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佐天「月曜日! 楽しみだね!」 初春「……はいっ!」【とあるss/アニメss】

 

佐天「な、なんかスゴい能力目覚めちゃった!」 

 

初春「え!? ホントですか!?」 

 

佐天「月曜日が来ない能力だって!」 

 

初春「月曜日が……来ない?」 

 

佐天「うん! 月曜日が来ないらしいよ!」 

 

初春「よ、良かったですね。 佐天さん」 

 

佐天「あれ、何か反応薄いね」 

 

初春「何か凄さがあんまり理解できなくて……」 

 

佐天「ふむふむ…それじゃあ実際にその凄さを体感して見よー! ってことで遊園地にレッツゴー!」 

 

初春「わぁっ!? ま、待ってくださいよ! 佐天さん! そんな急に!」

 

 

佐天「さてさてやって来ました遊園地! たっぷり遊んで行こうね! 初春!」 

 

初春「は、はい!」 

 

─── 

── 

─ 

 

佐天「まずはジェットコースター!」 

 

初春「キャーーーーー!!!」ゴォォ 

 

─── 

── 

─ 

 

佐天「お化け屋敷ィ……」 

 

初春「さ、佐天さぁん………」プルプル 

 

─── 

── 

─ 

 

佐天「売店でお昼ごはん食べて……」 

 

初春「美味しいですね!」モグモグ 

 

─── 

── 

─ 

 

佐天「観覧車も乗っちゃおう!」 

 

初春「景色がきれいですねえ……」 

 

─── 

── 

 

佐天「そうやって夢中になってたら……」 

 

佐天「あっという間に夕方です!」 

 

 

まもなくー閉園時間ですー 

 

 

初春「はぁぁぁ……楽しかったですねぇ」 

 

佐天「よーし、帰ろっか!」 

 

初春「はい! 明日は学校で早いですし!」 

 

佐天「ちょっとちょっと初春ー、私の能力忘れてなーい?」 

 

初春「えっ? えーっと……」 

 

佐天「月曜日が来ない能力!」 

 

初春「あ、そうでしたね……」 

 

佐天「その能力の凄さを分かってもらわないと! 遊園地はただの時間潰し! ここからが本番だよ!」

 

佐天「てなわけで今日は私の家に泊まっていくがいい!」 

 

初春「は、はいっ! お邪魔します!」 

 

─── 

── 

─ 

 

佐天「たっだいまー!」ガチャッ 

 

初春「お、お邪魔します!」 

 

佐天「そうだ初春ー、夜ごはんは何がいい? ご希望があればどうぞー?」 

 

初春「え? いいんですか?」 

 

佐天「うん、大丈夫だよー! 私こう見えて料理は意外と得意なんだー」 

 

初春「じゃ、じゃあハンバーグ……」 

 

佐天「プッ! クスクス……ハンバーグって……初春はお子さまだなあ」 

 

初春「わ、笑わないでくださいよ!」 

 

佐天「アハハハ! ごめんごめん! それじゃあ美味しいハンバーグを作りますよっと」

 

─── 

── 

─ 

 

初春「…………」モグモグ 

 

佐天「どう?」 

 

初春「お、美味しいです! 美味しいですよ佐天さん!」モグモグモグモグ 

 

佐天「ハハハッ、そりゃあ良かった」 

 

初春「このハンバーグのデミグラスソースが……いい味出してます……! 」 

 

初春「お見事です! 佐天さん!」 

 

佐天「へへぇー、ありがとうございますー!」 

 

初春「いや、ホントに美味しいですよ……」モグモグ 

 

佐天「えへへ、そんなに誉めてもらえると作ったかいがあったよ!」 

 

佐天「私もたーべよっと!」モグモグ

 

─── 

── 

─ 

 

初春「サッパリしました……」ホカホカ 

 

佐天「あっ、上がった? 初春」 

 

初春「はい、いい湯加減でした!」 

 

佐天「それなら良かった、ポカリあるから飲む?」 

 

初春「ありがとうございます」ゴクゴク 

 

佐天「さて、今は……21時半か、もう少しだね」 

 

佐天「初春、ゲームでもしようよ! この間やってたマリパの続きやろ!」 

 

初春「あっ、いいですね! やりましょうやりましょう!」 

 

 

あっ、そっか……佐天さんの方がスターが…… 

 

ハハハー追い付いてみろ初春ー 

 

ま、負けません!! 

