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ことり「そんなことないよ!ことり、結構ちゃんとしてるよ?」穂乃果「そうかな~」 【ラブライブ!ss/アニメss】

 

穂乃果「海未ちゃ~ん!ことりちゃ~ん!おっはよーー!!」タッタッタ 

 

海未「ふう、やっと来ましたね」 

 

ことり「けど待ち合わせの時間にはちゃんと間に合ってるよ? 穂乃果ちゃん、μ’s始めてから遅刻がなくなったよね」 

 

海未「遅刻しないのは当然のことですよ。ことりは穂乃果に甘すぎます」 

 

ことり「え~?そぉかな~」 

 

穂乃果「はぁはぁ、よし!今日もちゃんと待ち合わせに間に合った!」 

 

海未「穂乃果はもう少し時間に余裕をもって行動してもいいとは思いますけどね」 

 

穂乃果「朝は忙しいから!」 

 

海未「穂乃果の場合、別に朝食を作ったりしてるわけじゃなくて2度寝したりぼ~っとしたりしてるだけでしょう」 

 

穂乃果「えへへ」 

 

ことり「でも2度寝って気持ちいいよね~」 

 

穂乃果「そう言えばことりちゃんも朝ちゃんと起きるキャラに見えて結構遅刻したりしてるよね?」 

 

ことり「へ!!?」 

 

海未「……そういえば、そう言う描写がないためかことりは朝強いと思われてるかもしれませんが、穂乃果に負けず劣らず朝は弱いですよね」 

 

穂乃果「ことりちゃんの場合はお母さんがしっかり起こしてくれてるからまだ何とかなってる部分が大きいよね」 

 

ことり「なんでちゃんと間に合ったことりが責められてるの!?」 

 

穂乃果「別に責めてるわけじゃないけどさ、ことりちゃんも結構抜けてるよね」 

 

海未「穂乃果が言っていいのかは不明ですが、ことりが抜けているというのは同意ですね。ことりはぼーっとしていて少し心配な部分があります」 

 

ことり「そんなことないよ!ことり、結構ちゃんとしてるよ?」 

 

穂乃果「そうかな~。ことりちゃんだったらすぐ騙せると思うけどな」 

 

海未「そうですね、変な人に引っかからないか不安です」 

 

ことり「もう!二人とも失礼だよ!」 

 

穂乃果「あ、海未ちゃん!今日ちゃんと調理実習の材料持ってきた?」ウインクパチリ 

 

ことり「え?」 

 

海未「………ええ、もちろんです。そういう穂乃果こそちゃんと用意してきたのですか?」 

 

ことり「え?え?」 

 

穂乃果「ふっふーん!もちろんこの鞄の中にちゃんと入ってるよ! ことりちゃんは?」 

 

ことり「へ!?」 

 

海未「…もしかして忘れたのですか?」 

 

ことり「へ?へ?調理実習?そんなのあった?え?」 

 

穂乃果「昨日先生が授業予定が変わって今日するって言ってたよ?」 

 

ことり「え?嘘……ことり、何も持ってきてない……」 

 

穂乃果「へ!?じゃあことりちゃんどうするの!? 

    皆が調理実習してる間見てるだけ!?その後皆が食べてる横でお弁当食べるの!?」 

 

 

ことり「……ふえぇぇん!穂乃果ちゃんどうしよう!?」 

 

穂乃果「と、まあ簡単に騙せるわけだし」 

 

ことり「へ?」 

 

海未「ことり、ごめんなさい。調理実習というのは嘘ですよ」 

 

ことり「え!?嘘!?」 

 

穂乃果「ほら、ことりちゃんを騙すなんて簡単なんだから。ことりちゃんはもうちょっとしっかりしたほうがいいね」 

 

海未「穂乃果も人に偉そうには言えませんけどね」 

 

ことり「もう!二人して嘘吐くなんて!」 

 

穂乃果「あぁ!ことりちゃんが怒っちゃった!」 

 

海未「穂乃果が嘘を吐いたりするからですよ。ごめんなさい、ことり。ですがことりのことが心配ですから、もう少し気を付けてほしいんです」 

 

ことり「……ことりってそんなに抜けてるかな?」 

 

海未「もう少ししっかりしないと危ないとは思いますね」 

 

穂乃果「変な人にひっかかったり壺買ったり知らない人についてったりしそうだよね」 

 

海未「穂乃果言いすぎです」 

 

ことり「うぅ……分かった!ことり、もっとしっかりするね!」 

 

海未「……しっかりすると言って簡単にできるものなんでしょうか」 

 

