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かぐや「会長、私のチョコが欲しいんですか?///」【かぐや様は告らせたいss/アニメss】

 

バレンタイン! 

 

 それは女性にとって一大事イベントと思いきや、男性にとっても一大事イベント! 

 本命だろうが義理だろうが友チョコだろうが貰えるだけで嬉しい。 

 というのは建前で、本当は貰った数に応じて男子の上下関係が決まってしまうという、醜い戦いでもある。 

 

 しかし、この男は少し違った。 

 

白銀(他のやつのチョコなどいらん。俺は四宮からのチョコが欲しい!) 

 

 そう! この男だけは本命からのチョコレートだけが欲しいと切に願っていたのだ! 

 

白銀(考えろ……。あの四宮の事だ。素直にチョコを渡すとは思えない) 

 

白銀(そこで、どうやったら四宮が俺にチョコレートを渡しやすい状況を作れるか……) 

 

白銀(考えろ----)

 

 

■シミュレーション中---- 

 

①沢山貰っているアピールする 

 

かぐや「会長。コーヒーが入りました」 

 

白銀「ありがとう」 

 

かぐや「あれ? それは……」 

 

白銀「チョコレートだ。やはりブラックコーヒーにはチョコだと思ってな」 

 

かぐや「沢山お持ちのようで……。会長はおモテになるようですね」 

 

白銀「ああ……。だが、このチョコたちはどうやらこのコーヒーに合わないようだ」 

 

かぐや「え?」 

 

白銀「俺は甘いチョコが欲しい。四宮、このコーヒーに合う甘いチョコを持っていないか?」キリッ 

 

白銀(我ながら決まった。これで四宮は自然にチョコを渡すことができる) 

 

白銀(さあ来い! どんなチョコだ!? 普通のやつか!? ケーキか!? 大丈夫だ。四宮が用意してくれたのなら何でも嬉しいぞ!)

 

かぐや「チョコなんて持っていませんが?」 

 

白銀「へ?」 

 

かぐや「あらあら、もしかして私が会長の為にチョコを用意したと? なるほどなるほど、会長は期待に胸を膨らませていたのですね?」 

 

かぐや「ふふっ」 

 

かぐや「お可愛いこと……」 

 

■シミュレーション終了--- 

 

 

白銀「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 

 

白銀「やめろ! やめろ! やめろ! やめろ!」 

 

白銀「ネガティブになるな! 四宮はチョコを用意してくれている!」 

 

白銀「チョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコ」 

 

白銀「四宮四宮四宮四宮四宮四宮四宮四宮四宮四宮四宮四宮四宮四宮四宮」 

 

白銀「ポジティブポジティブポジティブポジティブポジティブポジティブ」 

 

白銀「よし! 四宮はチョコを用意している! これは絶対だ!」 

 

 そう! この男、自分自身に暗示をかけたのである! 

 想い人は必ずチョコを用意しているに決まっていると! 

 残念なことに、これは男の悲しい性である。 

 

白銀(次だ! 次を考えろ!)

 

 

■シミュレーション中---- 

 

②白銀から送る 

 

かぐや「え? チョコですか?」 

 

白銀「ああ、普段みんなには世話になっているからな」 

 

白銀(俺から渡せば、義理チョコ雰囲気になって四宮もチョコを渡しやすいだろ) 

 

白銀(我ながら完璧すぎて怖いな!) 

 

石上「あっ、僕も用意してきたんですよ」 

 

白銀「え?」 

 

石上「いや、会長がチョコを買ってる所を見かけて……。もしかしたら、生徒会のみんなの分かなーと」 

 

白銀「な、なるほど……」 

 

石上「会長が用意したのに、僕が用意しない訳にはいかないからですね。はい。これ僕からです」 

 

かぐや「ありがとう」 

 

■シミュレーション終了--- 

 

 

白銀「ダメだ! ダメだ! ダメだ! ダメだ!!」 

 

白銀「義理だろうが、四宮にチョコを渡すのは許さん! 却下だ!」

 

■シミュレーション中---- 

 

③校則を使う 

 

白銀「おかしいな。チョコの匂いがするな。バレンタインの日にチョコは校則で持ってきてはダメなはずなんだがなー」 

 

伊井野「その通りです! 皆さんの荷物検査をします! 生徒会役員が校則を破ってはいけません!」 

 

白銀「伊井野監査の言うとおりだ! 皆荷物を見せろ!」 

 

  *  *  * 

 

白銀「……これはなんだ?」 

 

かぐや「ちょ、チョコです……」 

 

白銀「まったく副会長のお前までこんなイベントに浮かれるとは……仕方ない没収だ!」 

 

かぐや「あっ……」 

 

かぐや「でも、まぁ、どうせ会長に渡すつもりだったし」ボソッ 

 

白銀「え?」 

 

 

■シミュレーション終了--- 

 

白銀「って、無理だあああああああああああああああああ!」 

 

白銀「こんな形でチョコ貰っても嬉しくないーーーーー!!」 

 

白銀「……ん? こんな形……?」 

 

白銀「そうか! もっとこう、みんながみんなで渡しやすい雰囲気で……」 

 

白銀「シミュレーション②を改良して」

 

 

■シミュレーション中---- 

 

④藤原書記を利用する 

 

藤原「みなさーん。今日はバレンタインですよー」 

 

白銀「そういえば、今日はバレンタインだったな。いやはや、忙しいから忘れていたよ」 

 

藤原「ふふーん。そう言いながら本当はそわそわしていたくせにー。はい、会長。ハッピーバレンタイン!」 

 

白銀「ありがとう。さっそく頂くとするか」 

 

藤原「あっ、かぐやさんもチョコ持ってきてるんですよね」 

 

白銀「っ」 

 

かぐや「そ、その……。普段お世話になっていますので……。よかったらどうぞ//」 

 

白銀「あ、ありがとう//」 

 

藤原「さあ、私もかぐやさんから友チョコを貰いましたし、みんなでチョコレート食べましょう♪」 

 

 

■シミュレーション終了--- 

 

白銀「ふふふふふふふ! アハハハハハハ!!!」 

 

白銀「これだ! 藤原は去年俺にチョコをくれた! 今年もくれるに決まっている!」 

 

白銀「しかし、去年の敗因は藤原からチョコを貰った時に四宮が席を外していた事!」 

 

白銀「だから今年は、藤原からチョコを貰うときに必ず四宮がいる状況を作る!」 

 

白銀「これで四宮も自然に俺にチョコを渡すことができる!」 

 

白銀「よっしゃあああああああ! バレンタインが楽しみだああああああ!!!」

 

 

■バレンタイン当日 

 

 藤原まさかの欠席!! 

 

白銀(ちくしょーーー!!! あいつ休みやがったああああああああ!!!) 

 

 落ち込む白銀。しかし落ち込んでいたのは一人だけじゃなかった 

 

 

かぐや(ああああああああああああああああああああああああああああああ!) 

 

 実はかぐやも白銀とまったく同じシミュレーションをしており、藤原が渡すときに一緒に渡すつもりだったのだ。 

 

白銀(考えろ! 考えろ! 考えろ! 考えろ! ほかに何か手はないのか!?) 

 

かぐや(藤原さんに頼るなんてそもそも間違いでした! 考えなさい四宮かぐや。一体どうすればいいのかを……) 

 

白銀「……」 

 

かぐや「……」 

 

白銀・かぐや(何も思い浮かばないーーーーっ!!!) 

 

 

 本日の勝敗 

 両者敗北 

 敗因・普通に渡すという発想がなかった 

 

 

 

元スレ

かぐや「バレンタインチョコレート」

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