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美琴「私とこの銀髪!どっちが大切なわけ!?」【とあるss/アニメss】

 

「不幸だ~」と呟いてやった。

 

ツンツン頭、幻想殺しの少年。

上条当麻は何故か二人の女の子に囲まれ小言を言われ続けている。

 

だから!アンタ聞いてんの!?なんとか言いなさいよ!」

 

「ふっふ~ん短髪なんかに言う必要は無いんだよとうま!私ととうまのラブラブ生活を!」

 

「ら、らら!?ラブラブ生活!?う、嘘よそんなの!あんたシスターでしょ!?そんなことできるはずないじゃない!」

 

「ふふ、そんなことってなにかな?大丈夫だよ、短髪!まだそんな関係じゃないから!」

 

「ま、まだ?アンタねぇいい加減にしなさいよ

 

さっきから茶髪と銀髪がうるさい。

片方の銀髪シスターはインデックス、となりの茶髪ビリビリは御坂美琴

 

上条自信は知るよしもないが、二人とも上条の事を想っている。

だからこういうシチュエーションになってしまったということは、上条にはわからない。

なぜなら、彼は鈍感だから

 

そうそう、なんでこうなったんだっけ? 

まだまだ美琴とインデックスの言い合いが続いている。 

いつの間にか上条への小言にはなってなかった。 

 

あ、そうそう。 

いつもの自販機で偶然御坂と鉢合わせしたんだ。

そしたらお散歩中のインデックスもタマタマ合流したんだった。

 

そしたらインデックスが、

「とうまったら、おうちに帰らずに何してるのかな?早く一緒に帰ろうよ」

とかなんとか言いやがったんだ。あれほど人には同棲してることは言うなよって釘さしてたのに。

 

んで、御坂が突っ込んだ。

「な、一緒に帰るってどこによ!ま、まさか

 

「んふふ!そうだよ!私ととうまの家だよ!」

 

慌てて口を抑えようとしたのが裏目に出たな

 

「アンタその反応もしかして本当にどういうことよ!アンタこの銀髪シスターと、どういう関係よ!」

 

っていう感じで始まったんだ確か。

 

そこで、しばらく一人で回想していた上条は気づかなかった。

 

それまで二人の言い合いだったのがいつの間にか上条に矛先が変わった。

 

「アンタ、ここの小っこい銀髪と!私!どっちが大切なの!?」

 

「もちろん私だよねぇとうま!こーんな短髪より!」

 

はぁ。なんでそうなった。

 

「どっちも大切だ。どちらにしろお前らに優劣をつけるつもりは無い。」

 

そう言った瞬間、2人揃って顔を真っ赤にした。どうしたんだ?

 

「はぁぁアンタそう言って逃げるのね。いつかコレ以上の修羅場を生むわよ 

 

とうまはとうまかも。」

 

アレ?なんで二人して疲れてんの?

疲れてんのは俺なんだけどなぁ

 

「ここだけはハッキリしたいわ!アンタは、コイツのなんなのよ!」

 

御坂が怒鳴ってきた。

 

さっきの言い合いで同棲してんのはバレちまったみたいだなぁ

余計なことは言わない方がいいよな。

 

「なんでもねぇよ。いうなれば保護者兼管理者ってところか?別にヤマシイ関係じゃねぇよ。言っとくがラブラブ生活も送ってないからn…

 

いい終える前に、何故かインデックスが思い切り頭に噛み付いてきやがった!

不幸だ

 

「ふふ、銀髪ちゃん!まだまだなのねぇ!そんなに近いのにまだ私にも勝算はあるのよ!」

 

何故か御坂も上機嫌になった、なんで?

 

「近い分、私のほうが勝算は高いよ、短髪!私はこうして抱きついているけど、短髪はとうまと手を繋ぐ事すらできないんじゃない!?」

 

お前ら何を競ってんの?どっちの方が俺を早く沈められるかか?

なら軍杯はインデックスに上がりそうだな。

なぜなら今まさに俺の頭に噛み付いて現在進行形で俺を泣かせようとしてるからな。

 

 

上条当麻の鈍感さは病的である。いままさに目の前で女の子が、「どちらが先に上条と付き合えるか?」という話をしてる事に彼が気づく事は無かった。

 

彼女達も、これほど言ってんのに何で競ってるのかわかんないの?とおもってることだろう。

 

 

「んな!それくらい余裕よ!コイツに抱きつくくらい!たた、たいしたことないわよ!」

 

御坂、お前何行ってんだ?

 

「あっれ~?短髪?どもってるよ?無理しないほうが良いんじゃない?」

 

インデックス頼むから煽らないでくれ

 

「ちっきしょ~!!見てなさいよ!」

 

そして御坂がタックルするかのような勢いで俺に前から抱きついてきた。

流石に、俺もクラっときたかな。

インデックスの後ろから抱きつかれてんのは慣れてる。

でも、女の子によってちがうんだな。こう、感触というか

 

「ちょっと、とと、とうま!?鼻の下伸ばしてるわけじゃいよね!」

 

後ろからの攻撃(噛みつき)に勢いが増した。

 

大丈夫だ、インデックス。その痛みのおかげでどこも伸びそうにないから。

 

「あだ!あだだだだ!!痛い!インデックス!痛い!やめて!」

 

つーかいたい!俺は叫ぶ!

 

「ちょっと!こっちは無視!?こっち向きなさいよ!」

 

前からの攻撃(ホールド)も勢いが増した。

 

「く、苦しい御坂苦しい!」

 

 

それを遠くから眺めてるモノがいた。

 

上条の悪友、土御門元春と、青髪ピアス。

二人は驚き狼狽していた。

 

「か、カミやんあのハーレムは何だ!?片方はシスターさんで片方はいつかのと、常盤台のお嬢様!?」

 

「さすがカミやんぜよ。だがな青ピ、アレを遠くから眺めるだけじゃないだろ?俺達のやることは

 

「わかってるよツッチー、あのハーレムをぶち壊すんだろ?」

 

二人は上条の置かれている状況を知らない。遠目から見れば今の上条は、前と後ろからの女の子に抱きつかれている高校生。という絵にみえるのだ。

 

「「よし!」」

 

ふたりは仲良く駆け出した。

標的は上条当麻

 

うぉおおおおおおお!!!

 

というどこかできいたことあるような掛け声を上条は聞いた。

 

ん?なんだ?向こうから走ってくるのは

 

青ピと土御門か!?なんであいつらが!?つか、もしかして

 

「「いいぜ()、カミやん!!」」

 

二人は仲良く声を揃えながら突進してくる。

 

「「カミやんが女の子二人を手玉にとりあんなことや、こんなことをしようとおもっているなら!!」」

 

「「そのふざけた幻想を!」」

 

ちなみに幻想とはハーレムのことである。

 

「「ぶち[ピーーー](ぜよ)!!」」

 

悪友二人分のストレートを決められた上条は、宙を舞った。

 

宙を舞いながら目の端で捉えた。

抱きついてた二人はいつの間にか遠くへ避難していた。

助けてくれりゃ良かったのに

 

一拍おいて、宙を舞いながら思った。

 

なんつーか不幸だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元スレ

上条は取り合われる

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