題ありません、とミサカは現実から目を背けます」 

 

一方「あれは能力だろォが!…しかし、三下もご愁傷様だなァ……軽く一万人、か…」 

 

13977「でもお前にも似たようなのがいんじゃん、とミサカは隣のこいつを…うぐっ!?」 

 

14510「黙れ黙れ黙れ、とミサカは慌てて13977号の喉をぎりぎりと締め付けます」 

 

一方「突然喧嘩すンな」 

 

20000「ところで、アナニーとかやってみた?どうだった?とミサカはさりげなく一方通行に聞いてみます」 

 

一方「オマエは土に帰れ」 

 

14889「…さて、無事に準備は整いました…とミサカは、ぐるりとブルーシートの上を見回します」 

 

19090「料理、お菓子、飲み物、カラオケキット、コンロ、全部セットOKです、とミサカも最終確認をします」 

 

一方「…コンロ?」 

 

13977「後で色々焼くんです、とミサカはチラリ、と隣にいる14510号を見てみます」 

 

14510「に、肉が好きだと聞いたので…三重県のミサカに肉を頼んでおきました、とミサカはちょっと緊張しつつ伝えます」 

 

一方「(三重県…肉…?いや、つか花見に、焼き…肉…?)……あァ、それはどォもォ」 

 

10032「心が篭ってなくね?こいつ結構苦労したのに、そのおざなりな礼はなくね? と、ミサカはスタバで先ほど買った飲み物を手に、失礼なロリコンを鼻で笑ってみます」 

 

一方「オマエ頭からぶっかけンぞ、それ」 

 

20000「いやどうせぶっかけられるなら、こう、もっと体液的なものがいいとミサカは」 

 

一方「後でやってやるから、オマエはマジで黙ってろ」 

 

14889「…まぁそろそろ上条当麻やお姉様、上位個体も来るようだし落ち着け、とミサカは段々とハイテンションになってきたお前らを嗜めます」 

 

一方(…どこら辺が、ハイテンションだってンだ…?) 

 

14889「…彼らの姿が見えました、とミサカは1300mほど向こうにある四つの人影を補足し、その姿形から推測し報告します」 

 

一方「(遠すぎんだろ…)…クソガキはいンのか」 

 

13977「あの中にはいません。上位個体と13977号は、現在大道芸人のパフォーマンスに夢中との事です、とミサカはロリコンきめぇ…と内心pgrしつつ答えます」 

 

一方「内心になってねェぞ!」 

 

10032「わああやばい、上条当麻上条当麻が来る、とドキドキしながらミサカは慌てて身なりを整えます」 

 

19090「ミサカは元よりばっちりです、と既に綺麗な座り方で重箱の前に陣取りながら、ミサカはアーン、としてあげるのを夢見ます」 

 

14510「ミ、ミサカはどこに座ろうかと迷いつつ希望しつつそわそわしつつ、立ち往生中です」 

 

14889「とりあえずお前ら輪になって全員座れ、とミサカは指示をします。 …そこでやる気なさげにあぐらかいてだらけてる白いのも同様です、とミサカは手招きします」 

 

一方「あァ? どこ座っても一緒だろォが、……分かった、そっち行くから!全員で一斉にこっち見ンな!!」 

 

13977「最初からそうしてりゃいいんだよ、と言いつつミサカはさりげなく隙間を空けてやるよう、そこにいる14510号に指示します」 

 

14510「ど、どうぞ…とミサカは13977号のパスをきちんと受け取りGJしながら、隣の空間へ手のひらで誘導します」 

 

一方「…どォもォ」 

 

20000「…そして目が合った一方通行様に、ミサカは訴えます。いい加減土から出してくれませんでしょうか」 

 

一方「考えとくわ」 

 

20000「も、もう言いませんし!あんな事しませんし! 上位個体の前ではおとなしくしておきますし! …とミサカは大変に反省しております」 

 

一方「考えとくわ」 

 

20000「…酷い…全部好きの裏返しなのに…くすん、とミサカは」 

 

一方「あれは好きで片付くなンてレベルじゃねェだろォがァァ!!!」 

 

20000「愛の形は様々なんだよ?と可愛い顔でミサカは…あっ、やめて!石は勘弁して!どうせなら唾にしt(ry」 

 

一方「ウアアきっめえええええ!!! オマエっ、本当っ、何なんですかァァ!?!!」 

 

14510(後でシメた方がいいのか…それとも感覚共有する方がいいのか…?とミサカは真剣に悩みます…) 

 

 

~何かみんな到着~ 

 

黒子「なんですの?ここはパラダイスですの?ワンピースはここにあったんですの?お、お姉様がたくさん…!!」 

 

美琴「…ごめん…途中で見つかった…」 

 

13977「全く構いません、と言いつつもやっぱりこいつ殴ってもいいでしょうか?とミサカはお姉様に一応許可を求めます」 

 

美琴「うん、好きにして」 

 

黒子「酷いですの!ちょっとしたスキンシップですのに!ちょっと撫で回しただけですのに!」 

 

17600「あれがスキンシップ…だと…?と道中を思い出し、ミサカはげんなりとします」 

 

上条「やー、遅くなって悪いな!」 

 

10032「お待ちしておりました、とミサカはペンダントを握り締めつつ、上条当麻とシスターにご挨拶をします」 

 

禁書「こんにちはご飯がいっぱいなんだよ最高なんだよ美味しそうなんだよ!」 

 

上条「区切って喋りなさい。…後、勝手に食うなよ」 

 

禁書「失礼なんだよとうま!私だって最低限の常識はあるんだから!」 

 

上条「じゃあ既に割り箸握ってんじゃないですよ!ペットボトルも触るな!」 

 

禁書「む、無意識だったんだよ……そう、私のもう一人の人格が…」 

 

上条「そんな設定はもっと早めに出しとけ。はいはい、大人しく座ってるように」 

 

19090「まるで保父さんだなこれ…とミサカはちょっと上条に抱いていたイメージを修正してみます」 

 

一方(…いきなり、ちょーうるせェンだけど…) 

 

14510「…………」チラチラ 

 

一方「…あン?」 

 

14510「いや、あの、」 

 

20000「とりあえずツイスターゲームとラブジェンガ買って来たー、とミサカは報告しつつ帰還します」 

 

14889「空気読め」 

 

一方「………」スッ 

 

上条「お、どこ行くんだ?」 

 

一方「…うるせェから、ジュースぐらい先にそいつに飲ませとけ」 

 

上条「全く返答になってないけど、お気遣いありがとう」 

 

20000「何?トイレですか?トイレなの?とミサカは…いやこれは同じく気遣いです、ただの世間話の範疇です!と向けられた視線にミサカは弁解します」 

 

禁書「わーい!もう皆で飲めばいいんだよ!」 

 

