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陽乃「わ、わたしだって初めてだったから、わかんないよ」【俺ガイルss/アニメss】

 

陽乃「ヒッキガヤくーん、ひゃっはろ~♪」

 

八幡「…こんにちわ雪ノ下さん。こ、こんなとこで奇遇ですね」

 

陽乃「そーだねー、比企谷くんはお買い物かな?」

 

八幡「ぁ、はい」

 

陽乃「ふ~ん、一人?」

 

八幡「そうですけど…」

 

陽乃「そうなんだー」

 

八幡「あの、じゃあ俺はこれで…」

 

陽乃「ねえ比企谷くん、今からお姉さんとデートしよっか?」

 

八幡「え、デート?あの俺ちょっと用事が」

 

陽乃「何の用事?」

 

八幡「…友達と会う用事が」

 

陽乃「比企谷くんに休日一緒に会って遊ぶお友達がいるの?」

 

八幡「失礼ですね。まあいないですけど」

 

陽乃「はい決定!行くよー比企谷くん」ウデクミ

 

八幡「ちょっと雪ノ下さん、離してください」ズリズリ

 

陽乃「ところで比企谷くんは何しに来たの?」

 

八幡「だから友達と…」

 

陽乃「冗談はいいから」

 

八幡「…本を買いに来たんですよ」

 

陽乃「へぇ〜何の本?」

 

八幡「小説ですよ小説」

 

陽乃「何の小説?」

 

八幡「まだ決めてませんよ、本屋行ってから何読もうか決めようと思ってたんです。それより雪ノ下さんこそ大丈夫なんですか?俺とここにいて」

 

陽乃「んー?大丈夫だよ〜、私今日何もないし」

 

八幡「じゃあなんでここに居るんですか…」

 

陽乃「暇だからだよ〜、でも比企谷くんがいて良かった。今日は退屈しないですみそーだよ」

 

八幡「はあ…」

 

陽乃「もしかして、私とここにいるのやなのかな〜?」

 

八幡「いえ、別にそういうわけじゃないですけど…」

 

陽乃「じゃオッケー!今日1日私に付き合ってくれる代わりにチューしてあげる」

 

八幡「いや遠慮しときます。てか俺あなたに今日1日付き合うんですか?」

 

陽乃「そうだよ?違うの?」

 

八幡「…」

 

陽乃「じゃあまずは本屋さん行こっか」

 

八幡「……あ、はい」

 

陽乃「そんなに買うの?」

 

八幡「ええ、まぁ。読みたいのがたくさんあったし、またいちいち来るのも面倒なんで…」

 

陽乃「ふーん…ん?いまその面倒の理由に私がはいってなかった?ねえ比企谷くん〜?」ウリウリ

 

八幡「っちょ、やめてくださいよ」

 

雪乃「あら、卑企谷君に姉さん。こんなところで何をしているのかしら」

 

八幡「げ」

 

陽乃「あ、雪乃ちゃん!雪乃ちゃんも本を買いに来たの?」

 

雪乃「そうよ、それよりこんなところで何をしているのかと聞いているのだけれど」

 

八幡「あ、あのだな雪ノ下。ほ、ほんを買いに来たんだ…」

 

雪乃「そんなことあなたの腐った目で見てもわかるわ、卑企谷君。私が聞きたいのは二人で何をしているのかしら、ということよ」

 

陽乃「あっはは…雪乃ちゃん怖いよ〜、もっと笑顔笑顔♪」

 

雪乃「はぐらかさないで姉さん。早く答えなさい」

 

八幡「いや‥たまたまそこであって、無理矢理一緒に…」

 

陽乃「うんうん、そこで偶然あってね流れでデートすることになったの」

 

雪乃「…デート?」ピキッ

 

八幡「ま、まて雪ノ下。デートってのは雪ノ下さんが勝手に言ってるだけで…」

 

陽乃「やだなー八幡、今日は1日名前で読んでっていったじゃん…」

 

雪乃「…」ピキピキッ

 

八幡「何変なこと言ってんすか。ゆ、雪ノ下、今のは雪ノ下さんの笑えないジョークだジョーク」

 

陽乃「ジョークなわけじゃないじゃん〜♪。ってことで今日は私、八幡と1日デートだから雪乃ちゃんは邪魔しないでね〜」

 

八幡「くぁwせdrftgyふじこlp」

 

陽乃「もう何言ってるの八幡!さっさと次行くよっ」ウデクミ

 

