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八幡「うめぇ!やっぱ雪ノ下の料理うめぇ!」【俺ガイルss/アニメss】

 

目覚ましのピピピの音に目が覚めた 

 

小町「おにーちゃーん、ご飯出来てるよー早くおーきーてー」 

 

下の階から小町の声が聞こえる 

 

未練たらしくベッドの中でウネウネ動いて、ベッドから発生する重力に逆らいながら起き上がった 

 

下の階には既に朝食の支度をしてテーブルの椅子に座っている小町の姿しかなかった 

 

そういえば両親はまだ帰ってきていないかったな...... 

 

俺も眠たそうにしながら椅子に座った 

 

小町「いっただっきまーす!」 

 

なんで朝からコイツはこんなに元気なんだよ 

 

八幡「いただきまーす」 

 

八幡「ん?.....なぁ小町、俺ってトマト嫌いなんだけど」 

 

小町「お兄ちゃんは好き嫌いが多いから友達ができないんだよ。ほら、ちゃんと食べて!」 

 

八幡「俺がぼっちなのとトマト嫌いなのは関係ないだろ」 

 

文句を言いつつも仕方なく食べる。味は勿論嫌いだが、この気持ち悪い断面も嫌いだ 

 

はぁ、最悪の朝だぜ 

 

ちゃっちゃか飯を食って支度をして家を出た。小町が何やら日直らしく、俺よりも家を出たので俺は今日一人寂しく登校だ 

 

八幡「あぢぃ.....もう10月になるってのに」 

 

なんて独り言を何度も繰り返しながらフラフラと学校についた。教室を開けると一番に葉山のグループが喋ってるのが目についた 

 

楽しそうd....いやいや、忌々しいリア充共の会話なんて全然羨ましくねぇ。絶対だ 

 

今日は特に授業もなく、午前中で終わるハズだったのだが、こんな日にも部活はあるんだぜ 

 

奉仕部......こんな日に依頼に来る人間なんていないだろうに 

 

雪ノ下雪乃は生真面目なのだ 

 

とかなんとか心の中で愚痴りながら部室に着いた 

 

八幡「うーっす」 

 

雪乃「あら、こんにちわ。相変わらず死んだゾンビみたいな目をしているのね。何時にも増して酷いぐらいかしら」ニコッ 

 

出たよ、雪ノ下の嫌味。笑顔なのに冷たい。慣れたから別に傷ついてなんてないぜ。死にたいぜ 

 

八幡「うっせ。つーかゾンビは最初から死んでるっつの」 

 

八幡「それにしても、今日は何時にも増して暑いよな」パタパタ 

 

文化祭以降、嫌味はあれどもマトモな会話は出来るようになっていた 

 

雪乃「そうね。でも来週からは涼しくなるそうよ」 

 

そう言った雪乃の顔は涼しげだった 

 

八幡「なんでお前汗ひとつかいてないの?氷の女王だから?」 

 

嫌味ったらしく言ってやったつもりだった 

 

雪乃「あなたが暑さに弱いだけよ。ゾンビは暑さに弱いでしょう?」 

 

不敵な笑みだった。くそったれが 

 

八幡「そういや由比ヶ浜は?」 

 

雪乃「今日は友達の付き合いで来られないらしいわよ。メール、届いてないのかしら?」 

 

八幡「あ?....あー」 

 

そういえばメールが一件届いてたな。それのことか 

 

ちょっと言い方がワザトらしかったかな? 

 

雪乃「はぁ......全くあなたは」 

 

八幡「AHAHAHAHAHA」 

 

雪乃「いいわ。ヒキガエル君が干からびてしまう前にお茶にしましょう」 

 

八幡「だからそのあだ名やめろよ」涙 

 

雪乃「あら?ヒキニート君のほうが良かったのかしら?」 

 

茶を淹れている雪乃は何故か少し楽しそうだった 

 

八幡「はぁ、嫌味なんて言わずに普段からそうやって笑ってりゃ可愛いものを.....」 

 

そんならしくないことを言ってしまう 

 

雪乃「!?....」 

 

黙っていた雪ノ下だったが、よく見たら耳が真っ赤だ 

 

照れてるのか?自称美少女のクセに....いや他称もか 

 

雪乃「その....あなたから見て、私は、か、可愛いのかしら?」 

 

八幡「え、まぁ、そりゃ、か、可愛いと思う」 

 

何で動揺しちゃってんの俺。なんでお前も照れてんの。可愛いなんて言われ慣れてそうなのに 

 

雪乃「そ、そう....」 

 

顔を真っ赤にしたまま振り返って雪ノ下がお茶を持ってこっちに来た 

 

なんか俯きながら。大丈夫かよ。コケるぞ 

 

雪乃「は.....きゃっ」グラッ 

 

突然雪ノ下が自分の座っていた机に脚を引っかけた 

 

あ、言った傍から....!いや、言ってないけど 

 

立ち上がって支えようとしたが、時すでに遅し 

 

雪ノ下は盛大にコケた。お茶の入ったカップを床にブチまけて、頭から床に落ちた 

 

雪乃「はぅ.....」ガクッ 

 

八幡「お、おい!雪ノ下!大丈夫か!?おい!」 

 

駆け寄って抱えて呼びかけても返事がない。ただの屍のようだ。いやいや、それは困る! 