美琴「そうね、ちょっと喉渇いちゃった。いただくわねー」 

 

一方「ああハイハイ、どォぞォ」スタスタ 

 

上条「あ、おい!…行っちまった」 

 

14889「大丈夫です。おそらく缶コーヒーを買いに行ったのでしょう、とミサカは推測します。 さっきのスーパーには、お気に入りのメーカーが無かったようですから」 

 

13977「そう言えばコンビニ行く時、あっちに自販機があるの見た、とラブジェンガを組み立てながらミサカは思い出します」 

 

黒子「あら…なんてすばらしいジェンガですの、これ…」 

 

美琴「あんたとはやんないわよ」 

 

20000「上位個体が来ない内にやろうぜヒーハー!とミサカは…、 ……そんなにやりたいんだったら、先攻は譲るけど?とミサカはすげー挙動不審な14510号に声をかけます」 

 

19090「お前は本当空気読めねぇな、と20000号に呆れつつ、ミサカはとりあえず後少しで上位個体が到着することを告げます」 

 

20000「えー」 

 

美琴「…14510号、だっけ?本当にどうしたのよ。さっきからあっちをチラチラ…あ、あんたも自販機に行きたいの?」 

 

14510「いや、う、えっと、…何でもありません、本当に!とミサカは気遣ってくれるお姉様に答えます」 

 

14889「…………」 

 

 

【近場のミサカにダイレクトメッセージを送りますか?:Misaka14889】 

 

 

Misaka10032  >  《セロリ拉致乙。ケーキも買ってきてくれると嬉しい、こっちもほぼ用意終わった》 1hour ago    

 

Misaka10037  >  《幼女に、明日遊ぼうぜって連絡しといたー喜んでたわ》 1day ago 

 

Msaka13977  >  《明日ぜってー起きれない。無理無理。モーニングコール頼む》 1day ago 

 

Misaka14510  >  《寝れないんだけど寝れないんだけど寝れないんだけど》 10hours ago 

 

Misaka17600  >  《お姉様に見つかった!上条と一緒に連れてく》 30minutes ago 

 

Misaka19090   >  《今公園着。桜綺麗だわ、すげぇ。これは幼女も喜ぶ》 2hours ago 

 

Misaka20000  >  《この一方通行の破廉恥写真を、あの幼女にばれないように同志と共有したいんだが》 2days ago 

 

Misaka14889  <  《おい》 

 

Misaka10032  >  《なんぞ》 

 

Misaka14889  <  《ちょっとこいつ連れてくわ、後頼む》 

 

Misaka10032  >  《了解した》 

 

Misaka10032  >  《あ、でも、お前はいいの?…それで》 

 

Misaka14489  <  《…何言ってんのか分からん とりあえず頼む》 

 

Misaka10032  >  《んー…、おk》 

 

Misaka14889  <  《おい》 

 

Misaka10032  >  《なんぞ》 

 

Misaka14889  <  《ちょっとこいつ連れてくわ、後頼む》 

 

Misaka10032  >  《了解した》 

 

Misaka10032  >  《あ、でも、お前はいいの?…それで》 

 

Misaka14489  <  《…何言ってんのか分からん とりあえず頼む》 

 

Misaka10032  >  《んー…、おk》 

 

Misaka14889  <  《おい》 

 

Misaka14510  >  《な、なに?》 

 

Misaka14889  <  《立て》 

 

Misaka14510  >  《えっ》 

 

 

14510「…えっ!とミサカはいきなり腕を捕まれ、ちょっとばかり動揺します」 

 

美琴「どうしたの?」 

 

14889「やっぱりミサカ達も、マンゴーお好み焼き味のジュースが欲しくなりました、と暗に自販機に用があると伝えます」 

 

上条「何そのジュース怖い」 

 

禁書「私も飲んでみたいんだよ!」 

 

10032「いいえそれよりもこちらのジュースの方が美味しいですよ、とミサカはシスターの目の前に、ジュースをずずいと突き出します」 

 

禁書「うんもう何でもいいかも!」 

 

美琴「…あ、ね、ねぇ。あんたも何か飲む?コップ、空になってるわよ」 

 

上条「ん?おう、さんきゅー!気がききますね」 

 

美琴「ふ、普通よ…」 

 

19090「…お姉様が可愛いので、何となく邪魔が出来ません…とミサカはミサカの感情でせめぎ合い中です…ぐぬぬ…」 

 

13977「やっべ、崩れる…崩れる…!とミサカはジェンガを、ゆっくりと、引き抜き…っ」 

 

20000「崩れろ…崩れろ…とミサカは手のひらをわきわきとさせ、念を送ります…」 

 

黒子「なるほど、コツがいるのですわね…! ……あら?あちらからやって来る小さいシルエットは…」 

 

17600「あ、やっと来たようですね、とミサカは出迎えにとりあえず立ち上がります…」 

 

13977「あっ!?」ガシャーン 

 

一方「…………」ズズー 

 

一方(…天気良いなァ…まァこれなら夕方になっても、クソガキも風邪引いたりはしねェだろ…) 

 

一方「…………」ズズー 

 

一方(…ん?…なんか背後から声が…) 

 

 

「…今行かないでいつ行くんだよ、とミサカは文字通り背中をグイグイと押します」 

 

「いや無いわ無理、ちょっ、待って待って、とミサカは小声でそれに反抗します」 

 

「うるせー会える機会なんて無いんだから、つべこべ言わずに行くべき、とミサカは更に力をこめて押し、ますっ!」ドン 

 

「うわっ!?」 

 

一方「……あァ?」 

 

14510「!!」 

 

一方「…………」 

 

14510「…………」 

 

一方「…………」 

 

14510「……いや、あの」 

 

一方「……ンだよ」 

 

14510「………えっと」 

 

一方「…………」 

 

14889(…何だこれ…) 

 

14889(……お前ら何か喋れよとミサカは(ry ) 

 

「…こ、こんにちは…と、とりあえずミサカは挨拶をします」 

 

「…あァ」 

 

「えーと、その、隣に座っても宜しいでしょうか?とミサカは、あなたに了承を求めてみます」 

 

「……好きにしろよ、汚れてもいいンならなァ」 

 

「じゃあ好きにします、とミサカは緊張から心臓を吐きそうになりつつ、あなたの隣に腰を下ろしてみます…うおお…」 

 

「(うおお…?)……別に今更オマエらに、何かしたりしねェよ」 

 

「えっ、何かって…そんな…!とミサカは頬を思わず赤らめ」 

 

「いや、危害加えたりしねェって意味でだけど…」 

 

「何だよ期待させやがって…とミサカは隠れて舌打ちをします」 

 

「(エ~…?)」 

 

14889(そういえばあいつ、ああいう間違った素直キャラだったな、とミサカは今更ながらに思い返します) 

 

「…あー…、オマエ…あいつか」 

 

「はい?」 

 

「…メール、返せなくて悪かったなァ。…来てたのは知ってンだけど、見れてねェンだわ」 

 

「いえあの、あれはミサカ達が…というか、このミサカがどのミサカか分かるのですか? 