八幡「」ズリズリ

 

雪乃「…」

 

雪乃「フフフ…どうしちゃおうかしら……」

 

 

陽乃「比企谷くん〜、次どこ行く?」

 

八幡「どこ行く?じゃないですよ。どーすんですかあれ、なんであんな嘘つくんすか」

 

陽乃「えー、だって面白いじゃん〜」

 

八幡「全然面白くないですよ。俺絶対明日奉仕部行った時『あら?ゴミ、ここはあなたのようなゴミが来るところではないわ。ゴミは近くの集積場か、清掃工場に行ってくれないかしら』って雪ノ下に言われますよ」

 

陽乃「あっはは!比企谷くん雪乃ちゃんの真似うまーい!」

 

八幡「はあ…」

 

陽乃「まあでも雪乃ちゃんも冗談だとは思ってるよ、きっと」

 

八幡「まあそうだとは思いますけど…」

 

陽乃「それとも〜、もういっそ本当に付き合っちゃう〜??」

 

八幡「勘弁してくださいよ、そんなことしたら本当に終わりですよ。だいたいあなたと俺なんかが釣り合うわけないじゃないですか」

 

陽乃「そうかな〜、私は結構君のこと面白いと思うけど」

 

八幡「そうですかねー」

 

陽乃「まあいいや、とりあえずさっきのお詫びってことで私が奢るからさ。どっか喫茶店でも入ろ」

 

八幡「いいですよ別に奢ってくれなくても」

 

陽乃「ほらほらいいから行くよー」スタスタ

 

八幡「ちょっと雪ノ下さん、いい加減引っ張らないでください」

 

???「もしもし私だけど、由比ヶ浜さん?」

 

???「ええそうよ、比企谷君が姉さんと」

 

???「お願い。あなたの伝手でなるべく多くの人に伝えちょうだい」

 

???「頼んだわよ。ええ、じゃあまた後で」

 

 

???「ふふふ…姉さん、あなただけには比企谷君を渡さないわ…」

 

 

陽乃「ここのチーズケーキは絶品なんだよ〜」

 

八幡「そうなんですか」

 

陽乃「うんうん、今日は私の奢りでいいからさ是非食べてみて!」

 

八幡「だからいいですって。さすがに根は腐ってても、女の人に簡単に奢らせるなんてことはしませんよ」

 

陽乃「根は腐ってるって自覚してるんだ〜」

 

八幡「ま、まあ当たり前じゃないですか。とにかく大丈夫です」

 

陽乃「でも私がなんかさっぱりしないんだよ。だからさ、ね?さっきのお詫びに」

 

八幡「……そこまで言うなら…ありがとうございます」

 

陽乃「いえいえ〜、どういたしまして。店員さーん!注文お願いしまーす!」

 

???「はーい」タッタッタ

 

???「ご注文を承ります……って比企谷!」

 

八幡「げ」

 

陽乃「んー?あ!あなた比企谷くんの!」

 

八幡 (なんで今日に限ってこんなに人と会うんだ…)

 

折本「あ、確か雪ノ下陽乃さんでしたっけ?お久しぶりですー」

 

陽乃「久しぶり〜、覚えててくれたんだー」

 

八幡 (よく言うぜ…)

 

陽乃「ここでバイトしてたの?私よく来るんだけど気づかなかった〜」

 

折本「はい、最近始めてー。っていっても日曜日だけなんですけどー」

 

陽乃「へぇ〜、ん?どうしたの比企谷くん、黙っちゃって」

 

八幡「別に…話すことないんで」

 

折本「なに比企谷照れてんの〜?前私のこと好きだったからー?うける〜」

 

八幡「いや照れてねーし、うけねーよ」

 

折本「今日は2人でどうしたの?前も一緒にいたよねー?」

 

八幡「いや‥たまたまそこで会って」

 

陽乃「デートだよ」

 

折本「えっ!」

 

八幡「…ハァ」

 

折本「ちょっと比企谷まじ!?前付き合ってなかったじゃん!いつからいつから??」

 

八幡「この人の冗談に決まってるだろ。ったくそれより注文」

 

折本「あっ、そうだった。何になさいますかー?」

 

陽乃「チーズケーキとコーヒー二つずつお願いね」

 

折本「はーい畏まりました〜。ふふ」タッタッタ

 

八幡「なんでまた嘘つくんですか、折本だから良かったものの」

 

陽乃「えーだって面白いじゃーん」

 

八幡「はあ」

 

