アニメssリーディングパーク

おすすめSSを当ブログで再編集して読みやすく紹介! 引用・リンクフリーです

緋沙子「本気で言っているのか?」 創真「…すいません」【食戟のソーマssアニメss】

 

緋沙子「…なんだこれは」 

創真「…」 

緋沙子「このバイクはなんだ?」 

創真「いや、せっかく高校の時原付だけど免許取ったからその延長で…」 

緋沙子「それはいい、免許を取るときも一声もらったからな」 

創真「な、ならいいよな?」 

緋沙子「は?」 

創真「…」 

緋沙子「本気で言っているのか?」 

創真「…すいません」


緋沙子「…」 

創真「あの、まさか返品ってことはないですよね?」 

緋沙子「…いくらしたんだ?」 

創真「……こみこみで60万」 
緋沙子「はぁ!?」 

創真「はしませんでした!」 

緋沙子「…」 

創真「なぁいいだろ?これ絶版車なんだよ、走行距離も3ケタだし、シングルだし…」 

緋沙子「ただでさえそんな余裕はないというのに」 

創真「…はい」 

緋沙子「排気量は?」 

創真「600ccです…」 

緋沙子「会社は?」 

創真「技術のYAMAHAです…」


緋沙子「聞いたことないな、車は作ってないのか?」 

創真「トヨタ2000GTとかを」 

緋沙子「それはトヨタが造った車だろ」 

創真「え、エンジンを少々…」 

緋沙子「…はぁ、私は言ったよな?大きいお金は相談して使おうって」 

創真「えぇ~っと…」 

緋沙子「…」 

創真「はい、おっしゃいました」 

緋沙子「はぁ…私には相談してくれないのかー(棒)」 

創真「…」 

緋沙子「悲しいなー(棒)」


創真「悪かったって!な?」 

緋沙子「気持ちがなぁー、気持ちが見たいなー(棒)」 

創真「こ、今度おごります…」 

緋沙子「いったいどのくらい気持ちを見せてくれるのか知りたいなー(棒)」 

創真「お、温泉旅行で…勘弁を」 

緋沙子「そっか、連れっててくれるのか?」 

創真「もちろん!」 

緋沙子「なら許す!けど、次は覚悟しろよ?」 

創真「はい…」 

緋沙子「それと、子供じゃないんだからブルーシートをかけて隠さない」 

創真「…」 

緋沙子「どうせ月に一度の掃除でばれるんだから」 

創真「返す言葉もございません」


緋沙子「約束として保険にはきちんと入ること」 

創真「はい」 

緋沙子「半袖短パンでは乗らないこと」 

創真「はい」 

緋沙子「フルフェイスのヘルメットを被ること」 

創真「はい」 

緋沙子「趣味にまで口を出すつもりはないが、その…」 

創真「…」 

緋沙子「怪我したり、死んじゃったりしたらイヤだからな…」 

創真「…」 

緋沙子「…」 

創真「緋沙子はかわいいなぁ~」ダキッ 

緋沙子「な!調子に乗るな!//」


緋沙子「…なんだこれは」 

創真「あぁそれ、この前海外に行ってた時あっただろ?」 

緋沙子「…」 

創真「そのとき働いてた店でインタビュー受けたんだよ。なんでも親父のことも知ってる人っていうから」 

緋沙子「…」 

創真「で、そのときの記事がたまたま買ってきた料理雑誌に載ってたってわけ」 

緋沙子「…」 

創真「…ちょっと、聞いてます?」 

緋沙子「この、女性は…」 

創真「あぁ、その時の記者さん」 

緋沙子「…」


緋沙子「…」 

創真「?」 

緋沙子「き、綺麗な方だな…」 

創真「あ、あぁそう」 

緋沙子「胸も大きい…」ボソッ 

創真「あ?」 

緋沙子「な、なんでもない!」 

創真「そう…」 

緋沙子「いや、私は通常だ…えりな様やこの女がその……」ボソボソ 

創真「早く掃除終わらせようぜ」 

緋沙子「なぜ私のは高校で止まって…」ブツブツ


創真「お、なんだこれ?」 

緋沙子「いいからさっさと手を動かせ」 

創真「いや、見たことないんだけどこのノート」ペラッ 
緋沙子「…//」バッ 

創真「…あ、やっぱりそうなの?」 

緋沙子「ど!どどどっどどどど、どこまで見た!//」 

創真「どこまでって裏表紙と表表紙くらいしか見てないけど」 

緋沙子「ほ、本当か?//」 

創真「嘘ついたってしょうがねぇだろ」 

緋沙子「そ、そうだな//」 

創真「そうだ」 

緋沙子「そうか、ならいい//」


創真「それよりこのノートどうすんだよ」 

緋沙子「こ、これはその…//」 

創真「いやそうじゃなくて」 

緋沙子「これは私のだからお前は触らなくていい。お互い知られたくないプライベートなこともあるだろう//」 

創真「それじゃなくてこっちの」 

緋沙子「あ、コレに似たノートは見つけ次第私に報告しろ。決して触れるなよ!危険だからな」 

創真「あぁ、じゃこの日記もか?」 

緋沙子「」 

創真「いやぁメッチャあるのな日記」 

緋沙子「」 

創真「しかもメッチャいろいろ書いてあるし」 

緋沙子「」 

創真「レシピとか授業とか俺の事とか」


緋沙子「あぁぁぁぁああぁぁぁぁあっぁぁあ!//」ゴロゴロ 

創真「どうしたんだよ、いきなり顔隠して転がって」 

緋沙子「いあぁああああぁぁぁあっぁあっぁ!//」ゴロゴロ 

創真「しっかしいつから俺の事好きなのかも分っちゃったな」 

緋沙子「んがぁぁぁあぁぁぁぁああっぁぁぁ!//」ゴロゴロ 

創真「ま、大体同じみたいだったけどな」 

緋沙子「//」ピタッ 

創真「…」ナデナデ 

緋沙子「わ、笑いたければ笑え…//」 

創真「はいはい」ナデナデ 

緋沙子「こういうときだけ大人ぶりやがって…//」 

創真「口が悪くなってるぞー、悲恋の従者さん」ナデナデ 

緋沙子「忘れろぉ//」

 

緋沙子「…なんだこれは」 

創真「お!俺のラブレターじゃん」 

緋沙子「…」 

創真「いやぁ、こんなとこにあったのか~」 

緋沙子「…」 

創真「いやぁ、思い出すねぇ若き頃を」 

緋沙子「…」 

創真「どうしたんだ?」 

緋沙子「べつに…」 

創真「…」


創真「その、やっぱり捨てて欲しいもんか?」 

緋沙子「当たり前だろ!」 

創真「…」 

緋沙子「けれど…それは私のものではないし…」 

創真「…」 

緋沙子「人の思いが書いてある手紙だ…」 

創真「…」ナデナデ 

緋沙子「…」 

創真「そっか…」ナデナデ 

緋沙子「う、浮気は許さないからな」 

創真「お前よりいい女なんて見たことねぇよ」ナデナデ 

緋沙子「うるさい…ばぁか//」


緋沙子「そ、それにしても…」 

創真「ん?」 

緋沙子(結構な量だ…やはりモテていたのだろう) 

創真「おぉ!これまた珍しいもん見っけ!」 

緋沙子「あ、それは!//」 

創真「でで~ん!秘書子ちゃんのラブレター」ヒョイ 

緋沙子「か、返せばか者!元は私のだぞ//」 

創真「いやぁあの時はうれしかったなぁ~」 

緋沙子「遠い目をするな!返せ!返せ//」ピョンピョン 

創真「返せはないだろ~?俺のなんだから」ヒョイ 

緋沙子「もとは私のだ!背ばっかり大きくなりおって//」ピョンピョン 

創真「緋沙子」ダキッ 

緋沙子「ひゃぁ//」


創真「緋沙子」ぎゅっ 

緋沙子「ず、ずるいだろこのぉ//」 

創真「身体、あったかくて柔らかい」 

緋沙子「うるさい//」 

創真「今がすごい幸せだ」 

緋沙子「…//」 

創真「緋沙子は?」 

緋沙子「い、言わなくてもわかるだろ// 

創真「口にして欲しいんだ」ぎゅぅ 

緋沙子「あ…//」 

創真「言って…」 

緋沙子「わ、わたしもしあわせだ…//」 

創真「そっか」すりすり 

緋沙子「こ、こらぁ…//」


緋沙子「…おい」 

創真「…」 

緋沙子「もう一度聞く…これはなんだ」 

創真「DVDです…」 

緋沙子「なぜタイトルパッケージが印刷されてないんだ?」 

創真「…」 

緋沙子「正直に言え」 

創真「はい…」 

緋沙子「なんかいお世話になった?」 

創真「…正直分りません」 

緋沙子「…」ぐすっ 

創真「!」


緋沙子「私の身体では不満か…」 

創真「ち!違うぞ!そんなことはない!」 

緋沙子「じゃあなぜ…」ぐすっ 

創真「そ、それは…」 

緋沙子「…やっぱり私のから」 
創真「出張中に使ってました!」 

緋沙子「…」 

創真「ほ、ほら!海外に出るとしばらく帰ってこれなくなるだろ?」 

緋沙子「そうだな…」 

創真「それで…溜まったものを」 

緋沙子「せ、性風俗店に行かないのか…?」 

創真「ひ、緋沙子以外は抱きたくないというか…」 

緋沙子「…断言しないのか」 

創真「新戸さん以外なんてありえないっす!」 

緋沙子「そ、そうか…///」


緋沙子「そ、その…溜まってしまうのはわかる//」 

創真「…」 

緋沙子「海外で私がいないからという理由も納得できる」 

創真「はい…」 

緋沙子「けど、できれば…その//」 

創真(まままままっままさか!これはもしかして動画解禁!?) 

緋沙子「く、くやしいから今から一緒に見るぞ!創真//」 

創真「え?」 

緋沙子「…//」 

創真「…実は少し見て見たいとかあ」 
緋沙子「早くしろ!///」


創真「…せっとおっけーでーす」 

緋沙子「そ、そうか…//」 

創真「はい…」 

緋沙子「こ、ここに座れ//」 

創真「…ではよっこいショット」 

緋沙子「…//」 

創真「…」 

緋沙子「し、失礼するぞ!//」スッ 

創真「!?」 

緋沙子「わ、わるくないな…//」 

創真(お!俺の膝の上にキタだとー!) 

緋沙子「//」 

創真(これ絶対途中でにゃんにゃんタイム入るじゃん)


緋沙子「//」 

創真「…」 

緋沙子「は、はじめないのか?//」 

創真「え?あ、あぁ…」ピッ 

「んん~!あぁんん!はぁあぁ//」 

「ダメだよ~手で隠しちゃ」 

緋沙子「//」 

創真「…」 

「やぁ!あぁ!ん~!//」 

「あれ?シミできてるけど」 

「い、言わないでぇ// 

創真(なんだこの罰ゲームは…)


緋沙子「す、すごいな…//」 

創真「そ、そうですね…」 

緋沙子「あんなに気持ちいい物なのかあのマッサージ機は//」 

創真「…今度買ってみるか?」 

緋沙子「な!は!ば、ばかもの…//」 

創真「…」 

緋沙子「い、痛くするなよ//」 

創真(あぁ^~これは無理かもしれんねぇ…) 

「あぁ!やめぇ!おねがい!いっちゃ!いっちゃう!//」 

「いいよいけよ」 

「はぁあぁ~っ!//」 

緋沙子「…お、男の方のあれは出てこないんだな…//」 

創真「…み、見る?」 

緋沙子「…ばぁか//」


創真「で、終わったわけですが…」 

緋沙子「//」 

創真「…大丈夫か?」 

緋沙子「す、すごいのだな…//」 

創真「…そうね」 

緋沙子「あ、あんなもの当てられたら私は…//」 

創真「ただでさえベッドの上ではMだもんな」 

緋沙子「うるさい//」 

創真「…この後どうする?」 

緋沙子「…立てない//」 

創真「遠回しに言うねぇ」 

緋沙子「…//」 

創真「はいはいっと」ダキア


創真「よっと」 

緋沙子「//」 

創真「ではさっそく」くちゅ 

緋沙子「んっ//」 

創真「…ヌレヌレじゃん」 

緋沙子「い、言うな!///」 

創真「じゃこっちも」カチャカチャ 

ボロン 

緋沙子「!?//」 

創真「おいで、緋沙子…」 

緋沙子「ま、待て!いつもと全然違うじゃないか!//」 

創真「いやぁ、ぶっちゃけ限界で」ガバッ 

緋沙子「ま、まて…あっ//」 


えりな「相変わらず君にぴったりな店構えね」 

緋沙子「えりな様!」 

創真「なんでお前が来るんだよ」 

緋沙子「こら!お客様だぞ!」 

創真「ほいほい」 

えりな「ほら幸平くん、早く私にふさわしい一品を」 

創真「…」 

えりな「…なに?」 

創真「お前、全く変わんないな」 

えりな「当たり前じゃない、どうして完璧なものが変わらなければいけないの?」 

創真「はいはいっと」


創真「お待ちどおさま」コトッ 

えりな「…では」はむっ 

緋沙子「…」 

えりな「!」 

創真「どうだ?うまいだろ」 

えりな「…まぁ味はいいとしてやはり君ごときが思いつく平凡なレシピね」 

創真「実はそれ、親父の考えたレシ」 
えりな「と思ったけれどやっぱりどこか奥深い味わいがあるからこのレシピの考案者はさぞ素晴らしい腕を持っているみたいね」 

創真「ま、考えたの俺なんだけどね」 

えりな「」


えりな「…それにしても幸平くん」 

創真「あ?」 

えりな「緋沙子を泣かしてないでしょうね?」 

創真「当たり前だろ」 

えりな「本当?」 

緋沙子「はい、えりな様」 

えりな「…そ」 

緋沙子「ありがとうございますえりな様」 

えりな「…」 

創真「なんだよ?」 

えりな「ねぇ、子供はまだかしら?」 

創真「」 

緋沙子「」  

 

えりな「だっておかしいじゃない?二人はこんなに仲がいいのに子供がいないなんて」 

創真「…」 

緋沙子「え、えりな様?こればかりはタイミングと言いますか//」 

創真「おい…」 

えりな「やっぱり近くにキャベツ畑がないかしら?」 

創真(あぁまたこいつ不思議発言を) 

緋沙子「…」 

えりな「あれ?私おかしなこと言ったかしら」 

創真「お前未だにそん」 
緋沙子「そうですね!きっとキャベツが足りないせいですよ」 

えりな「そうでしょう?やはりコウノトリも近くにキャベツ畑があった方が赤ん坊を運びやすいし」 

創真「…」  


えりな「では緋沙子また次の予定でね」 

緋沙子「はい、今度の土曜ですね」 

えりな「えぇではごちそうさまでした」 

創真「はーいお粗末様でした」 

ガラガラガラ 

緋沙子「…」 

創真「…」 

緋沙子「子供か…」 

創真「そのまえに……な」 

緋沙子「そうだな…」


創真「…」 

緋沙子「…」 

創真「あぁ…緋沙子?」 

緋沙子「なんだ?創真」 

創真「あ~!んんん!マイクテスト!マイクテスト!本日は晴天なり」 

緋沙子「?」 

創真「その、薙切に言われたからってわけじゃないけど…」スッ 

緋沙子「…」 

創真「受け取ってもらえると嬉しい…」ポリポリ 

緋沙子「…ふふっ//」 


緋沙子「…なんだこれは//」 

創真「結婚指輪だよ」  

 

 

 

 

 

 

 

 

新戸緋沙子「…なんだこれは」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1441729854/

 

打ち止め「せいかい。って、ミサカはミサカはあなたと……」【とあるss/アニメss】

 

打ち止め「パンはパンでも食べられないフライパンはパーンだ?」

 

一方「はァ?」

 

打ち止め「はぅあ!間違えちゃった!やり直し!今の無しーっ!って、ミサカはミサカはわたわた訂正してみたりぃ!」 

 

一方「…」 

 

打ち止め「えー、」コホン 

 

打ち止め「パンはパンでも…」 

 

一方「フライパン」 

 

打ち止め「はう!?」 

 

一方「…」 

 

打ち止め「…」 

 

打ち止め「…食べられないパンはなーんだ?」 

 

一方「フライパン」 

 

打ち止め「ぶー!正解はパンツでした!!」 

 

一方「オイふざけンな今答え変えただろ」ムニー 

 

打ち止め「ひゃえてまふぇん」フガフガ 

 

一方「言い淀ンだだろ?その時答え変えただろ?」 

 

打ち止め「ひゃえてまふぇん」フガフガ 

 

一方「まだ言いやがるか」 

 

打ち止め「やめれー!って、ミサカはミサカはほっぺたムニムニからの解放を要求してみたりぃ!」 

 

 

黄泉川「仲いいじゃんねー」ホッコリ 

 

芳川「そうねー」ホッコリ 

 

番外「けっ」 

 

 

打ち止め「第2問!」 

 

一方「…それ、まだやンのか…?」 

 

打ち止め「えっとね、えっとね、」 

 

打ち止め「…」つ□ 

 

一方「カンペ見てンじゃねェよせめて憶えてからきやがれ」 

 

打ち止め「ううー!そんなに言うならあなたが出してよ!」 

 

一方「あァ?」 

 

打ち止め「明日までに作ってきてね!」タタタ 

 

一方「…」 

 

 

黄泉川「プクク…大変じゃんねー」 

 

一方「ハッ、言っとくけど俺は何もやンねェからな」 

 

一方「どォせアイツの事だ明日になったらもう忘れてやがるに決まってる」ゴロリ 

 

芳川「あら?じゃあもしあの子が今の約束憶えてて明日要求してきたらどうするの?」 

 

一方「…」 

 

芳川「『酷い!ミサカとの約束忘れちゃうなんて!うえーんうえーん!ウソツキ!ってミサカはミサカは』」 

 

一方「やめろなンか妙に似てて腹立つンだよオマエのモノマネ」 

 

黄泉川「『うえーんうえーん!ウソツキ一方通行ー』」 

 

一方「オマエのは似てねェがなンか鬱陶しい」 

 

 

番外「で?どうすんの?第一位?」 

 

一方「あァ?」 

 

番外「まっ、ミサカとしちゃ上位個体がどうなろうと知ったこっちゃないけどさ☆」 

 

一方「…チッ」 

 

番外「約束破って泣かすのは第一位的に不味いんじゃね?」ニヤニヤ 

 

一方「…」 

 

 

一方「…なぞなぞの作り方…っと」カタカタカタ 

 

 

黄泉川「引用じゃなくてわざわざ作る辺り愛があるじゃんねぇ」ホッコリ 

 

芳川「ねぇ」ホッコリ 

 

番外「アイツホント単純だね」ギャハ 

 

 

~次の日ィ~ 

 

 

打ち止め「…」ワクワク 

 

一方「…なンか用か」 

 

打ち止め「またまたぁ~ってミサカはミサカはウヒヒと笑ってツンツンしてみたり」 

 

一方「…」 

 

打ち止め「なぞなぞくださいな!ってミサカはミサカは両手を出しておねだりしてみたり!」 

 

一方「…」ハァ 

 

 

一方「…第1問だ」キリッ 

 

打ち止め「わーい!ホントに用意してくれたのね大好き!って、ミサカはミサカは両手をあげて喜んでみたり!」 

 

 

一方「第1問。」 

 

 

一方「『その人の能力は”風力使い”なのに、何かで失敗したりすると火を出せます。何ででしょォか?』」 

 

打ち止め「…実はそういう能力者だったから?」 

 

一方「違ェ」 

 

打ち止め「うーんうーん」 

 

一方「…」 

 

打ち止め「火炎放射器使っちゃったりとか?」 

 

一方「違ェ」 

 

打ち止め「んー…」 

 

一方「…」つ珈琲 

 

一方「…」ズズ 

 

打ち止め「…自然発火現象!?」 

 

一方「違ェ。つゥかオマエ直々子供らしくねェ言葉出てくるな?」 

 

打ち止め「わかった!料理とかレベル6シフトの実験してて大量の粉をうっかり大気中にばら蒔いて火花散らして粉塵爆発を」 

 

一方「違ェ」 

 

打ち止め「えー?うーん…」 

 

一方「…」 

 

打ち止め「…わかんない!こうさーん!!」ガバー 

 

 

一方「…『恥ずかしくて顔から火が出たから』だ」 

 

打ち止め「あー」ナルホド 

 

 

打ち止め「第1問って事は次があるんだよね?」ワクワク 

 

一方「…まァな」 

 

一方「じゃァ次の問題だ」 

 

打ち止め「わーい!」 

 

 

一方「第2問。」 

 

 

一方「『刀で斬られたのに無事でした。なーンでだ?』」 

 

打ち止め「斬られた人が自分の身体を硬化出来る能力者だったから!?」 

 

一方「違う」 

 

打ち止め「んー…」 

 

一方「…」ズズ… 

 

打ち止め「わかった!!その刀がゴムとかの柔らかい素材で出来ていたから!」 

 

一方「違う」 

 

打ち止め「ええ?うーん…」 

 

一方「…」 

 

打ち止め「わかった!!斬られたのは自分の近くに居た誰かさんだったから自分は無事だった!!」 

 

一方「違う」 

 

打ち止め「ぬぅうう!!」 

 

打ち止め「駆動鎧とかの防刃効果がある服着てたから!!」 

 

一方「違う」 

 

打ち止め「うぇぇえ?うーん…」 

 

一方「…」 

 

打ち止め「んー…んー…?」 

 

一方「…」 

 

 

黄泉川「ちゃんと打ち止めが降参するまで待ってあげてるんじゃんねぇ」 

 

芳川「優しいわねぇ」 

 

芳川「私なら解くのに何日もかかるなぞなぞを出すか、すぐに答え言ってしまうかもしれないわね。面倒臭くなって」 

 

黄泉川「桔梗は優しくなくて自分に甘いじゃんねぇ」 

 

 

打ち止め「わからーん!こうさーん!」バタコッ 

 

一方「『刀の刀身は刃金(刃がねェ)だから』だ」 

 

打ち止め「無理やり過ぎない!?っていうか刃金なら普通に斬れるじゃん!って、ミサカはミサカは抗議してみる!」 

 

一方「なぞなぞなンてのはそンなもンだ。深く考え過ぎンな」ズズー 

 

