俺ガイル/やはり俺の青春ラブコメは間違っている。
2月に入ってから2週目を迎えた。 肌に感じる空気が冷たくなってから、もうだいぶ久しい。 ここ数ヶ月はずっと布団や炬燵の誘惑との戦いが続いている。 当然、あの憎きぬくぬくマシーンらとの戦績は明らかに負け越している。 負けることに関しては俺は最強だ…
結衣「ふーふー、ふーふー」 八幡「由比ヶ浜……。お前、その紅茶、いつまで冷ましてるんだ? もう十分以上やってるだろ」 結衣「だって、熱いの苦手なんだもん。仕方ないじゃん」 雪乃「……由比ヶ浜さん。もしかしてそれは猫舌というやつかしら可愛い」 結衣「…
雪乃「・・・」 八幡「・・・」 雪乃「・・・」ペラッ 八幡「・・・」 八幡(話しかけられなかった) 完 八幡(今度は由比ヶ浜結衣を無視してみる) 結衣「誰も来ないねー」 雪乃「そうね」 八幡「・・・」 結衣「ひまだねー」 雪乃「・・・」ペラッ 八幡「・・…
夏 それは1年で最も暑い季節であり、最もリア充共が暑苦しくなる時期である 口をひらけばやれ花火だの、やれバーベキューだの、やれ海行こうだの 何おまえら?どんだけ活力あふれてんの? 活力あり過ぎてもはや世界のエネルギー事情を救うレベル。そうか……奴…
八幡「幸せのサチコさん? 何じゃそりゃ」 結衣「えー、ヒッキー知らないの? 今流行りのおまじないなんだって」 八幡「おまじないとか胡散臭すぎる……俺がそんな流行知るわけねぇだろ」 結衣「ゆきのんは?」 雪乃「私も知らないわね。そういうものにはあま…
結衣「私はヒッキーに告白するよ。ゆきのんはどうするの?」 雪乃「私は……私は由比ヶ浜さんを応援するわ……」 雪乃「あなたがずっと比企谷くんを好きだったってこと、気付いてたもの」 結衣「ほんとにそれでいいの?ゆきのんもヒッキーのこと好きなんでしょ?…
「…………………」 「…………………」 「…………………」 どうも一色いろはです さてさて気まずさMAXの奉仕部部室 机を挟んで向かい合う三人の美少女 雪ノ下 雪乃 由比ヶ浜 結衣 一色いろは いや、この2人を前に美少女を名乗れるほどの自信はまあないですけど この三人が見つめ…
-部室- 八幡「うす」ガララ 雪乃「こんにちわ。」 いろは「先輩おそーい!奉仕部員の自覚あるんですか!?」 八幡「いきなりなんだよ…というかそもそもお前部員じゃないだろ」 いろは「細かいことはいーんですーとにかく待ってたんですよ!」 八幡「いや平塚先…
八幡「メインヒロインの名前の法則」 雪乃「………いきなり何を言うのかしら、この外道は」 結衣「メイン、ヒロイン?」 八幡「あぁ。俺の周りの女子の名前には法則があることが気付いた」 雪乃「………法則?」 八幡「あてはまらない奴も結構居るが………メインヒロ…
御坂「私と2度と会えなくなったら、どうする…?」 上条「え?」 上条当麻は、隣に座る御坂美琴の発した突拍子もない質問に目を丸くする。 上条「どうするって言われても…」 御坂のおごりであるアイス汁粉の缶を、何となく見つめながら考える。 上条「それが…
小町「おにいちゃん!大学に遅刻するよ!」 八幡「……もう少し寝かせて」 小町「だーめっ、そんなだから心配で小町がわざわざ引っ越してきてあげたんだから。あ、今の小町的にポイント高いっ」 八幡「……今日は二限目からだから」 小町「おにいちゃん?おにい…
雪ノ下「」ニヤニヤ 八幡「・・・・・・」 由比ヶ浜「・・・・・・」 雪ノ下「」ニヤニヤ 八幡「・・・おい雪ノ下」 雪ノ下「なにかしら?」ニヤニヤ 八幡「何をそんなにニヤついてんだ?」 雪ノ下「ニヤついている? 私がかしら?」ニヤニヤ 雪ノ下「気の所為だと思うのだけ…
今日は2月13日。世間は明日に控えるバレンタインデーで盛り上がりを見せている。放課後の教室は、やれ何をあげるだの、誰にあげるだので騒がしいことこの上ない。たいていのリア充的なイベントは忌避すべきものだがこれだけは別で、もちろん俺も楽しみにして…
小町「……俺ガイル?なにこれ」 八幡「あっ」 八幡「おま…それ……」 小町「ねえ…この小説……まさかお兄ちゃんが書いたの?」 八幡「ど、どうでもいいだろ……それよりなんで俺の部屋に勝手に入ってるんだよ」 小町「なんでって…いつものことじゃん」 小町「お兄ち…
雪ノ下「とりあえず、みんな一緒ね」 八幡「いや、俺理系選択したんだけど」 雪ノ下「…………え?」 八幡「いや、だから文理選択、俺理系だっつの」 雪ノ下「オレリ系? 新手の音楽ジャンルのことを言っているのかしら」 八幡「渋谷系とか、そういうのじゃねえ…