陽乃「比企谷くんため息多いよー、幸せ逃げちゃうよ〜」

 

八幡「誰のせいだと思ってるんですか」

 

陽乃「誰のせいだろ?」

 

八幡 (まったくこの人は…)

 

陽乃「でも今日は退屈しないねー、本屋で雪乃ちゃんにもあったし」

 

八幡「こっちはえらい目にあってますけどね」

 

陽乃「でも雪乃ちゃん追っかけてこなかったな〜」

 

陽野「つまんないの」

 

八幡「え?」

 

陽乃「ん?」

 

折本「お待たせしました〜チーズケーキとコーヒーでーす。ではごゆっくり〜」

 

陽乃「ありがとー、じゃあせっかくだから食べちゃおっか」

 

八幡「はい…ごちになります」

 

陽乃「ねえねえ次どこ行く?」

 

八幡「どこもいきません、帰ります」

 

陽乃「え、比企谷くんのお家お邪魔していいの?」

 

八幡「何言ってんすか、俺が自分の家に帰るんです」

 

陽乃「えーじゃあ私は?」

 

八幡「ここでお別れです」

 

陽乃「はいダメ〜。比企谷くんもう一回何処に行くか考え直して」

 

八幡「何がダメなんですか。俺は帰りたいんですよ、今すぐに」

 

陽乃「今日比企谷くん私に1日付き合ってくれるって約束したじゃない」

 

八幡「約束はしてません。雪ノ下さんが勝手に言ってるだけです」

 

陽乃「もぉーつれないなぁ〜、いいじゃないちょっとぐらい〜」

 

八幡「ちょっとじゃないですよ…はあ、じゃあ俺はもう特に行きたいところないんで雪ノ下さんが決めて下さいよ」

 

陽乃「ふふ…比企谷くんはリードされるタイプなんだね〜。わかった、お姉さんに任せなさいっ!」

 

 

陽乃「どう?比企谷くん似合うかな〜?」

 

八幡「似合うじゃないですかー」

 

陽乃「比企谷くん、ちゃんと『似合う』って素直に言わないと彼女できないよ〜」

 

八幡「友達もろくにいないのに彼女なんて考えられませんよ」

 

陽乃「え、私が彼女じゃない」

 

八幡「ご冗談を」

 

陽乃「さ次いこ、次はあそこ!」

 

八幡「(ーー;)…はぁ…え、ってランジェリーショップじゃないですか!」

 

陽乃「うっふふ、どうしたの比企谷くん。あせちゃって〜」

 

八幡「絶対に入りませんよ、俺があんなとこ入れるわけないでしょ」アセアセ

 

陽乃「もうかわいいな〜、でもダメだよ比企谷くん。何事も経験だよ」

 

八幡「そんな経験したくないです」

 

陽乃「いつか役に立つよ?比企谷くんに彼女ができて、彼女に下着選んでって言われた時とかさ」

 

八幡「そんなはしたない女と付き合いたくないです。そもそもそんな場面絶対に来ないですから」

 

陽乃「えーそうかなー」

 

八幡「そうです。絶対に来ません」

 

陽乃「うーん…じゃあさ」

 

八幡「はい?」

 

陽乃「比企谷くん、お姉さんの『下着』選んでくれない?…………ねっ?」ウワメ

 

八幡「」ブハッ

 

陽乃「あっはっはは!比企谷くん本当に面白い!!」バンバンッ

 

八幡「もう帰ります」

 

陽乃「ごめんごめん〜、ちょっとからかいすぎた。あはははっ!」

 

八幡「はあ…」

 

陽乃「じゃあ行くよー」

 

八幡「だからいきませんって!」

 

???「あ、せんぱーい!せんぱいじゃないですかぁ〜!」

 

八幡「…げっ、一色」

 

陽乃「ん?あ、いろはちゃん!ひゃっはろ〜」

 

いろは「あれ?陽乃さんも…えっどうしたんですか?二人ともこんなとこで??」

 

陽乃「実はさー、比企谷くんがそこのランジェリーショップで〜私の下着を選んでくれるっていうから〜」

 

八幡「もうやめて下さいお願いしますこれ以上されると学校に行けなくなります」

 

陽乃「あっはは〜ごめんごめん。いろはちゃん今の冗談だからー」

 

いろは「あははは…まぁ、わかってましたけど」

 

陽乃「…」

 

いろは「で、何してたんですか〜?」

 

八幡「それが偶然そこで」

 