 

雪乃「う、うぅん?」 

 

八幡「気が付いたか!?大丈夫か?」 

 

雪乃「う.....」 

 

雪ノ下は文字通り目が回っていた。でも死んではいなかったらしい。良かったよかった 

 

八幡「良かった、生きてはいるみたい、だな」 

 

安堵したのも束の間、雪ノ下はこんなことを言った 

 

雪乃「誰....ですか....?」 

 

雪ノ下はキョトンをしていた。頭の上に?マークがありそうなぐらいキョトンとしていた 

 

八幡「は....?」 

 

雪乃「それに此処は.....どこなんでしょうか?」 

 

俺に抱きかかえられた状態でキョロキョロして、驚愕している俺の顔を見上げて 

 

雪ノ下は不安そうな、悲しそうな表情になった 

 

雪乃「あ、あの、なんで私、こんな、」 

 

自分が抱きかかえられているのを理解したのか、急に顔を真っ赤にして俯いた 

 

八幡「あ、す、すまん!」 

 

とは言っても行き成り離してやる訳にもいかない 

 

八幡「頭、痛くないか?」 

 

雪乃「だ、大丈夫、です....」 

 

八幡「立てるか?」 

 

雪乃「は、はい」スッ 

 

雪ノ下は俺に支えられながら立ち上がった 

 

雪乃「あの....ところで、あなたは....此処は....」 

 

八幡「.....俺だよ。八幡だよ。覚えてないか?雪ノ下.....」 

 

雪乃「はち、まん?....ごめんなさい......」 

 

やっぱり記憶喪失か..... 

 

マジかよ.....雪ノ下が記憶喪失.....どうすれば 

 

雪乃「どうして、そんな悲しい顔、してるんですか.....?」 

 

唐突に雪ノ下がそんなことを言いながら、俺の頬に手を触れてきた 

 

雪乃「とても....悲しそうな目....」 

 

そんなことを言う雪ノ下の表情も、悲しそうで、心がズキズキと傷んだ 

 

そんな悲しそうな顔...すんなよ.... 

 

その後、俺は雪ノ下に事の顛末と奉仕部、俺に知っている限りの今までの雪ノ下について説明した 

 

雪乃「そうだったんですね.....ごめんなさい、何も思い出せなくて」 

 

雪ノ下は申し訳なさそうに、弱弱しそうに言った 

 

だから、そんな悲しそうな顔すんなって.....調子狂うだろ 

 

雪乃「それで、あなたは、その、わ、私とどんな関係だったんですか?」 

 

なぜか顔を赤らめながら聞いてくる。そんな雪ノ下を見たら俺もドキドキしてきた 

 

八幡「とm....いや、ただの部員だ」 

 

友達と言いかけて、すこしげんなりした。前の雪ノ下に、俺たち友達、だなんて言ったら気持ち悪いとか言われそうだな 

 

雪乃「そう、なんですか....」 

 

何故か残念そうにする雪ノ下 

 

八幡「その....お前、これからどうするんだ?」 

 

雪乃「え、あ、その....」 

 

こんなこと聞いても戸惑うよな 

 

八幡「とりあえず、雪ノ下の家、行くか。何か思い出せるかも」 

 

雪乃「は、はい」 

 

雪ノ下の家の前...... 

 

八幡「そうだ、お前、家の鍵持ってるか?」 

 

雪乃「鍵....?」 

 

八幡「お前の家の鍵。カバンかどこかに入ってないか?」 

 

雪乃「あ、はっ、はい」 

 

そうして雪ノ下はカバンを弄る 

 

なんていうか、記憶失ってから、性格変わった?なんかオドオドしてて、コミュ障?俺が言えたことじゃないか 

 

しおらしいというか、可愛いというか....何考えてんだ俺。思い出せ、こいつは氷の女王だ、騙されるな俺 

 

雪乃「あ、ありましたよ!八幡さん!」 

 

八幡「あ、あぁ、そうか。開けて貰えるか?」 

 

下の名前にさん付け....いろいろと違和感が 

 

なんか家の玄関を開ける雪ノ下が初々しい。可愛い。ん? 

 

雪乃「あの...お邪魔します」 

 

八幡「ここ、お前の部屋なんだけどな」 

 

雪乃「ひゃ、ひゃい!?」 

 

八幡「プッ」 

 

雪乃「うっ....」 

 

思わず笑っちまった。雪ノ下、顔真っ赤だぞ? 可愛い。ん? 

