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かぐや「今日くらいは早坂に付き合いましょう」 【かぐや様は告らせたいss/アニメss】

 

~~四宮別邸~~ 

 

白銀「おーい四宮!!いるか!?」 

 

ガチャッ 

 

かぐや「どうしたんですか会長……(窓から顔を出す)」 

 

白銀「四宮!!好きだ!!」 

 

かぐや「えっ!?か、会長……!?」 

 

白銀「その……俺といっしょに遊園地にでも行かないか……?」 

 

かぐや「か、会長……!」 

 

かぐや「はい!!行きます!!」

 

~~ 

 

かぐや「ふふっ……かいちょお……(寝言)」 

 

早坂「かぐや様、もう朝ですよ」 

 

かぐや「う~ん……」 

 

早坂「起きて下さいったら」ユサユサ 

 

かぐや「はっ!?早坂……!?」 

 

早坂愛】 

 

【四宮家使用人 かぐや専属近侍】 

 

早坂「いくら夏休みだからって、いつまでも寝てないで下さい」

 

かぐや「今のは……夢……?」 

 

早坂「どんな夢を見てたんですか」 

 

かぐや「……別に」 

 

早坂「思いっきり会長がどうとかって口に出てましたけど」 

 

かぐや「そ、それは……」 

 

早坂「まったく……前にも言いましたが、そんなに会いたいなら自分から……」 

 

かぐや「誰も会いたいなんて言ってないじゃない!」 

 

早坂「言わなくても分かりますって」

 

【夏休みに入って 半月が経過した!】 

 

【その間 白銀とかぐやは 互いを気にしつつも 連絡すら取っていなかった!】 

 

>>31話、32話参照 

 

かぐや「はぁ……退屈で死にそう……」ズーン 

 

かぐや「……藤原さんが羨ましい……」 

 

早坂「そういえば書記ちゃんは海外旅行を満喫しまくってるんでしたっけ」 

 

早坂「それに比べてかぐや様は本当につまらない夏休みですね、まあ毎年のことですが」 

 

かぐや「……言わないで早坂……」

 

早坂「ねえかぐや様、暇ならどこかへ出掛けませんか?」 

 

かぐや「えっ?」 

 

早坂「かぐや様、夏休みに入ってからほとんど家から出てないじゃないですか」 

 

早坂「たまには気分転換に外出でもされては?」 

 

かぐや「でも……もし会長からお誘いがあったら……」 

 

早坂「……かぐや様がどんな夏休みを過ごされようと勝手だと言いたいところですけどね」 

 

早坂「かぐや様のつまらない夏休みに付き合わされる私の身にもなって下さい」 

 

かぐや「ごめんなさい……」

 

かぐや「……そうね……たまには早坂と二人でどこかに行くのも悪くはないわね……」 

 

早坂「行きますか?」 

 

かぐや「ええ、きょう一日くらいは早坂に付き合いましょう」 

 

早坂「そうと決まったら早速出掛けましょう」グイグイ 

 

かぐや「え、ちょっ……」 

 

早坂「運転手はもう捕まえてありますから」 

 

かぐや「ね、ねえ早坂……行くって、一体どこへ行くの……?」 

 

早坂「それは……着いてからのお楽しみということで」

 

~~ 

 

早坂「あ、その信号を左に」 

 

運転手「あの……一体どこに行くんですか?」 

 

運転手「いちいち指図なさらずとも行き先を教えて下されば……」 

 

早坂「構わず言う通りに行って下さい」 

 

運転手「はあ……」 

 

早坂「……」チラッ 

 

かぐや「?」 

 

【一見 ただの気まぐれのように思える早坂の行動だが――】 

 

【全ては白銀とかぐやを会わせるための早坂の策略である!】

 

【昨晩】 

 

早坂「まったく……最近のかぐや様を見ているとこっちまで気が滅入りますよ」 

 

早坂「それはそうと、白銀会長のほうの様子はどうでしょうかね……(スマホ確認)」 

 

早坂「あ」 

 

早坂「……へぇ……」 

 

【早坂、白銀のバイト先は すでに把握済み!】 

 

【白銀のバイトの日程さえ分かれば 二人を会わせるのは容易である!】

 

~~ 

 

早坂「あ(唐突)」 

 

かぐや「? どうしたの早坂」 

 

早坂「やー……うっかり飲み物を持ってくるのを忘れました」 

 

かぐや「飲み物くらいどうにでも……」 

 

バタッ 

 

かぐや「早坂!?!?」 

 

早坂「あー喉が渇いて死にそうです」 

 

早坂「もしかしたら熱中症かもしれません(棒読み)」 

 

かぐや「えっ……!?ど、どうしよう!?」オロオロ

 

運転手「あっ、ちょうどあそこに自動販売機がありますから、あそこで飲み物を……!」 

 

早坂「もう少し向こうにコンビニが見えるでしょう、あそこがいいです」 

 

運転手「えっ……なぜ……?」 

 

かぐや「わ、分かったわ!!早坂の言う通りにして!!」 

 

運転手「は、はあ……」 

 

キキーッ 

 

運転手「では……私が買ってきますから、かぐや様は早坂を……」 

 

かぐや「私が行きます!!待ってて早坂!!」バッ 

 

運転手「ああっ!!かぐや様!!」

 

~~コンビニ~~ 

 

かぐや(こんな所に来るのって初めて……しかも一人でなんて……)ウィーン 

 

白銀「いらっしゃいませー」 

 

かぐや「会長!?!?」 

 

白銀「うおっ!?四宮!?!?」 

 

かぐや「どうしてここに!?」 

 

白銀「どうしてって……見ての通り、ここは俺のバイト先だが」 

 

かぐや「そ、そうでしたか……それは知りませんでした……」 

 

白銀「四宮こそ、なぜここに……?」 

 

かぐや「あの、私はドライブの途中でして……」

 

白銀「ほう……四宮がコンビニに用があるなんて珍しい事もあるもんだな……」 

 

かぐや「ええ、今日が初めてですね……」 

 

かぐや「たまたま入ったら会長がいらしたので驚きましたよ……」 

 

白銀(何――!?) 

