六花「邪王心眼こそ最強!戦う前からこの結果は見えていた」【中二病でも恋がしたい!ss/アニメss】
勇太「え?人狼ゲーム?」
勇太「なんだよ、人狼ゲームって?」
六花「この世界を掌握しようとする悪の組織とそれに対抗すべく叡智の・・・」
勇太「普通に説明しろ」
六花「あうぅ~、勇太、痛いぃ」
凸守「私、知ってるデス!人狼ゲームやった事あるデス!」
勇太「マジか!」
凸守「でも、この人数では出来ませんデスね~」
六花「そう、このヒューマンウルフゲームは最低でも7人は必要!」
勇太「7人も!?・・・俺達と、くみん先輩と丹生谷、一色と・・・あと1人か」
六花「勇太、実はもうすでに呼んである」
凸守「流石マスター!!一体何手先を読んでるんデスか!?」
勇太「いや、人数合わせで呼んだだけだろーが」
七宮「にーはっはっは!お困りのようだね、邪王心眼!!」
勇太「って、呼んだのは七宮かよ!?お前、最近見ないと思ったら!」
七宮「私の活動拠点で新しい天使を見つけてね~」
勇太「学校の部活で後輩が入ったのか?」
七宮「にははー、まぁそんなところだねー」
六花「さぁ、これで準備は万端!」
勇太「全員揃ったけど、どうするんだ?」
一色「よー、何が始まるってんだ?」
勇太「人狼ゲームだってさ」
くみん「あ、私知ってるよ~、毎晩村人にあんな事やこんな事を」
勇太「どんなゲームですか!」
丹生谷「私も大体は知ってるけど、なんで急に?」
六花「それは、管理局に捕虜として囚われた時、いかに虚偽の情報と真実を交渉というテーブルに・・・」
勇太「だから普通に説明しろ」
六花「あうっ、みんなで遊びたかった・・・」
丹生谷「ま、そういう事なら、みんなでやりましょ?結構楽しいのよ、このゲーム」
凸守「ふん、偽サマーごとき、この私が初日で吊るし上げるデス!!」
丹生谷「アンタねぇ・・・」
一色「俺、ルールあんまりわかんないんだけど」
勇太「俺もサッパリだ、六花、ルール説明してくれ」
六花「まかせて。基本的なルールは村人側と人狼側に分かれて戦う。村人側は人間に紛れている人狼を探して人狼を殲滅できれば勝利。人狼側は村人を人狼の人数以下にできれば勝利。因みに全員どの役職かわからない状態だけど、人狼側だけ仲間が誰かわかっている。
ゲームの進行は「昼の話し合い」「夕方の投票」「夜の行動」「朝の出来事」の4パートで構成されている。勝負が決まるまでこれが繰り返される。ルールは大体こんな感じ。あとは役職が細かく設定されているけど、今回は簡単な役職のみでゲームを進める」
勇太「なるほど、あとは実際にやってみながら覚えるとするか」
一色「なかなか面白そうじゃねーか!」
勇太「そういや、七宮はこういうゲームとかやるのか?」
七宮「にはは、私、こう見えて人狼ゲームは3段だよ!?」
勇太「段位とかあったのか!?」
六花「さすが魔法魔王少女!だが邪王心眼こそ最強!私は10段免許皆伝!」
勇太「張り合うな」
六花「あうっ」
凸守「それでは、早速始めるデス!」
六花「今回の役職は村人側5人、その内占い師1人、霊能者1人、狩人1人、狂人1人となっている。人狼側は2人」
一色「占い師と霊能者、狩人、狂人ってどんな役職なんだ?」
凸守「占い師は毎晩1人だけ占って、人狼か村人か知る事が出来るデス!」
七宮「霊能者は死んだ人の役職がわかるんだよね?」
くみん「狩人は毎晩1人を人狼の襲撃から守ってあげるんだよ~、だから私はぐっすり寝れるん・・・」
勇太「くみん先輩、寝ないでください」
六花「そして今回のゲームの勝敗を左右すると言っても過言ではない『狂人』。こいつは村人側ではなく人狼側の味方をする人間」
丹生谷「人狼も狂人もお互い誰かわからないけど、狂人の動き次第で大きな混乱が生まれて人狼側の有利になるのよ」
勇太「なるほど・・・」
一色「よし、大体覚えたぞ!」
六花「では、この役職カードを配る」
勇太「さて、俺の役職はっと」
凸守「ふふふ、邪王心眼のサーバントには相応しい役職デス」
六花「よし、全員の役職が決まった所で昼の話し合いスタート!」
勇太「・・・」
七宮「にはは、私は占い師だったから、初日の吊りはやめてほしいっていうか、狩人さん守ってほしいな」
丹生谷「ちょ、何言ってるのよ私が占い師よ!」
凸守「おぉ!対抗把握デス!」
勇太「な、何がどうなってるんだ?」
六花「勇太、これは闇の駆け引き。恐らくどちらかが狂人」
勇太「なっ!?」
くみん「狂人は村人側を混乱させる為に占い師を名乗って、本当の占い師を信じさせないようにしてるの~」
