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折本「チョコに決まってんじゃん。今年はあげるって言ったっしょ?」 八幡「え、あ、そ、そうか」【俺ガイルss/アニメss】

折本「やっはろー!」

 

八幡「……………………おう」

 

バタンッ

 

折本「えっ!なんで閉めるの!?おーい!ひーきーがーやー!」ドンドン

 

え、なにしにきたのあの子。怖いんだけど。なにが怖いかってどんだけあの「やっはろー」とかいう挨拶広まってるの?他校まで流行ってんの?

 

折本「ねえー!開けてよー!比企谷ー」ドンドン

 

うるせえな。どこの借金取りだよ。

 

ガチャ

 

八幡「…なにしにきたんですか?」

 

折本「なんで敬語なのwwwwウケるwwwwwww」

 

八幡「いやウケねえから…」

 

折本「はいこれ」

 

八幡「…なにこれ?」

 

可愛らしい箱だな…もしかしてあれか?ビックリ箱か?開けたらビヨーンとピエロでも飛び出すあれ?ふっ、甘いな。いまさらそんなもので俺は驚かん。むしろそんな箱の方が可愛いくらいだ。小学生の時に、クラスの子に「プレゼントだよ!」って渡された箱をワクワクして開けたら大量の蝉の抜け殻が入ってたあの日よりかマシだ。吐き気してきた…。

 

折本「チョコに決まってんじゃん。今年はあげるって言ったっしょ?」

 

八幡「え、あ、そ、そうか。あ、あり、ありひゃっ」

 

めっちゃ噛んだ…なに今の絶対引かれる…

 

折本「ちょっwww噛みすぎwwwwマジウケるwwwww」

 

笑われたよ…

てか、え?チョコ?俺に?折本が?確かにこの前イベントでチョコあげるみたいなことは言ってたけど、その日は結局くれなかったし。冗談で言ったのかと思ってたが。…本当にチョコなんだろうかこれは?

 

折本「…なんか信じてないでしょ比企谷。正真正銘、私が作った比企谷へのチョコだよ?」

 

八幡「お、おう…そうか…」

 

折本「ま、あげるって言っといて遅くなったのは悪かったよ。ごめん!…あげるのすっかり忘れてたから」ボソ

 

最後っ!最後の一言聞きたくなかった!ボソっって感じなのにハッキリ聞こえちゃいましたよ!くそっ!俺も鈍感主人公になりたい!てかデレたセリフでもないしとにかく聞きたくなかったわ。え?冗談とかじゃなくて忘れられてたの?なんか目から汗でてくるんだけど

 

八幡「いや、その、ありがとな。嬉しいよ。大事に食う。」

 

折本「…」ヘー

 

八幡「なんだよ」

 

折本「なんだ、比企谷ちゃんとお礼言えるじゃん!それに大事に食うとかwwwなんかウケるwww」

 

八幡「どこにウケるとこがあるんだ…俺だってお礼ぐらい言うわ。それに折本、なんかすごい頑張って作ってたし。大事に食べないとなんかもったいないだろ」

 

折本「ええ!?///…い、いや別に、頑張ってたとか、そんなことは…ていうか比企谷作ってるとこ見てたの?///キ、キモ…///」

 

えー、キモいって言われたー

なに俺って女の子が料理してるとこ見てるだけでキモいって言われるの?

実際、折本は雪ノ下のような手慣れた雰囲気もなかったし、料理はあまりやらないのだろう。女子力高そうな雑誌見ながらやってたし。チョコ作る事は折本にとって初めての挑戦なんじゃないかって感じがした。必死にチョコ混ぜててほっぺにチョコついてたし。あれはなんか可愛いかっ…ゴホンゴホンッ

 

折本「でも、そっか…大事に…食べるか…………比企谷」

 

八幡「?」

 

折本「そんなこと言ってくれたのは比企谷が初めてだよ!ありがとう!大事に食べてよ!」ニコ

 

八幡「っ///」

 

そ、その笑顔は反則ですよ折本さん

こ、こいつやっぱり可愛いよな。うん。絶対口にしないけど。

 

折本「それじゃあ用もすんだし帰りますか。あ、そうだ比企谷!今度遊びに行かない?暇でしょ?」」

 

八幡「いや…俺はその休みの日アレだから」

 

折本と遊びに行くとか怖すぎる

こいつからこんな誘いするなんて…

 

折本「いいじゃん!私たち…友達でしょ?」

 

八幡「……」

 

八幡「まあ…考えとくよ」

 

折本「そ、ありがと!んじゃあねー」ノシ

 

八幡「友達…か…」

 

友達…あの時の言葉、本気だったのか折本のやつ。

俺と折本の関係…中学時代、俺が折本に告白して、振られて、次の日には笑い者にされて…あれからずいぶん時間がたった。高校生になって偶然折本と再会して。なぜか葉山と共に遊ぶだり生徒会の仕事だったりで会うことが増え…

 

「でも…友達としては…ちょっとアリかな」

 

まさかそんなことを彼女から言われる日がくるとは思わなかった

 

「ウケるし」ニコ

 

ウケねえーけど。そんときの笑顔がちょっと可愛いかっ…たな。

 

〜1週間後〜

 

折本「やっはろー!」

 

八幡「…」スッ

 

折本「おっとと!なんですぐドア閉めようとするの!?」ガシ

 

なんなのこの子、1週間前にあったばっかですやん

なんで俺の家くるの?そういえばなんで俺の家知ってんの?

 

八幡「なんのご用でしょうか…」

 

折本「前言ったじゃん!遊ぼ!」

 

いや確かに言ってたけど。誰も了承してないし。突然家に来るとかどんだけ強引なの。いやまあそういえば連絡先知らないけどさ…昔、交換したけど、消しちゃったし…あっちも消したんだろうな

 

八幡「いや…今日は…ね?天気悪いし…」

 

折本「え?雲一つないけど?」

 

くっ…直接来られたら逃げづらい…!

 

折本「んー……じゃあ比企谷の家で遊ぶ?…迷惑じゃなかったらだけど」

 

じゃあってなんだよ。まあ俺の外に出たくないオーラを感じ取ったんだろうけど。遊ぶことは譲らないんですね

さすがの強引な折本さんもいきなり家に押しかけるのは迷惑だと思うのか。少し感心した。

はぁ…まあこのまま帰すのもなんか悪い気がするな…一応、考えとくって言っちゃってたし、行く気ないって意味だったんだけどね。

家ならまあいいか…今なら小町も出かけてるし。めんどくさいことにはならんだろ。

 

八幡「はぁ…じゃあ、入れよ。でも言っとくけど俺ん家きてもやることないからな」

 

折本「えwwwwwマジでいいの?wwwwウケるwwwwwww」

 

八幡「いや…ウケねえから」

 

ー比企谷家ー

 

折本「ほえー、ここが比企谷の部屋かー。てかいきなり自分の部屋に女の子入れるなんて。比企谷って大胆すぎwwwwウケるwwwww」

 

た、確かにいきなり女子を部屋に入れるのはどうかと思った。だけど、今、家に俺しかいねえしずっと俺は自分の部屋にいたからここしか暖房効いてねえしな。さすがに客人を極寒のリビングに連れてくのはどうかと思ってだな…

 

折本「ってかここ暑すぎwww」

 

八幡「ならマフラーはずせ」

 

折本「あ、そうだね。上着も脱ごっと」スルスル

 

折本「ん〜」カラダノビノビー

 

あんま中学のときも今も気にしてなかったが…こいつって出るとこ出てるっていうか…やっぱり…スタイルいい…よな。

 

折本「ん?なに?」

 

八幡「い、いやなんでも///」

 

折本「ウケるwwww」

 

八幡「なんでだよ…ていうか脱ぎ散らかすなよ。踏んじまうぞ」

 

折本「いいじゃん別に〜。比企谷は細かいな〜」

 

八幡「学校の男友達と遊ぶ時もそんな感じなの?男子だって結構見るぞそういうとこは」

 

折本「えーわかんないよ。男子と家で遊んだことないし」

 

八幡「えっ、そうなのか…」

 

意外…てっきり男子の家で男女みんなでウェーーーイwwww今日は朝まで飲むぜーwwwとかやってるのかと。未成年だけど。

 

八幡「…お茶入れてくるから適当にくつろいでてくれ」

 

折本「は〜い」

 

………

……

 

八幡「なにをされてるんですか?」

 

いやまあなんかこいつならやりそうだなっと思ったけど。残念ながら俺のベッドの下は埃しかないですよ。

 

折本「一冊もないとか…もしかして比企谷ってホm

 

八幡「違う。断じて」

 

折本「でも、さっき良いの見つけたよ。あ、お茶ありがとね」

 

八幡「見つけたよじゃないよ。漁らないでもらえます?………それは」

 

 

卒アル…か。中学の。

そうか、同じ中学だもんな

てか、どこにあったんだそれ。俺にとってただのトラウマアルバムだからその存在自体を俺の頭の中から抹消してたわ。部屋にあったのか。

 

折本「ちょwwww比企谷wwwなにこの顔wwwちょっとニヤけてるしwwwキモウケるww」

 

それに関してはマジで写真選んだやつぶん殴りたい。なんでこれなの?真顔のやつの方がまだマシだわ。カメラマンに「じゃあ今度はちょっと笑ってみてー」っていうからちょっと笑ってみたら「い、いいと思うよ。う、うん」とか明らか微妙な反応されてたのに。なんでこれ採用したの?ちょーウケない

 

折本「てか比企谷まったく写ってないじゃんwwwちょーウケるwww」

 

八幡「い、いや。俺だって写ってるから。ちょっとぐらい写ってるから」

 

折本「へー、どれ?」

 

八幡「ほら、ここ」

 

折本「思いっきりボヤけてんじゃんwwww」

 

…卒アルもらってトラウマアルバムと言いながら最初は少しワクワクして、1時間以上写真に写る自分を探した結果あまりのステルスヒッキーに感動したよ、ほんと。涙ちょちょぎれたね。

 

八幡「あ、そうだ折本」

 

折本「ん?なに?」

 

八幡「チョコ…美味かった」

 

折本「そ、そっか///」

 

八幡「ありがとな」

 

折本「いいよ別に///…お返し忘れないでよ?」

 

八幡「ああ、わかってるよ」

 

………

……

 

それから結局、なんだかんだ、卒アルで少し思い出話をして、その後はオセロやらトランプをした。オセロやトランプを1人以外でやるなんていつ以来だろうか…ちょっと感動した。けっこう白熱して、時間も忘れて遊んだ。

こいつも「比企谷wwwww遊び地味すぎwww」とか言いながらわりと楽しんでたみたいだ

 

折本「はあ〜地味だったけどなんか久しぶりだったし楽しかった〜。オセロとか。てか比企谷オセロ強すぎ」ムスー

 

まだ拗ねてんのかこいつ

当たり前だ。俺がどれだけの年月をかけて修行したと思ってるんだ

…1人で。いやオセロって1人でやっても楽しいから。むしろ1人の方が白熱するから。

 

…………それよりさ、折本さん

 

八幡「おい、その…折本、お前もうちょっとだな…その姿勢をだな///」

 

折本「ん〜?」足パタパタ

 

無防備すぎやしませんかね

こいつさっきからずっと俺のベッドでゴロゴロしてるんだよね。スカートではないけどさ。ショートパンツなんだよね。わりと足が魅力的と言いますか…いや、あ、足フェチとかじゃないよ?よ?上も、暖房効いてるからってポイポイ服脱ぎやがって…

オセロの時、胸見えてたんたぞ…圧勝はしたが精神攻撃が尋常じゃなかったわ

 

八幡「いや…なんでもない」

 

折本「変な比企谷wwwwキモwwww」

 

八幡「キモいだけ言うなよ。ウケてくれよそこは…」

 

折本「えー、ウケないよ。キモいし」

 

八幡「さいですか…」

 

折本「…」

 

八幡「…」

 

折本「比企谷ってさあ…」

 

八幡「ん?」

 

折本「中学の時、やっぱり友達いなかったんだよね」

 

八幡「やっぱりってなんだよ…いなかったな」

 

折本「今はいるの?」

 

八幡「……………いる、と思う。わからんが」

 

折本「わかんないんだ」

 

八幡「…」

 

わからない。今の俺には。

 

折本「…彼女は?」

 

八幡「…いねえよ」

 

折本「だよね」

 

だよねってなんですか!

