アニメssリーディングパーク

おすすめSSを当ブログで再編集して読みやすく紹介! 引用・リンクフリーです

美琴「同棲するんだから、なんとかするわよ!」 上条「いや、しかし…まだ学生だし」【とあるss/アニメss】

 

美琴「ちょ、ちょっとアンタ!」

上条「これはアレだ。うん。 不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

美琴「ちょっと待ちなさいよ!」

上条「ぐわぁぁぁ!街中でビリビリすんな!!!」

美琴「アンタが人の顔みるなり逃げるからでしょ!!」

上条「上条さんはスーパーの特売にいかなきゃならないのですよ?」

美琴「逃げんなぁぁぁぁ!」

…… 

上条「で、なんなんだ?」

美琴「……」

上条「…御坂さん?」

美琴「…と……し……さ…」

上条「?」

美琴「わ、私とけ、け、結婚しなさい!」

上条「!?、はぁ?いまなんと?」

美琴「2回もいわせんなぁ!」ズドーン

上条「ふぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



上条「いきなりなんなんだ?」

美琴「どうせアンタ断る理由もないんでしょ」

上条「(当たっているだけにつらい)」

美琴「なんか言いなさいよ!」

上条「いや、しかし…まだ学生だし」

美琴「いいじゃない。籍いれなきゃ。卒業したらちゃんといれればいいのよ」


上条「そうはいいますけどね、この貧乏学生になにができると…」

美琴「大丈夫よ。どうせ同棲するんだから。なんとかするわよ」

上条「いやしかし…(…親に相談してもしょうがないだろしな…)」

美琴「一応言っとくけど、親の許可はもらってあるわよ」

上条「(…とうとうなにも言えなくなった…)」


……

上条「(…ま、なんとかなるだろ…美琴と暮らすのも悪くないか…) …わかったよ、御坂」

美琴「…冗談じゃないでしょうね?」

上条「大丈夫だ。安心しろ」

美琴「……ありがとう!」

上条「(なんか素直だな…)」




上条「さーて、あのシスターを英国に返送しなきゃ(やっと少しはマシな生活を遅れるぜ)」

ガチャ

上条「ただいまー」

イン「とうまー遅かったんだよ。もうお腹ペコペコなんだよ」

上条「そうかそうか。じゃぁ最後の晩飯をつくってやるか」

イン「私ころされちゃったりするの?」


上条「そんな事はしないさ。ただ、おまえを明日英国に返送する」

イン「そんな、とうま、やだよ…」

上条「はっはっは。せいぜい残りの時間を大切に過ごすんだな。 さて、電話電話…」


イン「とうま、それならこっちにも考えがあるんだよ!?」

上条「インデックスさんはなんで電話線なんか噛み切ってるんですかね?」

イン「これで電話は使えないんだよ?」

上条「ピッピッピ…Prrrrrrrrrrr」


上条「もしもし」

ステイル「いま何時だとおもっているんだ?」

上条「時差は考えたはずだったんだけど…」

ステイル「なんだ時差も計算できないのか。僕をわざわざ起こしたんだからそれなりの用はあるんだろうな?」

上条「ああ。実はインデックスを送り返したいんだが、」

ステイル「なんだと?それはとても嬉し…いや、残念だ。朝一で例の飛行機を手配しておくからそれに乗せてくれ」


上条「これでよし」

イン「いやだよ!とうまとずっと一緒にいるんだよ!」

上条「もうだめなんだよインデックス」

イン「…とうま…」



---翌朝---

上条「おい起きろインデックス」

イン「あと5分だけ…」

上条「だめだ。もうギリギリだ。空港行くぞ」

イン「……」

バタン。ガチャ。

イン「もうこれで終わりなんだね、とうま。もうこの部屋には入れないんだね?」

上条「そうだな。急ぐぞ、飛行機の遅れる」



ーー飛行場ーーー

ステイル「遅かったじゃないか」

上条「なんでここにいるんだよ!」

ステイル「いや、べつに…」

上条「じゃあ、インデックスをよろしくな」

ステイル「いままで世話になったな。言いたくはないが、一応礼をいっておこう」

上条「そりゃどーも」


イン「とーま、とーま、元気でね。カップ麺ばっかり食べてちゃいけないんだからね」

上条「あ、そうするよ(…まったく誰のせいなんだよ) じゃあなインデックス。元気でな」

イン「とうまこそ元気でね」

ステイル「それでは時間だ。じゃあな少年。そういえば、その身体中の傷はなんだ?」

