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森夏「ねえ富樫くん私と付き合って」 勇太「お断りします」【中二病でも恋がしたい!ss/アニメss】

 

森夏「あれからもう10年か・・・」

 

森夏「10年経った今でも彼氏できないとかどういう事よ・・・」



森夏「占い師なんて出会いゼロの仕事に就いた私が言える立場じゃないけどさ・・・」



森夏「一人くらい彼氏できてもいいじゃない!」



森夏「近寄ってくるヤツらは揃いも揃って本の印税だとか私の体目当てのヤツらばかりだし・・・」



森夏「飲まないとやってられないわよこんなの!」ゴクゴク



森夏「あ、店員さんすみませーん! カシスオレンジもう一杯ください」



森夏「・・・・・・」



森夏「・・・・・・」



森夏「・・・ねえ富樫くん私と付き合って」



勇太「お断りします」

 
森夏「なんでよ! 富樫くん私のこと嫌いなの!」



勇太「いやいや、そんなことはないぞ」



森夏「じゃあ付き合って」



勇太「お断りします」



森夏「なんでよ!」

 
勇太「いやほら・・・俺には六花が・・・」



森夏「・・・別れたくせに」



勇太「おいやめれ・・・」



森夏「どうせ富樫くん今彼女いないんでしょ?」



勇太「まあそうだけどさ・・・」



森夏「だから私が富樫くんの彼女になってあげるって言ってんの!」



勇太「お断りします」



森夏「小鳥遊さんと一緒の大学に入って惚気すぎて勉強に身が入らず二人で中退って」



勇太「・・・・・・」



森夏「私もそういう青春したかったわよ!」



勇太「おい声でかいって・・・」



森夏「それで丁度そのとき十花さんが自分のお店持って従業員を探してたから二人で一緒にそこに就職って」



勇太「・・・・・・」



森夏「もう完全に家族じゃないこれ!」



勇太「おい声でかいって・・・」



森夏「そこまではいいわよ・・・百歩譲って許してあげる」



森夏「でもそこで同棲ってどういうことよ・・・生々しすぎるわよ・・・」



森夏「しかも二人で暮らして一年で小鳥遊さんに嫌気が指して別れるって」



勇太「いや別に嫌気が指したわけじゃないぞ。ただ六花が予想以上に何もできなかったから・・・」



勇太「だからちょっとだけ距離を置こうって・・・」



勇太「料理と掃除と洗濯を少しでも覚えて、朝自力で起きられるようになって、中二グッズに給料全額つぎ込むのをやめて、もう少しだけ常識を覚えるまで距離を置こうって話であって・・・」



森夏「・・・それを世間では嫌気が指したって言うのよ」



勇太「・・・・・・」



森夏「だいたい小鳥遊さんは家事なにもしなかったの?」



勇太「…うん」



森夏「じゃあ同棲してるときは富樫くんが全部ひとりでやってたってこと?」



勇太「…悪いかよ」



森夏「はぁ…少し手伝ってとも言わなかったの?」



勇太「…家事を分担しようって提案はした」



森夏「………」



勇太「邪王真眼を持った~なんちゃらで誤魔化された」



森夏「…はぁ」


森夏「私なら家事全部ひとりでできるわよ」



勇太「………」



森夏「本の印税で一生遊んで暮らせるわよ」



勇太「………」



森夏「私の体好きにしていいのよ」



勇太「………」



森夏「私すっごい淫乱なんだけど」



勇太「………………」



森夏「ねぇ、ダメ?」



勇太「…ぐぬぬ

 
勇太「ちょっと待てよ丹生谷…」



勇太「お前言い寄ってくる男がお金と体目当てで嫌気が指したって言ってなかったか?」



森夏「富樫くんは別なの…」



勇太「は?」



森夏「あーもう察してよ!」ゴクゴクゴク



勇太「お、おい! 丹生谷飲みすぎ」



森夏「ゴク…ゴク…ぷひぇ~」



森夏「だから10年間あんたのことがずっと好きで他の男なんて眼中になくて今でもあんたが大好きだっていってんのよバカ!」



勇太「…は?」



森夏「あ…」



勇太「………」



森夏(///)カァアアアア



勇太「…あの丹生谷さn」



森夏「うっさい馬鹿しゃべるな!」ゴクゴク///

 
森夏「………」ゴクゴク



勇太(丹生谷が俺のこと?)