穂乃果「ならことりちゃんがしっかりしてるか試そうよ」ヒソヒソ 

 

海未「?  どうやってですか?」ヒソヒソ 

 

穂乃果「私に任せて!」ヒソヒソ 

 

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海未「……穂乃果、本当にするのですか?」 

 

穂乃果「するよ!だってことりちゃんのためだもん!」 

 

海未「ですがもうすでに学校に着いてから階段と廊下で何もないのに1度ずつこけていますし、机の上に置いていた紙パックの紅茶も倒して零してますし、いつも通り天然ぼけぼけのことりでしかないと結論付けてもいいと思いますが」 

 

 

穂乃果「だけど見て!海未ちゃん!」 

 

ことり (゚8゚≡゚8゚) 

 

穂乃果「あんなにことりちゃんが周囲を警戒してるんだよ?」 

 

海未「………だから何ですか?」 

 

穂乃果「何かアクシデント起こしてあげないと可哀想だよ!」 

 

海未(穂乃果………この子は本当になんて優しいのでしょう) 

 

海未「分かりました。ではやってみましょう。で、一体なにをするんですか?」 

 

穂乃果「さっきも言ったけど、ことりちゃんは知らない人にもホイホイついて行きそうでしょ?」 

 

海未「あまり人を疑いませんからね」 

 

穂乃果「だから見知らぬ人にホイホイついて行くかテストします。ほい!ここに私達も知らない子が!」 

 

モブ「は、初めまして」 

 

海未「よく調達できましたね」 

 

穂乃果「事情を説明してお願いしたんだ!というわけで、この子にことりちゃんを誘いだしてもらいます」 

 

海未「ですが同じ学校の子から声を掛けられたら誰だってついて行ってしまうんじゃないでしょうか?」 

 

穂乃果「けど、知らない人に誘われて、しかもひと気のないところに連れ込まれたら普通だったら警戒するでしょ?」 

 

海未「まあ確かにしますね」 

 

穂乃果「だから、付いてってもすぐアウトにはしないよ? けど、ひと気のないところにどんどん進んでるのにノコノコと付いてったらお仕置きをします!」 

 

海未「なるほど。趣旨のほうはわかりました。では早速やってみましょうか」 

 

穂乃果「うん!じゃあお願いね」 

 

モブ「は、はい!」トコトコ 

 

モブ「あ、あの!」 

 

ことり「はい?」 

 

モブ「わ、私は1年のモブです!こ、ことり先輩に実は相談があるんです!」 

 

ことり「相談?ことりに?」 

 

モブ「は、はい」 

 

ことり「相談ってなあに?」キョトン 

 

モブ「こ、ここでは少し………人のいない場所に移動してもいいですか?」 

 

ことり「うん、わかった!」 

 

 

穂乃果「ああ、わかっちゃった……」 

 

海未「何も疑わずに承諾しましたね。まあ見た目は普通の後輩ですから仕方ない部分もありますが」 

 

穂乃果「とりあえず私達も後を付けよう」ダッ 

 

海未「はい」トコトコ 

 

海未「校舎から出ちゃいましたね」 

 

穂乃果「そろそろどこに行くのか気になってもいいころだと思うんだけど」 

 

ことり「今日は天気が良くてポカポカで気持ちいいね!」 

 

モブ「は、はい!」 

 

 

海未「天気の話をしてますね」 

 

穂乃果「ことりちゃ~ん(´;ω;`)」 

 

海未「そうこうしてるうちに中庭も抜けてしまいましたね」 

 

穂乃果「あー……もうすぐゴールの体育館裏だよ…」 

 

海未「と、言ってる間に着きましたね」 

 

穂乃果「ことりちゃん……私、信じてたのに……」 

 

海未(自分で仕掛けておいて引っかかると落ち込むというのも難儀ですね) 

 

穂乃果「辛いけど、今後のことりちゃんのためを思ってお仕置きをしないとね……」 

 

海未「お仕置きとは何をするのですか?」 

 

 

モブ「あ、あの!」 

 

ことり「うん?」 

 

モブ「こ、ことり先輩!お、お金を出してください!」 

 

 

 

海未「……恐喝ですか?穏やかじゃないですね」 

 

穂乃果「だって少しくらい恐い目に遭わないと、ことりちゃんが反省しないと思って。大丈夫だよ、当然途中で止めに入るし」 

 

海未「そうですか」 

 

 

ことり「お金?」 

 

モブ「は、はい!」 

 

ことり「お金忘れてきちゃったの?いくら貸してほしいの?」ポケットサグリサグリ 

 