上条「なんでもねーさ(昨日インデックスとやりあったあとだけどな…)」

ステイル「そうか。じゃあな」


飛行機は超高速で飛び立って行った。

ーーー常盤台女子寮

トントン

黒子「はいですの」

寮監「すまんな白井。御坂のことで話があるんだが」

黒子「なんですの?」

寮監「御坂がこの寮を出て行くことになった。それにさしあたって、この書類のこの部分に記入をしてもらいたい」

黒子「お姉様が!?」

寮監「なんでも、なんといったかな…まぁいい。御坂はある高校生のところへ行くことになった」

黒子「あの類人猿……」ゴゴゴゴゴゴゴ


寮監「これこれ。白井。そんな言い方はだめだぞ」

黒子「しかし…そんなことは許される事ですの?」

寮監「なんでも、理事会に問い合わせたところ、そうするように念を押されたそうだ。おっと。このことはあまり他言してはいけないからな」

黒子「どうして理事会が?」

寮監「私にもわからないさ。それより、書類の記入を頼む」


黒子「これでいいんですの?」

寮監「大丈夫だ。ではじゃましたな」

バタン

黒子「お姉様があの猿とですって!!!? コロス。殺す。コロス」

カチャ

美琴「ただいまー」

黒子「お姉様!」

美琴「ど、どうしたのよ?」

黒子「お姉様!高校生というのはあの猿のことではないですのよね?」


美琴「猿ってだれのことよ?まさかアイツのことじゃないでしょうね?」

黒子「もちろん、アイツのことですわよ!」

美琴「へー?アイツが猿だっていうの?」

黒子「もちろんですわ。なんとしてでもその猿を倒さなくては…」

美琴「その前にアンタを倒す!!!」

黒子「ああ、お姉様!!なんという…」


寮監「また御坂だな!?…もっぱら白井があの件についてなにかしたのだろう。今日は勘弁してやるとするか」

黒子「あんまりですの…」シュウシュウ

美琴「そういうわけで、明日私は出るわ。いままでありがとうね」

黒子「お姉様…」

美琴「大丈夫よ。住所が変わるだけで他はなにも変わらないんだから」


黒子「……」

美琴「ほらほら。泣くんじゃないよ。そうせ学校もおなじなんだしさ。引っ越すのも第7学区なんだから」

黒子「…そうですわね。こんな暇があったら、少しでも猿をこらしめないと…」

美琴「まだいうのかい!!」ピリピリピリ

黒子「…やめてくださいまし。お姉様…うぎゃあ!?」

美琴「さーて、荷造りしなくちゃね」


黒子 「(からだがうごきませんわ……)」

ーーーーー上条宅ーーー

上条「やれやれ。それでは部屋の徹底掃除を始めるとするかな」

ガサゴソ

上条「んー、ベットの下には上条さんの秘蔵本がねむっているんですけど、どうする………捨てるか。いやまてよ…もったいないか?…いやしかし……やはりもったいない。 いやいやまてよ……うーむ…青ピにでもくれてやるか」

小一時間後

上条「おわった。なんせ部屋が狭いからな。アハハ… てか、この部屋で大丈夫なのか? …俺どこに寝るんだ?また風呂か? ううむ…」


上条「風呂場でもう少し快適に寝られる方法を考えないと…」

Prrrrrr

上条「電話か…御坂か」ピッ

上条「どうした?」

美琴「いまから荷物を直接テレポートさせるからね。それじゃ」

ツーッツーッツー

上条「テレポートね…」

どさっ!

上条「ぐはっ…なぜよりによって俺の上にテレポートさせるんだよ!!」


黒子「(ふっふっふ。こういう所で攻撃をしかければいいのですのね) お姉様。おわりましたよ」

美琴「ありがとうね。助かったわ」

黒子「お姉様の為ですもの(次なる手を打たなければ…)」

美琴「さすが黒子」

黒子「ではお礼ということでお姉様のあついペーゼを…」

美琴「だれがするかぁ!!」


上条「おい、ちょっと。…って動けないじゃん…だれか助けて! そうだ携帯で…うっ…わずかに届かない……なにか棒みたいなものは…ないな…不幸だァぁぁぁぁーー!!!」


ーーーー夜ーーー

黒子「初めて部屋が一緒になった時のことが頭に浮かんで離れないですの…」

美琴「部屋が一緒になった時のことかー。遠い昔に感じるわね。(そういえば押し掛けて来たんじゃなかったっけ…?)」

黒子「あぁ…お姉様…こんなにも愛してるいるのに!あんな猿なんかよりずっとお姉様のことを愛していますのに!!!お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様!!!」