 

八幡「お邪魔します」 

 

雪乃「此処が、私の住んでいた....」 

 

八幡「何か思い出せそうか?」 

 

首を横に振る雪ノ下。どうやら全く思い出せないらしい 

 

八幡「ここ、お前のうちなんだから、そんな畏まるな」 

 

雪乃「は、はい」 

 

そういうと、安心したように、自分の部屋を見て回っていた 

 

時計を見たら、太い針は6時を指していた。もう夕方か 

 

八幡「あー、俺さ」 

 

雪乃「は、はい」 

 

いちいち怯えたような返事をされると地味に傷つく。多分本人はそんなつもりないだろうが 

 

八幡「俺、そろそろ帰るから。明日は休日だから、また明日も来る。由比ヶ浜も連れてな」 

 

雪乃「え.....」 

 

だから、そんな悲しい顔、すんなって 

 

八幡「はぁ、分かった。今日はお前んちに泊まる。文句はないな?」 

 

流石に、何も分からない少女を一人にするのも、気が引けるもんな 

 

それに、相手は記憶喪失の女の子なんだ。一晩ぐらい大丈夫、なハズ.... 

 

あ、でも着替えないな.... ま、なんとかなるか 

 

雪乃「は、はい!ありがとうございます!」パァ 

 

なんかすげぇ嬉しそう。やめろよその笑顔、ちょーかわいいから 

 

八幡「と、とりあえず腹減ったろ?なんか作るから、ちょっと待ってろよ」 

 

雪乃「え、そ、そんな、悪いです。私が作ります」 

 

記憶喪失状態でもメシって作れるのかな?うーん 

 

八幡「お前、疲れてるだろ。休んでろよ。全部俺に任せて、休め」 

 

雪乃「分かりました....」 

 

最後まで申し訳そうだった 

 

八幡「冷蔵庫の中にあるもので勝手に作っていいか?」 

 

雪乃「あ、はい」 

 

記憶の無い人間に許可を取るってのも不思議だよな 

 

八幡「~♪」 

 

ふむ、いい感じだ。さすが専業主夫。ん?ということは俺は雪ノ下の.... 

 

いやいやいや、余計なことは考えるな 

 

雪ノ下と言えば、自分の家のソファーに申し訳なさそうに座って、テレビを見ていた 

 

普段からも、あれぐらいとは言わんが遠慮を持って俺に接してくれればいいのに 

 

見ている番組、あれはパンさんか?記憶を失っても好きなのか? 

 

八幡「面白いか?それ」 

 

雪乃「あ、え、えと、」 

 

なんでいちいちそんなにキョドるんだよ。ちょー傷つく 

 

雪乃「その、なんだか見ていると、安心するというか....」 

 

八幡「記憶を失う前のお前、それが大好きだったんだよ。マニアレベルで」 

 

雪乃「そうなんですか」 

 

雪ノ下は嬉しそうにテレビを見ていた 

 

八幡「出来たぞー」 

 

雪乃「えと、ありがとうございます」 

 

八幡「いいって。それより食うぞ。腹減ったー。あ、あと味には文句言うなよ?酷評されたら死ぬぞ俺」 

 

雪乃「そ、そんなっ」 

 

八幡「あーウソウソ。死なないから俺。真に受けるな」 

 

八幡「いただきまーす」 

 

雪乃「いただきます」 

 

恐る恐る俺の作ったハンバーグに手を付ける雪ノ下 

 

雪乃「おいしい...」パァ 

 

だからそんな可愛い顔で笑うなって。ちょーかわいいから 

 

八幡「お、おう。作った甲斐があったぜ」 

 

喜んでもらえたのなら、俺は嬉しかった 

 

食事を終え、片付いた頃には八時過ぎになっていた 

 

八幡「その、雪ノ下。風呂湧いたから入れよ。疲れたろ」 

 

雪乃「はい。その、お風呂まで湧かせて貰って、本当にすみません」 

 

申し訳なさそうに言う雪ノ下 

 

八幡「いいって。自分の家でも、勝手がよく分からないだろ?俺手馴れてるから。全然大丈夫」 

 

あ。自分で言ってマズいと思った 

 

雪乃「え、その、それって....」 

 

あー。これじゃまるで俺が雪ノ下の家に通い詰めているみたいになってるじゃん 

 

八幡「え、あー。とりあえず、風呂入ってい来い」 

 

誤魔化しながら、顔を真っ赤にして俯く雪ノ下を催促した 

 

雪ノ下が風呂に入ったのを見計らって、俺は携帯を取り出した 

 

八幡「もしもし、小町?今日友達の家に泊まってくから」 

 

小町『はぁ?おにいちゃんにそんな友達いる訳ないじゃん。』 

 

八幡「うっせ。と・に・か・く、友達の家に泊まるから。そゆことで」 

 

小町『はーん?ほーん?そっかそっかぁ。分かったよ!頑張ってねおにいちゃん!』 

 

そう言って電話は切れた 

 

なんかウザかった。つかなんだよ、頑張るって 

 

本当の事情、説明するわけにもな....混乱するだけだ 

 

直ぐに、雪ノ下の記憶が戻ればいいのだけれど 

 

最悪、雪ノ下は一生記憶が戻らないままなのだろうか..... 