わかってるなら聞かないでもらえますか!

さっきからどうしたんだこいつ

 

折本「そっか…」

 

八幡「なんなんだよ一体………んお、もうこんな時間か」ヨッコラセ

 

八幡「折本、送ってやるから、そろそろ帰えっうわっと!?」ズルッ

 

折本「へ?」

 

状況を説明しよう!俺が少し折本に近づこうとしたら見事、折本が脱ぎ散らかしたマフラー踏んじゃいました!足滑ってます!フラグ回収!そして八幡の身体は倒れていきます!折本めがけて!それだけはらめええええええ!

 

折本「きゃっ!」

 

八幡「おぶっ!」

 

折本「いったー」

 

八幡「いてて…」

 

折本「えっ…ちょ///」

 

あーはいはい。これね。すごいね。しっかりと折本にぶつかり、折本が倒れて俺がその上に乗ったよ。よくエロゲとかで見るわ。はいはいテンプレテンプレ。まあ、かの有名な某漫画のリトさんならもっとエロエロだったろうし俺なんかチョロいチョロい。おいおい、あははっ、顔が近いね折本と。うんうん。…これは非常にマズイ。はやく逃げ…

 

小町「お兄ちゃーん!お兄ちゃんの愛する小町ちゃんが帰ってきましたよー!」ガチャ

 

八幡「…ぇ」

 

折本「///」

 

小町「」

 

小町「お、お邪魔…しました」ガチャン

 

八幡「待て、待ってくれ小町ぃいい!」

 

なんだよこの小町の完璧なタイミング!そこまでエロゲにしなくていいじゃんかよ神様!神様のバカ!アホ!八幡!

 

折本「ちょ、ちょっと!…比企谷…はやく離れてよ…!///」グイグイ

 

八幡「え、あっ!す、すまん!」バッ

 

折本「…」

 

怒ってるか?…怒ってますよね…

 

八幡「その、すまん。折本…。マフラーも…踏んでしまって、悪かった」

 

折本「ま、まあ私がマフラー放り投げてたのが悪いんだし…許す…よ///」

 

八幡「そ、そうか…」

 

折本「…」

 

八幡「…」

 

き、気まずくなってしまった…

 

ドア ガチャ

 

小町「あのー?お兄ちゃん?そちらは…お客さん…だよね?えっと、よかったら…夕食、食べていきます?」ソロリ

 

………

……

 

小町「改めまして!比企谷小町です!そこの人の妹です!」

 

そこの人って…

 

折本「折本かおりだよ!比企谷とは…学校は違うけど…友達……かな」

 

八幡「…」

 

小町「友達…ですか。しかも他校…。え?というか友達?お兄ちゃんに……友達!?!?!?」

 

八幡「いや驚きすぎでしょ。俺にだって友達はいる」

 

戸塚とか戸塚とかな。あ、あと戸塚。

 

折本「なに比企谷wwwそんなに友達いないの?wwwwウケるwwww」

 

あれ?さっき同じ会話しなかったけ?なんか折本が異様にシリアスでよくわからんかったな

 

八幡「だ、だからいるから。話を聞きなさい」

 

折本「まあでも、よかったじゃん!今までは友達少なかったかもしれないけど今は…私がいるでしょ?」ニコ

 

八幡「///」

 

なんでサラっとそういうこと言えちゃうんですかこの子…心臓に悪いぞ…

 

折本「え、顔真っ赤じゃん比企谷wwちょーキモいwwwwなに照れたの?照れてるの?www」

 

八幡「う、うるさい///」

 

ああ、くそ、なんか調子狂うなこいつといると

なんなんだよほんと

 

小町「ふ〜ん…なるほどなるほど」

 

八幡「な、なんだよ」

 

小町「なんでもなーい!それじゃあご飯にしましょう!今日はみんな大好き小町鍋だよ!」

 

いや鍋は鍋だろ。小町が作ったカレーで小町カレー!とかならわかるが。なんかそれ小町をぐつぐつした鍋みたいじゃねえか。…いいかもな。うまそう。ぐへへ。

 

小町「お兄ちゃん…なに考えてるかわからないけどなんか小町的にポイント大暴落してるよ…?」

 

………

……

 

折本「いやー食べた食べた!美味しかったー!」

 

八幡「よかったな」

 

当たり前だ。小町が作った料理だぞ。…鍋だけど。小町ひたすら野菜突っ込んでただけだけど。あれだ。小町がそれをするから美味しいんだ。それが小町鍋の美味しさの秘訣。小町鍋万歳。

 

折本「それにしても小町ちゃんって本当に比企谷の妹?ちょー可愛いかったんだけどwwwくれない?」

 

八幡「よく言われるよ。小町は確かに超絶美少女な女神様だが絶対やらん。将来的にも誰にもやらん」

 

折本「うわっ、シスコンきも…」

 

めちゃくちゃドン引かれたよ。なにその低い声…

違うんです。俺はただ、小町を愛してるだけなんです。

 

八幡「シスコンじゃねえよ…んっ…しょ…よし、ほら、乗れよ」

 

折本「え?」

 

八幡「え?じゃないですよ。折本ん家ってここから少し遠いんだろ?ならチャリの方がいいだろ?」

 

折本「あーなるほどっ…ぶふっwww比企谷と2人乗りとかwwwwwウケるwwww」

 

八幡「なんでだよ…嫌なら乗せねえぞ。俺だけ乗る」

 

折本「え、なにそれ…最低」

 

八幡「マジなトーンはやめてくれよ…」

 

折本「よいしょ、それじゃあレッツゴー!」ギュウ

 

八幡「結局乗るのか…っておい!そ、そんな抱きつくなって///」

 

お、おい。当たってる!当たってますよ!なんか背中にふにょんふにょんって!

 

折本「えー抱きつかないと落っこちちゃうじゃん!それにこういうイベントを期待して2人乗りすすめたんじゃないの?ほれほれ」ニヤニヤ ギュウギュウ

 

ギュウギュウするな!しないでください!柔らか…じゃない!なんでこいつこんな勘違いしそうなことばかりするわけ?俺じゃなかったら即オチだよ?

 

折本「あのさあ…ちょっと寄りたい所あるんだけど」

 

八幡「?…まあいいけど。とりあえずもうちょっとだけ離れて。かるーくでいいから。心臓に悪いから。事故るから」

 

折本「必死すぎwwwキモwwwwウケるwwww」

 

はぁ…ほんといつもウケてんな…こいつ

 

ー公園ー

 

八幡「なぜに公園?え、なにシーソーでもやる感じ?言っとくけど俺とシーソーする人なんて人生でいなかったから初体験ですよ?優しくしてね?」

 

折本「あのさ…比企谷…」

 

すごい無視された。ビックリだよ。

というかまたこれあれじゃね?シリアス折本

 

八幡「なんだよ」

 

折本「あの…」

 

八幡「?」

 

なんだ…折本にしてはずいぶん煮え切らないな

 

折本「すぅ〜〜はぁ〜〜」

 

折本「比企谷…ごめんなさい」ペコ

 

八幡「え?」

 

なんで…折本が俺に謝るの?あ、あれですか。もしかして、告白してないのにフられたのかな僕。残酷すぎるわ。

 

折本「中学の時…比企谷をみんなの笑い者にして…ごめんなさい」

 

八幡「お、お前…今更そんなこと…。俺はもうあの時のことは気にしてない。どうでもいいことだ。だから謝らなくていいぞ」

 

折本「わかってる。今更だってことは。遅すぎた…んだよね、私は。今更、どれだけ後悔しても、謝っても、意味がないってことはわかってる。でも、それでも謝りたい」

 

八幡「…」

 

折本「私は、比企谷のことをまったく見てなかった。見ようとしなかった。自分に…告白してくれた人を勝手につまんない奴だと決めつけ。笑い者にした。あの時の私は、あれが比企谷をどれだけ傷つけたのかをまったく考えず、能天気に過ごしていた」

 

折本「でも比企谷と再開して、葉山くんたちと遊んだ時に言われて、2人の女の子を見せられて、生徒会の仕事の時やバレンタインの時に総武高のいろんな人たちと話してるところをみて、私はだんだん比企谷を見るように考えるようになった」

 

折本「それでやっと理解した。自分が比企谷にしたことを。すごく、すごく後悔したよ。なんであんなことをしてしまったのかって…」

 

折本「今更だけど、でも、お願い。謝らせて。これで私の罪が消えるとは思ってない。これがただの私の自己満足だってことはわかってる。でも謝りたい」

 

八幡「……わかった」

 

折本「ごめんなさい」ペコ

 

八幡「……ああ」

 

素直に…驚いた。折本かおりがこんな風に考える奴だったなんて。

俺も…わかってなかった。見れてなかったんだな折本のこと。

あのトラウマは、もう過ぎたことだ。今更、気にしてないしどうでもいいことだ。でも…折本に言われて。なんだか嬉しかった。心が少し晴れたような…そんな気持ちになった。

 

折本「ぇっぐ…ぐすっ…」

 

八幡「え?お、おい」

 

なんか泣いてらっしゃるんですけどおおおおお

 

折本「ご、ごめん…ぐすっ…泣くっ…のは、卑怯だと…思って…うぐっ…我慢してっ…た…んだけど…やっと…ぐすっ…比企谷に言えたっ…と、思ったら…急に……うっく…」

 

八幡「はぁ…まったく」

 

折本も、女の子だな。やっぱり。

辛かった…んだろうな。

 

折本「それと…さ、もう一つあるんだ…」

 

比企谷「なんだ?」

 

折本「比企谷は…私を友達だと思ってる?…ぐすっ」

 

八幡「え?それは…」

 

正直、思っては…いない。いや、わかっていない…のか。

 

「でも…友達としては…ちょっとアリかな」

 

急にそんなこと言われても。はい、それじゃあ今から俺たち友達な!ってなれるわけない。

折本とはまったくそんな関係になることが想像つかなかったし

俺には「友達」がなんなのか、まだ、わかっていないから。

それと…折本の話を聞いて、思うことがある。折本が言う「友達」って言うのは

 

折本「言っとく…けど、罪悪感で比企谷に近づこうとしたとかそういうのじゃないから。私は今の比企谷を見て、考えて、本気で、比企谷の友達になりたいと思っただけだから」キッ

 

八幡「そう…か…」

 

心読まれちまったな…

さっきまで泣いてたくせに…そんなに強く言えるなんて…すごいな折本は

 

折本「比企谷は…嫌?私と友達になるのは。私と遊んだり、話したりするのは」

 

友達…折本と…友達。

わからない。なにが友達なのか。どうすれば友達なのか。わからないけど。今の折本を否定したくない。なぜかはわからないけど。はぁ…なんだこれ、わからないことだらけだな。まあ、とにかく…

 

八幡「折本…」

 

折本「なに?」

 

八幡「その、まだ俺にはわからないけど。嫌…ではない。折本と遊ぶのは…正直楽しかった。だからその友達?になる。なろう?なれる…か?」

 

折本「…………ふふっ…なにそれwwwなにいってんのか全然わかんないんだけどwwwwウケるwww」

 

八幡「おい…今はウケんなよ…はぁ…」

 

折本「比企谷」

 

八幡「ん?」

 

折本「ありがとう!嬉しいよ!」ニコ

 

八幡「あ、ああ……その、よろ⤴︎しく…な///」

 

折本「きょどりすぎwwwwキモwww」

 

八幡「ぐぬっ…お前も、その、もう泣くなって」ナデナデ

 

折本「ちょっ///ひ、比企谷!///と、とっくに泣きやんでるってば///」

 

八幡「あっ、わ、悪い!ついクセで」

 

やっべ、目のとこ赤くなってるし、俺が…泣かせたようなもんだし…つい…こんな時にお兄ちゃんスキルを…小町が泣いてた時よくしてたからな…で、でも折本にやってしまうとは…怒ってるか?