打ち止め「うぬぬぬぬぅぅうう!!!って、ミサカはミサカはほっぺた膨らませてみたりぃい!」 

 

 

一方「第3問」 

 

 

一方「『悪い事はもうしないと誓ったら怪我しました。どこを怪我したでしょうか?』」 

 

打ち止め「えー?手とか?」 

 

一方「おっ、正解」 

 

打ち止め「ええ!?」 

 

打ち止め「当てずっぽうに言っただけなんだけど…って、ミサカはミサカは腑に落ちない」 

 

一方「『悪事とは手を切ったから』なァ」ズズー 

 

打ち止め「なるほどー」キャッキャッ 

 

 

打ち止め「あなたもちゃんと手に怪我した?って、ミサカはミサカは心配してみたり」 

 

一方「…さァな」プイ 

 

 

一方「第4問」 

 

 

一方「『ヘビが喧嘩をしました。勝敗はどォなったでしょォか?また、その理由はなーンだ?』」 

 

 

打ち止め「ヘビさんは何と喧嘩したの?ってミサカはミサカは聞いてみる」 

 

一方「何かと」 

 

打ち止め「えー?情報不足で判断しかねます!」 

 

一方「考えろ」 

 

打ち止め「んー…んー…」 

 

 

黄泉川「考える事を放棄させない。すぐに答えを言わずにまず考えさせる…」 

 

芳川「あの子も打ち止めの教育みたいな事を考えてるのかしら?」 

 

番外「ロリコンなだけじゃない?」ハンッ 

 

 

打ち止め「毒に耐性がある生物が相手だったから負けた!ってミサカはミサカはキメてみる!」ビシッ 

 

一方「違う」 

 

打ち止め「ぬぅ!」 

 

打ち止め「ぬぬぬぬぬ…」 

 

一方「…」 

 

打ち止め「相手は小動物だったので普通に丸呑みして勝った!」 

 

一方「違う」 

 

打ち止め「…鎧とか外殻がある生物が相手だったから牙が通らず負けた?」 

 

一方「違う」 

 

打ち止め「…ヒント!」 

 

一方「…そォだな、」 

 

 

一方「このヘビは負けた。」 

 

打ち止め「あとは理由かー…」 

 

 

打ち止め「ふむぅ…」 

 

一方「…」 

 

打ち止め「牙が無かったとか、そのヘビが赤ちゃんだったからとか?」 

 

一方「違う」 

 

打ち止め「んー…じゃあ!じゃあ!」 

 

打ち止め「ヘビだけに、ヘビーな戦いだったから!?って、ミサカはミサカはこれでどうだ!」 

 

一方「発想がしょうもないことだけは認めてやる」 

 

打ち止め「おのれー!」 

 

打ち止め「んー…じゃあ!じゃあ!」 

 

打ち止め「『──相手は人間だった。特殊な器具により拘束されたヘビは必死の抵抗をするも『悪意』という名のこの世で最も邪悪な武器には歯が立たなかった──』」 

 

一方「あァ?」 

 

打ち止め「『ヘビは己の毒牙は強力で、どんな生き物にも勝てるとすら自負していた』」 

 

打ち止め「『(だが違った。驕り、油断する事がこんなにも致命傷だなんて知らなかったんだ)』」 

 

打ち止め「『ヘビはのたうち、自由を欲した』」 

 

打ち止め「『もちろん彼に取り付けられた器具はそれを許しなどしない。』」 

 

打ち止め「『そして、虐殺が始まった──』」 

 

打ち止め「『そう、”虐殺”だったのだ。喧嘩などでは無い。喧嘩というのは同じレベルの者同士での争いの事を言うのだ。』」 

 

打ち止め「『こんな風に圧倒的な力の差を持って嬲り殺しにかかられるのは、”虐殺”と言うのだ』」 

 

打ち止め「『文字通り牙をもがれ、感覚が尾の先から無くなっていく恐怖──ヘビは、思わず唾を飲む。』」 

 

打ち止め「『そして、身体の敏感な部分が刹那的な熱が走り、…気がつく。何故自身の身体の感覚が無くなっていくのか。』」 

 

打ち止め「『うわぁあぁあああああ!!!!オレの、オレの腹が無ぃぃいいぃいい!!!』」 

 

 

一方「うるせェェエエ工!!!っていうか長ェンだよォォオ!!!」ペシ 

 

打ち止め「はう!?」 

 

一方「誰がグロ小説文章を考えろと言ったァ!?」ベシベシ 

 

打ち止め「あうあうあう」 

 

一方「…降参か?」ハァ 

 

打ち止め「おう、もう答えを言っちまってくんな!って、ミサカはミサカは手首で鼻を擦ってみる!」 

 

一方「『負けたに決まってンだろ?”手も足も出なかった”ンだからな』」 

 

打ち止め「…それ、手も足も無いって言葉だったら上手いって思えるけどちょっと違うような」 

 

一方「…」 

 

打ち止め「ごめん」 

 

一方「…『歯(牙)が立たなかったから』でも可」 

 

打ち止め「…」 

 

 

一方「気を取り直して第4問だ」 

 

 

一方「『とてつもなく高くて一気に貧乏になってしまう車を買った。さて、どンな車でしょォか?』」 

 

 

打ち止め「ロールスロイス?」 

 

一方「ハズレ」 

 

打ち止め「フェラーリ!!」 

 

一方「外れ」 

 

打ち止め「ランボルギーニ!!」 

 

一方「…ランボルは天井くンが乗ってたなァそォいや…外れだが」 

 

打ち止め「あの人借金塗れだったのによく手に入ったよね」 

 

 

打ち止め「んー…」 

 

一方「言っとくが世界一高い車を上から順に言っても当たらないからな」 

 

打ち止め「ええー?」 

 

一方「今までの答えの流れでわかンだろ?」 

 

打ち止め「慣用句が答えになってるって事?って、ミサカはミサカは首を傾げてみたり」 

 

一方「まァな」 

 

 

打ち止め「うぬぅ…わからん!!降参!!」 

 

 

一方「『”火の車”』」 

 

打ち止め「あー…」 

 

 

 

打ち止め「正にアマイの事だったのねって、ミサカはミサカはウンウン頷いてみたり」 

 

一方「アイツ今は何処で何してンだろォな。生死不明だったらしいが」 

 

一方「悪いなオマエには難しいもンばっかりだったか」 

 

打ち止め「!」カチン! 

 

打ち止め「全然?凄い簡単だったけど?って、ミサカはミサカは嘯いてみたり」 

 

一方「ほォ?」ニヤニヤ 

 

打ち止め「本当はわかってたけど?あなたが一生懸命考えてきてくれたヤツだから?わからないフリしただけだし!って、ミサカはミサカは目を泳がせてみたり」 

 

一方「ふゥン…?そォかそォか」ニヤニヤ 

 

一方「じゃあもっと難しいのを出しても構わねェンだな…?」 

 

打ち止め「お、…おう!ドンとこーい!って、ミサカはミサカは身構えてみる!」 

 

一方「じゃあコレで最後な。」 

 

 

一方「第5問。」 

 

 

一方「『アイスクリーム、1+1、帯、禁止令、怒り、本。どーれだ?』」 

 

 

打ち止め「『どれ』って…何を聞いてるのかがわからないんだけどって、ミサカはミサカは問題文足りてなくない?って指摘してみたり」 

 

一方「いいや?コレで全部だ」ニヤニヤ 

 

打ち止め「ええー?」 

 

 

打ち止め「んー…」 

 

打ち止め「きっと今回も慣用句が答えになってるんだよね…って、ミサカはミサカは思案してみたり」 

 

一方「いいや?今回は一切関係ねェ」 

 

打ち止め「ぅえっ!?…うむむむむむむ…」 

 

打ち止め「…アイ」 

 

一方「ちなみに1つ1つ挙げて虱潰しに答え探すのは無しだ」 

 

打ち止め「はう見抜かれた…って、ミサカはミサカは安い企みを見抜かれた事に悔しさを感じてみたり…」 

 

一方「ああ、1つだけ、とも言ってないからな」 

 

打ち止め「うぇえ!」 

 

一方「まっ、精々考えろ」カカカ 

 

打ち止め「いぢわるぅぅうう!!!」 

 

一方「シンキングタイムは明日までだ。難しいから誰かに聞いてみンのも有りにしといてやる」 

 

打ち止め「ぬぅうう…って、ミサカはミサカは頭を抱えてみたり」 

 

 

・・・・・。 

 

 

打ち止め「───ってなぞなぞなんだけどね?ってミサカはミサカは相談してみたり」 

 

芳川「『どれでしょう』…」 

 

打ち止め「ヨシカワはなんだと思う?」 

 

芳川「そうねぇ、そもそも何を聞いているのかが分からないものね」 

 

打ち止め「でも問題文はコレで全部だって」 

 

芳川「んー…そうね、」 

 

芳川「『どーれだ』という言葉で締めくくられてるという事は、暗に『提示した選択肢の中から選びなさい』という事でもあるとは思うのよ」 

 

打ち止め「ふんふん」 

 

芳川「そしてこの手のなぞなぞは大体”仲間外れ”を指し示す事を要求するわ」 

 

打ち止め「”仲間外れ”…」 

 

芳川「そう。そして羅列された語群の中で最も異彩なのは『1+1』。コレだけは式だけで構成されているし、唯一『未完成』」 

 

芳川「解答が無く、単体で成立していない点からしてもコレが一番怪しいと思うわね」キリッ 

 

打ち止め「なるほどー」 

 

芳川「あと面倒臭い」 

 

打ち止め「きさま」 

 

 

・・・・。 

 

・・・・。 

 

 

黄泉川「えー?そんなの私にもサッパリわからんじゃんよ」 

 

打ち止め「えー!もうちょっと考えて欲しいかもってミサカはミサカは非協力的姿勢に唇を尖らせてみたりぃ」 

 

黄泉川「こーいうのは頭のい~い桔梗に聞くべきじゃんよ?」 

 

打ち止め「ヨシカワは『仲間外れを聞いてるんじゃないか、答えは唯一未完成で数式な1+1じゃないか』って」 

 

黄泉川「んー…じゃあ私もそれじゃん」 

 

打ち止め「あー!今めんどくさくなったでしょ!って、ミサカはミサカは指さしてみる!」 

 

黄泉川「バレたか」ケラケラ 

 

打ち止め「むむぅー!」プンスコ 

 

黄泉川「んー…じゃあもうちょい真面目に考えてみるか」 

 

打ち止め「おねがーい!」 

 

黄泉川「んー…そうさなぁ、」 

 

黄泉川「私は単純に1つだけ食べ物だからアイスクリームかなって思うじゃんよ」 

 

打ち止め「それはミサカも思ったけど…」 

 

黄泉川「けど?」 

 

打ち止め「それだと禁止令や怒りだって唯一のルールと感情だし…って、ミサカはミサカは指摘してみたり」 

 

黄泉川「そう言えばそうじゃんねぇ」 

 

黄泉川「んー…じゃあ、わからーん!」ダキッ 

 

打ち止め「うわぁ!」 

 

黄泉川「はっはっはー!降参!私はもう降参じゃんよ!」ワシャワシャワシャ 

 

打ち止め「のわー!!降参なのに攻撃的なのはなにゆえー!?ってミサカはミサカはされるがままにわしゃられてみたりー!?」 

 

黄泉川「まっ、外したらペナルティがある訳じゃないし、さっさと降参して素直に答えを聞いてみたらどうじゃん?」 

 

打ち止め「かなぁ」 

 

・・・・・。 

 

番外「第一位自身が答えじゃね?」ギャハ☆ 

 

打ち止め「どうしてー?ってミサカはミサカは末妹に訪ねてみる」 

 

番外「芳川も言ってたけどさ?多分聞かれてるのって『仲間外れはどれか』って事でしょ?」 

 

番外「けど”全部の単語の共通項”ってのは特に存在しなくね?」 

 

打ち止め「まぁ」 

 

番外「つまりさ、『その語群の中に仲間外れが無いならその語群の外に答えがあるんじゃね?』と」 

 

番外「なら答えは1つ。それを発言した第一位自身も問題文に含まれており、友達居ないボッチ第一位こそが」 

 

番外「仲間外r」 

 

一方「ちげェわボケナス」ゲシ 

 

番外「いったいじゃん!何すんだバカ第一位!」 

 

一方「オマエがくだらねェ事を言ってるからだ」 

 

番外「ふざけんなバーカバーカ!ボッチのくせに!」 

 

一方「…」 

 

番外「否定はしないんだ?」プクク 

 

一方「オマエの精神年齢の低さに引いてるだけだ」 

 

番外「へん!ミサカは0歳児なんでー」 

 

・・・・。 

 

打ち止め「うーん…」 

 

・・・・・。 

 

 

~結局次の日ってわけよ~ 

 

 

打ち止め「ねぇねぇ」 

 

一方「あァ?」 

 

打ち止め「それで結局あのなぞなぞの答えはなんだったのさ?って、ミサカはミサカは聞いてみる」 

 

一方「は、降参かァ?」 

 

打ち止め「…うん」ムスゥ 

 

打ち止め「あんな難しいのはミサカにはわからないし、皆わかんないって。」 

 

打ち止め「あのなぞなぞ、本当は答えがない絶対解けないなぞなぞなんじゃないの?ってミサカはミサカはクレームつけてみる」 

 

一方「…あのなぞなぞはな、」フッ 

 

一方「ある意味オマエの言う通り、『とけない』ンだ」 

 

打ち止め「やっぱり!!そうやってミサカをいたぶって楽しんでたのねサディストめ!ってミサカはミサカは激おこプンプン!」 

 

一方「…なンか勘違いしてるよォだが、違う。いいか?」 

 

一方「言っちまうと、『そのままではとけない』こそがキーワードだったってこった。」 

 

打ち止め「?」 

 

一方「そう、列挙された語群の中から『とけない』ものを選べってのがこの問題だった。」 

 

打ち止め「どういう事…?って、ミサカはミサカは頭も首も捻ってみたり」 

 

一方「…『アイスクリーム、1+1、帯、禁止令、怒り、本…どーれだ?』…」 

 

一方「”アイスクリーム”は、『溶ける』」 

 

打ち止め「ふんふん」 

 

一方「”1+1”は、誰でも『解ける』」 

 

一方「”帯”は『解ける』」 

 

一方「”禁止令”も『解ける』」 

 

一方「”怒り”も『溶ける』」 

 

一方「…では、本は?」 

 

打ち止め「…”とけない”…!」ハッ 

 

一方「そォいうこった」カカカカカ 

 

打ち止め「難しすぎでしょ!!!こんなの絶対わかんないって!!って、ミサカはミサカは容赦無さすぎなあなたに憤慨してみたり!!!」プンスコ! 

 

一方「難しいっつったろ」ケラケラ 

 

打ち止め「…」 

 

一方「…?どォした?」 

 

打ち止め「うんあのね?ミサカも今思いついたんだけどって、ミサカはミサカは前置きして」 

 

打ち止め「…ミサカからもなぞなぞ1個出していい?って、ミサカはミサカは問いかけてみる」 

 

一方「ン」 

 

打ち止め「じゃあ、行くよ?」 

 

 

打ち止め「第6問。」 

 

 

打ち止め「『アイスクリーム、1+1、帯、禁止令、怒り、…」 

 

 

打ち止め「”ミサカが今繋いだ、あの日握ったあなたの手”」テギュ 

 

一方「…」 

 

打ち止め「どーれだ?』」ニコッ 

 

一方「…」 

 

 

打ち止め「ちなみに問題文はコレで全部です、って、ミサカはミサカはあなたの手をとって優しく握りながら微笑みかけてみたり」 

 

一方「…そォだな、」 

 

一方「俺が出した問題をそっくりそのまま流用された点からして、答え方も同じと推測できる」 

 

一方「即ち『とけない』モノを答えろって事だ」 

 

打ち止め「…」 

 

 

一方「…そォだな、」 

 

 

一方「俺も…最後のモノが答えで…」 

 

 

一方「この先もずっととけないモノだって、信じたいとは思ってる」ニコッ… 

 

打ち止め「…」ニコッ 

 

 

打ち止め「せいかい。って、ミサカはミサカはあなたと繋いだこの手をヒマワリ笑顔と共に包んでみたり!」 

 

 

 

 

 

 

 

打ち止め「パンはパンでも食べられないフライパンはパーンだ?」一方「はァ?」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1535725424/

 

創真「誰のために料理をするんだ?」 秘書子「創真のためだ//////」カァァァァ 【食戟のソーマss/アニメss】

 

tel tel…… 

創真「はい、幸平創真です」 

??「おう、創真。悪いな、ちょっと頼みごとがあるんだ」 

創真「親父! ……てか、この番号どこの公衆電話だよ」 

親父「はっはっは、まぁそんなことよりだな」 

 カクカク シカジカ 

創真「えぇ! 店がつぶれそうだから、少しの間回してくれ?」 

親父「ちょうど休みだろ? そんなわけで、よろしく」 

 ピッ ツゥーツゥー 

創真「親父! おい! ったく、勝手に切りあがって……!」 

秘書子「いっそ店を畳んだ方がいいんじゃないのか?」

 

創真「秘書子!」 

秘書子「その名で呼ぶな。それよりも、だ」 

秘書子「お前はえりな様を満足させる品も作れないくせに」 

秘書子「そんな人間の作る料理を出すぐらいなら、いっそ、店を潰したらどうだ?」(上から目線) 

創真「……んだとぉ?」

 

秘書子「まず学院でしっかり基礎を固めて、出なおした方がいい」 

秘書子「店を回すなら、しっかり卒業出来るように学業に励めと言っているのだ」 

秘書子「幸い、ここでなら勉強出来る。家などさっさと捨て置いて、せいぜい勉学に励むといい」 

創真「……」 

創真 ポン!(手を叩く音) 

創真「ははあ、なるほど。お前は本当に分かりずらいやつだな」

 

秘書子「悪いが、心配など一切してないぞ。成績は良いみたいだし、休みぐらいいなくても問題ないだろう」 

秘書子「何を勘違いしているのか」 

創真「お前さては……」 

えりな「緋沙子、ここにいたのね! って、創真君……?」ギロッ  

 

創真「よう、薙切。二週間ぶりぐらいか?」 

えりな「何言ってるの、昨日も会ったばっかりじゃない。たしか……」 

秘書子「え、えりな様! 今日は、どうなされしゃったんですか?」 

創真「おうおう、焦ってる~」 

秘書子(ギロッ) 

創真「~♪」

 

えりな「どうしたっていうか、探してもいなかったから……」 

えりな「ていうか、何で幸平君といるの?」 

えりな「こいつは私達の敵よ」 

秘書子「いや、あの、それは……」 

創真「……」 

秘書子「聞いてください、えりな様!」 

えりな「???」

 

秘書子「幸平のやつ、えりな様に自分の料理で満足出来ないからって……」 

秘書子「あろうことか、えりな様の好物をこっそり知ろうとしているのです!」 

えりな「べ、別にそれぐらいいいじゃない。むしろ好きなものだったら判断が厳しくなるし……」 

秘書子「むしろ、嫌いな物を出して頭をノックアウトさせようとしてました」 

えりな「っ! そうなの、幸平君!」 

創真(……えぇ)

 

創真「まぁ、想像にお任せするよ。頭の中は規制出来ないから」 

秘書子「だ、そうです。全く、せこいやつですね、幸平は。最低です」 

えりな「そうよ! 嫌いなもので舌を狂わせようだなんて、下劣な作戦だわ!」 

秘書子「そんなわけで、えりな様。ここは見逃してやりませんか?」 

えりな「……え? なぜに?」

 

秘書子「この馬鹿は。男の風上におけないことまでして、えりな様に参ったと言わせたがっているのです。最低の男ですね、底辺です」 

秘書子「しかし、そんな下劣な行為がバレて、さらにえりな様を満足させらないと知ったら、彼は明日にも首を吊って庭に落ちているかもしれません」 

秘書子「いくら怨敵といえど、間接的に手を下したとなっては目覚めも悪いでしょう」 

秘書子「というわけで、えりな様。ここは一つ、私達の会話を聞かなかったことにして、立ち去ってもらえませんか?」 

秘書子「私はこいつを叱る義務があります」 

えりな「うん、分かったわ……って何よそれ!」 

えりな「どうして私が立ち去る流れになってるのよ!」 

創真「どうどう」

 

創真(たまに秘書子は訳が分からなくなるな。今のは、自分でも理解出来てないだろうに) 

えりな「だいたい、幸平君。あなた昨日も廊下で話したわよね。私達と」 

えりな「もしかして、緋沙子のことが好きなの?」 

創真「ちょっと待て。どーして、そんなお花畑な発想になるんだ」 

えりな「だ、だって、最近異常な頻度で会ってる気がするから……」 

えりな(別に漫画の読みすぎ……じゃないわよね) 

えりな「ありえないとは思うけれど……緋沙子、もしかして幸平君と付き合ってるのかしら?」 

創真(少し話していただけでそんなことを言うなんて、何か吹き込まれてるのかね)

 

秘書子「何を言うんですか。そんなこと、あるわけないでしょう」 

えりな「本当に? 本当かしら?」 

秘書子「ええ。彼と付き合うぐらいなら、私は料理人になる道を諦めます」 

えりな「そ、それは凄い覚悟ね! よく真顔で言い切ったわ」 

秘書子「当然です」 

えりな「それでこそ、私の知ってる緋沙子だわ」 

創真「……何を目指してるんだか」

 

えりか「じゃ、じゃあもしかして……」 

えりか「私に会いに来てる、とか?」 

秘書子(ギロギロ)「ぉぃ、そうなのか?」 

創真「ち、違う! その凍てつく視線やめろ、怖いから」 

秘書子「本当に? 一切、邪な目で見てないと、私に誓えるか?」 

創真「誓う、誓うから。……アホらしい、当たり前のこと聞くなよ」 

えりな「それは失礼じゃないかしら? ねえ、幸平君?」 

秘書子「……」 

創真「あ、あー、言い過ぎたかもな」 

創真(いや、照れるなよ、おい…)

 