早めに家を出たつもりだけど、体育館内には、すでに大勢の生徒が詰め込まれていた。 館内の後ろの方に車輪のついた、移動式の掲示板。その前には人。人。人。 加えて、雑音にしか聞こえない四方八方からの話し声。不本意ながら、生徒の群衆の後ろへと加わる…
奉仕部部室 八幡「雪ノ下……」 雪乃「比企谷くん……」 八幡「まぁ、これからは恋人として宜しくお願いします?」 雪乃「どうして疑問系なのかしら」 八幡「なんかあまり実感がわかなくてな」 八幡(そりゃ、今までの出来事を抜きにしても散々罵倒されたり、友…
陽乃「八幡ー」 八幡「はい」カキカキ 陽乃「遊んでー」 八幡「勉強終わってから」 陽乃「えー!それ二時間前も聞いたよー」ダキッ 八幡「ちょ……文字が書けませんから」 陽乃「とほほ……八幡が冷たいよー」? 八幡「……はぁ。わかりました」 陽乃「?」 八幡「……何し…
雪乃「由比ヶ浜攻略部隊、始まるよ!」 八幡「誰だお前」 ※この会話はメールです 雪乃「攻略のルールを教えなさい」 八幡「初めて来たお前のメールが命令だなんて八幡ビックリ」 雪乃「じゃあ、教えてほしいなご主人様!」 八幡「すいませんでした、ありのま…
陽乃「雪乃ちゃんはいったいどうしたいの?」 雪乃「私は、比企谷くんにチョコレートを渡したい」 陽乃「え……?」 雪乃「渡したい」 (しばしの沈黙) 陽乃(あれ、なんか想像してた回答と違う) 陽乃「へ、へえ……雪乃ちゃんってば大胆なんだねー? 比企谷くんも…
奉仕部の部室 雪乃「比企谷くん、お茶のおかわりはいるかしら?」 八幡「別に」 雪乃「別にだけではわからないわ、いるの?いらないの?」 八幡「いらない」 雪乃「そう」 結衣「ねえ、ゆきのん~この問題難しいよ~」 雪乃「ええと、それは…」 八幡「…」 八…
雪ノ下「ふふふ、もうどうしたの、比企谷君。そんなに畏まって」 八幡「え、いや、なんでもないんです、雪ノ下さん。すんません」 雪ノ下「もう、ほんとにどうしたの?謝ることなんてないでしょう?変な比企谷君。ふふふ」 八幡(よくわからんがすごい楽しそ…
八幡「階段を登ってたら雪ノ下が落ちてきた」 雪乃「…………」 八幡(思わず受け止めてしまったが……) 八幡(こいつ軽っ! え、なにこれ拒食症?) 雪乃「……離してもらえるかしら」 八幡「あ、あぁ、すまん」サッ 雪乃「………」スタスタ 八幡(行っちまった……確か雪ノ下…
雪乃「比企谷君…ゴムを付けなさい…」 八幡「え、えー…しかし…」 雪乃「いいから早く」 雪乃「私もたまには髪を結ってみたいのよ」 八幡「だったら自分でやればいいじゃないか…なんでわざわざ俺が」 雪乃「いいから」 八幡「大体、女って自分の髪を触らせない…
「……きー。……っ……」 八幡(なにか……きこえる) 「……ヒッ……」 「おちつき………さん………」 八幡(……呼ばれてる?) 八幡「ん……」 ??「ヒッキー!?大丈夫!?」 ??「……比企谷くん。……全く驚かせないで頂戴」 八幡「え……」 ??「どうしたの?ヒッキー」 八幡「す…
1 俺はやはり本音が言えない。 いつだったか、雪ノ下と交わした言葉がフラッシュバックする。 他人に誤解されていようが、既に解は出ている? 人間、大事なことほど勝手に判断する? 例えそれが誤っていようとも、解は解に他ならない。 だとしたら、勘違いは…
【ピュアピュア】 平塚「こうしてはおれん、急がねばっ」ダッ 八幡「あれ、平塚先生。どうしたんですかそんなに急いで」 平塚「む、比企谷か。それがな、どうやら私の元カレが交通事故にあったらしく早急にお金を振込んで欲しいと言ってきてな。銀行に行くん…
陽乃「昨日の夕食は大好きなオムライスだったでしょ?」 八幡「・・・はい?」 陽乃「ううん、何でもないよ」 八幡「突然奉仕部に遊びに来てどうしたんですか? 変な質問までするし」 陽乃「女の勘ってヤツだよ☆」テヘ 八幡「少し意味が違うような気がしますが…
八幡「雪ノ下攻略部隊」 結衣「」 八幡「俺隊長、お前は隊員。おK?」 結衣「わけがわからないよ」 八幡「つまりだ、雪ノ下を俺と由比ヶ浜で攻略するってことだ」 結衣「ヒッキー最近女の子を攻略するゲームやったでしょ、ゲーム楽しくてやってみたくなった…
朝。残り少ない貴重な冬休みを満喫していた。マッ缶を飲みながら何も考えずボーっとしているこの時間。 缶を軽く左右に振り残量を確認。あと半分ほどだろうか。 缶を口に寄せ、少量口に含む。甘さが口に広がりそれを堪能した後、飲み干す。 「ふー……」 冬休…