 

折本「男子に頭撫でられたのなんてはじめてだよ///…責任……とってよ///」頭サスサス

 

八幡「」

 

ちょっ!こいつくっそ可愛い!嘘っこんなに可愛いかったけ?ヤバイ今のはヤバイなにがヤバイかってもうヤバイ

 

八幡「せ、責任ってなんだよ///」

 

折本「え、なに顔赤くしてんの?なんかやらしいこと考えてる?勘違いしすぎwwwwキモwwwwwwwちょーウケるんだけどwwwww」

 

前言撤回だ

ちょー可愛いくない。なにこいつマジウケる。

 

折本「んー…それじゃあ今度の土日に買い物付き合ってよ」

 

八幡「え?」

 

折本「か〜い〜も〜の!どうせ暇でしょ?」

 

八幡「いや土日は…その、アレだから」

 

折本「いいじゃん…友達…でしょ?」ウワメヅカイ

 

八幡「」

 

なにこいつ卑怯すぎませんかね。

 

八幡「あーわかったよ!今度の土日な。まあ買い物ぐらいいいか…その友達…なんだしな///」ガシガシ

 

折本「そそ、それでいいんだよ!…あ、あとさ…その…」

 

…?携帯を取り出してなにか言いたそうだが…

…ああ、連絡先か。まあ…言いにくいよな。だから今までも言えなかったんだろう。…よし。

 

八幡「そういえば、俺、携帯がそのアレでアレだったからデータがアレなんだわ。土日の件もあるし、折本の連絡先教えてくれね?」

 

折本「え?あ、そうなんだ!そうかそうか!うん…なら交換しよっか…///」

 

八幡「おう。ほら」ポイ

 

折本「うわっとと…えっ?そんな簡単に携帯渡す?」

 

八幡「まあ見られて困るようなもんないからな」

 

ピロリロリン♫

 

折本「はい!オッケー!」

 

はやっ!由比ヶ浜といい最近の女子高生の指はどうなってんだ。音速超えてるんじゃなかろうか。

 

折本「てかなにこれwww電話帳すくなwwwウケるwww」

 

八幡「うるせえな。終わったなら返せ」

 

折本「…でもなんか、女子っぽい名前もあるね。これ…あの2人の女の子も入ってるんでしょ?比企谷ってもしかしてモテモテ?」

 

八幡「雪ノ下のはねえけどな。んなわけねえだろ。俺がモテたら全世界の男がモテるぞ」

 

折本「だよねーwwwウケるwwwはい!これ返す!」

 

八幡「いやウケるなよ…」

 

折本「それじゃあ今度こそ帰ろうかな。ありがとね。送ってくれて」

 

八幡「いや最後まで送るぞ。夜遅いんだし」

 

折本「いや実は私の家、この公園の隣だから。ほらあそこ。だからもう大丈夫だよ!最後まで女の子を家まで送るなんてかおり的にポイント高いよ!」

 

八幡「やめろ、そのポイント制。小町だけで十分だから。そうか…それじゃあまたな」

 

折本「おやすみ!またね〜!」ノシ ブンブン

 

ブンブンと手を振る彼女の笑顔は偽りもなく本当に気持ちのいいものだった。それを見ると俺も自然と気持ちのいい気分になれた。

あの笑顔見て、俺はさっきのことを思い出しふと思った。

 

八幡「…折本が涙流すのって…なんか嫌だな…」

 

夜も深い、寒空の下、1人帰宅する俺は彼女の笑顔が頭から離れず、身体は冷えても心はとても暖かな気持ちに包まれていた

 

八幡「はぁ…マっ缶買って帰るか…」

 

 

………

……

 

あれから俺たちは、よく2人で遊ぶようになった。2人で出かけたり、俺ん家でまたオセロやトランプしたり、テレビゲームしたり…

これが友達なのかは、やっぱり俺にはわからない

でも、折本と遊ぶのは本当に…楽しい

 

………

……

 

〜数日後〜

 

《折本side》

 

折本「ふふふっ…ほんとこいつ…絵文字ぐらい使えってのwww…じゃあ10時に駅前でっ…と」カチャカチャ

 

比企谷のメールはすんごい簡素だ。

絵文字も顔文字もなんもありゃしない。

しかもすんごいそっけない。この前なんて

 

比企谷〜!(^O^)

暇だからなんか話そう〜(^O^)/

 

そうか。俺は暇じゃない。おやすみ。

 

Σ(゚д゚lll)

 

最初はさすがにドン引きしたけどなんだかんだその後もメールしたら返してくれるし。なーんか気が楽なんだよなー。比企谷とのメールは。女子とメールするときは言葉を選んだりちょっとキャピキャピした絵文字とか顔文字使うことを意識しちゃうけど…比企谷とはすごく気楽で…なんだか楽しい

それはメールに限ったことじゃない。出かけたり、比企谷の家でゲームしたり、本当に、本当に楽しい。

 

千佳「かおり〜、最近なんかあったの?」

 

折本「え?なんで?」

 

千佳「いやなんかここ数日、浮かれてるというか…携帯さわってるときなんかニヤニヤしてるし…今も。なんかキモいよ?」

 

折本「キモッ!?ひどいよ千佳!」

 

千佳「あはははっごめんごめん。それで?なにがあったの?」

 

折本「明日、比企谷と買い物行くんだ〜♫」

 

千佳「えっ……比企谷って…あの前、葉山くんといた人?」

 

折本「そうそう!ウケるっしょ〜wwww♫」

 

千佳「その…比企谷くんと買い物行くの?2人で?」

 

折本「そうそう!」

 

千佳「ねえ…私が、最近かおり機嫌いいなって思ったの、けっこう前なんだけど…それが原因なら…もしかしてよく遊びに行ってるの?2人で」

 

折本「そうだねー。週三ぐらいで遊んでるかなー。ほんと比企谷と遊ぶの楽しくてさ!マジおもしろいんだよあいつwwww」

 

千佳「週三!?週三で2人で出かけたりしてるの!?」

 

折本「いや、比企谷の家で遊ぶ時もあるよ。というかそっちの方が多いかな?平日はさすがに学校終わりでなんかダルいし。それにあいつ基本、休みに外出るの嫌がるから。マジウケるよねwww」

 

千佳「家!?比企谷くんの!?2人で?いやいやいやウケないよ!!」

 

折本「いや、家族もいる時あるよ。あいつの妹で小町ちゃんっていうんだけどさ〜。あざと可愛いんだよね〜」

 

千佳「か、家族公認…だと…!?」

 

折本「さっきからどうしたの千佳。なんかうるさいよ」

 

千佳「はぁ……ねえ、2人は…付き合ってるの?」

 

折本「えっwwwwwないないwwww比企谷と付き合うとかないわーwwwwそれはウケないよ千佳マジウケるwwww比企谷とはただの友達!」

 

千佳「あ、あのさ…かおりってそういえば男子に友達いたっけ?よくいろんな男子と喋ってるけどさ、そういうんじゃなくてさ」

 

折本「え?んー…そういえば男子にそんな遊んだりとかいう友達ってほどの友達はいないかなー。今は比企谷がいるけどwwww」

 

千佳「はぁ…」

 

折本「なに?どうしたのため息ついて」

 

千佳「かおり…男友達のいなかったあんたに…いやていうか普通に考えてもわかることだけど…教えてあげる……」

 

折本「?」

 

千佳「男女が2人っきりで休みに買い物っていうのは一般的にデートって言うんだよ?」

 

折本「えっ……………………………………?」

 

ー折本宅ー

 

折本「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜///」←枕に顔うずめながら足バタバタ

 

折本「千佳のバカッ!バカ!///」

 

でもそうだよね…私、なに考えてたんだろ。確かによく考えたらデートじゃん…いやでも、友達だから一緒に遊ぶのは普通なんじゃ?いやいやそれは女子同士だから普通であって比企谷は男だから、し、しかも2人っきりだしだからつまりそれはデートであって…わ、私、何回、比企谷と出掛けたっけ?あれが全部デー…

 

折本「っても〜〜〜なに考えてんの私〜〜〜〜〜〜///」バタバタ

 

千佳のせいだ。千佳のせいで妙に意識してしまう…

…そういえば比企谷はどうなんだろ?……ん〜比企谷はなにも考えてなさそうだな…友達だから…とか、なんか理由があれば誰とでも遊びにいきそう…家にだって、さらには自分の部屋にだって簡単にあげてくれるし…なんかこれっぽっちも意識されてないって感じで悲しいな…

って違う違う!いいんだよそれで!意識されても困るし?ただの友達だし?比企谷とはただ買い物するだけ!いつものことじゃん!今更そんな…デ、デートじゃないんだからもっと気楽に…気楽に…

なんで私…こんなに意識しちゃってるのかな…別にどうでもよくない?ひ、比企谷とか…そんなありえないし…でも、あいつって捻くれてて女心もまったくわかってなくて性格最悪だけど…時々…優しくて…頼りになって…

……デート……比企谷とデートかぁ…。

 

 

折本「今日は楽しかったねー!ちょっと疲れてきたしそろそろ帰ろっk

 

八幡「待てよ」ドンッ!!

 

伝説の壁ドンッ!!!!!!

 

折本「きゃっ……な、なに?比企谷?どうしたの急に」

 

八幡「あそこで休んでいかないか?まだ…お前といたいんだ」

 

折本「えっ…それって…」

 

八幡「俺はもっと、お前のことが知りたい」キラッ

 

 

折本「きゃぁあああああああああああああああああああああああああああっ!!!!///」バタバタバタバタバタバタ

 

折本母「かおりー!うるさいわよー!」

 

折本「ご、ごめーん!」

 

はぁ…なに考えてるの私///比企谷が壁ドンとかちょっとキュンとく…き、キモいだけだし。で、でも比企谷ってよく見たら外見はけっこういいよね…あの目のせいだよね。メガネしたらどうかな?メガネ比企谷…けっこうイイかも///ってまた!だから違う違う違う!明日はただ男友達と買い物いくだけ!そうそれだけ!はい終わり!もう終わり!

 

折本「はぁ…明日…なに着て行こうかな…?」

 

〜翌日〜

 

ー駅前ー

 

折本「やっば!ちょっと遅刻だ!」

 

昨日は服に悩みに悩んで、よく眠れず

起きてみればちょっと寝坊してた上、結局服も決まっておらずもう朝からグダグダ!最悪!

比企谷との約束で遅刻したのなんて初めてだよ…比企谷待ってるかな?…帰ってないよね?あいつすぐ我が家へ帰ろうとするから怖い

 

折本「えっと…あ、いた」

 

よかったー!いたー!って早く謝らなきゃ

うわー比企谷のことだから超不機嫌なんだろうなー

 

折本「比企谷!ごめん!遅くなって!」

 

八幡「ん…ああ、本当に待っ……いや、えっと今来たところだ。気にするな」

 

折本「…( ゚д゚)」

 

八幡「なんだよ」

 

あ、あの比企谷が気の利いたことを…!いやでも最初なんか言いそうになってなかった?気のせい?

 

折本「い、いや比企谷って、待ち合わせで遅れてきたら不機嫌そうに『待ったよ待ちましたよ10分は待ったよ(低音ボイス)』とか言ってきそうだなって思ってたんだけど」

 

八幡「なに今の俺の真似?…ちょっと似てそうで嫌なんだけど…一色にこういう時はそう言うのがマナーだっていつも口うるさくてな」

 

一色?……ああ、あの総武の生徒会長ちゃんか。ていうか…

 

折本「ちょっとー、女の子といる時に他の女の子の名前出すなんてちょーウケないよ?しかもなにそれ。一色って子とよく遊びに行ってるってこと?」イライラ

 

あれ?私なにイライラしてんだろ?