創真「とにかく、ちょっと家が潰れそうだから、店を開けなくちゃならねーんだ」 

えりな「あなたも大変ね。でも、学院の勉強を疎かにしていいのかしら?」 

えりな「君は私を満足させる品も作れないくせに」 

えりな「そんな人間の作る料理を出すぐらいなら、いっそ店を潰した方がいいんじゃない?」(上から目線) 

秘書子「えりな様?」ジー 

えりな「え、えぇ!? なんで緋沙子が怒ってるの?」

 

創真「とにかく! そんなわけで、少し留守にするから」 

創真「お土産持って帰ってくるから、じゃあな」 

えりな「あ、そう。そのまま帰ってこなくていいのよ?」 

えりな「あなたがいない方が学園が平和でいいわ」 

秘書子「全くですね、えりな様に同意します」

 

秘書子「約束を破るのはいつも男の方」 

秘書子「誰が悪い、忙しい、難癖付けて。同じ人間として信じられないですね」 

秘書子「ロクでもない男は、ドラマや漫画だけではありません。ええ、良く知ってますとも」 

秘書子「ここにも一人」 

秘書子「幸平みたいな人間は、馬の脚にはねられて塵になればいい」 

創真「……」 

えりな「……」 

創真「……」 

えりな「ひ、緋沙子?」

 

創真「てか」 

創真「なんか、すっぽん料理でもめてるらしくて(嘘)」 

秘書子「!」 

創真「その、手伝ってくんね、秘書子?」 

えりな「緋沙子はすっぽんの調理が上手いものね」 

創真「ああ。秘書子来てくれると、すごく助かるんだが……」

 

秘書子「……仮にも学友となった片割の家が潰れては、目覚めが悪い」 

秘書子「事情を知らなければ、幸平のことは捨て置いたのですが……」 

えりな「さっきまでボロクソ言ってたのに、急に態度を変えたわね」 

秘書子「少しの間、手伝ってきてもよろしいでしょうか? えりな様」 

えりな「……仕方ないわね。本当に少しの間だけよ」 

創真「……はぁ」 

創真(そういや長期休みにどっか行こうって、言ってたか)

 

 ――ガタンコトン。京浜東北。 

秘書子「~♪」 

創真「で、出発から一時間が経過」 

創真「いつまで俺の肩に首を乗せてるつもりだ?」 

秘書子「いいではないか。別に重たいわけでもないだろっ」 

創真「……相変わらず可愛い顔してるな」(ぼそっ) 

秘書子「!?//////」カァァァァ

 

秘書子「ところで、えりな様も創真のことが好きなんじゃないか?」 

創真「? ……ああ、さっき変なこと言ってたな」 


 ――回想。 

えりな『あなたも大変ね。でも、学院の勉強を疎かにしていいのかしら?』 

えりな『君は私を満足させる品も作れないくせに』 

えりな『そんな人間の作る料理を出すぐらいなら、いっそ店を潰した方がいいんじゃない?』 

秘書子「考えてみると、ほとんど私と同じ台詞じゃないか!」 


 ――回想 

秘書子『お前はえりな様を満足させる品も作れないくせに』 

秘書子『そんな人間の作る料理を出すぐらいなら、いっそ店を潰したらどうだ?』(上から目線)

 

創真「そうだな。秘書子の場合、意訳すると……」 

創真「休みでも、もっと私と一緒にいろって、意味だもんな」 

秘書子「//////」コクリ 

創真「それとも、家を潰して、私と一緒に住め、ぐらいの意味もあったのか?」 

秘書子「いや、創真は……寮住まいじゃないか。せめて実家ぐらい、私は一緒でもいいと思ったんだ」 

創真「へー、ほーん」 

創真(どんな発想だよ)

 

秘書子「そんなことよりだ……ど、どうだろう!」 

創真「薙切が俺を好きかって? う~ん、考えすぎだろ」 

秘書子「でも、もしそうだったら、私の好きな人が二人の三角関係に!」 

秘書子「くっ選べない……」 

創真「やっぱり考えすぎだろ」

 

創真「いやだからさ、薙切も少しおかしなところがあってさ」 

秘書子「ん? 健康そのものだぞ?」 

創真「なんか、俺とお前の疑ってきたじゃん」 

秘書子「あ、ああ」 

秘書子「でも、毎日会ってるから、さすがに怪しむんじゃないか?」 

創真「んー俺の見立てだと、薙切って料理一筋で、恋愛脳の要素が全くなかったと思うんだよね」 

創真「何か変わったと言うか、もしかして秘書子……」 

創真「知らずにのろけたりしてるんじゃないか?」

 

秘書子「いや、違うと思うぞ」 

秘書子「たぶん、えりな様に少女漫画を貸してるから。その影響だろう」 

創真「ほー少女漫画ねぇ」 

秘書子「第一、私はのろけるにしても相手を選んでいる」 

秘書子「せいぜい田所か、榊か吉野かだ」 

創真(寮生、てか俺の周りばっかじゃん) 

秘書子「だから、えりな様に見つかるような轍は踏まない。あとはアリス様か」 

創真「いつか絶対にばれるよ」

 

創真「ま、まあそうだよな。見つからないように、秘書子は嘘をついてたもんな。えりな様に」 

創真「やるじゃねえか、ちょっと驚いたぜ」 

秘書子「なっ! いつ、どこで、私が?」 

創真「いやだって、幸平と付き合うぐらいなら、料理人なんか目指さない~って、啖呵切ったよな」 

創真「必死になるにしても、さすがに良くなかったんかないのか? 将来的な意味で」 

創真「さすがに、俺たちの関係をいつまでも隠すことは出来ないだろ」 

秘書子「まぁ、それはそうなんだがな。けど……」

 

秘書子「えりな様に見つかるとか、それ以前に……思うだがな、創真」 

秘書子「浮気って、定義が難しいと思うんだ」 

秘書子「一般的には、キスしたり、手を繋いだり、二人でご飯を食べに行ったり、5秒以上見つめ合ったりが浮気なのだが」 

創真「なかなかに厳しいのな、秘書子も守れよ」 

秘書子「当たり前だ! ……まあ、私に言わせれば、大事な何かを相手に預けることが、浮気だと思うんだよ」 

創真「お、今のは嬉しかった」 

秘書子「いいから、私の話を聞け」

 

秘書子「私にとっては……自分の手料理を、創真以外に食べさせることが、浮気だと思うんだ」 

秘書子「もちろん、女子や教諭、必要最低限は除くぞ」 

創真「なるほど。けど、秘書子は今、学校で料理に励んでいるじゃないか」 

創真「この学校で得た知識は、三年間は、一生において無下に出来ないだろ」 

秘書子「……」

 

創真「一緒に学ぶ中で吸収した技術、経験」 

創真「秘書子は将来、誰のために料理をするんだ?」 

秘書子「それは………………ま」 

創真「聞こえないぞ?」 

秘書子「創真だけのためだ!」 

創真「……」 

秘書子「//////」カァァァァ 

創真「もう一回、言ってもらっていい」 

秘書子「ふん、二度と言わん」 

創真(耳たぶが赤い……)

 

秘書子「それに、私の希望は料理人じゃなくて……」 

秘書子「お前と家庭を持つことだったりするから……」 

創真「……」 

秘書子「……言ってなかったけど」 

創真「知ってたけど」 

秘書子「なにっ?」

 

創真「いやだって、聞いたじゃん、あの時。何目指してんだかって」 

創真「知ってて聞いたから、睨んできたんだろ」 


 ――回想 

秘書子『ええ。彼と付き合うぐらいなら、私は料理人になる道を諦めます』 

えりな『そ、それは凄い覚悟ね! よく真顔で言い切ったわ』 

秘書子『当然です』 

えりな『それでこそ、私の知ってる緋沙子だわ』 

創真『……何を目指してるんだか』 

創真「な?」 

秘書子「――くッ」 

創真「よろしく頼むぜ」

 

秘書子「……創真はイジワルだ。なぜそんなことをする?」 

創真「いやだって、一応聞きたかったし。実はすげー嬉しいよ」 

秘書子「そうか。まあ、喜ばれるなら、悪い気はしないか……」 

秘書子「別にチョロい人間だとは思われたくないが、それなら許そう……」 

秘書子「なんだか眠くなってきたし、そろそろ寝ようかな」 

秘書子「創真の膝で……」 

創真(周りの視線が……) 

乗組員学生A(いちゃつきあがって……) 

サラリーマンC(こういう若者が社会をダメに……)

 

創真「ところで秘書子、お前の浮気論理だと、俺も秘書子にしか料理をふるまえないんだが、どうすればいい?」 

秘書子「……」ガバッ 

創真「ひ、秘書子?」 

秘書子「なあ、創真」 

秘書子「今ここで、誰にも浮気をしないと誓えるか?」 

創真(嘘だろぉ、おい……) 

田所恵(……) 

田所恵(なんか変なバカップルに遭遇しちゃったよぉ……)   

 

 

 

 

 

 

創真「ははあ、なるほど。お前は本当に分かりずらいやつだな」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1471985655/

 

える「もちろん折木さんが大好きだからです!」 折木「はぁ」【氷菓ss/アニメss】

 

千反田「私、折木になります!結婚してください!」

 

千反田「あっ!じゃあせめて婚約だけでもどうでしょうか?」 

折木「……なぁ千反田、なんでそんなに俺とそんなに結婚したいんだ?」 

千反田「もちろん折木さんが大好きだからです!」 

折木「はぁ」 

千反田「もう……わかってるくせに折木さんイジワルです」

 

折木「(俺も前までは千反田に惹かれていたが……)」 

折木「(いつからかこんなふうに千反田は毎日毎日しつこくなってしまってからは……)」 

千反田「あの……あまりわたしを見つめないでください…照れちゃいますよ」 

折木「(省エネ主義の俺には今の千反田は苦痛だな)」

 

ガチャ 

摩耶花「あれ?ふくちゃんいないの?……あっ!」 

折木「まだ来てないが……どうした?」 

摩耶花「ふふーん?邪魔しちゃいけないからわたし今日は部活せずに帰るわね、それじゃ」 

バタンッ 

千反田「摩耶花さん帰ってしまわれましたね、どうしてでしょう」 

折木「(千反田が俺に抱き着いてるから勘違いされたんだよ……)」

 

折木「じゃあ俺も帰るかな」 

千反田「もう帰るんですか?でもまだ福部さんが来てませんし……」 

折木「大丈夫だ、どうせ伊原が変な気を回して里志に携帯で連絡して部室に近寄らないようにするだろう」 

折木「それか今ごろ里志を見つけて一緒に帰ってるかもしれん」 

千反田「ああなるほど流石折木さん!」

 

折木「(……今の考えだと摩耶花が部室に里志を探しに来た理由が解決していないんだが…千反田は気にしてないみたいだな)」 

折木「(あの真面目な伊原のことだ、恐らく校則通り携帯は持ってきていないだろう、あるなら携帯で里志の居場所を知ることができるはずだからな)」 

折木「(だからわざわざ伊原は歩いて里志を探しにここへ来た)」 

折木「(ただ早く千反田から離れたいがための嘘の推論だったが)」 

千反田「折木さん…?」 

折木「(うまくいってしまったか……)」 

千反田「?」

 

折木「(前の千反田ならこれぐらいの矛盾に気づいただろうな……)」 

千反田「さ、折木さん一緒に帰りましょう」 

折木「……いや、今日は駅前の本屋に寄るんだ」 

千反田「……今日もですか?」 

折木「昨日とは違う、今日は本屋に学校で使う教科書を注文しに行くんだ」 

千反田「そうですか……」 

折木「あぁ悪いなそれじゃ、また明日」 

バタンッ 

千反田「…………」

 

 

本屋 

福部「やっ、ホータロー買い物かい?」 

折木「いや、確認に寄ってみただけだ」 

福部「確認?」 

折木「そういえば、伊原のやつがお前のことを探してたぞ」 

福部「そっか、そういえば一緒に帰る約束してたかなぁ」 

折木「恋人のことぐらい覚えてろよ」 

福部「あはは、そうだね……僕は用がすんだから帰るよそれじゃあ」 

折木「あぁ」 

スタスタ 

折木「さて、早速確認するかな」

 

 

 

千反田家 

千反田「どうでしたか?」 

『うん、千反田さんの予想通りだったよ』 

千反田「そうでしたか」 

『うん、それじゃあ』 

プチッ 

千反田「次は……」 

ジーッジーッ…… 

千反田「もしもし?そちらの書店では……」

 

 

翌日 

折木「(部室に行きたくはないが休んだら自宅の電話が鳴りっぱなしになるからな……はぁ)」 

ガチャ 

千反田「折木さん……どうしてわたしに嘘をついたんですか?」 

折木「うわっ、なんだいきなり(今度は気づいたのか……)」 

折木「(対処は考えてあるから別にいいがな)」

 

折木「なんのことだ?」 

千反田「とぼけないでくださいっ!……昨日折木さんは駅前の書店に教科書の注文へ行ったんですよね?」 

折木「あぁ」 

千反田「しかしです、わたしが確認したところ駅前の書店には神山高校の教科書は販売していないんですよ」 

折木「(あぁやっぱりそのことか……俺も昨日初めて知ったよ)」 

千反田「どうして……どうして……嘘をついてまてわたしと帰りたくなかったのですか?わたし……気になりますっ!!」

 

折木「それはな、俺も昨日書店に行って初めて気づいたんだ」 

折木「そのあとは町の書店に注文しに行ったさ、まったく無駄にエネルギーを消費してしまった」 

千反田「……折木さんのお宅は町の近くですよね?どうしてわざわざ駅前の書店に向かったんですか?」 

折木「……てっかり駅前の書店だけに神山高校の教科書を販売していると勘違いしてしまっただけだ」 

千反田「……折木さん」

 

千反田「いまわたしに正直に話してくれれば全て許しますよ?」 

折木「俺ははじめから正直に話しているぞ」 

千反田「最後に聞きたいのですが、本当にその書店だけに教科書が販売していると思っていたんですよね?」 

折木「お前もしつこいな、そこの書店だけで教科書が販売していると確信していたからそこへ行ったんだ」 

千反田「そうですか……そういえば里志さんに昨日聞いたのですが」 

折木「な…に?里志に…?」

 

千反田「昨日、福部さんに確認のために書店に寄った、と言ったらしいですね?これはおかしくありませんか?だって折木さんはここに教科書が販売していると確信して向かったのでしょう?おかしいですおかしいです」 

折木「落ち着け千反田……それは書店に向かう途中に自分の記憶が正しいか疑問に思ったから確認しに寄った、という意味で言ったんだ」 

千反田「……悲しいです折木さん、そんな苦しい嘘をついてまでわたしを騙すだなんて……」 

折木「これは事実だ」

 

折木「(こう言えばさすがにもう何も言えないだろう、なんせ俺の思考を知ることなんか出来ないんだから)」 

折木「里志のことは焦ったな後で蹴飛ばしておこう」 

折木「話はこれで終わりだな、さて座って一昨日買った小説でも……」 

スタス… 

千反田「……一二三で飲むコーヒーは美味しかったですか?」 

折木「!?!?」

 

折木「なんで……」 

千反田「入須さんのお気に入りらしいですね、一二三は……わたしも今度折木さんと一緒に……」 

折木「なんで俺が一二三に行ったとわかったんだっ!」 

千反田「認めるんですね……簡単ですよ、福部さんに頼んで折木さんの後をつけてもらったんです」 

折木「……」

 

千反田「昨日部室に行く途中、偶然会った福部さんにお願いしたんです」 

千反田「折木さんを尾行してくださいと」 

千反田「福部さんの尾行調査によると町の書店には行かず一二三へ行き、後に家に帰ったらしいじゃないですかおかしいです」 

折木「……」 

折木「お前……そんなことをして恥を感じないのか」 

千反田「わたしにひどい嘘をついた折木さんが言えることじゃないですよ」 

折木「……」

 

千反田「大丈夫です、安心してください折木さん」 

千反田「今日わたしと一緒に帰ってくれれば特別に許してあげます」ニコッ 

折木「千反田……お前は……変わったよ」 

千反田「今日わたし一二三に行ってみたいです、ふふっ……今から部活が終わるのが楽しみですね折木さん」 

折木「(聞こえていないのか…)」

 

 

一二三店内 

千反田「折木さんどうしたんですか?」 

折木「……いや、別に」 

千反田「……そうだ!折木さん折木さん」 

折木「なんだ」 

千反田「はい、あーんしてください」 

折木「はぁ?」 

千反田「わたしのあんみつ一口だけならあげちゃいます、だから甘いもの食べて元気出してください」 

折木「(誰のせいで元気がないと思っているんだ……)」

 

千反田「ほらほら、早くしないとスプーンから餡が落ちちゃいますよ」 

折木「……」 

千反田「折木さ…あっ!」 

ベチャッ 

千反田「落ちちゃいました……」 

折木「……すまん、俺は甘いものが苦手なんだ」 

千反田「そう、ですか……」

 

折木「そろそろ帰るか、千反田の家は門限があるだろう」 

千反田「もうそんな時間ですか……楽しい時間は過ぎるのがはやいですね」 

千反田「……ねぇ折木さん」 

折木「なんだ?」 

千反田「明日も放課後……一緒にいられますよね」 

折木「……さぁな」

 

 

自宅 

プルルップルルッピッ! 

福部『やぁやぁなんだいホータロー』 

折木「どうして俺を尾行した」 

福部『あぁ……そのことか』 

福部『まったく、君が千反田さんを悲しい思いにさせるからじゃないか、恋人にそんな思いをさせちゃいけないよ?』 

折木「千反田が…恋人?」 

福部『まったく、とぼけちゃって千反田さんから聞いたよ、仲良くお付き合いしてるんだって?』 

折木「な……に?」

 

福部『あ、そうそう摩耶花から聞いたけど部室で千反田さんと抱き合っていたそうじゃないか』 

福部『まったく君は色事はキチンとする男だと思っていたんだけどねぇ……ホータロー?ねぇホータ』 

折木「違う」 

福部『え?』 

折木「……すまん、もう切るぞ」 

福部『ちょっとホータ』 

ブチッ!ツーツーツー

 

 

翌日部室にて 

折木「千反田」 

千反田「あぁ折木さん、よかった……わたし誰も部室に来なくて少し寂しかったです」 

折木「……どうしてだ」 

千反田「何がでしょう?」 

折木「どうして里志に俺達が付き合っているなんて嘘をついたんだ」 

千反田「…?」 

折木「とぼけるのか、千反田」

 

千反田「いえ、とぼけてなんかいません、ただ……」 

折木「なんだ」 

千反田「確かにわたしは里志さんにそう言いましたが嘘はついてませんよ?」 

千反田「だってわたしと折木さんは恋人同士じゃありませんか」 

折木「……え?」 

千反田「折木さんが告白してきてくれたとき……わたし今でも鮮明に覚えています」

 

折木「な、なにを言っているんだ千反田、俺はお前に告白なんてした覚えは……」 

千反田「もう……照れなくてもいいじゃありませんか」 

千反田「今はわたしたちしかいないんですから、ね?」 

折木「……」 

千反田「……最近、折木さんがわたしに冷たいのが何故なのかわたし気になるんです」

 

千反田「だけど考えても考えても原因がわからないんです、だからわたし浮気を疑ったんです最近わたしと一緒に帰ってくれませんでしたしだから里志さんに尾行を頼んで……」 

千反田「わたし実は昨日安心したんですよ?だって折木さんは浮気していませんでしたから、嘘をつかれたのは残念でしたけど」 

千反田「あっ、もしかして最近折木さんが冷たいのはわたしが折木さんを疑ってしまったからでしょうか?だとしたらごめんなさい折木さんもう疑ったりしません」 

折木「千反田……」

 

千反田「なんでしょう…?」 

折木「勘違いしているようだから言うが俺はお前に告白なんかしていない、そして恋人同士でもない」 

千反田「え…?」 

折木「…とてもじゃないが今のお前とは付き合えきれない」 

千反田「折木さん、何を言って……」 

折木「じゃあな、千反田……もう部室には来ない」 

千反田「ま、待ってください!おかしいです!」ガシッ!

 

千反田「どうして!どうしてですか!?どうしてわたしに告白してくれたことを忘れているんですか!?」ギリギリギリギリ 

折木「は、離せ!」 

千反田「おかしいです!!おかしいです!!おかしいです!!」ギリギリギリ 

折木「ひっ、は、離れろっ!」 

パンッ! 

千反田「あ……」 

折木「あ……くっ……」 

スタスタスタガチャバタンッ! 

折木「(驚いたとはいえ、千反田をはたいてしまった……)」 

折木「(……いや気にするのはよそう、もうすべて終わったんだ……)」

 

千反田「…………」 

ガチャッ 

千反田「…!折木さん……!」ガシッ! 

