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アスカ「私に今さら中二の問題なんて必要ないわ!」シンジ「アスカはすぐそうなんだから・・・」【エヴァss/アニメss】

 

ミサト「おはよーうシンちゃん  ん?どうしたのそれ」 

 

シンジ「どうしたのじゃないですよ・・・ポストを掃除しないからこんなに郵便物がたまっちゃって・・・ 

重要な書類とかが入ってたらどうするんですか」 

 

ミサト「あーぁ いいのよ 本当に大事な手紙はそんなところに入らないから」 

 

シンジ「新聞だってめったに読まないくせに何でこんなに・・・ッく 重たい・・・」 

 

ドサっ  パラリ 

 

シンジ「ん?なんだこれ・・・進研ゼミ・・・?」 

 

ミサト「私疲れてるのよー ここのところ徹夜だったし 悪いけど勝手に学校行っといてー」 

 

シンジ「」 

 

シンジ「アスカ アスカ! 学校おくれちゃうよ」 

 

アスカ「ンなのよ うるっさいわねー・・・今起きるわよ」 

 

シンジ「朝ごはん置いといたから」 

 

アスカ「ミサトは・・・?」 

 

シンジ「今日は一日寝てるって」 

 

アスカ「あっそう・・・ で、あんたその手に持ってるのはなんなのよ?」 

 

シンジ「え・・あ! これは・・・」 

 

ペンペン「くわぁーっくわぁ」 

 

シンジ「あっ・・・!こら!」 

 

アスカ「どーれ・・・?   ん!? 進研ゼミぃ!?」 

 

シンジ「これはその・・・郵便受けの中に・・・」 

 

アスカ「碇シンジ様 って  ヒッドーイ!! こんな可憐な乙女をさし置いてバカシンジにだけこんな手紙をよこすなんてー!」 

 

シンジ「・・・バカシンジだからくれたんだと思うけど・・・それ通信教育の勧誘だよ」 

 

アスカ「あーらそうなの?そうだと思ったわ 私はもうドイツの大学出てる事だしぃ、今更日本の中二の問題なんて・・・」 

  

シンジ「アスカはすぐそうなんだから・・・」 

 

アスカ「なんか言ったのっ!?」 

 

シンジ「そんなことより時間」 

 

アスカ「そうよ!こんな話してる場合じゃなかったわ!今日はヒカリと朝早く行く約束してたのよ!じゃね!」 

 

    バタバタ・・・ 

 

シンジ「あ、朝ごはん・・・」 

 

シンジ(勉強か・・・ こっちに越してきてから・・・エヴァに乗るようになってから全然してないや) 

 

シンジ「いってきます」 

 

ミサト「いってらっしゃーぃ・・・」 

 

ペンペン「クワァー」 

 

バタン 

 

シンジ(そうだよな・・・ミサトさんだってあんな感じだけど第二東京大学出身だし、アスカは飛び級で大学出てるし ・・・そんなこといってたらネルフの人たちは皆そういうのばっかだよな ・・・父さんも) 

 

ケンスケ「おい、あれ碇じゃないか」 

 

トウジ「おーうセンセ おはようさん」 

 

シンジ「あ、ケンスケ、トウジ・・・おはよう トウジはいつも遅刻ギリギリなのに今日はどうしたの」 

 

トウジ「いやなに、ちょっと妹のところに行っててな・・・それではよう起きたんや」 

 

ケンスケ「俺も最初はびっくりしたよ」 

 

シンジ「そっか・・・ そういえば二人とも、来週からテストだけど」 

 

トウジ「それがどないしたっちゅーねん!ええか、人類はセカンドインパクトからだな・・・」 

 

ケンスケ「アッハハ トウジ、似てる似てる」 

 

ケンスケ「でも碇は前の学校じゃそれなりにデキたんだろ?」 

 

シンジ「そっそんなことないよ・・・ ただこっちに来てからあまり時間も取れなくて」 

 

