2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧
雪乃「比企谷君を更生させましょう」 八幡「はぁ?」 雪乃「比企谷君はそもそもその腐った性根を叩き直すために、奉仕部に入ったのだったわね」 八幡「一応名目上はそうだな」 雪乃「だから具体的にいろいろしてみることにするわ」 八幡「ちょっと待て。いろ…
八幡「頼む、雪ノ下。1万円貸してくれ」 雪乃「いやよ」 八幡「じゃあ2000円」 雪乃「あなたみたいな人に貸すお金なんて一銭たりともないわ」 八幡「……そうか」 八幡「つまり、お前の人間の器はそれだけってことだ」 雪乃「……何の話かしら?」 八幡「人にと…
………………朝 唯我家 成幸 「………………」 ガツガツガツ……ムシャムシャムシャ…… 和樹 「おー。兄ちゃん朝から早食いだなー」 成幸 「ん……」 ゴックン 「早めに学校に行って、ノートをまとめておきたくてな」 葉月 「さっすが兄ちゃん! 勉強熱心ね!」 成幸 (まぁ、俺のノートじゃなくてあいつ…
………………ラーメンうめえん うるか 「でね! その男の子ったらたらひどいんだよー!」 ズルズルズル…… うるか 「友達はもうこれでもかってくらいがんばってるのにー!」 うるか 「成ゆ――じゃなくて、その男の子は全然気づかないのー!」 文乃 「うんうん。それはちょっと…
………………公園 紗和子 「………………」 ゴクッ…… 紗和子 「……ふぅ」 紗和子 (放課後に公園で飲む缶コーヒーは格別ね) ワーワーワー…… 紗和子 「……ふふっ。この公園は小さなサッカーコートがあるのね。フットサルって言うのかしら?」 紗和子 (遊び回る子どもたちを眺めながらコーヒ…
………………とある休日 街中 あすみ 「……ふー」 小美浪父 「ん、どうした? 疲れたような声を出すなんてめずらしい」 小美浪父 「インフルエンザの出張予防接種、そんなに疲れたか?」 あすみ 「いや、ずっとかしこまってたら肩こっただけだよ」 小美浪父 「? お前、たし…
雪乃「八幡ポイントを上限まで貯めると」 結衣「ヒッキーと結婚!?」 小町「ですです♪ちなみに8万ポイントでカンストですよ」 結衣「な、なにそれ!ヒッキーが自分で言ってるの?」ドンビキ 八幡「俺がそんなこと言うわけないだろ…」 小町「いやー、うちの母…
………………一ノ瀬学園 職員室 鈴木先生 「桐須先生、お忙しいところすみません」 真冬 「? 何か?」 鈴木先生 「今日の放課後、二学期第二回目の面接練習があるのはご存知ですよね」 鈴木先生 「実は、担当ではない桐須先生にこんなことを言うのは大変恐縮なのですが、…
八幡「三浦って結婚するには良いやつだよな」 雪ノ下「……突然何を言い出すのかしらヒキタニガエル君」 八幡「いやだって料理できそうだし根は意外と良いやつだしあとそこそこ可愛いし」 八幡「まあ口調はうざいしナルシスト気味だが」 八幡「あいつと結婚す…
紗夜(嫌な夢を見ていた。真っ暗な夢だった) 紗夜(辺りを見回しても何も見えない、光の射さない暗闇の中を彷徨い続けていた) 紗夜(救いの声も響かず、自分が伸ばした手さえも見えない。そこにあったのは空虚な自分の輪郭を曖昧に撫でまわす寂寥の闇だけ…
………………夕方 繁華街 あすみ 「ふー……」 あすみ (ここのところお客様が多くてバイトが大変だな……) あすみ (まぁ、その分時給も上がったし、ありがたいっちゃありがたいが……) あすみ (ま、とりあえず今日は終わったし、明日は休みだし、時間とってしっかり勉強し…
結衣「これからどうする?」 八幡「どうするって…そりゃ帰るだろ」 結衣「そうじゃなくて…」 由比ヶ浜は、そう言いながら前へ進む そして、こう続けた 結衣「これからどうしよっか。ゆきのんのこと。それと、あたしのこと。…あたしたちのこと。」 雪乃「それ…
………………帰り道 陽真 「ほら、見て見て智波ちゃん」 智波 「? 写真?」 陽真 「うん! この前成ちゃんが家に来たとき、カツカレーをごちそうしたんだ」 陽真 「幸せそうな顔でしょ? 可愛いよね~」 ニヘラ 智波 「……あ、うん。そうだね」 智波 「………………」 (……また唯我くんの…
………………駅前 ~~♪ うるか 「おー、もうクリスマスソングが流れてるね」 あゆ子 「まだ一ヶ月くらい先だけどな。世間は気が早いな」 智波 「またあゆ子ってば、おばさんみたいなこと言って……」 あゆ子 「……ほほう。そんな生意気なことを言うのはこの口か?」 ウリウリ 智…