美琴「(とっとと寝んかい!)」

黒子「黒子、決めましたの。お姉様の身の安全のため、何処にでもついて行きますの!!そして、命をかけてでもお姉様をお守りいらしますの!!!」

美琴「来なくてよし。ストーカーかっ?」


黒子「…お姉様…」

美琴「もう!」

黒子「お姉様、幸せにならければ黒子は許さないですの」

美琴「大丈夫よ。黒子こそ、ね?」

黒子「…努力しますの(あの猿を倒すために)」

美琴「約束よ?」

黒子「はいですの」

美琴「おやすみ。ほんとにいままでありがとうね」


黒子「こちらこそですの。おやすみなさい。お姉様」

ーーー上条宅ーーー

上条「うっ上のものが重すぎて眠ることもできない…不幸だ…」

翌朝

ーーー再び常盤台女子寮

美琴「じゃぁそろそろ行くわね」

黒子「いってらっしゃいですの」

美琴「はいはい。いってきます」

寮監「体に気をつけるんだぞ。それからいくら寮ではないとしても、生活はしっかりするように。元気でな」

美琴「はい。いままでありがとうございました。それでは」


美琴「(考えごとしてたらあっというまにつちゃった)」

ピンポーン

…シーン

ピンポーン

…シーン

美琴「なんなのよ!もしかしてまだ寝てるっていうの?まったくもう……たしかとなりって土御門の義兄すんでたわよね」

ピンポーン

土御門「なんだにゃー」

舞夏「みさかーどうしたんだー?」


美琴「上条宅に用があったんだけど、誰も出ないからベランダから回らせてもらえないかしら」

舞夏「なんだーいいぞー」

美琴「じゃあちょっと失礼するね」

元春「まぁいいにゃー」

美琴「流石にこの高さのベランダで外を伝うのは怖い…」

舞夏「みさかーだいじょうぶかー?」

美琴「よっと。うん、来れた。ありがとう」


美琴「さて、アイツは一体なにを…? 荷物の山でみえないわね。黒子ももっときちんと送ってくれればいいのに」

ガラガラ

美琴「鍵くらいかけときなさいよね」

上条「…どちら様でしょうか?」

美琴「なによアンタ!いるんならちゃんと出なさいよね」

上条「おいおい、俺が出られるように見えるか?」

美琴「ってなんでそんなことになってるのよ」


上条「昨日いきなり上から物が降ってきたんだけど…」

美琴「黒子ったら…」

上条「悪いけど、助けてもらえませんかね」

美琴「当たり前でしょ! って随分重いのね…私の荷物…」

上条「そんなのが一晩上にあったんだよ…」

美琴「まさに『不幸』だったわけね…」

上条「いくらかよけてくれれば後は自力で出るから、早く頼む」


上条「あー助かった。ありがとうな美琴」

美琴「(み、みこと!?そういえばあいつに名前で呼ばれたの始めてかも)こ、これくらいなんでもないわよ」

上条「えー、初めに言っておくが、一緒にいる限りこのようなことは沢山起こるに違いないからな。大丈夫か?」

美琴「これくらいなんでもないわよ」

上条「そうか、じゃぁ改めまして、よろしくお願い致します(……)」

美琴「こ、こちらこそよろしく…(なんか妙に緊張するんだけど)」


上条「とりあえず、この荷物どうにかするか…」

美琴「そうね」

上条「そういえば、しまう場所ないな…」

美琴「棚とか必要ね」

上条「そだな」

美琴「じゃあ買いに行きましょうよ。…あぁ、お金なら大丈夫よ」

上条「情けない…」

美琴「気にしない気にしない。そういえば寮じゃないから私服でいいんだよね」

上条「じゃあ玄関の方に行ってるから終わったら声かけて」

美琴「なによ。別にいたかったらいてもいいんだから」

上条「いや、やめとくよ(なんつーか、……やめた方がいいな)」


上条「で、どこに行くんだ?(御坂さーん、お願いですから、そんなにくっつかないで…嬉しいけど…ちょっとヤバイかもって一体なにをやってるんだおれは…)」

美琴「そうね、大きいお店ならいいんじゃない?いまのやつにデザイン合わせた方がいいでしょ?それから、名前で呼んでもいいかなって…」

上条「どうぞご自由に美琴さん」

美琴「と、当麻」

上条「ん?」

美琴「べ、べつになんでもないんだから!」

上条「(やべ、今完璧に美琴可愛いとおもった)」


美琴「ここでいいわよね?」

上条「この辺でいいだろうけど、部屋の棚とか統一したいなら、ホー◯ックだ」

美琴「でも、せっかくここまで来たし…。そういえば当麻どこで寝るの?」

上条「風呂場とか?」

美琴「いっそのことダブルベットにしようか?」

上条「いや、なにか間違いがあっては困るから…」

美琴「だいじょうぶよ。ほら、行くわよ」


美琴「当麻、どんなのがいい?」

上条「なんでも大差ないだろ?」

美琴「おもしろくないなぁ」

??「あらー2人揃って買いもの?」

美琴「えっ?……………お母さん?」

美鈴「ちょっとバンクに用事があったからきたの。帰りにちょっと寄って行くからね。それまではちょっと我慢してなさいよ?」

上条「行っちゃった」

美琴「…とりあえず、とっとと帰って片付けなきゃ」

上条「だな」



ーーー上条宅ーーー

上条「組み立てるか…ええと、ポールAをアタッチメント31に取り付けて……」

美琴「じゃ、じゃあ私は荷物の整理を…」

上条「美琴落ちつけ、片付けるためにこいつを組み立てているんだから…」

美琴「そうだったわね…。ご飯でも作ろうかな?買いもの行ってくるね」

上条「おぉ、いってらー」

バタン

上条「…そうか!一人で自炊しなくても美味しいものが食べられるのか! おれの人生不幸じゃないかも。よっしゃぁ!なんか力が回復してきたぞ!」

バババッバババッバババッバババババッババ

上条「家具類の組み立て完了!」

美琴「ただいまーって随分できるの早かったのね」

上条「ちょっと頑張ってしまいましたよ!」


美琴「でも、ベットの本体だけ組み立ててもマットレスがないじゃないの」

上条「その手があったか…てか、届くの明日だよな!?」

美琴「まぁ今日はなんとかなるでしょ」

上条「だといいがな」

美琴「そんなに心配しなくてもいいじゃないの。…はい、遅いけど昼食。サンドイッチね」

上条「ハンパじゃいほど美味しそうなんですけど!」

美琴「見た目だけよ」

上条「いやいや、そんなはずはないのです!いただきます!