勇太(いやいや流石に冗談だろ)



勇太(でも冗談っぽくなかったよな)



勇太(丹生谷の顔もなんだか赤いし…)



勇太「………」



勇太「………」





森夏「…それで返事は」



勇太(え?やっばりマジなの??)



勇太「も、もう少しだけ考えさせてくれないか?」



勇太「ちゃんと返事したいし…」



森夏「…返事引き延ばす典型的な言い回しじゃないそれ」



勇太「むぅ…」

 

勇太「ごめんやっぱりもう少し待ってくれ。ちゃんと返事したいからさ」



森夏「じゃあ今日はもう富樫くん家に泊めて」



勇太「いきなり何言ってるんだお前は…」



森夏「別にいいじゃない。何するわけでもないんだし」



勇太「ウチは駄目」



森夏「小鳥遊さんとしか付き合ったことないヘタレ富樫くんに期待なんかしてないわよ?」



勇太「そういうことじゃなくウチは駄目だ」



森夏「………」



勇太「………」



森夏「…なんでそんなに家に上がられるの嫌がるの?」



勇太「い、いや…だって…まぁ、あれだよ…ははは…」



森夏「何か隠してるの?」



勇太「…ほら…その…男の一人暮らしなんだよ…察してくれよ…」



森夏「あ、あー、な、なるほどねー///」



森夏「まあいいわ。この話はここで――ううぇええ」



勇太「お、おい大丈夫か丹生谷」



森夏「ううう…完全に飲み過ぎたわ…」



勇太「お水もらってくるよ。少し落ち着いたら今日はもう解散にしよう」



森夏「うん。ありがと」

 
勇太「丹生谷落ち着いたか?」



森夏「まだ気持ち悪い…けど少し楽になった」



勇太「よかった。それじゃあ今日はもう帰ろう。家まで送ってくよ」



森夏「………」



勇太「ん?」



森夏「…富樫くん家がいい」



勇太「…は?」



森夏「私ん家はここから遠い。私は飲み過ぎて気持ち悪い。だから富樫くん家で寝る…」



勇太「………」



森夏(///)



勇太「…んんんっ!?」



勇太「丹生谷…まさかお前、これ狙ってあんなにイッキ飲みしてたのか」



森夏「………」



勇太「はぁ…なんていうか…」



森夏「…お願い。今日だけでいいから泊めて」



勇太「だからウチは駄目だって」



森夏「富樫くんに襲ってもらおうとかじゃないから…」



勇太「………」



森夏「純粋に好きな人の部屋が見たいの…入ってみたいの……」



森夏「何見ても驚かないから…お願いします…」



勇太「………」



勇太「………」



勇太「…わかったよ。ただし何見ても驚かないでくれよ」



森夏「ありがと富樫くんっ///」



勇太「……う///」



勇太「丹生谷もう酔い覚めてないか…」



森夏「まだ気持ち悪いわよ」



勇太「はぁ…それじゃあ行こうか」



森夏「うんっ///」ダキッ



勇太「おい」



森夏「いいじゃない腕に抱きつくくらい」



勇太「………」



勇太「…やっぱり酔い覚めてないか」



森夏「ううう気持ち悪いよぉ」



勇太「はぁ」

 
タクシー運転手「はいどうもー」バタン!ブロロロ



勇太「ここの二階だよ」



森夏「……うん」ドキドキ



勇太「丹生谷?」



森夏「はっ、はい!」ビクッ!



勇太「いや、何もしないからね……」



森夏「わ!わかってるわよ!それでも男の人の部屋入るの初めてだから緊張するのよ!処女なめんな!」



勇太(別になめてねえよ……)



勇太「一応確認しておくけどさっきの約束はちゃんと守ってくれよ」



森夏「何見ても驚かないってやつでしょ。わかってるわよ」



勇太「はぁ、約束破らないでくれよ……」ドアガチャ



森夏(まあ大体想像つくわよ)



森夏(小鳥遊さんサイズの女の子主演のエロDVDが何枚も床に転がってるとかそんなのでしょ)



勇太「ただいまー」



森夏(もしくは小鳥遊さんサイズのダッチワイフでm……)