 

【あまりにも不自然!】 

 

白銀(こいつ……まさか俺に会うためにわざわざ!?) 

 

【白銀は疑念を抱いた!!】 

 

白銀(どう考えてもおかしい!!あまりにも不自然すぎる!!) 

 

白銀(初めてコンビニに入ったら俺がいましたなんて、そんな偶然があるわけが――!)

 

白銀(――いや、待てよ……?) 

 

白銀(相手は四宮だ、計画性の塊のような奴だぞ!?) 

 

白銀(仮にそうだとするなら、もっと上手い計画を立てて会いに来る筈……!) 

 

かぐや「? どうなさったのですか会長?」 

 

白銀「い、いや……何でもない……」 

 

白銀(ううむ……四宮のさっきの驚いた表情も、演技だったとは思いがたいし……) 

 

白銀(……不自然すぎてかえって事実だと見るべきか……?) 

 

白銀(どうする?ここで下手に切り込めば……)

 

~~ 

 

白銀「本当は俺に会いに来たんだろう四宮?」 

 

かぐや「まあ……私が会長にわざわざ会いに来たとでも思っているのですか?」 

 

かぐや「自意識過剰にも程があります」 

 

~~ 

 

白銀(駄目だ!こうなりかねん!) 

 

白銀(まあ……ここは触れずにおくのが賢明だろう……)

 

白銀「は、はは……それはまた奇跡的とも言うべき偶然だな……」 

 

白銀「事実は小説よりも奇なり、とはよく言ったものだ……!」 

 

かぐや「本当ですね……」 

 

かぐや(……そう言われてみると、なんだか運命的……) 

 

白銀(……こんな事があるものなのか……) 

 

【白銀、熟慮のあげく本当に偶然だと判断!】 

 

かぐや「……会長とこうして話をするのも、半月ぶりですね」 

 

白銀「……ああ、そうだな」

 

かぐや「あの、会長は夏休みをいかがお過ごしでしたか?」 

 

白銀「ん? 俺か?」 

 

白銀「そうだな……石上と少しだけ遊んだくらいで、大したことはしていないぞ」 

 

白銀「だいたい家で勉強しているかバイトしているかのどちらかだな」 

 

かぐや「まあ……それではさぞ退屈だったのでは……」 

 

白銀「いや、そんな事ないぞ!夏休み中のバイトも捨てたもんじゃない!」 

 

かぐや「そ、そうですか……?」 

 

かぐや(もう!それでは会長は私に会えなくても平気だったと言うんですか!)プイッ 

 

白銀(まさかここで四宮に会えるとは思わなかったからな!!やはりバイトやってて良かった!!)

 

かぐや「ところで……お仕事中にこんな話をしていて大丈夫なのですか?」 

 

白銀「なに問題ない、この時間帯は客などほとんど来ないからな」 

 

かぐや「そうですか……」 

 

かぐや(……って、私がこんな事してる場合じゃなかった!!早くしないと早坂が!!) 

 

かぐや「会長!?!?飲料売り場はどこですか!?!?(迫真)」 

 

白銀「うおっ!?!?」ビクッ 

 

かぐや「はや……運転手が脱水症ぎみで、早く何か飲ませないと……!!」 

 

白銀「何!?それは一大事じゃないか!?」

 

~~ 

 

かぐや「会長、早く……」 

 

白銀「分かってる!!ちょっと待ってくれ!!」 

 

白銀(まったく……一万円の新札でこんなものを買う客は滅多にいないっての……!) 

 

白銀「ふう……お釣りが多いが、落とすなよ……」ギュッ 

 

かぐや(あ……) 

 

かぐや(……会長の手が……///)カァァ 

 

白銀「どうした四宮!?早く行って飲ませてやれ!!」 

 

かぐや「! は、はいっ!!」

 

~~ 

 

かぐや「早坂!!冷たいポカリ買ってきたわよ!!」 

 

ガチャッ 

 

早坂「あ、お帰りなさいかぐや様(平然)」 

 

かぐや「!?」 

 

【無論 仮病である!】 

 

【いざという時には優しい かぐやが取るであろう行動を すべて見越しての一計!】 

 

早坂「いかがですか?久しぶりに会長に会えた感想は」 

 

かぐや「早坂……もしかして私を騙したんですか?」

 

早坂「あら……?」 

 

早坂「どうしたんです、なんだか顔が赤いですよかぐや様」 

 

かぐや「えっ……な、何でもありません!!」 

 

早坂「白銀会長と会えたのがそんなに嬉しかったんですか?」 

 

かぐや「もう!!何でもないって言ってるでしょう!!」 

 

運転手「あの……それで、結局どこに向かえば良いんですか……?」 

 

早坂「特に行く所もないですし、帰りましょうか」 

 

かぐや「えっ!?!?」

 

~~ 

 

白銀「ありがとうございました!!!!(満面の笑み)」 

 

店長「どうしたんだね白銀君……やけに元気が良いじゃないか?」 

 

白銀「いえ、別にそんな事は……」ニコニコ 

 

 

【本日の勝敗 早坂の勝利】 

 

【半月ぶりに白銀とかぐやを会わせることに成功した為】 

 

 

 

 

 

 

 

 

元スレ

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~】『早坂愛は操りたい』

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