ケンスケ「そうだよな・・・エヴァンゲリオンパイロットだもんな」 

 

シンジ「それもあるけど・・・」 

 

トウジ「でもあの茶髪女はデキるやないかい 嫌味やのォー 最初のテストができなかったっていうのが謎やな」 

 

シンジ(それは漢字が読めなかったとか言ってたような・・・) 

 

ケンスケ「綾波だって悪くない、むしろいいほうだろ」 

 

トウジ「あぁいうタイプはこそこそやってんねや そんなんフェアやない」 

 

ケンスケ「トウジ、ひがむなよ」 

 

トウジ「」 

 

ケンスケ「そういえばミサトさんは第二東京大学出身なんだろ!? あぁ~才色兼備 あんなひとにビシビシ教育されたい~」 

 

シンジ「」 

 

シンジ(そうだ・・・僕は結局エヴァに乗ることを言い訳にしてるんだ・・・アスカはいいとして、綾波は普段どんな風に勉強してるんだろう・・・) 

 

「碇君」 

 

レイ「・・・碇君」 

 

シンジ「あっ・・・!綾波」 

 

レイ「本日17時より本部でシンクロテスト 遅れないでね」 

 

シンジ「あ、うん・・・   あ、綾波!」 

 

レイ「何」 

 

シンジ「綾波は・・・  綾波は来週のテストどうするの」 

 

レイ「どうするの って?」 

 

シンジ「いやその・・・ 勉強とかしてるの?」 

 

レイ「・・・命令だから」 

 

シンジ「そっか・・・ゴメン」 

 

レイ「それじゃ」 

 

アスカ「シ ン ジ ー!!!」 

 

シンジ「はい お弁当(今日の朝ごはんだけど)」 

 

アスカ「あら ずいぶん気が利くようになったじゃない おなかへって死ぬかと思ったわ」 

 

シンジ「そんなに朝早く行ってなにしてたんだよ」 

 

アスカ「何って お勉強よ お 勉 強  ヒカリに教えてあげてたの」 

 

ヒカリ「ゴメンね碇君 でも助かったわ」 

 

シンジ「そうだったのか・・・」 

 

トウジ「おうおうお二人さん!昼間っからお熱いのォ~!」 

 

ヒカリ「あっ・・・ 鈴原!あんたまた昨日の掃除サボって・・・!」 

 

トウジ「あっこりゃ委員長!そないにおこらんどってや~」 

 

シンジ「・・・アスカ」 

 

アスカ「なによ・・・って まだその手紙持ってたの!?」 

 

シンジ「なんだか焦るんだ・・・ 周りが皆こうで・・・僕だけこんなで・・・」 

 

アスカ「じれったいわねぇ そんなに気になるならミサトに言ってみればいいじゃない。ま、あんたじゃそんなの続くわけないでしょうけどね いつでもこのアスカ先生のところにいらっしゃいよ フフン」 

 

 

ネルフ本部 

マヤ「変です・・・初号機のシンクロ率が落ちています」 

 

リツコ「変ね なにかあったのかしら」 

 

日向「!?エントリープラグ内に異物が混入しています!」 

 

リツコ「なんですって!?」 

 

ミサト「ゴメーン!寝坊しちゃった!」 

 

リツコ「何をしてるの葛城三佐 この重要なときに」 

 

ミサト「初号機・・・ まさか何かあったのっ!?」 

 

リツコ「テスト中断!エントリープラグを緊急射出!」 

 

マヤ「了解!射出成功!」 

 

青葉(珍しく信号を受け付けたな・・・) 

 

ミサト「シンジ君!」 

 

シンジ「う・・・ミサトさん・・・」 

 

ミサト「よかった・・・  ?その手に持っているものはなんなの?」 

 

シンジ「あっ!?・・・これは・・・     すみません・・・」 

 

ミサト「なーんだ そういうことならもっと早く言いなさいよ」 

 