陽乃「デートだよ」

 

いろは「えっ?ちょっともう冗談はいいですよ〜」

 

八幡「ちょま(グイッ

 

陽乃「冗談じゃないよいろはちゃん、さすがに二連続でジョークを言うほどつまらない女じゃないよ、私は」

 

いろは「…」

 

八幡 (おい何だ、一色の目から光が消えたぞ)

 

いろは「せんぱいが陽乃さんとデートなんかするわけないじゃないですか〜。ねーせんぱい?」

 

八幡「う(グイッ

 

陽乃「それがしちゃうんだな〜、いろはちゃんは何してるの?」

 

いろは「私のことはどうだっていいんですよ〜。それより本当に陽乃さんとデートしてるんですか?せんぱーい」

 

八幡「おr(グシャ

 

陽乃「だからデートしてるって、いろはちゃんも結構シツコイ性格なんだね〜」ニコニコ

 

いろは「陽乃さん、私せんぱいに聞いてるんですよ〜。陽乃さんはちょっと黙っててもらえますかぁ〜?」ニコニコ

 

陽乃「そーもいかないな〜、今日比企谷くんとデートしてるのは私なんだから、私がデートしてるっていえばデートしてることになるでしょう?」

 

いろは「ちょっと意味ワカンないです〜、陽乃さんが勝手にデートだと思い込んでるだけじゃないんですか〜?」

 

陽乃「私に限ってそんなわけないじゃなーい。もう、いろはちゃんこそ冗談が過ぎるよー」

 

いろは「別に冗談なんか言ってませんよ〜、それにそんなにデートと言い張るなら、せんぱいに聞いたっていいじゃないですか〜」

 

陽乃「せっかくのデートなのに、なんで私の彼氏が他の女と話さないといけないわけ〜?」

 

いろは「彼氏って…妄想も甚だしいですよ〜、だいたいそんなに言うならいつから付き合ってるんですか〜?」

 

陽乃「うーん今日かな〜、今日比企谷くんが告白してくれて、それで私がOK出してー、そのままデートって感じ?」

 

いろは「せんぱいが陽乃さんに告白?そんなことせんぱいができると思うんですか〜?だんだんと嘘のクオリティも下がってきましたね〜」

 

陽乃「あれ〜いろはちゃん知らないのー??比企谷くんの意外な一面。彼意外と男らしいんだよ?まあそっかー、彼女じゃないんだし、知るわけないか〜」

 

いろは「はぁ〜?言っときますけど〜せんぱいのことなら陽乃さんよりよっぽど知ってますしー

、せんぱいといた時間だって私の方がきっと長いですよ〜」

 

陽乃「えーでも今知らなかったじゃーん。それに絆っていうのは時間で紬わさるものじゃないんだよー」

 

いろは「それは陽乃さんが勝手に作ったせんぱいの話じゃないですか〜、現実と妄想を一緒にしないでください〜」

 

陽乃「……ちょっと生意気なんじゃないかな〜いろはちゃん。あなたが私の母校の現生徒会長だからといって、私より偉いってわけじゃないよー?」

 

いろは「別にそんなことありませんよ〜今はだいたい学校のことなんか関係ないじゃないですか〜。何言ってるんですか〜?」

 

陽乃「まあいいわ、いろはちゃん。私たち今デェートの途中だから邪魔しないでくれる?」

 

いろは「まだデートデートって言ってるんですか〜?いい加減恥ずかしいですよ〜」

 

陽乃「とにかく今日比企谷くんと一緒にいるのは私。つまり、比企谷くんは私のものよ。残念だけど、いろはちゃんは帰ってもらえないかしら?」

 

いろは「何言ってるんですか〜?だいたい、陽乃さんは知らないと思いますけど〜、せんぱいは私の責任者なんですよ〜?」

 

陽乃「責任者?なにそれー??いろはちゃんの保護者かなんか?」

 

いろは「ちがいますよ〜、保護者というよりどっちかというと恋人?結婚相手?って言った方がいいですかね〜」

 

 

陽乃「は?恋人は私のことなんだけど。だいたい結婚相手って飛躍しすぎでしょー」

 

いろは「うーん…確か陽乃さんの妄想の中では今日せんぱいに告白されたんですよね〜?でも残念ですけど、それよりもっと前にせんぱいとはそういう関係なんですよ〜」

 

陽乃「なにそれー?いろはちゃんこそすごい妄想ね」

 