勇太「なるほど・・・つまり、2人とも処刑してしまっては村人側が不利になってしまうから、人狼の戦術としては上等手段という事か・・・でも、狩人が守ると考えると、人狼側も成功率半々ってとこか」
丹生谷「と、とりあえず最初に吊る人を決めないと」
七宮「そうだね、とりあえず私たちはグレーだし一旦保留だね」
一色「え?なんでみんなこっち見てるの?」
くみん「ごめんね~、初日占い無しだから、私たちの為に吊られてね」
一色「はい!くみん先輩の為なら、この命すぐにお渡しします!」
勇太「いいのかそれで!?」
一色・・・処刑により死亡
~2日目の朝~
六花「昨日の夜、人狼の襲撃に遭ったのは森サマー」
丹生谷「森サマー言うな!」
六花「昼の話し合いスタート!」
丹生谷「無視するなぁ!」
七宮「にはは、まさか人狼がグレーを噛んでくるなんて思わなかったよ・・・でも残り2人を噛むとなると2/1で狩人守りだし、敢えてグレーも納得はいくね・・・とりあえず昨日の占い結果だと、くみん先輩は村人だったよ」
くみん「そうだよ~、因みに私は霊能者で森サマちゃんは村人だったよ、狂人の可能性もあるけどね」
凸守「待つデス!私が霊能者デス!」
勇太「凸守!?」
六花「そして私の霊能では偽サマーは人狼と出たデス!つまり、魔法少女が占ったくみんは狂人!まさか狂人が占い師をcoしないとは意外だったデス!」
くみん「えぇ~」
六花「これで人狼側は確定した!」
勇太「何?どういう事だ」
六花「実は私は用心棒!七宮が占い師でくみんが狂人、凸守が霊能者で勇太が最後の人狼!」
勇太「待て!待て!俺が用心棒だ!」
六花「今更何を言おうと無駄!さぁ昼の話し合いの時間もあと少し!投票に入る!」
七宮「みんな、まずは確定から吊るよ!くみん先輩も!せーの」
凸守「な、なんでデスか・・・」
七宮「霊能者はくみん先輩だからだよ」
凸守「なぜわかったデス・・・」
凸守・・・処刑により死亡
~3日目の朝~
六花「昨日の夜、襲撃は無かった、では昼の話し合いスタート」
くみん「狩人が守ったんだ」
勇太「ふふふ、邪王心眼よ!!なぜこのダークフレイムマスターを襲撃出来なかった教えてやろう」
六花「!!」
勇太「それは俺が占い師だからだ!」
六花「そ、そんなはずは無い!魔法少女が勘で言っていたなんて」
勇太「アイコンタクトだ」
六花「え?」
勇太「まー昔から捕らえられた時のためにとか言って、アイコンタクトで会話とかしてたし」
六花「ず、するい!勇太は!!そんな事私には・・・」
勇太「六花の事が1番良く知ってるから、ここまでうまく行ったんだぞ」
六花「ふぇっ?」
勇太「それに、実は人狼知ってたんだ」
六花「えぇ!!?」
勇太「勝負は戦う前に決まってるんだぞ」
六花「ゆ、勇太」
勇太「え?ちょ、近!」
くみん「おぉ~、大胆」
ピピピ、ピピピ
勇太「り、六花?携帯鳴ってるけど」
六花「勇太、このアラームが何を意味するかわかる?」
勇太「え?なんのアラームなんだ?」
六花「投票終了のアラーム」
勇太「・・・は?」
六花「このアラームが鳴ったという事は投票時間が終了した事を意味する。この時点で吊る人間を投票していないという事はゲームの続行が不能という事、すなわち全員が死亡し引き分けとなる!!」
勇太「はああああ!?聞いてないぞ!」
くみん「あらら、やられたね~」
七宮「に~はっはっは、流石は邪王心眼!!簡単には勝たせてくれないね」
勇太「いやいや、今のは明らかに俺たちの勝ちだろ?」
六花「でも投票はしていない」
勇太「うっ」
六花「それよりもアイコンタクトなんて反則。罰としてこの人狼アプリをダウンロードする事!」
勇太「はいはい、別に言ってくれればすぐダウンロードしたのに」
丹生谷「お熱いとこ悪いけど、もう喋ってもいいかしら?」
凸守「マスター!!まさか時間切れを狙っていたとは、一体何手先を読んでいるデスか?」
勇太「割と行き当たりばったりみたいだったぞ」
六花「勇太!」
勇太「いてっ」
六花「邪王心眼こそ最強!戦う前からこの結果は見えていた」
勇太「そうですか、アプリダウンロード終わったぞ」
六花「そしたら、アカウント登録して、そっちが名前、そっちが・・・」
勇太「こうか?・・・」
丹生谷「結局、言うのが恥ずかしくて勝ったらダウンロードしてもらうつもりだったのね」
くみん「私もアプリ入れてみよ~」
一色「くみん先輩がするなら僕もダウンロードします!」
七宮「にはは、みんなダウンロードして2回戦目、やるよ~!」
凸守「ふん、偽サマーごとき初日で吊るデス!」
偽サマー「アンタねぇ・・・」
終
元スレ
勇太「え?人狼ゲーム?」
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