…ほら、やっぱり美味しすぎですよ!」

美琴「そう?よかった」



上条「上条さんは感激なのですよ!」

美琴「そんなに急がなくてもだいじょうぶよ」

上条「もう手が止まらないです」

美琴「まったくもう」

ーーーーー隣の部屋ーーー

元春「舞夏も帰ってしまったししょうがないにゃー」

壁に聴診器をあてる土御門

元春「ふーむ。随分楽しそうだにゃー。カミやんもやるぜよ」

ピンポーン

青ピ「ひまやからお土産持参できてやったんやで。ありがたく思ってな」

元春「それより、カミやんが…」

青ピ「聴診器なんかもたせてどないすんの」

元春「壁にあててみるにゃー」


青ピ「……はぁぁぁぁ?なんやと?はぁ?ウソやろ?……カミやんもやるな…これは天罰を下さなならんね」

元春「何するんだにゃー?」

青ピ「ボクに作戦がある!」

ーーー上条宅ーーー

上条「ごちそうさまでした」

美琴「はい。お粗末さまでした」

シュウウウウウウウウウウウウウウーー

上条「なんなんだ?これは……うむ、だんだん眠くなってきた…おーい美琴ーだいじょうぶかー?」

グーグー…


青ピ「みろみろ、カミやんだけ見事に眠りおったから、天井からつるしてやったで、アハハハハハ」

元春「これは傑作だにゃー」

アハハハハハゲラゲラ
アハハハハハアハハハハハ
ゲラゲラゲラゲラ

美琴「ちょっとアンタたち!?」

青ピ「こんなこともあろうかと入り口は完全にガードしといたんや!」

ズゴーーン

元春「ドアが飛んできたにゃー!」

ドガーン

青ピ「ぎゃぁぁ雷や!!!!!」

元春「ぎえええええええええ」


シュウシュウ

青ピ「誰やこんなマヌケな作戦が考えたのは!!」

元春「誰だったかにゃー」

青ピ「ちょちょ、木刀はなしやなし!なしやっていうてるやん!!」

ぽこーーーん

元春「乾いたいい音がするにゃー。さては頭空っぽ……。そう考えるとマヌケな作戦も納得できるにゃー」



ーーー上条宅ーーー

ぶら~ん

上条「不幸第2弾だ…」

美琴「いま切ってあげるからね」

上条「ちょ、タンマ!そのまま切るな!」

美琴「え?」チョキ

どすーん

上条「はい。こうなりますよねー…」イテテ

美琴「ごめんなさい」

上条「まぁいいさ。日々鍛えているからこれぐらいなんともないのだ」


上条「それより、片付けなきゃ。美鈴さん来るんだろ?」

美琴「そうだったわね…全然片付いてないじゃない」

上条「急ぐぞ」

……………
…………………
………………………

美琴「あとはこれを上に上げればおわりね。ちょっと当麻、肩車してくれない?」

上条「はいよ。よっと」

美琴「もうちょっと前……ってええ!?箱の底抜けちゃった!」

ドスドス

上条「ぐわっ」


美琴「っちょっとだいじょうぶ?」

上条「おいおいムリに動くなぁぁぁぁぁ!!!」

ドターーン

上条「いてて」

美琴「(顔近っ!)」


上条「あのー立ち上がれないんですけどーっ」

ガチャ

美鈴「こんばんは。あれー?お二人さん。なにしてるのかな?」

美琴「ち、ちょっと転んだだけよ!!」

上条「これは事故ですよ!!」


美鈴「ラブラブしちゃって」

美琴「だから、違うって!」

美鈴「私邪魔だったかな?」

上条「ほんとに大丈夫ですから…ええ。

美鈴「そうなの?まぁいいわ。美琴ちゃんとはうまくやってる?」

上条「ええ。もちろん」

美鈴「それはよかった。上条くん、美琴を末永くよろしくね」

美琴「ちょっとお母さん」

美鈴「いいじゃないの」



数十分後

美鈴「じゃあ私はそろそろいくね」

美琴「もう帰るの?」

美鈴「明日も講義があるからね。じゃあね」

パタン

上条「結構忙しそうだな」

美琴「あれでいいのよ」

上条「そうなのか?」

美琴「うん。そろそろお風呂入れようか」

上条「そうだな。どれ、俺がいれてこよう」