 と、そう言えばまだ名乗ってなかったのに、とミサカは思い返します」 

 

「…14510、じゃねェのか」 

 

「そ、そうです!嬉しい!とミサカは照れて思わずゴーグルを伸ばしたり引っ張ったり伸ばしたり、いてっ!」 

 

「…見てて痛そォだから、やめろそれ」 

 

「あ、はい。……えっと、あの、その節は…動転してて、何か色々…とミサカは思わず俯き口ごもります…」 

 

「…あー、あァ…まァ、……」 

 

「………(うう…ちょう気まずい…とミサカは(ry)」 

 

「……、コーヒー」 

 

「?」 

 

「コーヒー、…あれから飲んでンのかァ?」 

 

「あ、はい!時々…買うようになりました、とミサカは報告します。……カフェオレですけど」 

 

「ハッ、お似合いじゃねェか」 

 

「(おうわー!わ、笑ったぁぁ…!!)」 

 

「まァオマエみてェなのは、そォやって大人しく甘ったるィモンを…、…あ」 

 

「(い、一方通行が!ミサカに!笑った…!とミサカは正直心拍数の上昇具合が今半端じゃない事を、告白、します…!)」 

 

「ついてる」 

 

「…あ、えっ?」 

 

「…ついてンだよ、頭に。花びらが」 

 

「あ、ど、どこでしょうか?とミサカは慌てて髪の毛を…」 

 

「あー、…そっちじゃねェよ。…つか、女がやたらと髪の毛グシャグシャにすンじゃねェ」グイッ 

 

「わっ!?」 

 

「…絡まってやがンな、つかゴーグルの中にも入ってンじゃねェか。そのせいもあンだろ、これ」 

 

「え、う…!?(ゆ、指が頭と髪の毛に…!か、顔が凄く間近に…!とミサカは、…もう、どうしていいか、分から、な…!!)」 

 

「…取れた」 

 

「…………ど、うも…」 

 

「…おい?どォし…、…あ…(しまった…ついクソガキと同じノリで…)」 

 

「…………」 

 

「あー…(…なンだァ?どォすりゃいいンだ、謝ればいいのか…?いやでも、)」 

 

「…………」 

 

「………(ここまで真っ赤になられっとなァ…)」 

 

14889(やべぇ、あいつショートしやがった…!とミサカは慌てて指示を出す事にします) 

 

14889(…つうか本当むずがゆいなこいつら…) 

 

 

Misaka14889  <  《おい》 

 

Misaka14510  >  《…………》 

 

Misaka14889  <  《おい!!》 

 

Misaka14510  >  《え、あ、…はっ!!》 

 

Misaka14889  <  《しっかりしろ、ショートしてる場合じゃないだろ》 

 

Misaka14510  >  《あ、うああ、で、でも!だって真横に顔が!指が頭に!肩に体が!息が、うまく、すえない!》 

 

Misaka14889  <  《落ち着け!!いやもう本当落ち着け!とりあえず!》 

 

Misaka14510  >  《う、うう、もう何か…泣きそう…声聞いてるだけで泣きそう…》 

 

Misaka14889  <  《重症すぎるだろjk…まだ何もしてないだろうが》 

 

Misaka14510  >  《…は、はい……》 

 

Misaka14889  <  《今日の目的を思い出せ、せめてそれを達成しろ。ほら》 

 

Misaka14510  >  《えっと、えっと…確か、》 

 

Misaka14510  >  《…お、思い出した……精一杯、やる…》 

 

Misaka14889  <  《弱気だな》 

 

Misaka14510  >  《ちげーよ!!色々考えてたし!シミュレーションとかパーペキだったし!!》 

 

Misaka14889  <  《じゃあやれよ》 

 

Misaka14510  >  《でも本物って違うんだよ本当違うんだよ、うあああ、かっこいい…》 

 

Misaka14889  <  《ああ、そう…うん…。…まぁ分からんでもない》 

 

Misaka14510  >  《えっ?》 

 

Misaka14889  <  《やれ。お前には色んな意味で、そんな時間がねぇぞ。今を無駄にするな》 

 

Misaka14510  >  《お、おう!…うん!》 

 

 

「…………」 

 

「……う、え、あの…」 

 

「……ンだよ」 

 

「……あの、…このミサカの事、どんな風に…とミサカは…」 

 

「…はァ?」 

 

「あっ、いや!?…違う!!間違えた!聞きたかったけど、順番が違う!!」 

 

「は、」 

 

「とミサカは脳内シナプスが全くうまく繋がっていないことを認識しつつうああああ」 

 

「いや落ち着け!」 

 

「ご、ごめんなさい今の無し!無しで!リトライお願いします!とミサカは頭を下げます!」 

 

「…いやもォ、何をてんぱってンのか分かンねェけどよォ……忘れりゃいいのか?」 

 

「は、はい、ぜひ…」 

 

「ああハイハイ、分かりましたァ。……忘れた」 

 

14889(ここは…助け入れちゃ駄目だな…とミサカは14510号が必死に喋っている様子を見つめます) 

 

「あ、ありがとうございます…とミサカは」 

 

「ついでに、オマエの事も忘れた」 

 

「えっ?……あ、……」 

 

「…悪ィ、言ってみただけ。…だから嘘だって言ってンだろ!泣くな!」 

 

「な、泣いてません…あまりの心臓の痛さに驚き、思わず俯いてしまっただけです…とミサカは報告します…」 

 

「……(つい言ってみたくなっちまった…つか何してンだ俺…)」 

 

「…………」 

 

「…………」 

 

「…でも次そんな冗談を言われたら、ミサカは何をするか分かりません…と弱弱しく予め宣言しておきます…」 

 

「(えっ?)」 

 

14889(…なんか間違った方向に精一杯やっちゃわないだろうか、とちょっとミサカは危惧しました) 

 

「……(…あークソ、どォやって相手すンだァ?こォいうの…)」 

 

「……(何か、ちょっと、ほんの少し困ったように見える気がする一方通行が、空の缶コーヒーを握っています…とミサカは…)」 

 

「……(クソガキと扱いが一緒だと、不味い…ンだろォなァ。やっぱり、なンか…)」 

 

「……(困られ、てるのは、やだな…でも、でもミサカの為に一方通行がもしや悩んじゃってるのかと思うと、ミサカは…うああ…!)」 

 