 

なんだか、あのとき咄嗟に雪ノ下を助けてやれなくて、後悔してきた 

 

別に俺が悪いとか、そんなでもないのに。すげぇ罪悪感と後悔 

 

雪乃「また、悲しい顔をしていますよ.....?」 

 

八幡「!?」 

 

どうやら、雪ノ下は既に風呂から上がっていたらしい 

 

気づかないなんて、俺も疲れてるのかな 

 

八幡「......」 

 

お前だって、悲しそうな顔、してんじゃんか 

 

ん?何か違和感が..... 

 

八幡「お、お前、その恰好!?」 

 

そう、雪ノ下は所謂、裸ワイシャツな恰好だった。さすがに下着は着けてるハズだが.....着けてるよな? 

 

雪乃「その、パジャマ、どこにあるのか、分からなくて.....」 

 

なんかすごいしどろもどろなんですけど。顔も赤いじゃん 

 

それにしても、生足エロい 

 

八幡「それにしてもなぁ、他にマシな恰好あるだろ」 

 

やべぇ、目が引き寄せられる 

 

雪乃「その、ご迷惑、でしたか......?」 

 

いや、そんな申し訳なさそうに言われても..... 

 

涙目で訴えかけてくんな、頬染めんな。ちょーかわいから 

 

八幡「そんなことねぇけどよ.....その、まずいだろ。男の前でそういう恰好」 

 

雪乃「その、八幡さんの前でなら別に構わないというか、そのっ」 

 

え?なになに?何なのこのラブコメ展開。ラブコメっつーか完全にエロゲじゃん 

 

やべぇ。ちょーかわいい。めっちゃ襲いたい。 

 

何考えてんだ俺!?落ち着け俺。理性を保て。息子よ沈まれ。これじゃ立ち上がったらバレる 

 

八幡「いや、だからってダメだろ。一緒にパジャマ探すから」 

 

雪乃「は、はい。ごめんなさい」 

 

 

パジャマは直ぐに見つかった。タンスの一番下段にあったじゃん 

 

つーか、裸ワイシャツの女の子と一緒にパジャマ探すってどういう状況だよ 

 

ちなみに見つかったパジャマはパンさんのキャラ物だった。こんなの持ってるなんて、カワイイヤツめ 

 

それから風呂入って、リビングで雪ノ下と寛いでいた 

 

八幡「....」 

 

雪乃「....」ソワソワ 

 

何この空気。つーか雪ノ下がすげぇ挙動不審。やっぱまだ不安なのだろうか 

 

こんな時、俺じゃなくて由比ヶ浜が傍にいてやったら、雪ノ下も安心できていたのだろうか 

 

八幡「な、なぁ雪ノ下」 

 

雪乃「ひゃ、は、はい....何でしょうか.....」 

 

なにその反応。微妙に顔紅いし。やめろよ。ちょーかわいいから 

 

八幡「その、不安か?俺に出来ることあったら、言ってくれ」 

 

雪乃「八幡さん、優しいですね」 

 

冷静になったらしい雪ノ下がそう言った 

 

八幡「そんなことねぇよ....」 

 

雪乃「だって八幡さん、ずっと私に気を使って....」 

 

雪乃「私、とっても嬉しかったんです。訳も分からず、何も思い出せない私の傍に、あなたがいてくれて」 

 

八幡「そんな、買い被りすぎだって」 

 

雪乃「そんなことないです。あなたがあの場にいなかったら、私は.....」 

 

雪乃「あなたは優しい。でも、いつも悲しそうな目をしています」 

 

八幡「俺は、そんなこと....」 

 

不意に立ち上がった雪ノ下が、ソファーに座っている俺を立ったまま抱きしめた 

 

八幡「お、おい、」 

 

ドキドキしていた。でも何も考えられなくなった 

 

まるで、母に抱きしめられた子供みたいだった 

 

雪乃「辛いこと、あったんですよね。目を見ていれば、分かります」 

 

雪乃「だから、悲しいこと、ここで全部吐き出しちゃいましょう」 

 

八幡「ッ...!?」 

 

俺は子供のように泣いた。今まで味わった苦しみ、悲しみ、全部吐き出した 

 

我ながらカッコわりぃ。こんな姿、他人には絶対見せたくなかった..... 