上条「20分もすればお湯入る」

美琴「そういえばさっきおいていった包みはなんなの?」

上条「あぁ、なんかプレゼントとかいってたやつ?開けてみろよ」

美琴「ん?表札?……って苗字が上条になってるんだけど!」

上条「なかなかやるな」

美琴「ば、ばかなに言ってるのよ!ちょっと電話かける!」

Prrrr

美鈴「どうしたの?美琴ちゃん」

美琴「なんでこの表札が上条なのよ!」

美鈴「いずれそうなるんだから。今からでもいいじゃない」


美琴「でも、まだ私は御坂美琴じゃない!」

美鈴「まぁまぁ、上条美琴でもいいじゃない。上条くんと2人で掛けるのよ。いいわね」

ツーッツーッツー

美琴「で、どうする?」

上条「結局電話した意味ないじゃん」

美琴「あ、アンタが掛けたかったらいいのよ、別に」

上条「じゃあ掛けたらいいんじゃないか?せっかく頂いたし」


美琴「そうね。まぁ誰も気にしないでしょ。表札くらい。(上条美琴かぁ……ちょっといいかも)」

上条「なんか乗り気だな」

美琴「ち、ち、ちがうわよ!当麻が掛けるっていうから……」

上条「まぁまぁ。急ぐことはないさ。とりあえず玄関にでも置いときゃいいさ」

美琴「(どうしてこんなときに素直になれないんだろう…)」

上条「あ、風呂そろそろいいか」


上条「先入ってきな」

美琴「じゃ、そうさせてもらうわ。…まさかと思うけど、覗いたら殺すわよ」

上条「へぇ、電撃も効かないのにですか?」

上条「冗談!冗談だって!テレビ壊れる!!」

美琴「もう!」

上条「ん…そういえば上条さんの秘蔵本を青ピにくれてやるのわすれてた…見つかるといけないから窓から捨てとくか」

ポイッと

上条「これで安心」


Prrrrrr

上条「青髪ピアスか珍しい」

青ピ「カミやん!ボクに神様からのプレゼントが届いたで!」

上条「なんだ?」

青ピ「それがなぁ、成人誌がふってきたんや。それ…」

上条「…あっそ」ピッ

上条「結果は同じか……」


美琴「ふぅ…はやく当麻はいりなさいよ」

上条「ってなんでバスタオル一枚なんでせうか?!」

美琴「ごめんね、服がこっちだったから…」

上条「じ、じゃあさっさとはいるとするかな(変なフラグには触れない触れない…)」

……
……

上条「ぎゃぁぁぁ!なんでいきなり水になるんだ!!<エラー39>だと!?意味はわからんが、これはどうしようもないのか……不幸だ…」


美琴「さっきはいきなり叫んでどうしたの?」

上条「シャワーが急に水になったんだけど…」

美琴「災難ね」

上条「慣れてますよ。今回はお湯が張ってあったから助かったが、台所でもお湯でないのか?」

美琴「普通にでるけど?」


上条「ピンポイントで水が出たと…これはなにかの策略が進んでいるに違いない!」

美琴「なにいってるのよ。ところで今日はどこで寝るの?」

上条「美琴はとりあえずシングルのマットレスあるからいいか。俺は余った場所に布団ひくさ」

美琴「それでいいの?」

上条「いいにきまってるよ」

美琴「うん(ちょっと期待したんだけどな…)」


美琴「(近づいてもいいよね…)」

上条「ん?どうした?」

美琴「んふふ~」

上条「?」

美琴「当麻大好き!」

上条「え、あ、(うわぁ、なんか抱きつかれてますけど…)」

美琴「ね、当麻はどうなの?」

上条「実を言うと、ずっと前から美琴が大好きです(って言っちゃいましたけど…)」


美琴「……」

上条「(可愛い…って俺なに考えてるんだ?あー俺はキメェ)」

美琴「……」

上条「(どうしろと…)」

美琴「……」

上条「(こういう場合の行動がわからない…)」

美琴「もう寝る!」

上条「どうした?急に…」

美琴「いいじゃない。ばか当麻」

チュッ

上条「へ?……」

美琴「おやすみっ!」

上条「…あぁ、おやすみ」

カチッ(消灯)