 

八幡「あ、いやそうか…そうだよな。すまん。気をつける」

 

や、やけに素直だな。まあどうせその一色って人の時にも同じことして女の子の前で他の女の子の名前は〜って同じこと言われて怒られたんだろう。

 

折本「んーまあ私も遅れてきちゃったし。おわいこってことで!」

 

八幡「…」ジー

 

折本「な、なにジロジロ見てんの?気持ち悪いよ?てか気持ち悪いよ?」

 

八幡「いや言うこと酷すぎだろ。…いや、その、今日の折本の私服…なんかいつもと違うというか………かなり可愛いな」ボソ

 

折本「なっ///」

 

八幡「えっ…あ、口に出てたか?いや、違う!そのアレだ!忘れろ!」

 

可愛いって///…比企谷に可愛いって言われた///

ちょっと気合い入れて普段、制服以外であんま履かないミニスカにしてみたけどよかったー!っていやいや!べ、別に気合い入れたわけじゃないから!ちょっとそういう気分だっただけだから!

 

折本「ど、どうせそれも一色って子にまずは服を褒めるように言われたんでしょー?///」

 

八幡「いや確かにそれは言われたが、今のは本当に可愛いくて…って違う!今のも忘れろ!」

 

折本「…///」プシュー

 

ありえない!こいつ!い、いつも捻くれてるくせに!急にそんなこと言うなんて!捻デレだ!捻デレ!私もなんでこんな反応してるのさ!ここはキモwwwwウケるwwwwとか言うとこでしょ…あーもうなんでー!比企谷の顔見れないよー///

 

八幡「…///」

 

折本「…///」

 

ああ、初っ端からこんな気まづくなってしまった…

 

八幡「おい、ほ、ほら、アレだ。買い物行くんだろ。とっとと行こうぜ」

 

折本「そ、そうだね」

 

落ち着け、落ち着け私、ひっひっふー

 

ー町ー

 

折本「そ、そういえば、比企谷も今日、わりと服いい感じじゃん?もっと地味で気持ち悪い感じなのかと思ってた」

 

正直、比企谷の服のセンスは絶望的だ。前、買い物行った時なんかは、ソッコー服屋に行って比企谷に服買わせた

 

でも今日は主に黒と紺で暗いイメージは少しあるけどバランスが整ってて、全体的に大人っぽく仕上がってる。正直、か、かっこいい…

 

八幡「気持ち悪いは余計だろ…ちょうど小町が暇そうにしててな、どこ行くか聞かれたから今日のこと話したらなんか急に目輝かして俺の服勝手に選び出したんだよ。でもまあつまり小町が選んだのだからな。センス悪いわけがない」ドヤ

 

折本「なんで比企谷がドヤ顔してんのwwwキモwwwwウケるwwww」

 

相変わらずシスコンだなー

小町ちゃんもなんだかんだかなりのブラコンだし、マジで家庭で禁断なことしてないか心配になってくるよ…

 

八幡「んでどこ行くの?」

 

折本「んーとね…映画!」

 

八幡「買い物じゃなかったのかよ…」

 

折本「いいじゃん細かいことは!観たいのがあるんだもん!」

 

八幡「だもんって…はぁ…わかったよ」

 

………

……

 

折本「比企谷wwww爆発の時ビビりすぎwwwwやっぱそういうとこはマジキモいわwwwwちょーウケるwwwwww」

 

キモい…キモいけど、なんか可愛いな〜。比企谷のそういうところ

 

八幡「し、仕方ねえだろ。…ていうか折本だって肩ビクってなってたぞ」

 

折本「ち、違っ!あ、あれは比企谷がキモすぎてビクってなっただけだから!ビビってなんかないから!比企谷がキモいから…」

 

八幡「もういい。言わなくていい。わかったから。もうライフ0だから」

 

折本「それじゃあ次はカラオケに行こう!」グイグイ

 

八幡「ハードすぎんだろ…お、おい引っ張るな!」

 

………

……

 

八幡「ああ…疲れた…」

 

折本「比企谷とはカラオケ初めてだったけど、なんだ!ちゃんと歌えるじゃん!なんか意外!アニソンばっかだったけどwww」

 

八幡「折本は普通に歌うまかったな。なんか声も歌う時はちょっと高くて、綺麗?な感じだったぞ」

 

折本「き、綺麗って…///」

 

これまた天然なんだろうなあ

ほんと比企谷あざとすぎ///

 

八幡「それで次はどこ行くんだ?」

 

折本「んーどこにしようかな」

 

八幡「考えてなかったのかよ…」

 

折本「…」ジー

 

八幡「な、なんですか?」

 

折本「…ちょっと行きたいところがあるんだけど」

 

ーメガネ屋ー

 

八幡「メガネ屋?なんでまた?お前メガネとかすんの?」

 

折本「ん〜ちょっとね〜気になることが…ん〜ほい、これ」

 

八幡「え?なに?」

 

折本「つけてみて」

 

八幡「なんでだよ…」

 

折本「いいからいいから」

 

八幡「はぁ…」スチャ

 

折本「っ!?!?!?」

 

え?…え?…え?え?

 

八幡「そういえば俺、最近視力悪くなってんだよなあ…そろそろメガネも考えないとなあ……って、なに、なにその顔?折本?…おーい、折本さーん」フリフリ

 

イケメンが私の前で手をフリフリしてるイケメンが私の前で手をフリフリしてるイケメンが私の前で手をフリフリしてるイケメンイケメンイケメン

 

八幡「ちょっ、なにこれ、どうしちゃったの?おい!折本!」

 

折本「はっ!…え?なに?ってうわっ!///」

 

八幡「いや、なに?じゃないですよ。てか俺の顔見ていきなりそんな全力で視線そらされたらさすがに死にたくなるんですが」

 

かっこよすぎ!!!嘘でしょ!嘘でしょ!誰これ!なんでメガネ一つでこんなに…腐った目が隠れただけなのに!いや比企谷は確かに腐った目さえなくなればそれなりになるとは思ってたけど…これほどなんて…

 

八幡「おい、折本?」

 

折本「こほん…あーそのメガネは、うん。やめよう。早くおさめて。あー私お腹すいちゃったなー」

 

八幡「なんだよ…やっぱり似合ってなかったのかよ。それなら早く言ってくれよ」スッ

 

似合いすぎで心臓に悪い…なんかすごい心臓ドックンドックンなってるよ…なんでこんなに心臓はやいの?

 

八幡「…?おい、折本?食べに行かないのか?」

 

折本「ひゃ、ひゃい!い、行こっか!」

 

八幡「お、おう」

 

噛んじゃったー!どうしちゃったの私…もう比企谷メガネ外してるよ?いつまでドキドキしてるの?あ、あれ、なんか比企谷さっきよりかっこよくなってない?あれ?

 

どうしちゃったの私…マジウケない…

 

ーサイゼー

 

折本「あ、やっぱりサイゼなんだ」

 

八幡「なにか問題が…?」

 

どんな人とだろうとサイゼで食事済ましそうだなこの男…

 

折本「ま、いいよ。サイゼおいしいし安いしね」

 

八幡「お!お前もサイゼの魅力わかってきた?語る?サイゼでサイゼについて語っちゃう?」

 

折本「キモい、ウザい、ウケない」

 

八幡「はい…」

 

………

……

 

雪乃「あら」

 

結衣「えっ!?ヒッキー!?」

 

小町「あちゃーマジかー」

 

あ、この人達…あの時の…雪ノ下さんと由比ヶ浜さん…だっけ?

あと小町ちゃんもいる。…なんか失敗したーって顔してる

 

八幡「げっ、なんでお前らいるの?小町まで」

 

小町「ゴミいちゃんのバカ!アホ!オタンコナス!……(なんで女の子とのデートでサイゼ選ぶのさー!)」

 

八幡「なんでいきなり貶されなきゃならんのだ…お兄ちゃん悲しいよ…」

 

雪乃「私達は小町さんに受験が無事に終わったから勉強教えてもらったお礼がしたいと誘われたのよ」

 

八幡「なるほどな。じゃあ由比ヶ浜はいらんだろ」

 

結衣「なんかひどいよ!?私だって教えたもん!ほんのちょっと!」

 

八幡「まあなんだ、俺からもお礼言っとくわ。ありがとう。妹に勉強教えてくれて」

 

雪乃「べ、べつにお礼言われるほどのことじゃないわ///」

 

八幡「そ、そうか///……ついでに由比ヶ浜もありがとな」

 

結衣「むふふ。どういたしまして」ドヤ

 

八幡「調子にのるなビッチ」

 

結衣「ビ、ビッチじゃないし!?」

 

小町「ちょ、ちょっと!お兄ちゃん!(小声)」ボソ

 

八幡「ん?なに?…あっ」

 

あーはいはい。やっと気づいたか。完全に私のこと忘れてたよね?楽しそうーーーにお喋りしてたもんね?あーもう…なんでこんなイライラすんのよ

 

八幡「す、すまん。ちょっと話しちまって」

 

折本「べ、べつにいいよー!友達、なんでしょ?」

 

なんか友達の部分強く言っちゃった

 

八幡「あ、ああ。まあそんな感じだ。…なんか怒ってません?」

 

折本「べっつにー」プイ

 

結衣「えっと…確かあの時の…」

 

折本「あ、えっと。海浜高校の折本かおりです」

 

雪乃「初めまして…というのは微妙なところだけど。一応、初めまして。雪ノ下雪乃よ」

 

結衣「由比ヶ浜結衣だよ!……それでさ…えっと…さっきから気になってたんだけど…なんでヒッキーと一緒にっていうか…」チラチラ

 

ああ、なるほど。わかりやすいなあこの子。すぐわかっちゃうよ。

てかヒッキーてwwwwあだ名?似合いすぎwwwウwwwwケwwwwwるwwww

 

折本「ああ、比企谷とはデート?みたいな?」

 

八幡「お、おい」

 

結衣「デデデ、デート!?!?」

 

雪乃「」ピク

 

小町「ふぉおおおお…」

 

あれ、なんで私こんなこと言ってるの?意地…張ってるの?なんで?

 

八幡「誤解させるようなこと言うな。ただ買い物に付き合ってただけだ。折本はただの友達だ」

 

ズキッ

 

あれ…?

 

 

八幡「そうだろ?折本??」

 

折本「そ、うだね。うん。友達だよ」

 

八幡「ほらな」

 

なんで?どうして?

 

結衣「でもさ、友達って言っても…今日は2人でなにしてたの?」

 

八幡「そりゃあお前…映画観てカラオケ行って…後メガネ屋だ」

 

結衣「デートじゃん!それデートじゃん!え!?いや待って!なにメガネ屋って!?なんでそこでメガネ屋!?」

 

おかしい。おかしいよ。

 

八幡「うるせえな…折本からもなんか言ってや…って…く…折本?どうしたんだ?」

 

なんでこんなに胸が苦しいの…なんで…私が…私が願ったはずじゃん…比企谷と友達になりたいって…なのに…なんで…なんで…涙が止まらないの…!