シンジ「すみません・・・」 

 

ミサト「学校の勉強についていけてないの?」 

 

シンジ「・・・」 

 

ミサト(ここで不安要素を作るわけには行かない・・・シンクロ率の維持のためにもここは思い通りにやらせてあげるべき、か) 

 

ミサト「いいわ ただし!やるからにはきちんとやりなさいよ!」 

 

シンジ「ミサトさん・・・!」 

 

リツコ「なんだ そんなことだったの」 

 

青葉「シンジ君らしいですね」 

 

マヤ「そういえば今日は司令と副司令の姿が見えませんが・・・?」 

 

リツコ「今日は会議だそうよ」 

 

日向「会議・・・?」 

_______________________________ 

 

冬月「碇・・・それは本気で言っているのか?」 

 

ゲンドウ「あぁ・・・委員会からもお達しが来た」 

 

冬月「しかし今更政府から干渉を受けるなど・・・」 

 

ゲンドウ「構わん 駒はたくさんあるのだ ここで政府に抗う理由もない」 

 

冬月「では・・・」 

 

ゲンドウ「あぁ 後日非常招集をかける」 

 

シンジ「ただいまー」 

 

ミサト「おかえりー これ、とどいてたわよん」 

 

シンジ「そ、それって・・・!」 

 

バタバタ 

 

ミサト「あらあら」 

 

ミサト(これで一段落つけばいいんだけど) 

 

シンジ「これがテスト対策ノートか・・・うわっ こんなのできないよ・・・」 

 

シンジ「~」 

 

シンジ「~~」 

 

シンジ「~~~」 

 

シンジ「やめたっ!」 

 

どさっ 

 

シンジ(・・・) 

 

シンジ(・・・また逃げた・・・  どうしてこうなんだろ ダメだと分かったらすぐに・・・) 

 

シンジ(・・・そうか!) 

 

ガバッ 

 

シンジ「そんなときのための『基礎・基本確認シート』だ!」 

 