「……(こいつ…マジでどォいうつもりなンだかなァ……前のは、この分じゃ冗談でもなンでもなかったみたいですしィ…)」 

 

「……(大体、覚えててもらってただけでミサカはミサカは、って思わず上位個体の物真似をしてしまうぐらい、ミサカは…!)」 

 

「……(…まァ…とりあえず、前みてェに、泣きはしねェみてェだな…」 

 

「…、えっ!?」 

 

「えっ?」 

 

「あっ、前…前回…な、泣きましたねそういえば…すいませんでした、とミサカはあなたからその話題を振られ動揺しつつ思い出します」 

 

「あー…まァ…(しまった、口に出てたァ…!つか、何この雰囲気…) 

 

「し、正直ミサカはあの時、動転していまして、いやその、発言は動転してないつもりでしたけど、とミサカは、」 

 

「(どォにかしてやるか…)…あー、そォだな。俺のシャツの色が変わるぐれェ、泣いてくれてましたねェ?」 

 

「シ、シャツ…シャツ…!!って、あ、うあ、うああああ!!!」 

 

「(えっ!?)」 

 

14889(ああ…あのフルボッコにされた原因をこのタイミングで思い出したのか…とミサカは推測します) 

 

14889(…勢いって大事だよな) 

 

「…お、落ち着いたかよ」 

 

「すんませんっした…とミサカは正直あの時の事を思い出し、その本人が今隣にいる事実に今更ながら衝撃を受けています…」 

 

「今更すぎンだろ…」 

 

「うう…」 

 

「……(まァた俯きやがった…)……オマエよォ、」 

 

「はい…とミサカはどうにか顔をあげ、一方通行を見ます」 

 

「そのゴーグル、今日ぐらい外さねェのか?…桜見上げンのに、重たくねェのかよ」 

 

「あ、これですか?とミサカは額のチャームポイントを触ります」 

 

「…そォいや、カフェで会った奴もそンな事言ってやがったな…」 

 

「あっ!そ、そうです!それ!とミサカは思い出します」 

 

「あァ?」 

 

「あの、10032号と、今度買い物に行くと聞きましたがそれは事実なんでしょうか! とミサカは勢いで、ずっと気になっていた事を問いかけます」 

 

「買い物だァ…?…あァ、クソガキの服選びンやつか…。着いて来いっつっただけだよ、色々と面倒があるからよォ」 

 

「そ、そうなんですか…「俺に着いて来い」と10032号へ…とミサカは明日のジョーのごとく、意気消沈します…丹下…」 

 

「…だからオマエ、大事な単語を全部すっとばすンじゃねェよ。クソガキの、服、の為に、だ!」 

 

「じゃ、じゃあ…じゃあミサカにも、い、言ってくれませんか!とミサカはもうやけっぱちで、ずずいとお願いしてみます!」 

 

「ちょっ、…近ェンだよ、寄ンな!後オマエ話聞いてンのかァ!?」 

 

14889(おお…おおお…?とミサカは、ちょっと不安と緊張と何故か羨望を覚えつつ、手に汗を握ります) 

 

「…つうか大体オマエ、学園都市じゃねェンだろォが。いちいちその為だけに来ンのか?」 

 

「来ますし行きますし問題ないですし、とミサカは即断速攻大肯定です」 

 

「…あァ、そォかい…ならもォ、好きにしろよ…」 

 

「やった!言質を取りました!とミサカは浮かれつつも、ここぞとばかりに次のステップを望みます」 

 

「あ?」 

 

「や、やく、約束をして欲しいんですが、とミサカは初めての経験はあなたがいいです、と伝えます」 

 

「妙な言い回しだなァおい……あー、約束ゥ?つまり日時を決めろってか…そンなの、いつも適当だかンなァ…」 

 

「あの、じゃあ…新しい携帯の…アドレスだけで構いませんので、教えてもらえませんでしょうか? 

 とミサカはおそるおそる打開策を口にします…」 

 

「…………」 

 

「絶対漏らしませんし!!言いませんし!と、ミサカはこのミサカの胸だけに留めておくことを必死に誓います!」 

 

「…まァいいけどよォ…おら、出せ」 

 

「あ、はい!」 

 

「…ン、いったか」 

 

「はい、有難うございます…とミサカはメルアドを見ながらにやける頬が押さえられません…」 

 

「…………」 

 

「ちなみに調子に乗った輩共は、特定できた奴らはとりあえず粛清しておきましたのでご安心ください、とミサカはついでに報告します」 

 

「あ、あァ…(粛清…?)」 

 

14889(そういや、20000以外のあの発言した奴ら、最近見てないな…とミサカは思いを馳せます) 

 

「…あの、ところで…」 

 

「あン?」 

 

「缶コーヒー、もう空になってしまっていますが…とミサカは知ってましたが今更ながらに指摘します」 

 

「…あァ」 

 

「よ、宜しければミサカが買ってきますが、とミサカは100%の善意と20%ぐらいの下心で聞いてみます」 

 

「(100%超えてンじゃねェか…戸愚呂かよ…)…いい、自分で行く」 

 

「でも、自販機までの道は散策用ですので、結構デコボコで杖のあなたには…とミサカは気遣ってみます」 

 

「さっきも歩いてンだから、問題ねェよ。 

 …つうかオマエ、もォあっちに戻ったらどォだ。そろそろクソガキ共も来ンだろ」 

 

「う、え、あ…そうですね、そうですが…とミサカは何となく俯きます…」 

 

「…………」 

 

「…………」 

 

「……、……オマエも喉乾いたンじゃねェのか」 

 

「えっ?」 

 

「乾いたのか、乾いてねェのかどっちなンだよ」 

 

「あ、どっちかって言うとカラカラです、緊張してるので、とミサカは慌てて答えます」 

 

「それ、どっちって選ぶまでもねェだろ…じゃあ来い」 

 

「え、」 

 

「…ついでに買ってやっから、来いっつってンだよ。いらねェのか」 

 

「あ、行き、行きます!とミサカはあなたに着いていくべく、慌てて立ち上がります!」 

 

「慌てンな、…別に逃げやしねェよ」 

 

14889(まさか…あの一方通行が空気を読んだ…だと…?、とミサカは驚愕してみます) 

 

14889(…でもよくよく今日の事を思い返せば、確かにあいつは常識人ですね、とミサカはちょっと納得します) 

 

 

14889(重い方の袋さりげに持ってくれたし、車道側歩いてると無言で内側へ押しやられたし、) 

 

14889(ラー油の美味しさを語ったらノってくれたし、上位個体を大事にしてくれてるのも嫌でも分かったし、) 

 

14889(…とミサカは…一方通行のことを、改めて考えてみます…) 

 

14889(…………) 

 

「…………」カツカツ 

 