モブ「あ、いえその……貸してほしいのではなくて」 

 

ことり「あっ!!!」 

 

モブ「ど、どうしたんですか?」 

 

ことり「お財布、鞄の中に置いてきちゃったみたい!」 

 

モブ「え?それは……いくら学校の中とは言え不用心だと思います。貴重品は基本的には身に着けて行動された方がいいかと」 

 

ことり「そうだよね。いっつも海未ちゃんにも怒られるんだけど、お財布ってブレザーとかに入らないからついつい忘れちゃうんだよね。へへ」 

 

モブ「そうでしたか」 

 

ことり「あ、ごめんね。だからお金は今貸してあげられないの!後でまた教室に来てくれる?そうしたら必要な分貸してあげれるから!」 

 

モブ「あ、いえ……もういいんです」 

 

ことり「本当に?大丈夫?他にアテがあるの?」 

 

モブ「あ、はい、まあ……」 

 

ことり「そっか~よかったよ~。あ、ごめんね?力になってあげられなくて」 

 

モブ「あ、いえ。とんでもないです……ことり先輩」 

 

ことり「ん?なぁに?」 

 

モブ「次のライブ、応援に行きますから。頑張ってください!」 

 

ことり「応援に来てくれるの?ありがと、じゃあいっぱい頑張るね!」 

 

モブ「はい!それじゃあ失礼します!」 

 

ことり「ばいば~い」フリフリ 

 

海未「……ファンが一人増えましたね」 

 

穂乃果「……これ、どうしたらいいんだろうね」 

 

海未「私に聞かれましても……ですが、ことりの人の好さがピンチを招くとともに、それから脱する切っ掛けになったともいえそうですね」 

 

穂乃果「けど、これは仕込みだったからだよ。本当に恐喝されてたらことりちゃん危なかったよ」 

 

海未「まあ、財布がないと分かれば暴行されていたかもしれませんね」 

 

穂乃果「だから、もうちょっとことりちゃんを試さないと!」 

 

海未(本当に穂乃果は友達思いですね。そういうところは素晴らしいと思います) 

 

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海未「次はどうするんですか?」 

 

穂乃果「次はこれだよ!」つ携帯 

 

海未「電話、ですね」 

 

穂乃果「これで俺々詐欺をしよう!」 

 

海未「俺々詐欺、ですか。ですが、あれは俺という一人称の人物がいて成立するものですから、ことりの周りにはそういう人物がいない以上、さすがのことりも引っかからないのではないですか?」 

 

穂乃果「そうだね、じゃあ『私』とかなら引っかかるかな」 

 

海未「引っかかったとしても、お金を振りこんだりはしないでしょう。 俺々詐欺は親子などの関係を利用するものなんですから、養われる側のことりがお金を誰かに振りこむとは考えにくいかと思います」 

 

穂乃果「まあ引っかからなかったらそれはそれでことりちゃん的にはいいんだよ!」 

 

海未「たしかにそうですね」 

 

穂乃果「じゃあかけてみるね!」 

 

海未「あ、穂乃果」 

 

 

穂乃果「……あ、もしもーし。私だよ」 

 

ことり『あ、穂乃果ちゃん?急にどうしたの?』 

 

 

海未(穂乃果の携帯電話で穂乃果がかけたら俺々詐欺にならないんですが…… そんなことにも気づかない穂乃果はやはり最高に可愛いですね) 

 

穂乃果「そうだよ、穂乃果だよ。ことりちゃん、どうしよう……ちょっと困ったことになっちゃって………」 

 

ことり『困ったこと?どうしたの?』 

 

穂乃果「さっきちょっと事故っちゃってお金が必要になっちゃったの……」 

 

海未(穂乃果が正体を明かした上で普通に詐欺をしてます!) 

 

ことり『事故!?穂乃果ちゃん大丈夫!?』 

 

穂乃果「うん。穂乃果は大丈夫だったんだけど、相手の人がちょっと怪我しちゃったみたいで。 それで示談金?として200万ほど必要なんだけど、穂乃果そんなお金持ってないし……」 

 

ことり『わかった!ことりに任せて!』 

 

穂乃果「ほんとう!?ことりちゃん、お金貸してくれるの?」 

 

ことり『ううん、そんなのより知り合いの弁護士さんに穂乃果ちゃんの弁護をお願いするよ!穂乃果ちゃんがお金を払うなんて間違ってるもん!』 

 

穂乃果「あ?え?け、けど私も携帯触ってて不注意だったし」 

 