??「お帰りなさい先輩♪今日は遅かったでs……」



森夏「………………」

??「………………」

森夏「………………」

??「………………」

森夏「……は??」
??「……え??」



森夏「な、なななななんであんたがここにいんのよ中坊!」



森夏「な、な、な……」



森夏「はあああああ!!?」



勇太「まあ色々あってな。中で全部話すよ」



森夏「ちち、ちょっと富樫くん!これは一体どういう――」

勇太「丹生谷ちゃんと約束を思い出してくれ」



            森夏「ぐぬぬぬぬ……」



勇太「という経緯で丹生谷がウチに来たんだよ」



森夏「な! なんであんたにアホとか言われなきゃいけないのよ!」



森夏「あ~~~~!富樫くん説明して!いつからこの中坊と付き合ってるの!?」



勇太「いや別に付き合ってない」



森夏「………」



森夏「………」



森夏「……え??」

 
勇太「ちょうど去年あたりに凸守から連絡があったんだよ。二人で飲みにいきましょうって」



勇太「それで今日の丹生谷と全く一緒の行動。わざと酔いつぶれて家に上がり込んで、いつの間に

か住み着いてた」



森夏「…………」



森夏「なっ!!?」



勇太「こら誤解を招くようなことを言うな」



勇太「お前が夕飯作ったときに睡眠薬盛ったんだろうが……」



森夏「……」ジトー



勇太「おい丹生谷ドン引きするな! 誰がどう見ても不可抗力じゃないか!」



森夏「あんた追い出さないどころか料理作らせてるじゃない!」



勇太「……はいそうですごめんなさい」

 
森夏「ああもう…なんで私はこんなに男運がないんだろう…」



森夏「勇気出して電話してOKもらって今日のために服買ったり初めて香水とかつけてみたりちょっ

と調子乗って色々やってみたのに…」



森夏「はぁ…」



森夏「ん、ありがと」ゴクゴク



勇太(丹生谷のやつなんか普通に馴染んでないか…)



森夏「はぁ…なんかもうどうでもいいわ…」



森夏「お前が原因だっての!」



森夏「それに何なのよあんた!髪下ろしたくらいで10年前と見た目ほとんど変わってないじゃない!」



凸守「先輩はちっちゃい子大好きなのデース!」



森夏「やっぱ口調戻ると糞ウザいわねあんた…」

 
森夏「……まあいいわ。それでこの事について小鳥遊さんは何て言ってるのよ……」



勇太「ああ六花なら――」



――ドアガチャバタン


六花「ゆうたぁ、今日はトランプ持ってきたから一緒にやろ~」



森夏「…………orz」



六花「!? 丹生谷…何故ここに…?」



森夏「久しぶりね小鳥遊さん…ちょっと用事でね」



六花「む…つまり丹生谷は…敵…?」



森夏「あんたらいい歳してまだそんな恥ずかしいことやってたのね……」



六花「まあ冗談はこのくらいにして丹生谷もトランプ一緒にやる?」



森夏「…………」



六花「…………」



森夏「…そうね、じゃあ少しやろうかしら…はぁ…」



六花「ふふふ…私と凸守は最強…」

 
――数時間後


六花「ゆうたぁ…勝てないよぉ…」



勇太「はいはい、じゃあ次から六花は俺と一緒にな」



森夏「………」



森夏「富樫くん、私今日はもう帰る…」スタスタ



勇太「あ、送ってk」



森夏「うっさいついてくんな馬鹿ァ!!」ガチャバタン!