 

雪乃「よしよし....」 

 

八幡「す、すまん。こんなんに付き合わせて。立ってるの、辛かっただろ?」 

 

雪乃「そんなことないですよ。それより、スッキリしましたか?」ニコッ 

 

雪ノ下は、優しく笑っていた。なんというぐう聖。また泣きたくなってきた 

 

八幡「記憶が戻る前のお前、こんなことするやつじゃなかったんだぜ」 

 

雪乃「記憶を失う前の私って、どんな人だったんですか?」 

 

八幡「まず、氷の女王って名前が似合うぐらい冷たいヤツだった」 

 

雪乃「そ、そうだったんですか?」 

 

八幡「そうそう。俺に会えば必ず嫌味を言うし、俺の心読んでくるし、俺の人権を全否定してくるし」 

 

雪乃「え、え!?」 

 

八幡「助けを求めてる人は絶対見捨てなくて、いつも正しいことを言っていて、素直じゃなくて、どこか優しい」 

 

八幡「そして、俺の憧れだった」 

 

雪乃「......」 

 

雪乃「なんだか、自分のこと言われてるのに、全然実感がないですね。ふふっ」 

 

だからその笑顔、かわいいからやめろって 

 

雪乃「きっと前の私は、八幡さんのこと、嫌いじゃなかったはずですよ」 

 

八幡「そうか?信じられねぇ」 

 

なんだか、会話が弾む。以前の雪ノ下とはまた別の、居心地の良さだった 

 

そろそろ11時。いろいろ喋っていたらこんな時間だ 

 

明日は休みとはいえ、お互い疲れているだろうし 

 

八幡「そろそろ、寝るか」 

 

雪乃「そうですね」 

 

八幡「じゃあ俺はリビングで寝るから」 

 

雪乃「そんな、ダメですよ、風邪ひいちゃいます」 

 

八幡「大丈夫、俺の中には風邪菌なんて目じゃないヒキガヤ菌が住み着いてるから」 

 

雪乃「めっ、です」 

 

なにこの子可愛い 

 

八幡「じゃぁどこで寝りゃいいんだよ」 

 

雪乃「その、わた、私のベッド、大きいから、その....」 

 

八幡「え?何?」 

 

雪乃「私のベッド!大きいので!二人で一緒に!寝ましょう!」 

 

ビックリした。いきなり大声出すなよ 

 

八幡「え?......」 

 

雪乃「.....」 

 

雪ノ下の顔が真っ赤だ。恥ずかしいなら言わなきゃいいものを..... 

 

可愛いやつめ 

 

八幡「えっと、その....」 

 

雪乃「......あの、私、えっと.....」グスッ 

 

え、なんで泣き出すの!? 

 

雪乃「私と寝るの、嫌、ですか....?」ウルッ 

 

頬染めんな。あとその上目遣いやめろ。ちょーかわいいから 

 

八幡「分かったよ.....」 

 

雪乃「!」パァッ 

 

すげぇ嬉しそう 

 

眠れん。そりゃ当たり前だ 

 

隣で寝てる雪ノ下が無防備にも俺にしがみ付いたまま俺の耳元で寝息を立てているのだ 

 

理性が..... 

 

なんでこいつこんなに俺に懐いてるの 

 

あれか?生まれた雛鳥は一番最初に見た生き物を親と思い込むのと同じ原理か? 

 

でも、一時の情に流されてはいけない。今の雪ノ下は、雪ノ下ではないのだから.... 

 

八幡「結局眠れなかった....」 

 

朝の七時。いつもの俺ならまだ寝ている。休日だからだ 

 

雪乃「んぅ.....」 

 

八幡「起きたか?」 

 

雪乃「んぁ、ふぁぁ、おはよう、ございます」 

 

欠伸をして、眠そうだ 

 

八幡「まだ寝てるか?」 

 

正直、まだ雪ノ下の寝顔を見ていたいという下心があった。だってかわいんだもん 

 

雪乃「いえ、、、」 

 

雪乃「そ、それよりも、顔色悪そうですけど、だ、大丈夫ですか?」 

 

雪乃「私がずっとしがみ付いてたせいで、その、寝づらかったですよね?」 

 

ずっとしがみ付いていたことに気付いたようで、微妙に顔を赤くしている 

 

雪乃「.....」 

 

こんな見え透いた嘘、そりゃバレるよな 

 

八幡「ずっと、考え事してたんだ。お前のこれからのこと」 

 

これは事実だ 

 

雪乃「ごめんなさい、私、危機感ないですよね.....自分のことなのに」 

 

悲しそうな顔すんなって 

 

八幡「そう焦るなよ。今日一日、ゆっくり過ごせば何か思い出せるかも。今日はお前の友達にも逢わせてやる」 

 

雪乃「....友達」 

 

八幡「そうだ、お前には友達がいたんだ」 

 