ことり『穂乃果ちゃんに不注意があったとしても相手にも不注意があったはずだよ! だから言いなりになって相手の言う金額全部を穂乃果ちゃんが払うなんておかしいよ! ちょっと待っててね?いま弁護士さんに連絡してみるから』 

 

穂乃果「あ、ことりちゃん!相手の人がお金はもういいって! 何とかなるみたい!」 

 

ことり『え?ほんとう?ならよかった~~。穂乃果ちゃん、次の授業始まるから、早く帰って来てね?』 

 

穂乃果「う、うん、分かったよ。じゃあまた後でね」 

 

ことり『は~い♥』 

 

穂乃果「……ことりちゃんが弁護士を用意しようとしました」 

 

海未「ええ、聞こえてましたから。 ですが結果的にですが、さきほどの恐喝も今回の詐欺も、ことりはお金を払うと言う行為にまでは及んでいませんよね」 

 

穂乃果「さっきの恐喝はお財布持ってたら普通に払ってたと思うけどね」 

 

海未「今回の詐欺も、相手が穂乃果だったから身の潔白を信じてお金じゃなくて弁護士を用意しようとしたんでしょうけど」 

 

穂乃果「ならやっぱりことりちゃんがお金を払わなかったのは偶々じゃん!」 

 

海未「まあそうですね」 

 

穂乃果「く~~!次こそは絶対にお金を払わせるんだから!」 

 

海未(悔しがってる穂乃果の顔も可愛いですね♥ あれ?目的はなんでしたっけ?) 

 

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~お昼休み~ 

 

穂乃果「う~~ん、ことりちゃんを騙すだけなら簡単なんだけどな~」 

 

海未「3人ならんで食事している最中に話す内容ではないですね」 

 

ことり「ねーねー何のお話してるの?」 

 

穂乃果「ことりちゃん。あっちでアルパカが散歩してるよ?」 

 

ことり「え!?どこ!?」キョロキョロ 

 

穂乃果「ほら、騙すだけならこんな簡単なのに…もぐもぐ」 

 

海未「穂乃果、ことりのお弁当から勝手におかずを取るなんて駄目ですよ」 

 

ことり「ねーねー穂乃果ちゃん、アルパカさんどこにも……あれ!?ことりのエビフライがなくなってる!」 

 

穂乃果「あーそれ、さっきアルパカが食べてったよ」 

 

ことり「えー!?気付かなかったよー。アルパカさん見たかったよー」 

 

海未「……ここまで簡単に騙されるとやはり少しは不安になりますね」 

 

穂乃果「でしょ?やっぱりことりちゃんのためにここはビシッと騙さないと」 

 

海未「かと言って、今日1日なんとか大事にはならずに済んでるんですよね」 

 

穂乃果「ん~~じゃあ皆の力を借りよう!」 

 

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~放課後 部室~ 

 

穂乃果「と言うわけで皆にもことりちゃんを騙す方法を考えてほしいの」 

 

真姫「騙すったって……その対象のことりが今ここに座って話を聞いてんだけど」 

 

穂乃果「ああ、大丈夫だよ。 ことりちゃん、耳栓取っていいよ」ジェスチャーフリフリ 

 

ことり「? もうとってもいいの?  ところで何のお話してたの?」 

 

穂乃果「ちょっと大人なお話だよ」 

 

ことり「お、おとななお話…///」 

 

真姫「……確かにこの様子じゃちょっと不安ね」 

 

にこ「……胸の大きい女は栄養が頭に行かなくなって馬鹿になるんだってね」ジロ 

 

ことり「ぴい(;8;)」ムネカクス 

 

希「なんか今日のことりちゃん、あんまりオーラがよくないみたいやなあ。そんなときには………ブラをとって頭にかぶるんがええかもね」 

            

ことり「……」イソイソソウチャク(`・ω・´) 

 

凛「えっとえっと…ことりちゃんは明日事故に遭っちゃうかもしれないにゃ!」 

 

ことり「ぴい!(;8;)」 

 

真姫「それじゃ単なる脅迫じゃない」 

 

絵里「……ことり、何か私達に隠し事してるって顔してるわね」 

 

ことり「っ!な、なんで絵里ちゃんは知ってるの!?(;8;)」 

 

真姫「そりゃ人間誰だって隠し事の1つや2つくらいあるでしょ」 

 

花陽「えっとね…………」 

 

真姫「別に無理してやらなくてもいいわよ」 

 

花陽「あ、大丈夫……ごほん、ことりちゃん。最近悩み事ない?けどね、このサイトに載ってる数珠を買うと色んな悩み事がすっきりするんだって」 

 