福部「うわっ!な、なんだいいきなり僕はホータローじゃないよ」 

千反田「あっ!す、すみません!」 

福部「いや、別にいいよ……ちょっと千反田さんに聞きたいことがあるんだけどさ」 

千反田「…?なんでしょう?」

 

福部「いやね?昨日、電話でホータローと千反田さんとの関係のことで話したんだけどさ」 

千反田「…………」 

福部「そしたらなんだかホータローが微妙な態度をとったと思ったらいきなり電話を切っちゃったんだよね」 

福部「失礼を承知で聞くけど……本当に千反田さんとホータローはお付き合いしてるのかい?」 

千反田「…………」

 

千反田「……わたしと折木さんはお付き合いしていますよ、間違いありません」 

千反田「実は最近わたしたち上手くいっていないんです、昔は嫌々ながらもわたしと毎日下校してくれたのに前まではわたしが話しかけても優しく応えてくれたのに前までは……」 

福部「あ、ありがとう、いや少し気になっただけなんだ、気に触ったならごめんよ」 

千反田「いえ、大丈夫ですよ」 

福部「(……大丈夫そうには見えないけどね)」

 

福部「あれ?そういえばホータローはどうしたんだい?」 

千反田「今日はなにかご用事があるとかで先にお帰りになりました」 

福部「へぇ……じゃあ今日は僕も帰ろうかな」 

千反田「そうですか……残念ですね、それじゃまた明日」 

福部「うん、また明日」 

バタンッ 

千反田「……そうですよわたしと折木さんはお付き合いしていますよ」 

千反田「ただ最近は二人の誤解が多くてギクシャクしているだけですだから折木がわたしに冷たくて……」 

千反田「…………」

 

プルルップルルッ 

折木「まったく誰だ、今から寝ようと思っていたのに……」 

折木「(まさか千反田じゃ……いや、この表記されてる電話番号は)」 

ガチャッ 

折木「もしもし」 

福部『あぁよかった出てくれたね、少し話があるんだけど』 

折木「なんだ」

 

福部『いきなりだけどねホータロー、千反田さんとは少し距離を置いたほうがいいんじゃないかな?』 

福部『最近千反田は情緒不安定というか……とにかく異常だ、このままじゃホータローまでおかしくなっちゃうよ』 

折木「ああ、心配ありがとう、だがもう大丈夫だ」 

福部『どういうことだい?』 

折木「もう俺は部室には行かない、千反田にもそう言った」

 

福部『それはもっとダメだよホータロー……』 

折木「なぜだ、お前がいまさっき距離を置けと言ったんだろうが」 

福部『そこまで突き放せとは言ってないよ……明日は部室にきたほうがいい、これからもね』 

折木「ふざけるな…これ以上、俺に無駄なエネルギーを消費させないでくれ」 

福部『ホータローにご執心な今の千反田がいきなりホータローに拒絶されたらどうなるかな?』 

折木「……」 

福部『どちらがエネルギー消費の激しい選択か考えたほうがいいよ』

 

福部『安心しなよホータロー、明日は僕も早めに部室に行くようにする、千反田さんとホータローを二人きりにはさせないからさ』 

折木「……」 

福部『それじゃあ……また明日』 

ブチッツ-ツ-ツ- 

折木「どちらの選択が省エネかと言われたら……」 

折木「……くそっ、俺は明日も多大なエネルギー消費をしなければならないのか」

 

 

翌日部室にて 

ガチャ 

折木「……」 

千反田「あ、折木さんこんにちは」 

折木「あぁ」 

福部「やっ、ホータロー」 

折木「…なぁ千反田、昨日はその……悪かった」 

千反田「昨日…?なにかあれましたっけ?」 

折木「え?……いや、忘れたのならいい」 

千反田「ふふっ……変な折木さん」 

折木「……」 

福部「…………」

 

折木「(今日はいつもみたいに千反田がうるさくなかったな……)」 

千反田「さて、それではそろそろ帰りましょうか」 

福部「あれもうそんな時間かぁ、さぁ!ホータロー!一緒に帰ろうか」 

千反田「あ、あのっ!折木さん!」 

折木「いやすまんな千反田、今日は里志と帰る約束を……」 

千反田「いえ……それは残念ですがそうじゃなくて……」

 

千反田「あの……」チラチラ 

福部「あぁ、じゃあ僕は部室の外で待ってるね」 

バタンッ 

千反田「ふう……では改めて折木さん」 

折木「…なんだ?」 

千反田「ごめんなさいっ!」 

折木「え?」 

千反田「わたしいくら考えても折木さんを不機嫌にしてしまった理由がわからないんです……ごめんなさい!許してください折木さん!」

 

折木「大丈夫だ、気にしていない」 

千反田「でも……」 

折木「本当になにも心配するな千反田、また明日な」 

千反田「は、はい……また明日」 

ガチャッバタンッ 

福部「さぁホータロー!一緒に帰ろうか!」 

折木「お前、本当に一緒に帰るつもりだったのか……」

 

スタスタスタ 

福部「ねぇ、ホータロー?いったいどういういきさつで千反田さんと付き合うことになったんだい?」 

折木「…俺と千反田は付き合っていない、わかってるだろ」 

福部「いや、そういうことじゃなくてね」 

折木「……あいつは俺が告白してきた、とは言っている」 

福部「なるほどね……しかしホータローから告白とは似合わないね」

 

福部「ないとは思うんだけどさ、まさかホータロー、告白したことを忘れているわけじゃないよね?」 

折木「そんなこと忘れるわけがないだろう」 

福部「じゃあそれに準ずるものもなかった?」 

折木「いや……そこまではわからん」 

福部「そっか」 

折木「(告白に準ずる何か……そんなものにもまったく覚えがない)」

 

 

自宅にて 

折木「なぁ姉貴」 

供恵「なあに?」 

折木「姉貴はどんなことをされたら告白されたと間違える?」 

供恵「はぁ?」 

折木「いや、すまん姉貴には流石に似合わない話だったな、忘れてくれ」 

供恵「ちょっと待ちなさい、わたしだって弟の恋路の道案内ぐらいできるに決まってるじゃない」

 

折木「無理はしなくていいぞ」 

供恵「ぐぬぬ……待ちなさい今考えるから!」 

供恵「んー…なにか将来を誓い合うようなことや、愛していることを別の言い方に直して言ったりしたら勘違いされるんじゃない?」 

折木「なるほど……」 

供恵「どう?役に立ったでしょ?」 

折木「あぁ、ありがとう姉貴」 

スタスタスタ 

供恵「あっ、ちょっと……もうっ!」

 

折木「(告白と取れるような俺の行動……姉貴の助言を聞いても思い出すことが出来ない)」 

折木「(千反田に聞くしかないか)」 

折木「(……千反田とあまりこの話題で話したくはなかったが……しょうがないか)」 

折木「いや、その前にアイツに電話してみるか」 

スタスタピッポッパッ…プルルップルルッガチャ 

折木「もしもし神山高校一年の折木奉太郎と申しますが伊原摩耶花さんはいらっしゃいますでしょうか」

 

摩耶花『なによ、嫌がらせ?あんたが私に電話してくるなんて』 

折木「いや違う、千反田のことで話があるんだ」 

摩耶花『ちーちゃんの?一体なによ?』 

折木「お前は俺が千反田に告白、それか告白に準ずる何かをしたところを見ていないか?」 

摩耶花『……はぁ?』 

折木「大事なことなんだ頼む、真剣に考えてくれ」

 

摩耶花『あんたが告白らしい告白をしたのを見た覚えはないわ』 

折木「そうだな、悪かった、それじゃ……」 

摩耶花『でも、それに準ずる何かは見ていたわよ』 

折木「本当か!?俺はそのときなにをしたんだ」 

摩耶花「確か先々月あたりだったかな?私とアンタとちーちゃんしか部室にいなかったときのことだけど……」 

折木「あぁ」

 

摩耶花『アンタがちーちゃんの持ってきた謎をいつも通り解いたとき』 

摩耶花『私が「アンタ毎日ちーちゃんの持ってくる謎を解いてるわね、もしかして一生ちーちゃんが持ってくる謎を解くはめになるんじゃないの?」って言ったの』 

摩耶花『そしたらアンタが「そうかもな」って言ったの』 

折木「……」 

摩耶花『……』 

折木「……それだけか?」

 

摩耶花『アンタにはそんなことか、と思うかもしれないけどね』 

摩耶花『ちーちゃんはとてもその台詞を聞いてとても嬉しそうだったわよ』 

摩耶花『アンタのことだからどうせそのときのちーちゃんの顔なんて見てないでだろうけど』 

折木「あぁ……確かに見てなかったな……」 

摩耶花『まぁそういうことよ、……それじゃ用が済んだなら切るわよ』 

折木「あぁ、ありがとう伊原」 

ガチャッ!ツーツーツー…

 

 

翌日部室にて 

千反田「こんにちは折木さん」 

折木「あぁ」 

福部「やっほ、ホータロー」 

折木「千反田、話がある」 

千反田「話……ですか?」 

折木「あぁ」 

福部「……僕はちょっとお手洗いに行ってくるよ」 

ガチャッ…バタンッ

 

折木「それでだな千反田、話というのは……」 

千反田「嫌です……」 

折木「え?」 

千反田「わたし折木さんと別れたくなんかありません!」 

千反田「別れ話なんか聞きたくありません!嫌です!嫌です!」 

折木「おい勘違いするな、千反田」 

千反田「え?」 

折木「今からするのは別れ話じゃない」

 

千反田「そ、そうだったんですか…はやとちりしてしまって恥ずかしいです」 

折木「……話というのはな、俺達が付き合いはじめた原因のことだ」 

千反田「原因?折木さんがわたしに告白してくれたことですか?」 

折木「……あぁそうだな、千反田、そのときのことを詳しく教えてくれるか?」 
千反田「それを話すのは少し照れてしまいますね……でも、折木さんの頼みなら聞かないわけにはいかませんね」

 

千反田「先々月の14日のことでした、わたしが折木さんに謎を解いてもらった後のことです」 

千反田「摩耶花さんが折木さんにちーちゃんの謎を一生解くつもりか、と聞いたら」 

千反田「折木さんがそうかもな、と言ってくれたんです」 

千反田「わたし、とっても嬉しかったです、初めての告白でしたから」 

千反田「いえ、それだけが理由じゃありません、きっと大好きな折木さんからの告白だから嬉しかったんです」

 

千反田「折木さんらしい不器用な告白でしたけど、それでも……えへへ、やっぱり思い出したら照れちゃいました」 

折木「……なぁ、千反田」 

千反田「なんでしょう?」 

折木「千反田に言ったその言葉はな……」 

折木「決して告白なんかじゃないんだ」 

千反田「え…?」 

折木「すまん、千反田……」

 

折木「俺は最初、全ては千反田の妄想だと思っていたが……違ったんだな」 

折木「原因は俺がお前に勘違いさせるようなことを言ってしまったから……本当にすまない、千反田」 

千反田「……謝らなくていいですよ、折木さん」 

折木「……千反田?」 

千反田「……わたし達の関係は妄想でも勘違いでもありませんから」 

折木「千反田……」 

千反田「だから、折木さんはなにも謝ることはないんですよ」

 

折木「違う、違うんだよ千反田」 

折木「俺のあの台詞は告白の意味をこめて言ったわけじゃないんだ……」 

千反田「違います、折木さんはわたしに告白してきてくれました、そうなんですそうじゃないとおかしいんです」 

折木「……」 

千反田「折木さん……やっぱりわたしと別れたいんですよね?だからそんな苦しい嘘をつくんですよね?」 

千反田「やっぱり別れ話しだったんですね……嫌ですわたしは折木さんと別れたくないですこんなに大好きなのに……」

 

折木「……最初から俺達は付き合っていないんだ、だから別れるなんて言葉は合ってない」 

千反田「違うんです!違うんですっ!!わたしは折木さんと…グスッ……」 

折木「千反田……お前だって気づいているだろう?」 

千反田「違うんです!違うんです……」 

折木「……認められないなら、それでいい」 

折木「だがな、もし付き合っていたとしてもだ、この状況じゃお前に何と言われようと」 

折木「……別れようとしか言いようがない」 

千反田「ふぇ………グスッ……」

 

折木「……今日はもう帰るよ、それじゃ」 

千反田「……はい、では……また明日」 

折木「(里志の荷物は持っていって渡すかな)」 

折木「(泣き顔なんか人に見られたくないだろうしな……)」 

折木「(……本当にすまない千反田)」 

ガチャバタンッ 

千反田「うぇ…グスッ……うぇぇ…ふぇっ……うぇぇん……」 

 

福部「や、ホータロー」 

折木「なんだ、ずっと部室の扉の前にいたのか」 

福部「なにかあったら直ぐに突入できるようにと思ったからね」 

折木「会話……聞こえたか?」 

福部「……ううん、さっ!帰ろっか」 

折木「その前にこの巾着袋を持て、お前のだろう」 

福部「はいはい、まったくそのまま持ってくれるのかと思ったのに」 

折木「バカいえ」

 

福部「それで、この先はどうするんだい?」 

折木「なにが」 

福部「千反田さんのことだよ、決まってるじゃないか」 

折木「明日どうなるかによるな、だが大丈夫だろう」 

福部「そっか」 

折木「あぁ」 

福部「うんうん、明日何事もなければ丸く収まったというわけ……」 

折木「…………」 

福部「じゃないよねぇ……」 

折木「(千反田……)」 

 

 

翌日部室にて 

ガチャッ 

福部「や、ホータロー」 

折木「…千反田は?」 

福部「今日は休みだってさ、なんでも風邪だとか」 

折木「そうか……伊原は?」 

福部「千反田さんのお見舞いに行ってくるってさ」 

折木「そうか……じゃあ俺は帰るかな」 

福部「……そっか、僕はもう少しここにいるよ」 

バタンッ 

折木「……」

 

 

自宅 

折木「ふぅ…」 

プルルップルルップルルッ 

折木「(誰だ?見たこともない携帯番号だが……)」 

プルプルッガチャッ 

折木「もしもし?」 

伊原『アンタ明日絶対に部室に来なさいよ』 

折木「なんだ伊原か……」 

ブチッツーツーツー 

折木「はぁ……明日が憂鬱だな……」

 

 

翌日部室にて 

ガチャ 

伊原「来たわね、折木」 

折木「里志は?」 

伊原「ふくちゃんには席を外してもらったわ」 

折木「そうか……用は千反田のことだろう?」 

伊原「えぇ、そうよ」 

伊原「昨日、ちーちゃんの家にお見舞いに言ってきたのは、ふくちゃんから聞いてるわよね?」 

折木「あぁ」

 

伊原「単刀直入に聞くわ、なんでちーちゃんと別れたの」 

折木「まずお前は勘違いしている、最初から俺と千反田は付き合っていない」 

摩耶花「え?」 

折木「すべて勘違いだったんだ……千反田から聞いてなかったか?」 

摩耶花「…聞いてない」 

折木「…だから、別れたのか、という質問は意味がないな」 

摩耶花「……じゃあ質問を変えるわ、なんでちーちゃんを傷つけたの?」 

折木「……」

 

伊原「昨日、会ったときのちーちゃんの顔……今まで見たことがないほど苦痛と絶望に塗れてたわ」 

折木「……」 

伊原「おかしいじゃない……あんな性格のいい子が苦しんでるのに、なんでアンタは平気なのよ!」 

折木「……」 

摩耶花「わたしの親友をあそこまで傷つけたアンタを許さないわ、絶対に」 

折木「あぁ、わかった」 

摩耶花「それじゃあね折木、さよなら」 

スタスタガチャバタンッ 

折木「平気ではないんだがな……」 

折木「さて…鍵を返して帰るか」

 

 

自宅 

折木「ただいま」 

供恵「あ、奉太郎」 

折木「なんだ姉貴」 

供恵「そのさ……今度私と一緒に旅行にでも行かない?」 

折木「なんで姉貴と」 

供恵「ほら、失恋には旅行が一番って言うじゃない?」 

折木「バカバカしい……」 

供恵「姉の厚意をバカバカしいいとは、言ってくれるじゃない……」 

折木「……でも、まぁ考えてはおくよ」 

スタスタスタ 

供恵「あ、ちょっと待ちなさいって……もう……バカ」

 

 

数週間後 

里志「や、ホータロー」 

折木「あぁ、……今日も千反田来てないのか?」 

福部「…聞いてないのかい?いや、知らなくて当たり前か」 

折木「なんだ?」 

福部「千反田さんなら昨日転校したよ、確か県外の高校って言っていたかな?」 
折木「……そうか」 

福部「その……なんだ、あまり背負いすぎないようにね?」 

折木「あぁ」

 

福部「今日は部活に行くかい?」 

折木「どうせ誰もいないんだ行っても意味がない、だからまっすぐ帰る」 

福部「省エネだね」 

折木「あぁ……やっと多大なエネルギー消費をしないですむ生活になった」 

福部「うん……そうだね」 

折木「そういうお前はどうするんだ?」 

福部「今日は手芸部に顔を出すよ」 

折木「それじゃ俺は一人で帰るかな」 

福部「また明日、ホータロー」 

折木「あぁ」

 

スタスタスタ 

折木「…………」 

入須「ちょっと君」 

折木「入須先輩……お久しぶりです」 

入須「あぁ、そうね」 

折木「……何か用ですか?」 

入須「まぁ立ち話もなんだ、一二三に行こうか」 

折木「……」 

入須「なに、そんなに時間はとらせないよ」

 

 

一二三店内 

入須「注文は何にする?」 

折木「用はなんですか」 

入須「まぁそう急ぐな、私は抹茶を頼むが君はコーヒーでいいかな?」 

折木「……はい」 

店員「ご注文はお決まりですか?」 

入須「抹茶とコーヒーを」 

店員「かしこまりました」 

スタスタスタ 

入須「さて…私が君に何の用があるかわかる?」 

折木「…千反田のことでしょう?」

 

入須「あぁそうだ、千反田が転校したことは知っているね?」 

折木「……」 

入須「その転校先の学校を紹介したのはね、実は私なんだ」 

折木「そうなんですか……」 

入須「あぁ、あまりにも千反田が辛そうだったのでね、それなら辛いものが近くにない遠くの学校へ転校したら、と助言したんだ」 

折木「……」 

店員「抹茶とコーヒー、お待たせしました」 

コトッ コトッ 

入須「あぁ、ありがとう」

 

折木「俺を責めるのが先輩の用なんですか」 

入須「ああ、勘違いしないでくれ、本題は別のことさ」 

入須「実はね、千反田から君宛ての手紙を預かっているんだ、それを君に渡すのが私の用だよ、…はい、これよ」 

スッ 

折木「……いりません」 

入須「なに?」 

折木「この手紙は千反田に返してください……」

 

入須「それは困る、私は千反田にこの手紙を君に渡すと約束をしているんだ」 

入須「私はね、約束を破るのが嫌いなんだ」 

折木「でも」 

入須「別に読みたくないのなら読まなくていい、君に読ませろとは頼まれていないからね」 

入須「それじゃ私は先に失礼するよ、あぁ会計は私がもつよ誘ったのは私だからね」 

入須「手紙、確かに君に渡したからね」 

スタスタスタ 

折木「……」

 

 

自宅 

折木「千反田からの手紙か……」 

折木「(俺への恨み言かそれともまだ妄想の最中か)」 

折木「この手紙は捨てよう……」 

折木「(手紙を読んでも読まなくても俺はなにも行動しないだろう、つまり読んでも無駄だ)」 

折木「(そして俺は無駄なことはしない主義だ)」 

折木「……」

 

折木「(しかし封せんを開け中から手紙を取り出して読む)」 

折木「(これぐらいの行動にエネルギーを消費するだろうか?)」 

折木「(読もう、千反田からの手紙を)」 

ビリビリビリ……ピラッ 

折木「(一体手紙には何が書いて……)」 

『拝啓、残暑の候、いかがお過ごしでしょうか』 

『あのようなことがありこの手紙を読んでくださっているか不安ですが折木さんに謝罪をしたくて筆を握らせていただいています』 

『私は折木さんに対したくさんの罪を犯してしまいました、多大なご迷惑をおかけしたことを心から謝ります』 

『本当にごめんなさい』 

『そして最後に、犯罪者であるわたしが手紙に署名を残さないことを、お許しください、かしこ』

 

 

 

 

 

 

 

える「・・・になります」ほう「ん?」
https://viper.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1346972951/

 

えりな「ゆきいらくんがいじえる//」  創真「…」【食戟のソーマss/アニメss】

 

 

薙切えりなの場合 

えりな「ひっく…ゆきいらくんねぇ…きいはあんで遠月にきたんでしゅか?//」 

創真「…おい、大丈夫かよ」 

えりな「いいかあこらえなさい!!!//」 

創真「いや、親父にそこに行けって言われたから」 

えりな「ぁぁあ?いけっいわえたら言っちゃうの?//」 

創真(こいつめんどくせぇ) 

えりな「いいれすかゆきいらくん、君はたらでさえへんううしきでやあかしたのよ?//」 

創真「…」 

えりな「そえで来たりううは言われたかあってwwwwwwww!//」 

創真(呂律回ってねぇよこいつ) 

えりな「しかもきみごろきがwwwwwwwwww//」 

創真「…」

えりな「らによあのろうりwwwwwwよくおうかくになったあえwwwwwwwwww//」 

創真(うまそうに食ってただろうが) 

えりな「wwwwwwwwwwwwwwww//」 

創真「なぁ薙切そろそ」 
えりな「あ、そよこっふとって//」 

創真「……」 

えりな「こっふ!こっふ!といなさい!!!//」 

創真「…ほらよ」スッ 

えりな「んやぁ!やえばれきうやない!//」ナデナデ 

創真「……」 

えりな「では!おさえをついます//」トクトクッ 

創真「おい…」 

えりな「ついにろみあす!//」ゴクゴク 

創真「…」 

えりな「ん!ん!ん!ん~~!はぁっ!!!//」ドンッ 

創真「…こっふは使わねぇのかよ」 

えりな「wwwwwwww」 

創真「…突然笑い出した……」 

えりな「きいwwwwww!こっふってwwwwwwwwww!!!//」バシバシッ 

創真「…いてぇよ」 

えりな「こえはねwwww!こっふて言うのおwwwwww//」 

創真「…」 

えりな「wwwwwwwwwwwwww//」 

創真「もうなんだよこれ」 

えりな「……//」 

創真「突然とまんなよ…」 


えりな「ゆきいらくん!ああたろんでないやない!//」 

創真「……」 

えりな「わあしのさえがろめあいってか!!!/」ダンッ 

創真「…お前明日絶対後悔すんぞ」 

えりな「わあしがこうあいwwwwwwww//」 

創真「…」 

えりな「すうわけねえなろwwww!ばあぁぁぁかwwwwwwww!!!//」 

創真「」ブチッ 

えりな「wwwwwwwwwwwwww///」 

創真「…」ゴソガサ 

えりな「あ?あんだお?…あいにいてんあお//」 

創真「なんでもいいだろ」コトッ 

スマホ●REC 

えりな「あぁ?//」 

創真「…どうせもう飲めないんだからやめとけって」 

えりな「あぁん?//」 

創真「そろそろやめとけって…」 

えりな「きこええなぁwwwwwwww!!!//」 

創真「……もう飲むのやめろって!!!」 

えりな「ううせぇ!!!んあおおきいこえらすんじゃええ!!!きこえてんあよ!!!!!//」 

創真(…こいつ明日絶対後悔させる) 

えりな「wwwwwwwwwwwwww//」 

創真「おい…お前水の」 
えりな「ではついのいつもんです//」 

創真「……」 

えりな「わあしのばすおサイズはなんれしょう?//」 

創真「お前マジで酒飲まない方がいいぞ」 

えりな「おれおれwwwwwwwwしりたいんえしょwwwwwwwwww?//」ズイズイ 

創真「…べつに興味ない」チラッ 

スマホ●REC 

えりな「うそうけwwwwwwwwwwww//」 

創真「……」 

えりな「どうえwwwwwwwwwwwwさわいあいくえにwwwwwwwwww//」 

創真(明日の朝どうしてくれよう) 

えりな「ひんお!1!さある!//」 

創真「それヒントじゃねぇよ」 

えりな「3!あめる!//」 

創真「……ツッコまないからな」 

えりな「9!もう!//」 

創真「…」 

えりな「さあぁ!1!2!3!どえでしょお?//」  


創真「……」 

えりな「わっかうかな!わっかうかな!わかうかなぁwwwwwwww!//」 

創真「…俺ちょっと席外すわ」スタッ 

えりな「あぁ!てえてうぅwwwwww//」 

創真「………こいつ」 

えりな「あ?いまあんつった?//」 

創真「…」 

えりな「あんつったんだよ!!!//」ドンッ 

創真「……」 

えりな「……お手ていたい//」 

創真「…お前が悪いだろ」 

えりな「ゆきいらくんがいじえる//」 

創真「…」 

えりな「あああぁ!!!むしぃ!!!!!//」 

創真(これ本人に見せても信じねぇな、あの性格じゃ) 

スマホ●REC 

えりな「むぅし!むぅし!!!//」 

創真「…」 

えりな「おい!あんつったんだよ!!!//」 

創真「……はぁ」 

えりな「おい!答えろ!!!このエロ!//」 

創真「…なんにも言ってねぇよ」 

えりな「ほんとか?//」 

創真「ホントだよ」 

えりな「ん!なあゆるす//」 

創真「……」 

えりな「ではしうもんえす!!!//」 

創真「はいはい」 

えりな「ばすおかっぷをあてお//」 

創真「続くのかよ」 

えりな「……きいてる?//」 

創真(お、覚めてきたか?) 