「あ、ちょっ、(な、なんで杖なのにこんな不安定な道をさっさと行けるんですか、とミサカは、)」 

 

「…………」カツカツ 

 

「待って、とミサカ、わっ!?」ズサッ、ドン 

 

「(…嫌な音が…)……おい」 

 

「うう…こ、こけた…とミサカは…」 

 

「(クソガキじゃねェンだからよォ…)…大丈夫か」 

 

「だ、大丈夫です…とミサカはむくりと起き…、っ!?」バッ 

 

「…どォした」 

 

「(パ、パンツ丸見えだったあああああ!し、死にたい…死にたいよう…!!とミサカは…ミサカは…!)」 

 

「(…ケツ片手で押さえて、四つん這いのまンま固まってやがる…)」 

 

「お、お先にどうぞ大丈夫ですんで…今恥かしくて死にそうであなたを見れませんし…とミサカはどうにか伝えます」 

 

「あァ?…立てねェのかよ。どっか捻りでもしたのか」 

 

「いや…あの…」 

 

「…チッ、……」スッ 

 

「(ん?…あれ?…目の前の高さに一方通行の顔があるぞ?と四つん這いのはずのミサカは…)」 

 

「…おらよ」 

 

「(そして目の前に出されたのは、あれ?手?一方通行の手?とミサカは…)」 

 

「……何呆けてやがる。手ェ貸してやるっつってンだよ」 

 

「うえ!?うわ、え、」 

 

「うっせェなァ、はーやーくゥ!つってンだろォ!」 

 

「は、はい!!」ギュッ 

 

「…………」グイッ 

 

「……あ、ありがとうご、ござい、ございます…とミサカは手のひらの体温に動揺を隠せません隠せません隠せません」 

 

「はァ?」 

 

「(ミ、ミサカはもう明日死んでも…嘘、無理、絶対無理、だってこんなしあわせがこのよにあったとは、とミサカは…)」 

 

「…おい、…怪我してねェンなら、さっさと行くぞ」 

 

「あ、はい!」 

 

「…………」カツ… 

 

「…………」 

 

「………、いや」カツ、 

 

「え?」 

 

「…いつまで手ェ、握ってンですかァ」 

 

「あ、すみません、とミサカは正直軽く舌打ちしつつ、」 

 

「おい」 

 

「…手がどうしても離れないんです、と一生懸命、しらを、切ってみます…!」 

 

「…………」  

 

14889(…なんかそれなりにどうにか雰囲気になってきたな、とミサカは思いつつ…も、……) 

 

14889(ん?…ダイレクトがきた) 

 

 

Misaka10032  >  《もしもしも》 

 

Misaka14889  <  《何だ、今忙しい》 

 

Misaka10032  >  《じゃあ簡潔に。すまん》 

 

Misaka14889  <  《えっ?》 

 

Misaka10032  >  《すまんこ》 

 

Misaka14889  <  《えっ?》 

 

 

一方「…………」 

 

14510「……(うう、駄目かな、やっぱり無理かな、握り返すとか無いもんな、とミサカは…ああでもでも、)」 

 

一方「………あのよォ、」 

 

14510「う、えう、はい!」 

 

一方「…オマエは、」 

 

「そこまでです、とミサカは体中について土を払いつつ、冷静に伝えます」 

 

14510「!?」 

 

一方「…あァ?」 

 

20000「…いないと思ったら!いないと思ったら!!とミサカは正直自分でもすげーKYだと分かりつつ、あえて混ざります」 

 

14510「な…、何しに来た!!とミサカは思わず握った手に力をこめます!」 

 

一方「いてェ!」 

 

20000「何しにきたもクソもあるか!二人だけで抜け出すとかそれどんなエロイベント起こす気だよ!とミサカは訴えます!」 

 

14510「お前と一緒にすんなああ!そんなんするか!そんなんするか!大体まだ手握ってるだけで死にそうなのに! とミサカは、歩くわいせつ物なお前を非難します!!」 

 

20000「うるせー!!大体お前、ぽっと出のくせに何だよ!とミサカはどさくさまぎれに、もう片方の一方通行の手を握ります!」 

 

一方「うァっ!?」 

 

14510「やめろ、離せ!!お前は前から、ただエロい目でしか一方通行を見てねーくせに!とミサカは引っ張ります!」グイッ 

 

20000「だから愛情表現は人それぞれだって言ってんだろーが!!本当だもん!ふざけてた訳じゃないもん!とミサカは!」グイッ 

 

一方「(ち、千切れるゥ!腕がァァ!!)」 

 

14889(大岡…越前…だと…) 

 

20000「大体、ミサカの方がもっと前から見てたし知ってるし!とミサカは一方通行暦が長いことを暴露してみます」 

 

14510「はァァ?なーに言ってンですかァ?と思わず物真似しつつ、時間なんか関係あるかぼけ!とミサカは言い返します」 

 

20000「じゃあお前は一方通行の風呂シーンを見たことあるのかよ!とミサカは言います!」 

 

一方「は、はァァ!?」 

 

14510「な、ならお前こそ、ぎゅって抱きしめられた事あんのかよー!とミサカは更に言い返します!」 

 

一方「ちょっ、オマエら、」 

 

20000「な、ないけど!でもさっき、手で頭グリグリされたもん!!埋められたもん!! とミサカはお前が逆立ちしても絶対出来ない経験を自慢します!」 

 

14510「したくねーよ、ばーかばーか!!!と言いつつミサカは!」 

 

20000「ミサカはミサカはミサカはー!!」 

 

一方「(ス、スイッチ!スイッチイイイ!と、届かねェェ!!)」 

 

14889(…助けに行くか…?いや、どうしよう…とミサカは一方通行が涙目になってきそうなのを見つつ、迷います) 

 

14510「ていうかお前の事なんか、ぜってー一方通行は何とも思ってねぇしむしろ嫌いだしー!! 一生大人しく土に埋まってろぼけ!! とミサカは先ほど調子に乗ってシメられてたお前に憤慨します!」 

  

 

20000「それを言うなら、お前の方が何とも思われてねぇしー!! 同じ顔して同じ格好してんだったら、インパクト強い方が印象に残れるに決まってんだろばーか! 