 
六花「丹生谷すごい怒ってた…」



六花「勇太モテモテ」



六花「私の元彼」



六花「ふっふっふ」



勇太「ちょっと丹生谷追いかけてくるからお前らここにいろよ!もう夜遅いんだから!」



六花「うん、わかった」



――十数分後


森夏「ぐす…なんで…私ばっかり…ぐす…うぅ…」



森夏「っ…!ぐす…な、なんであんたがここにいんのよ…」



森夏「そんで何の用よ?まさか私にとどめを刺しに来たとかじゃないでしょうね?」



凸守「丹生谷先輩はこう見えて凄く気が小さくてビビリで恋愛経験ない処女のくせに占いで恋愛のアドバイスしたり」



森夏「な…」



森夏「な、なんであんたが私の恋愛経験なんて知ってんのよ…」



凸守「生真面目な丹生谷先輩のことですからおそらく10年間ずっと一途に思い続けたままってすぐに分かりますよ」



森夏「………」

 
凸守「先輩に告白してフられてる私とは違うんです」



森夏「…………」



凸守「アレは私が悪いですし先輩はそれ以外で何かしてきたことは一切ないんです」

 
凸守「先輩は『はいそうですごめんなさい』って庇ってくれました」



森夏「……」



凸守「私が家のことから逃れるために無理やり先輩の家に押し掛けてるんです」



凸守「その代償で家事を手伝ってるだけなんです」



凸守「私が先輩に家庭の事情を説明して少し厄介にならせて欲しいって頼み込んだとき」



凸守「辛辣な事情じゃ近所の噂の的になるし」



凸守「そう言って今の状況が出来上がったんです…」


森夏「じ、じゃあ…私が富樫くんに怒ってたのって…」



森夏「……」



凸守「小鳥遊先輩もフられてます」



森夏「……」



――タッタッタッ


勇太「はあはあはあ…どこ行ったんだ丹生谷のやつ…」



凸守「今聞いたことは誰にも言わないで下さい」



勇太「はあはあはあ…やっと見つけた…そんなとこにいたのか…」



森夏「と、富樫くん…うぅ…私…」



勇太「…?どうしたんだ丹生谷?」



森夏「わ、私・・・ぐすっ…うぅ…うわぁぁぁん…」



勇太「お、おい丹生谷!どうしたんだよ」



森夏「私…富樫くんが女の子いっぱい連れ込んで…ひっく…色んなことしてる人だと思ってた…」



勇太「…ま、まあ凸守いるしそれに近いかな…はは…」



森夏「…ぐすん」



勇太「……」



森夏「…すう…はあ」



勇太「……」



森夏「ずっとずっと富樫くんのことが好きでした。10年前駅のホームで初めて会ったときからいままでずっと好きでした」


森夏「今日二回目の告白でカッコ悪いけどね…」



勇太「……」



勇太「さっきも言ったけど俺も好きかどうか分からないんだ」



勇太「だからすこし待ってくれ…かならず返事はするから…」



森夏「うん…」



勇太「とりあえず今日は帰ろう、な?」



森夏「…うん///」


勇太「で、何で俺達は家じゃなくて休憩できるホテルになんかいるんだ…」



森夏「なんでだろうね…えへへ///」



勇太「凸守も何考えてるんだあいつは…」



勇太「マスターと一晩中大富豪の特訓するって言って鍵開けてくれないしさ…」



森夏(///)



勇太「いやいや手は出さないからね丹生谷さん?」



勇太「いやホントちゃんと付き合ってからじゃないとさ…そういうのって…」



勇太「俺だってそのくらい節度あるしさ…」



勇太「丹生谷がいくら魅力的だからって…」



勇太「丹生谷がずっとずっと俺のこと好きでいてくれてたとしてもさ…」



勇太「ちゃんと守るよそういうのは」



勇太「丹生谷さんすいませんでした」



森夏「いや私はその…う…嬉かったし…///」



森夏「富樫くんのこと、だ、大好きだから///」



勇太「う…///」

 
――数日後


勇太「そういえば丹生谷あの朝分かれて以来どこかに行っちゃって会ってないよな…」



勇太「売れっ子だし今は仕事忙しいのかな…」



勇太「会いたいな丹生谷…」



勇太「凸守と六花はあの夜のことについて何も聞いてこないし」



勇太「察してくれてるのか…?」



勇太「まあそんなことより丹生谷どこに行ったんだろう…」



勇太「森夏に会いたい…」



勇太「ん、ありがとう」ズズズ



勇太「ん?」



勇太「……」



勇太「……」



勇太「…そっか…ありがと」



勇太「しかし今日は外が騒がしいな」



勇太「え、まさか…」

 
――ピンポーン


勇太「はーい」ドアガチャ



森夏「おはよう富樫くん」



勇太「やっぱり」



森夏「今日から隣に引っ越してきたからよろしくね」



勇太「数日音信普通だったのは引越しの準備してたのか…」



森夏「ふふ…もう遠慮しないからね…私の純潔奪ったんだから覚悟しなさいよ変態」



勇太「うっさいバカ!お前が可愛いのがいけないんだよ!」



森夏「う、うるさい///」



六花「安心して凸守。私も今日から隣に越してきた」



六花「私も今日から一人暮らし。勇太の家の隣ならいいってお姉ちゃんの許可ももらった」



六花「一緒に丹生谷に打ち勝とう」



森夏「だいたい富樫くん鈍すぎなのよ!私がどんだけ想ってたと思って――」



勇太「あああああああうるさい!丹生谷いいからこっち向け!」



森夏「は!?何よ?用があるなら――」チュッ



森夏「んむっ!??」



勇太「丹生谷、俺と付き合ってくれ……」



森夏「………」



森夏「え……あ……うぅ…」ポロポロ



森夏「……はい、喜んで…」

 

 

 

 

 

 

 

 

元スレ

森夏「あれからもう10年か・・・」
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