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かぐや「さあ会長! 私にメロメロになって告白するといいでしょう!!」【かぐや様は告らせたいss/アニメss】

 

かぐや「藤原さんと石上くんをくっつければ……」


早坂「え?」 

 

かぐや「藤原さんと石上くんが恋仲になってイチャイチャすれば----」 

 

■妄想中~~~~ 

 

藤原「いちゃいちゃ」 

 

石上「いちゃいちゃ」 

 

白銀「ちくしょーーー! 俺もイチャイチャしたいーー! 四宮! 俺とイチャイチャしようぜ!」 

 

かぐや「仕方ありませんねー。まったく会長ったらー」 

 

■妄想終了~~~ 

 

かぐや「となる事でしょう!」

 

早坂「なるほど。ですが、あの書記ちゃんが思うように動きますかね? それよりも同学年の会計くんと会計監査ちゃんをくっつけた方が早いのでは?」 

 

かぐや「伊井野さんは石上くんの事を嫌いなので、それは無理でしょうね」 

 

早坂「なるほど…………あっ」 

 

かぐや「ん? 携帯を見てどうかしたの?」 

 

早坂「いえ、情報収集にtwitterを見ていたのですが、3月3日は藤原さんと会計くんのお誕生日みたいですよ?」 

 

かぐや「そうみたいね。ちなみにその日の夜は藤原さんの家でお誕生日パーティーの予定よ」 

 

早坂「いえ、誕生日プレゼントを口実に会長さんとデートされては?」 

 

かぐや「!!!!!!??」

 

  *  *  * 

 

■デート当日 

 

かぐや「すみません。道が渋滞して少し遅くなりました」 

 

白銀「いや、まだ10分前じゃないか。全然遅刻じゃないぞ」 

 

かぐや「ふふっ。ちょっと言ってみたかっただけです」 

 

白銀「そ、そうか」プイッ 

 

かぐや(あー意識してますね。意識してますね) 

 

かぐや(恋愛脳どもの合言葉もたまには役に立ちますね) 

 

かぐや(ふふっ、会長ったらそっぽを向いてお可愛いこと。顔がよく見えませんが、きっと顔を真っ赤にしていることでしょう) 

 

白銀(そっぽを向いて意識している風に見せたのだが……)チラッ 

 

かぐや「……」ニヤニヤ 

 

白銀(喜びすぎだろ! ……まったくお可愛い奴め)

 

かぐや(さあ、今日は会長から告白させる最大のチャンス!) 

 

かぐや(さあ会長! 私にメロメロになって告白するといいでしょう!!) 

 

かぐや(計画は山のように準備----) 

 

伊井野「皆揃いましたし行きますか?」 

 

白銀「ああ、そうだな」 

 

かぐや(この子さえいなければ計画は山のように準備できたというのに……) 

 

かぐや(ま、まぁ、時間はゆっくりありますから、どこかでチャンスが) 

 

伊井野「ちなみにプレゼントはピックアップしてきました」 

 

かぐや「え?」 

 

伊井野「せっかくの日曜日。少しでも時間は有効活用しないといけませんから」 

 

白銀「そうだな。日曜日は勉強も捗るしな」 

 

かぐや「さ、さすが伊井野さん。準備がいいわね」 

 

かぐや(さすが伊井野さん。学年1位だけあって動きがいいわね。ですが、まだまだ甘いですよ) 

 

かぐや(藤原さんとの付き合いは私の方が長いんです)

 

 イチャモン! 

 昔から日本人は理由もなく、何かが気に食わない時に文句を言ったりする。 

 

 そう。買い物が早く終わるのが気に食わないかぐやはイチャモンをつけようとしていた。 

 

かぐや(今から私はあなたのピックアップしたリストを見ます。そして----) 

 

かぐや『この中に藤原さんが喜びそうな物はありませんね』 

 

かぐや『伊井野さん。悲しむことはありません。私は藤原さんと付き合いが長いから好きなものがわかるんですよ』 

 

かぐや『ですから、ゆっくりお店巡りをしましょう』 

 

かぐや(YES! これで行けます!)

 

かぐや「そのピックアップしたリストを見せて貰ってもいいですか?」 

 

伊井野「どうぞ」 

 

かぐや「……」 

 

かぐや(こ、この子! 藤原さんが喜びそうなものを的確にピックアップしている!?) 

 

かぐや(ぐっ、こ、これではイチャモンのつけようが!) 

 

 

伊井野「ど、どうでしょうか? 一生懸命考えたんですけど……」 

 

かぐや「……だ、大丈夫です。これでいきましょう」 

 

伊井野「はい! ありがとうございます!」 

 

かぐや(そ、そんなキラキラした目で私を見られると……うぅ……) 

 

かぐや「……」 

 

かぐや(……くっ。他に策は……。せっかくの会長とのお出かけ。絶対に充実した日にさせたい!)