いろは「残念ながらこれは事実なんですよ〜、せんぱいが言ったことなんで〜」

 

陽乃「どういうことかなぁ〜、ちょっと聞きたいな〜」

 

いろは「えー聞きたいですかぁ〜??しょうがないですねー。……ある事件のあとにせんぱいが私のことを慰めてくれて〜、それで私がせんぱいに『責任とってくださいね』っていたんですよ〜」

 

いろは「そしたらせんぱいが*わかったって言ってくれて〜、そこからはもぉーなんというか〜///」

 

※言ってません

 

陽乃「…」

 

いろは「だからせんぱいは陽乃さんのものじゃなくて、私のものっていうか〜」

 

陽乃「よくもまあそんな嘘が考えられるねー、お姉さん関心しちゃうよ〜」

 

いろは「嘘じゃないですよー、事実ですよ。せんぱいに聞いてみればいいじゃないですか?」

 

陽乃「…」

いろは「…」

 

雪乃「ちょっと盛り上がってるところで悪いのだけど」

 

陽乃「雪乃ちゃん!それにがはまちゃんまでー

 

いろは「あ、雪ノ下先輩と由比ヶ浜先輩」

 

結衣「や、やっはろ〜」

 

陽乃「どうしたの雪乃ちゃん、さっきは一人だったのに」

 

雪乃「もともと由比ヶ浜さんと買い物の約束をしていたのよ。そんなことより姉さん、それに一色さん」

 

陽乃「?」

 

いろは「はい?なんでしょう?」

 

雪乃「あなたたち比企谷くんの所有権は自分たちにあると言っていたけれど、見当違いにもほどがあるわ」

 

結衣「ちょ、ゆきのん」

 

雪乃「あのゴミの所有権は私たち奉仕部にあるわ」

 

陽乃「…」

 

いろは「…」

 

雪乃「そもそもあれは平塚先生が私たちに預けたものよ。それをあなたたちが勝手に奪い合っているみたいだけど、そんなことしても無駄よ」

 

雪乃「なぜならさっき言った通り私たち奉仕部に所有k」

 

陽乃「でも雪乃ちゃん、それって学校での比企谷くんの役割みたいなものでしょ?」

 

いろは「そーです。プライベートでは学校の事は関係ないです。生徒会長の私が言うのだから間違いないでーす」

 

雪乃「…確かにね、でも私たち奉仕部は学校で依頼されたことを実行するとともにもう一つ、やらなければならないことがあるのよ」

 

いろは「?」

 

陽乃「そんなのきいたことないよー??」

 

結衣 (私も…)

 

雪乃「当たり前よ、あなたたちは奉仕部ではないもの」

 

結衣 (…)

 

陽乃「じゃあ何?そのやらなければならないことって」

 

いろは「そーですよ、なんですか〜?」

 

雪乃「それはね……比企谷八幡という生徒の管理よ」

 

結衣「…」

 

雪乃「一色さん、あなたはサッカー部のマネージャーよね?」

 

いろは「まあ、一応…」

 

雪乃「あなたたちマネージャーがやることと似たようなものよ。マネージャーにとって選手の状態維持はその役割の一つであるように、私たち奉仕部も比企谷八幡という生徒の管理をしなければならないのよ。それは学校がある日もない日も関係ないでしょ?」

 

雪乃「つまり、私たち奉仕部は学校の有無に関わらず常に比企谷八幡という生徒の管理をしなくてはいけないの。もし、それを無視して比企谷くんの所有権を主張する場合、それは学校の権利そのものを侵害したとみなし訴えることも辞さないわ」ドヤァ

 

陽乃「…」

 

いろは「…」

 

雪乃「…フン」

 

陽乃「あのね雪乃ちゃん。雪乃ちゃんの言う比企谷くんの管理ってそれただのプライバシーの侵害だよ」

 

いろは「なんで学校の権利とかそういう話になるんですかぁ〜?だいたいマネージャーは選手へ強制したりなんかしませんよー。しかも今の話で奉仕部にせんぱいの所有権があるっていう根拠、どこにもないじゃないですか〜」

 

陽乃「だいたい私たちの言う所有権は比企谷くん自体じゃないよ、でも雪乃ちゃんの言う所有権は比企谷八幡という人間そのものじゃん。それは人権に関わると思うよー」

 

結衣 (私からみたら大して3人とも言ってることは変わんないと思うんだけどなー…)

 

雪乃「そ、そそそれは」

 