シンジ「ここを・・・ こうか・・・   こうして・・・」 

 

~~~ 

 

シンジ「できた!  やった!! ミサトさんっ!」 

 

ガラッ  ドシーン! 

 

シンジ「あたた・・・」 

 

アスカ「んもう~~~何やってんのよバカシンジ!ぶつぶつ独り言言ってないで 夕飯どうする気なのよ!」 

 

シンジ「わ・・・わかったよ いまからやるよ」 

 

アスカ「ほんとにもう・・・」 

 

ミサト「フフフ」 

 

 

―――――3日後 ネルフ大会議室――――― 

 

ざわざわ・・・ 

 

加持「おっ 葛城」 

 

ミサト「! 加持!あんたも呼ばれてたの?」 

 

加持「あんたも って・・・」 

 

リツコ「いったいなんなのかしら・・・」 

 

ミサト「リツコ!」 

 

マヤ「せんぱーい 人が・・・ 多くて・・・動けな・・・」 

 

加持「呼ばれてないのは技術部とパイロットぐらいじゃないか」 

 

リツコ「いままでこんなことなかったわ・・・」 

 

ガガ・・・ ブツッ 

 

冬月「あーあー  えー諸君 本日は多忙にもかかわらず集まっていただいた―― 時間の都合上、挨拶は割愛させていただき今日の本題に入ろうと思う」 

 

ミサト「なんだっていうの一体・・・」 

 

冬月「先日UN 国際連合が新たな憲章を発表した・・・耳にしたものもいるだろう」 

 

ミサト「あんた知ってる?」 

 

加持「さぁ」 

 

冬月「今、世界規模での学力低下が問題となっている 教育へのセカンドインパクトの影響は大きい。教育者の不足、機関の不備などが挙げられる  そこで―」 

 

冬月「・・・国際連合は教育産業の会社を買収した そして専門職でなくとも選ばれた数機関が・・・このネルフも含めて・・・ 児童・生徒教育に参加をすることになった これは人手不足を補うためだ そして孤児を中心に受講支援もする」 

 

リツコ「なんですって!?」 

 

マヤ「私たちに先生をやれってことですか・・・?」 

 

加持「ジョーダンじゃないや もう忘れちまったよ」 

 

ざわざわ・・・ 

 

ガタン 

 

ゲンドウ「そしてわれわれネルフは」 

 

―――― 

 

ゲンドウ「――――ベネッセの後援機関を兼ねることになる 諸君が担う役職名は『赤ペン先生』だ」 

 

キール「・・・というわけだが」 

 

ゼーレの男A「信じられんな 教育がそこまで・・・ 国連を動かさざるを得なくなるまで堕落していたとは」 

 

ゼーレの男B「国連の非公開組織にまで手を出すとは・・・ 人類補完計画に支障をきたすことの無いようつとめてもらわねば」 

 

ゼーレの男C「左様 碇に不穏な動きがないか・・・見張っておく必要はある」 

 

キール「そうだ ここでまた奴が単独行動に走れば・・・」 

 

ゼーレの男D「・・・そのときはやむをえませんな」 

 

冬月「碇・・・」 

 

ゲンドウ「なんだ冬月」 

 

冬月「全然片付いていないじゃないか」 

 

ゲンドウ「・・・ああ」 

 

冬月「司令がそのようなことでは困るな」 

 

ゲンドウ「そういう冬月はどうなんだ」 

 

冬月「かつて教育者だったこともあってな あんなものは慣れているよ」 

 

ゲンドウ「さすが冬月教授 教育学部に転向なさったらどうです」 

 

冬月「聞いたようなセリフだな」 

 

冬月「締め切りもあるんだ さっさと片付けねば・・・ ?それは・・・」 

 

ゲンドウ「・・・」 

 

冬月「碇シンジ・・・これは碇の息子じゃないか」 

 

ゲンドウ「ああ」 

 

冬月「むぅ・・・ しかし碇 もう少しいたわりのある添削ができんのかね」 

 

ゲンドウ「ああ」 

 

冬月「こんなに殴り書きで・・・ 『シンジ、なぜこんなところが分からん』なんてそのままじゃないか」 

 

ゲンドウ「どうもそういうのは苦手でね」 

 

冬月「まぁいいが・・・ とにかく私は一切手伝わん 勝手にすることだな」 

 

ゲンドウ「分かっている」 

 

加持「赤ペン先生なんて懐かしいなー」 

 