えりな「あなた!もいかしれ私が好きなろ?//」 

創真「……いや、それはない」 

えりな「ああぁ!こんな時だえぇ!!!//」ジタバタ 

創真(こんな薙切えりなはいやだ) 

えりな「なによ!ちょっとかおあいいかあって!!!//」 

創真「…」ポリポリ 

えりな「っぷ!てえてるしwwwwwwww//」 

創真「」 

えりな「そんなにおなかあいあぬ//」 

創真「ごめん、なに言ってるかわからない」 

えりな「も~!も~!//」ガシッ 

創真「…」 

えりな「ん!ん!ん!ん!!ん!ん!ん!ん!ん!//」ゴクゴクゴク 

創真(…補充しやがった) 

えりな「ぷぅ……えへへへぇ…かっこいいあねぇ//」ナデナデ 

創真「…」 

えりな「……うっ」 

創真「!」 

えりな「んうっ」 

創真「おい、薙切お前一回吐いたほう」 
えりな「うそも~~~んwwwwwwwwwwww!!!//」 

創真「…」 

えりな「だあぁさえてるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww!!!///」 

創真(……俺もう頑張ったよね?) 

えりな「おいwwwwww!おめぇwwww!!!そんなにさありたいんかwwwwwwwwww?//」 

創真「……いい」 

えりな「おぉ!やっぱえおいなぁ//」 

創真(言葉が通じないってこんな気持ちか…) 

えりな「どれどれwwwwwwww//」ズイズイ 

創真「……ちけぇよ」 

えりな「こうふんすんの!!!//」ガバッ 

創真「おま!」 

ドサッ 

創真「…」 

えりな「んふふぅ~//」スリスリ 

創真「……」 

えりな「わたいのにおいをつけてやおぉ//」スリスリ 

創真(やべぇ…めっちゃいい匂いがする) 

えりな「ん~!こえすきぃ//」スリスリ 

創真「……」 

ナデナデ 

えりな「!?//」スリスリ 

創真「……」ナデナデ 

えりな「ほおぉ?やるあぁ…//」スリスリ 

ムニュ 

創真「!?」 

えりな「くあえ!!!//」スリスリスリスリ 

ムニュギュッムニュムニュ 

創真「おい薙切!降りろ!!!」 

えりな「あんだよおもいれっか!?//」スリスリスリスリ 

むにゅ~~~ん 

創真「おい!薙切!!!いいかげ」 
えりな「ゆきひあくん…あたしね…お父さあにあまえら記憶がないよ//」 

創真「……」 

えりな「あからいますごくうえしい///」 

創真「…」ナデナデ 

えりな「!?//」 

創真「……」ナデナデ 

えりな「ゆきいらうん//」 

創真「いいよ……もう」ナデナデ 

えりな「ごめんあさい…ゆきいらくん//」 

創真「だからもうい」 

えりな「きもいわるい…」 

創真「………」 

創真「え?」 

えりな「あぐ…」 

創真「おい……おい!」 

えりな「しゃえると揺れてでそう」 

創真(……これはおそらく本当だ!だって顔真っ白だもん) 

えりな「ゆきひらくん……」 

創真「あぁ……」 

えりな「ごめんなさい……」 

創真「頑張ったよ…薙切はがんば」 

えりな「…………うっ」 

ただいま番組を変えて放送しております 

ーーーーーーー 

創真「……さんざんだった」 

創真「…思いっきり顔にぶっかけやがって」 

創真「これは俺キレてもいいよね?」 

創真「…しかも本人は……」チラッ 

えりな「……ZZZzzZZzzzz」 

創真「……はぁ」 

えりな「ゆきひらくんすきぃ……Z」 

創真「……はいはい」ナデナデ 

えりな「ん……zZzz」 

創真「片付けて俺も寝よ……」 

創真「薙切の隣で」 

スマホ●REC 

ーーーーーー 

えりな「ん………んんz」 

創真「zzzZzzZ」 

えりな「んふぅ……Zz……」ギュッ 

創真「ん…zz」モゾッ 

えりな「zんん~?」チラッ 

創真「zzzZ」 

えりな「」 

えりな「幸平創真~~~~~!!!!!」 

創真「Zz…んぁ?」 

えりな「きみ!君!君!!!ここでなにしてるのよ!!!」 

創真「朝からうるせぇなぁ」 

えりな「そんなことよりなにしてるのよ!?守衛!守衛さーん!!!」 

創真「守衛さんって…来るわけないだろ俺の部屋なのに」 

えりな「はぁ!?君なに言ってるの?」 

創真「……おい薙切、歯磨きたくない?」 

えりな「なにいって…」 

創真「昨日一応うがいさせたけど、歯磨きたくないか?」 

えりな「…」 

創真「机の引き出しに予備の歯ブラシあるから使っていいぞ」 

えりな「…ありがとう」 

創真「ん…」 

創真「んで、磨き終わったな」 

えりな「えぇ、なにか言い残すことはあるかしら?」 

創真「……」 

えりな「いくらなんでもこの薙切えりなとどどどどどど!同衾したのだからそれ相応の罰を受ける覚悟はあるのでしょう?//」 

創真「…は?」 

えりな「君、そんな態度とっていられるのも今のうちよ」 

創真「は?」 

創真「お前、状況分ってんの?」 

えりな「それは君の方でしょ!」 

創真「……確かここらへんに」ゴソガサ 

えりな「なにやってるのよ?」 

創真「お、あったあった…」 

えりな「誤魔化したってそうはいか」 
創真「なぁ薙切お前今どこにいる?」 

えりな「はぁ?」 

創真「いいからどこにいるか答えろ」 

えりな「……君の部屋みたいね………とてもみすぼらしくてお似合いだわ」 

創真(やっぱこいつ泣かせる) 

えりな「で?それでこの私に近づいていい理由になるとでも?」 

創真「……これをご覧ください」ポチッ 

えりな「?」 

えりな『わあしのばすおサイズはなんれしょう?//』 

創真『お前マジで酒飲まない方がいいぞ』 

えりな「」 

創真「……なんて言ってるんでしょうね?彼女は」 

えりな「し、知らない//」プルプル 

創真「…」ピッ 

創真『……ツッコまないからな』 

えりな『9!もう!//』 

創真「…なぁ薙切さん?1の次は?」 

えりな「」 

 

創真「なぁ、1の次は?」 

えりな「2、です…//」 

えりな『ひんお!1!さある!//』 

創真『それヒントじゃねぇよ』 

えりな『3!あめる!//』 

えりな「ちょっと!それやめなさいよ!!!//」 

創真「1の次は?」 

えりな「…3、です//」 

創真「その次は?」 

えりな「9、です…//」 

創真「ほ~ん……1,3,9ねぇ……ま、次行きますか」ピッ 

えりな「え!?ま、まだあるの!?//」 

えりな『ではしうもんえす!!!//』 

創真『はいはい』 

えりな『ばすおかっぷをあてお//』 

創真『続くのかよ』 

創真「…そう言えばこれ、答え教えてもらってないわ」 

えりな「!?//」 

創真「答えなに?」 

えりな「な!そんなの言える」 
創真「なに?」 

えりな「……//」 

創真「まぁいいや…」 

えりな「…//」 

創真「あとで直接確かめるから」 

えりな「!?//」 

創真「というか打つのめんどくさいから全部見ようか」ピッ 

ーーーーー 

えりな「………//」 

創真「なにか言うことは?」 

えりな「な!なにが望み!?//」 

創真「は?」 

えりな「うっ…//」 

創真「なに?また吐くの?」 

えりな「吐かないわよ!!!//」 

創真「で!なにか言うことは?」 

えりな「……//」 

創真「しかも寝起きで今更言うに事欠いて守衛さん呼ぶし」 

えりな「しょうがないじゃない!初めてなんだから!!!//」 

創真「で、まさか人の顔面にぶっかけたえりな様はなんて言うべきかご存じですよねぇ?」 

えりな「……ご、ごめんなさい…」 

創真「あとは?」 

えりな「え?あ、あと……?」 

創真「いくら酔っぱらってたからって人の体に顔うずめて寝言ですきぃなんて言ってたらもうねぇ!?」 

えりな「……」ポロッ 

創真「え!?」 

えりな「なによぅ…そんなに……そんなに意地悪しなくてもいいじゃない」ポロポロ 

創真「…」 

えりな「私だってやりすぎちゃったけどでもしょうがないじゃない」ポロポロ 

創真「……」 

えりな「……返せ」グスッ 

創真「え?」 

えりな「私のスマホ返せ!!!」 

創真「いや、これ俺の」 

えりな「だって、だって!こんなのなんて……」 

創真「…」 

えりな「もういや……」 

創真「好きだよ」 

えりな「…」 

創真「その…からかいすぎたよ、ごめん」 

創真「昨日酔った薙切が甘えてきてすげぇかわいいと思った」 

えりな「…」 

創真「だから…好きだよえりな」 

えりな「……」 

創真(うわぁ、俺勢いでなに言っちゃってんの?) 

えりな「…1つ」 

創真「あ?」 

えりな「1つ昨日のお詫びで何か言うことを聞いてあげる」 

創真「…じゃもう一回寝るか」 

えりな「な!?//」 

創真「いいじゃん俺ら恋人なんだし」 

えりな「けど、だからって…このえっち//」 

創真「いや、寝るだけだから…普通に」 

えりな「ほ、本当に?//」 

創真「……抱きしめて寝たいから少しはその」ポリポリ 

えりな「……えっち//」 

創真「うるせぇなぁ、バストサイズ言わせんぞ」 

えりな「お、教えるわけないでしょ!!!//」 

創真「はいはい早く寝るぞ」 

えりな「う、うん//」 

創真「……」 

えりな「…//」 

創真「…」 

えりな「ねぇ、ちょっと強い//」 

創真「おう、悪い」 

えりな「…なんか慣れてない?//」 

創真「そりゃ昨日もしましたし」 

えりな「あ!それ!あなたなんで私と同じベットで寝てるのよ!!!昨日は敷布団で寝るって言ってたじゃない!//」 

創真「…薙切が一緒に寝たいって言ったんだろ(嘘)」 

えりな「そ、そう…それは……しかたないわね//」 

創真「お前だって起き抜けでバカみたいにでかい声出して」 

えりな「だって!だって…//」 

創真(はいはいかわいいですよ) 

えりな「…ねぇ、幸平くん……本当に何もしてないの?//」 

創真「してねぇよ」 

えりな「本当に?」 

創真「酔っ払い相手にするかよ」 

えりな「そう……ふふっ//」 

創真「それに手を出すんならお前も覚えてないとつまんないだろ」 

えりな「…このえっち//」 

創真「エロいのはどっちだよ、なんだよなめるって」 

えりな「うるさいわね//」 

創真「薙切を酔わせてこう…するってのはなんかおかしいだろ。特に初めては」 

えりな「えらいわね……い、いまだけ下の名前で呼ぶのを許すわ//」 

創真(こいつやっぱかわいいな) 

えりな「あ、さっきどさくさに紛れてえりなって言ってたわね」 

創真「…それ今言う?」 

えりな「……そうね」 

えりな「ねぇ……さっきのみたいにいい子いい子して//」 

創真(あぁもうこれはしょうがないよね)ナデナデ 

えりな「ん//」 

創真(くっそ!新戸の奴、てぇだすなとか!こんなん生殺しだよ!)ナデナデ 

えりな「んふぅ~!//」 

創真「え、えりな?」ナデナデ 

えりな「なに、幸平くん?」 

創真(俺には名前呼ばせてそれはないでしょ)ナデナデ 

えりな「…?」 

創真「下の名前で呼んでくんない?」 

えりな「いや!//」 

創真「えぇ…」 

えりな「そんな破廉恥なのまだイヤ!…手止まってる」 

創真(こいつばっかいい思いすんのもアレだな) 

えりな「手!止まってる!!!」 

創真「…破廉恥ってのはこういうのを言うんだよ」ギュゥ 

えりな「!?//」 

創真「わかった?」ススッ 

えりな「やぁ//」 

創真(……新戸さん、僕もう無理です)スゥー 

えりな「……そこ、や//」 

創真「ねぇ、そこってどこ?」フニフニ 

えりな「下の…ところの//」 

創真(これは!やばい…) 

創真「…えりな……もう寝よ」 

えりな「え…//」 

創真「いや、このまますると止まんないから俺」 

えりな「べつに止めなくても…」ボソ 

創真「…なんか言った?」 

えりな「な、なにも…//」 

創真「……それに…えりなは新戸先生にオッケーが出たらね」 

えりな「?」 

創真「ま、そのうち今度は俺が酔っぱらうから」 

えりな「……だめよ」 

創真「なんで?」 

えりな「次も私が酔ったふりをするから//」ボソ 


新戸緋沙子の場合  


緋沙子「…おい!幸平創真!」 

創真「んぁ~?//」 

緋沙子「んぁ~?っじゃない!何でお前が酔っ払っているんだ!!!」 

創真「いやぁそれほどでもぉ//」 

緋沙子「それほどでもじゃない!ここをどこだと思っているんだ!!!」 

創真「え、新戸の家だろ?//」 

緋沙子「そこになぜお前がいる!!!」 

創真「はぇ?お前が誘ったんじゃねぇかよぉ//」 

緋沙子「誘っていない!荷物を運ぶのを手伝えと言っただけだろ!!!」 

創真「あぁ…新戸はかわいいなぁ//」 

緋沙子「は!?ば!ばか!!!//」 

創真「いやぁ、だってこんなにも新戸はかわいいんだぜぇ」ダキッ 

緋沙子「お前!?//」 

創真「まぁまぁ//」スリスリ 

緋沙子「にゃめろぉ~//」 

創真「まぁまぁ、お前も飲めよぉ~//」 

緋沙子「飲むか!!!」 

創真「それにしても新戸はいいやつだなぁ~//」スッ 

緋沙子「おい!おい!やめろ//」 

創真「ん~?//」 

緋沙子「ひゃぁっ!//」 

創真「いい匂いだぁ~//」スンスン 

緋沙子「か、嗅ぐなぁ//」 

創真「おぇい~、新戸ちゃ~~ん//」スリスリ 

緋沙子「ほ、頬をこするなぁ~!!!//」 

創真「なんでぇ?//」スリスリ 

緋沙子「な!なんでもだ!!!//」 

創真「新戸はこんなにもかわいいのにぃ?//」 

緋沙子「も、もうやめてくれ//」 

創真「えいじゃ……ない…//」 

緋沙子「…?」 

創真「…か……z」 

緋沙子「…ね、寝たのか……?」 

創真「あらとぉ~…zz」 

緋沙子「…ホッ……」 

緋沙子「しかしすごいなこいつの酔いっぷりは…おそらく覚えてもいないだろ…」 

緋沙子「………まぁ酔ったら覚えてなくても…」 

緋沙子「……」 

緋沙子「……よ、酔ったら………」ゴクリ 

創真「……で、なにこれ?」 

緋沙子「お、おい~?幸平!//」 

創真「……」 

緋沙子「あ、あに見てるんだぁ//」 

創真「…だ、大丈夫か?」 

緋沙子「だい……//」 

創真「…新戸?」 

緋沙子「だい、大丈夫だいっ!!!//」 

創真「お、おう…」 

緋沙子「……ゆ、幸平!!!//」 

創真「…はい……なんでしょう」 

緋沙子「お、おめぇ………//」 

創真「?」 

緋沙子「き、気になる……人、とかいるのか?//」 

創真「…」 

創真(…あれ、こいつ酔ってなくね?) 

緋沙子「き!聞いてるのか!!!」 

創真「え、あぁ…うん……」 

緋沙子「な、ならさっさと答えろ!ばかものめ!!!//」 

創真「……」 

緋沙子「……あ、あんらよぉ~//」 

創真「…新戸」 

緋沙子「あぁん?///」 

創真「…もっと呑むか?」 

緋沙子「………あ、あたりまえらぃ~//」 

創真「なに飲む?」 

緋沙子「ば、ばか!……私はみせ…」 

創真「…私はみせ?」 

緋沙子「…店に入ったあび、ビールにきあってるあろ~//」 

創真「…」 

創真「……ホイ」コトン 

新戸「……」 

創真「…新戸?」 

緋沙子「ば、ばぁやろぉ!//」 

創真「は?だってビール…」 

緋沙子「あ、あんれグラスに入ってないんらよぉ!!!//」 

創真「…なるほど、そうきたか」 

緋沙子「わ、私を…だえあとおもっとるんだぁ~//」 

創真「…ちょっと待ってろ」 

緋沙子「は…あやくしろおぉ//」 

創真「はいはいお待ちくださいお姫様」 

緋沙子「な!ひ、姫……//」 

緋沙子「…//」 

創真「お待たせしましたっと」コトン 

緋沙子「…」 

創真「…新戸?」 

緋沙子「……」 

創真「お~い、新戸さ~ん?」 

緋沙子「え、え!?なんだ?」 

創真(…こいつ……せめてふりだけでもしろよ) 

緋沙子「…あ……な、なんらよぉ~//」 

創真(言い直してるし!あ…じゃねぇし!!!) 

緋沙子「ゆ、ゆきいらは飲まんのかぇ?//」 

創真「あぁじゃあ俺はそのままで」コトン 

緋沙子「…の、飲むのか……のうんかぁ~//」 

創真(もう止めろよ、酔ったふり…) 

緋沙子「そ、そうか…」 

創真「じゃ、乾杯で」スッ 

緋沙子「お、おうぅ//」スッ 

チンッ 

緋沙子「…」 

創真「…」ゴクゴク 

緋沙子「い、いざ…」グッ 

創真「……」 

緋沙子「…ま、まじゅい……」 

創真(でしょうね、ビールのほかにスピリタスも入れましたから) 

緋沙子「……う、うぅ~」チラリ 

創真「…」ゴクゴク 

緋沙子「!?」 

創真「…なんだ、飲まないのか?」 

緋沙子「う、うるさい!自分のペースで飲ませろ!!!」 

創真「…はいはい」 

緋沙子「…」ゴク 

創真「……」 

緋沙子「~~~~~!!!」 

創真「…大丈夫か?」 

緋沙子「だ!大丈夫なわけ…」 

創真「…おい」 

緋沙子「ら、らいおうぶにきあってあぁ~//」ゴク 

創真「……おい」 

緋沙子「~~~!!!」 

創真(こいつ俺と違って酔ったふりヘッタクソだな) 

緋沙子「は、話を戻すとよぉ~//」 

創真「…あ?」 

緋沙子「そ、その…好きな人とかいるのか?//」 

創真「…あぁ、いるよ」 

緋沙子「!!!」 

創真「でもなかなか気付いてくれねぇんだよなぁ」 

緋沙子「……そ、そうか」 

緋沙子「ど、どういう……だ、だれなんらいぃ?」 

創真「…関係ないだろ」 

緋沙子「い、いいから教えろ!!!」ダンッ 

創真「…」 

緋沙子「おいえろいぃ~//」 

創真「…どんな奴かって……まぁ料理の腕がすげぇんだよなそいつ」 

緋沙子「………」 

創真「それにめっちゃかわいくてよぉ」 

緋沙子「……」 

創真「けど、たまに見せるスキがこれまたいいんだ」 

緋沙子「…」 

創真「いやぁ、付き合ってくれねぇかなぁ」 

緋沙子「…その人と付き合えたら……やはりうれしいか?」 

創真「……は?」  


緋沙子「ど、どういう……だ、だれなんらいぃ?」 

創真「…関係ないだろ」 

緋沙子「い、いいから教えろ!!!」ダンッ 

創真「…」 

緋沙子「おいえろいぃ~//」 

創真「…どんな奴かって……まぁ料理の腕がすげぇんだよなそいつ」 

緋沙子「………」 

創真「それにめっちゃかわいくてよぉ」 

緋沙子「……」 

創真「けど、たまに見せるスキがこれまたいいんだ」 

緋沙子「…」 

創真「いやぁ、付き合ってくれねぇかなぁ」 

緋沙子「…その人と付き合えたら……やはりうれしいか?」 

創真「……は?」 

緋沙子「だからその人と付き合えたらうれしいのか?」 

創真「……そりゃ嬉しんだけどやっぱりなぁ…」 

緋沙子「な、なんだ……」 

創真「そいつどうやら俺のことに気付いてないみたいでな」 

緋沙子「そんなことはない!」 

創真「…」 

緋沙子「……そんなことは…ないと思う…」 

創真「…いや、絶対そいつ気付いてない」 

緋沙子「そんなことはない…少なくとも、少なくともえりな様は」 

創真「は?」 

緋沙子「えりな様から見たらお前はどう写っているのだろうか…」 

創真「は?」 

緋沙子「だからえりな様なんだろ!お前の好きな人というのは!!!」 

創真「…」 

緋沙子「えりな様になんて…勝てる訳が」グスッ 

創真「…おい新戸……」 

緋沙子「…なんだ?」 

創真「口調」 

緋沙子「………あ//」 

創真「…」 

緋沙子「かてうわけやぁ//」 

創真「……」 

緋沙子「かてうわけや…」 

創真「………」 

緋沙子「…//」 

 

緋沙子「あぁあああぁぁぁぁ!!!」 

創真「…」 

緋沙子「そうさ!酔ってなかったさ!悪いか!!!」 

創真「落ち着けよ」 

緋沙子「これが落ち着いていられるか!!!」 

創真「…」 

緋沙子「なんなんだこの羞恥は!!!公開処刑か!」 

創真「知らんけど」 

緋沙子「もう!もう!もう知らん!!!」 

創真「……なにが?」 

緋沙子「自分で考えろ!このボケ!!!」 

創真「…お前口悪いのね」 

創真「…なぁ」 

緋沙子「…」 

創真「なぁって」 

緋沙子「うるさい!話しかけるな!!!」 

創真「…勝てる訳がないってどういうこと?」 

緋沙子「……」 

創真「なんであそこでえりなが出てきたの?」 

緋沙子「うるさい!!!」 

創真「お前って俺のことが好きだったりするの?」 

緋沙子「だったらなんだ!?私は…」 

創真「なら両想いじゃんかよ」 

緋沙子「……………」 

緋沙子「え?////」 

緋沙子「今なんて…」 

創真「だから両想いじゃんて」 

緋沙子「…なにが目的だ」 

創真「…はぁ」 

緋沙子「そんな、そんなに惨めか!哀れむほどに!!!」 

創真「…こりゃもうしょうがないね」 

緋沙子「なんなんだ!お前は!いとも簡単に心に入りおって!!!そのうえ虚言ま」 
創真「よいしょっと」ダキッ 

緋沙子「……」 

創真「落ち着けって、な?」ギュッ 

緋沙子「ど、ドッキリか?//」 

創真「そんなわけない」スリスリ 

緋沙子「や、やめろぉ//」 

創真「いいじゃん、さっきとは違うんだから」スリスリ 

緋沙子「そうだが……ん?」 

創真「…?」 

緋沙子「幸平………さっきは酔ってなかったのか?」 

創真「………うん」スリスリ 

緋沙子「…」 

緋沙子「…離れろ」 

創真「え?」スリスリ 

緋沙子「一回離れろ」 

創真「やだよせっかくかわいいひさ」スリスリ 
緋沙子「離れろ」 

創真「…」 

緋沙子「少し話がしたい」 

創真「はい」スッ 

緋沙子「そこに座れ……どこから酔っていた?」 

創真「はい……と、途中から目が覚めて」 

緋沙子「……正直に答えろ」 

創真(えぇ!なにこれ?今からイチャイチャタイムじゃないのかよぉ!!!) 

