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いろは「私に、触ってました、よね」 八幡「………」【俺ガイルss/アニメss】

 

私は一色いろは。大学一年生になりました。

今日は折角の休日なので、恋人らしく先輩の家に遊びに来た。

お昼ご飯をいただきたい。

 

ノーアポだけど、まぁ、多分家で暇してるだろう。あの先輩は。

先輩のことだから、私が前触れなく遊びに来たことに顔をしかめるんだろうけど、きっと家には入れてくれるはず。

最近気付いた。先輩はただのツンデレだ。

 

そして先輩が一人暮らしをしているアパートに着いた。

先輩の部屋の呼び鈴を鳴らす。が、反応はない。

 

 

「………あれー?」

 

再度鳴らす。が、やはり反応はない。

 

「せーんぱーい。可愛い可愛い彼女が遊びに来ましたよー」

 

ドアを叩いても、何も返って来ない。

 

「えー………」

 

………どうしよ。いやどうしよ。

 

先輩の部屋で何していちゃつくかしか考えていなかった。いやどうしよ。

 

先輩は寝ているだけなのだろうか、それともどこかに出掛けてしまっただろうか。

 

寝ているとしていつ起きるのだろう。出掛けているとしていつ帰ってくるだろう。

 

………………なんかテンション下がって来た。

 

おかしいなー。今日はひたすららぶらぶする予定だったのに。

 

なんで私は大好きな人の家の前でこれ以上ない虚無感を味わっているのか。

 

 

そういえば。

むかしむかしそのむかし、私がまだ高校一年生だった頃。

あの合同クリスマスイベントで、先輩が無愛想な女の子と何か話してたのを思い出す。

確か話題は、『賢者の贈り物』。

 

女の子は、あの美しいお話をコミュニケーション不足と先輩顔負けの批評をしていたっけ。

今の私と良く似ている。良かれと思ったサプライズが見事に空回っている。

 

「はぁ………」

 

これからはちゃんと行く時は行くって連絡しよ。

 

 

最後に、藁にもすがる思いでドアノブを回す。

 

「まぁ、さすがにあの先輩でも鍵くらい………」

 

ドアはきぃと音を立て開いた。

 

「………無用心な」

 

私が泥棒だったらどうするつもりなのだろう。

 

もっとも、私も先輩のハートを盗っちゃう泥棒なんだけどね。きゃはっ☆

 

もちろん上がり込む。恋する乙女に法は無力。

 

「せーんぱーい………やっぱり寝てた………」

 

先輩の寝転ぶ姿はすぐに見つけられた。まぁ、何度も来たことある場所だし。

 

「もぉー。居るなら居るって言ってくださいよぉー。心配しちゃったじゃないですかー………」

 

先輩のほっぺたをつっつく。

 

本人は気にせず眠り続けている。

 

「………寝顔………」

 

………まぁ、許してあげよう。

 

 

「おじゃましまーす………」

 

我慢仕切れず先輩の布団の中に入る。布団はもちろん一人用なので狭かった。

 

「じゃあ重なるしかないですよねー」

 

私より一回り大きな先輩の体に抱きつく。うん。良い匂い、良い感触。

 

先輩の寝顔が目の前にある。

 

「………一つの布団に入るのって、初めてかも」

 

同棲したら毎日こんな感じなのかなー。同棲したい。

 

なんだか、とても、リラックスできる。とても暖かい。

 

とりあえず、先輩が起きるまでは、一緒に寝かせて貰おう。

 

私は、目を閉じた

 

………………………

 

目を開けると、私の顎の下に、先輩の手が有った。

 

「わっ」

 

びっくりした。

 

「うおっ」

 

先輩もびっくりした。

 

「お、おぉ………起きたか、一色」

 

「お、起きました………」

 

本当に、びっくりした。起きたばっかりなのに心臓が早い。

 

「ったく。びっくりしたのはこっちだっつの。起きたらお前が隣に居るからよー」

 