 

 ----と、かぐやが策を練りに練っている最中。 

 一人悠々としている男がいた。 

 

白銀(まったく四宮はダメだな) 

 

 そうこの男! 天才四宮かぐや以上の学力を持つ生徒会会長白銀御行。 

 彼は誕生日プレゼント選びで買い物に行くと決まった時から、この状況をシミュレーションしていたのだ! 

 

白銀(しかし、今の四宮の動きを見て確信した----!) 

 

白銀(四宮も俺と一緒にいたいんだな!!)ドーン 

 

白銀(まったくお可愛い奴め。さっさと俺に告白すればいつでも一緒にいてやるというのに……)ニヤニヤ 

 

白銀(仕方ない。今回は俺も手を貸すとしよう)

 

白銀「伊井野、ちょっといいか? このリストに不備があるのだが」 

 

伊井野「え? ど、どこにですか?」 

 

白銀「石上の欲しい物がないじゃないか」 

 

かぐや「!!」 

 

伊井野「……」 

 

白銀「別に責めてるわけではない。しかし、これではプレゼント選びに時間がかかっても仕方ないな」 

 

かぐや(石上くんの事忘れてたーーー!!!)

 

伊井野「あいつの誕生日は3月4日になりましたので」 

 

白銀「え?」 

 

伊井野「あいつが藤原先輩と同じ誕生日だとかおこがわしい」ギリギリ 

 

白銀「ダメだ。あいつも祝う。これは決定事項だ。だからプレゼントを選びに……」 

 

伊井野「買っておきました」 

 

白銀「え?」 

 

伊井野「実はあいつから没収した回数は非常に多いので、なんとなくあいつが好きそうな物はわかります」 

 

伊井野「ですので、あいつが喜びそうなお菓子とゲームをピックアップして昨日買っておきました」 

 

白銀「そ、そうなのか」 

 

伊井野「今日は会長と四宮副会長の貴重なお時間を使ってるんです。その時間をあいつの為に使うなんて勿体ない!」 

 

白銀「ま、まぁ、そこまで言うな。でもな、俺と四宮も石上を祝ってやりたいんだ。今度は一度相談してから買ってくれ」 

 

伊井野「すみません。ちょっと行き過ぎたみたいで」シュン 

 

白銀「いや、いい。気にするな」

 

白銀(……) 

 

白銀(…………) 

 

白銀(……………………) 

 

白銀(いやいや、優秀すぎんだろ!) 

 

白銀(というか、『俺と四宮の貴重な時間を使ってる』とか、そんな事を言われたら強く言えないだろう!) 

 

白銀(いやそんな事よりだ。今からどうする!?) 

 

白銀(くっ、まさか伊井野が石上のプレゼントを既に準備しているとかは考えていなかった) 

 

白銀(どうする!?) 

 

 

 甘さ----。 

 白銀は同じ学年一位とはいえ、年下の伊井野がここまで出来るとは考えていなかった。 

 その甘さゆえの失敗である。

 

白銀(くっ、策がない……俺は負けるのか? 伊井野ミコに) 

 

 白銀はいつも一人で戦ってきた。 

 いつも一人でかぐやと戦っていたのだ。 

 

 しかし、今回の頭脳戦は『いつも』と違った。 

 

 そう、今回は『いつも』戦っていた相手が仲間なのである!!! 

 

 

かぐや(シミュレーション終了) 

 

かぐや(ふふっ。時間稼ぎありがとうございます。会長) 

 

かぐや(これで勝てます!!) 

 

   勝つための理論。 

 かぐやはライバルの白銀のお陰で理論が完成したのであった----。 

 

 そう一人で負けるなら二人で! 

 この二人なら怖い者などいない!!

 

かぐや「伊井野さんのお陰でプレゼント選びは早く終わりますね。本当に優秀です」 

 

伊井野「あ、ありがとうございます」 

 

かぐや「でも、今日は会長もわざわざ時間を空けてくれたみたいですし」チラッ 

 

白銀「うむ。確かにスケジュールは夜まで空いてるな」 

 

かぐや「ですので買い物が終わった後、生徒会室で飾り付けの作成をしませんか?」 

 

白銀「なるほど。確かにそうだな。当日飾り付けをしたら藤原は凄く喜びそうだな」 

 

かぐや(さすが会長わかってますね) 

 

 藤原千花。 

 そう伊井野の弱点は藤原にある。 

 藤原が喜ぶとなれば、伊井野が賛成しないわけにはいかないのだ。 

 

 これがかぐやの作戦! 最強の一手!! 

 

かぐや(それにしても今の会長の声……少しうわずっていましたよ) 

 

かぐや(ふふっ。そんなに私と一緒にいれるのが嬉しいのかしら?)ニヤニヤ 

 

かぐや(まったく、好かれすぎるのも問題ですね)ドーン 

 

伊井野「あっ、それなら作っておきました」 

 

白銀・かぐや(えーーーーーーー!!?)