ミサト「あんたやってたの?」 

 

加持「少しだけ すぐ飽きちまったけど」 

 

ミサト「あんたらしいわね」 

 

加持「しっかし・・・この答案、ひどいもんだ 国連が黙っちゃいないのも無理ないな」 

 

ミサト「ホントね・・・」 

 

ミサト(シンジ君にはこのことは黙っておいたほうがいいかもしれないわ・・・彼にとっては数少ない外とのつながりですものね・・・) 

 

加持「・・・ん? おい葛城、これ」 

 

ミサト「何  って  これは・・・」 

 

加持「綾波レイ・・・?って あの綾波レイか?」 

 

ミサト「た、たぶん・・・ でも」 

 

加持「しかしこの子はできるな・・・ほとんど満点じゃないか」 

 

ミサト「えぇっ!? でも彼女が一人でこんなことするわけないわ・・・」 

 

ゲンドウ「レイ」 

 

レイ「はい」 

 

ゲンドウ「学校の方はどうだ」 

 

レイ「特に問題はありません」 

 

ゲンドウ「進研ゼミの方はどうだ」 

 

レイ「順調です  ・・・そのことで今日碇君と話をしました」 

 

ゲンドウ「シンジと・・・?」 

 

レイ「はい 碇君も受けていて、かえって来た添削が父さんみたいだって」 

 

ゲンドウ「・・・  そうか」 

 

レイ「でも碇君は嬉しそうでした」 

 

ゲンドウ「・・・  レイ」 

 

レイ「はい」 

 

ゲンドウ「食事にしよう」 

 

レイ「はい」 

 

トウジ「あっちゃー!やってもうたわーーー!」 

 

ケンスケ「どうしたのトウジ ってこりゃひどいなー!」 

 

ヒカリ「勉強もしないで遊んでばかりいるからよ」 

 

トウジ「なんや委員長 自分は何点だったんやぁ」 

 

アスカ「フフン 私が教えてるんだから   ジャーン!」 

 

ケンスケ「二人とも93点!?すっげー!!」 

 

ヒカリ「アスカのおかげよ」 

 

アスカ「ま 当然の結果よ」 

 

トウジ「むむむ・・・あー!やってられっかいこんなモン!」 

 

先生「あーそこ、席に着きなさい 今回の平均点は53点 最高点は94点だ」 

 

アスカ「えっ!?」 

 

先生「えー 碇! よくがんばったな」 

 

トウジ「なんやてー!?」 

 

えぇー!すごーい! 碇君よ、碇君 ざわざわ・・・ 

 

シンジ(し、信じられないや・・・前の学校でもこんなこと一回もなかったのに・・・) 

 

アスカ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」 

 

シンジ「あ、アスカ・・・」 

 

アスカ「それ かしなさいっ!」 

 

・・・ 

 

アスカ「・・・~! んっ!」 

 

バサリ 

 

シンジ「え?あ、はい」 

 

アスカ「バカシンジのくせにっ!」 

 

ヒカリ「アスカ・・・たった一点じゃない」 

 

アスカ「だから悔しいのよーッ!」 

 

シンジ「綾波!」 

 

レイ「碇君」 

 

シンジ「聞いてよ 今度の中間テスト、クラスで一番だったんだ!」 

 

レイ「そう」 

 

シンジ「あ・・・ 綾波はその日休んでたね」 

 

レイ「追試がさっきかえってきたわ」 

 

シンジ「これか・・・ ってすごいよ綾波!100点じゃないか!!!」 

 

レイ「そ、そんなにすごいことかしら・・・」 

 

シンジ「すごいよ!ゼミでコツコツやってきたからだね!」 

 

レイ「・・・ええ」 

 

シンジ「すごいや・・・綾波はすごいよ ・・・ あ、もう時間だからかえるよ このことはアスカには黙っておいたほうがいいね」 

 

レイ「そうね」 

 

シンジ「それじゃ!」 

 

レイ(・・・ほめられた・・・あんなに嬉しそうな碇君は始めてだわ) 

 

レイ(・・・ぽかぽかする・・・) 

 

シンジ「ただいま!」 

 

ミサト「あらお帰りシンちゃん」 

 

シンジ「ミサトさん!これ!」 

 

ミサト「あら!すごいじゃない!こつこつやってきたかいはあるわね」 

 