とミサカは先ほど触った一方通行のあんなとこやこんなとこの感触を思い出します!ふふん!」 

 

一方「」 

 

14510「お、おまええぇぇ!!勝ち組みたいな顔しやがってこの変態がぁぁ!どこ触ったんだ何したんだ吐け!! とミサカはお前のせいで、ミサカの純粋な思いが汚されていく事を非難します! この快楽天好きが!!」 

 

20000「うるせーかわいこぶってんじゃねー!ここまで来たら、純粋もくそもあるか! 好きなら触りたいじゃん好きならちょっかい出したいじゃん!! とミサカはミサカこそ素直な良い子だと宣言します! お前は一生少女漫画やってろ!!」 

 

一方「」 

 

14889(やばい…もうすべてを諦めたような表情で、されるがままになっている… とミサカは遠い目をしだした一方通行を懸念します) 

 

14889(さてどうすべきか…) 

 

14889(当初通りに14510を応援するなら、20000を排除…) 

 

14889(しかし一応、20000も同じミサカ…あれがおふざけでないのであれば、差はつけたくありません…) 

 

14889(それであれば、ダイレクトメッセージで二人を落ち着かせ、とりあえずあの三人で話し合える場を…) 

 

14889(そうすれば、一方通行がまぁ無理矢理にでも何とか場をおさめるでしょう…じゃないと終わんねーし、アレ) 

 

14889(そして、あの三人で、まぁ…何かしらの新しい関係性、もしくは繋がりを…) 

 

14889(と、ミサカは考えます) 

 

14889(……それが一番良い案なので迷うはずもないのですが、) 

 

14889(…………) 

 

14510「大体お前は外見だけだろーが!ミサカはちゃんと中身もだもん!! あの幼女が配信してる「今日のあの人」もちゃんと毎日読んでるし感想言ってるしー!! とミサカはバックナンバーまで保存してる事を吐露します! 

ちなみにお気に入りはVol.923の「ハリーポッターの最終巻に愕然としてるあの人の第一声」です」 

 

一方「」 

 

20000「外見から入って何が悪いんだよ!!この正論厨があぁぁ! ミサカだって外見以外もちゃんと好きだしー! とミサカはプロスネに頼んで録ってもらった音声を使い着ボイスを作った!というこの力の入れっぷりを吐露します! 

ちなみにお気に入りは、『おしゃぶり上手なツラになりやがって…いいねェ、オマエ好きだぜェ!』です」 

 

 

14510「ぎゃあああ!再生すんな再生すんな再生すんなー!!とミサカはその携帯を奪い取ろうとします!!」 

 

20000「うるせーばーかばーか!!今日だって色々録音したしー!とミサカは手を離さずにヒラリと逃げます!」 

 

一方「」 

 

20000「…ふふん!実は羨ましいんだろー!とミサカは逃げつつも更に再生してみます! 『ミィサカくゥゥゥン!!アリガトウ!!抱き締めたくなっちまうほど好きだぜェ!』 これマジ繋ぎ合わせにしては渾身の出来」 

 

 

14510「う、うあわああ…!うわあああ!!や、やめろ!!耳レイプ過ぎる!! ていうか寄越せって言ってんだろ!とミサカは先ほどとはちょっと違った意味で、お前を追いかけます!」バッ 

 

一方「うォっ!?」 

 

20000「わ、やめろ引っ張んな!落としたらどうしてくれんだ!とミサカは急いで逃げますー!」バッ 

 

一方「、っ!?」ドシン 

 

14510「うるさい寄越せとミサカはー!!」 

 

20000「じゃあお前の持ってる、幼女からこっそり貰ったってゆー写メを全部見せろ!とミサカはー!!」 

 

 

 

一方(や、やっと…やっと自由に…、あァ…腕すげェ痛ェ、めっちゃ痛ェ……ジンジンするゥ…) 

 

14510「ううー!ミサカはちょっと一方通行と仲良くなりたかっただけなのにー! 

邪魔しやがって、ばか!ばーか!!とミサカはもう半分涙目です!」 

 

20000「ミ、ミサカだってそうだもん!ただちょっとスキンシップが好きなだけだもん! なのにお前だけ良い雰囲気とかずるいもんどうすりゃそうなれるんだよってミサカはー!ううー!」 

 

一方(…でもこれどォすんだ…本当どォしたらいいのこれ…ねェ何これ…助けてヒーロー…) 

 

14889「…おい、と座り込んで呆然としている様子の一方通行に、ミサカは小さく声をかけます」 

 

一方「え、あ…オマエ…」 

 

14889「助けに来た、とりあえずあちらへ、とミサカは立ち上がるのを補助します」 

 

一方「お、おォ…でもこいつらは…」 

 

 

14510「良い雰囲気って、良い雰囲気って、それが本当ならミサカは今すぐ小躍りも辞さない感じですが、でもだってさっき、色気の無いパンツ見られたもん!手も握り返してくれなかったもん!ううー! とミサカはもう何か泣きそうです!!」 

 

20000「ミサカなんて、ミサカなんて、笑いかけられた事無いもん!!笑われた事はあるけど!! と、ミサカは先ほどのあはぎゃは笑いを思い出しつつ、でもミサカだってもっと仲良くエロい事をしたい! と主張します!さっきのなんて生殺し!!と、もうミサカだって涙目!!」 

 

14510「お、お、お前は本当、根本から恋愛を学んでこいとミサカはー!!」 

 

一方「…………」 

 

14889「…ひとまず放っておきましょう、とミサカはついに取っ組み合いを始めた二人を見つつ、放棄を進めます。 大丈夫大丈夫、腹が減ったら我に返るだろ」 

 

一方「あァ、うン…もォ任せるわ…」 

 

14889「…大変でしたね、とミサカはとりあえず歩きながら、お疲れのあなたを労ってみます」 

 

一方「…つか、何、あれ…」カツカツ 

 

14889「14510号と20000号です、とミサカはあなたの質問の意図を理解しつつも、とりあえず述べてみます」 

 

一方「ああ、そォかい…もォそれでいいわ」 

 

14889「…ちなみに、ミサカは14889号と言います」 

 

一方「今更何言ってンだよ、知ってるわボケ…つかオマエもっと早く助けに来いよなァ!」 

 

14889「えっ、」 

 

一方「後ろにいたじゃねェか、ずっとよォ。なァにを影で、チラチラ見てたンですかァ」 

 

14889「き、気づかれてたとは…とミサカは、」 

 

一方「あの、あー…なァンか俺に絡みてェ奇特な14510って奴を、手伝いてェのか何なのか知りませンけどォ?」 

 

14889「は、はい…」 

 

一方「…俺と会話なンて、まともに出来るはずがねェンだからよォ。大分困ってたじゃねェか、」 

 

14889「え?…いや、あれは、」 

 

一方「オマエも参加してやりゃ良かったのによォ。…つか、ちょっと待ってたのに」 

 

14889「えっ」 

 

一方「あー、腕いてェ……あァ、大分人数が増えてやがンな、花見…」 

 

14889「あ、え、…はい。そうですね、とミサカは歩きながら思わず落ち着け、と大きく息を吐いてみます」 

 

一方「あ?」 

 

14889「何でもありません、が…あの、とミサカは少し遠慮がちに声をかけてみます」 

 

一方「ンだよ」 

 