緋沙子「聞いているのか?」 

創真「…まったく始終酔っていませんでした」 

緋沙子「そうか…」 

創真「…」 

緋沙子「では、恥ずかしい思いをしたのは私だけとなるな」 

創真「へ?」 

緋沙子「幸平は私をからかい、そして私もそれに対抗するために酔ったふりをしたが全ては一人勝ちではないか」 

創真「…まぁ、結果的には」 

緋沙子「…これはなにか私の言うことを聞くべきだよな」 

創真「えぇぇ…」 

緋沙子「うるさい!惚れた女子の特権だ!!!//」 

創真「なにそのかわいい特権…」 

緋沙子「と、とりあえず…頭を//」 

創真「…撫でるのか?」 

緋沙子「そ、そうだ!!!////」 

創真「ほいよ」ナデナデ 

緋沙子「!?///」 

創真(べつに今更こんなこと…)ナデナデ 

緋沙子「~~~~っ/////」とろ~ん 

創真(…いや、これさっきまでのと違う!!!)ナデナデ 

緋沙子「つ、次は…さ、さっきのを」 

創真「お、おう!!!」ダキッ 

緋沙子「!///」 

創真「…な、なんかあったか?」 

緋沙子「きゅ、急にだきつくなぁ~///」 

創真「わ、わるい…」ギュゥ 

緋沙子「あ…//」 

創真「……」 

緋沙子「あ、頭も撫でろ!気の利かない奴め///」 

創真(えぇぇなにこれかわいい)ナデナデ 

緋沙子「んん~//」 

創真「…なぁ、なんで酔ったふりしたんだ?」ナデナデ 

緋沙子「う、うるさい!//」 

創真「……」ギュゥ 

緋沙子「つ!強いぞ!!!// 

創真「ひさこぉ~」 

緋沙子「し、下の名前…//」 

創真「今思ったらこれ2こめなんだよねぇ」スリスリ 

緋沙子「こ、こらぁ//」 

創真「これって約束違わねぇ?俺だけ損じゃねぇ?」スリスリ 

緋沙子「…え?」 

創真「ん?」 

緋沙子「そ、損なのか…?」 

創真「……」 

緋沙子「それはイヤということなのか…?」 

創真「……」  


創真「そんなわけねぇだろ~!!!」ワシャワシャワシャ 

緋沙子「あ…やめろぉ//」 

創真「もうこれ我慢ならんわ!!!」スリスリ 

緋沙子「あ、んん~//」 

創真「そうとなったらベットに直行じゃあ!!!」ガシッ 

緋沙子「な!え!え?//」 

創真「そんな照れんな照れんな!」ダキアゲ 

緋沙子「ち、違う!そうじゃない!!!//」 

創真「さぁて!もうがんばっちゃうもんねぇ!!!」 

緋沙子「や!やだぁ//」ジタバタ 

創真「……」 

緋沙子「や、やめろよぉ///」ジタバタ 

創真「なんだその申し訳程度の抵抗…」 

緋沙子「やめてぇ(棒)//」ジタバタ 

創真「……もうこれはやっちゃって構わないですよね?」 

創真「…では」 

緋沙子「や、やめてぇ。放してぇ(棒)//」ジタバタ 

創真「……」 

緋沙子「このけだものぉ(棒)//」バタバタ 

創真「…そっかごめんな」 

緋沙子「やめ……え?」 

創真「そんなにイヤなんだったらその……悪いし」 

緋沙子「……ほ、本気で言っているのか?」 

創真「……あぁ」 

緋沙子「…それはないだろ!」 

創真「…」 

緋沙子「その……これは…そういう感じの」 

創真「緋沙子はかわいいなぁ」ギュゥ 

緋沙子「!?//」 

創真「あぁもう無理、今日はこれ抱いて寝る」スリスリ 

緋沙子「は!な!//」 

創真「もうベットの隣だしこのまま行きますか」ゴロン 

緋沙子「ま、待ってゆきひ」ゴロン 
創真「待ちません」ギュゥ 

緋沙子「そ、その……//」 

創真「ん?」 

緋沙子「や、やさしく頼む//」 

創真「……とはいってもただ抱いて寝るだけなんですけどね?文字通り」 

緋沙子「え?」 

創真「…」 

緋沙子「え?」 

創真「だからただの抱っこだよ」 

緋沙子「え?あ……そうか//」 

創真「…」 

緋沙子「…//」 

創真「もうえっちだなぁ~」スリスリ 

緋沙子「は!な、なにがだ//」 

創真「……ゆっくり行こうぜ」ナデナデ 

緋沙子「……そうだな//」 

創真「おう」スリスリ 

緋沙子「つ、次は酔ったふりなんて嫌だからな//」 

緋沙子「創真//」 



田所恵の場合 

創真「……」 

恵「んへぇ~そうまくん//」スリスリ 

創真「なにこのかわいいの…」 

恵「いいにおひぃ~//」スンスン 

創真「なんで俺だけ残して他の奴ら退散してんだよ」 

恵「ん……んん…//」スリスリ 

創真「…//」 

恵「あったかぁい//」グリグリ 

創真(…間違いが起こりそうで怖い) 

恵「んふぅ~//」スリスリ 

創真「…」 

恵「んん~//」スリスリ 

創真「た、田所…ちょっといいか?」 

恵「やぁ~//」スリスリ 

創真「やぁ~って…なぁ田所…」 

恵「しょ~まくんしゅきぃ~//」スリスリ 

創真「……えぇ…」 

恵「んふぅ~いいにおいぃ~//」スンスン 

創真「……//」 

恵「…ありがとねぇ…しょうまくん//」スリスリ 

創真「…?」 

恵「私しょうまくんがいなかったらここにいないからぁ~//」スリスリ 

創真「…」 

恵「でへへぇ…//」スンスン 

創真「……」ナデナデ 

恵「あありがとぉ~//」スンスン 

創真「こっちこそありがとな田所…」ナデナデ 

恵「本当にいい匂い…食べ物みたい//」ペロッ 

創真「!?」 

恵「しょっぱくておいひぃ~//」ペロペロ 

創真「…そんな首ばっかり……」 

恵「んへぇ~//」ペロペロ 

創真「…」ナデナデ 

恵「ここ、いちばんいいにおいぃ~//」スンスンペロペロ 

創真「!?//」 

恵「へへぇ~そうまくん男の子なのにОっぱいあるぅ~//」ペロペロ 

創真「た、田所…それやばいから//」 

恵「んぇ~い//」ペロペロ 

創真「ま、マジで//」 

恵「…でもこっちもすきぃ//」スンスン 

創真(…やばかった、なにかが爆発するところだった//) 

恵「んん~//」スンスン 

創真「…落ち着いたか」ナデナデ 

恵「ここもおいしそう//」ペロッ 

創真「…」 

創真「…そこ顔……」 

恵「んふぃ~//」ペロペロ 

創真「おい、たどころ…ん……そこくいびる…ん」 

恵「プリプリしてるのぉ//」ペロペロ 

創真「マジ……犬じゃないんだから」 

恵「にゃぁ~んにゃ~にゃ~//」 

創真(いやそれ猫だし…) 

恵「んへへぃ~//」ペロペロ 

創真「…もうどうにでもなれ」ナデナデ 

恵「ふへへぇ~ん//」ペロペロ 

創真「……これ他の奴いなくてよかったわ」 

恵「そうねぇ~//」ペロペロ 

創真「…はぁ……」ナデナデ 

恵「そうま…くん……」 

創真「…そろそろ寝るのか?」ナデナデ 

恵「…zzz」 

創真「…毛布でも持ってくるか」スッ 

ガシッ 

創真「……えぇ…田所さん」 

恵「やぁ~…ZZz」 

創真「こりゃもうしょうがないね…」 

恵「…zzzzZ」 

創真「俺我慢したもんね、悪くないもんね」ダキアゲ 

恵「zzzzZ」 

創真「それではベットへ」 

恵「んやぁ~//」 

創真「よっこいショット」 

トサッ 

恵「んん~//」グイッ 

創真「お!」ドサッ 

恵「んんん~//」スリスリ 

創真「おいおい…」 

恵「ん……んん//」 

創真「…これはやばい」 

恵「あぁ……あ…んん//」 

創真「た、たのむ…放してくれ」 

恵「んん…ん……んんん~//」スッ 

創真「!?//」 

恵「きもち~//」クチュクチャ 

創真(俺の指で……) 

創真「……」 

恵「んん!ん!んん~!!!//」ビクッ 

創真「!」 

恵「んんんん~~~~//」ビクビク 

創真「…」 

恵「…//」ヌギヌギ 

創真「…」 

恵「んん~//」ヌギヌギ 

創真「……おれも脱いどこ」ヌギヌギ 

創真「……」ジー 

恵「んんふぁ~//」ヌギヌギ 

創真(あ、下は脱がないんですね……) 

恵「んんふぅ~//」スリスリ 

創真「……じゃ俺も同じ格好になりますか」ヌギヌギ 

恵「やぁ~//」 

創真「ちょっと待ってね?今脱いじゃうから」ヌギヌギ 

恵「ん~//」 

創真「……これで良し」 

創真「さぁて一緒に入りますか」イソイソ 

恵「んん~//」スリスリ 

創真「…やっぱこれくすぐったいな//」 

恵「あ~むぅ//」カプッ 

創真「……」 

恵「んむんむ//」ハムハム 

創真「…」 

恵「…おいひぃ~//」 

創真「…」 

創真(俺はとんでもないことをしてしまったのではないか?) 

恵「んへぇ~//」コスコス 

創真「…」 

真「え?」 

創真(やばいよ…これはやばいよ……こすられちゃってるよ) 

恵「これいぃ~//」コスコス 

創真(これ股だよ…股こすられちゃってるよ俺…) 

恵「ん……んん//」コスコス 

創真(これは事故ですよね?) 

恵「んんん~~//」コスコス 

創真「……なぁたど」 
恵「んぁっ!!!//」ビクッ 

創真「」 

恵「~~~~っ////」ビクビク 

創真「…マジかよ」 

恵「はぁ…ん//」コテン 

創真(俺の太腿が湿っている…) 

恵「…zzz」 

創真「……俺も寝るか」 

ーーーーーー 

創真(…田所の奴まだ寝てるな) 

恵「ん……んん~」 

創真(お、きたきた) 

恵「んん~~~」ギュゥ 

創真「…」 

恵「……ん」ギュゥ 

創真(あれ、起きない系?) 

恵「んへぇいぃ~」モゾモゾ 

創真「……」 

恵「んふぅ~~~」モゾモゾ 

創真(めっちゃくすぐったい…) 

創真「田所さぁん…」ツンツン 

恵「んむぅ~~」モゾモゾ 

創真「ダメだこれ……」 

恵「そうまくん……」モゾッ 

創真(お、起きたか?) 

恵「創真くん……?」 

創真(寝たふり寝たふり……) 

恵「……創真くん!?//」 

創真(……さぁどうしますかね) 

恵「え?えぇ?な、なんで……//」 

創真「……zzz」 

恵「私…裸で……え?//」 

創真(まぁ下は穿いてるんですけどね) 

恵「あ、下は穿いてる…//」 

恵「……ど、どうしよう…お母さんに怒られちゃう//」 

創真(怒られちゃうって…かわいいな) 

恵「しかも記憶がないなんて……//」 

創真「…zzz」 

恵「そ、創真くん!//」ユサユサ 

創真「……zzzZz」 

恵「お、起きないの……あ…ふ、服着ないと//」サッ 

創真(逃がしてたまるか!)ダキッ 

恵「!?//」 

創真「だおころぉ……zzz」ギュゥ 

恵「ひやぁ!そ、そうまくん!//」 

創真「かわいいぃ…zzz」ギュゥ 

恵「お!起きてるんでしょ!創真くん!!!//」 

創真「…zzz」 

恵「……うそぉ…起きないの?//」 

創真「んん…zzz」スリスリ 

恵「…あ//」 

創真「……zzz」 

恵「…//」ナデナデ 

創真(うおぉ!!!田所の顔見てぇ!!!) 

恵「なんかかわいいな…創真くん//」ナデナデ 

創真(絶対優しい顔してるよ!普段見れない顔してるよ!!!) 

恵「…その…昨日しちゃったんだよね//」ナデナデ 

創真「zzz」 

恵「な、ならちょっとだけ…いいよね?//」スッ 

創真「…」 

恵「…や、やっぱり結構筋肉あるんだ……//」サワサワ 

創真(くすぐったい…) 

恵「…その、しちゃったんだよね……//」サワサワ 

創真(……) 

恵「へへへぇ…創真くん……//」スリスリ 

創真(これはあきませんわ) 

恵「……でも…少しイヤかも…」 

創真「…」 

恵「私だけ記憶がないなんてイヤ…//」ペロッ 

創真「……」 

恵「…ふふっ、創真くん//」スリスリ 

創真「…//」 

創真(…そろそろ起きて脅かすか) 

恵「んへへぇ~~~//」スリスリ 

創真(…正直この幸せを壊すのが惜しい) 

恵「創真くんのお腹気持ちいいぃ~//」スリスリ 

創真「…ん~……」 

恵「!?//」 

創真「…田所?……なにしてんだ?」 

恵「いや!こ、これは!!!その……//」 

創真「…」ナデナデ 

恵「!?//」 

創真「かわいいなぁ~」ナデナデ 

恵「ほ、ほんとに…?//」 

創真「…」ナデナデ 

恵「創真くん……昨日はその…//」 

創真「…してないよ」ナデナデ 

恵「…え?」 

創真「だから何もしてないんだって」ナデナデ 

恵「…じゃ、じゃあなんで一緒のベットに//」 

創真「それは田所がかわいかったから」ナデナデ 

恵「…//」 

創真「…もう一回寝るか?」ナデナデ 

恵「……う、うん//」 

創真「…おやすみ恵」ナデナデ 

恵「おやすみなさい…次は……//」 

恵「ちゃんと起きてるからね、創真くん//」

 

 

 

 

 

 

 

 

幸平創真「酔っ払い」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440924185/

 

美琴「いやいやいやっ!私は普通の人間だから!」 佐天「あたしもノーマルですよ!」 【とあるss/アニメss】

 

佐天「写真撮影?御坂さんと?」

 

初春「はい、上からの命令で佐天さんと御坂さんの写真を撮れって言われてるんですよ」 

 

御坂「えーと…いったい何のために?」 

 

初春「それが私にもよく伝えられてないんですけど、本の表紙がどうとかって言ってました」 

 

佐天「本?なんかいかがわしいんだけど……」 

 

初春「そこはちゃんと確認しました。学園都市外の健全な本らしいですよ」 

 

御坂「外?学園都市の宣伝かなにかかしら?」 

 

佐天「それなら御坂さんはともかくなんで私が?」 

 

初春「さあ?とにかく撮影しないと上から文句言われちゃうのでいいですか?」 

 

御坂「腑に落ちないけど、初春さんの頼みならしょうがないかな」 

 

佐天「御坂さんがそういうなら……。スカートめくり一回でチャラにしてあげよう!」 

 

初春「そんなの関係なくめくってるじゃないですか!!」 

 

御坂「そういえば黒子は?」 

 

初春「あー……。めんどくさそうな事になりそうなので外回りに行ってもらってます」 

 

御坂「ふーん?」 

 

佐天「それで普通に写真撮るの?」 

 

初春「ポーズ指定されたのでそれでお願いします」 

 

御坂「へー、でどんなポーズなの?」 

 

初春「ハグしてください」 

 

御坂佐天「「……えぇー」」 

 

初春「駄目なんですか?」 

 

御坂「駄目っていうか……」 

 

佐天「恥ずかしい……」 

 

初春「えぇー……。佐天さんなんていっつもおはようっていいながら抱きついて来るじゃないですかー」 

 

佐天「それはノリというか、毎日してるから慣れていうか」 

 

御坂「ハグしてって言われてするのとは違うわよね」 

 

初春「はあ……。じゃあお二人はその程度の仲だったんですね」 

 

佐天「へ?」 

 

初春「御坂さんと佐天さん親友同士だと思ってたんですけどねー。ハグすら出来ない程度の仲だったなんて残念です」シュン 

 

御坂「ちょっと待って初春さん!私は佐天さんのこと親友だと思ってるわよ?!」 

 

佐天「あ、あたしも御坂さんのこと親友だと思ってます!」 

 

初春「じゃあ早くハグしてください」 

 

佐天「うーわかったよぅ」 

 

御坂「……これでいい?」ギュッ 

 

初春「なんか二人とも妙にガチガチしてません?あと距離が遠いです」 

 

佐天「やっぱりなんか恥ずかしいし…//」 

 

御坂「早く写真撮ってもらえないかな?//」 

 

初春「これじゃーダメです!もっと近づいて!自然体で!」 

 

初春「いつもの佐天さんを思い出して下さい!」 

 

佐天「じゃ、じゃあさ!初春は出来るの?」 

 

初春「え?そりゃあ出来ますよ?お二人のこと親友だと思ってますし」 

 

佐天「ほほう!じゃあやってみてよ!」 

 

初春「はい」ギュッ 

 

御坂「わっ」 

 

初春「はい」ギュッ 

 

佐天「むぅ」 

 

初春「はい、次どうぞー」 

 

御坂「こう?///」ギュッ 

 

佐天「あう///」 

 

初春「さっきよりはいいですけどもう一息です!」 

 

初春「というかなんでそんなに緊張するんですか?意識しすぎじゃないですか?まさか佐天さんと御坂さんも白井さんと……」 

 

御坂「いやいやいやっ!私は普通の人間だから!」 

 

佐天「あたしもノーマルですよ!彼女より彼氏がいいです!」 

 

初春「じゃあ早くしてくださいよー。白井さん帰って来ちゃいます」 

 

佐天「わかったよぅ!えい!///」ギュッ 

 

御坂「やっぱり恥ずかしい///」 

 

初春「いいですねー!照れてる佐天さん絵になりますよー!」パシャッパシャッ 

 

初春「強いて言えば御坂さんはもっと堂々と頼れるお姉様感を出してください!」パシャッパシャッ 

 

御坂「ぐ、具体的にはどうすれば……」 

 

初春「そうですねー、もっと佐天さんを抱き寄せる感じで。佐天さんは御坂さんに寄りかかるようにしてください」パシャッパシャッ 

 

御坂「こ、こう?///」 

 

佐天「あぅぅ……」(近い!近すぎぃ!///) 

 

御坂「こ、こう?///」 

 

佐天「あぅぅ……」(近い!近すぎぃ!///) 

 

佐天「というかなんでこんなにくっつかないと駄目なの?」 

 

初春「そのほうが売上伸びますからー。おー、いい感じですよー!もっと顔近づけてもらえますー?佐天さんは見上げる感じで」パシャッパシャッ 

 

御坂(もうどーにでもなーれ!)グイッ 

 

佐天「御坂さん!?///」 

 

初春「ぬっふぇっ!完璧ですよー!いいぞー!」パシャッパシャッパシャッ 

 

御坂(佐天さん細いなー…なのにちゃんと胸はあるしいいなーずるいなー///)ジーッ 

 

佐天(近くでみるとすっごくきれいだなー…///)ジーッ 

 

初春「ふぅー、いい感じの写真が撮れました!ありがとうございます」 

 

御坂(佐天さん…)ジーッ 

 

佐天(御坂さん…)ジーッ 

 

初春「あのー、もういいですよー?いつまで見つめ合ってるんですかー?」 

 

御坂「えっ!」パッ 

 

佐天「あっ…」パッ 

 

初春「もう……あれですか?赤い実はじけちゃいましたか?」ニヤニヤ 

 

佐天「いや、そんなんじゃないって」アセアセ 

 

御坂「ちょっとぼーっとしてただけだからね」アセアセ 

 

初春「そうですかー?」ニヤニヤ 

 

ガチャ 

 

白井「ただいま戻りましたの」 

 

初春「お疲れさまです」 

 

白井「今日は特に問題ありませんでしたわ」 

 

初春「それはなによりですねー」 

 

白井「!あらお姉様いらしてたんですのね、ん?」 

 

御坂「………///」チラッ 

 

佐天「………///」チラッ 

 

白井「んん゛!!??」 

 

白井「どどどどどどういうことですの!?初春説明してくださいまし!」 

 

初春「あー……赤い実はじけちゃいました」ニコ 

 

白井「の゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!」ダンッ!ダンッ! 