 

折本「ごめん…比企谷。ちょっと用事思い出しちゃったから帰るね。今日はありがと…」スタスタ

 

八幡「お、おい!どうしたんだよ…いったい…!」

 

………

……

 

はぁ…最悪。なんで帰っちゃったんだろ。どう見ても感じ悪かったよね私。なにやってんだろ…

 

今日はほんとに楽しかったな

朝からワクワクして、ドキドキしてた。

そう、楽しかったんだ。あの日から…時々2人で出かけたりしてたけど、今日は…特に楽しかった。比企谷と映画観て、比企谷とカラオケ行って、比企谷のメガネ姿に驚いて…すごくすごく楽しかった。比企谷って無愛想なわりにすごい気遣いができて、優しくて、頼りになって、本当に、本当におもしろくて。こんなに他人対して心から笑い続けたのなんて今まであっただろうか。

 

比企谷が他の女の子と親しく話してるのを見てなんであんなイライラしたんだろうか。

比企谷に「ただの友達だ」と言われ時、なんであんな苦しくなったんだろうか

私がそれを望んだはずなのに。私が比企谷となりたかった関係のはずなのに…

 

いや…もう…そうなんだろうな。さすがにここまであれだとわかっちゃうよ。

 

いつからなのかな…どうしてこうなっちゃったのかな…でもこれだけはわかる。

 

私は…比企谷のことが…

 

折本「はぁ…マジ…ウケない…」

 

《八幡side》

 

八幡「お、おい!どうしたんだよ…いったい…!」

 

いったいどうしたというんだ。急に変なこと言い出したと思ったら、急に帰るって言ったり…………折本、泣いて、たよな…

 

小町「ありゃりゃ…いつのまにここまで…想定外だよ…(小声)」ボソボソ

 

結衣「えっと…私達…なにかしちゃった、のかな?」

 

雪乃「どうなのかしら…急なことでまったくわからないわ…」

 

八幡「いやお前らは関係ない。…と思う。…俺も、帰るわ。小町をよろしく」

 

雪乃「え、ええ」

 

結衣「う、うん」

 

ーサイゼ出入り口ー

 

小町「お兄ちゃん」タッタッタッ

 

八幡「ん?どうしたんだ?もう勉強いいのか?」

 

小町「今のお兄ちゃんに追いかけろとは言わない。けどちょっと考えてあげて。折本さんのこと」

 

折本のこと?考えてと言われても…

 

小町「んじゃ!私もあとちょっと勉強したら帰るからね!」

 

八幡「あ、ああ」

 

………

……

 

「考えてあげて。折本さんのこと」

 

考えてか。なにを考えろっていうんだ。正直混乱してばかりだ。さっきの折本の言動は、行動は。理解できない。

でも…気になってしまう。彼女がなぜ涙を流したのか。気になって仕方ない。

追いかける…べきだったんだろうか。でも追いかけてどうする?なんで泣いてたの?って聞くのか?

わからない。どうすればいいのか。

 

…今日も……楽しかったな、折本と遊ぶの。

本当に楽しかった。

映画観て、カラオケいって、メガネ屋はよくわからんかったが…。

 

今でも、休みに外で遊ぶなんてことは嫌いだ。めんどくさい。でも折本と1日を過ごすと、いつも俺は、いつのまにか心の底から楽しんでいる。自然と笑顔になってしまう。その時の自分の笑顔は自分でも驚くほど純粋なものだった。あいつの笑顔が…なぜか俺をそうさせる。

俺は…いつからか、折本と遊ぶことが素直に楽しみだと思い始めていた。

 

「俺と折本はただの友達だ」

 

ただの…か。そう。ただの友達だ。…それが折本と俺が、なろうとした関係のはずだ。だからなにもおかしなことは言ってない…そのはずなんだ。

 

なのに…なんでだ。なんなんだこの気持ちは。

なんで折本の…あの涙が頭から離れないんだ。

わからない…わからない…。

 

でも…これだけはわかった。

 

俺は、彼女の…笑顔が好きだ。涙なんて…流して欲しくない。

 

 

 

〜数日後〜

 

 

あの日から折本とは連絡をとってない。

俺からメールはしてみたものの返信は1通も帰ってはこなかった。

ここで、「あ、ごっめーん☆寝ちゃってたよ。てへぺろ(-_^)」とか送られてきたらどんなに楽か…。

ほぼ週三で遊んでたのが嘘なように…俺たちは会わなくなった。

 

でも、今、あいつと連絡がとれたとしても、会えたとしても。どうするんだ。なにをすればいいんだ。

あれから…考えても考えても…俺にはわからなかった。

 

雪乃「…がやくん。比企谷くん」

 

八幡「んあっ!あ、すまん。なんだ雪ノ下?」

 

雪乃「はぁ…最近のあなた、おかしいわよ。常に上の空という感じよ」

 

結衣「教室でも最近、寝るわけでもなくずっーとボーっとしてるよね?」

 

八幡「そ、そうか?」

 

雪乃「……気になっているのね。折本さんのことが」

 

八幡「っ!」

 

結衣「やっぱり…そうなんだねヒッキー」

 

八幡「はぁ…なんでわかるんだよ」

 

雪乃・結衣「「女のカンよ(だよ)」」

 

怖すぎだろ…女のカン

神の力に等しいよ絶対…

でも、そう…だな。俺はまだ忘れられないままでいる。あいつの、折本の涙が。

 

雪乃「比企谷くん。私は、その…正直今のあなたは、見ていて辛いわ」

 

八幡「…どういうことだ?あれか?存在が気持ち悪すぎて見るの辛いから視界から消えろってこと?」

 

結衣「違うよ!真面目に聞いてヒッキー!」

 

八幡「…」

 

結衣「…私も、辛いよ、今のヒッキーは……ねえ?気づいてる?ヒッキー」

 

八幡「な、なにが」

 

雪乃「あなたが最近、考え込んでる時にどんな顔をしてるか、よ。」

 

八幡「顔?いやいやただのいつも通りの目が腐っただけの平凡な顔だろ」

 

雪乃「いいえ、本当に…本当に…辛くて、苦しそうな、そんな顔をしていたのよ。あなたは」

 

八幡「…」

 

実際、戸塚や川崎にはとてつもなく心配された。

さらに葉山にも、戸部や三浦にさえも心配された。

なんでこいつらが急にこんなに言ってくるのか理解できなかったけど…

そうか、俺の顔、そんなに酷かったのか…

確かに…今は…苦しい、な。考えても考えてもわからず。ただひたすら…苦しい。でも、折本とこのままなのはやっぱり嫌だ。だからそのために、どうするべきか…

 

雪乃「比企谷くん…」

 

結衣「ヒッキー…」

 

ああ、わかってるよ。

もう…限界だろうな。今の状況を変えるには。どれだけ悩んでもどれだけ…意地を張っても…俺1人では無理みたいだ。

だから、今の俺にできることは、

 

八幡「すぅ〜…はぁ。…………2人に聞いて欲しいことがある」

 

 

《折本side》

 

折本「」どよ〜〜〜〜〜〜ん

 

はぁ…比企谷いまごろ何してるのかな。メールしてみようかな?あ…この前メール無視しちゃったんだった…だってなんて言えばいいかわからなかったし…でも絶対、比企谷、私に無視されたと思ってるよね…嫌われちゃったかな?…いやそれよりも、あの日、すごい感じ悪くいきなり帰っちゃったんだし…絶対嫌われたよ………嫌だなぁ比企谷に嫌われるの…

 

千佳「目に見えてすんごい落ち込んでるね…かおり…なにかあったの?比企谷くんと」

 

折本「なんでもない…」

 

ああ、千佳…今はほっといて…マジで。

 

千佳「はぁ…なんでもないわけないでしょ…まったく…なんでこんなに…もしかして比企谷くんになんかされたの?あいつ目腐ってるし、なにしてもおかしくな

 

折本「比企谷のこと悪く言わないでよッ!!!!!!!」

 

教室 シーーーン

 

千佳「ご、ごめんごめんかおり!そんなつもりはなくて…だから、落ち着いて?」

 

折本「う、うん。ごめん」

 

ついカッとなってしまった…。

でも比企谷のこと悪く言われるのだけはちょー嫌だ。比企谷は誤解されやすいけど本当は優しくて頼りになって…

 

折本「はぁ…」

 

折本「」どよ〜〜〜〜ん

 

千佳「(こりゃ、重症だ)」

 

千佳「…ねえ、話してくれない?今、かおりがなにを思ってるのか。………最近のかおりさ…無意識なんだろうけど、誰とも全然喋んないし、笑わないし…本当に辛そうで………その、さ…やっぱりここまで辛そうにしてる友達を放っておけないっていうか…マジな話さ、今のかおりを見てると私まで辛くなってくるんだよね…」

 

千佳…そうか…私、そんなにやばい状態だったんだ…

それより、まさか千佳がそんなことを言うなんて思ってなかった。しかも今のは、まぎれもなくそれが彼女の本心なんだろうと…そう感じた。

女友達なんて所詮浅い関係だと、そう思ってた。普段は仲良くしてるけど、裏ではなに思ってるかわかったもんじゃない。だから頼りたくなかった。そんな人たちに。

勝手に決め付けてた。私は、千佳のことも見れてなかったんだな。

こんなに近くに、こんなにも私のことを考えくれる人がいたのに

 

もうわかってる。私1人じゃ無理だ。もう限界だ…このままは嫌だよ…比企谷…

 

今、私ができること…

 

…信じよう彼女を。

 

 

折本「千佳…ちょっと聞いて欲しいんだけど」

 

………

……

 

折本「って…感じかな…」

 

私は今の気持ちを全部話した

千佳はあえて何も突っ込まずに最後まで真剣聞いてくれていた

そして…

 

千佳「はぁぁぁぁ……」

 

盛大に溜息をされた。

 

折本「ちょっ!なんでそんな反応なの!?」

 

千佳「聞いて損した」

 

折本「ひどっ!?さすがに心折れるよ!」

 

千佳「…かおり。もうハッキリと教えてよ。比企谷くんのこと…好きなんでしょ?」

 

折本「っ!………うん。好き」

 

千佳「はい、じゃあ復唱。私は、比企谷が好きです。はい。」

 

折本「ええっ!?///…私は、比企谷が好き…で…す…」

 

千佳「声が小さい!もう一度!」

 

折本「わ、私は!比企谷が!好きです!///」

 

教室 ザワザワ

エ?ヒキガヤ? ダレソレ? ナニ?コクハク?

 

折本「うわわ…ちょっ、千佳〜///」

 

千佳「うん、合格。ならもういいでしょう。もうやめようよ。逃げるのは。てかもう逃げたくないんでしょ?」

 

折本「っ…」

 

千佳「かおりさー、比企谷くんの話する時ノロケすぎwwwそんだけ好きならさ、前進みなよ。いつまでも怖がってないでさ」

 

折本「…」

 

千佳「よかったね。かおり。本当に、心から好きになれる人に出会えて」

 

折本「千佳…」

 

千佳「それと、ありがとね。話してくれて。私を…信じてくれて。私はさ…かおりが好きだから。大好きな友達だから。かおりが困ってるなら助けになりたいし、かおりが恋をするなら全力で…応援したいんだ」

 

ああ、これか。これが、

持つべきは友達ってことなのかな。

すごく、すごく嬉しい…!

 

折本「千佳!」

 

千佳「ん?」

 

折本「ありがとう!私も千佳が大好き!」ニコ

 

千佳「へっ…///な、なによ急に…もう…」

 

折本「うん…。うん!…私、頑張るよ。もう…逃げない」

 

千佳「…そっか。…頑張れ!かおり!」ニコ

 

………

……

 

よーし!こうなったらさっそく比企谷にメールを…!メール…を…うぅ…

 

折本「千佳ぁ…比企谷になんてメールしよう…い、今したら迷惑かなあ?」

 

千佳「はぁ…本気で恋するかおりってマジで初めて見たけど、けっこうダメダメなんだね」

 

折本「うぅ…」

 

確かにダメダメかも…とにかく今はなんとしてでも比企谷に会いたい。会って。話したい。

でもどうしよう。なにか…なにか会えるきっかけさえあれば…。

はぁ…他校だしな〜…きっかけなんてそうそう…

 

ドア ガララッ

 

玉縄「ちょっといいかな。折本さん。実は今度また総武高との合同イベントをしようとシンキングしていてね。これってビジネスチャンスだと思うんだ。だから…」クネクネクネクネ

 

折本「黙れ、消えろ、ウザい」

 

玉縄「」

 

あっ、やばっ、急に出てくるもんだからつい本音が

 

千佳「ちょっと!かおり!総武高と合同イベントだって!もしかしたら比企谷くん会えるんじゃない!?」

 

折本「あ…」

 

折本「\それある!!!/」

 

たま…わ…、たま、えーと、生徒会長!やるじゃん!