ちゃっちゃか朝食の支度をしようとしたら、雪乃がやると言い出した。記憶は失っても料理の腕はそのままだった 

 

性格と記憶以外は以前のままなんだな 

 

八幡「うめぇ!やっぱ雪ノ下の料理うめぇ!」 

 

何故か俺もハイテンションだった。いつもの雪ノ下なら何かしら罵倒されそうだったな 

 

雪乃「そんなこと....えへへ」 

 

照れてる。可愛いやつめ 

 

飯食って一通り片付けると、俺は由比ヶ浜に電話した 

 

由比ヶ浜『もしもし?どうしたの?ヒッキーからかけてくるなんて』 

 

八幡「お前に話したいことがあるんだ。雪ノ下のことだ。雪ノ下の家まで来てもらえないか?」 

 

由比ヶ浜『えっ....?それって一体....』 

 

八幡「とりあえず、頼む」 

 

由比ヶ浜『うん!分かったよ!」 

 

由比ヶ浜「ヒッキーおはよー!」 

 

八幡「うっす。とりあえず中に来てくれ」 

 

由比ヶ浜「う、うん」 

 

 

 

雪乃「....」 

 

八幡「連れてきたぞ。お前の友達、由比ヶ浜結衣だ」 

 

由比ヶ浜「え?」 

 

雪乃「初め、まして....」オドオド 

 

由比ヶ浜「え?」 

 

 

八幡「というわけなんだ」 

 

由比ヶ浜「そんなことが......」 

 

由比ヶ浜「ゆきのん、私のこと覚えてないの?」 

 

雪乃「ご、ごめんなさい.....」 

 

由比ヶ浜「そんなぁー!?」ガシッ 

 

雪乃「ひっ!?」 

 

由比ヶ浜「そんな!?思い出せないの?私だよ!?」グラグラ 

 

雪乃「あわわわわわ」>< 

 

雪ノ下が由比ヶ浜もみくちゃにされとる.....ゴクリ 

 

八幡「お、おいって」 

 

由比ヶ浜「え?あ、ご、ごめん....」 

 

八幡「雪ノ下、全然何も思い出せないらしい」 

 

由比ヶ浜「じゃあ、どうすれば....」 

 

八幡「それが分からないから、困ってるんだよ」 

 

由比ヶ浜「とりあえず、遊びに行こうよ!」 

 

八幡「え?」 

 

雪乃「え?」 

 

由比ヶ浜「遊びまわってるうちに、何か思い出せるかもしれないよ!」 

 

由比ヶ浜「その、ゆきのんともう一度友達になりたいの」 

 

八幡「由比ヶ浜、お前.....」 

 

雪乃「.....ありがとうございます、なんとかガハマさん」 

 

由比ヶ浜由比ヶ浜だよ!?」 

 

雪乃「...ふふ、ふふ」 

 

由比ヶ浜ナイス。多分故意じゃないだろうけど。雪乃の不安も和らいだみたいだ 

 

由比ヶ浜「じゃ、行こう!」 

 

八幡「じゃ、いってらっさい」 

 

由比ヶ浜「何言ってんの?ヒッキーも行くんだよ!」 

 

八幡「え、いや....」 

 

雪乃「嫌、ですか....?」ウルッ 

 

上目遣いやめろって。抵抗できん。この生物兵器め 

 

八幡「分かったよ!行くから....」 

 

雪乃「!」パァ 

 

この笑顔には、勝てないな 

 

八幡「で、何処に行くんだ?」 

 

由比ヶ浜「ディ○ニーランド!」 

 

ディ○ニーランド。ちなみに雪乃が大好きなパンさんもディ○ニーのキャラクターだ 

 

雪乃「わぁ.....!」 

 

雪ノ下は幸せそうだった。目をキラキラさせて、女子高生みたいにはしゃいで 

 

雪ノ下も、あの過去がなければ、こんな風に..... 

 

由比ヶ浜「ゆきのん、楽しそうだね」 

 

八幡「そうだな、眩しすぎるぜ」 

 

由比ヶ浜「その、ありがとね。ゆきのんに力になってくれて」 

 

八幡「目の前で倒れてる女の子がいたら、そりゃ助けないとダメだろ」 

 

由比ヶ浜「お?ヒッキーそういうこと言うようになったんだ?ちょっとかっこいいよー?」 

 

八幡「らしくなくて悪かったな」 

 

八幡「その、あいつの記憶が戻らなくても、仲良くしてやってくれ」 

 

由比ヶ浜「....当たり前だよ。どんなに変わっても、ゆきのんは私の友達だから」 

 

どんなに変わっても、か...... 