美琴「…ねぇ当麻、」

上条「なんだ?」

美琴「い、一緒に寝てもいい?」

上条「どうしたんだ?一緒に寝てますよ?」

美琴「そうじゃなくて…」


上条「ん?じゃあどうすれば?」

美琴「ほんとうにバカね…」

上条「補習受けまくりの私になにを理解しろと…」

美琴「まったく当麻ったら」

上条「ゴメンナサイ」

美琴「こういうことよ。これぐらいわかりなさい」

上条「(え?)」

ぎゅっ

美琴「当麻大好き」

上条「(同じ布団で寝るということか…ある意味勉強不足だな)」

美琴「あったかい…」


上条「暑くないかい?俺は大丈夫だけど…」

美琴「ううん、あったかい」

美琴「当麻、こっち向いてよ…」

上条「あ、はい…(うわ、これヤバイかも。めっちゃ近いし…抱いてもいいのか?…)」

ひしっ

美琴「(…嬉しい……かも)」

……
……

上条「これからもよろしくな」

美琴「もちろん」

上条「おやすみ」

美琴「うん」

ーーーーーーー第1日目 終了ーーー


上条「あー、トイレトイレ…って動けない!ちょっと、美琴、俺は抱きまくらじゃないぞ…おいおい、トイレ行く間だけ離しててくれよ…」

美琴「…どうしたの当麻?」

上条「起きちゃったか。トイレ行きたいんだが、美琴が離れなくて…」

美琴「それは悪かったわ」

上条「いやいや、起こしちまってごめんな」


上条「ふぅ」

美琴「スースー」

上条「もう寝たか。寝顔、かわいいな…」

美琴「な、なに言ってんのよ」

上条「ええ?起きてた?」

美琴「まあね。おやすみ」

上条「おやすみ」

ーーーーー日間(行間):1ーーーーーーーー


美琴「当麻、そろそろおきたら?」

上条「もうちょっと…ってまだ6時45分じゃないか。おやすみ」

美琴「しかたないわね!」

7:00

上条「あー、おはよう」

美琴「おはよう。もう少しでご飯できるからね」

上条「おぉ、ありがとう」

美琴「これくらいどうってことないわよ。はやく食べないと学校におくれるわよ」

上条「そうだった…今日は補習か…(日曜日なのに…)」

美琴「せめて補習受けなくてもいいように勉強しなさいよ。わからなかったら教えてあげるんだから」


上条「おう(高校生が中学生に勉強を習うとは…プライドが…)」

美琴「難しい顔してどうしたの」

上条「なんでもない」

美琴「ほら、さっさと食べてしまいなさい」

上条「いただきます。…やはり流石だな」

美琴「これくらいできて当然よ」

上条「そうなのか…?」

美琴「家庭科とかでもよくやるしね」


上条「(常盤台の家庭科ってすごそうだな…)」

……
……

上条「じゃぁ、ちょっと行ってくるよ」

美琴「行ってらっしゃい」

テクテク…

上条「いやー今日は暑いな…」

青ピ「カミやんどこ行くんや?」

上条「見ての通り補習だ」

青ピ「小萌センセーの特別授業やて?覚えときやカミやん…」ダッ

上条「どこいくんだ?まぁいいけど」

ーーーー学校ーーー

上条「ちょっと早くついたな。俺が1番か…ハァ~」

ーーー数分後


青ピ「カミやん。ボクも来たったで」

上条「なんで来るんだよ?」

青ピ「ええやんか。それくらい」

上条「知らんけどさ…」

小萌「みなさん、おはようございます。出席をとるのですよ?……あれ?どうしていつもの3人組がいるのですかー? 先生は上条ちゃんと土御門ちゃんしか呼んでないのですよ?」