~奉仕部~ 雪乃「貴方は存在感が無さ過ぎるからいっそ消えてしまえばいいわ」 八幡「・・・」 結衣「ちょっと!ゆきのん!いくらなんでもそれは言い過ぎだよ!」 八幡「わりぃ、俺帰るわ」 結衣「ヒッキー待ってよ!」 八幡「しばらく部活こねぇから、誰か…
………………ファミレス あすみ 「そういやあの日、まふゆセンセと何してたんだ?」 成幸 「へ……?」 成幸 「いや、あの、“あの日” って、一体……」 あすみ 「いつだか、まふゆセンセが制服着てた日のことだよ」 成幸 「う゛ぇっ……」 ―――― 『誤解! 絶対君は何か勘違いをして…
八幡「由比ヶ浜と雪ノ下が生主してる?」 八幡「由比ヶ浜と雪ノ下がか?なんの冗談だよ」 材木座「いやいや冗談ではないぞ八幡!ちゃんとこの通り証拠画像もある!」 八幡「あぁ?なんだこれ?」 材木座「放送画面の顔キャプ画像だ!よく見てみろ!どう見て…
雪乃「人間というのは弱い生き物なのよ、ハッチー」 八幡「……いきなり何を語り出してるんだ? あと、ハッチーってひょっとして俺の事か?」 雪乃「平塚先生から聞いたわ。ハッチーの作文の事について」 八幡「ああ……。やっぱりハッチーって俺の事か……」 雪乃…
………………年の瀬 真冬の家 『拝啓 真冬お姉様 こちらはとても寒いです。日本も、とても寒いようですね。 今週末には実家に帰ります。お姉様も帰ってくれると嬉しいです。 ……もし無理そうなら、日本にいる間に、一度お姉様のおうちに伺います。 それでは、風邪な…
………………唯我家 カリカリカリ…… 文乃「……できた!」 文乃「成幸くん、採点お願いしてもいい?」 成幸 「ああ、任せとけ」 キュッキュッ……キュッ…… 成幸 「……ふんふん……うん……おお」 成幸 「すごいぞ、古橋。満点じゃないか。初めてじゃないか?」 文乃「ほんとに!? ケアレスミスもな…
える「私、気になりません…」 折木「今、なんて…」 える「気になりませんから…今日は帰りましょう、折木さん」 折木「え…」 える「……」 折木「千反田どうした?」 える「はい?」 折木「具合でも悪いのか」 える「いえ、普通ですけど…」 折木「いやいつもな…
寂れたアパートの一室。シックなガラステーブルと、積み上がった本と、それから湯気を吐き出すマグカップ。耳に届くのはぱたぱたと窓を叩く雨の演奏と、一定のリズムを刻む文庫本のページを捲る音だけ。 厳密に言えば頭上のほうから聴こえる静かな息遣いとか…
――比企谷八幡、二十歳。ある冬の日。一月 八幡「お疲れ様です。ありがとうございました」 引っ越し業者「ご利用ありがとうございました!」 八幡(高校を卒業した俺は、大学入学時に住み慣れたあの町を離れた) 八幡(正直実家から出るのは面倒だと思っていた。…
いろは「や、やだっ!やめて下さいっ!」 葉山「いいじゃないか、俺のこと好きなんだろう?」 いろは「私は先輩が好きでっ!」 葉山「なんだ好きな人に嘘ついてたのか。悪い子にはおしおきが必要だな」 いろは「いやっ!葉山先輩はこんなことしないはずです…
いろは「先輩のこと、製鉄所って呼んでもいいですか?」 八幡「なんで製鉄所なんだよ」 いろは「なんで………?ははあ、さては先輩、社会科が苦手ですね?」 八幡「いやちげーよ。福岡に八幡製鉄所って名前の製鉄所が有るのは知ってるよ」 いろは「なんだ、知っ…
「...」 ノートの上にシャープペンシルを投げ捨てると、風太郎はぼんやりと天井を見つめる。 ある事があってからこうする事が増えた事は風太郎にも自覚出来ていた。 『あんたを好きって言ったの』 告白、だったのは言うまでもなかった。 その場で返事なりを…
いろは「先輩はいいですよね、彼女できて」 八幡「そういうお前は彼氏いないのか?」 いろは「いませんよ、こんな可愛い子ほっとくなんて失礼じゃないですか?」 八幡「そうだな、見る目ないかもな」 いろは「……」 いろは(川崎先輩と付き合って余裕で来たの…
八幡「おい雪ノ下」 雪ノ下「何かしら変態谷君そのゾンビのような眼で私を見ないで欲しいのだけど」 八幡「どっちが変態だ。ふざけるな」 八幡「なんだよこの手錠はよ」 八幡「気持ち良く起きたと思ったらこの様だ」 雪ノ下「あら、部室で変質者が寝ていると…
アクア「プップップ♪ カズマさんは今日もヘタレねぇ~ww」クスクス カズマ「…」ズーン ダクネス「こら、アクア! だが、カズマもカズマだ。いくら怖いとはいえ、中断するのはあまり良くないぞ」 カズマ「…すまん」 めぐみん「逃げるのも有りですが、カズマは最近…
かぐや「早坂! 聞いて!」 早坂「どうかしたのですか?」 かぐや「今日、会長を見つめていたら会長と目があったの。そしてその後、会長がちょっと頬を赤く染めていて……」 かぐや「これで決まったわ。やはり会長は私が好きみたいだわ」 かぐや「ふふっ、まぁ…