14889「その、ミサカも今後の為に、というか、そう、こういう事がまた会った時の為にだな! …携帯を、教えてもらえればと思うんですがどうでしょう、とミサカは伺ってみます」 

 

一方「…あー、別にオマエならいいけどォ」 

 

14889「うっ、あ、…そりゃどうも、とミサカは礼を言いつつ携帯を取り出します」 

 

一方「…ン」 

 

14889「あ、来た、有難うございますとミサカは…」 

 

一方「別に礼言う程の事じゃねェだろ。…まァ、オマエはNWに流したりしなさそォだしなァ」 

 

14889「勿論です、なので、あの…連絡はしても、っていうか、」 

 

一方「…好きにしろよ」 

 

14889「…はい、とミサカは」 

 

「あー!とミサカはミサカは、やっと現れたあなたに憤慨してみるー!」 

 

一方「…うっせェなァ、…両手に食いもン持ってる奴に文句言われ…うォっ!…だァから、飛びつくンじゃねェ!」 

 

打ち止め「へほほっへおうえひーっへひははは、」 

 

一方「後、食ってから喋れっていっつも言ってンだろォ、がっ!」 

 

打ち止め「ひたっ!……うう、喜びを素直に表現しただけなのにってミサカは…」 

 

17600「…テンションが上がってたんですよね、とミサカは横からフォローします」 

 

黒子「はしゃいでらっしゃいましたものねぇ…小さいお姉様。もう本当に微笑ましいと言いますか…、可愛くてたまりませんわ可愛くてたまりませんわ可愛くてたまりませんわ」 

 

13977「大丈夫近づけてないから、と思わず幼女をかばうように腕を引いた一方通行に、ミサカは役目を果たした事を伝えます」 

 

打ち止め「…ねー、座ろう!お花見しよー!とミサカはミサカは、あなたをぐいぐいと引っ張ってみる!14889も早くー!」 

 

14889「久しぶりだが元気そうで何より、とミサカは上位個体の頭を撫でつつ座ります」 

 

一方「分かったから、服引っ張っンじゃねェ!伸びンだろ!」 

 

打ち止め「あのねあのね、まさかミサカはミサカは今日がお花見だと思ってなかったからね、ここに来た時ね、」 

 

一方「ああハイハイ、…っと」 

 

打ち止め「もー!ちゃんとお話聞いて、ってミサカはミサカは怒りつつ、さりげにあなたの足の隙間に座ってみる」 

 

一方「クッソ邪魔なンですけどォ」 

 

19090「(と言いつつ、普通に食べ物へ手を伸ばしだしたこのモヤシ…何だこれ…とミサカは震撼します)」 

 

美琴「お、遅かったわね…一方通行…まぁ、うん、座りなさいよ…座って疲れを癒しなさいよ」 

 

一方「…あァ?」 

 

上条「そ、そうだな!ほら、良かったら温かい緑茶とかどうだ?桜の木の下でお茶とか最高だよなー和むよなぁ!」 

 

一方「…なンだァ、オマエら?………まさ、か」 

 

禁書「さっきクールビューティー達と、人間綱引きしてるのを見たんだよってムグ!ムグムグ!…モグモグ」 

 

一方「」 

 

上条「…いやー、あの、インデックスの奴がジュースを全部…飲み干しちゃってな…?」 

 

美琴「買出しに行ってたのよ。そうしたら、自販機から離れた場所で、声が聞こえたから…」 

 

一方「」 

 

禁書「モグモグ……何か漫画に出てくるモッテモテキャラだなー!あっははー!って皆で笑ってたんだよってムグ!ムグムグ!」 

 

上条「いや、あはは…お前も大変だな…ぷっ、」 

 

美琴「えっと、その、うちの妹たちが迷惑?かけてるみたいでっていうか…ぷっ、」 

 

一方「わ、わ、笑ってンじゃねェ見てンじゃねェあああああブチ殺すぞォォォ!?!!」 

 

打ち止め「わっ!?って突然動いたあなたに、ミサカはミサカは驚いてみたりー!ジュース零れるよ!」 

 

一方「あ、悪ィ」 

 

10037「な、なんという上位個体効果…これは本物のロリ…」 

 

一方「あァ…?」 

 

10037「」 

 

13977「地獄耳ぱねぇwwwと10037の失態を笑いつつ、とりあえず重箱やら菓子やらをミサカは二人に進めてみます」 

 

14889「あ、お姉様のから揚げを食べたいです!とミサカは、」 

 

美琴「あるわよー。ちょっと頑張ってきちゃった、どうぞ」 

 

14889「わあ、とミサカは美味しそうな匂いにホクホクします」 

 

上条「…そういえば、さっき一緒にジュース買いに行った妹はどうしたんだ?」 

 

黒子「ラブジェンガを一緒にやっていた妹さんも、そういえば帰ってこないんですの」 

 

一方「…………」モグモグ 

 

14889「…………」モグモグ 

 

打ち止め「…ちょっと二人で、もっと遠い自販機に行ってるんだよー。 …何か一つしか無いものの、取り合いになっちゃったらしくて、ってミサカはミサカは訳知り顔で伝えてみる」 

 

一方「っ!?」ゲホッ 

 

14889「っ!?」ムグッ 

 

10032「…すまん、とミサカは遠くを見つつ謝ります」 

 

打ち止め「ミサカはミサカは、あなたが他の人に好かれるのはとーっても嬉しいんだけど、…なんかこう…なんかこう!!」 

 

一方「ちょっ、…ジタバタすンな!」 

 

打ち止め「うー!!って唸りつつも、ミ、ミサカはミサカは今日はお花見だし、とても嬉しいし、大人しくしてみたりする!事にする!」 

 

一方「ああもォ、オマエ何言ってンですかァ!?…零れただろォが、クソ」 

 

19090「(…14889が頭を抱えています、おそらく「もしかしてさっきのNWを見られていたのでは…」 と思っているのだろうな、とミサカは推測します。勿論です、ばれています)」 

 

10032「(後で土下座フラグだなこれ…だって上条とお姉様の野球拳に油断してたんだもん、とミサカは幼女の巧みな尋問に耐えられなかったことを告白します)」 

 

黒子「……ええと、ではとりあえず、乾杯をしてしまっても宜しいんですの?」 

 

17600「はい。あの二人を待つ必要はありません、とミサカは答えます」 

 

一方「…まだやってなかったンかよ」 

 

上条「だってお前と打ち止めが主役の様なもんじゃねぇか」 

 

一方「はァ?」 

 

禁書「はい、コーヒーなんだよ!さっき買ってきたんだよ!」 

 

一方「あ、おォ…どォも」 

 

10037「…全員に行き渡りましたでしょうか、とミサカがぐるりと見回します」 

 

14889「問題ありません、とミサカはプルトップを空けつつ答えます」 

 