青ピ「あんま気にせんといてくださいセンセー」

ーーーーーーー
ーーーーーーー

上条「消しゴムを返せ」

土御門「この消しゴムがちょうどいいんだにゃー」

上条「どうでもいいから返せ」


青ピ「なんや?うるさい」

上条「おまえも言ってやれよ。ほら、消しゴム」

土御門「カミやんが使うときに返してやるにゃ」

青ピ「それでええやんか」

上条「いや、返せ」

小萌「そこの3人はなにをしているのですか-?」

土御門「なんでもないにゃー」

小萌「そこの2人、放課後はスケスケミルミルなのです。終わるまで返さないのですよ」

上条「先生勘弁してください!」


小萌「そんなことだと2人とも単位あげないのですよー」

土御門「それは困るにゃー」

小萌「じゃあやっぱり居残りなのです~」

上条「オワタ……」

ーーーーーー
ーーーーーー

上条「もう5時か。すっかり遅くなってしまった…結局できなかったし…そういえば昼食べてなかったな」

ガチャ

上条「ただいまー」

シーン

上条「ただいま~」

シーン

上条「って寝てるし…あーマットレス届いたのか。…俺も寝てみるかな…(ほう、なかなかいいな)」

グウ…

ーーーーーー
ーーーーーー


美琴「当麻、とうま」

上条「グウ」

美琴「ちょっと」

上条「グウグウ」

美琴「起きなさいよ」

上条「んぁ?」

美琴「おかえり当麻。随分遅かったじゃないの」

上条「まあな…」

美琴「そんなに出来が悪いわけ?」

上条「スミマセン…」

美琴「しっかりしてくれなきゃ困るんだから」

上条「気をつけます…」


美琴「仕方無いわねー。話は変わるけど、今日なに食べたい?」

上条「そうだな…」

美琴「なんでもいいわよ」

上条「じゃあカレーだ。買い物行くか」

美琴「カレーとサラダ?」

上条「それでよし。じゃあ行こう」


ーーーーーー
ーーーーーー

上条「他になにか買うものあるか?」

美琴「無いんじゃない?」

上条「じゃあいいな」

御坂妹「いらっしゃいませ。上条さんとお姉様ではないですか、とミサカはちょっと驚きます」

美琴「なんでアンタがここにいるのよ!」

御坂妹「ちょっとしたアルバイトです。ちなみに10325号です、とミサカは補足します」


美琴「まあ、なんでもいいけどあまり変なことはしないでよね。見た目は私と変わらないんだから」

御坂妹「ミサカはそんなことはしないと言っておきます。さらにミサカは割引券を出してできるところをアピールします」

上条「そりゃありがとう。あとポイントカードな」

御坂妹「ありがとうございました」

上条「あ、俺がもつよ」

美琴「そう?ありがと。じゃあ私は当麻の手でも持つかな」

上条「…(手をつないで歩くのっていいよな)」

美琴「それにしてもあんなところでバイトしてるなんて…」

上条「あの医者のことだからな。なにか考えでもあるんだろ」

美琴「ちゃんと考えがあればいいんだけどね」


ーーーーーー
ーーーーーー

上条「あれ?鍵がねーぞ?」

美琴「落としたんじゃないの?」

上条「やば。そうかも…ちょっとダッシュで探してくる!」

美琴「気を付けなさいよ…」

ズル

上条「ぐわっ!」

ズデズデズデ…デデーン…

上条「………ん鍵だ……って…立てない…」

美琴「ちょっと大丈夫?!」


ーーーーー

カエル顏の医者「また来たね」

上条「えぇ……」

医者「君はもうすこし体を大事にしたらいいと思うよ?」

上条「そうしたいですよ…」

医者「まぁ事故みたいだからね、気を付けるんだよ?」

上条「気をつけます…」