陽乃「詭弁だよ、雪乃ちゃん」

 

雪乃「…」

 

いろは「…」

 

結衣「あ、あの…ヒッキーの所有権とかもう誰のものでもなくヒッキーのものでいいんじゃないかな〜って思ったり…して……」

 

陽乃「それもそうだね、比企谷くんは誰のものでもないってことで…(私のものだけど)」

 

いろは「はい、せんぱいがそれだとちょっとかわいそうですよね(私のものですけどね〜)」

 

雪乃「そうね、由比ヶ浜さんの言う通りだわ(誰にも渡さないわ)」

 

結衣「だよね〜、ヒッキーがそれだとかわいそうだよね〜…ぁ、そういえばさっきからヒッキーの声が聞こえないけど、あれ?」

 

いろは「そういえばそうですね、こんな会話してたらせんぱいならフツーはツッコムと思うんですけどー」

 

雪乃「そうね、ここにきて彼の声を一度も聞いてないわ」

 

陽乃「比企谷くんならここにいるけど…」

 

八幡「」ピクピクッ

 

結衣「え!ちょっとヒッキーどうしたの!?」

 

いろは「せんぱい!?」

 

雪乃「立ったまま気絶してるわ…」

 

陽乃「おーい比企谷くーん」フリフリ

 

雪乃「彼がいつからこうなったか誰かわかるかしら?」

 

結衣「ごめん、わたしみんなの話に夢中だったから…」

 

いろは「私と陽乃さんが話してる時はまだなんか喋ろうとしてましたよね?でも確か途中で…」

 

陽乃「…」

 

いろは「あ!そうだ途中で何かが潰れるような音がして、それからせんぱい喋んなくなりましたね」

 

雪乃「何かが潰れる?」

 

いろは「はい、グシャって……なんていうか蜜柑が潰れる音に近かった気がします」

 

結衣「みかん…」

 

雪乃「みかん…」

 

いろは「う〜ん…」

 

陽乃「あっははー、多分それ私だと思う〜」

 

雪乃「姉さんがみかんを潰したの?」

 

陽乃「いやそうじゃなくてー、潰したものは別というかなんというか〜」

 

陽乃「だから、つまりね…」

 

八幡「」ピクピク

 

雪乃「呆れた…姉さんあなたって人は…」

 

陽乃「いや〜だって都合の悪いこと喋られると困し〜」

 

いろは「ちょっと陽乃さん!それズルいじゃないですかー!」

 

陽乃「いやぁー、ごめんねーついやっちゃった〜」(・ω<) テヘペロ

 

結衣「ヒ、ヒヒヒヒッキーのきききききんんたたたたたたた……」

 

雪乃「姉さん、男性のきょ、きょくぶを握り潰すなんて正気の沙汰じゃないわ」

 

陽乃「だってそこが急所だって聞いたから〜」

 

いろは「いやーでも力加減ってものが〜、この痛みだけは私たち女性にはわからないし…」

 

陽乃「わ、わたしだって初めてだったから、そんな力加減なんてわかんないよ」

 

雪乃「きっと本気で握ったのね…気絶するほどだから、さぞ痛かったでしょうに…」

 

いろは「せんぱい大丈夫ですか〜」ペシペシ

 

八幡「」ピクピク

 

陽乃「なんかわたしが悪者みたいになってないー?」

 

雪乃「姉さんがやったのでしょう?」

 

陽乃「そーだけどさぁ〜」プクー

 

雪乃「とりあえず、彼をここに置いてくのはかわいそうだからうちの車で送ってってあげましょう。姉さん連絡お願い」

 

陽乃「はいはーい…もう」プルル

 

雪乃「ついでに一色さんと由比ヶ浜さんも送るわ」

 

いろは「本当ですか?ありがとうございまーす」

 

結衣「なんか、ごめんねゆきのん」

 

雪乃「いいのよ、元はといえばわたしが誘ったのだから…」

 

結衣「でもおかしいなー、わたしももっと誘ったんだけど…」

沙希「……ふんっ」スタスタ

 

戸塚「あれ〜はちまんいないよぉ〜。どこーはちまーん〜」

 

葉山「……比企谷、君は…」

 

三浦「はやと〜いくよー」

 

戸部「はやとく〜ん、はやく次いくっしょ!!」

 

海老名「ハヤハチハヤハチハヤハチハヤハチ」

 

葉山「わかった、今行く」

 

 

葉山「勇者だ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

元スレ

八幡「げ」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433889431/