 

 

キャッキャッ ワイワイ

 

─── 

── 

─ 

 

佐天「ふふふー、私の勝ちだね!」 

 

初春「そ、そんなぁ……あそこでチャンスマスだなんて……」 

 

佐天「運も実力のうち! だね」 

 

初春「トホホ……」 

 

佐天「時間は……うん、23時半! 2時間近くマリパやっちゃったね!」 

 

初春「こういうのは夢中になると時間が経つのが早いですよねえ」 

 

佐天「だよね~」 

 

佐天「さて、そろそろお布団の用意しよっか」 

 

初春「手伝います!」 

 

佐天「サンキュー、初春」

 

─── 

── 

─ 

 

佐天「お布団用意完了! 時間は23時55分! いよいよ能力を使うときが来た!」 

 

初春「月曜日が来ない能力……」 

 

初春「いったいどういう仕組みなんです……?」 

 

佐天「簡単に言っちゃえば……地球上にいるあらゆる生命体や物質を無理矢理日曜日に引き戻すんだよ」 

 

佐天「要するに……地球全体がタイムリープするってことかな」 

 

初春「ち、地球がタイムリープって……規模がでかすぎます……」 

 

初春「佐天さん……それはもう……レベル5並みじゃ……」 

 

初春「そういえば佐天さんの能力レベルって……」 

 

佐天「ああ、言ってなかったっけ」 

 

佐天「レベル4だよ、レベル4」 

 

初春「レベル4……私的にはレベル5に入っててもおかしくないんですけど……」 

 

佐天「特に戦闘に役に立つわけでもないし……それでいて人助けができるわけでもないしねえ」 

 

佐天「いくら規模が大きくてもレベル5には少し届かなかったって感じなのかなー」 

 

初春「な、なるほど……」

 

初春「あの、佐天さん……」 

 

佐天「んー?」 

 

初春「何か私……怖くなってきました」 

 

初春「理由はよく分からないんですけど……何とも言えない恐怖感が……」 

 

佐天「じ、実は私も……」 

 

佐天「上手く行くのかなあって……」 

 

初春「なら止めた方がいいんじゃ……」 

 

佐天「いや、ここで怯えてたら一生この能力が無駄になっちゃう」 

 

佐天「せっかく目覚めた待望の能力、無駄にはしたくない……目覚めたなら使わないと」 

 

初春「そうですけど……」

 

 

佐天「あと一分……」 

 

初春「佐手さん……記憶は?」 

 

初春「皆の記憶はどうなるんです?」 

 

初春「目が覚めたら月曜日じゃなくて日曜日だったら、皆パニックになるんじゃないですか?」 

 

佐天「その点は問題ないよ、記憶は私が許可した人間しか記憶は受け継がれない事になってるから」 

 

佐天「私と初春は日曜日に戻ったことを覚えてるけど……他の皆は今日の朝みたいに、いつも通り日曜日を迎えるだけ」 

 

佐天「そこらへんは心配ないよ」 

 

初春「な、ならいいんですけど……」 

 

佐天「うん、残り十秒ってところだね……それじゃあ行くよ! 初春!」 

 

初春「は、はい!」ギュッ

 

10! 

 

9! 

 

8! 

 

7! 

 

6! 

 

5! 

 

4! 

 

3! 

 

2! 

 

1! 