 

御坂「黒子うるさい!」バチッ 

 

白井「今日も痺れますのお゛!」アフン 

 

御坂「ね、これからどこかでかけない?」 

 

佐天「! いいですよ!どこ行きます?」 

 

御坂「そうね、あそこの新しくできたっていうケーキ屋とかどう?」 

 

佐天「いいですねー、行きましょう!」 

 

初春「私と白井さんはまだ仕事がありますのでー」 

 

佐天「そっかーじゃあ行ってくるね」 

 

御坂「またね、初春さん」 

 

ガチャ 

 

白井「お、お姉様………」ガクガク 

 

初春「白井さん白井さんいいもの見せてあげますよー」 

 

白井「私はいま悲しみにくれていますの……」シクシク 

 

初春「せっかくの御坂さんの激レア照れ顔写真なのになー。白井さんは見なくていいんですねー、残念だなー」 

 

白井「早く見せてくださいまし!」シュバッ 

 

初春「はいはーい」 

 

白井「な、なんと!!!これだけで三回はいけますわ!!!」 

 

初春「そうですか、それはよかったですねー」(白井さん残念な人だなぁ) 

 

ピロリン 

 

初春「あ、メールが二通も」 

 

──────────────────── 

from:佐天さん 

sub:無題 

──────────────────── 

あのさ、ケーキお土産に買ってくから 

さっきの写真、私にもくれないかな? 

 

あ、これ御坂さんには内緒ね!(>_<) 

──────────────────── 

 

 

初春「わーいケーキ楽しみです!」 

 

 

──────────────────── 

from:御坂さん 

sub:お願いがあるんだけど 

──────────────────── 

さっき撮った写真もらえない? 

今度一緒に学舎の園でケーキ奢るので(゚o゚;) 

 

このことは佐天さんには内緒にしといてね 

───────────────────── 

 

初春「わーいまたまたケーキだぁ!」 

 

初春「いやーこれから楽しみが増えますねぇ」ニヤニヤ 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐天「写真撮影?御坂さんと?」

https://hayabusa.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1368270994/

 

インデックス「ハァ、ハァ……す、凄かったんだよ、とうま………」【とあるss/アニメss】

 

――とある喫茶店

 

 

一方通行「いきなり呼びつけてきたと思ったら開口一番それかよ」

 

上条「悪い……でもお前しかいないんだ!頼む!」

 

一方通行「落ち着け、とりあえず注文くれェさせろ」スイマセーン

 

上条「あ、あぁ…そうだよな、悪い……」

 

「お待たせいたしました、ご注文をどうぞ」

 

一方通行「ホットコーヒー一つ。お前は?」

 

上条「い、いや俺は水でいいよ」

 

一方通行「お前いくら金欠だからって喫茶店来といて『水でいい』はねェだろ」

 

上条「お金がないわけじゃないよ!?悩み事のせいで水くらいしか喉通らないつってんの!」

 

一方通行「あっそォ。ンじゃすいませン、ホットコーヒーだけで」

 

「かしこまりました、少々お待ちください」

 

一方通行「ふゥ…」

 

上条「そ、それで相談なんだけど…」

 

一方通行「だァから落ち着けってのに、ちゃンと聞いてやっからコーヒー来るまで待てっての」チッ

 

上条「うぅ……」シュン

 

一方通行「ったく……」

 

上条「……」ソワソワ

 

一方通行「そわそわしてンじゃねェようざってェ」

 

上条「う……ご、ごめん……」

 

一方通行「……そンな深刻な事なのかよ?」

 

上条「俺にとっては物凄く……」

 

一方通行「ふゥン……」

 

「お待たせいたしました、こちらホットコーヒーです」

 

一方通行「どォも」

 

「ご注文以上でよろしいでしょうか?」

 

一方通行「はい」

 

「それではごゆっくりどうぞ」

 

一方通行「さて、と」

 

上条「相談、聞いてもらえるか?」

 

一方通行「あァ……だがその前に」

 

上条「ん?」

 

一方通行「ンなにテンパった状態じゃまともに話も出来ねェだろ?おら、これでも飲ンで落ち着け」ス

 

上条「は!?いやいやそんなホットコーヒーに付属してるミルク渡されても困るから!

そんなの飲んでも落ち着かないから!何でそんないい顔しながら差し出して来てんの!?

いくら貧乏な上条さんでもそんなもの飲もうとは思いませんのことよ!?」

 

一方通行「あァ?安心しろ、こいつはコーヒーフレッシュつってミルクじゃなくて植物性油脂と乳化剤から……」

 

上条「減った減った!安心出来る要素むしろ減った!ますますそれ単品じゃ飲めないものって事じゃねぇか!?」

 

一方通行「わかったわかった、軽い冗談だっての。ほら砂糖もつけてやっから」ス

 

上条「だからいらないって!何なの『砂糖もつけてやるから』って!?全然妥協案になってないじゃん!ミルクとスティックシュガーで俺に何しろってんだ!?」

 

一方通行「ミルクじゃなくてコーヒーフレッシュだつってンだろ」チッ

 

上条「うるさいよ!てか何でお前が不機嫌になってんだ!?どうしちゃったの今日のアクセラさん!?」

 

一方通行「ふむ……」

 

上条「いや、『ふむ』じゃなくて……」ハァハァ

 

一方通行「よォやく少しはいつもの調子が戻ってきたみてェだな」ヤレヤレ

 

上条「え?」

 

一方通行「何でもねェよ、それで相談ってのは何だ?」

 

上条「一方通行……」

 

一方通行「さっさとしろよ、俺は気が短ェンだ。このコーヒー飲み終わったら帰っからな」ズズ

 

上条「……わかった、それじゃ聞いてくれ……実はインデックスの事なんだけど……」

 

一方通行「あの暴食シスターの?……そォいやお前ら正式に付き合い始めたとか言ってやがったな」

 

上条「あ、あぁ、先月からな。そういえばその報告はしてなかったっけ?まぁ、上条さんにもようやく春が来ましたよ」フ

 

一方通行「『ようやく』……『ようやく』ねェ……」ハァァ

 

上条「ん、何だその含みのある言い方?」

 

一方通行「べっつにィ?ただお前に春が来ちまったお陰でどこぞのオリジナルが荒れまくってこっちまでとばっちり喰ったのを思い出してただけですけどォ?」

 

上条「御坂の事か?何で俺に春が来たらあいつが荒れるんだ?」キョトン

 

一方通行「お前は相変わらず……いや、もう何も言わねェけどよ……

つか恋愛事の相談なら俺にすンのはお門違いだろ、力になれるとは思えねェぞ?」

 

上条「いやその、恋愛事っつーかなんつーかさ……一方通行、お前口は固いよな?」

 

一方通行「……まァ、他人の悩み事をぺらぺら吹聴する趣味はねェしそンな相手もいねェな」

 

上条「こっから先は絶対に他言無用で頼む。お前だから、話すんだ」

 

一方通行「だから本当に俺でいいのかよ?男女間の事ならもっと他に適任がいるンじゃねェか?」

 

上条「俺の知ってる中で一番口が固そうなのがお前だったからさ。聞いてくれるだけでもいいんだ、だから頼む……」

 

一方通行「……はァ……わかった、話せよ」

 

上条「サンキュ……えっとな、さっきちょっと言った通りインデックスの事でさ」

 

一方通行「おォ」

 

上条「ちょっとその、言い辛いんだけど、せ、性の不一致っつーかさ、えっと……」

 

一方通行「……はァなるほど、そォいう話か。そりゃ確かに口が軽いやつには相談し辛ェわな」

 

上条「だろ!?俺だって最初は経験豊富そうな土御門に相談しようと思ったんだよ!だけどアイツに話したらいつの間にか色んな奴に話が広まってそうだし!」

 

一方通行「気持ちはわからねェでもねェが、お前ら付き合い長ェダチなンだからもっと信用してやってもいいンじゃねェか?」

 

上条「……ちょっと前にさ、インデックスに告白したいって相談を土御門にしたんだよ」

 

一方通行「あっ(察し)」

 

上条「次の日にはイギリスにまで話が広がっててステイルが飛んできた」

 

一方通行「お、おォ」

 

上条「お前も激励に来てくれたよな、話してもないのに」

 

一方通行「……」

 

上条「お前だけじゃない、他にも色んな人が来てくれたよ……

嬉しかったし実際勇気づけられたけどさ、俺がインデックスに告白するって皆誰に聞いたんだろうね?

俺土御門にしか相談してないのにおかしいよね?一方通行、お前はどこから聞きつけたんだ?」

 

一方通行「……土御門から聞いた」

 

上条「ほら見ろ!ほら見ろ!これでも土御門を信用しろって言うのかよ!?そりゃ確かにアイツは的確なアドバイスをくれたけどさぁ!」

 

一方通行「わかったわかった、俺が悪かったよ……」

 

上条「それにその、お前に相談しようと思ったのは単に口が固そうだからってだけじゃなくて、お前ならどんな相談でも真剣に聞いてくれそうだったからさ……」

 

一方通行「……随分と買い被られたもンだな」コーヒーズズズ

 

上条「まぁお前に相談するか同じく真面目で口が固そうな御坂に相談するか結構悩んだんだけどな」

 

一方通行「ぶっ!!?」ゴフッ

 

上条「うお!?ど、どうした突然!?大丈夫か!?」

 

一方通行「ゲホッゲホッ……お、お前、オリジナルにその話はしてねェだろォな?」ゴホッ

 

上条「あ、あぁ、冷静に考えたら性の不一致なんて女の子にする話じゃないよなーって思ってさ」

 

一方通行「そ、そォか……ちょっと思い留まる方向性は間違ってる気もすっけど話してねェンならまァいいか……」ゲホゲホ

 

上条「それでだ一方通行、本題に入る前にまずこれを聞いてもらえるか?」ス

 

一方通行「あァ?何だこりゃ、iPodか?」

 

上条「そんな高級品俺が買えるわけないって。パチモンの音楽プレーヤーだよ、2000円くらいの」

 

一方通行「ふゥン……それで?」

 

上条「安物だけどボイスレコーダー機能もちゃんとついててさ、俺の悩みの種の全てがそれに録音されてる。

だから多分俺が口で説明するよりそれを聞いてもらった方がわかりやすいと思うんだ」

 

一方通行「そンな複雑な悩みなのかよ?性の不一致とか言ってやがったが……

つかお前ヤることしっかりヤってたンだな、相手シスターなのに」

 

上条「い、一生大事にするし結婚するからセーフ!セーフです!ちゃんと合意の上だし!」

 

一方通行「まァ現代なら一応将来を誓った相手となら婚前交渉してもオッケーなンだったか」

 

上条「そうそう、俺だってその辺はちゃんと調べたんだよ。

でもってそんな一生大事にしなきゃならない相手だからこその悩みなんだよこれは」

 

一方通行「確かに、十字教のシスターコマしてキズモノにしといて『性の不一致がある』と来たら結構洒落にならねェ悩みなのかもな」

 

上条「コマしてキズモノってもうちょっとマシな言い方あるよねアクセラさん?そういう言われ方すると地味に傷つくからやめて」

 

 

一方通行「ンで、これ聞きゃいいンだったか?」

 

上条「スルーですかそうですか、まぁいいですけど。とにかく早くそれ聞いて俺の悩みを知ってくれ。あ、イヤホン忘れずにな?周りに聞こえると恥ずかしいし」

 

一方通行「へェへェ」ポチ

 

 

ザーザー

 

『ね、ねぇとうま、本当に録音するの?』

 

『今更何言ってんだよインデックス、

二人の色んな事を記憶だけじゃなく記録にも残しておきたいって言った時お前も賛成してくれたじゃんか』

 

 

一方通行「………?」

 

 

『そ、そうだけど……これはその範疇外って言うか、その……は、恥ずかしいかも……』

 

『大丈夫だって、俺とお前以外誰にも聞かせたりしないからさ』

 

『で、でもぉ……』

 

 

一方通行「………(俺今モロに聞いてンだけどいいのか?)」チラッ

 

上条「ん、どうした?」

 

一方通行「いや……(いいのか……)」

 

 

『そ、その、とうまはさ、』

 

『ん?』

 

『とうまは何でそんなに録音したがるの?ふ、普通はこんな事しないんじゃ……?』

 

『……インデックス、お前の言ってることもよくわかるよ』

 

『じゃあ……』

 

上条さんもね、本当は録音じゃなくて録画がよかったよ?でもほら、うち貧乏だから。ボイスレコーダーで精一杯だから。

音声しか残せないのは本っ当に残念だけど仕方がないよね』

 

『そういう事じゃないかも!!』

 

『わ、わかってるって、ちょっと巫山戯てみただけだよ。悪い悪い』

 

『もう、こんな時に巫山戯ないで欲しいんだよ。私は真剣に聞いてるの!』

 

『……俺はさ、インデックス、お前と二人でいる時の事を何一つ、どんな些細な事だって忘れたくないんだ』

 

『とうま?』

 

『これから先ずっと一緒に暮らしてたらきっと喧嘩になる事もあると思う。

もしかしたら別れ話なんてことにまで発展するかもしれない』

 

『え、えぇ?そんなの……嫌だよ、とうま』

 

『うん、俺も嫌だ。絶対に嫌だ。だからさ、二人が今までどんな道を歩んできたのか、どんな思い出を作ってきたのか、

それを詳細に覚えてれば喧嘩したってすぐに仲直り出来るんじゃないかって思うんだ』

 

『でも、それなら私が全部覚えてるよ?完全記憶能力を甘く見ないで欲しいかも!』

 

『ハハッ、そうだな、お前ならぜーんぶちゃんと覚えてられるだろうな。

でも、お前一人が覚えてるだけじゃダメなんだ、俺が覚えてないと……記憶にズレがあるってのは悲しいからな』

 

『あ……』

 

『なんて、ちょっと大袈裟に言い過ぎたかな。まぁお前が嫌だってんならやっぱやめとくか!

冷静に考えたらこんな事記録に残しておこうなんておかしいしな!』ハハ

 

『……うぅん、いいよとうま』

 

『え、い、いいのか?』

 

『私のためなんだよね?とうまは普通の人だから、やっぱり色んな事をちょっとずつ忘れちゃって、私だけが全部覚えてて……

それで二人の気持ちがズレちゃって私が寂しい想いをすることになるかもしれないから、だからとうまは……』

 

『うーん、半分正解!』

 

『え?半分……?』

 

『おう、半分。もう半分は……何か悔しいじゃん!お前が覚えてるのに俺が忘れてるって!

お前が楽しい思い出に浸ってる時に俺ははっきり思い出せないって何か損してる気分になるじゃん!』

 

『……ぷっ、何それ、もう。私だって楽しい思い出ばっかり覚えてるわけじゃないんだよ?』

 

『そっか?俺はお前と一緒ならどんな辛いことも後々楽しい思い出になると思ってんだけどなー』

 

『と、とうま……』

 

 

 

一方通行「……おい」

 

上条「ん?」

 

一方通行「なンだこりゃ?お前ノロケを聞かせたかっただけか?死ぬか?」ギロ

 

上条「え、ちょ!?そんなキレるとこあった!?」ビクッ

 

一方通行「大有りだボケが。悩みの種が録音されてるっつーから聞いてみたら、バカップルのバカ会話が延々流れてきてンだぞ?これのどこが悩みなンだ?あァ?」

 

上条「え?あぁそっか、最初から再生してるから関係ない部分から聞いてんのか。えっと悪い、32分辺りまで早送りしてくれ、そしたら本題に入るからさ」

 

一方通行「最初から本題部分だけ録音したもンよこせよ……こンな砂糖吐きそうな会話聞かせやがって」

 

上条「そんな甘い会話してたっけか?普通に話してただけだと思うけど……」

 

一方通行「こンだけ歯の浮きそうなセリフ吐き散らしといて普通ねェ……お前らが普段からどンだけイチャついてンのかがよく分かったわクソムシが」

 

上条「クソムシ呼ばわり!?」ビクッ

 

一方通行「で、32分だったか?本当に本題に入るンだろうな?」ジロリ

 

上条「た、多分そのくらいだったはず……」アセッ

 

一方通行「つーかこれ何の録音だよ?」

 

上条「それは……まぁ聞いてたらわかるって」

 

一方通行「もォお前が口頭で悩みの詳細説明した方が早かった気がすンだがな……っと、早送りはこンなもンでいいか」ポチ

 

 

ザーザー

 

 

『ハァ、ハァ……』

 

『ん……とうま……』

 

 

一方通行「………?」

 

 

『……なぁインデックス、本当に……いいのか?』

 

『うん……いいよ、来て……とうまと、一つになりたいから……』

 

 

一方通行「……!?」ガタッ

 

上条「ど、どうした突然立ち上がって?」

 

一方通行「ど、どうしたじゃねェだろ!?お前これ……」

 

 

『ん、く………』

 

『つあ……んぅ……とうまが、入ってくる……あぁ……っ』

 

『く、はぁ……だ、大丈夫かインデックス?い、痛くないか?』

 

『ん……ちょっと、だけ……でも……』

 

『でも?』

 

『すごく、幸せ、かも……』

 

『お、おぉぅ……』

 

一方通行「おい!三下おい!」

 

上条「あー三下呼びされんの何か久々だな」ハハッ

 

一方通行「ハハッじゃねェだろォ!?お前何考えてこンなモン録音してンだよ!?ンで何考えて俺に聞かせてンだよ!!」

 

上条「お、俺だって本当は誰にも聞かせたくなかったし今滅茶苦茶恥ずかしいわ!!でもそれ最後まで聞いてくれないと多分俺の悩み伝わんねーし!!

つか性の不一致についての相談なんだからそういうの聞かされるくらい想定の範囲内だろ!?」

 

一方通行「範囲外過ぎるわボケが!!」

 

上条「と、とにかく最後まで聞いてくれ!絶対に俺の悩みが伝わるから!!」

 

一方通行「クッソ、何が悲しくてダチのハメ撮り音声なンざ聞かなきゃならねェンだ……」

 

 

『んふ……はぁ……ねぇとうま、動いても、大丈夫だよ……』

 

『え、い、いいのか?もっと慣らしてからの方がいいんじゃ……』

 

『大丈夫、だってとうま、さっきから動きたそうにしてるし、それに……』

 

『それに?』

 

『私ももっと、とうまを感じたい、かも……』

 

『………あ゛あぁぁちくしょう!!可愛いなぁお前!くそぉ!!』

 

 

一方通行「……お前ホントのホントに悩ンでンだろォな?今ンところイチャついてる声しか聞こえて来ねェぞ?まさかこォいう音声を他人に聞かせる羞恥プレイとかじゃねェよな?」

 

上条「どんなプレイ!?上条さんは極めてノーマルな性癖しか持ってませんよ!」

 

一方通行「録音してる時点でもう極めてノーマルではねェよ……それも初めてで……」

 

上条「え、初プレイは記念に何らかの形で記録に残すのが普通だって土御門が……」

 

一方通行「土御門ォォォォ!!!!」

 

 

『ハァ、ハァ……そ、それじゃゆっくり動くからな?い、痛かったら言えよ?』

 

『いいよ……ちょっとくらい痛くても、とうまなら……』

 

うぐぅ……ぬあぁもう!お前は上条さんをキュン死させるつもりですか!?』

 

 

一方通行「……」

 

上条「……(え、何かめっちゃ真顔になってる……怖い)」

 

一方通行「……」ハァァァ……

 

上条「……(すっげぇ深い溜息ついてる……)」

 

 

『んく、ふあぁ……とうまぁ……』

 

『く、ふぅっ……インデックス……』

 

『あぁっダメ、とうま、あああぁぁ!!』

 

『ご、ごめんインデックス!もう、止まらねぇ……ッ!』

 

『あぁ!あん!あっ…………』

 

『い、インデックス?』

 

『あ、アァオ……オゥイエス、オゥイエェス……オオゥッ』

 

『……インデックスさん?』

 

『シーハー!シーハー……オーイエスッカモン!フウゥゥゥッ!!』

 

『い、イン……』

 

 

『イヤー!オマイガッマイガッ!シーハー……オゥ、アイムカミン!アイムカミン!シーハー!』

 

『………』

 

『プリーズ!プリィィズ!オーイヤー!カモンカモン!!オーイエスッ!!カモンッノオオオォ!!』

 

『…………』

 

『ノウ、ノウ、アイムカミン、アイムカミン!!シーハーシー……AAAAAAAH!!!!!』

 

『……………うん』

 

『ハァ、ハァ………うぅ……す、凄かったんだよ、とうま………あれ、どうしたの?』

 

『いや………』

 

『ねぇとうま、もう少しこのまま……いいよね?』

 

『あ、はい』

 

 

プツン、ザーザー……

 

 

一方通行「……」

 

上条「……」

 

一方通行「……」

 

上条「……上条さんの言わんとしてる事、もうお分かりですね?」

 

一方通行「………」

 

上条「そう、インデックスの喘ぎ声が欧米風だったんだ……俺はどうしたらいいんだろう……」

 

一方通行「知るかボケェェェェ!!つーか最初からそう口頭で説明するだけでいいだろォが!!一々こンなモン聞かせる必要絶対なかっただろォがァァァァ!!!」

 

上条「ばっ!口頭で説明するだけじゃ臨場感伝わらないだろ!!