「あ、あはは。癒されましたー?」

 

喉が渇く、震える。

 

 

起きたら顎の下に有った、先輩の手。

 

あれは、なんだったのだろう。

 

「はいはい癒された癒された」

 

あれは、なんだったのだろう。

 

「んじゃ、何か飲むか?茶とマッ缶ぐらいしかないが」

 

あれは、なんだったのだろう。

 

先輩が言葉を絶やさない、何かから逃れようとしているように感じる。

 

………けれど、やはり聞かずに居られない。

 

聞かなければいけない。そんな気がする。

 

「………先輩、今の、なんですか」

 

「………」

 

先輩は一瞬固まって、口を結んだ。

 

「私に、触ってました、よね」

 

「………すまん。我慢できなかった」

 

「い、いえ、良いんです。別に不快だった訳ではないんです。むしろ、そこまで言って貰

えて、恋人としては嬉しいです………みたいな」

 

けれど、そんな優しい話ではないのだろう。

 

先輩の手が伸びていた場所。

 

それは胸でも、唇でも、頬でもなくて。

顎の下。だった。

 

喉だった。

首だった。

 

「………先輩は、そういうのが、好きなんですか?」

 

嘘と言って欲しかった。驚かせようとしただけだ、と。

 

「………………あぁ」

 

けれど、先輩の口は、事実を肯定するのみだった。

 

先輩は、私の首を絞めて___。

 

「………うっ」

 

何もしてないのに、されてないのに息が苦しい。

 

『………すまん。我慢できなかった』

 

 

ついさっきの先輩の声が反響する。

 

じゃあ、今までは我慢していたのだろうか。

 

優しい言葉で私を愛してくれた時も、裏では私の首を見ていたのだろうか。

 

私の首を、首を。

 

「………一色、大丈夫だ。心配すんな。今までも我慢して来たんだから、これからも我慢する………だから」

 

先輩が、いつも通り優しい。

 

優しい、から。

 

なんでも、してあげたくなる。

 

「………いいですよ」

 

その言葉は、驚くほど自然に口を出た。

 

「………な、」

 

「先輩の好きにして、いいですよ」

 

その両腕は、驚くほど自然に先輩を迎え入れた。

 

「………いいのか」

 

「………はい」

 

「本当に、いいのか」

 

「はい………はい」

 

先輩が、私の鎖骨を掴んだ。

 

あぁ、私はこれから、幸せになるんだ。幸せに、なれるんだ。

 

 

先輩は私の鎖骨を揉んだ。

 

 

「………え?」

 

「………おぉ………一色の鎖骨………鎖骨………」

 

変わらず先輩は一心不乱に私の鎖骨を揉み続ける。

 

「………先輩?」

 

「お、おう。すまん、痛かったか?」

 

「いえ、別に………」

 

「………?じゃあ、なんだ?」

 

「………………鎖骨ですか 」

 

「………おう」

 

「………………鎖骨ですか 」

 

「………おう。なんだよ、何回も………」

 

「うにゃーっ!!」

 

初めて人を本気で引っ掻いた。

 

初めてを先輩に捧げた訳だ。

 

「うおっ、なんだよ!」

 

先輩が、慌ててその場から飛び退く。

 

必然、鎖骨からも手を放す。

 

しかしたったの一撃で収まる程、私の怒りは弱くない。

 

「うにゃーっ!うにゃーっ!」

 

「えっ、ちょっ、なんなんだよ!?」

 

「こっちの台詞ですよバカ!私は!本気で!」

 

「うおっ、おち、落ち着け!」

 

先輩の言う通りだ。少し落ち着こう。落ち着いて、聞き正そう。

 

「………………先輩は」

 

「え、何」

 

「………………鎖骨フェチなんですか?」

 

「お、おう………なんか勘違いしてたのか?」

 

「うにゃーっ!」

 

最後に一発!