比企谷…来てくれるかな…?

 

………

……

合同イベントとは言ったものの。なにも決まってはなかったらしい。これから新入生も入学する春に向けて、なにかできることはないかと、またあのブ、ブレーンストーン?ブレ…なんたらの会議をするらしい

いや新入生へのイベントは別に合同にする必要ないでしょ

 

 

まあそんなものはどうでもいいが

とにかく比企谷に会えるチャンスをもらえたのはありがたい

生徒会長もやるじゃん。クネクネしててキモいけど。

 

……というか来るよね比企谷。そういえば別に比企谷って生徒会ってわけでもないし…一色って人がまた連れてこないかな。…一色さんと…仲いいのかなあ…あの子可愛いよね…

ってそうじゃなくてそうじゃなくて!

 

はぁ…どうか来てくれますように…

 

………

……

 

ー会議室ー

 

玉縄「せんきゅー!折本サーン!comeしてくれたんだね!さあ!僕とゲーミエデュケーションでクリエイティブでアグレッシブにハイテンションをプリーズしてチラリズムをギリギリにシナジー効果がなんたらかんたらでウィンウィンな関係でスタイリッシュにチョメチョメしようじゃないか!!」クネクネクネクネクネクネ

 

折本「あ、うん。それある。うん。あるある」

 

それより比企谷は!?

あっ!一色さんきた!…?どこにも比企谷いないんだけど…

 

玉縄「それじゃあ、そろそろ、ハジメマースカ。レッツ!ブレインストーミング!」クネクネクネクネ

 

嘘…始まっちゃうよ…マジでこないの?

 

一色「あっ!待ってください!たぶんそろそろ…」

 

ドア ガララ

 

由比ヶ浜「遅くなってごめん!いろはちゃん!」

 

雪乃「ギリギリだったわね」

 

八幡「お前が迷子になったせいでな」

 

玉縄「ユ、ユーたちも来たんだね。そうか…そうか」クネクネ…

 

折本「ょしっ!!よし!!」グッ

 

意識高い系の人A「!?…どうかしたの?折本さん」ビクビク

 

 

折本「いえいえーなんでもー」

 

(≧∇≦)<きたぁああああああああああ!!!!比企谷だ!比企谷だ!キタコレ!お、落ち着け私。私ぃ!ああ!久しぶりの比企谷だ!

 

折本「うへへぇ…」ニヤニヤ

 

意識高い系組「(なにこの子クレイジー)」ビクビク

 

いろは「せーんぱぁーい!遅いですよぅ〜」ダキ

 

は?なにあの女?なんで比企谷の腕にダキッとしてんの?

 

八幡「お、おい。くっつくな///あざといだよお前///」

 

なにそのまんざらでもなさそうな顔!なーにちょっと後輩の女の子に近づかれたぐらいでデレデレしてんのさ!してんのさ!

 

折本「フンッ!」バキンッ←シャーペンが折れた音

 

意識高い系組「(ふぇぇ…ヘルプミー…)」

 

〜会議スタート〜

 

いろは「せんぱい」ボソ

 

八幡「ん?」

 

いろは「あのですね…」ゴニョゴニョ

 

八幡「なっ!?///、そんなに…て…か俺?」ボソボソ

 

なにあれぇえええええええ!ゴニョゴニョって!くそう聞こえない!なに顔赤くなってんのあいつ!マジウケない!ない!ありえない!!

 

玉縄「という感じにしたいと思うんだけど、折本さんはどうかな?///」クネクネクネクネ

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!

折本「それないわぁ…」ビキビキ

 

玉縄「ひぃっ!?」クネクネビクビク!

 

〜会議終了〜

 

雪乃「はぁ…また、なんて内容のない会議かしら…頭痛が…」

 

結衣「あはは…」

 

よ、よし。会議も終わった。比企谷は…?あれ、どこ?

 

いろは「じーーーー」ジー

 

折本「うわっ!?ビックリした…え?なに?」

 

というかこの子、今、自分でじーーとか言ったよ。どんだけあざといの…

 

いろは「むむむ…確かに…可愛い…ですね。こういう人がタイプなのかぁ…はぁ…」

 

折本「えっと、なんの話?」

 

いろは「言っとくけど私、諦めませんから。ちょーっと先越したからって油断しないことですよ。ライバルは多いですけど絶対、最後は私が寝取りますから。それでは」

 

折本「あ、ちょっと!」

 

えーなんなのいったい…

ていうかなんか最後らへん凄いこと言ってなかった?怖すぎだよあの子

はぁ…あれ、本当にどこいったの比企谷…

 

玉縄「折本サン、ちょっちゅいいかな?」クネクネ

 

うげぇ…あんたは求めてないよ…

 

折本「ん?なに?」

 

玉縄「その…だね。この前のビャレンタウィンイベンツの時に…チョコレィトをプレゼンツしてくれたよね?」クネックネッ

 

折本「え?あー、う、うん」

 

あげたっけ?まああの時作ったやつ適当にみんなにあげてたしあげたんだろうな

…あの時私、比企谷にあげる忘れてたんだよね…今思えば最悪だよ私…

 

「ほら、いつまでそうしているの。ヘタレ谷くん。はやく行きなさい」

 

「ヒッキー!がんばだよ!」

 

「お、おう…」

 

玉縄「だから今度はミーが…その…ユーにサァプライズプレゼンツを…///ユーに似合うと思って…よかったらこれを毎日身につけて…ミーに…///」クネクネモジモジ

 

八幡「お、お、折本っ。今、大丈夫か?」

 

折本「あ!比企谷!全然大丈夫だよ!」パァ

 

玉縄「」

 

八幡「来てくれ」ガシ

 

折本「え?ちょっ///どこいくの!?」

 

きゃぁああ!///手っ!手掴まれたーっ!///

 

 

ドア ガラガラ……ガラガラ、バタン

 

 

玉縄「……(°_°)……」

 

玉縄「」ボトッ←黒パンストが落ちた音

 

周り「(あれをプレゼントする気だったの!?)」

 

………

……

 

折本「ね、ねえ!どこ行くの?」

 

八幡「ちょっと待ってろ」パッ

 

あ…手離れちゃった…シュン

 

八幡「乗れ」

 

折本「え?」

 

八幡「後ろ、乗ってくれ」

 

折本「ええっ!?///そそそそそそ、それはここここ交通違反ですよよよよよよ///きゃーー!///」

 

八幡「いや…なにをいまさら…ってか、きゃーってなんだよ」

 

2人乗りってことは比企谷の身体にくっつくってことだよね!?そんなの死んじゃうよ!ドキドキしすぎて!

 

八幡「あの…嫌なら、歩いてもいいんだが」

 

折本「え?ダメダメ!乗る!乗るよ!乗らせていただきます」

 

八幡「お、おう…そうか」

 

折本「っていうかそろそろどこ行くか教えてよ」

 

い、いきなり手掴んで外まで連れてきて今度はチャリに乗れなんて…強引な比企谷…それアリかも///

 

八幡「あー…まあ、着いたらわかる。行くぞ」

 

いや、そりゃあ着けば誰だってわかるでしょ…

 

自転車 シャー

 

はあ…それにしても比企谷…あったかいな…背中けっこう大っきんだね…なんだろ…すごく……落ち…つ…く……

 

〜公園〜

 

八幡「おい折本。起きろ。着いたぞ」ペチペチ

 

折本「はえ…あれ?私寝ちゃってた?」

 

八幡「ったく自転車で寝るなんて…落っこちたらどうすんだよ…」

 

折本「ご、ごめん。その…なんか比企谷の背中って落ち着くから…」

 

八幡「そ、そうか///」

 

折本「///」

 

八幡「…」

 

折本「…」

 

八幡「…」

 

折本「こ、ここって…あの時の…公園だよね」

 

そう、ここは、あの時の、私と比企谷が本音を語り合い、そして友達になろうと、誓い合った場所だ。

 

八幡「あ、ああ」

 

折本「なんで…ここに連れてきたの?」

 

八幡「……話が…あるからだ。ここでなら…話せそうな気が…したからだ」

 

折本「っ!………そっ……か…」

 

話って…やっぱりあのことだよね…

はぁ…そうだよ…私、なに舞い上がってたんだろ…私、すんごい感じ悪く帰っちゃって…さらにそれからずっと比企谷のメール無視しぱなっしだったじゃん…完全に比企谷を避ける感じで…いや実際避けちゃってたんだけどね…なにこれ、私、超嫌な女じゃん…

なにが頑張って気持ちを伝える!よ…それ以前の問題じゃん…最悪…マジウケない…

も、もしかしてもう友達もやめてくれとか言われるのかな…嫌だよ…そんなの…せっかく、せっかく…比企谷と…

私から望んだのことなのに…こんな…絶対嫌われた…よね…完全に…

 

八幡「折本」

 

折本「…うん」

 

2度も私は比企谷を傷つけたんだ…もう…顔も合わせれな

 

八幡「悪かった」バッ

 

折本「……え?」

 

なんで?なんで比企谷が謝るの?なんで頭下げてるの?どうして?それは私がすることじゃ…

 

折本「なん、で…」

 

八幡「お前を…泣かせてしまったから…」

 

折本「っ!」

 

八幡「あの時…なんでお前が泣いたのか。俺にはサッパリだった。でも、これだけはわかった。俺が折本を…泣かせてしまったんだって」

 

折本「…」

 

八幡「俺はなんであの時お前を追いかけなかったのかって後悔したよ。でも同時に追いかけたところで、今の俺にはなにもできないと思った。俺はなにも折本のことがわからなかったから」

 

八幡「俺はあれからお前のあの涙がいつも頭から離れなかったんだ。なんで…なんであんなに楽しかったのに…最後に折本の笑顔を消してしまったんだろうって…わからなくて、悩んでも悩んでもわからなくて…」

 

そっか…比企谷も楽しんでくれてたんだ…

私だけじゃなかったんだ…

 

八幡「正直、何度も…逃げようとした。でも忘れられなかった…。だから情けないが、最後には人に頼ってしまったよ。でも…おかげで……答えを出せた………」

 

八幡「その……俺は…お前の」

 

折本「私も!!!」

 

八幡「……な、なんだよ?」

 

このまま比企谷にだけは言わせるわけにはいかない…私だって…私だって

 

折本「私も…ごめんなさい。勝手に帰って…メール無視して…何度も、何度も比企谷を…傷つけて…本当に、ごめんなさい」

 

八幡「い、いや、それは…別に…それは俺のせいであって…」

 

折本「私もわからなかった…。なんであんな意地を張ったのか…でも私は考えて…考えて、わかってしまった。だから怖くなった。私のこの気持ちは、せっかく比企谷と友達になれたのに壊れてしまいそうで…すごく怖かった」

 

折本「だからね、私は逃げちゃってた。このままが1番いいんだって…言い聞かせてた。無意識に恐怖から避けて…結局それで比企谷を避けてた…」

 

折本「情けなくなんてないよ…私だって最後は人に頼っちゃったし。でも1人じゃなにも変われなかった。私たちは感謝するべきだよ。導いてくれた人たちに。おかげで私も自分に素直になろうと思えた」

 

折本「ねえ…比企谷、私はもっと比企谷の隣にいたい。でもそれは……私が望んだのに、本当にごめん。友達じゃ嫌なの…。このままは嫌なの。嫌になっちゃったの」

 

折本「私は比企谷のことが」

 

八幡「ちょ!ちょっと!ちょっと待った!///」

 

折本「な、なに…?」

 

あれ?比企谷、顔真っ赤だ…

 

八幡「その…俺から言わせてくれ。言ったろ。答えが出たって。だから、その、俺が言う」

 

折本「う、うん」

 

なに言われるんだろ…

でも話を遮られたってことは…そういうことなのかな…はぁ…言わせてももらえなかったか…

 

八幡「お、俺は、俺は!お前の笑顔を守りたい!///」

 

折本「……………………………………へ?」

 

笑顔?笑顔ってあれ?笑った顔のあれ?