シンジ「うん」 

 

アスカ「あーら 無敵のシンジ様がお帰りかしら」 

 

シンジ「あ、アスカ・・・」 

 

アスカ「いい?ちょっと位いい点取ったからっていい気になるんじゃないわよ!」 

 

ミサト「アスカ!」 

 

アスカ「シンジ!」 

 

シンジ「な、なんだよ・・・」 

 

アスカ「私を進研ゼミに紹介しなさい」 

 

シンジ「」 

 

シンジ「確か友達紹介で商品がもらえるんだよな・・・」 

 

アスカ「へぇー マルチ商法みたいなことやってるのね」 

 

シンジ「そんな・・・」 

 

アスカ「あ、私これがいいなぁ」 

 

シンジ「なにいってんだよ、これは紹介した人がもらえるんだろ!?」 

 

アスカ「いいのよ!シンジのものは私のものなの!」 

 

シンジ「はぁー わかったよ・・・」 

 

日向「しかしとんでもないことを任されたな」 

 

青葉「あぁ・・・ 間違いが少なくて丸だけつけりゃいいってならまだしもこの回答じゃな・・・」 

 

日向「僕らはゆとり世代なんていわれてましたけど セカンドインパクトの手がこんなところまで伸びていたなんて」 

 

青葉「ん? うわっマヤちゃん こりゃスゲーなぁ 細かいところまでびっしり」 

 

マヤ「え? えぇ 私こういうのちょっと憧れてたんです」 

 

日向「でも ま、使徒が現れないときのネルフは暇だからな・・・それを政府に見抜かれてたってわけか」 

 

青葉(俺のギタータイム・・・) 

 

リツコ(赤ペンか・・・) 

 

リツコ(私も母さんによく勉強を見てもらっていたわ その母さんを目標にしてここまでこれた・・・) 

 

リツコ(教師としての赤木ナオコ、か・・・ マギに教育プログラム なんてのも面白いわね) 

 

ミサト「リツコ~」 

 

リツコ「どうしたの」 

 

ミサト「も 英語がダメダメでさ~」 

 

リツコ「国際公務員がそんなことでどうするの」 

 

ミサト「ドイツ語なら少しかじったけど・・・ 英語はほとんど覚えていないのよ しゃべる機会もないし・・・」 

 

リツコ「加持君に頼めばいいじゃない」 

 

ミサト「あいつならほっぽり出してどこかいっちゃったわよ」 

 

リツコ「こんなことで大丈夫なのかしらね・・・」 

 

ミサト「使徒殲滅のほうがまだらくちんだわ 始末書は嫌だけど」 

 

リツコ「第二東京大学とは言っても人口の激減に伴って倍率も急下降。人は学歴じゃないなんて決まり文句が図らずも通用してしまう世の中だわ」 

 

ミサト「ほんっと あんたってイジワルばあさんよね」 

 

リツコ「ばあさんは余計よ・・・」 

 

 

 

――1週間後 ネルフ本部―― 

 

マヤ「シンクロテスト開始します!」 

 

日向「A10神経接続・・・」 

 

青葉「心理グラフ異常ありません・・・ ファ」 

 

ミサト「ちょっとどうしたの二人とも」 

 

日向「今日が締め切りだったもので・・・昨日は徹夜でした」 

 

マヤ「計画性が大事ですよ ああいう事務系の仕事は」 

 

日向「? これは・・・!」 

 

ミサト「どうしたの!?」 

 

マヤ「すごいです・・・ 全エヴァのシンクロ率が70・・・80%を超えています!」 

 

リツコ「そんな!この短期間に!?」 

 

シンジ(なんだろう・・・最近僕はすごく自信に満ち溢れてる) 

 

アスカ(やっぱりシンジに私が負けるなんてありえなかったんだわ ゼミもあったけど、結局は私の実力よね ・・・本職でも見返してやるんだから!) 

 

レイ(司令がほめてくれた・・・ 碇君もほめてくれた・・・) 

 

 

冬月「うむ・・・ そうか・・・ わかった では」 

 

ガチャ 

 

冬月「碇・・・謎の飛行物体がここに向かって進行中だ おそらく・・・」 

 

ゲンドウ「・・・ テスト中断   総員第一種戦闘配置!」 

 

ミサト「全パイロット、聞こえたわね?」 

 

シンジ「わかりました」 

 

アスカ「どこからでもかかってきなさいよ!」 

 

レイ「了解」 

 