 

「痛っ、何、マジでなんなのお前」

 

「………はぁー。もういいです。疲れました」

 

「………………なら、いいけどよ」

 

先輩が下に目を逸らす。

 

「………………あ」

 

解った。私の鎖骨見てるんだこの人。

 

「………そんなに好きですか、鎖骨」

 

「まぁ、そうだな」

 

「寝てる私に我慢ができないレベルですか」

 

「………………まぁ、そうだな」

 

「ふぅん………」

 

言うまでもなく先輩の理性は凄い。

 

何時いかなる時でも自分の快楽よりも私の将来を優先してくれる。

 

その優しさが嬉しくもあれば、少し寂しく感じる時もあった。

 

そんな先輩が『我慢できなかった』というのは、やはり恋人として少し、いやかなり嬉しかった。

 

「………いいですよ」

 

「………は?」

 

「先輩の好きにしていいですよ。私の鎖骨」

 

「………………」

 

先輩は無言で私を抱きついた。

 

「わっ、なっ、なんですか。鎖骨じゃないんですか」

 

「好きにしていいって言ったのはお前だからな………お前だからな」

 

「なっ」

 

先輩は私の鎖骨を、甘噛んだ。

 

「ひゃっ」

 

さらにそのまま舐めた。

 

「ひうっ」

 

さらにそのまま吸った。

 

「あぁ、あぁぁあ」

 

 

鎖骨はもちろん、後ろに回された腕で、背中も熱い。

先輩の唇が肌と擦れて、気持ちいい。

それに合わせて肌を這う柔らかい舌と固い歯が私の奥を刺激する。

 

軽い気持ちで言ってしまったけれど。

 

「先輩………これ結構ヤバイです………」

 

思わず私のも先輩に抱きついてしまう。

 

私の声を聞いても、いや、聞いたからこそか、先輩は私の鎖骨を吸い続ける。

 

鎖骨からビリビリと脳を痺れ溶かす波が、ゆっくりと、ゆっくりと体に注入されていく。

先輩と繋がったことはないけれど、私は今エッチなことをしているという意識が、体を、思考を、火照らせてゆく。

 

「んん………んっ」

 

人間の体とは、左右対照だ。

 

先輩の口が私の鎖骨に有る時。

当然、私の口は先輩の鎖骨に有る。

 

………なるほど、先輩の鎖骨フェチも理解できる。

 

私は先輩の鎖骨を噛んで舐めて吸った。

先輩はびくりと体を震わせたけれど、やはり口は外さなかった。

 

お互いがお互いの鎖骨を噛んでいる。

 

かぷかぷちゅうちゅう。

かぷかぷちゅうちゅう。

あぁ、だめだ。いや、だめじゃないけど、だめだ。

あふれちゃう。

 

私がゆっくりと体を後ろに倒そうとした時。

 

「………………っ」

 

先輩が体を離した。

 

「………………せんぱ」

 

「駄目だ。これ以上は本当に駄目だ。本当に我慢できん」

 

先輩は口元をぬぐいつつ、はっきりとそう言った。

 

「………我慢しなくても」

 

「駄目だ………駄目だ。まだ」

 

「………………駄目ですか」

 

「………………駄目だ」

 

先輩が服の依れを直しながら言った。

 

「うがぁーっ!」

 

私は先輩の枕を投げた。

 

「うおっ!」

 

「理性の化け物!化け物っていうか、ただのヘタレ!」

 

「なっ、だってまだ独立できてねぇし、責任取れる年齢じゃ………」

 

「うがぁーっ!」

 

私は私の枕を投げた。

 

「いてっ」

 

「私の友達のグループでまだ処女なの私だけだぞおらぁーっ!」

 

「なっ、おまっ………もっと恥じらいって物を」

 

「あぁっ、もう!先輩は!」

 

先輩は貞操観念が特殊過ぎる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いろは「先輩のフェチズムが特殊過ぎる」

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