 

伊井野「藤原先輩が喜んでくれるかなって……」 

 

かぐや「……」ジロッ 

 

伊井野「!!?」ビクッ 

 

伊井野「あっ、その……すみません。や、やりすぎですよね。本当は自分でもわかっていたんです。先輩の為だからってやりすぎかなって……」 

 

かぐや「あっ、いや、違うの。ごめんなさい」 

 

かぐや(しまった。ついイラっときて睨みつけてしまって) 

 

伊井野「その……自分でもわかっているんです。いつもやりすぎちゃって、うざいって言われて……でも、私……」 

 

白銀「……」 

 

伊井野「誕生日パーティーも友達の大仏のパーティーにしか参加した事なくて、今回呼んで貰えて本当に嬉しくて……」 

 

かぐや(え、えーと、その……うぅ……なんて言えば……) 

 

白銀「まったく、それでは来年生徒会会長になれないぞ」 

 

伊井野「え?」 

 

白銀「俺は一人で何もできない!」 

 

伊井野「え? え?」 

 

かぐや(か、会長!?)

 

白銀「一人では何もできないから、四宮がいる。藤原がいる。石上がいる。そして、お前がいる」 

 

白銀「これが生徒会だ。俺は一人じゃ何にもできない」 

 

白銀「だがお前は優秀だ。もしかしたら一人で全部出来るかもしれんが……」 

 

伊井野「い、いえ、私も一人で全部なんて……」 

 

白銀「じゃあ、みんなで協力して一つ一つ成し遂げるのは重要なんじゃないか?」 

 

伊井野「……た、確かに」 

 

 

 

白銀「伊井野。社会に出たら一人でやるなんて無理だと俺は思っている」 

 

伊井野「はい」 

 

白銀「生徒会長になりたんだろ? 生徒会長になったら指示を出す場面もいっぱい出てくる」 

 

白銀「その時に、無茶苦茶や無理難題な指示では誰もついてこない。一人でつっぱしってもダメだ。」 

 

白銀「的確に指示を出さなきゃ、みんなはついてこないんだよ」 

 

伊井野「……はい」

 

白銀「今は練習だ。だから一人で全部せずにいっぱい相談してくれ」 

 

伊井野「……」 

 

白銀「そしてどんなふうに動くのか? どんなふうに指示を誰にだすのか?」 

 

白銀「----そんな俺を見ていてほしい」 

 

かぐや(…………ん?) 

 

 

伊井野「わかりました! 私会長を見ています! そして頑張ります!」 

 

白銀「ああ、俺についてこい!」 

 

伊井野「はい!」 

 

かぐや(なんか告白みたいになってるんですけどーーーー!!!) 

 

白銀(ふふふっ。いい事を言えたな俺!)バーン 

 

 白銀は自分に酔っていた。

 

かぐや(わ、私も何か言っておかないと、自分をフォローしつつ存在感を出しておかないと) 

 

かぐや(そして、伊井野さんが会長だけを見ないようにしなきゃ) 

 

かぐや「さっきはごめんなさい。その……少し嫉妬してしまっただけなの、だって藤原さんは私の親友だから、私も祝ってあげたくて」 

 

伊井野「そ、そうですよね……」 

 

かぐや「だから次は抜け駆けしないでね。一緒にやりましょう」 

 

伊井野「はい!」 

 

かぐや(よ、良かった。こんな感じなら会長に嫌われてませんよね? ね?) 

 

 

かぐや(あ、あと、あれも) 

 

かぐや「会長だけじゃなく、私も見ていてね。いっぱい相談してきていいのよ?」 

 

伊井野「はい! その時はよろしくお願いします!」 

 

かぐや(ふふっ、本当に素直な子。これで会長だけを見るなんてしないはず)

 

 

 伊井野は本当に喜んでいた。 

 

伊井野(本当にこの生徒会に入ってよかった!!!) 

 

伊井野(私も尊敬する先輩方みたいになりたい!) 

 

 

 しかし、その尊敬する先輩方は。 

 

白銀(俺、カッコいい事言ったよな。これは四宮的にもポイント高いぞ!) 

 

かぐや(伊井野さんじゃ、私の敵にならないでしょうけど。一応注意しておきましょう) 

 

 自分の事しか考えていなかった。 

 

 

伊井野(私、これからも頑張る!!!) 

 

 

 本日の勝敗 

 伊井野の勝利 

 勝因・後日、素晴らしい誕生日会を開催できたから。 

 

 

藤原「あれ!? 誕生日パーティーは!? 私を祝うパーティーは!? 一年に一回のパーティーは!?」 

 

石上「カットらしいですよ」 

 

藤原「えーーーーー!!」 

 

 

 

 

 

 

 

 

元スレ

かぐや様は告らせたい】かぐや「藤原さんと石上くんをくっつければ……」

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