 

八幡「いや、だから、俺は…お前の…折本の笑った顔が好きで…えっと…その、な?」

 

いや、な?って言われても…

 

八幡「だから、もう、泣いて…ほしくないんだよ。」

 

折本「っ」

 

そうか…そうだったんだ、比企谷も…

 

八幡「ずっと笑ってて欲しいんだ。折本には。いつまでも…それで、俺はその笑顔をずっと側でだな…それはつまり俺は折本のことが…えー…あー」

 

折本「ぷふっ」

 

本当は簡単なことだったんだ。私たちは。

 

八幡「お、おい!今は笑うなよ!」

 

折本「だってww比企谷wwきょどりすぎだよwww」

 

ありがとう…比企谷。前に進んでくれて。

 

八幡「う、うるさい。あーもうだから!俺は折本が好きなんだよ。折本の笑顔が好きなんだよ。だからずっと笑っててくれ。俺が…俺が守るから、お前をもう絶対泣かせたりしないから…俺はお前のことをもっと知りたい。でもそれは今の関係でじゃなくて…だから、だから俺と、友達じゃなくて…恋人に、なってくれ、ないか?」

 

折本「比企谷ぁ!」ダキッ

 

八幡「うわっ!?え!?」

 

折本「私も、私も比企谷が好き!捻くれてて女心がわからなくて最低な性格で目が腐ってて気持ち悪くてドシスコンな変態だけど私のことを真剣に考えてくれて実は気遣い上手で優しくて頼りなる比企谷が大好き!私も比企谷のこともっと知りたい!それでもっともっと比企谷のこと好きになりたい!私も、友達じゃなくて…比企谷と恋人になりたい!」

 

八幡「そ、そうか。いや最初らへん思ってることキッツイなお前。お、おい。少し離れてくれよ///」

 

折本「いいじゃん…私は比企谷の…八幡の彼女なんだから!」

 

ちゅっ

 

八幡「……んぐっ………ぷはっ!お、お前、ちょっと積極的すぎだぞ!?///」

 

折本「えへへ…八幡とキスとか…八幡と付き合うとか…マジウケるwwwwwwwwww」ニコ

 

八幡「はぁ…笑顔は好きだがなんでそんなウケれるんだよお前…ふふっ」ニコ

 

折本「なんだ、八幡の笑顔だって…可愛いじゃん///」

 

八幡「み、見るな///……あっ、そうだ。ほらこれ」

 

折本「…なにこれ?」

 

八幡「チョコのお返しだ。そんないいもんじゃねえが…もらってくれないか?」

 

すごい…綺麗なネックレス…。

ふふふ…なによ、案外センスいいじゃん。

センスが…いい…?

 

折本「…もしかして、自分じゃ何がいいのかわからなかったからって…誰か女の子に選んでもらったんじゃないよね?あの生徒会長ちゃんとか」

 

八幡「うっ…」汗ダラダラ

 

折本「…」ジトー

 

八幡「そ、そうだが…最終的に選んだのは…お、俺だ。折本に、似合うと思って…だな。だから…その」

 

ほんと…ほんとこの男は…。

まあ素直に言ってくれただけよしとしよう。

 

折本「はぁ…まったく…。でもまあ、すごい綺麗だし。許したげる。………ありがとう。すっごく!嬉しい!」

 

八幡「そうか…よかった」

 

折本「ん!」

 

八幡「え、なに?」

 

折本「ネックレス!つけて!」

 

八幡「お、おう」

 

 

ありがとう。私を笑わせてくれて。

私のことを好きになってくれて。

 

八幡「つけたぞ」

 

折本「どう?」

 

八幡「……綺麗だ」

 

折本「それってネックレスが?私が?」

 

八幡「りょ、両方に決まってんだろ…///」

 

折本「そっか///」

 

ねえ、八幡?笑顔を守りたいのは…あんただけじゃないよ?私も、もう絶対八幡を傷つけたりしない。

 

折本「八幡っ!」

 

八幡「なんだよ」

 

折本「大好きっ!」ニコ

 

絶対に私が、これからずっと八幡を…幸せにしてみせる。

 

八幡「ああ……俺も好きだよ。…かおり」ニコ

 

………

……

 

《八幡side》

 

〜数日前〜

 

八幡「すぅ〜…はぁ。ふぅ…………2人に聞いて欲しいことがある」

 

ドア ガラガラッ!

 

いろは「やっはろーでーす!ちょっとご相談があるんですけどー!いいで…す…か?えっ、なんですかこの空気」

 

一色さん…やらかしましたよあなた

うわあ、由比ヶ浜も雪ノ下もすごいジト目で見てるよ。やめてあげて。一色ちゃんが泣きそう!

 

いろは「えっと…あの、え?…せ、せ〜んぱ〜い」

 

八幡「はぁ…そうだな…お前にも聞いてもらうか。そういうの詳しそうだしな」

 

いろは「え?どういうことですか?」

 

八幡「まあ、座れ」

 

俺は、今の気持ちを全て話した

雪ノ下も由比ヶ浜も、状況がまったくわからなかった一色も最後まで真剣に聞いてくれた

そして…

 

八幡「…っと、こんな…ところだな」

 

雪乃「…」ポカーン

 

結衣「…」ポカーン

 

いろは「…」ポカーン

 

八幡「えっ、なにこの空気」

 

なんでみんな黙ってるの?お話終わったよ?3人してなんでそんなポカーンなの?

 

いろは「え…なんですかそれ…もう答え出ちゃってるじゃないですか…」

 

雪乃「はぁ…」

 

結衣「聞くんじゃなかった…」

 

八幡「え、なにその反応。俺わりと真剣に悩んでんだけど?もう心ボロボロなんだけど?」

 

いろは「はぁ…いつの間にこんな…他校とか…とんだ伏兵すぎますよ…」ボソボソ

 

八幡「それで…あの、俺はどうしたらいいのかなあって……な?」

 

いろは「折本さんに告白しましょう。好きですって。はい。お話終わり」

 

八幡「なっ!?」

 

ちょっ!なんなのこの子!俺の悲痛な悩みをこんな簡単に!…というか、今なんて言ったこの子?俺が告白する?折本に?

 

雪乃「その反応を見るに本当に全然わかってないのね…呆れるわ…」

 

結衣「あはは…」

 

八幡「いや意味わからんだろ。なんで俺が折本に告白する話になるんだよ」

 

いろは「そりゃあ、先輩が折本さんのこと好きだからに決まってるじゃないですか」

 

…え?すき?スキ?スキー?スキーはちょっと苦手かな…やっぱりソリが一番楽しいと思うんだ。俺がソリ乗るとなんか気持ち悪がられるけどな…目がキモいって…いやソリ関係ねえじゃん…もうそれなにしてもダメじゃん…

 

いろは「はぁ…気づいてなかったんですか?先輩、確かに悩んでるーって感じで話してましたけど、それよりも、……ノロケすぎです。折本は笑ってるところが可愛いとか何回言ったか覚えてます?12回ですよ?」

 

なんでお前覚えてんだよ。こえーよ。

そうか、俺…そんなに折本のこと喋ってたのか…

 

八幡「いやでも…わからん。俺と折本は友達になることを望んだはずだ。実際、友達になれた…はずだ。俺たちは…ただの…ただの」

 

結衣「ほら、ヒッキー。またその顔。また…苦しそうな顔してるよ?」

 

八幡「っ!…そう、か…」

 

雪乃「いい加減…認めなさい。あなたは確かに彼女と友達になることを望んだ。友達になって彼女を知ろうとした。でも…」

 

結衣「知れば知るほど好きになっちゃったんだよヒッキーは。だから、ヒッキーは辛いんだよ。忘れれないんだよ。好きな人の涙が…だれだってそうだもん…」

 

折本の涙…

 

雪乃「まったくこんな短期間で…本当にどこまでも呆れるわ激チョロ谷くん」

 

おい、激チョロはねえだろ。俺はチョロインではない。ないよね?俺は難攻不落の究極な……ただの、ぼっちだな…泣けてきた…

 

いろは「んーそれなら私の方が多くデート行ってるからおかしいんですよねー。なんでかなー……………くそぉ…」

 

い、一色さん?最後のなに?やだ怖いわ。いつものあざとい一色ちゃんに戻ってよぉ…ってかデートって。ただの荷物持ち要員扱いだったじゃねえか

 

結衣「ちょっ!ヒッキー!?いろはちゃんとデートってどういうこと!?しかも何回も言ってるの!?」

 

雪乃「き、聞き捨てならないわね。一色さん。比企谷くんは…その…奉仕部の私物で…それはつまり部長である私の私物…だから…そ、そのデートとか、あの…その…///」ゴニョゴニョ

 

雪ノ下がなんかよくわからん超理論言いながらゴニョゴニョしてらっしゃる…。ビチヶ浜はうるさい。

てかもうこいつら俺の相談忘れてんじゃね?忘れてるよねこれ?

 

いろは「それで、答えは出ましたか」

 

あ、忘れられてなかった。よかった…

……答え…か…。

 

八幡「…」

 

俺が、折本のこと好き?好き…なのか?

 

いろは「先輩は…捻くれすぎです。そして怖がりです。人の悪意には敏感で。人の好意には警戒し疑ってしまう。……少しでいいんです。ほんの少しだけ、身を任せてみませんか?素直に…なってみませんか?」

 

……確かに、俺の中には今、密かに抱いてる感情があることを自覚している。これがなんなのかも…わかる。でも今、俺が抱くこの感情が…本当に正しいのか。気のせいじゃないのか。勘違いじゃないのか。

わからない。今まで何度も勘違いして、その数だけ裏切られた…また、そうなるかもしれない。

逃げたい。楽になりたい。

 

……でもこのままは…嫌だ。だから折本に会いたい。会って話がしたい。結果なんてわからない……今度こそボロボロになるかもしれない。でも、それでも俺は

この感情を…信じたい。

彼女に伝えたい。

 

八幡「…………………ふぅ」

 

雪乃「答えは出たようね」

 

結衣「…よかったね…ヒッキー」

 

八幡「雪ノ下、由比ヶ浜、一色。ありがとう」

 

雪乃「べ、別に、あなたが調子悪いと部室の空気が悪くなるからちょっと助けただけよ…///」

 

結衣「はぁ…どんどんヒッキーが遠くに…はぁ…」

 

いろは「むむむ、なんですかこれ。これじゃあただの恋のキューピッドじゃないですか私。まあいいです。最後に勝つのは私ですから。覚悟してくださいね先輩」

 

八幡「なにと戦ってんだよお前は………あっ、そういえばお前、なんか相談があるってここに来たんじゃなかったっけ」

 

いろは「ああっ!そうでしたそうでした!実はまた海浜と会議すること…に…あれ?ビックチャンスじゃないですか先輩!!」

 

八幡「?」

………

……

 

ー比企谷宅ー

 

八幡「ただいま」

 

小町「おっかえりー!お兄ちゃん!……およ?」

 

八幡「ん?なんだよ」

 

小町「へー…もしかして答え出たの?」

 

八幡「お、お前…エスパーかよ…」

 

小町「小町はお兄ちゃんのことだったらなんでもわかるのでーす!あ、今の小町的にポイントたっかいー♫」

 

八幡「あー、はいはい」

 

小町「お兄ちゃんのあんな辛そうな顔は小町的に2度と見たくないからね…このまま酷いようだと、小町も助けに入ろうかなって思ってたんだけど、そっか、ちゃんと…頼ったんだね。よく…頑張ったね。なら、あともうひと踏ん張りだよ。頑張ってね。お兄ちゃん♫」

 

八幡「ああ、その…心配かけてすまなかった」

 

小町「いいのいいの!ささ!お兄ちゃん!ご飯にする?お風呂にする?そ・れ・と・も!小町にするぅ?きゃー(≧∇≦)」

 

八幡「じゃあ小町で」

 

小「はーい!早いとこ風呂入ってねー!なんか臭そうだよお兄ちゃん」

 

臭そうって。単に臭いって言われるよりなんか傷つくんだけど。…え?臭くないよね俺?え?