 

雪乃「あの、二人とも、そんなところで何してるんですか?」 

 

さっきまで遊んでいた雪乃が戻ってきた。なんでそんな頬膨らませてんの。かわいいけど 

 

由比ヶ浜「い、いやぁ!?ちょっと疲れたかなーって」 

 

八幡「そういや昼か。腹減ったな」 

 

由比ヶ浜「あぁそうそう!お腹すいたからどこかで食事にしようよ!」 

 

なんでコイツはこんな慌ててんの 

 

雪乃「そうですね、私もおなかすいちゃいました」 

 

八幡「そういえば雪ノ下、最初に比べて全然喋れるようになったな」 

 

雪乃「え?」 

 

八幡「お前最初、借りてきた猫みたいで、話しかけてもオドオドしてただろ」 

 

雪乃「その、私も混乱してて....」 

 

八幡「由比ヶ浜連れてきたときもそんな感じだったろ」 

 

由比ヶ浜「そなの?」 

 

雪乃「それは.....」 

 

顔が赤い。可愛いやつめ 

 

八幡「人見知り、激しすぎだろ」 

 

雪乃「そ、そんなことないですよ!」 

 

顔真っ赤で反論する雪乃。ちょーかわいい 

 

由比ヶ浜「ゆきのん、なんていうか、丸くなったよねー。前はもっとツンツンしてたもん」 

 

雪乃「やっぱりそうなんでしょうか.....」 

 

雪乃「そのせいで迷惑を掛けていたのなら、ごめんなさい」ペコリ 

 

由比ヶ浜「え?そんなことないよ!素直じゃなかっただけで、優しかったよ」 

 

雪乃「それでも....」 

 

八幡「気に病むな」ポン 

 

俺は雪ノ下の頭に手をポンと置いて撫でてやった。なんか全然らしくないな俺 

 

由比ヶ浜「むー」 

 

八幡「今日はありがとな、由比ヶ浜」 

 

雪乃「私からも、ありがとうございます」 

 

由比ヶ浜「そそそんなことないよ!私も遊びたかっただけだし!」 

 

八幡「そか」 

 

由比ヶ浜「それじゃ、二人ともじゃぁね!」 

 

由比ヶ浜は今日は何やら用事があるらしく、3時頃には帰って行った 

 

そして俺たちも。ちなみに俺と雪乃が一晩を過ごしたことを由比ヶ浜は知っている。ちょー怒ってた 

 

そりゃそうか。女の子と一つ屋根の下なんて、その友達が許さないだろう 

 

八幡「俺たちも帰るか」 

 

雪乃「はい....」 

 

帰った時には夕時、食事の時間だ 

 

最初は雪ノ下を家まで送ってから俺も帰ろうとしたのだが、無理だった 

 

あの悲しそうな顔見ると、どうしてもなぁ 

 

飯を作ろうとしたら、やっぱり雪ノ下が割って入って、自分で全部やってしまった 

 

雪乃「私のワガママに付き合ってもらっている以上、そこまでしてもらっては.....」 

 

だとさ。生真面目なとこは変わってない 

 

飯も食って片付けた 

 

雪乃「お風呂入ってきてください。私、しないといけないことがあるので」 

 

八幡「え、いいのか?俺が入った後とか嫌じゃないのか?」 

 

雪乃「いえ、そんなことは....と、とくかく、入ってきてください」 

 

必至に催促してくる。可愛いやつめ 

 

ていうか、しなければいけないことってなんだ? 

 

 

 

 

八幡「ふぅ~~~~~。生き返る」 

 

雪ノ下んちの浴槽は広い。二人入ってもくつろげるかな?というくらい 

 

二人......俺と雪ノ下.....二人っきり.....ぐふふふ 

 

うわ、俺ってばなんて妄想を..... 

 

これじゃただの変態だ 

 

ん?扉の向こうに人がいる....? 

 

八幡「雪ノ下ー?いるのか?」 

 

雪乃「ひゃ、え、ひゃい!?......」 

 

八幡「す、すまん。驚かせちまって」 

 

雪乃「いえ、その.....ちょっと待ってて下さい」 

 

え?待つ? 

 

すると浴室の扉が開かれた 

 

八幡「は!?え?はぁ!?」 

 

ちょー混乱した。だってタオルだけ巻いた雪ノ下が入ってきたんだもん 

 

雪乃「あの....そんなに、見ないで、ください....」 

 

いや、見るなって言われても、目が勝手に 

 

そして雪ノ下は、顔は真っ赤だったが、こちらを見つめていた 

 

八幡「な、なんで?」 

 

雪乃「その、感謝の気持ちとして....」 

 

え、なに?俺に大サービスしちゃうの?出血しちゃうよ。主に鼻から 

 

八幡「いやいやいや、感謝の仕方ぶっ飛びすぎでしょ!」 

 

雪乃「その、お背中、お流ししましょうか.....?」 

 

八幡「いや、もう体洗っちゃったし」 

 

ムッといった様子の雪ノ下 

 

雪乃「じゃ、じゃ、っいしょ、いっしょに、おふ、おふ、ろ」>< 

 