ミサト「敵がどんな攻撃をしてくるかはなにもわからない・・・ 使徒の動向には注意して とにかく本部を守るのよ」 

 

ズズ・・・ン 

 

青葉「目標、上陸!進行ベクトルを5度修正 なおも本部へ向かい進行中!」 

 

マヤ「目標を肉眼で確認!」 

 

日向「エヴァ全機、発進準備よろし!」 

 

ミサト「発進!」 

 

シンジ「あれが使徒・・・?」 

 

アスカ「どきなさいシンジ!あんなの私一人で十分よ!」 

 

レイ「! 何か来るわ!」 

 

カッ ビィィィィィィィィィィィィ 

 

シンジ「うわぁっ!!!!」 

 

ミサト「なんなのあれは!?敵の指向性兵器?」 

 

日向「熱反応はありません!」 

 

マヤ「心理パルスに干渉しています!」 

 

リツコ「まずいわね 精神汚染度は?」 

 

青葉「いまだ0%・・・」 

 

ミサト「奴の目的は何・・・?」 

 

シンジ「くっ・・・なんだここ・・・・真っ白で何も見えないや   ・・・死んだのかな・・・」 

 

青葉「使徒はパルスに直接何らかの情報をぶつけています!」 

 

ミサト「なんですって!? そんなことが・・・」 

 

リツコ「使徒は人の心を知ろうとしているの・・・?」 

 

日向「敵のパルス、解析完了します! ・・・・・ こ、これは!?・・・」 

 

シンジ「なんだこれ・・・   これは・・・   !!」 

 

 

シンジ「ゼミでやった問題だ!!」 

 

ミサト「精神汚染度は!?」 

 

青葉「いまだ0%!」 

 

日向「それどころか・・・ 信じられません! 敵のパルス攻撃を分解しています!」 

 

リツコ「そんなバカな!」 

 

アスカ「一体何が起こってるの・・・?」 

 

レイ「・・・碇君」 

 

シンジ「これも・・・やった問題だ これも昨日確認した公式」 

 

マヤ「敵パルス、出力が落ちています!」 

 

シンジ「そしてこれは・・・  赤ペン先生に直してもらったところだ!」 

ヒュゥゥゥ 

 

日向「敵パルス、消失!」 

 

ミサト「今よ!アスカ!レイ!」 

 

アスカ「こんのぉぉぉぉおおおおおおお!」 

 

冬月「勝ったな」 

 

ゲンドウ「あぁ」 

 

 

アスカ「やっぱりとどめはこの私 おとり役ごくろうさま~」 

 

シンジ「・・・ でもすごいよ あんなにみんなのシンクロ率が上がるなんて! エヴァも勉強も両立できる・・・ やっぱり進研ゼミのおかげだね」 

 

アスカ「ま、私の努力と才能が花開いたってわけね」 

 

シンジ「綾波は・・・そうおもわない?」 

 

レイ「・・・そうね」 

 

アスカ「ちょっとシンジ!さっきからソフトに無視してんじゃないわよ!」 

 

シンジ「いてててて!やめろよアスカ!」 

 

レイ「・・・  フフ」 

 

 

冬月「ご苦労だった碇 今回われわれの出番はなかったな」 

 

ゲンドウ「あぁ」 

 

冬月「パルス内で何があったのか・・・現在解析中だそうだ」 

 

ゲンドウ「そうか」 

 

冬月「初号機パイロットは・・・よくやったとは思わんかね」 

 

ゲンドウ「・・・」 

 

冬月「む?碇、これはどうするつもりだ こんな山積みになって・・・ 締め切りは今日だぞ」 

 

ゲンドウ「あぁ」 

 

冬月「まったく・・・ む? これは碇の息子の回答用紙じゃないか またおまえが添削したのか」 

 

ゲンドウ「あぁ」 

 

冬月「・・・ ほう、 なかなかよくできている・・・ 最初に比べたら上出来じゃないか」 

 

ゲンドウ「・・・」 

 

冬月「そんなことより」 

 

パラリ 

 

ゲンドウ「?」 

 

冬月「碇でも・・・自分の息子をこのように誉めることがあるのだな」 

 

ゲンドウ「・・・ あぁ」 

 

 

 

 

 

 

 

元スレ

シンジ「進研ゼミから手紙が届いてる・・・?」

http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1269403138/