医者「問題はないから今日はもう帰っていいからね?」

上条「ありがとうございました」

ーーーーー


美琴「ほんとに大丈夫?」

上条「大丈夫だ。骨の1、2本なんていつものことだからな」

美琴「右半身使えないじゃないの」

上条「なんとかなるだろ…」

美琴「ほんとに気を付けてよ?」

上条「わかってますよ」


上条「すっかり遅くなったな」

美琴「カレー出来たけど、食べるの大変そうね」

上条「左手は生きてますから」

美琴「無理しなくていいのよ。はい、アーン」

上条「いや、しかし…」


美琴「ほら、食べなさいよ」

上条「すまないな…」

パクリ

上条「美味い」

美琴「たくさん食べなさいよ。はい、」

上条「パクリ」

……

上条「効率悪いな…」

美琴「ほら、そういうこといわない。こういうのは気持ちが大事なのよ」


上条「そうか?」

美琴「つべこべいわない。…はいこれで終わり」

上条「ごちそうさま」

美琴「カルシウムも取らなきゃだめよ」

上条「あぁ、牛乳なら冷蔵庫に」

美琴「これを食べなさい」

上条「煮干しですか」

美琴「カルシウムたっぷりよ」

上条「…む、これは美味しいな」


美琴「でしょ?お父さんもよくたべてたわよ」

上条「噛むほど旨味がでてくる。久しぶりにこんなに美味しい煮干したべたな。さぞお高いのだろう」

美琴「ちょっとね。でも美味しければいいじゃないの」


ーーーーー

上条「風呂どうするかな…」

美琴「仕方ないから体拭いてあげるわよ」

上条「頼む」

美琴「ちょっと待っててね」

上条「シャツが脱げない…」

美琴「当麻は待ってればいいのよ。全部やったげるから」

上条「すまないな」


美琴「背中も傷だらけじゃないの!」

上条「最近、いろいろあったからな。あまり気にしなくていいぞ」

美琴「(背中広い…)ちょっと、立ってくれる?」

上条「おぅ……って急にズボン下ろすな!何か言えよ!」


美琴「ごめんごめん」

上条「もう座ってもいいか?」

美琴「そのまま洗面台へ。髪洗ってあげる」

上条「いや、なんつーか、すまん」

シャーーーーーーっ

美琴「かゆいところはないですか?」

上条「ありません」

シャーーーーーーッ

美琴「はいおしまい」

上条「ありがとうな」


美琴「ついでに歯も磨いてしまいなさい」

上条「そうするか…」

ーーーーーーー

美琴「早く横になった方が楽でしょ?」

上条「そうだな」

美琴「ほら、大丈夫?」

上条「大丈夫。…折角の日曜日だったのにごめんな。いろいろありがとう」

美琴「早く治してどこかに遊びにいこうね」

上条「もちろんだ」

美琴「まだ9時半か…でも私も横になろうかな」


美琴「悪いけど、もうちょっと詰めてもらえる?」

上条「りょーかい。ちょっと待ってくれ、よいしょっと」

美琴「ありがと」

上条「どうしてわざわざ左側にくるんだ?」

美琴「だって…右手使えないじゃない」

上条「そうだけど?」

美琴「手ぐらい繋いでもいいよね」

上条「もちろん…(だめだ…おれ何も進歩してない…まったくそんな発想がなかった)」

美琴「おやすみ当麻」

上条「おやすみ。なにもしてやれなくてごめんな…」

美琴「なに言ってるの。当麻がここにいることが一番の幸せよ」

上条「美琴…」

上条「愛してる…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美琴「わ、わたしとけ、結婚しなさい!」

http://ssjunkie.blog136.fc2.com/blog-entry-195.html