『インデックスの喘ぎ声が欧米風だからなんとかしたい』って最初に口で説明しても『何言ってんだこいつ?』って感じになるだろ!?」

 

一方通行「実際に聞かされても何言ってンだオマエとしか思わねェよ!!くっっっだらねェ相談持ちかけて来やがって!!アホか!?いやアホだ!!」

 

上条「く、くだらないだぁ!?取り消せよ!!お前そのインデックスのアメリカンポルノ女優ばりの気合の入った喘ぎ声で興奮するのかよ!?絶対無理だろ!?喘ぎ声っていうのは男が性的興奮を得るための重要なファクターなんだよ!!」

 

一方通行「アメリカンポルノだって日本で一定の需要はあるだろうが!!そういう喘ぎ声に興奮する奴もいンだからお前もそうなれよ!!」

 

上条「無理無理!生粋の日本人の上条さんには絶対無理だね!!奥ゆかしさの欠片もない開けっぴろげな喘ぎ声はNGです!!

てかこれもう喘ぎ声っていうか雄叫びの域だし興奮しろなんてインポッシブルだよ!お前も日本人ならわかるだろ!?侘び寂びだよ!!」

 

一方通行「わかりたくもねェ!!つーか侘び寂び絶対関係ねェ!!」

 

「いいやわかる!わかるぜ大将!!」

 

上条「だ、誰だ!?」バッ

 

一方通行「その声はまさか……ッ」

 

浜面「そう、俺だ!!」バァーン

 

上条「は、浜面ぁ!!」

 

一方通行「クッソ、まためンどくせェのが……」ハァァ

 

浜面「水臭いじゃねーかお前ら、そんな話に俺を呼ばないなんて……あ、隣いいか?」フ

 

一方通行「え、ダメですけど」

 

浜面「普通に断られた!?」

 

上条「あぁほら浜面、こっち座っていいよ」

 

浜面「おぉ、すまねぇ」

 

一方通行「チッ」

 

浜面「やめて舌打ちやめて」

 

一方通行「つかどっから湧いて出やがったお前」

 

浜面「いや、外からお前ら二人が何か話し込んでるのが見えたからつい」

 

一方通行「外から見えねェ席に案内してもらうべきだったな」ハァ

 

浜面「だから何でナチュラルに俺を省こうとすんのよ!?それより上条の大将よ、大体の話は聞かせてもらったぜ!お前の悩み、俺にはよく分かる!」

 

上条「あぁうん、聞かれちゃったらもうしょうがないけど誰にも話さないでくれよ?頼むからさ」

 

浜面「わかってるって、男の悩みを誰かれ構わず話すほど野暮じゃねぇよ」フッ

 

一方通行「相手を選べば話すって事だよなそれ」

 

浜面「揚げ足取るんじゃありません!」

 

上条「そんで浜面、俺の悩みがよくわかるって言ってたけど……」

 

一方通行「お前の彼女も欧米風に喘いだりすンのか?」

 

浜面「いや流石にそれはねーよ、滝壺は生粋の日本人だし。たださ……」

 

上条「ただ?」

 

浜面「喘がなかったんだ、滝壺……」

 

一方通行「………」

 

上条「……それはその、恥ずかしくて声を押し殺してるとかじゃなくて?」

 

浜面「ん、まぁぶっちゃけマグロってやつみたいでさ……喘ぐどころかむしろ嫌そうな顔すらする……」

 

上条「あー……」

 

一方通行「嫌そうな顔、ねェ……」

 

浜面「だからな?喘ぎ声がどれだけ大事なのかはほんとよく分かるつもりだぜ……?」

 

一方通行「……浜面よォ」

 

浜面「よせよ一方通行、同情はいらねぇって。滝壺と付き合えてるだけで俺は幸せだしな……だから今は俺のことよりも大将のことをだな」

 

一方通行「いや、言い難ェンだがそれお前が下手なだけなンじゃねェか?」

 

浜面「ごふぉぁ!!!」ブフッ

 

上条「は、浜面ぁ!!」

 

浜面「ゲホ、ゲホ……なな、何を根拠に、俺が下手だなんて言いやがるんだ!?俺が初セッ◯スを失敗しないためにどれだけ予習と努力をしたと思って……」

 

一方通行「いやだってよォ、いくら不感症だからって普通好き合ってる恋人と事に及ンでる最中に嫌そうな顔はしねェだろ。それにお前のことだからその予習だの努力だのってのも大方AV見て男優の指使い真似たとかそンなモンじゃねェのか?」

 

浜面「うぐぅ!?そ、それの何がいけねぇんだ!?加○鷹さんに突かれた女は皆喜んでるじゃねぇか!!」

 

一方通行「そりゃ相手も素人じゃねェからな。つかよりによって○藤鷹かよ、ゴールドフィンガーかよ。あンなン素人が真似しても女は痛がるだけに決まってンだろォが」

 

浜面「な、あ……だ、ダメ、なのか……で、でもゴールドフィンガーだぞ……?」

 

一方通行「お前の指はゴールドフィンガーじゃねェンだよ」

 

浜面「ぐふぅっ!!」

 

上条「浜面!?あ、一方通行!もうそんなもんにしとけ!!」

 

一方通行「なァ浜面、思い出してみろ。お前とヤッてる最中、能力追跡の女は本当にただマグロってただけか?やめろ、とか痛ェ、とか言ってなかったか?」

 

浜面「そ、そんな、こと……」

 

 

『はまづら、待って』

 

 

浜面「俺は、ただ……」

 

 

『待って、痛い、はまづら……』

 

 

浜面「ただ、滝壺に喜んでもらいたくて……」

 

 

『も、もっと優しく、普通に、して……いや……』

 

 

浜面「た、滝壺に……」

 

 

『聞いてはまづら……あぐっ、だめ、痛い……やめ……』

 

 

浜面「俺は……」

 

 

『やめて!』

 

浜面「う、うわあああああぁぁぁ!!!!」ガクガクガク

 

上条「浜面!!しっかりしろ!浜面ぁぁ!!!」

 

浜面「お、俺は何て事を、何て事をぉぉぉ!!!」

 

上条「やめろ浜面!自分を責めるな!お前は、お前は滝壺に喜んで欲しかっただけなんだろ!?」

 

浜面「だ、だけど、だけど俺はアイツの声に耳も傾けねぇで……

自分の都合のいいように勝手にアイツを勝手にマグロだと思い込んで!!あ、アイツが痛がってたの無視して!謝ってもねぇんだぞ!?」

 

上条「それだけ必死だったって事じゃねぇか!!お前の想いは間違っないし滝壺だってちゃんとわかってくれてるよ!!」

 

浜面「た、大将……」

 

一方通行「押し付けた善意は悪意となンら変わりねェ。お前の想いがどうだったかなンて関係ねェよ、事実はお前が彼女を傷付けたって事だけだろ」

 

浜面「がはああぁぁ!!!」バターン

 

上条「一方通行アァァァ!!テメェ言葉で人を殺す気かあぁぁ!!!!」

 

浜面「コヒュー、コヒュー」ガクガク

 

上条「しっかりしろ浜面!大丈夫だ!まだ、まだ挽回出来るって!!」

 

一方通行「ハァ……おい浜面ァ、お前過呼吸起こしてる暇なンざあンのか?やらなきゃいけねェ事があるンじゃねェか?」

 

浜面「……!!」ハッ

 

一方通行「自分の過ちに気付いたンだろ?だったら後悔するより償いに行くのが先なンじゃねェか?こンな所でのた打ち回ってて何か解決すンのかよ?」チッ

 

浜面「ゼェ、ゼェ……そうだよな……すまねぇ一方通行、俺はまた滝壺を傷つけるところだった」スッ

 

一方通行「いいからさっさと行けよ、お前はまだ取り返しがつくンだからよ」フン

 

浜面「ああ……!大将も、悪い!結局全然相談に乗ってやれなくて……」

 

上条「いいって、気にすんな。つーかお前の話聞いてたら心が痛くなってきたからもう早く行ってあげて」

 

浜面「じゃあ、俺行ってくるよ。ちゃんと滝壺に謝れたら今度二人に何か奢らせてくれ!」タッタッタ

 

上条「おう、期待してるぜ!……って何か地味に死亡フラグっぽいなぁ」

 

一方通行「これで能力追跡がふっつーにマグロだったら笑えるンだがな」ククク

 

上条「お前ね……」

 

一方通行「ンじゃァ浜面の悩みも解決したしそろそろお開きにすっか」ヨッコイセ

 

上条「待て待て、待て。上条さんの悩みが一切解決しておりませんが?」

 

一方通行「チッ、覚えてやがったか」

 

上条「忘れてたまるか!」

 

一方通行「で、具体的にお前はどォしてェンだよ?」

 

上条「え、どうって……」

 

一方通行「彼女の喘ぎ声が欧米風でドン引きしました、それで?お前はどうなりゃ満足するンだ?」

 

上条「そりゃー……インデックスの喘ぎ声が普通になったら、かな?」

 

一方通行「普通ねェ……冷静に考えて見ろよ、あのシスター英国出身だろ?だったら喘ぎ声が欧米風ってのはむしろ普通な事なンじゃねェか?」

 

上条「そ、そりゃそうかも知んないけど、アイツ日本語ペラペラで普段英語喋らないし、喘ぎ声だけ英語なんてやっぱり何か不自然じゃねーか?」

 

一方通行「チッ、いいかよく聞け。人間は幼少期に育った環境によって自然に修得する母語ってのがある。俺やお前にとっちゃ日本語で、あのシスターにとっちゃ多分英語がそれに当たるンだろうよ」

 

上条「あ、あぁ、それくらいは学校で習ったから知ってっけど、それが?」

 

一方通行「この母語ってやつはしぶとくてよォ、一度脳味噌に刻まれちまったらその後何年も母語を喋る機会がなくても脳内の思考は母語でされるらしいンだわ」

 

上条「へぇへぇ」

 

一方通行「つまりだ、母語以外の言語をどンだけ堪能に話せてるように見えても結局まずは脳内で母語による会話を構築してそれを翻訳して喋ってるってわけだ」

 

上条「てことはインデックスも日本語で何か喋る前にまず頭の中で英語を思い浮かべて、それを日本語訳してから喋ってるって事か?」

 

一方通行「ほとンど無意識の内にな。人間の脳ってのはそれくらいの事を一瞬で出来るようになってンだと」

 

上条「へー、すげぇんだなぁ人間って……」

 

一方通行「そう、すげェンだよ。ところがお前とヤッてる最中にあのシスターの口からは母語が出ちまったわけだ。これがどういうことかわかるか?」

 

上条「え……っと、日本語に変換出来なかった……する余裕がなかった、とか?」

 

一方通行「そォいうこったな。普段無意識下で一瞬の内にやってることすら出来なくなるほど切羽詰まった状態に追い込まれてたわけだ。つまり……」

 

上条「つ、つまり……?」

 

一方通行「脳味噌がショートして思わず母語が飛び出ちまうくらいお前とのセッ◯スが良かったって事になる」

 

上条「おぉ!!」

 

一方通行「よかったなァ、自信持っていいぜ?性の不一致どころか相性最高って事なンだからよォ」

 

上条「そっか、そんなに感じてくれてたのかインデックス……」ムクムク

 

一方通行「よし!そンじゃァこれで解決だな!俺もう帰ンぞ!」

 

上条「あぁ!ありがとう!お陰で自信が持てた……って待て待て待てぇ!!良く考えたら何も解決してないじゃん!!」

 

一方通行「チィッ!気付いたか!」チッ

 

上条「適当に持ち上げて煙に巻こうたってそうは行かねーぞ!インデックスの喘ぎ声をどうにかする案をちゃんと出してくれよ!!」

 

一方通行「あァーだからよォ、お前が手加減してわざと下手なヤり方すりゃァ余裕が出来て日本語で喘ぐンじゃねェか?」

 

上条「やだよそんな手抜きすんの!?」

 

一方通行「つか、お前の方から歩み寄る気はねェのか?」

 

上条「え?」

 

一方通行「さっきも言ったけどよォ、母語ってのは幼少期に脳味噌に刷り込まれるモンだ。それを矯正して出てこねェようにするのがどンだけ大変でストレスになるかくれェ想像に難くねェだろ?そンな苦労をオマエはさせてェのかよ、恋人に?」

 

上条「うぐ……」

 

一方通行「一番手っ取り早ェのはお前が欧米風の喘ぎ声に慣れて興奮出来るようになるこった。違うか?」

 

上条「違わない、けど……」

 

一方通行「けど何だよ?お前アイツにどンな告白したか忘れちまったのか?」

 

上条「へ?」

 

一方通行「『お前の全てを一生愛す』とかなンとか言ったんだろ? 欧米風の喘ぎ声もアイツの一部なンじゃねェのか?だったら……」

 

上条「いや、ちょ……はぁ!?ちょっと待て!何でお前が俺の告白内容知ってんの!?」

 

一方通行「あ、土御門に聞いた」

 

上条「土御門おぉぉぉぉぉ!!!!!いや待て何で土御門は俺の告白内容知ってんだよ!?そこまでは喋ってねぇよ!!」

 

一方通行「ンな事よりだ、お前は自分で言ったことすら守れねェのか?喘ぎ声一つ受け入れる度量すらねェのかよ?」

 

上条「く、くそう、何か色々と釈然としねぇ……しねぇけど……」

 

一方通行「あン?」

 

上条「……お陰で目が覚めたよ一方通行……そうだよ、俺はアイツの外見や声だけに惹かれたわけじゃないんだ」

 

一方通行「ハッ、どォやら思い出したみてェだな、最初の気持ちってやつを」

 

上条「あぁ……あぁ!例えインデックスがアラスカの大地を思わせるような力強い喘ぎ声を上げたとしても、それでアイツの優しさが、強さが、暖かさが陰るような事は一切ないんだ……

アイツの本質を喘ぎ声一つで見失ったりしてたまるか!!」

 

一方通行(今の今まで見失いまくってた気がすっけどまァいいか……あ、コーヒー冷えてら)ズズ

 

上条「サンキュー、一方通行……俺、行ってくるよ……インデックスのところに」

 

一方通行「あァ、行って来い」

 

上条「まず謝って……それで正直に俺がどう思ってるかを話そうと思うんだ。もう俺一人で抱え込んだりしねぇし、アイツ一人に押し付けたりもしねぇよ。

辛いことも、楽しいことも、二人で分かち合えるような関係を作るんだ……」

 

一方通行「あァうン、なンか俺に相談した意味なくねェ?」

 

上条「それじゃ一方通行、またな!お前にも早く春が来るといいな!」ダッ

 

一方通行「余計なお世話だよクソッタレがァァァ!!!!」ガタン

 

一方通行「ハァ、ハァ………あァクソ………」ハァハァ

 

一方通行「……帰っか……本当に下らねェ時間だった……」

 

「あーストップストップ、ちょっと待つじゃん?」

 

一方通行「あァ?……ンだ黄泉川じゃねェか、こンなとこで何やってンだ?サボリか?」

 

黄泉川「いやいや何やってるはこっちのセリフじゃん?お前自分が何やってたか覚えてないじゃん?」

 

一方通行「はァ?何言って……」

 

黄泉川「ちょっと前にこの喫茶店で、大声で猥談してる馬鹿がいるって通報受けたじゃん」

 

一方通行「ふァ!?」

 

黄泉川「個人的にはそういう事に興味なさそうなお前がそういう話をしてたっていうのは安心したけど、流石にまだ明るい内から喫茶店中に響き渡るような大声で猥談するのはまずいじゃん?というわけでちょっと警備員の詰め所まで……」

 

一方通行「ま、ちょっ、待ちやがれ!俺は悪くねェンだって!は、話を聞け!聞いてくれェ!!」

 

黄泉川「だから話なら詰め所で聞いてやるじゃん?ほら来い!これ以上恥の上塗りはやめるじゃん!」ガシッ

 

一方通行「だから違ェンだっての!俺はただ相談に……は、離せェェェ!!!ちっきしょォ覚えてろよ三下ァ!!あと浜面ァァァ!!!」ズルズル

 

*********

 

上条「ただいま、インデックス」

 

インデックス「おかえりとうま!見て見て!今日特売ですっごく安くお肉が買えたんだよ!」ジャーン

 

上条「何だと!でかしたインデックス!」

 

インデックス「うん!一緒に美味しい晩御飯つくろうね!」ニコッ

 

上条「インデックス……くっ」

 

インデックス「どうしたのとうま?」

 

上条(くそ、俺は今からこの笑顔を曇らせることになるのか……やっぱりまた今度に……)

 

インデックス「大丈夫?なんだかとうま、凄くつらそうな顔してるかも……」

 

上条(いやダメだ!一人で抱え込むのはもうやめるんだ!何でもぶつけ合える関係を築くって決めたんだ!)グッ

 

上条「インデックス!」ガシ

 

インデックス「わわ、な、何?どうしたの突然?」

 

上条「インデックス!大切な話があるんだ、聞いてくれ!」

 

インデックス「え?う、うん」

 

上条「これから言うことでお前を傷つけるかも知れない、ひょっとしたら俺と別れたくなるかもしれない。

でも、それでも俺達の今後のためにも!これは伝えておかなきゃいけない事だと思うから……」

 

インデックス「………」

 

上条「インデックス……実は俺、俺、お前の……」

 

インデックス「待ってとうま!それ……もしかして、私の声の事?」

 

上条「……え?」

 

インデックス「だ、だから……その、この前シた時の、私の声が変だったっていう話じゃないの?」

 

上条「え?え?」

 

インデックス「も、もしかして違った……?」カァー

 

上条「い、いや、その、どうして……」

 

インデックス「どうしてそう思うのかって?だってとうま、あの時途中から何だか真顔になってたし、終わった後は他人行儀になってたし……」

 

上条「う……そんなに態度に出てたか……」

 

インデックス「そ、それでもしかしたら私に何か変なところがあったんじゃないかって思って、は、恥ずかしかったけど、こもえに相談してみたんだよ、そしたら……」

 

『シスターちゃん、それはきっと文化の違いに根差す問題です。シスターちゃんは英語圏の出身ですから、きっと自分でも気付かない内に英語で洋物AVのような喘ぎ声をあげていたんだと思うのです。

生粋の日本人である上条ちゃんはそれが受け付けなかったんでしょうねー』

 

 

インデックス「……って」

 

上条「小萌先生ストレートすぎぃ!!!」

 

インデックス「ど、どうなのとうま!わ、私やっぱりそんな変な声上げてたの!?とうまはそれが嫌だったの!?」

 

上条「まぁぶっちゃけ……うん……」

 

インデックス「うぅぅぅ……」カァー

 

上条「で、でもなインデックス!俺気付いたんだよ!そんなところも含めて俺の好きなインデックスなんだって!だ、だからそんな気にしなくてもさ、」

 

インデックス「わ、私は!私はとうまに私の全部を好きになってもらいたいんだもん!」

 

上条「うぐぅ!!」ズキューン

 

インデックス「だ、だから私、頑張るんだよ!頑張って、とうまに好きになってもらえるような声を出すから……」

 

上条「インデックス……」

 

インデックス「だから、だからその……嫌いに、ならないで、ね?」ウルウル

 

上条「ば、馬鹿野郎!嫌いになんてなるわけじゃいだろ!!俺の方こそ、お前をそんなに追い詰めてたなんて知らなくて……ごめん!!」

 

インデックス「と、とうまのせいじゃないかも!私がそんな変な声を出さなければ……」

 

上条「違う!俺が最初からお前の全部を受け入れられる度量があればよかったんだ!そうすれば……」

 

インデックス「いや私が……」

 

上条「いやいや俺が……」

 

インデックス「……」

 

上条「……」

 

インデックス「……ぷっ、ふふふ」プルプル

 

上条「ふふ、はははっ!」

 

インデックス「二人とも悪かったんだよね、とうま」クスクス

 

上条「そうだな、俺達二人ともお互いの事をよく知らなかったんだ」ハハッ

 

インデックス「ねぇとうま……私もっと、とうまの色んな事知りたい」

 

上条「俺もだよ、お前の事、全部知っておきたい」

 

インデックス「とうま……」ギュ

 

上条「インデックス……」ギュー

 

 

一方通行「ちィーッすお届け物でェーっす!」ガラガラッ

 

 

インデックス「ふぇ!!?」ビクッ

 

上条「あ、一方通行!?お前どこから!?」

 

一方通行「窓からっすけどォ!?それより上条さァン!忘れモンですよこれェ!」ヒュッ

 

上条「っと、あ、これ!?」パシッ

 

インデックス「なになに?」ハテ

 

一方通行「ハメ撮り音声なンて大切なモン喫茶店に忘れていくとかねェっすわ上条さァン!誰にも聞かせねェとか約束してンだからもっと大切にしねェと!なァ!?」

 

上条「ば!馬鹿お前!!シィー!!」

 

インデックス「とうま……?」ユラァ

 

上条「ひっ!?い、インデックス……?」

 

インデックス「とうま、それこの前録音したやつだよねぇ?喫茶店に忘れたってどういうこと?どうしてあくせられーたがそれを持ってて、内容まで知ってるのかな?」コオォォ

 

上条「お、落ち着けインデックス!これには深いワケがだな……」

 

一方通行「いやァ流石の俺も彼女とのハメ撮りの録音を聞いてくれって頭下げられたのは初めてだったわァ!上条さンマジパねェっすわァ!!」

 

インデックス「……」ビキィッ

 

上条「一方通行ァァァ!!!お前俺に何の恨みがあんだよおおお!!!?」

 

一方通行「るっせェンだよこのド三下がァァァ!!!オマエに無実の罪(公然猥褻及び迷惑位防止条例違反)でしょっ引かれた俺の気持ちがわかンのかよォォォォ!!!」

 

インデックス「とーうーまぁー………?」ビキビキビキィ

 

上条「ヒィィィィィ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいいぃぃぃ!!!!」

 

一方通行「ンじゃ俺帰るンでェ!後は二人で仲良くどうぞォ!!!」バッ

 

上条「テメェェェェ!!!!100万回生まれ変わっても恨んでやるからなぁぁぁぁぁ!!!!」

 

インデックス「とうまぁぁぁぁぁぁ!!!!」キシャァァァ!!

 

上条「ぎゃああああ!!不幸だああぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

上条「相談に乗ってくれ!」 一方通行「はァ?」

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