美琴「…よし、じゃあ!…お願いします」 

 

10032「…………」 

 

10037「…………」 

 

13977「…………」 

 

14889「…………」 

 

17600「…………」 

 

一方「え、…は?」 

 

19090「…………」 

 

禁書「…………」モグモグ 

 

黒子「…………」 

 

上条「…………」 

 

美琴「…………」 

 

一方「いや、オマエら何こっち見て、」 

 

打ち止め「…あなたの『かんぱーい!』待ちなんだけど、ってミサカはミサカは驚いてるあなたを見上げてみる」 

 

一方「は、はアァ!?な、なンで俺が、」 

 

美琴「そういう押し問答はいいの!そういうもんなの!」 

 

黒子「早くしてくださいなー」 

 

上条「一言だけだからさ、お願いします!」 

 

一方「う、え、あ…」 

 

14889「…さっさと花見しようぜ、とミサカは動揺しているお前に言います」 

 

一方「うるせェ!…クソ、」 

 

打ち止め「ねぇねぇ!」 

 

一方「…か、」 

 

10032「か?」 

 

一方「…かンぱい…!!!」 

 

上条「いえー!!!」 

 

美琴「やっほー!かんぱーい!!!」 

 

黒子「ですのー!!」 

 

禁書「なんだよー!!!」 

 

10032「イエス、ではさっきの野球拳の続きをー!とミサカはリベンジを期待します!」 

 

美琴「ふふん、私に勝てると思ってんの?」 

 

黒子「お、お姉様が脱ぎ女に!?脱ぎたてパンティを用意せねばなりませんの!?ハアハア!!!」 

 

13977「なんだこいつ本当自重しねぇな!とミサカはある意味尊敬します」 

 

19090「遠いところにある食べ物、何かとりましょうか?とミサカは気の利く子アピールです」 

 

上条「あ、おう、あんがとな!じゃあえーと、」 

 

17600「あなたも何かいりますか?さっきから美味しそうに食べてるので見てて気持ちいいです、とミサカは言います」 

 

禁書「う!?…もう食うな、とか食べすぎだ、とかお前は牛か、とか胃にブラックホールでもあんのか、とか言われたけど… そ、そんなやさしい言葉は初めてかも!ありがとー!じゃああれとあれと、あれとー!」 

 

10037「…という感じで、さっきから盛り上がってました、とミサカは報告します」 

 

一方「あァ、うン…そォですか…(これで素面かよ…)」 

 

打ち止め「ね、桜も綺麗だし、ミサカはミサカはとても楽しいってあなたに伝えてみたり!」 

 

一方「…そりゃ何よりですねェ、俺に言う事でもねェが」 

 

打ち止め「そんな事ないもん!…でもでも、さっき他の妹達には言ったんだけど、 14889号も本当にありがとう!ってミサカはミサカは改めて御礼を言ってみる!えへへ!」 

 

14889「(これは可愛い、とても良いものだ…)…いいえ、とミサカは上位個体のはしゃぎっぷりに満足を覚えます」 

 

打ち止め「えへへ、うん!本当に嬉しくて仕方ないよ、ってミサカはミサカは伝えてみつつ、二人にもお弁当を勧めてみたり!」 

 

一方「…俺らが買った以外のもンが、大分あンなァ」 

 

打ち止め「あなたの好きなものもちゃんとあるよ、ってミサカはミサカは…うー、手が…手が…届かない…!」 

 

一方「あァ、自分で取る。あンまり動くな」 

 

14889「(なんという保護者……今日一日で、大分一方通行への見方が変わってしまった、とミサカは考えます…)」 

 

14889「(悪いことなのか…良いこと、なのか…)」 

 

14889「(あんな修羅場に参戦する気なんか全くないぜ、と思いつつもミサカは…)」 

 

14889「(先ほど言われた言葉を思わず反芻してしまったり、と…うああふざけんな!乙女じゃねぇんだぞ!)」 

 

14889「(と、必死に自分を落ち着かせつつ、そうだ、あのテンプレを思い出……効くか!!あんなの!!)」 

 

14889「(…と、ミサカは自分で自分の思考に頭を再び抱えたくなりました)」 

 

14889「(問題が山積みってレベルじゃ…ねぇぞ…!とミサカは、)」 

 

一方「…おい、」 

 

14889「え、あっ、はい」 

 

打ち止め「ぼーっと遠く見ちゃってどうしたの?ってミサカミサカは、から揚げを口に半分入れたままの14889号を心配してみる」 

 

14889「いえ、あの…」 

 

一方「…たこわさだったら、まだ誰も食ってねェみてェだぞ」 

 

14889「何でだよ、空気読めや」 

 

打ち止め「じゃあ、どうし…って、あ、あれを見てたんだね!ってミサカはミサカは遠くの方を指差してみたり!」 

 

一方「あ?…あァ…終わったのか…」 

 

14889「すげーボロボロになってますね、とミサカは遠めにあの馬鹿二人を見てため息をついてみます」 

 

14510「…あの…遅くなってすいませんっした…とミサカは全員に謝ります」 

 

20000「その、マンゴーお好み焼き味がなくて…とミサカは苦しい言い訳をします」 

 

美琴「ああ、うん…気にしてないから!」チラッ 

 

上条「とりあえず座れれよ、な!」チラッ 

 

一方「何見てンだブチ殺すぞオマエら」 

 

黒子「…じゃあ、やっとこれで全員揃いましたのね?黒子のハーレムが完成ですのね?ハアハア」 

 

13977「お前はもう黙れ、と言いつつミサカは全員に飲み物を配ります」 

 

14889「問題ない、よしやれ、とミサカは促します」 

 

19090「もうさすがに二度目は空気読んでやってくれるだろ、とミサカは真顔で見つめます」 

 

禁書「早く午後の紅茶を一気飲みしたいんだよ!」 

 

17600「お願いします、とミサカは普通に頼みます」 

 

10032「早く野球拳の続きをしたいんだが、とミサカはロリk…一方通行を見つめます」 

 

10037「はーやーくーゥ!とミサカは先ほどの14510号を助け起こす時の物真似を…うぐっ!」 

 

14510「お前ちょっと黙れ黙れ黙ってろ、とミサカは10037号の首を締め上げます」 

 

20000「恥かしがってる一方通行ってマジちょっと貴重すぎてミサカは」 

 

一方「誰がだァ!?…ちっ、クソ、…ああじゃあもォ、いきますよォ!!」 

 

打ち止め「うん!せぇの、」 

 

 

 

「「「「「かん、ぱーい!!!!!」」」」」 

 

 

 

 

 

 

 

 

元スレ

御坂妹「花見しようぜ!とミサカは(ry」一方通行「…………」

http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1270816225/