おいおい、恥ずかしいなら無理すんなって。俺の股間もヤバいから 

 

雪乃「」スッ 

 

無言になった。言うのを諦めたらしい 

 

でも無言で浴槽に入ってきた 

 

八幡「お、おい、お、おま」 

 

雪乃「」 

 

八幡「わ、分かったって。分かったから悲しそうな顔するな」 

 

赤面しながら悲しい表情ってなんか複雑 

 

雪乃「私、そんな悲しそうな顔、してましたか....?」 

 

互いに背中を合わせて入っている。さすがに正面向くのは向こうも恥ずかしいらしい。だって既にタオル取れてるし 

 

俺だって今の息子を見られたくはない 

 

八幡「あぁ。お前の悲しい顔見ると、何も言えなくなっちまうよ」 

 

少し不貞腐れて言った 

 

雪乃「その、ごめんなさい....」 

 

八幡「いや」 

 

八幡「前のお前は、苦しいのに苦しいと言えない人間だった。だからなんでもしょい込んで....」 

 

八幡「今のお前ぐらいが、ちょうどいい、のかもな」 

 

雪乃「そう、ですか....」 

 

雪乃「昨日言ったこと、覚えていますか?」 

 

八幡「....」 

 

雪乃「きっと、前の私はあなたのこと、嫌いじゃなかったって」 

 

八幡「なんで、そんなこと分かるんだよ」 

 

雪乃「だって私は、あなたのこと、嫌いじゃないから」 

 

雪乃「私は、あなたのこと、好き、だから.....」 

 

表情は分からなかったのだが、多分すごい赤面しているんだろうな.... 

 

雪乃「あなたは....私のこと、どう思っているのですか?」 

 

八幡「.....」 

 

雪乃「前の私じゃない、今の私です」 

 

ダメだ。一時の情に流されてはいけない 

 

でも....もし、このまま雪ノ下の記憶が戻らなければ、俺は.... 

 

八幡「雪ノ下ッ.....俺は....」 

 

雪乃「......」 

 

雪乃「彼女は素直になれなかった.....だから」 

 

雪乃「だから、記憶が戻っても、彼女のことを大切にしてあげてください。私じゃなくて彼女を」 

 

雪乃「だから、だから今だけはっ....私のことも....」 

 

泣きそうな、か細い声だった 

 

俺は振り向いた。彼女はこっちを見ていた 

 

雪ノ下雪乃は、悲しい顔をしていた 

 

記憶が、戻っても戻らなくても、彼女は..... 

 

八幡「俺は....」 

 

雪乃「ちゅっ」 

 

八幡「んっ!?」 

 

迷っていた俺に、雪ノ下はキスをした 

 

長いキス。まるで別れを惜しむような、悲しいキス 

 

彼女は俺から顔を離した 

 

八幡「ゆき、の....」 

 

雪乃「......」 

 

雪乃「思い出しました。何もかも....」 

 

八幡「!?....ウソだろ」 

 

雪乃「何、驚いた顔してるんですか?ヒキニート君」ニコッ 

 

八幡「おまっ、それは!」 

 

俺のあだ名シリーズ 

 

あれ?でも口調がそのままじゃん 

 

え?やっぱり実は取りつかれているとか? 

 

敬語で罵られるのってなんか新鮮。俺はMじゃないぞ。多分 

 

雪乃「その、敬語が板についてしまって....」 

 

雪乃「その、私っ、記憶がない間にこんな、恥ずかしい....」 

 

記憶を取り戻しても、記憶がない期間の記憶を持ったままなのか。なんかややこしい 

 

今頃気づいたらしい。俺たちは裸のままだ。浴槽の中で 

 

雪乃「ッ......」 

 

なんか俯いちゃったんですけど。顔真っ赤で 

 

八幡「その、雪ノ下....出るか?」 

 

このままじゃのぼせる 

 

立ち上がろうとする俺を、雪ノ下が制止した 

 

雪乃「んっ....」 

 

八幡「ん!?」 

 

キスされた。二回も僕にキスしたね!?親父にもキスされたことないのに。普通ねぇよ 

 

でも今度のはディープ 

 

雪乃「んむ.....ぷはっ......」 

 

八幡「....」 

 

訳が分からん 

 

雪乃「改めて言います。私、八幡さんのこと大好きです」 

 

はにかみながら、笑顔で、雪ノ下は言った 

 

それから一週間は雪乃は敬語のままだった。でもキツい性格は戻ってきたので 

 

一週間どこぞのラブリーマイエンジェル状態だった 

 

今でも軽蔑はされる。笑顔でな 

 

でも、二人きりのときは、甘えてくる。すげー可愛い 

 

今ならわかる。あの時の雪ノ下雪乃は、俺と雪乃をくっつけるために、ラブコメの神様が遣わせたんだろうな 

 

 

 

 

 

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