ことり「ほんと!?」 

 

真姫「なんであんたはガチのやつをことりに試すのよ」 

 

希「これはこれでおもしろ……可愛いと思うんやけどねぇ」コトリナデナデ 

 

絵里「ええ、こんなに純真なんてことりはキュートね」ギュッ 

 

ことり「ぴよっ///」 

 

にこ「けど確かに騙されやすいってのもどうかと思うわ。仮にもアイドルなんだからファンに騙されて……って心配もあるし」 

 

花陽「それは……確かに心配かも」 

 

凛「それは大変なんだにゃ!ことりちゃんは皆で守らないと!」 

 

真姫「けどずっと見守ってるわけにもいかないでしょ」 

 

穂乃果「だからだよ!私達がいなくても大丈夫なように、一度お灸をすえとくべきだと思うの!」 

 

真姫「……ことりが2年の中じゃ一番まともだから大丈夫だと思うけど」 

 

凛「ことりちゃんは常識があるけど押しに弱い気がするにゃ!」 

 

希「まあお人好しなんは明らかやし疑うことも覚えた方がええかもなあ」 

 

絵里「けど、わざわざ騙さなくても言って聞かせればいいんじゃないかしら」 

 

 

海未「絵里、残念ながらことりは今日は朝から意識的に注意をしているんです。 それなのに今やブラジャーを頭にかぶってる始末です」 

 

ことり「ぴよ?(・8・)」 

 

絵里「……なら多少のショック療法も必要なのかもしれないわね」 

 

希「ほなことりちゃんのために皆で色々やってみよっか」 

 

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この日からμ’sでは、ことりに嘘を言い、ことりが引っ掛った場合にはデコピンをする、というややもするとイジメに見えてしまいそうなことが始まった。 

 

ことりは「しっかり者になりたい!」とやる気を見せ、この企画にも俄然やる気を見せていたが、そのやる気とは正反対に悉く皆の嘘に引っかかっていた。 

 

1日に20回はデコピンされ続け、おでこが真っ赤になってるのがデフォになって早1週間が経った…… 

 

 

真姫「これ、やり続けても意味あるの?」 

 

凛「ことりちゃん、引っ掛りっぱなしにゃ……」 

 

 

絵里「ことり、コルセットとかでお腹を圧迫しながら食事をとると、お腹には肉が付かずに胸に脂肪が付くそうよ」 

 

ことり「へえ、そうなんだ~。ならちょっとくらいお菓子食べ過ぎても大丈夫ってことだよね!」パクパク 

 

絵里「いいえ、嘘よ♥」デコピン☆ 

 

ことり「いたい!(:8:)」 

 

にこ「……これじゃあ1週間前と変わらないじゃないの」 

 

花陽「うーん……人を信じるってのもことりちゃんのいいところだし…」 

 

穂乃果「けど結局、この1週間でもことりちゃんが徹底的に騙されてお金をはらったりとかしたことはなかったね」 

 

海未「そういえばそうですね。簡単な嘘にはすぐだまされますけど、お金とか物をだまし取られるような引っかけには違う方向に話が流れてしまって、結局引っ掛りませんでしたね」 

 

凛「それはことりちゃんの常日頃の行いがきっといいからにゃ!」 

 

真姫「ならさー、別にいいんじゃないの? ことりが抜けてるのはそうだけど、今すぐに直さないとヤバいってほどじゃないんだしさ」 

 

絵里「確かにそうかもね。 これ以上、おでこが真っ赤なことりを見るのも忍びないし。 それに、ことり自身が注意しようって思っただけでもいい方向に向かうんじゃないかしら」 

 

穂乃果「う~~ん………そうだよね。 じゃあことりちゃんがしっかりするまでは穂乃果が見守ってあげようかな」 

 

ことり (・8・)! 

 

海未「そうですね。今まで私はことりと穂乃果の面倒を見てきたつもりなので、そうなったところで前と一緒なので別に構いませんが」 

 

ことり (・8・)! 

 

ことり「穂乃果ちゃん、海未ちゃん、これからもよろしくね!」 

 

希(ことりちゃん、ホンマにお金とかが絡むと全く引っ掛らんかったなー。これも全部天然なんやろうか? ことり、というよりなんか鷺とかの方がぴったりなイメージやわ。まあ偶然なんやろうけど) 

 

ことり「ちゅん(・8・)?」 

 

 

 

 

 

 

 

元スレ

https://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1401/14012/1401213904.html