 

……………

…………

………

……

 

ー公園ー

 

当日、俺は、折本かおりに全てを話した。今の気持ちを。今までの苦痛を全て吐き出すように。

 

そして…

 

折本「八幡っ!」

 

八幡「なんだよ」

 

折本「大好きっ!」ニコ

 

こんなにも、幸せに包まれたのは…たぶん初めてだろうな。

やはり彼女の笑顔が、俺は好きだ。

 

ありがとう。俺のことを知ろうとしてくれて。

俺のことを好きになってくれて…。

俺はもう絶対お前を泣かせたりしない。

 

絶対に俺が、これからずっと折本を、いや、かおりを…幸せにしてみせる。

 

俺は…未だわからない「本物」を探し続けてる。

でも、折本かおりと出会って、心から好きになって。

思ってしまったんだ。

かおり…お前と、お前と歩いていけば、俺は、俺の中で一つの本物を見つけれるんじゃないかって…

いや、もしかしたらそれはもう…

 

八幡「ああ……俺も好きだよ。…かおり」ニコ

 

……………

…………

………

……

 

〜そして告白の後〜

 

ー会議室ー

 

いろは「で、なんで帰ってくるんですか2人して」ジトー

 

八幡「いや…そういえばカバンとか荷物全部忘れてたことに気づいてな…ってかお前こそ…いやなんでみんないるの?」

 

結衣「いやー、なんかみんな暇みたいで、せっかくお菓子とか大量に買ったしみんなで食べながら駄弁ろうってことになってー」ジトー

 

八幡「そ、そうか、ってかなんだよお前ら…なんでそんなジト目なの?」

 

雪乃「はぁ…結果は…聞かなくても見るに明らかね…」ジトー

 

かおり「八幡〜♫はっちまん〜♫」ギュウギュウ

 

八幡「お、おい。そんな腕抱きつかないでくれ。は、恥ずかしいだろうが…かおり///」

 

かおり「やだやだ〜///ずっとこうしたかったの!///ね?いいでしょ?…八幡」ウワメヅカイ

 

八幡「おうふっ。もちろんだ」

 

雪乃「な、なんなのこれは…は、吐き気が」ガク

 

結衣「ゆきのん!?死んじゃやだよゆきのん!」

 

いろは「まあやっぱり両思いでしたね…会議中なんかもう2人してすっごいわかりやすかったですし」

 

折本「会議中?」

 

 

ー回想ー

〜〜〜〜

 

〜会議中〜

 

いろは「せんぱい」ボソ

 

八幡「ん?」

 

いろは「あのですね…(折本さんのことチラチラ見過ぎです。キモいです)」

 

八幡「なっ!?///、そんなに見てたか俺?」ボソボソ

 

〜〜〜〜〜

 

いろは「んで折本さんは折本さんで顔赤くして時々せんぱいをチラッと見ては下向いてチラッと見ては下向いての繰り返しでしたよ」

 

かおり「そっか…あの時、私のこと見てたんだ///」

 

八幡「かおりも…俺のこと見てたんだな///」

 

かおり「えへへ…///」

 

八幡「…///」ポリポリ

 

いろは「ぐぬぬぬ……ねえ、せーんぱい♫」ニヤ

 

八幡「ん?なんだ一色」

 

いろは「もう、先輩ったら!2人の時は、いつもみたいに「いろは」って呼んでくださいよお〜」ニヤニヤ

 

八幡「」

 

かおり「なっ…!?」

 

いろは「あっ、今は2人っきりじゃありませんでしたね。ごめんなさい間違えましたー!てへぺろ♫」

 

かおり「どういうこと…八幡?」ジロ

 

八幡「おい、目が怖いって。違うから誤解だから。おい一色、変なこと言うな」

 

いろは「せーんぱい」グイ

 

八幡「え?」

 

いろは「私のことは…「いろは」って…呼んでください」キラキラキラキラ

 

八幡「………い、いろ///」

 

かおり「タァイイイイム!なに負けてるの!?最低!マジウケない!」

 

八幡「うぐっ…」

 

かおり「ちょっとあんた、一色?さんだっけ?この際だからハッキリ言うけど八幡はわ!た!し!の彼氏なの?ガキは引っ込んでてくれない?」ピキピキ

 

いろは「ガ、ガキィ!?ちょっーと先越したからっていい気にならないでくださいよ。知ってました?先輩は年下好きなんですよ?特に私みたいなかわいいー後輩がだーいすきなんです。おばさんは引っ込んでてくれませんかねえ?」ピキピキ

 

かおり「お、おばっ!?…あ、あー。なんか暑いなー(棒)」キラキラ

 

いろは「なあっ!?そ、そのネックレスは!?」

 

かおり「あれえ?気づいちゃった感じ?綺麗でしょう?なんてたって八幡が私のた・め・に!プレゼントしてくれた愛のネックレスだからね〜」

 

いろは「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬっ!!!先輩!私には100カラットのダイヤモンドの婚約指輪でお願いします!!」

 

八幡「なにいってんのお前。頭イカかれすぎでしょ。落ち着けよ。てかいつから俺が年下好きに…ほらやめろ、お前ら喧嘩するn

 

結衣「あっそういえばヒッキー!今度遊びに行く約束してたよね!どこ行くかそろそろ決める?」

 

かおり「は?」

 

いろは「は?」

 

八幡「お前…なんで今その話するわけ?悪魔なの?もはや魔王だわ」

 

雪乃「比企谷くん、私と…新しい図書館に一緒に行く約束をしてるはずなのだけれど…覚えてるわよね?」

 

八幡「いつ復活したんだお前…いや、忘れるわけないだろ。けっこう楽しみだし(新しい図書館が)」

 

かおり「ねえ…一色さん?ちょっと聞いていいかな?」汗ダラダラ

 

いろは「いろはでいいですよ。かおり先輩。言いたいことはわかります。先輩は…モテてますよ。絶対気づいてないでしょうけど。まだ怪しいのが何人かうちの学校にいます…」

 

かおり「はぁ…敵多すぎでしょ…しかも美人ばっか…」

 

八幡「おい…一色」

 

いろは「なんですか?」

 

八幡「その…ありがとうな。後輩なのに助けてもらっちまって。あの時のお前マジで頼りになったよ。感謝してる」

 

いろは「な、なんですかいきなり///く、口説いてるんですか?先輩には恋人いるのにまさか愛人にしようという魂胆ですかそれはちょっとそれはそれでなんだか、でもやっぱり1番がいいというか、とにかくやっぱり諦められなくなってくるからだ、だからえっと…はぅ」

 

八幡「ありがとうな」ナデナデ

 

いろは「ちょっせんぱい///反則ですよ…///」

 

かおり「…」ナデナデ

 

いろは「な、なんでかおり先輩まで撫でてるんですか///」

 

かおり「いや、なんか八幡のこと助けてくれたみたいだし?そういえばよく考えてみれば、いろはちゃんが八幡を生徒会のに連れてきてくれなかったらそこでは出会えてなかったし?だからいろはちゃんは恋のキューピッドだよ。ありがとね、いろはちゃん」ニコ

 

いろは「っ〜…///(く、悔しいけど///確かに可愛いですね…笑顔)」

 

いろは「はぁ…先輩もかおり先輩もズルすぎです///も、もう私、帰ります!かおり先輩、私まだ負けませんから!それでは!」タタタ

 

八幡「はぁ…騒がしいやつだな」

 

雪乃「では私たちも帰りましょうか。…比企谷くん。その…おめでとう」

 

八幡「おう」

 

雪乃「明日からは前みたいな表情でいたら許さないわよ」

 

八幡「ああ…わかってる」

 

結衣「ヒッキー。もう、我慢しないでね?」

 

八幡「ああ、またなにかあれば…頼らせてくれ」

 

結衣「うん!…うん!それじゃあまた明日!ゆきのん一緒に帰ろ!」

 

雪乃「ええ。それではまた明日。比企谷くん」

 

八幡「ああ、また明日な」

 

かおり「はぁ…手強すぎ…私、彼女なのに…もう泣きそう…」

 

八幡「え?ちょ、待て。なんでだ!な、泣かないでくれ!俺なんかしたか?あああ謝るから!」アタフタ

 

かおり「…ぷふっwwwww八幡必死すぎwwwウケるwwwww」

 

八幡「そ、そうか…ウケるか。泣かないんだな?大丈夫なんだな?」

 

かおり「大丈夫大丈夫!ありがとう。心配してくれて」

 

八幡「あの…な、かおり」

 

かおり「?」

 

八幡「あいつらとはそういんじゃないから…どういうのって聞かれたら…よくわからんが…その最近はよく遊びにいったりして…奉仕部…最近は一色もよく絡んでくるが、あいつらとやる部活動は正直……楽しい…。だからそのへんを変える気はない。変えたくない…すまん。でもあいつらとはそういんじゃないから。えっと今は、かおりが俺の彼女だから。お前は、その、特別というか…だからな…えっと…」

 

かおり「もういいよ八幡///もうわかったから///」

 

八幡「そ、そうか…よかった」

 

かおり「八幡が築きあげた絆を…私がどうこうできるわけないじゃん。大切…なんだよね?あの子たちが。八幡にとってあの場所は」

 

かおり「…まあ、でも?私が彼女である限りこれからは気をつけた方がいいよ?あーんまりイチャイチャしてたら…嫉妬に狂ってヤッちゃいそうだよ」ニヤ

 

八幡「お、おい。まさかお前ってヤンデr

 

かおり「さぁ!帰ろっか!送っててよね!」

 

八幡「おい、待て。大丈夫だよね?空鍋とかしないよね?」

 

かおり「中に、誰もいませんよ」

 

八幡「なんで今、そのセリフ言ったの!?」

 

かおり「気にしない気にしない。好きだよ八幡」

 

八幡「な、なんだよ/// そんな雑な言い方されても…///」

 

かおり「照れてんじゃん…///」

 

八幡「かおりもじゃねえか///…俺も好きだよ」

 

かおり「ちょっ///もうっ///」

 

八幡「お返しだ///」

 

玉縄「ぁあああっ!?折本サン!ユーは必ずミーのところにアイルビーバックしてくれるとビリーブしていたよ!さあ、今度こそこれをユーにプレゼンt」

 

かおり「あっ、私、八幡と付き合うことになったんだ///」

 

玉縄「(・_・)」

 

かおり「なにそれ?…黒パンスト?くれるの?そういえばあまり履かないなー…ね、ねえ?八幡、私、黒パンスト…似合うかな///」テレテレ

 

玉縄「( ˙-˙ )」

 

八幡「え、そ、そうだな。見てみたいかもな///かおりなら似合いそうだ。それに俺もけっこう好きだし。黒パンスト///」

 

かおり「もう///なんか変態っぽいよ///マジウケるwww///…でも八幡がそういうんだったら…今度のデートの時履いてくるね…楽しみにしてて///」

 

八幡「おう…///」

 

かおり「それじゃ、帰ろ。…手、繋ごっか///」

 

八幡「…ああ///」

 

 

玉縄「(._.)」

 

周り「(哀れな…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

元スレ

折本「やっはろー!」八幡「…」

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