 

佐天「月曜日が!! 来ない能力!!」 

 

───── 

──── 

─── 

── 

 

 

チュンチュン……… 

 

 

佐天「…………ん」ムクリ 

 

佐天「……………」チラッ 

 

初春「………zzz」 

 

佐天「…………うい……はる?」 

 

佐天「……………………」 

 

佐天「今日何曜日!?」ガバッ 

 

佐天「っ!」ダッ 

 

佐天「テレビテレビ!」ポチッ 

 

アナウンサー「今日のお天気は快晴! せっかくの日曜日! 皆様お出掛けしてはいかがでしょうか!」 

 

佐天「に、日曜日だ……」 

 

佐天「月曜日じゃない……」

 

 

佐天「初春! 初春!」ユサユサ 

 

初春「むにゃ……んん……何ですかぁ……」ゴシゴシ 

 

佐天「起きて! 起きてよ初春!」 

 

初春「あれ? 佐天さん……? おはようござ……」 

 

初春「わっ! 佐天さん!?」ガバッ 

 

佐天「初春! 今日は何曜日!?」 

 

初春「え? 昨日日曜日だったから今日は月曜日………………」 

 

佐天「あれ見て! あれ!」 

 

初春「ふぇ……?」チラッ 

 

アナウンサー2「少し訂正を、日曜日なのでお出掛け日和なのは確かなんですが、少し花粉が……」 

 

初春「…………日曜日」 

 

初春「あっ」

 

初春「そ、そうだ……確か佐天さんが能力を使って……!」 

 

佐天「そうだよ初春! 私の能力!上手くいったんだよ!」 

 

初春「や、やりましたね! 佐天さん!」ギュッ 

 

佐天「う、初春……」 

 

初春「これで……佐天さんもやっと……能力者に……」 

 

初春「本当に……おめでどう……ございます……」グスッ 

 

佐天「初春……」グスッ 

 

佐天「ありがとう……」ギュッ 

 

佐天「ありがとう……初春……」

 

─── 

── 

─ 

 

佐天「よーし! 昨日は遊園地に行ったし……今日はショッピングに行こうか!」 

 

初春「あの、佐天さん」 

 

佐天「んー?」 

 

初春「えっと……佐天さんの能力が目覚めたのは本当に嬉しいんですけど……」 

 

初春「そのやっぱりずーっと日曜日って訳にもいかないって言うか……」 

 

初春「学業も大切って言うか……えっと……」 

 

佐天「………フフッ」 

 

初春「佐天さん?」 

 

佐天「その点に関しては問題ないよ、今日は能力を使わないで普通に月曜日を迎えようと思うからさ」 

 

初春「佐天さん……でもいいんですか?」 

 

佐天「うん、いいのいいの……そんな初春を拘束し続ける真似私はしたくないし」 

 

佐天「何より……学校も楽しいからね! ずっと行かないなんて勿体ないよ!」 

 

初春「佐天さん! 偉い! 偉いです!」 

 

佐天「いやー、それほどでも……」

 

─── 

── 

─ 

 

佐天「荷物持った? 初春!」 

 

初春「はいっ!」 

 

佐天「それじゃあ初春の家に先によって……その荷物を置いて……」 

 

佐天「延長した日曜日! 楽しみますか!」 

 

初春「はい! そうですね!」 

 

佐天「それじゃあしゅっぱーっつ!」 

 

初春「おーーーー!」 

 

 

 

 

佐天(そりゃ日曜日が無限に続けばいいとか思っちゃうけどさ) 

 

佐天(ずーっとお休みだと……やっぱりつまらないよね) 

 

佐天(これからは月曜日のいいところ、たくさん見つけられたらいいな……)

 

 

佐天(いや、きっと見つけられる……) 

 

 

佐天(初春……いや、親友が隣にいてくれればきっと!) 

 

 

佐天(月曜日は素晴らしい日になる!) 

 

 

佐天「初春!」 

 

 

初春「何ですか?」 

 

 

佐天「月曜日! 楽しみだね!」 

 

 

初春「……はいっ!」ニコッ 

 

 

 

佐天(まあ……宿題が間に合わない時には……使わせてもらおうかな……えへへ)

 

 

 

おまけ

 

 

「ハア……ハア……!」 

 

 

「誰か……誰かいないのかよ!」 

 

 

「おい! 誰か! 誰か!!」 

 

 

「ちくしょう……! 何で……何でこんな事になっちまったんだ……」 

 

 

「俺が……俺が何をしたって言うんだよ……!」 

 

「誰かぁ……誰かいないのかよぉ……」 

 

 

「誰でもいいんだ……誰か……誰か……」 

 

 

「………………………………誰か」 

 

 

不幸だ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

佐天「月曜日が来ない能力!」

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